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Vol.34 , No.2(1986)032寺尾 英智「日蓮真蹟遺文の伝来 -形態の変化について」

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Academic year: 2021

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全文

(1)

-形

て-寺

日 蓮 の 真 蹟 遺 文 は、 ﹃ 昭 和 定 本 日 蓮 聖 人 遺 文 ﹄ 正 篇 ・ 図 録 篇 所 収 四 七 四 通 の う ち 真 蹟 を 全 篇 或 は 一 部 分 存 す る も の 二 二 一 通 を 数 え る よ う に、 多 数 が 伝 え ら れ て い る。 こ れ ら は 書 状、 著 述、 写 本 等 内 容 的 に 多 岐 に わ た っ て い る が、 極 く 一 部 を 除 き 巻 子 或 は 掛 幅 に 仕 立 ら れ て お り、 ウ ブ な 形 態 を 保 っ て い る も の は 殆 ん ど 見 当 ら な い。 ま た 料 紙 そ の も の も 一 部 分 を 欠 失 し た も の や、 ﹃ 下 山 御 消 息 ﹄ に 見 ら れ る よ う に 断 片 化 し た 遺 文 も 多 い。 と こ ろ で、 こ の 様 な 遺 文 の 形 態 が ど の 様 な 経 過 に よ っ て 形 造 ら れ て き た か、 或 は 遺 文 の ウ ブ な 形 態 は ど の 様 で あ っ た か と い っ た 遺 文 の 形 態 に 関 す る 問 題 に つ い て は、 従 来 の 遺 文 の 文 献 学 的 研 究 に お い て は あ ま り 関 心 が 払 わ れ て は い な か っ た。 し か し、 遺 文 の 形 態 の 問 題 は 後 に 示 す よ う に 内 容 理 解 に も 関 わ る の で あ り、 ま た 現 在 の 形 態 自 体 が 遺 文 が ど う 伝 え ら れ て き た か を 反 映 し て い る と 考 え ら る。 そ こ で 本 稿 に お い て は、 遺 文 に お け る 形 態 の 変 化 の 問 題 の 中 か ら、 料 紙 の 改 変 を 行 な う 相 剥 を 取 上 げ、 二、 三 の 報 告 を 行 な い た い。 相 剥 ( ア イ ヘ ギ) は、 一 枚 の 文 書 を 表 裏 二 枚 に 剥 ぎ 分 け る こ と で あ る。 江 戸 時 代 に 至 る と 装 漢 技 術 の 発 達 に よ り、 装 漢 上 料 紙 を 薄 く す る た め、 ま た 表 裏 に 記 さ れ た 文 書 の 表 と 裏 を 独 立 し た 料 紙 と す る た め 等 に、 多 く の 文 書 が 相 剥 さ れ て い る。 今 こ こ で 問 題 と す る 相 剥 は 後 者 の 場 合 で あ り、 ﹁ ウ ラ へ ( 1) ギ ﹂ と も い わ れ る。 日 蓮 遺 文 に お け る 相 剥 は、 原 本 を 拝 見 で き た も の、 写 真 版 ( 2) に よ る も の を 合 せ て 管 見 に 入 っ た も の は 次 の 通 り で あ る。 ( 順 不 同) (1) ﹃ 法 門 可 被 申 様 之 事 ﹄ 三 五 紙 一 巻、 中 山 法 華 経 寺 蔵 (2) ﹃ 瀧 泉 寺 申 状 ﹄ 一 一 紙 一 巻、 中 山 法 華 経 寺 蔵 (3) ﹃ 小 乗 小 仏 要 文 ﹄ 一 〇 紙 一 巻、 中 山 法 華 経 寺 蔵 (4) ﹃ 貞 観 政 要 ﹄ 写 本 四 八 紙 二 巻、 北 山 本 門 寺 蔵 日 蓮 真 蹟 遺 文 の 伝 来 ( 寺 尾) 一 九 一

