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大学の組織・運営と教員の意思決定(1)

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(1)

大学の組織・運営と教員の意思決定(1)

著者 江原 武一

雑誌名 奈良教育大学紀要. 人文・社会科学

巻 26

号 1

ページ 51‑67

発行年 1977‑11‑15

その他のタイトル Institutional Management and Decision‑Making of Faculty Members in Japanese Universities (1)

URL http://hdl.handle.net/10105/2661

(2)

大学の組織・運営と教員の意思決定(1)

江  原  武  一

(教育学教室)

(昭和52年4月25日受理)

目 か

要約

第1節 分析の意図 第2節 分析の枠組

第1項 意識構造−2っの次元−

(1)大学教員の意思決定

(2)質問項目の抽出 第2項 規定要因の設定

(1)規定要因の設定

(2)所属組織の特性と個人的属性

(3)多変量解析−多重分類分析(MCA)の通用−

第3節 大学の組織・運営における教員の意思決定 第1項 予備的考察

(1)数値の意味

(2)交互作用効果の検定 第2項 意思決定の構造化

(以上本号)

(以下次回)

(1)教授会における意思決定

(1)−1 教授会への意思反映度

(1)−2 教授会構成の原則

(2)教授会の運営方法

(3)大学行政への志向

(4)大学行政の運営方法

(5)大学改革の方向−残された課題−

要 約

大学の組織・運営に関する考察を進めようとして当惑するのは、基礎的な資料がほとんどない という事実である。本稿では、大学の組織とその運営において中心的な位置を占めてきた教員に 焦点を絞り、大学の組織とその運営における大学教員の意思決定に関する大学教員自身の意識構 造を、教員の個人的属性(教員の年令、教員の地位)と所属組織の特性(設置者、大学の規模)

の計4個の独立変数と関連させて、構造的にパターン化することを試みた。使用した手法は多重

51

(3)

分類分析(MCA)である。

大学教員の意思決定が行なわれる場面のなかでは、管理・運営活動における大学教員の意思決 定の主要な場である学部教授会と大学行政の二つの場面に注目し、その組織的決定行為の分析に 主眼を置いている。

(1)高等教育の大衆化は学生数の増加をもたらすと同時に、大学教員の数をも増大させた。それ は特定の大学における大学教員数の増大をもたらしただけでなく、すなわち同一大学における学 部数の増加、同一学部に在職する教員数の増大をみちびいただけでなく、多様な価値志向を有す

る大学教員を内包する結果となった。

大学教員の意思決定過程の「非合理的側面」は、大学教員自身のみでなく部外者からもしばし ば指摘されている。しかしそれと同時に、意思決定過程に直接参加するメンバーをどのように構 成するかという問題も、大学教員の増大に伴なってしだいに顕在化した。組織の構成員の増大

は、組織のあり方そのものの変容を要請するが、実態はどうか。学部教授会および大学行政の組 織とその運営は、それを構成する大学教員によってどのように意識されているのか、分析結果を 要約してみよう。

(2)教授層は学部教授会への自らの意思反映度は高いと考えているが、助手層は学部教授会への 自らの意思反映度が低いと意識している。とくに大規模大学における教授層、助教授層、助手層 の意識の落差は大きい。

ただし教員の年令や設置者による反応の相違はわずかである。

(3)学部教授会へ助手層を参加させようとする要求は、教授層く助教授層く助手層の順に高くな る。しかもこの傾向は教授層、助教授層、助手層のいずれにおいても、年令が低くなる程強くな っている。

国立および私立の小規模大学では、大学教員の40%が学部教授会への助手参加を原則として肯 定している。

(4)教授会の運営方法に関する大学教員の反応パターンは、教員の地位によってもっとも大きな 相違を示す。

この相違は若手教員の意思反映度において頂点に達する。学部レベルにおける大学教員の意思 決定では、教授層、助教授層、助手層という大学教員の地位にもとづく組織内部の構造に、大き な韓があることがうかがわれる。そしてそれは、若手教員とりわけ助手層の学部教授会への意思 反映度の評価において最も顕著にあらわれる。

(5)教授会の運営方法に関する大学教員の反応パターンは、教員の年令や大学の規模によって は、それほど大きな相違をみせない。

しかし設置者に注目してみると、次のような傾向が認められる。

教授会の適正規模では、公立大学に在職する大学教員に肯定的な意見が多い。とくに公立の小 規模大学にこのことがあてはまる。その対極に位置するのは、私立の大規模大学に在職する教員

である。

教授会決定の実行皮は、公・私立の小規模大学で批判的に捉えられている。しかし国立の小規 模大学の教員は、公立の大規模大学の教員とともに現状により肯定的である。

若手教員の意思反映度は、この国立の小規模大学と公立の大規模大学に批判的反応が少なく、

国立の大規模大学と私立大学に多くなっている。

(6)大学行政への関心度と満足度は、教員の地位に応じて同一方向に変化する。大学行政への関

(4)

心度が弱まれば、満足度も減少するのである。しかも教員の地位の相違による意見の開きは、教 授層と助教授層との間で大きい。

学部レベルにおける意思決定においては、助手層が一つの固有の下位組織を形成していること が認められたが、大学行政に関しては、大学教員は教授層と助教授層・助手層とに二分されてい る。

