株式会社 日立ソリューションズ
技術開発本部 研究開発部
2016/11/18
吉田 行男
OSSの最新トレンド
~オープンイノベーションは実現するか~
0-1 自己紹介
【経歴】
入社当時は、金融端末のソフトウェア開発に従事。
2000年頃から、Linux/OSSのビジネス開発を担当。
2012年から、オープンソース専門組織に所属。
【現在の業務】
OSSを活用したビジネス構築のための支援
• 新しい技術/OSSの発掘・評価検証 • ビジネス・ソリューションの立ち上げ支援 • 現在特にフォーカスしている領域: クラウド基盤(OpenStack, Spark)、 ビッグデータ(Hadoop、NoSQL)、 Enterprise(PostgreSQL, OpenCOBOL)【社外活動】
オープンソースライセンス研究所 理事
目次
1. オープンソースの状況
2. 注目のOSS
3. オープンソースとオープンイノベーション
4. まとめ
1-1 国内ソフトウェア市場動向(①)
国内ソフトウェア市場動向
2015年の国内ソフトウェア市場は前年比
4.0%増、 2兆6,174億円
アプリケーション開発/デプロイメント市場が5.4%と最も成長率が高い。
アナリティクス需要の拡大やPaaSの高い成長が市場の伸びをけん引。
2016年は前年比
4.4%増
、2015年~2020年の年間平均成長率は
4.2%
「セルフサービス型BI」
や
「コグニティブシステム」
が急速に成長
ソフトウェアベンダーは、
クラウドネイティブ
に適したビジネスモデルを積極的に
取り込むことが必要!
出典:IDC「国内ソフトウェア市場動向および予測」 国内ソフトウェア市場予測: 2015年~2020年 Notes: 2015年は実績値、2016年以降は予測1-1 国内ソフトウェア市場動向(②)
1-2 国内オープンソースソフトウェア利用実態(①)
国内オープンソースソフトウェア
利用実態
企業におけるOSSの導入率は
31.3%
、
前年(31.5%)および一昨年(32.0%)の
調査からの大きな変化なし。
産業分野別:通信/情報(39.2%)>公共/ 公益(37.6%)>金融(35.4%)の順。 従業員規模別では、1,000人以上で導入 が活発。100人~499人が最も低調。 中小企業ではOSSを導入して管理する人 材が乏しいのが原因? IaaS利用企業の
42.5%
及びPaaS利用
企業の
53.1%
がOSSを積極的に使用して
いくという方針。
クラウドサービスの普及がOSS使用拡大
のドライバーに!
出典:IDC「2016年度国内オープンソースソフトウェア1-2 国内オープンソースソフトウェア利用実態(②)
「2016年度」
「2015年度」
1-3 オープンソースの適用状況
■ 「OS」から「ミドルウェア、アプリケーション」、さらに「新技術」領域へ
オペレーティングシステム Linux Webサーバー Apache/nginx アプリケーションサーバー Tomcat / JBossAS データベース MySQL / PostgreSQL スマートフォン用 プラットフォーム Android/ Firefox OS/ Tizen アプリケーション 領域 ミドルウェア領域 オペレーティング システム サーバ領域 端末領域 情報家電向けLinux CRM SugarCRM ERP Compiere / ADempiere 勤怠管理 MosP オフィス スイート OpenOffice/ LibreOffice シングルサイン オン OpenAM ポータル Liferay BI Jaspersoft /Pentaho ECM Alfresco 運用監視 Zabbix/ Hinemos 分散処理基盤 Hadoop クラウド基盤 OpenStack 構成管理 ansible/ chef/puppet2-1 OpenStack(1)
OpenStackとは
OpenStackは『クラウド基盤を構築するOSS』
OpenStackの特徴
OpenStackの成り立ち
•
2010年7月に
Rackspace
