生 物一般選抜
Ⅰ 生物の特徴に関する問題である。問 1 ~問 4 に答えよ。
進化の過程で、 1 生物からより複雑で分業化の進んだ細胞構造をもつ 2 生物が誕 生したと考えられている。 2 生物は、核、ミトコンドリア、葉緑体などの 3 をもつ 細胞からなる。ミトコンドリアと葉緑体は、かつては独立した生物であった 4 性細菌や 5 が、原始的な 2 生物に取り込まれ、密接な結びつきをもって生活することにより 誕生したと考えられている。これを 6 説といい、生物の多様化に大きく貢献した。
問 1 文章中の 1 ~ 6 の中に入る適切な語句を答えよ。
問 2 ミトコンドリアと葉緑体には、以前は独立した生物だった形跡や 1 生物の性質の 形跡が見られる。これらに共通して見られ、もとは独立した生物であったことを示す根拠と なるものを、次の①~⑦から 2 つ選び、番号で答えよ。 7
① DNA をもつ ② 液胞をもつ ③ 核膜をもつ ④ 細胞液をもつ
⑤ 細胞壁をもつ ⑥ 分裂して増える ⑦ べん毛をもつ
問 3 ミトコンドリアの由来とされる 4 性細菌、葉緑体の由来とされる 5 の生物 と同じなかまに分類される生物を、次の①~⑩から 2 つずつ選び、番号で答えよ。
ミトコンドリアの由来の 4 性細菌: 8 葉緑体の由来の 5 : 9
① アメーバ ② イシクラゲ ③ インフルエンザウイルス ④ オオカナダモ
⑤ 酵母菌 ⑥ 大腸菌 ⑦ 納豆菌 ⑧ ミカヅキモ
⑨ ミドリムシ ⑩ ユレモ
問 4 ミトコンドリアのはたらきについて、20文字以内で答えよ。 10
生 物 Ⅱ 遺伝子とそのはたらきに関する問題である。問 1 ~問 5 に答えよ。
A.DNA 分子は、ア塩基・糖・リン酸という 3 つの部分からなる基本単位が多数連結してでき ている。この基本単位のことを 11 という。塩基は、 12 、チミン、 13 、シト シンの 4 種類が存在する。これら 4 種類の塩基の数の割合を調べたところ、どの生物の DNA も 12 とチミンの割合は等しく、 13 とシトシンの割合は等しいことが分かった。こ のような法則を 14 の法則という。
問 1 文章中の 11 ~ 14 に入る適切な語句を答えよ。なお、 12 および 13 は記号ではなく、塩基の名称を入れること。
問 2 文章中の下線部アの基本単位の結合の仕方について、次の(a)~(c)から適切なものを選び、
記号で答えよ。なお、Bは塩基、Dは糖、Pはリン酸をそれぞれ示している。 15
B.細胞の多くは、 2 つに分かれることによって増える。細胞分裂には、体をつくる細胞が増え る時に行われる 16 と、生殖細胞をつくる時に行われる 17 とがある。分裂前の細胞 を 18 といい、分裂によってできた細胞を娘細胞という。
問 3 文章中の 16 ~ 18 に入る適切な語句を答えよ。
問 4 17 の細胞分裂では、分裂によってできた細胞の DNA 量は分裂前の細胞と比較して どのように違うのか。10文字以内で答えよ。 19
問 5 下の図は 16 の細胞分裂における各時期の染色体を模式的に示したものである。
A ~ F を A を先頭として、細胞周期が進む順に左から記号を並べよ。 20
(a) (b) (c)
P D B D P B D B P
A B C D E F
Ⅲ 生物の体内環境と維持に関する問題である。問 1 ~問 8 に答えよ。
A.尿はろ過と再吸収の過程を経て作られる。血液は、毛細血管が塊状になった 21 でろ過 され、 21 を包み込む袋状の構造の 22 に原尿としてこし出される。原尿の大部分は 細尿管やそれに続く 23 を通過する間に、毛細血管内に再吸収される。再吸収された残り が尿となる。
問 1 文章中の 21 ~ 23 に入る適切な語句を答えよ。
B.下の表は、イヌリンを血管内に投与した健康なヒトの血しょう、原尿、尿中に含まれるおも な物質濃度を比較したものである。
表 血しょう・原尿・尿の中の物質濃度の比較
成分 質量パーセント濃度(%)
血しょう 原尿 尿
A 7 0 0
尿素 0.03 0.03 2.2
B 0.3 0.3 0.35
C 0.1 0.1 0
イヌリン 0.1 0.1 12
問 2 表中のA~Cは、グルコース、ナトリウムイオン、タンパク質のいずれかである。Cの 物質名を答えよ。 24
問 3 表中のA~Cのうち、原尿中にろ過されず、そのまま血液中に残るものを、記号で答えよ。
25
問 4 イヌリンは、ヒトの体には含まれない物質で、静脈注射すると、体内で利用されずにろ過 され、再吸収されずに尿中に排泄される。表から、イヌリンの濃縮率を求めよ。 26
問 5 1 日に 1 L の尿が作られるとき、イヌリンの濃縮率から考えて、原尿は 1 日何 L 生成さ れるか。 27
問 6 問 5のとき、 1 日の原尿中の尿素は何 g か。ただし、原尿の密度は 1 g/mL とする。
28
問 7 問 5のとき、 1 日に排泄される尿素は何 g か。ただし、尿の密度は 1 g/mL とする。
29
問 8 原尿中の尿素は何%再吸収されたか。小数第 1 位を四捨五入し、整数で答えよ。 30