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-659-日 蓮 真 蹟 遺 文 の 伝 来 ( 寺 尾) 一 九 二 (5) ﹃ 貞 観 政 要 ﹄ 写 本 四 紙 二 幅、 京 都 瑞 竜 寺 蔵 (6) ﹃ 一 代 五 時 鶏 図 ﹄ 一 六 紙 一 巻、 西 山 本 門 寺 蔵 (7) ﹃ 断 簡 二 五 〇 ﹄ 一 紙、 断 簡 集 一 巻 の う ち、 西 山 本 門 寺 蔵 (8) ﹃ 安 国 論 御 勘 由 来 ﹄ 五 紙 一 巻、 中 山 法 華 経 経 寺 蔵 (9) ﹃ 断 簡 一 九 ﹄ 二 紙 二 幅、 中 山 法 華 寺 蔵 ( 3) (10) ﹃ 法 華 浄 土 問 答 砂 ﹄ 断 片 一 紙、 と 同 幅、 京 都 本 囲 寺 蔵 ( 4) (11) ﹃ 五 百 問 論 断 簡 ﹄ 一 紙、 と 同 幅、 京 都 本 囲 寺 蔵 (12) ﹃ 法 華 浄 土 問 答 砂 ﹄ 断 片 一 紙、 と 同 幅、 京 都 本 囲 寺 蔵 (13) ﹃ 五 百 問 論 断 簡 ﹄ 一 紙、 と 同 幅、 京 都 本 囲 寺 蔵 (14) ﹃ 断 簡 七 ﹄ 一 紙、 と 同 幅、 京 都 本 囲 寺 蔵 (15) ﹃ 断 簡 追 加 無 番 号 四 ﹄ 一 紙、 と 同 幅、 京 都 本 囲 寺 蔵 (16) ﹃ 断 簡 一 五 四 ﹄ 三 行 ・ 四 行 貼 合 一 幅、 京 都 恵 光 寺 蔵 (17) ﹃ 断 簡 二 八 八 ﹄ 二 行 ・ 三 行 貼 合、 断 簡 集 一 巻 の う ち、 西 山 本 門 寺 蔵 次 に 各 遺 文 に つ い て 概 観 し よ う。 (1)、(2)、(3) は が 途 中 一 枚 欠 け て い る 外 は、 首 尾 完 結 し た 遺 文 で あ る。 頭 初 の 料 紙 の 使 用 法 は い ず れ も 異 な る が、 共 通 す る の は 本 文 が 表 の 末 紙 か ら 裏 へ と 続 い て い た も の が、 裏 の 部 分 が 相 剥 さ れ て 表 の 末 尾 へ 貼 継 が れ て い る こ と で あ る。 は 全 三 五 紙 の う ち 二 一 紙-三 五 紙 が 二 〇 紙 裏-五 紙 裏 で あ っ た ( 七 紙 裏 は 相 剥 が 行 な わ れ て い な い)。 同 じ く の 一 一 紙 は 一 〇 紙 裏、 の 一 〇 紙 は 九 紙 裏 で あ っ た。 (の は、 前 述 の 三 遺 文 が 表 の 記 述 が 末 尾 か ら 裏 へ と 及 ん だ 部 分 を 相 剥 し て い た の に 対 し、 竪 紙 を 用 い て 一 紙 表 ← 同 裏 ← 二 紙 表 ← 同 裏 ← 三 紙 表 ⋮ と 書 継 が れ た も の を 相 剥 し て、 記 述 に 従 っ て 継 い だ も の で あ る。 も 現 在 四 紙 の 断 簡 で あ る が 本 来 は 二 紙 で あ り、 同 様 に 本 文 が 記 さ れ て い た も の を 相 剥 し た も の で あ り、 文 章 上 も 四 紙 間 に は 欠 落 は な い。 尚、 の 料 紙 の 袖 の 部 分 ( 元 の 裏 に 相 当 す る 料 紙 で は 奥) に は、 仮 綴 の 跡 と 思 わ れ る 穴 跡 を 残 す も の が あ り、 頭 初 の 装 訂 を 伺 わ せ て い る。 (6) は 継 紙 を 用 い て 書 か れ て い る が、 一 四 紙 に 相 剥 跡 が 存 す る。 一 方 に も 相 剥 跡 が み ら れ、 両 者 の 墨 痕 は 相 互 の 本 文 と 一 致 を 見、 現 在 断 簡 集 一 巻 に 含 ま れ る が 本 来 の 一 四 紙 裏 で あ る こ と が 判 明 し た。 尚、 に は 他 に 紙 背 文 書 は 見 当 ら な い。 ま た、 と の 執 筆 推 定 年 代 は 一 致 し て い な い こ と も 付 言 し て お こ う。 (8) は 文 永 五 年 四 月 五 日 付 法 堕 御 房 充 書 状 で あ る が、 五 紙 全 体 に 渡 り 相 剥 跡 の 墨 痕 が み ら れ る。 の 二 紙 も 相 剥 跡 を 存 し て お り、 墨 痕 か ら の 二 紙 裏 に の 二 紙、 の 四 紙 裏 に の 一 紙 が 相 当 す る こ と が 明 ら か と な っ た。 尚、 の 二 紙 共 に の 相 当 紙 に 比 べ て 約 二 行 分 程 度 一 紙 は 袖、 二 紙 は 奥 の 寸 法 が 短 い。 ま た、 は 一 紙 か ら 二 紙 へ 墨 が 渡 っ て お り 紙 を 継 い で か ら 書 か れ た こ と が 明 ら か で あ り、 更 に の 文 章 が 一 紙 か ら

