Ⅰ 緒言
学習指導要領 における 「体育」 のダンス 領域 は 、 平成10 (1998)年 の 改訂 でそれまでの 「創作 ダンス 」、
「 フォークダンス 」 に 加 えて 、新 たに 「現代的 なリズ ムのダンス 」 が 導入 された 。学習 のねらいは 、中学 校 では 「 リズムの 特徴 を 捉 え 、変化 のある 動 きを 組 み 合 わせて 、 リズムに 乗 って 全身 で 踊 ること 」 1) 、高等 学校 では 「 リズムの 特徴 を 強調 して 全身 で 自由 に 踊 っ たり 、変化 とまとまりを 付 けて 仲間 と 対応 したりして 踊 る こと 」 2) と 示 されている 。 その 指導 に 際 しては 、「一人 一人 の 能力 を 生 かす 動 きや 相手 と 対応 する 動 きなど を 取 り 入 れ 」 て 仲間 とかかわりをもつことや 、「簡単 な 作品 を 見 せ 合 う 発表」、 「一緒 に 踊 り 合 う 交流 の 活動」
などが 例示 されている 2) 。 しかし 、先行研究 によると 、 学習指導要領解説 の 内容 に 反 して 、教師 の 一斉指 導 による 既成技術 や 作品 の 教授 に 留 まった 授業、映 像資料等 を 用 いて 既成作品 を 模倣 させるだけの 放任 授業 が 見受 けられ 、充実 した 実施状況 ではないこと が 報告 されている 4) 6) 。
また 、体育科教育 の 多 くの 領域 では 、技術習得、
勝敗、記録、 ルール 等 により 、評価基準 が 明確 に 定 められている 一方、 ダンス 領域 は 明確 な 評価基準 が なく 、 そこに 指導 の 難 しさがあるといえる 。他 の 領域 と
は 異 なる 性質 を 有 するダンス 領域 では 、 その 授業内 容 や 展開方法 は 教員 に 任 されており 、特 にダンス 経 験 の 乏 しい 教員 にとっては 、不安 を 感 じるケースも 少 なくないと 考 える 。
このような 状況 の 中 で 、新 たに 加 わった 「現代的 な リズムのダンス 」 の 望 ましい 指導方法 を 提示 すること が 課題 であるといえる 。 この 課題 を 解決 する 方策 の 一 つとして 、全国 で 研修会 や 講習会 が 実施 されている 。
「教員免許状更新講習」 もその 一 つになり 得 るといえ よう 。
平成21 (2009)年 に 導入 された 教員免許更新制 に より 、教員 は 「教員免許状更新講習」 を 受講 すること が 義務 づけられた 。 この 制度 は 、「 その 時々 で 教員 と して 必要 な 資質能力 が 保持 されるよう 、定期的 に 最 新 の 知識技能 を 身 に 付 けること 」 を 目的 としている 3) 。 本学 でも 例年、「教員免許状更新講習」 を 実施 してお り 、筆者 は 、実技科目「現代的 なリズムのダンス 」 を
担当 している 。
本研究 では 、「教員免許状更新講習」受講者 から 得 た 意見 をもとに 、「現代的 なリズムのダンス 」 の 講 習内容 の 評価 を 行 うとともに 、今後 の 課題 を 検討 する ことを 目的 とする 。本研究 で 得 られた 知見 を 、今後 の
指導 の 一助 としたい 。
教員免許状更新講習 における 「現代的 なリズムのダンス 」 の 指導方法 の 検討:受講者 の 記述 から 課題 を 探 る
Considering Teaching Method of “Modern Rhythm Dance” on Certificate Renewal Course:
Looking for a Problems from Participant’s Description
キーワード :動 きの 習得、動 きの 発展、発表、交流、音楽 の 活用、達成感・有能感
長谷川 千里
HASEGAWA Chisato
Ⅱ 方法 1.調査方法
平成 28 年度及 び 平成 29 年度 に 本学 において 実 施 された 「教員免許状更新講習」 の 実技科目「 ダンス
(現代的 なリズムのダンス )」 (以下、本講習 と 略 す ) の 受講者87 名 のうち 、無回答者 を 除 く 、中学校 およ び 高等学校(中高一貫校 を 含 む )教員65 名 を 対象 と した 。