(米国ホスティング事業者)と
NASA
(米航空宇宙局)が開始したオープンIaaS基盤ソフトウェアのプロジェクト
オープンな機能実装
•
OpenStack APIが公開されており、
OpenStack独自機能
を利用できる
•
Amazon EC2 APIが実装されており、
Amazon互換機能
を利用できる
•
各ベンダの仮想化基盤に対応することでベンダロックインを回避
活発に続く機能開発
•
1年に2回(従来は1年に4回)のメジャーアップデート
•
機能開発の方針は
OpenStack Summit
で決定
企業中心のコミュニティ活動
•
300社以上の企業が参画
日立、IBM、HPE、Redhat、SUSE、Cisco、NEC、INTEL、VMwareなど
4.OpenStackの特徴と成り立ちと歴史とコンポーネント
Heat Orchestration Ceilometer meterng Trove Database Service Sahara DataProcessing Ironic Baremetal201
1
2-1 OpenStack(2)
およそ半年ごとにMajorUpdate
ナンバリングはOpenStack Summit開催国
由来の言葉、A~のアルファベット順
2-1 OpenStack(3)
2-1 OpenStack(4)
トピックス
OpenStack Summit Tokyo開催(10/27~30)
56か国、5,000人以上の参加者。 キリン、OpenStackで自社クラウドを構築、サーバー構築コストを4分の1に。(10/30)
2015年の国内OpenStackエコシステムは
前年比2.5倍
の20億4500万円-IDC(10/26)
2014年~2019年の年間平均成長率は114%、2019年には363億円に達する。 まだまだ高い導入の壁。高度な技術力が必要。 OpenStackでのクラウド基盤構築は2017年ごろから本格化--IDC調査(1/20) OpenStackベンダの買収が相次ぐ(6/4)
シスコ、「Piston」買収へ。IBMは「Blue Box」を買収。オラクルは倒産したベンダの エンジニアチームを吸収。→「製品」と「エンジニア」を調達。 LPI-Japanが、OpenStack技術者認定試験がスタート(9/28)
OpenStackの学習認定校、LPI-Japanが第1号に3社認定(1/19) 概要
Linux上でコンテナ環境のパッケージング・実行管理を行うソフトウェア
PaaS環境を提供するクラウドベンダーdotCloud, Inc(現Docker, Inc)が自社PaaS基
盤の容易な構築・運用のために開発 (現在PaaS事業は他社に売却済み)
2013年からApache License 2.0のオープンソースソフトウェアとして公開
2014年6月にv1.0リリース
2016年2月にv1.10リリース
多くのLinux Distributionが標準パッケージとして採用
RHEL7の場合Extrasチャネルで提供(ベースバージョンの途中変更あり, 最新版のみ サポート対象) 主な特徴
1. Linuxコンテナによる実行環境を提供 2. コンテナイメージ管理 3. テキストファイルによるイメージ構築2-2 Docker(1)
◆仮想マシン環境とコンテナ環境の違い
2-2 Docker(2)
ハードウェア ホストOS /ハイパーバイザ ゲストOS (カーネル) ゲストOS (カーネル) ミドルウェア 各種ライブラリ 目的アプリA プロセス ミドルウェア 各種ライブラリ 目的アプリB プロセス 各種プロセス 各種プロセス OS単位で実行・分離 ハードウェア ホストOS ミドルウェア 各種ライブラリ 目的アプリA プロセス ミドルウェア 各種ライブラリ 目的アプリB プロセス コンテナマネージャ 各種プロセス プロセス単位で実行・分離 仮想マシン環境とコンテナ環境の得手・不得手
2-2 Docker(3)