Ⅳ 生物の多様性と生態系に関する問題である。問 1 ~問 9 に答えよ。
A.被食-捕食の関係にある生物の個体数は、相互に関連して周期的に変動することが多い。た とえば、動物の例としては、カナダのある地方でのアカンジキウサギとオオヤマネコの個体数 の周期的な変動が知られている。植物の例としては、森林は、台風や山火事などによって破壊 されることがあるが、撹乱の規模が小さい場合には、 31 によって元のような状態に戻る。
ある地域の岩場で、食物網の最上位にいるヒトデを実験的に取り除きつづけた。ヒトデは、
ヒザラガイ、カサガイ、イガイ、フジツボ、カメノテ、イボニシ等を捕食していた。ヒトデを 実験的に取り除き続けた結果、それまでヒトデに捕食されていたイガイが著しく増加して岩場 のほとんどを埋め尽くした。何も手を加えなかった区画では全ての生物が確認されたのに対し て、ヒトデを取り除いた区画では数種類の生物しか確認されなかった。このことから、自然の 岩場では、イヒトデがイガイなどを捕食することによって、多様な生物の生息する生態系が形 成されていたと考えられる。
問 1 文章中の 31 に入る適切な語句を答えよ。
問 2 下線部アについて、カンジキウサギとオオヤマネコの個体数の変動の特徴を20字以内で 答えよ。 32
問 3 下線部イについて、ヒトデのような生物種を何というか。 33
1 2
3 4
生 物 2020年度入試 過去問題集 一般選抜入試
28
一般選抜生 物
B.化学物質の中には、自然環境中に放出された後に生態系の中で残存し、問題となるものがあ る。ア生物が外界から取り込んだ特定の化学物質が、通常の代謝をうけることなく、あるいは 分解や排出をされないために体内に蓄積して環境中よりも高濃度になることを 34 という。
また、そのような物質を蓄積した生物を捕食する、より上位の消費者では、さらに体内の濃度 が上昇することがある。
森林生体系では、樹木の葉やガの幼虫が食べられ、ガの幼虫はホオジロなどの小型の鳥に捕 食される。さらにこれらの鳥はワシなどの大型の鳥に捕食される。このように生物間で被食者 と捕食者は連続的につながっており、このつながりを 35 という。
問 4 文章中の 34 、 35 に入る適切な語句を答えよ。
問 5 下線部アの物質の特徴を答えよ。 36
問 6 コウジサシ(鳥)、イワシの体内から、排出されにくい化学物質 DDT が検出された。個 体100 g あたりの DDT 量は、コウジサシが5.75 mg、イワシが0.23 mg であった。イワシか らコウジサシへの濃縮率は何倍になるか。 37
C.下表は森林における栄養段階ごとの物質の収支(相対値)である。
植物の呼吸量 枯死量 被食量 成長量
1450 380 70 440
問 7 この森林の総生産量はいくらか。 38
問 8 この森林における一次消費者の同化量が60であった場合、不消化排出量はいくらか。
39
問 9 一次消費者の呼吸量が摂食量の60%であったときの純生産量はいくらか。 40
5
生 物 2020年度入試 過去問題集 一般選抜入試
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一般選抜解 答 例
生 物 解答例
化 学 解答例
1 2 3 4 5
原核 真核 細胞小器官 好気 シアノバクテリア
6 7 8 9
細胞内共生 ① ⑥ ⑥ ⑦ ② ⑩
10 11 12 13
有機物を分解して、エネルギーを取り出す ヌクレオチド アデニン グアニン
14 15 16 17 18
シャルガフ (a) 体細胞分裂 減数分裂 母細胞
19 20 21 22 23
DNA 量が半減する ADCFBE 糸球体 ボーマンのう 集合管
24 25 26 27 28
グルコース A 120 120 L 36 g
29 30 31 32
22 g 39% 遷移 ある範囲内で変動しながらバランスを保つ
33 34 35 36
キーストーン種 生物濃縮 食物連鎖 脂溶性 or 脂肪にとけやすい or 脂肪に蓄積される
37 38 39 40
25 2340 10 18
1 2 3 4 5
H、Na、K Cl K Ne 14
6 7 8 9 10
CH4 MgO 化合物 単体 単体
11 12 13 14 15
混合物 化合物 分子間力 水 電気陰性度
16 17 18 19 20
水素結合 アンモニア フッ化水素 ファンデルワールス力 1倍
21 22 23 24 25
5倍 1/5倍 XO3 166 XCl4
26 27 28 29 30
64 18.3 還元 酸化 酸化
31 32 33 34
還元 酸化剤 還元 電子
35 36 37
①:Na2CO3 + HCl → NaCl + NaHCO3 ②:NaHCO3 + HCl → NaCl + H2O + CO2 赤色から(無色)透明
38 39 40
橙黄色から赤色 15 6.0 × 10–2
解答例 〈生物、化学〉
2020年度入試 過去問題集 一般選抜入試
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