本講習終了後 の 修了認定試験 において 、「今回 の 講習 を 現場 でどのように 活用 できるか 」 を 自由記述 して もらい 、 その 意見 を 収集 した 。収集 した 意見 は 、 その 文脈 からカテゴリー 化・集計 を 行 い 、傾向 を 明 らかに した 。
記述内容 を 本研究 において 使用 する 旨、受講者 の 同意 を 得 た 。 また 、本学研究倫理審査委員会 によ る 承認 を 得 た (研倫審・平 29 22号)。
2.講習内容概要
本講習 の 所要時間 は1時間 10分 であり 、 その 中 で
(1)実技: ウォーミングアップ 、(2)実技:指導事例、
(3)講義:実技内容 の 解説 と 展開方法等 の 提案 を 行 った 。
(1)実技: ウォーミングアップ
ウォーミングアップでは 、身体各部位 のストレッチ ング 、身体部位(頸部、胸部、腰部) をそれぞれ 前 後・左右 にずらしたり 、回旋 させたりするアイソレーショ ン 、 ダウンやアップのリズムを 取 る 内容 を 行 った 。
(2)実技:指導事例
ここでは 、単 なるステップや 振付 の 習得 ではなく 、筆 者自身 が 振 り 付 けたダンスを 通 して 、次 の ①〜⑤ の 方法 を 事例的 に 展開 し 、指導方法 の 提案 を 行 った 。 筆者 が 振 り 付 けたダンスの 概要 は 表 1の 通 りである 。
①振付 の 構成方法
現代的 なリズムのダンスで 使用 する 音楽 は 、「前 奏→A →B →C → A → B → C → ラスト 」 のように 明 瞭 な 構成 のものが 多 い 。音楽構成 が 明瞭 であれば 、 音楽全体 をとらえることが 容易 になるため 、音楽選定 の 一 つの 基準 になると 考 える 。振付 を 構成 する 際、
パターン 振付 振付内容(ステップ等) 2 人組で行える工夫
(対面で行うための工夫) 音楽を活かした振付
パターン 1
横方向への軽いジャンプとパンチ
V ステップ(変形)と手拍子 V ステップ(変形)の際の手の動きが 対面者と合う
パターン 2
ポーズ(創作) 2 人組でポーズを創作する 音楽に掛け声が入っており、ポーズ のきっかけとなる
後方へのジャンプとターン ターンの際に互いの手をタッチする 音楽に掛け声が入っており、ジャン プのきっかけとなる
スライド 位置交換
ウォーク & ラン 音楽の盛り上がりに向けて、ウォー
クからランへと動きが変化する
パターン 3
ダウンとジャンプ ジャンプの際の手をハイタッチする 音楽の盛り上がりで跳躍的な振付を 用いる
パドブレ
パターン 4
サイドステップ(変形) サイドステップの際の手の動きが対 面者と合う
スリーステップターン 歌詞に合わせた振付
表 1 :振付の内容
音楽構成 に 合 わせる 、 つまり 、「Aのメロディーでは Aの 振付」 とすることで 、振付全体 をとらえやすくなる 。 本講習 でも 、音楽 の 選定 と 振付構成 はこの 方法 を 用 いた (表 2)。
②振付 の 習得方法
振付 を 覚 えることは 難 しいという 意識 が 、 ダンスに 対 して 苦手意識 を 感 じる 一 つの 要因 であると 考 える 。 振付習得 を 容易 にする 、 もしくは 意欲的 に 取 り 組 める ような 方法 の 一 つの 事例 として 、本講習 では 、2人組 で 振付 を 習得 する 方法 を 用 いた 。具体的 には 、「A の 振付 は Aさんと 、B の 振付 はBさんと 一緒 に 覚 える 」 というように 、A、B、Cという 振付 を 別 の 相手 と 習得 させ 、 その 人 の 顔 を 見 ると 振付 が 想起 しやすくなると いった 方法 である 。 この 方法 を 用 いるため 、振付 は 、
2人組 で 行 うと 位置交換 ができたり 、互 いの 手 を 合 わ せることができるよう 、2人組 での 良 さが 味 わえるような ものにした (表1参照)。 また 、 この 方法 を 用 いることで 、
教 えあったり 、一緒 に 練習 したりと 主体的 な 練習活動 へと 展開 できるのではないかと 考 える 。