(弔設置者と大学の規模という所属組織の特性による、大学行政への関心度と満足度の相違をみ ると、次の諸点が明らかにされた。

大学行政への関心度と満足度に対する反応ノ1ターンには、国立と公・私立との間に第一の境界 があり、さらに国立大学では2〜3学部構成の中規模大学と、小規模および大規模大学との問に 相違がみられる。公・私立大学では、小規模大学と大規模・中規模大学との間に、大学教員の意 識の差があらわれている。公・私立の小規模大学に在職する教員は、大学行政への関心度は高い

が、その満足度は低いのである。

(8)大学行政の運営方法に対する批判は、教授層よりも助教授層・助手層の若手教員層に多い。

大学行政の運営方法についても、大学教員はこの二つの層に二分されているといってよい。

(9)また所属大学の制定的な特性をみると、国立の中規模・大規模大学の教員に批判の声が多 い。とりわけ国立の中規模大学では、学部間の利害の対立が意識されているようである。2〜

3学部構成の大学が多い中規模大学における大学行政の管理・運営で、学部間の利害の対立が表 面化しやすいのは当然のように思われる。しかしこの仮説は、少なくとも調査にあらわれた結果 では、国立の中規模大学にしか通用できない。

学部教授会とその運営に対して批判的な私立大学の教員は、大学行政に関しては、その批判の 声を抑制している。設置者別にみれば、学部(もしくは学科)問の利害の対立や、設置者の方針

との対立は、国・公立の大学でより強く意識されているのである。

鯛大学改革の方向については、大学行政への若手教員の直接参加、学外者の助言機関の設置、

大学の管理・運営の効率化の3点をとりあげてみた。

大学行政への若手教員の直接参加は、若手教員(助教授層、助手層)白身によって強く要求さ れているが、これはどのように理解すべきなのか。彼等の大学行政への満足度は確かに低いが、

それと同時に彼らの大学行政への関心度もまた低いのである。

予想に反して大学教員は、学外者による助言機関の設置にそれほど否定的な態度を示さない。

とりわけ理事会を通して、学外者の参加する助言機関について歴史と経験のある私立の若手教員 が必ずしも強く反発していないので、このような大学改革の方向付けは再考する必要があるよう に思われる。

大学の管理・運営の効率化については、大学教員の大半が、その必要性を認めている。それは 大学教員の基本的属性に関わりなく、一様にみられる意見である。しかしこれまでの分析を重ね 合わせれば、彼等が「管理・運営の効率化」に関して描くイメージは、相互に数多くの対立点を 含んだものであることが予想される。

第1節 分析の意図

大学の組織を構成し、その運営に関わっている主体は、あくまでも学内の諸機関を構成し、こ れを通じて活動している人々であろう。

(5)

大学の構成員は大別すると、教員、職員、学生の3っのグループに分けられるが、日本の大学 では、大学の管理・運営は、教員が主体となって行なうことが「たてまえ」とされてきた。人 事、予算または教務等の重要事項の審議決定を行なう「学部教授会」の意思決定が最も尊重さ れ、最終的な決定を行なう機関とみなされている。しかしながらその一方で、大学組織の実質的 な運営は職員の手にゆだねられているという指摘もみられる。それは大学教員自身の口からもし ばしばきかれることである。

また1960年代後半の「大学紛争」と大学改革に関する論議のなかでは、大学の運営への学生参 加が積極的に論じられた歴史がある。日本の大学ではあまり問題にならないけれども、大学の設 置者や学外者によって構成される助言機関の大学運営に対する関与も、本来無視できない事柄で

あろう。政党の教育政策、文部省や地方自治体の教育行政、私立大学の理事会の意思決定など は、大学の組織とその運営にどのように関わっているのだろうか。

大学の組織・運営について考察を進めようとして当惑するのは、基礎的な資料がほとんどない という事実である。大学の組織・運営研究は、高等教育研究のなかでは「研究の研究」と称され る領域に属する。日本のみでなく諸外国においても、この領域への切り込みは伝統的に少なく、

敬遠されてきたといってよい1㌔

本稿では、大学の組織とその運営において中心的な位置を占めてきた教員に焦点を絞った上 で、実証的な分析を行なってみたい。使用するデータは、広島大学・大学教育研究センターが 実施した「大学の組織・運営に騙する意見諷査」である2㌔ この意見調査は、日本の四年制大学 の管理・運営に直接あるいは間接にたずさわっている大学教員が、大学の組織やその運営に関し てどのような考え方をもち、どのような点に問題を感じており、さらにその間題の解決にどのよ うに対処しているかを知るために実施された。従って禍査対象は四年制大学の教員に限定されて いるが、質問項目の内容はかなり多岐にわたっている。本稿では、この調査で得られたデータの なかから、大学の組織とその運営における大学教員の意思決定(decion−making)に関連した諸 次元を抽出し、それが大学教員の基本的な属性、具体的には設置者、大学の規模、教員の地位、

教員の年令の相違によって示すさまざまなパターンを数量的に描いてみたい3㌔

はじめに大学の組織とその運営に関する大学教員の意識構造を捉えるための分析の枠組を示 し、続いて本稿で使用する多重分類分析(Multiple Classi丘cation Analysis)について触れた後、

