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日本の座文化に基づく椅子の開発

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Academic year: 2022

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(1)人間科学研究 Vbl.20,Supplement(2007) 修士論文要旨. 日本の座文化に基づく椅子の開発 DevelopmentofachairbasedonJapaneseseatingculture. 橋立. 勇気(YukiHashidate). 1.はじめに. 指導:野呂 影勇. 3. 骨盤サポートの下部は腎部と非接触である. 本研究では,日本の床坐文化の一つである坐禅姿勢の身. ということがわかった.また,U字座面は,男性に多く見. 体的特徴を明らかにし,得られた知見をもとに,椅子のプ. られる脚を開いた着座姿勢を抑制するという意見や,骨盤. ロトタイプの製作・改良を行ない,坐禅姿勢の特長を活か. サポートの背はもっと高いほうがよいということが意見収 集より得られた.. した椅子を開発することを目的とした.従来の椅子開発に は背もたれからのアプローチが多く見られたが,本研究で は,坐禅姿勢の特長を活かした椅子を開発する上で,座面. 4.プロトタイプの改良と評価. からのアプローチを行な−つた.その評価にあたっては,傾. プロトタイプの評価より得られた知見を受けて,1)骨. 斜角度測定,体圧分布測定,呼吸数測定,疲労部位負担調. 盤サポートの形状を背部形状に合わせる,2)骨盤サポー. 査を用いて坐禅の身体的特徴を明らかにした.次に,傾斜. トを嵩上げする,3)U字座面の前端をカットするという. 角度測定,座り心地に関する調査,体圧分布測定を用いて, プロトタイプが坐禅姿勢と同じ効果を持つか検討を行なっ た.. 改良を加え,改良版U字座面・改良版骨盤サポートとし, 従来版U字座面・従来版骨盤サポートとの比較を行なった. 実験結果から,改良版骨盤サポートは, 1. 骨盤の後億を防ぐ. 2.坐禅姿勢の特徴観察. 2.身体支持面積を大きくさせ,座り心地を向上させる働 きがある. 坐禅姿勢の特徴を明らかにするために,坐禅経験のある 禅僧のとる坐禅が骨盤,昏部との接触,呼吸数にどのよう. ということがわかった.また,改良版U字座面は着座安定. な影響を与えるのか,また,坐禅と胡坐,椅座位を比較し,. 怪は高いが,着座安定感が低いということがわかった.. 各姿勢間にどのような違いがあるか比較検討した. 実験結果から,坐禅は他の姿勢よりも,. 5.まとめ. 1. 骨盤が立位に近い状態である. 以上の所見から本研究をまとめると,改良版U字座面と. 2. 身体支持面積が大きく,着座安定性が高い. 改良版骨盤サポート,従来版U字座面と改良版骨盤サポー. 3. 下肢に疲労が蓄積する. トを組み合わせた椅子が,坐禅姿勢に近似の姿勢を実現し, 坐禅姿勢の特長を活かした椅子を開発し評価することがで. という特徴があることがわかった.. きた.本実験条件下において,坐禅の特長を活かした椅子. 3.プロトタイプの製作と評価. は,図1の通りである.. 坐禅姿勢の特徴観察の結果より得られた,1)骨盤が立 位に近い状態である,2)身体支持面積が大きく,着座安 定性が高いという特長を椅子に活かすために,骨盤の後傾 を防ぐための背の低い骨盤サポートと,身体支持面積を大 きくし,着座安定性を高めるためのU字座面で構成された プロトタイプを製作し,その効果を検証した. 実験結果から, 1.U字座面は腎部の不要な動きを抑制し,着座安定性が 高い 2. 骨盤サポートを大きくすることにより身体支持面積 が大きくなり,快適性に関する評価も高くなる. 園1坐禅と坐禅の特長を活かした椅子. ー. 45. −.

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