③音楽 を 活 かした 振付方法
音楽構成以外 にも 、音楽 の 変化(曲調、抑揚、盛 り 上 がり 等) やメロディーラインをとらえた 振付、歌詞 の 内容 をイメージした 振付 にすることにより 、 ダンス の 独自性 が 生 まれるとともに 、振付習得 の 助 けになる と 考 える 。本講習 でも 、音楽 の 盛 り 上 がりでは 跳躍的 な 振付 を 用 い 、抑揚 や 歌詞 を 意識 した 振付 を 用 いた
(表1 参照)。
④達成感・有能感 につなげていく
①〜③ の 方法 によって 、振付 を 習得 することが 容易 となれば 、「1曲 を 踊 りきることができた 」 という 達成感、
有能感 に 繋 がると 考 える 。達成感 や 有能感 は 次 の 取 り 組 みへと 発展 させるために 重要 な 要素 であると 考 え られるため 、様々 な 場面 で 達成感 や 有能感 を 味 わう
経験 をさせることが 良 いのではないかと 考 える 。
⑤動 きのアレンジ 方法
体 の 向 きを 変化 させて 踊 る 、 ユニゾンやカノン 、 シンメトリー 等 を 用 いる 、2 人組 や 集団 で 踊 ってみる
等、簡単 なアレンジによって 、土台 となる 一 つの 動 き が 様々 に 発展 できることを 伝 え 、実践 を 通 して 、 その 方法 を 提示 した 。
(3)講義:実技内容 の 解説 と 展開方法等 の 提案 講義 では 、指導事例(実技) で 行 った ①〜⑤ の 方 法 について 解説 するとともに 、本講習内容 をどのよう に 各学校 の 実態 に 合 わせていくか 、 どのように 発表 ま で 展開 していけるか 等、 その 方法 を 提案 した 。
表 2 :音楽構成と振付パターン
音楽パターン
振付パターン
1 2 3 4 5 6 7 8
1 2
前奏3 4 5
サビ
パターン3
6
7
パターン38
9
パターン410
11
パターン312
13
間奏14 Aメロ
パターン1
15
16
パターン117 18
Bメロ
パターン219
20 21 22
サビ
パターン3
23
24
パターン325
26
パターン427
28
パターン329
30
間奏31 Aメロ
パターン1
32
33
パターン134 35
Bメロ
パターン236
37 38 39
サビ
パターン3
40
41
パターン342
43
パターン444
45
パターン3・ポーズ46
I I I I I I I
I
I
Ⅲ 結果
本講習受講者 の 意見 を 収集 し 、 その 文脈 から 1. 授 業 の 実態 や 教員 の 意識、 2. 本講習 に 対 する 意見 とい う2つのカテゴリーに 大別 した 。
さらに 、1. 授業 の 実態 や 教員 の 意識 は 、「授業 の 実態」、「教員 の 意識」 の2つのカテゴリーに 分類 し 、 集計 を 行 った 。2. 本講習 に 対 する 意見 は 、「振付 の 構成方法」、「振付 の 習得方法」、「音楽 の 選定・活 用方法」、「動 きのアレンジ 方法」、「授業 の 展開方 法」、「楽 しさや 喜 びを 味 わう ・交流 できる 授業」、「活 用 の 可能性」、 「 その 他」 の8つのカテゴリーに 分類 し 、 集計 を 行 った (図 1)。
1.授業の実態や教員の意識 1–1 .授業の実態
現在、「現代的 なリズムのダンス 」 で 行 われてい る 授業内容 および 生徒 の 実態 に 関 する 記述 は18件
(27.7%) であった 。
授業内容 では 、基本 ステップや 振付 の 習得 から 、 グループでの 創作活動、発表 へと 展開 させていく 実 践例 がみられた 一方 で 、「TV や DVD で 見 たものを 生徒( で 好 きな 子) が 真似 してみんなに 教 える 」、「映 像 を 使 っての 授業 が 中心 になってしまう 」 といった 既 成 の 踊 りの 模倣 に 留 まってしまっているケースもみら れた 。
生徒 の 実態 では 、 ダンスに 興味・関心 を 持 ってい る 生徒 がいるという 意見 と 、 ダンスが 得意・好 きという