分析結果の整理を行なう。本稿の分析では、大学教員の意識構造のパターン化に主力を注ぎ、そ の実態の定式化を試みることになるだろう。得られた結果の社会学的な解析は理論によって異な ることが予想される。本稿の目的は基礎的な資料の提示にあることをあらかじめおことわりして おきたい。

篇2節 分析の枠組

第1項 意識構造−2つの次元−

(1)大学教員の意思決定

大学教員の意思決定(decision−making)が行なわれる場面を、大学教員の果たしている仕事、

すなわちその機能的な側面からみれば、教育活動、研究活動、学外活動、管理・運営活動の4っ

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の場面を想定することができるだろう。このうち本稿では、学内の運営や意恩決定への参加、管 理的仕事や委員会活動などを含む「管理・運営活動」における大学教員の意思決定に焦点を合わ せる。

自己自身の専門分野における調査・研究、共同研究や学会活動などを含む「研究活動」、および 学外への意見発表、市民的活動への参加、社会への奉仕や助言などを行なう「学外活動」での大 学教員の意思決定は、少なくとも今日の日本では、著しく個人的なレベルにひきつけられた意恩 決定である。それは所属する大学自体の組織やその運営と直接関連しない諸条件によって規定さ れることが多い。また授業および授業のための準備、学生への指導・助言、成績評価などの「教 育活動」における大学教員の意恩決定は、専ら学生との関わりのなかで行なわれる。

いうまでもなく、これら3っの場面、とりわけ研究と教育における教員の役割は、大学教員本 来の基本的な役割として言及されるべきものであり、大学の組織とその運営は、これらの機能を 十分に果たすか否かに関連して論じられてよい。この意味では、これらの場面における大学教員 の意思決定も、大学の組織・運営研究の主要テーマというべきであろう。しかしながら本稿で は、さしあたり、これらの機能を果たす基盤を提供する大学の組織とその運営そのものに注目す ることにする。「組織の維持」機能は、いずれの組織においても、それ自体が組織にとって不可 欠の機能として位置づけられる。

次に本稿では、管理・運営活動における大学教員の意思決定を、学部教授会(faculty meet−

ings)と大学行政(university governance)の二つの場面に限定してみることにする。

「学校教育法」第59条によれば、「大学には、重要な事項を審議するため、教授会を置かなけれ ばならない。⑧教授会の組織には、助教授その他の職員を加えることができる」とされている。

大学の教授会あるいは教授会に準ずる機関は、各学部に唯一つ存在するわけではない。学部に よってはさまざまな名称で呼ばれ、それぞれ審議事項や構成員の異なる機関が複数存在してい る。また教授会そのものは一つしかない場合でも、審議事項に応じて構成員を制限して運営する 事例も少なくない。しかし人事、予算または教務などの重要事項の審議・決定が行なわれる「学 部教授会」とでも称すべき組織がその中心に位置づけられているのは、いずれの大学においても 変わりがないようである。本稿では、このような性格を有する学部レベルの意思決定機関を、

「学部教授会」と定義して以下の分析を行なう。

日本の大学の組織・運営におけるこの学部教授会の「重み」については、改めて述べるまでも ないかもしれない。大学内で生起するさまざまな問題は、たとえそれが形式的であっても、一皮 は学部教授会における審議・了承を経ることが慣行化している。学科や教室で決定した事項も、

学部教授会での了承を得ることが多い。全学レベルの大学行政における意思決定が学部教授会の 決定を無視したまま行なわれることはきわめて異例とされるのが、日本の大学の実情のように恩 われる。

このように日本の大学では学部教授会のウエイトが高いけれども、組織の上ではこの学部教授 会の上位に、評議会・部局長会議・全学教授会などの全学レベルの審議・議決機関が位置してい

る。本稿ではこの大学行政における意思決定に対する大学教員の意識構造も考察の対象とする。

学部教授会および大学行政のいずれのレベルにおいても、大学教員の志向(orientation)と運営 方法に関する質問項目を選択した。さらにこの2つのレベルにおける分析を踏まえて、大学教員 の描く大学改革の方向のうち、大学教員の意思決定に関わる質問項目についても分析を加えてみ た。

(7)

(2)質問項目の抽出

データとして使用する「大学の組織・運営に関する意見調査」では、大学の組織とその運営に 関する大学教員の意見と志向をさまざまな角度から探っているが、それらの質問項目のなかか ら、次のような枠組にもとづいて、質問項目を選択、整理してみた。

A 教授会における組織と運営 A−1 教授会における意思決定

(1)教授会構成の原則

(2)教授会への意思反映度 A−2 教授会の運営方法

(3)教授会の適正規模

(4)発言者のかたより

(5)教授会決定の実行度

(6)若手教員の意思反映度 B 大学行政の管理・運営

B−1 大学行政への志向

(カ 大学行政への関心度

(8)大学行政への満足度 B−2 大学行政の運営方法

(9)学部(もしくは学科)問の利害の対立 的 設置者の方針と教員の意思

C 大学改革の方向

㈱ 学外者の助言機関の設置

仕功 大学行政への若手教員の直接参加

㈹ 管理・運営の効率化

使用する質問項目および各質問項目のカテゴリーの再カテゴリー化4)は、義一1の通りである。

意思決定の行為には、個人的決定行為と組織的決定行為の2っがあるが、ここではいうまでもな く組織的決定行為に分析の主眼を置いている。A−1(教授会における意思決定)およびB−1