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-660-二 紙 へ 続 い て い る こ と か ら、 の 本 文 が 記 さ れ た 後 に を 分 解 し て 紙 を 継 ぎ 直 し て の 本 文 が 記 さ れ た と 考 え ら れ る。 は の 草 稿 で あ ろ う と 推 定 さ れ て い た が、 以 上 か ら も ま た 草 稿 で あ る と す べ き で あ ろ う か。 今 後 の 検 討 課 題 と し た い。 (10) と(11)、(12) と は そ れ ぞ れ 同 幅 に 仕 立 て ら れ て い る。 相 剥 跡 の 墨 痕 か ら、 そ れ ぞ れ が 表 裏 で あ っ た こ と が 判 明 す る。 ま た(10) ・(11) の 表 具 裏 墨 書 銘 に ﹁ 文 永 九 年 駄 町 正 月 十 七 日 之 御 筆、 長 興 山 妙 本 寺 累 代 伝 受 之 内 蕪 航 備 ﹂ と あ り、 以 上 の こ と が 裏 付 け ら れ よ う。 本 文 は ﹃ 法 華 浄 土 問 答 砂 ﹄ が か ら へ、 ﹃ 五 百 問 論 断 簡 ﹄ が か ら へ と、 そ れ ぞ れ 数 行 を は さ ん で 接 続 す る。 ま た、 ﹃ 法 華 浄 土 問 答 砂 ﹄ の 断 片 は、 以 外 に 現 在 八 点 が 確 認 さ れ て お り、 写 真 版 に よ れ ば 紙 背 に 文 字 が あ る こ と を 確 認 で き る も の が あ る。 (14) と(15) は 同 幅 に 仕 立 て ら れ て お り、 墨 痕 か ら 表 裏 の 関 係 が 判 明 す る。 は、 や は り 墨 痕 か ら 貼 合 せ の 行 同 士 が 表 裏 の 関 係 で あ る こ と が 判 明 す る。 尚、 相 剥 の 状 態 に つ い て 附 言 す る と、 二、 三 の 遺 文 に っ い て 料 紙 の 破 損 の 顕 著 な も の が 見 受 け ら れ る。 即 ち(8)、 等 で あ る。 こ れ ら は 相 剥 を 行 な っ た 時 に、 上 手 に 二 枚 に 剥 げ な か っ た こ と に よ り 料 紙 の 破 損 を 招 い た と 思 わ れ る。(1) の 一 七 紙 裏、 の 九 紙 裏 が 前 後 の 文 章 が 相 剥 さ れ て い る に も か か わ ら ず、 行 な わ れ て い な い こ と、(1)、(3)、(2) と 同 様 に 法 華 経 寺 に 所 蔵 さ れ る ﹃ 災 難 興 起 由 来 ・ 像 法 決 疑 経 等 要 文 ﹄ が、 (2)、 が 相 剥 さ れ て い る に も か か わ ら ず 行 な わ れ て い な い こ と 等 は、 相 剥 の 技 術 的 な 困 ⋮難 さ を 示 し て い よ う。 次 に、 上 記 の 遺 文 の 相 剥 が い つ 頃 行 な わ れ た か に つ い て 検 討 す る。 中 山 法 華 経 寺 所 蔵 の 遺 文 は、 正 保 三 年 ( 一 六 四 六) に 大 修 補 が 行 な わ れ て お り、 こ の 時 の 形 態 が 現 在 ま で 保 た れ て い る の で、 相 剥 は 同 年 の 修 補 或 は そ れ 以 前 に 行 な わ れ た こ と に な る。 と こ ろ で 同 寺 の 宝 物 目 録 の 一 本 の の 項 に、 予 御 霊 宝 再 興 之 時 裏 ユ 遊 ス 御 筆 ヘ キ ワ ケ 裏 ウ チ 被 シ 継 続 之 已 上 紙 数 光 五 丁 有 リ 但 十 七 丁 目 ハ 其 ノ 儘 置 也 と あ り、 ま た の 項 に も 日 貞 云 御 霊 宝 再 興 之 刻 一 丁 ヲ ヘ キ ワ ケ 継 副 也 惣 紙 数 十 枚 有 リ と あ る。 ﹁ 御 霊 宝 再 興 之 時 ( 刻) ﹂ は 正 保 三 年 の 遺 文 の 大 修 補 を 指 す こ と か ら、 の 相 剥 は こ の 時 に 行 な わ れ た こ と が 明 ら か と な る。 に つ い て は ・ 同 様 の 記 事 は 見 ら れ な い が、 寛 永 九 年 ( = ハ 三 二) の 宝 物 目 録 に は ﹁ 十 丁 此 内 半 紙 一 丁 又 裏 一 丁 三 行 御 筆 有 ﹂ と あ っ て 相 剥 が 行 な わ れ て い な い こ と が 知 れ る の で、 の 相 剥 も ・ 同 様 に 正 保 三 年 の 修 補 時 に 行 な わ れ た と 思 わ れ る。 法 華 経 寺 所 蔵 遺 文 の う ち ・ に つ い て は、 寛 永 九 年 の 宝 物 目 録 に 既 に 別 個 に 記 載 さ れ て お り、 他 の 三 点 と は 異 な っ て か な り 早 い 時 期 に 相 剥 が 行 な わ れ て い た よ う で あ る。 日 蓮 真 蹟 遺 文 の 伝 来 ( 寺 尾) 一 力 三