者 と 苦手・嫌 いという 者 の 二極化 が 目立 つという 意見 がみられた 。
1–2 .教員の意識
教員自身 がダンスに 苦手意識 を 持 っているという 記述 が 8件(12.3%) みられたが 、「 ダンスが 苦手 な ので 、映像 を 使 っての 授業 が 中心 になってしまうが 、 工夫 すれば 様々 なことができそうだ 」、「基本的 な 現 代 リズムの 取 り 方 は 苦手 ですが 、今回 の 内容 であれ ば 、自分 も 恥 ずかしがらずに 、生徒 も 喜 んで 取 り 組 ん でくれると 思 った 」 というような 前向 きな 記述 が 多 かっ た 。
2 .本講習に対する意見 2–1 .振付の構成方法
振付 の 構成方法 に 関 する 記述 は 11件(16.9%) で あり 、「 サビ 、Aメロ 、Bメロで 分 けるのは 分 かりやす くて 良 い 」、「音楽 の Aメロ 、Bメロで 踊 りの 振付 を 同 じにすることで 覚 えやすい 」、「動作 のパターンを 教 え ると 取 り 組 みやすい 」 という 意見 がみられた 。
2–2. 振付の習得方法
振付 の 習得方法 に 関 する 記述 は17 件(26.2%) で あり 、「踊 りの 種類 ごとに2 人組 の 相手 を 変 え 、「 この 踊 りはこの 相手」 と 覚 えながらできるのは 非常 にわかり やすく 、授業 の 中 でもぜひ 活 かしていきたいと 思 った 」、
「基礎 の 練習 が 単調 になりやすいので 、 ペアなどで 踊 りながら 身 につけると 楽 しみながらできると 感 じた 」、
「動 きがA・B・決 めポーズとあり 、複数回、繰 り 返 すことで 覚 えやすかった 」 という 意見 がみられた 。 2–3 .音楽の選定・活用方法
音楽 の 選定方法 や 活用方法 に 関 する 記述 は14件
(21.5%) であり 、「曲選 びはとても 重要 なポイントだ と 改 めて 実感 した 」、「生徒 が 関心 を 持 てるような 選 曲 をして 指導 していく 」、「身近 な 曲 にすることで 生徒 もやる 気 が 出 てきて 楽 しく 活動 することもできる 」 といっ た 音楽選定 のポイントに 関 する 意見 や 、「 どんな 曲 に も 応用 できると 思 った 」、「音楽、 ペア ( グループ )、
振付 をリンクさせて 生徒 たちで 作 ったり 、考 えるダン スの 授業 を 行 いたい 」 といった 本講習 を 発展 させるよ うな 意見 がみられた 。
2–4 .動きのアレンジ方法
動 きのアレンジ 方法 に 関 する 記述 は10 件(15.4%)
であり 、「 テンポをゆっくりにしたり 、動 きを 少 し 簡単 にすれば 使 えるものがたくさん 得 られた 」、「振付 を 簡単 なものに 変 える 」 といった 生徒 の 実態 や 個々 の レベルに 合 わせて 動 きを 変 えていく 方法 や 、「同 じ 動 きでも 向 き 合 ってやるだけで 感 じが 違 うものにもなる 」、
「隊形 を 変 えて 行 ってみたい 」 といった 一 つの 動 きを 発展 させていく 方法等 の 意見 がみられた 。
2–5 .授業の展開方法
授業 の 展開方法 に 関 する 記述 は25 件(38.5%) で
あり 、本講習 の 内容 をどのように 授業 で 展開 していく
かについて 、 その 具体的 な 方策 がみられた 。
その 内容 は 、「 クラスを 何 グループかに 分 けて 、 そ れぞれ1曲 ずつ 発表 するではなく 、 それぞれのグルー プの 作品 を 全 てつなげてクラスで 1曲 を 仕上 げるとい うのもよいのかと 思 った 」 といった 発表形式 を 発展 させ るような 工夫、「 ベースのダンスを 教 えた 後、 ステッ プや 手 の 振 り 、隊形 など 、生徒 にアレンジさせてみ るのも 良 いと 思 った 」、「工夫 できる 場面設定 により 、