(大学行政への志向)は、組織的決定行為を行なう学部教授会および大学行政と個々の大学教員 との関わり方を明らかにするための質問項目である。

これに対してA−2(教授会の運営方法)およびB−2(大学行政の運営方法)は、組織的意 思決定の手段について言及した質問項目を含む。いずれも問題の多い運営方法として指摘されて

きた手段である。C(大学改革の方向)は、これらの質問項目との関連で、大学教員が学部教授 会や大学行政をどのように方向づけようとしているのかをみようとしたものである。それは学部 教授会や大学行政の構成員をどこまで拡大しようとしているのか、あるいは組織的意思決定の手 段についてどのように考えているか、これらの問題に関する全般的な改革意見を求めている。

大学教員の欲求・興味・動機は多様であろう。また大学教員自身が常に、その日的や開心との 関連において、意識的な行為を行なっているわけではない。本稿ではこの複合的な現象につい

(8)

て、可能な限り明示的な解明を試みようとしている。

第2項 規定要因の設定

(1)規定要因の設定

大学教員の意識構造を規定する要因(独立変数、independentvariables)として、本稿では設 置者、大学の規模、教員の地位、教員の年令の4要因を使用する。各規定要因のカテゴリーは、

元のデータを次のように再カテゴリー化してみた。

㊤ 設置者

1 国 立 2 公 立 3 私 立

㊥ 大学の規模

サンプル数

1007 278 556

1 大規模大学(教員数500人以上)   537 2 中規模大学(教員数200〜499人)  742 3 小規模大学(教員数199人以下)   563

⑨ 教員の地位 1 教授

2 助教授(または専任講師)

5 助手

④ 教員の年令 1 50才以上 2 40〜49才 3 20〜39才

991 670 146

738 593 507

設置者の不明サンプル数は4、同様に大学の規模、教員の地位、教員の年令の不明サンプル数 はそれぞれ3、22、7である。さらに元のデータのサンプル数は1845だが、以下の分析では、個 々の分析毎に、従属変数との関係で、不明のサンプル数は異なる。またこのデータは日本の全四 年制大学からの厳密なランダム・サンプリングによって得られたものではない。どちらかといえ ば、大学の組織・運営における役職、たとえば評議会・協議会・理事会・評議員会・商議会等の 全学的意思の審議・決定機関のメンバーや、学部長・研究所長・図書館長・施設長・教務部長、・

学生部長等の部局の管理的役職、学部長柿佐・教室主任・学科主任・学科長等の学部内の役職な どの経験者にかたよったサンプルである。このような措置は調査の目的には適っているが、同時 に、教員の地位における教授層へのかたより、また教員の年令における高令者へのかたよりをも たらしている。さらに設置者の分布をみ申ば明らかなように、国立よりも私立の大学教員から.の 回収率が低くなっている。しかし以下の分析で使用する多重分類分析(MCA)は、他の独立変 数(規定要因)を統制(contro11ed)した上で個々の独立変数の効果(e任ect)を算出するので、

このサンプルのかたよりはかなり除去できると考えられる。ただし各カテゴリーに含まれるサン

(9)

プルの有する「かたより」そのものは除去することができない。

(2)所属組織の特性と個人的属性

この分析で使用する4要因は、設置者および大学の規模という大学教員が所属している大学の 特性を表わす独立変数と、教員の地位および教員の年令という大学教員の個人的属性を表わす独 立変数とによって構成されている。他にもいくつかの要因を設定することができるが、この4要 因は最も基本的な要因といってよいだろう。

大学の組織・運営における教員の意思決定の各次元とこの4個の規定要因との関連構造は、後 に詳述するように必ずしも一様ではない。従属変数の内容に応じて、4要因の配置はかなり異な っている。また4要因相互の関連構造も従属変数の内容によって変化するが、これは現実の大学 における組織とその運営を考えてみれば、容易に理解することができるだろう。本稿ではこのよ うな規定要因と従属変数との関連を、大学教員の意思決定のそれぞれの場面(それはかなり限定 された場面ではあるが)について定式化するために、多重分類分析(MCA)を用いた計算を行 なってみた。

(3)多変量解析−多重分類分析(MCA)の通用−

多重分類分析(MCA)は、多変量解析法の技法の一つである。分散分析(analysisofvariance)

の考え方を拡張した手法で、独立変数の間に交互作用(interactions)がない時に、分散分析の結 果を表示するのに通した方法とみなすことができる。

この多重分類分析(MCA)は独立変数(規定要因)が性や年令などの実験的に操作しにくい、

従って相互に関連しやすい属性変数(attribute variables)である時、特にその効力を発揮する。

複数の相互に関連した独立変数について、他の独立変数を統制した時の個々の独立変数の純粋効 果(net e斑ect)を知るのは、社会調査の分析にとってきわめて有意義であろう5㌔