項目 仮想マシン コンテナ環境 異なるOSの同時稼動 可 ゲストOSからはハードウェアと認識される 環境が複数用意される 不可 カーネルは全体で一つ ホストOSと互換性のある1種類のOS環境しか 動作させられない 起動時間 遅 ゲストOS自体の起動が必要 OSの各種プロセス初期化処理も実行 早 アプリケーションプロセスのみ起動 基本的にはOSのプロセス生成とほぼ同等 使用メモリ量 多 ゲストOS全体の使用するメモリが必要 少 サービスプロセスが使用するメモリのみ 使用ディスク量 ハイパーバイザやシステム方式に依存 コンテナマネージャに依存 ライブマイグレーション 可 多くのハイパーバイザにて稼働中の 中断・再開・無停止のホスト移動が可能 実装依存 実装によって異なるが多くはない Linuxでは開発中(安定して使用できる状態で はない)、Dockerでは対応していない 専用のカーネルモジュール を使用するシステムのゲス ト稼動 可 ハードウェアに依存しないカーネル モジュールは利用可能 不可 カーネルはホストOSと同一のため通常使用で きない(実行できる場合はホストOS全体に 影響を及ぼす) OS自体を動作させる仮想マシンに比べ高速起動・軽量⇒ コンテナが注目を浴びている理由のひとつ2-2 Docker(2)
トピックス
DockerをコアにしたPaaS基盤ソフトウェア「OpenShift Enterprise 3」、
Red Hat
が
正式リリース(6/26)
Dockerを用いたコンテナによるアプリケーションの実行環境の提供と、Kurbernetesに
よるオーケストレーションをコアにしたPaaS基盤。
Docker、CoreOS、業界各社が
Open Container Initiative
を設立(6/22)
コンテナベースのソリューション向けに、ベンターに依存しない移植性のあるオープンな 仕様とランタイムを開発することが目的。
マイクロソフト
「Azure Container Services」発表。(9/30)
公開プレビュー開始。(2/18)
オーケストレーションツールにApache MesosとDocker Swarmを採用
Docker化されたアプリを管理する「
Docker Datacenter
」が登場(2/23)
開発者がセルフサービス式にアプリケーションの作成と展開を行うことができる、IT部門 が管理する安全なアプリケーション環境を提供。
2-3 Spark(1)
Spark
大規模データをインメモリで処理する
分散処理基盤
スループットとレイテンシを両立 Hadoop MapReduceより高速といわれている クラスタマネージャとして、
独自のクラスタマネージャの他、
Hadoop YARN、Apache Mesosを利用できる。
YARNと連携してHadoop上で動作可能
Spark SQLを含む4つのコンポーネントを持つ
Spark SQL:SQLクエリ処理 Spark Streaming:ストリーム処理 MLlib:機械学習処理 Graph X:グラフ処理 http://spark.apache.org/ http://spark.apache.org/ Spark Hadoop YARN HDFS2-3 Spark(2)
トピックス
IBMがApache Sparkプロジェクトに
3,500名
を投入、未来に生きる道はオープン
ソースしかないと悟る(6/16)
「Apache Spark」に対する3億ドルの資金投入、Spark Technology Centerの設立、 3,500名の専任研究者の配属
「Bluemix」クラウドの一部として「Spark-as-a-Service」を提供。(10/27)
大規模分散データ処理フレームワーク「Apache Spark 1.6」正式リリース(1/4)
メモリコンフィグレーションの自動化、静的型付けのDataset API、速度の向上も実現。 今年前半に「Spark 2.0」がリリース予定。 「約10倍のスループット向上」も!(2/8)
Google、Spark/Hadoop
のマネージドサービス「Google Data Proc」を正式公開(2/22)
