アル ミニ ウ ム合金溶 製 の際 の横 枠 の効 果 につ い て
中 尾 善 信
On me c hani c alagi t at i on ofme l ti n pr oduc t i on ofa一 umi ni um al l oys . Yo s 7 u ' T u ) b u NAKAO
Sy no ps i s・ ・Thedi f f us i o n c o ns t a nt sofmag ne s i um andc o ppe ri nt ot hemol t e nal umi ni um we r eme as ur e dbyas i mpl e me t hod. Whe n t heAトMgo rAトCual l oywasme l t e di n agr aphi t ec r uc i bl e ,ame c ha ni c ala g it at i o n f ort heme l twasne c e s s ar yt oge tahomo‑
ge ne o usme t l ,ands uc h c o ul dbege te as i l ybya ve r t i c almo t i o n of an agi t at i ngr od f i xe das mal ldi s c . I twasve r yhar dt oge tahomo ge ne o usme l tf o rt heAトPb al l o y t houg h as t r o ng ag it i o nwast r i e d,andal ar gepar toft head de dl e ad ac c umul at e di n t hebo t t om oft hemo ul d.
概 要
簡単 な方法で溶融 アル ミニウム中の マグネシウ ム,銅の拡散係数 を測定 した 。 ル ツボ中で
Al ‑ Mg AトCu
合金を潜製す る時横枠 によ り合金濃度が早く均一 にな ることがわか った。特 に撹押棒の先 に 小 さな円板 を と りつ けこれ を上下す ることが ,均 一化 に有効で ある。
AトPb
合金 は強 く撹押 して も 均一 とな らず 大部分の鉛 は,鋳型の底 に沈積 し易い。
1. 緒 言
アル ミニ ウム合金を潜製す る時溶融 アル ミニ ウ ムの中に添加 すべ き金属叉は中間合金を単 に投入 しただ けでは潜湯の組成 は均一 にな らないO即 ち アル ミニ ウムよ り軽 い マグネシウム等は潜湯上部 に浮 き上 り,反対に重 い銅等 (銅は普通は
AトCu
の中間合金 として添加す る)は下部に沈 む。 これ を このま ゝの状態で放置すれば拡散や対流のため に次第 に均一 となってはゆ くけれ ど も,普通 は増枠棒 によ り機械的に埠拝 して早 く均一 としてい る しか し機械的 に潜湯を樽拝す る ことは新 しい潜場 面 を露 出す る ことにな り酸化 を促進 し, ガスの吸
収 を大 とし,又酸化物, ス ラッグ, フラックス, 容器 耐火物 の小片粉末等 を潜湯中に多 く混入 す る ので不必要 な樽杵 は避 けねばな らない。
本報告 はアル ミニ ウムよ り軽 い マグネ シウム, これ よ り重 い銅,溶融 アル ミニ ウムに対 して溶解 度が小 さ く,且比重差が大 きい鉛 の三金属 をアル ミニ ウムに添加す る時の樽杵の効果 を知 るために 行 った実験 の結果で ある。先ず溶融 アル ミニ ウム に対す るマグネシウム,銅 の拡散係数 を簡単 な方 法で測定 し次 に これ らをル ツポ中で潜解 して増枠 の効果 をたしか めた。鉛 については強 く樽拝 して 鎮静後 の不均一性 を し らべ た。
実験試料 のマクロ, ミクロ組織 に関 しては別に 発表 の予定で ある。
2.拡散係数 を求め る基礎式()1
異 った濃度 の二つの半無限の合金 (濃度 ,
C , l
C
2 )
が一 つの面 を境界 として接触すれば成分原子 は拡散 して濃度 は時間 とと もに均一 となってゆ く が この場合 に拡散係数 (拡散恒数 と も言 う)D
を 濃度 に依存 しない常数 とすればFi ck
の第2
方程 式(か ら解)1( 2 )
を得 る。
4 4
堅 ∂t ‑ D 雷
‑ 中 尾
C
‑ 響 一 撃¢( 読 ) ‑‑‑ ・ ・ ( 2 )
Q(β)‑ 7 %.,I . B e ‑ β2
dβ( 2 )
式 中 に てC
は時間tこ於 て境界 よ りxな る距 離E の濃度 で あ る0
‑ 万 が純金属 で あれ ばC
2‑0よ りC ‑
老 妻 ¢(蒜 )モ ‑1‑♂( 読 ) ‑・ ‑‑‑・ ‑‑‑‑‑ ‑・ ( 3 ) ( 3 )
式 中 にてCは境界濃 度で. C。‑与 で あ るO この 場 合濃 度 の あ らわ し万 は巌密 には体 積濃度 を用 いるべ きで あ り,又濃度 変化 に よ る密度 の変化 が 起 らない場合 に しか適 用 出来 ない。 又拡散係数 β も 濃度 に依存 して変化 す るので常 数 で はないが本 実 験 で は拡 散係 数 を測定す るの は主 目的で は ない の で濃度 としては従来行 われ てい るよ うに モル濃 度 を採 用 し又拡 散係 数 は濃度 に依存 しない常 数 とし た
。
3. Al ‑ Mg
合金 につい ての実 験3.