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-661-日 蓮 真 蹟 遺 文 の 伝 来 (寺 尾) 一 九 四 西 山 本 門 寺 所 蔵 の 三 点 の 場 合、 現 在 の 装 訂 か ら 次 の 様 に 考 え ら れ よ う。 と が 含 ま れ る 断 簡 集 が 成 巻 さ れ る 時 に そ れ ぞ れ の 相 剥 が 行 な わ れ、 同 時 に も 新 た に 装 訂 の 修 補 が 行 な わ れ た と 思 わ れ る。 即 ち(1) ・(2) ・(3) の 場 合 同 様、 西 山 本 門 寺 の 遺 文 の 全 部 或 い は 一 部 の ま と ま っ た 修 補 が 行 な わ れ た 折 に、(6)、(7)、(17) の 相 剥 が 行 な わ れ た と 推 測 さ れ よ う。 京 都 本 囲 寺 所 蔵 の 遺 文 で は、 前 述 の(10) ・(11) の 墨 書 銘 が 天 文 七 年 ( 一 五 三 八) で あ り、 相 剥 が 行 な わ れ た の は 同 年 に 妙 本 寺 か ら 分 与 さ れ た 以 降 で あ る こ と が 明 ら か と な る。(12) ・(13) に つ い て も(10) ・(11) の 墨 書 銘 か ら 本 来 妙 本 寺 に 伝 来 し た と 考 え ら れ、 相 剥 の 行 な わ れ た の は 妙 本 寺 か ら 流 出 し て 以 後 の こ と と 考 え ら れ る。 尚、(14)、(15)、(16) の 相 剥 に つ い て は 未 詳 で あ る。 以 上、 日 蓮 遺 文 に み ら れ る 相 剥 に つ い て 概 観 し て き た。 最 後 に 問 題 点 を 整 理 し、 結 び と し た い。 ま ず 遺 文 の 相 剥 に お い て 注 意 さ れ る の は、 表 裏 に 記 載 さ れ た 遺 文 の 表 か ら 見 る 形 へ の 徹 底 し た 料 紙 の 改 変 で あ る こ と で あ る。 そ こ に は 遺 文 を 第 一 の 聖 教 と し て、 更 に 霊 宝 と し て 格 護 す る 寺 院 ・ 僧 侶 の 要 請、 保 存 と 拝 覧 の た め の、 を 想 定 で き る の で は な か ろ う か。 数 行 の 断 簡 に 至 る ま で 相 剥 が 行 な わ れ た こ と は、 正 に 霊 宝 と し て の 遺 文 で あ っ た か ら で は な か ろ う か。 そ し て こ の 様 な 相 剥 は、 江 戸 時 代 に お け る 装 潰 技 術 の 高 度 な 発 達 に 支 え ら れ て い た の で あ り、 法 華 経 寺 等 に 見 ら れ る 大 規 模 な 修 補 の 場 合 に は 更 に 加 賀 前 田 家 を 始 め と す る 大 名 等 の 経 済 的 な 裏 付 け に ょ り 行 な わ れ て い る。 