思考的 な 活動 も 入 り 、 ただ 踊 るだけではなく 活動 の 工夫 ができるリズムダンスをやってみたい 」 といった 生徒 が 主体的 に 取 り 組 める 工夫、「同 じ 曲 でもテーマ を 持 ち 、表現 していく 」、「他 のグループを 見 て 表現 の 面白 さに 気 づかせる 」、「生徒同士 で 表現法 を 変 え たり 、人数 を 増 やしたりするように 課題設定 を 毎回変 えることで 、自然 に 一 つのフレーズやダンスから 、 グ ループ 化 したときの 豊 かな 表現 や 工夫 を 身 につけて いけると 感 じた 」 といった 表現 に 繋 げる 工夫等 がみら れた 。
2–6 .楽しさや喜びを味わう・交流できる授業 踊 る 楽 しさや 喜 びを 味 わう ・交流 できる 授業 に 関 す る 記述 は19件(29.2%) であった 。
踊 る 楽 しさや 喜 びを 味 わう 授業 では 、「楽 しく 明 る い 笑顔 で 行 えるのが 一番 であると 感 じたので 、 その 点 を 中心 におき 指導 したい 」、「難 しい 動 きでなく 、生徒 が 体 で 感 じ 、楽 しい 気持 ちを 持 てるように 工夫 したい 」、
「生徒 が 楽 しくリズムにのって 、体 を 動 かすダンスを したい 」 という 意見 がみられた 。
交流 できる 授業 では 、「動 きをペアで 行 うことで 、 コ ミュニケーションも 取 れるので 良 いと 思 う 」、「仲間 とコ ミュニケーションをとったりしながら 、 ダンスの 楽 しさ を 伝 えていきたい 」、「生徒同士 でコミュニケーション をとったり 、思 いやりにもつながると 思 ったので 、授業 で 試 したい 」 といった 生徒間 のコミュニケーションに 関 する 意見、「 パートナーを 変 えることで 、 お 互 い 振 付 の 確認 をし 合 えたり 、自然 と 協力 できることが 、 とて も 良 いことだと 思 った 」、「個人、 グループを 上手 に 組 み 合 わせることで 生徒達 が 主体的 に 取 り 組 んでい ける 授業 になると 思 った 」 といった 生徒 の 主体的 な 学 びに 関 する 意見 がみられた 。
2–7 .活用の可能性
本講習内容 について 、現場 での 活用 の 可能性 に
関 する 記述 は 30 件(46.2%) であり 、本講習 の 内容 を
「授業 に 取 り 入 れてみたい 」、「授業 に 活 かしていき たい 」、 「授業 で 試 したい 」、 「多 くのヒントを 得 られた 」 という 意見 がほとんどであった 。
Ⅳ 考察
1.授業の実態や教員の意識
本講習受講者 の 意見 を 集約 した 結果、生徒 の 実 態 としては 、 ダンスに 興味・関心 を 持 っている 生徒 が いるという 意見 がみられた 。先行研究 においても 、 「現 代的 なリズムのダンス 」 は 男女 ともに 生徒 の 興味関 心 が 高 いことが 報告 されている 4) 6) 。一方、 ダンス の 好嫌 の 二極化 が 目立 つという 意見 もみられた 。 し かし 、「現代的 なリズムのダンス 」 は 恥 ずかしがらな いで 取 り 組 める 内容 であることから 、「創作 ダンス 」 や
「 フォークダンス 」 に 比 べて 実施率 が 高 いことも 報告 されている 6) 。
「現代的 なリズムのダンス 」 は 、 その 実施率 は 高 い ものの 、本研究 において 、 ダンス 指導 に 苦手意識、
不安 を 感 じている 教員 がいることも 明 らかとなった 。 ダ ンス 指導 に 対 する 不安 に 関 して 、現職中学校教員 111 名 を 対象 とした 調査 10) では 、61名(55.0%) がダ ンス 指導 に 対 して 不安 を 抱 えていることが 明 らかにさ れ 、不安 を 感 じる 具体的 な 内容 は 、「自身 のダンス 技術 に 関 する 不安」、「 ダンスの 知識不足 に 対 する 不安」、 「自身 が 師範 することに 関 する 不安」 であった 。 また 、 ダンス 授業 の 実施状況等 について 、東京都
公立中学校 227校(637校 のうち 、回答 のあった 中
0
11 17 14 10
25 19
30 7
5 10 15 20 25 30 35
振付の構成 振付の習得 音楽の選定・活用 動きのアレンジ 授業の展開 楽しさや交流 活用の可能性 その他
図 1 :本講習に対する意見 1 1 1
部