多重分類分析(MCA)の理論的な考察はD.SuitsやJ.N.Morgan等によって行なわれて いる6㌔ 計算には京都大学・大型計算機センターのSPSS第6版を使用した。このSPSS第 6版には多重分類分析(MCA)の手法として、①the classic experimentalapproach、⑧the hierarchicalapproach、③the classicregressionapproachの3手法が組み込まれているが、今 回は、(1)分析の対象に関する理論的考察の蓄積が乏しいために、独立変数(規定要因)が相互 に、因果的モデルのなかに明確に位置づけられていないこと、および(2)独立変数の相互作用効果

(interaction effects)よりも主効果(main e斑ects)に注目して分析を進めたので、the classic experimentalapproachを使用している。

本稿の目的は、13の従属変数によって構造的に捉えた、大学の組織とその運営における大学教 員の意思決定に関する大学教員自身の意識構造と、4個の独立変数すなわち設置者、大学の規模、

教員の地位、教員の年令との関連を、この多重分類分析(MCA)によって明らかにすることに ある。

(10)

第3節 大学の組織・運営における教員の意思決定 第1項 予備的考察

(1)数値の意味

はじめに表一2、表−3、義一4にもとづいて、大学教員の意思決定に関する13の従属変数と 4個の独立変数との関連を概観してみよう。

あらかじめ各表の数値の意味を明らかにしておきたい。例としては各表の最上段にある「(1)教 授会構成の原則」を採りあげる。この「(1)教授会構成の原月り」の各表の数値は、「一般的にいっ て、人事、予算または教務等の重要事項の審議決定を行なう『学部教授会』は、原則として次の どの層によって構成されるべきだとお考えですか」という質問項目に対する大学教員の回答にも とづいた多重分類分析(MCA)の計算結果である。回答のうち「教授だけで構成するのがよい」、

「助教授以上もしくは専任講師以上の全員で構成するのがよい」と回答した場合には、そのカテ ゴリーを「0」とし、「助手以上の全員で構成するのがよい」と回答した場合には、そのカテゴリ ーを「1」としている(表−1を参照)。

この質問項目の回答を従属変数とし、設置者、大学の規模、教員の地位、教員の年令の計4個 の属性変数を独立変数として分散分析を行ない、4個の属性変数がどのような統計的に有意な効 果を有するかを、F検定によって調べた結果が表−3である。独立変数はいずれも3カテゴリー 構成だが、各カテゴリーに含まれるサンプル数は同数ではない。従ってこの分散分析は、クロス 表の各セル内のサンプル数が異なる場合の分散分析ということになる。この場合には、独立変数

の要因配置は直交しているとは限らないので、すなわち直交要因配置(orthogonalfactorial design)を仮定していないので、4個の独立変数の主効果(main effects)は必ずしも相互に独 立しているわけではない。また4個の独立変数の交互作用効果(interaction effects)も、それぞ れの主効果から独立しているとは限らないのである。

実際に表−3のF検定の結果をみると、「(1)教授会構成の原則」を従属変数とする分散分析で は、4個の独立変数のうち「設置者」と「大学の規模」との間に交互作用が認められる。交互作 用はそれぞれの独立変数の効果の残差部分(residualcomponents)に相当し、この計算では4 個の独立変数を使用しているので計6個の交互作用が想定されるが、このうち「設置者」と「大 学の規模」との間の交互作用が、F検定で0.01、すなわち1%水準で有意である。従って従属変 数の「(1)教授会構成の原則」における回答の分布の相違(分散)は、「設置者」と「大学の規模」

とが相互に独立して作用した結果生じただけではなく、両者の交互作用効果も作用していると考 えられる。

これは「設置者」の効果は、「大学の規模」の各カテゴリー毎に異なり、反対に「大学の規模」

の効果は、「設置者」の各カテゴリー問で異なることを意味する。表−3の左側にある主効果の F検定の結果をみると、「設置者」は0.043、すなわち5%水準で、また「大学の規模」は0.004、

すなわち0.5%水準で有意だが、両者の間に交互作用が認められるので、この場合には個々の変数 の主効果を別々に検定するのはそれほど意味がないことになる。とりわけ多重分類分析(MC−A)

では、独立変数間の交互作用はできる限り小さいことが望ましい。

この交互作用効果を除去する方法は、分析の理論モデルによって異なる。ここでは交互作用の

(11)

ある要因の各カテゴリーを組み合わせて新しい合成変数(combined variables)を設定する方法 を採用してみた。例にたちもどれば、「設置者」と「大学の規模」との問に交互作用が認められ るので、新たに「設置者×大学の規模」という合成変数を設定する。この新しい合成変数は、

「国立・500人以上」(国立大学で、しかも教員数が500人以上の大規模大学に在職する教員)から 始まって、「私立・199人以下」(私立大学で、しかも教員数が199人以下の小規模大学に在職する 教員)にいたる計9カテゴリーによって構成されることになる。表−2および表−4の多重分類 分析(MCA)ではこの合成変数を使用していないが、これは予備的な考察として、13の従属変 数の分散分析を同一の独立変数で処理したからである。