クラウド側でHadoopやSparkの環境を用意してくれるため、利用者はインストールや設定 などの手間がなく、すぐに利用できるのが特長。
2-4 マイクロソフトのOSSへの取組み(①)
トピックス
マイクロソフト、
オープンソース化
を推進。
.NETエンジン「CoreCLR」(2015/2/5) 「Visual Studio Code」 (12/17)
JavaScriptエンジン「Chakra」(12/6)
ディープラーニングツールキット「CNTK」(1/26)
Microsoft、
OpenBSD
を支援へ(7/10)
OpenBSDプロジェクトはOpenSSHをはじめ、LibreSSL、OpenNTPDなどを開発
マイクロソフトと
レッドハット
がクラウドで提携(11/5)
Red Hat Enterprise LinuxはMicrosoft Azureを認証クラウドプラットフォームとする。 レッドハットのクラウド管理ツールCloudFormsがAzureやSystem Centerをサポート。 MSがレッドハットの認証クラウドおよびサービスプロバイダプログラムに参加
Linux版「SQL Server」のプレビュー開始 提供は2017年半ば(3/8)
特設サイトでプライベートプレビューへの参加申し込みの受付開始。 Linux版でもオンプレミスとクラウドの双方を提供する計画。 Eclipse Foundationに参加(3/9)
メンバーシップの種類は、「Solutions Member」。 Visual Studio「Team Explorer Everywhere」のEclipse向けプラグインのオープンソース化
3-1 オープンソースの『これまで』
1995:Apacheプロジェクト開始 1998:ネットスケープ社がブラウザソフトのソースを公開 1996:PostgresSQL※6.0リリース 1995:MySQL1.0リリース ※原型のPostgreプロジェクトは1986年にスタート OSSミドル 領域 Ver 2.4 Ver 5.7 Ver 9.5 1983:GNUプロジェクト開始 1991:Linuxプロジェクト開始 1994:Linux1.0リリース 2003:Linux2.6.0リリース:大規模システム適用可能に。 2004:日本OSS推進フォーラムにOSSの 普及促進に向けて産学官ユーザが集結 2010:東証、新売買システム(arrowhead)にLinuxを適用 1999:大手ハードベンダがLinux支持を表明し、開発コミュニティへ参加 Linux 領域 2008:東証がLinuxを本格採用 2000:OSDL(現Linux Foundation)発足普及まで
20年
普及まで
20年
2010:OpenStackプロジェクト開始 2006:NutchからHadoopプロジェクト独立 2002:Nutchプロジェクト開始 2014:Spark1.0.0リリース 2014:Docker1.0リリース新しいOSSは
進化のスピード
が速い
© Hitachi Solutions, Ltd. 2016. All rights reserved.
3-2 OSSに対するユーザの意識の変化
25 ユーザの考えるメリット
導入コストを削減
することができる
運用保守コストを削減
することができる
ベンダー依存を排除
できる
ソフトウェアの選択肢が広がり、
自社に最適なものを探すことができる
社内のエンジニアのスキルが向上する
ソースコードを参照し、自らが修正や改変を行うことができる
システムの開発スピードを向上させることができる
将来の開発計画が
オープン
になっている
最先端の技術
を利用することができる
OSS に関連する技術情報が豊富にある
セキュリティの脆弱性に対するコミュニティの
対応が迅速に行われる
商用ソフトウェアよりも性能や信頼性が向上する
パッチやバージョンアップが多くて安心できる
競合他社との
差別化
を図ることができる
コスト削減
ベンダー
ロックイン排除
オープン性
最新技術
差別化ポイント
3-3 OSSコミュニティとは?