一 方 相 剥 は 遺 文 の 原 形 態 を 損 な う こ と で あ る。 そ こ で、 料 紙 の 使 用 法 を 考 察 す る 場 合、 ま た 本 文 の 正 確 な 理 解 の た め に は、 相 剥 さ れ た 部 分 が 本 来 ど の 位 置 に あ っ た か、 原 形 態 へ 復 原 し て 考 察 を 行 な う 必 要 が で て く る。 特 に 相 剥 さ れ た 遺 文 同 士 が 別 個 に 装 訂 さ れ、 ま た 相 互 の 関 係 が 明 ら か に さ れ て い な い 場 合、 十 分 な 注 意 が 必 要 と な っ て く る。 本 稿 に 示 し た 遺 文 で は、(6) と(7)、(8) と(9)、(10) ・(12) と(11) ・(13) 等 が 問 題 と な っ て お り、 詳 細 な 検 討 は 今 後 の 課 題 と し た い。 付 記、 本 発 表 に あ た り、 真 蹟 遺 文 ・ 史 料 の 閲 覧 を さ せ て い た だ き ま し た 関 係 各 位 に、 深 謝 い た し ま す。 1 相 剥 に つ い て は、 太 田 晶 二 郎 氏 ﹃ 尊 経 閣 蔵 巻 子 本 吾 妻 鏡 解 題 ﹄、 湯 山 賢 一 氏 ﹁ 深 堀 時 行 和 与 状 に よ る 文 書 の 相 剥 に つ い て ﹂ ( ﹃ 古 文 書 研 究 ﹄ 二 三 号 所 収) を 参 照 し た。 2 遺 文 の 写 真 版 は、 主 に ﹃ 日 蓮 聖 人 真 蹟 集 成 ﹄ 所 載 の も の に 拠 っ た。 尚、 本 稿 を 草 す る に あ た り 同 上 書 解 説、 ﹃ 日 蓮 大 聖 人 御 真 蹟 対 照 録 ﹄ に 拠 る 所 が 多 い。 3 ﹃ 法 華 浄 土 問 答 釣 ﹄ 断 片 は ﹃ 日 蓮 聖 人 真 蹟 集 成 ﹄ 四 巻 所 収 同 上 遺 文、 断 片 は 同 上 四。 4 ﹃ 五 百 問 論 断 簡 ﹄ は 同 右 書 五 巻 所 収 同 上 遺 文、 同 は 同 上。 5 中 山 法 華 経 寺 所 蔵 遺 文 の 伝 来 に つ い て は、 拙 稿 ﹁ 中 山 法 華 経 寺 に お け る 真 蹟 遺 文 の 伝 来 過 程 に つ い て ﹂ (﹃ 日 蓮 教 学 研 究 所 紀 要 ﹄ 一 二 号 所 収) に お い て 略 述 し た の で、 参 照 さ れ た い。 (立 正 大 学 大 学 院)

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