次に表−2、表−4にもとづいて、多重分類分析(MCA)の計算結果をみることにしよう。

例としては再び「(1)教授会構成の原則」をとりあげる。表−3の分散分析の結果、「(1)教授会構 成の原則」にみられる大学教員の回答の相違には、設置者、大学の規模、教員の地位、教員の 年令の4個の独立変数すべてが、作用していることが明らかになった。しかし設置者と大学の規 模との間には交互作用が認められるので、この両者を組み合わせた合成変数(「設置者×大学の 規模」)と残りの2変数、すなわち教員の地位と教員の年令を加えた計3変数を独立変数とする 計算を改めて行なう必要があることが示唆されている。

ところで、このような独立変数の主効果の有意差検定は、独立変数の少なくとも一つのカテゴ リーの平均が、サンプル全体の総平均(grand mean)と異なることを意味するにすぎない。そ れ故分析の次のステップとして、独立変数と従属変数との関連パターンの解明が要請される。例 に即していえば、教授会は助手以上の全員で構成するのがよいとする大学教員の割合は、教員の 地位や教員の年令などの独立変数の各カテゴリーにおいて、どのように異なっているかという問 題である。多重分類分析(MCA)は、このような課題に適切な回答を示す方法として位置づけ

られる。ただしすでに述べておいたように、多重分類分析(MCA)では独立変数の間の交互作 用が小さいことが望ましいので、この「(1)教授会構成の原則」の多重分類分析(MCA)は例と

しては適当ではない。表−3の「独立変数間の交互作用(2次)」欄を通してみれば明らかなよ うに、4個の独立変数間の交互作用が認められないのは、最下欄の「㈹管理・運営の効率化」だ けである。これ以外の従属変数については、交互作用を除去するために、新たに合成変数を加え た多重分類分析(MCA)を行なった上で、分析を行なわなければならない7㌔ ここでは説明の 便宜上、「(1)教授会構成の原則」の計算結果をみることにしたい。

表−4の最上欄の右端をみると、GrandMean=34、N=1646、R2=.118となっているけれど も、これらの数値はそれぞれ次のような意味を有する。Nはこの多重分類分析(MCA)に用い られたサンプルの総数である。Grand Meanの34は、「(1)教授会構成の原則」のカテゴリー「1」

に全サンプル(1646サンプル)の34%が回答したことを表わす。仝サンプルの34%は、「教授会 は原則として助手以上の全員で構成するのがよい」と回答したことになる。換言すれば大学教員 の66%は、カテゴリー「0」に反応しており、「教授会は原則として専任講師以上の全員で構成す るのがよい」と考えているのである。R2は4個の独立変数の加法効果(additive e斑ects)によ って説明される従属変数の分散の割合である。この数値は個々の独立変数が相互に独立してお り、しかもその従属変数に対する主効果が大きくなるほど大きな数値を示す。

次に表の中央をみると、各従属変数毎に上・下2段の数値が並んでいるが、上段(Unadjusted)

は個々の独立変数の各カテゴリーについて、その平均値をGrandMeanからの偏差(deviations)

として示した数値である。この場合には、他の独立変数は統制(controlled)されていない。教

(12)

員の地位を例にとれば、教授層の22%(34−12)は「教授会は原則として助手以上の全員で構成 するのがよい」と回答しているのに対して、助手層ではこの数値が64%(34+30)まで上昇して いる。

このUnadjusted欄の数値は、通常のクロス表の結果と同一であるとみなしてよい(ただしク ロスされる従属変数のカテゴリーは、2分類になっている)。これに対して下欄(Adjusted)の 数値は、他の独立変数を統制した時の個々の独立変数の各カテゴリーについて、その平均値を Grand Meanからの偏差として表わしたものである。再び教員の地位を例にとれば、他の3個 の独立変数を統制すると、教授層のうちでカテゴリー「1」に反応したものは29%(34−5)、助 手層では49%(34+15)ということになる。他の3個の独立変数の効果を統制した時、教員の地 位による全サンプルの回答の開きは狭くなってしまう。多重分類分析(MCA)では、主として

この数値にもとづいてデータの分析を行なう。通常のクロス表を用いた分析についてもいえるこ とだが、上欄(Unadjusted)の数値は、個々の独立変数毎に従属変数に対する各カテゴリー間の 回答の相違をみているだけなので、「みせかけ」の相関を除去できないからである。

最後に、表,2のeta係数およびbeta係数について簡単に触れておきたい。eta係数は通常 の相関比(correlation ratio)を個々の独立変数について算出したものである。またbeta係数は 偏相関比(partialcorrelationratio)の数値である。いずれの係数も0から1までの幅を持ち、そ の数値が高いほど個々の独立変数の各カテゴリー内の分散は小さくなり、カテゴリー問の分散は 大きくなる。従ってeta係数やbeta係数の数値を、従属変数に対する独立変数の相対的効果の 強度を表わす係数として使用する場合もあるが、本稿の分析では、これらの係数に注目するより