「オープンソース・コミュニティ」
– 一般的な「コミュニティ」は、「共同体、集団、地域社会」
– 特定のオープンソース・ソフトウェアの開発や普及活動を行うことを目的と
した、人々の集まり
開発コミュニティ
– オープンソースを開発するコミュニティ
(例)Seasarプロジェクト、Ruby開発コミュニティ
– 企業がコミュニティを主導する場合もある
(例)MySQL(Oracle)、JBoss(RedHat)
ユーザーコミュニティ
– オープンソースを利用するにあたり、情報交換を行ったり、
日本語ドキュメントの作成を行ったりするコミュニティ
(例)日本JBossユーザ・グループ、日本MySQLユーザ会、
日本PostgreSQLユーザ会、日本JasperServerユーザ会
3-4 コミュニティのライフサイクル
コミュニティの発展と終焉
OSS認知
エコシステム
の確立
開発
コミュニティ
の設立
・関連プロジェクトの誕生ユーザ
コミュニティ
の設立
コミュニティ
の終焉
OSSの派生 ・別の目的のため ・コミュニティ存続のため3-5 コミュニティと企業
OSSコミュニティの変化
ボランティア主導→企業主導へ。
大手企業が貢献を競争する場所(*)
(OpenStack、CloudFoundryなど)
(*)OSS コミュニティでの主なタスク・カテゴリ ① 開発(コア、拡張機能) ② QA (バグレポート、テスト) ③ L10N: ローカライゼーション(翻訳 / 言語ごとの機能開発) ④ ドキュメント ⑤ テンプレート ⑥ マーケティング ⑦ インフラ( Web 、ビルドサーバー) ⑧ ユーザーサポート( Q&A サイト、 ML) ⑨ イベント運営 ⑩ コミュニティ運営3-6 OpenStackコミュニティの場合
OpenStackコミット数推移
上位5位までは、企業のエンジニアが開発。 日本企業の貢献も増加。(上位50社中5社)
1 Red Hat 1 Red Hat 1 HP 1 Red Hat 1 Mirantis 1 Red Hat 2 HP 2 HP 2 Red Hat 2 HP 2 Red Hat 2 Mirantis 3 IBM 3 IBM 3 Mirantis 3 Mirantis 3 IBM 3 HPE 4 Rackspace 4 Mirantis 4 IBM 4 IBM 4 HPE 4 Rackspace 5 Mirantis 5 Rackspace 5 Rackspace 5 Rackspace 5 Rackspace 5 IBM 6 SUSE *independent *independent *independent
7 eNovance 6 SUSE 6 Yahoo! 6 Huawei 6 NEC 6 Intel 8 VMware 7 B1 Systems 7OpenStack
Foundation 7 Cisco Systems 7 Huawei 7 Fujitsu *independent 8 VMware 8 Intel 8 Intel 8 Fujitsu 8 NEC 9 NEC 9 NEC 9 VMware 9 NEC 9 Intel 9 Canonical 10 Huawei 10 Intel 10 Cisco Systems 10 VMware 10 SUSE 10 SUSE 11 Intel 11 Yahoo! 11 NEC 11 Fujitsu 11 EasyStack 11 Huawei 12 OpenStack
Foundation 12 Cisco Systems 12 SUSE 12 Yahoo! 12 VMware 12 EasyStack 13 Samsung 13 Huawei 13 Huawei 13OpenStack
Foundation 13 99cloud 13 ZTE Corporation 14 Yahoo! 14 eNovance 14 NTT 14 SUSE 14 HP 14 99cloud
Newton(2016/10)
*independent *independent Icehouse(2014/4) Juno(2014/10) Kilo(2015/4) Liberty(2015/10) Mitaka(2016/4)
3-7 Linuxカーネルの場合
2015年2月に発行された「Linuxカーネル開発~それはどれほどの速度で進みだれが
どのように作業しだれが支援しているのか」によると。
– 「不明」と「なし」のグループを含めた上位 10 社が、カーネルに対する貢献の約 57% – カーネル開発の 80% 以上は、企業の正規の仕事として行われている。 – 企業の支援を受けていない開発者からの貢献は、長期にわたって緩やかに減少傾向。 2012 年版:17.9%, 2013 年度版:13.6%, 今回: 12.4% 。 社名 割合 企業名 割合 企業名 割合 企業名 割合 なし 18.90% なし 17.90% なし 13.60% なし 12.40% Red Hat 12.40% Red Hat 11.90% Red Hat 10.20% Intel 10.50% Novell 7.00% Novell 6.40% Intel 8.80% Red Hat 8.40% IBM 6.90% Intel 6.20% Texas Instruments 4.10% Linaro 5.60% 不明 6.40% IBM 6.10% Linaro 4.10% Samsung 4.40% Intel 5.80% 不明 5.10% SUSE 3.50% 不明 4.00% consultants 2.60% Consultant 3.00% 不明 3.30% IBM 3.20% Oracle 2.30% Oracle 2.10% IBM 3.10% SUSE 3.00% RenesasTechnology 1.40% Academia 1.30% Samsung 2.60% Consultants 2.50% The Linux