も、Adjusted欄の数値にもとづいて、独立変数と従属変数との関連ノ1ターンの解明に主力を注 ぐことにする。前に触れたR2係数についても同様である。

(2)交互作用効果の検定

さて本題にもどって、表−2、表一3、および表−4を改めて全体的に吟味してみよう。多重 分類分析(MCA)に必要な係数・数値は、すべてここに集約されている。このなかで表−3の 右欄「独立変数間の交互作用(2次)」に注目してみると、13の従属変数について行なった分散 分析における検定の結果、「㈹管理・運営の効率化」を除いた12の従属変数で、独立変数間の交 互作用が認められる8㌔

従ってこれらの12の従属変数については、改めて多重分類分析(MCA)を行なわなければな らないが、表−3の結果からも明らかなように、ほとんどの交互作用は、設置者と大学の規模と の間で生じている。この交互作用が「B大学行政の管理・運営」を構成する4個の従属変数に生

じたのは、あらかじめ予想されたことである。設置者と大学の規模は、相互に重なり合う形で、

大学教員の大学行政レベルの管理・運営に関する意識の多元化を促していることになる。「㈹大 学行政への若手教負の直接参加」も同様である。

この設置者と大学の規模との交互作用は、他に、「A教授会における組織・運営」の4個の従 属変数でも認められる。教授会の運営にはいうまでもなく、大学の規模よりも教授会の規模が直 接的に関わると考えるのが自然であろう。大学の規模は、学部レベルの大学教員の意思決定にど のように関わっているのか、その実態は後段で改めて考察しなければならない。「A教授会にお ける組織と運営」の「(2)教授会への意思反映度」、「(4)発言者のかたより」、「C大学改革の方向」

(13)

の「㈹学外者の助言機関の設置」には、それぞれ大学の規模×教員の地位、教員の年令×大学の 規模、設置者×教員の地位が、交互作用要因として作用している。

以下の分析では、これらの12の従属変数については、交互作用のある独立変数の各カテゴリー を組み合わせた合成変数を加えた計算結果にもとづいて解析を行なうことにしたい。

(1)アメリカには大学の管理・運営・改革のためのく大学の自己研究〉の系譜がある。喜多村和之、1973、アメ リカにおける「大学研究」の展開−序説、大学論集1、広島大学・大学教育研究センター、pp.20−31、およ びSdlrOeder,R.G.and Adams,C.R.,1976,TheEffectiveUse ofManagementSciencein University Administration,Review ofEducationalResearch,Vol.46,No.1,Pp.117〜131.を参照。カーネギー審議 会のシリーズのなかには、次のような著作が含まれている。Perkins,J.A.(ed.),1973,TheUniversityas an Organization,A Report for the Carnegie Commission on Higher Education,McGraw−Hill.Trow,M.

(ed.),1975,Teachers and Students−Aspects of American Higher Education,A Volume of Essays Sponsored by theCarnegie Commission on HigherEducation,McGraw・Hill.なお1970年までの各国の研 究事例については、Goldschmidt,D.(ed.),1970,SocialScience Research on Higher Education and Uni・

versities,Mouton&Co.を参照。

(2)このデータおよび中間報告については、大学教育研究センター 組織・運営プロジェクト、1976、大学の組 織・運営に関する総合的研究−日本の大学における意思決定過程の現状と課題−、広島大学・大学教育研究

センター編、大学研究ノート、第26号.を参照。

(3)この分析の枠組は、大阪大学人間科学部の友田泰正氏およびシカゴ大学社会学部のW.K.カミングズ氏と の議論のなかから生まれた。また分析に用いた多重分類分析(MCA)の所在は、W.K.カミングズ氏より教示さ れた。

(4)本稿で使用する多重分類分析(MCA)では、従属変数(dependentvariables)は少なくとも距離尺度以上の 尺度でなければならない。ここでは元のデータのカテゴリーを2分類化(0もしくは1)する措置を講じた。

(5)Nie,N.H..Hu11,C.H.etal,1975,SPSS,2ndedition,McGraw・Hill.p.409.たとえば本稿で使用した4 要因のうち、教員の年令は、教員の地位に吸収されて、他の要因を統制すると、ほとんどその効力を失なってし まう。このような考察は通常のクロス分析では明確におさえることができない。

(6)Suits,D.,1957,Use ofDummyVariablein RegressionEquations,Journalofthe AmericanStatis・

ticalAssociation,Vol.52,Pp.548−551.Morgan,J.N.etal,1962,IncomeandWelfareintheUnitedStates,

McGraw・Hill.Burke,P.J.and Sclmessler,K.,1974,Alternative Approaches to Analysis−Of−Variance Tables.In Coster,H.L.(ed.),SociologicalMethodology1973−1974,Jossey・Bass,PP.145−188.

なお多重分類分析(MCA)を通用した分析例としては、Wilensky,H.L.,1964,Mass Society and Mass

Culture:Interdependence orIndependence?,AmericanSociologicalReview,Vol.29,No・2,pp.173〜

197.Cummings,W.K.and Bornas,M.J.,1974,Modernity and other Dimensions of Variabilityin Japanese Cultura10rientations(mimeo.),DepartmentofSociology,University ofChicago.などを参照。

(7)以下の分析では、交互作用効果は2次までしか考慮していない。分析例によっては、3個独立変数を組み合 わせた合成変数を計算に組み込んだ方がよい事例もないわけではない。その場合には理論的には27(=3×3×3)

カテゴリーを含む新たな合成変数を作ることになるが(実際には、各カテゴリーに含まれるサンプル数が極端に 少なくなったり、あるいは経験的に存在し得ないカテゴリーがあったりして、合成変数のカテゴリー数は27より 少なくなることが多い)、計算の繁雑さの割には分析の効果が上がらないので、今回は省略する。

(8)「㈹管理・運営の効率化」の分散分析におけるF検定の結果を、その主効果についてみれば明らかなように、

この分散分析では独立変数の各カテゴリー問で、意見の相違はほとんどない。大学教員のこの質問項目に対する 反応はかなり一致していることになる。

(14)

(9)データの統計処理は京大・大型計算機センターのSPSSを用いて行なった。計算に際して奈良教育大学教育 学部学生(現・吉野郡十津川村立二村小学校)の助力を得た。

表1大学の組織・運営における教員の意思決定をみるために使用した調査項目

A 教授会における組織と運営 A−1教授会における意思決定

(1)教授会構成の原則 一般的にいって、人事、予算または教務等の重要事項の審議決定を行なう

「学部教授会」は、原則として次のどの層によって構成されるべきだとお考えですか。

0 教授だけで構成するのがよい、助教授以上もしくは専任講師以上の全員で構成するのがよ い。

1 助手以上の全員で構成するのがよい。

(幻 教授会への意思反映度 あなた自身の「教育・研究条件を直接左右するような問題」(たとえば 人事、予算、あるいは教務等)について、あなたの意見は教授会の意思決定に反映されていると 思いますか。

0 十分もしくはある程度反映されていると思う。

1 ほとんど反映されていないと思う。

A−2 教授会の運営方法

(3)教授会の適正規模 あなたが所属する「教授会(もしくはそれに準ずる機関)の運営方法」に 関連して、日常どのような点に問題を感じておられますか。『人数が多すぎて実質的な審議がで

きにくい。』

0 そう思う、どちらともいえない。

1 そうは思わない。

(4)発言者のかたより あなたが所属する「教授会(もしくはそれに準ずる機関)の運営方法」に 関連して、日常どのような点に問題を感じておられますか。『発言が特定の者に限られて、議論

が片よるきらいがある。』

0 そう思う、どちらともいえない。

1 そうは思わない。

(5)教授会決定の実行度 あなたが所属する「教授会(もしくはそれに準ずる機関)の運営方法」に 関連して、日常どのような点に問題を感じておられますか。『審議・決定した事項でも往々にし て実行に移されない場合がある。』

0 そう思う、どちらともいえない。

1 そうは思わない。

(6)若手教員の意思反映度 あなたが所属する「教授会(もしくはそれに準ずる機関)の運営方法」

に関連して、日常どのような点に問題を感じておられますか。『教員の人事の審議・決定におい て、若手教員の意思が充分に反映されない。』

0 そう思う、どちらともいえない。

1 そうは思わない。

B 大学行政の管理・運営

B−1大学行政への志向(0rientation)

(7)大学行政への関心度 あなたの所属大学の「全学レベルの審議・議決機関」(例えば評議会、部 局長会議、全学教授会など)で、現在どのようなことが審議されているかについて、あなたはど の程度の関心をお持ちですか。

(15)

0 強い関心をもっている。

1 ある程度関心をもっている、ほとんど関心をもっていない。

(8)大学行政への満足度 あなたは、あなたの所属大学の「全学レベルの審議・議決機関や学長を中 心とした執行部の活動一般に対して、どのように感じておられますか。

01満足している、どちらかといえば満足している。

1 どちらかといえば不満である、不満である。

B−2 大学行政の運営方法

(9)学部(もしくは学科)間の利害の対立 あなたの所属大学における「全学レベルの管理運営組織 に関連して」、あなたの一般的な印象をお聞きします。『個々の学部(もしくは学科)の利害が優 先して、全学レベルの管理機関での調整がうまくいかない。』

0 そう思う。

1 そうは思わない、どちらともいえない、わからない。

㈹ 設置者の方針と教員の意思 あなたの所属大学における「全学レベルの管理運営組織に開達し て」あなたの一般的な印象をお聞きします。『設置者(国・地方公共団体・法人)の方針と教員 側の意思とが対立することが多い』

0 そう思う、どちらともいえない、わからない。

1 そうは思わない。

C 大学改革の方向

的 学外者の助言機関の設置「日本の大学制度や財政の改革」に関して、『大学は社会の意見をき くために、学内に学外者の助言機関を設けることが必要である。』

0 そう思う、いちがいにいえない、わからない。

1 そうは思わない。

㈹ 大学行政への若手教員の直接参加「日本の大学制度や財政の改革」に関して、『全学レベルの管 理機関には、教授のみならず助教授・講師・助手層も直接に参加すべきである。』

0 そう思う。

1 そうは患わない、いちがいにいえない、わからない。

㈹ 管理・運営の効率化「日本の大学制度や財政の改革」に関して、『大学の管理運営を改善』する には、構成員の意思反映をはかることもさることながら、もっと意思決定や情報伝達の効率化を はかる工夫が必要である。』

0 そう思う。

1 そうは思わない、いちがいにいえない、わからない。

(16)

参照

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