Foundation 1.30% Nokia 1.20% Google 2.40% Texas Instruments 2.40% academics 1.30% 富士通 1.20% Vision Engraving
Systems 2.30%
Vision Engraving
Systems 2.20% SGI 1.30% Texas Instruments 1.10% Consultants 1.70% Google 2.10% 富士通 1.20% Broadcom 1.10% Wolfson
Microelectronics 1.60%
Renesas
Electronics 2.10% 2011 2012 2013 2015
3-8 ビジネスモデル外観
ビジネスモデル
およそOSSのビジネスモデルは、下記の4つに分類できる。
# モデル 内容 例 1 ディストリビュー ションモデル 自社またはコミュニティにて開発されたソフト ウェアの配布とサポートを行うモデル RedHat 2 システムインテグ レーションモデル OSSを活用したシステム構築およびプロフェッ ショナルサービス(コンサルテーションを含む) を実施するモデル NTTデータ, SIOS, SCSK,CTC 3 サービスモデル OSSを活用して構築したサービスを提供する モデル AWS, 楽天, Google 4 その他ハードウェア販売などの目的達成のため
にOSSを活用するモデル
ハードウェア ベンダー (日立、富士 通、NECなど)3-9 ビジネスモデルのトレンド
トレンド
4つのビジネスモデルの「ハイブリッド」化が進む。
代表的な企業と詳細:
① Cloudera:
OSS版のHadoopをベースに「Cloudera Distributed Hadoop(CDH)」を販売し、保守 サポートを提供。(ディストリビューションモデル) Hadoopの導入や構築及びHaddop上でのソフトウェア開発をプロフェッショナル サービスとして提供。(システムインテグレータモデル)
② Mirantis:
OSS版のOpenStackをベースに「Mirantis OpenStack」を販売し、保守サポートを 提供。(ディストリビューションモデル) 導入のコンサルから、 教育・構築支援までをプロフェッショナルサービスとして 提供。 (システムインテグレータモデル)3-10 オープンソースの『これから』 (2)
オープンイノベーションの意義
市場規模 先進性 非競争領域 (集合知) 競争領域 (アイデアの連鎖) × 誰かのアイデアを登用/盗用 × ソース公開で誰かが何かしてくれる × 客寄せ目的のオープン化 エコサイクルの意味を間違えない (従来型のスター型パートナーシップでも、元請 と業者連合でも、自然界の弱肉強食的サイクル でもない) イノベーター イノベーター IDEA IDEA IDEA IDEA IDEA オープンイノベーションを実現する企業間エコシステムの構築
3-10 オープンソースの『これから』 (3)
コスト 削減 競争 独自 開発 コスト 削減 競争 独自 開発 シェア 獲得 競争 シェア 獲得 競争 コスト 削減 競争 独自 開発 シェア 獲得 競争 O S S の 採 用 【活用】従来型の企業間競争 (ベンダー主導のエコシステム?) Feedback Feedback 非競争領域での標準化・共通化 企業競 争力の 向上 企業競 争力の 向上 企業競 争力の 向上 O S S の 利 活 O S S 化 に よ る 効 果 【貢献】新エコシステム型の企業競争力向上 先進的な機能開発・公開ループ 開発費の外部投資・業界発展 OSSに強い Eco -System Eco -Sy stem【まとめ】
普及までの時間が加速
オープンソース利活用の意義
3-11 オープンソースの『これまで』と『これから』(まとめ
)
# プロジェクト V1.0リリース 普及年数 1 Linuxカーネル 1991年 約20年 2 MySQL 1995年 3 PostgreSQL 1996年 4 Hadoop 2006年 約10年 5 OpenStack 2010年 約6年 6 Docker, Spark 2014年 約2年コスト削減
ベンダーロックイン排除
オープン
イノベーション
4 まとめ
OSSの適用範囲は広がっている
仮想化、クラウド、ビッグデータ。
OSSの開発主体は、『個人』から『企業』へ
株式会社 日立ソリューションズ 技術開発本部 研究開発部