1.
溶融 アル ミニ ウム中 の マグネ シ ウムの 拡 散係 数 の測定下端 を封 じた磁製管 の中 に直 径
2. 5cm
高 さ3cm
重 量約40 g
の純 アル ミニ ウム( 9 9. 9 9%)
の試料 を 入 れ, この上 に略 々同体積 で重量 約25 g
の純 マグ ネ シ ウム( 99. 99%)
の試料 を入 れ る。両者 の接 触面 は平 滑 に仕上 げて接触 を よ くし試料 の周辺 と善 信‑
磁製管 の内側 とのす き間 は な るべ く小 さ くした。
又 マグネ シ ウム試料 の上 に
KC1 40% + MgC1 2 60%
の フ ラックス を撒布 して マグ ネ シ ウムの酸化 を防 止 した。 この磁製管 を垂直 に電気 炉 中 に挿入 し急 速 に加熱 して所 定 の温度 に達 してか らその温度 に 一 定 時間保持 して溶融状態 に於 て拡 散 させ た. 温 度 は
690c c〜8 40o C
とし保持 時間 は2時間 を規準とした。拡 散終 って炉 外 に取 出 し速か に冷却 し凝 固 させ磁 製管 を割 って試料 を取 出 し,中心軸 を含 む平面 で縦 断 しその組織 を検 した
。
又 アル ミニ ウ ム側 (下方 ) についてAトMg
の境界面 よ り種 々 の位置 か ら分析試料 を採 取 しJ I
SH1 311
の方 法で アル ミニ ウム中 の マグネ シ ウムを分析 した。この よ うに して求 めた アル ミニ ウム中の マグネ シ ウムの分析 値 お よび この値か ら3)( 式 に よ り計算 して求 めた溶融 アル ミニ ウム中 の マグネ シ ウムの 拡 散係 数 を第1表 に示 す。
3. 2.
横 枠 の 効 果マグネ シ ア ライニ ング した黒鉛 ル ツボ (2 番) を電気 炉 中 に置 き
9 9. 9%
の純 アル ミニ ウム約20 0 g
を溶解 し この上 に99. 9%
の純 マグネ シ ウム約40g
を静か に浮 かす。 この マグ ネ シ ウムの試料 は直径6cm
厚 さ0. 8c m
の円板状 で試料 の周辺 とル ツボ 内側 とのす き間 をな るべ く小 さ くした。 マグ ネ シウムの上 に は フラックスを撒 布 してその酸化 を防 止 した。 これ を急速 に加熱 して マグネシ ウムを溶 か し所定 の温度 に遷 して次 の よ うな方 法で概拝 し
1 5
分保持 してル ツボを炉外 に取 り出 し急冷 した。洩拝 の方 法 は
7 0 0o C
に於 て単 に マグネシアライニ ング した鉄棒 で1 0
秒か きまわす方 法 と鉄棒 の先 に (第
1
表) 溶融 アル ミニウムに対するマグネシゥムの拡散係数 実 験 番 号 L仙 1帆 ー
LI
E3
4
温 度( O C) 6 9 0 7 4 0 7 8 8
8 3 7
時 間( mi l l ) 1 2 0
J1 2 0 1
2 0 1 2 0
境界より
の距 離
( cm
)0 . 5 ‑‑ 1 . 0
10. 7 5
】1 . 2 5 0 . 5 l
l . 0 0 . 8 4 1 . 3 4 Mg ( wt %) 2 3 . 7 4 1 1 . 5 0 1 7 . 3 9 7 . 6 5 2 6 . 7 9 ‑ 一 一 ‑ , ‑
1 3 . 3 422 1 . 4 8 1 2 . l l Mg ( mol 薙) 2 5 .
66空竺 1 L
I8: 9 3
18 . 4 1E2
8 . 8 6 ≦1 4 . 5 8r2 】 〜 3 . 2 8 1 」 3 . 5 2
D ( 諾 「 E 3 i . 5 1 4 . 5 7 L i 二
言 j亘 4 . 8 3 5 . 3 9⊇ 芦 7 . 9 5】 F 8 .
垣 径
4. 9c
m,厚 さ0. 08cm
のス テン レスの小 円板 を取付 けマグネシア ライニ ングし, これ をル ツボ 車 で上下 す る方法で ある。 75 0 cc ,80 0 cc
に於 てもこの方 法で撹拝 した。
試料が凝 固 して後縦 断 してその組織 を し らベ ア ル ミニ ウム側 (下方 ) について AトMg の境界 の 位置 よ り
1cm
,2cm
,3cm
の位置か ら分析試 料 を採 取 して アル ミニ ウム中の マグネ シウムを分 析 した。 その結果 を第2
表 に示す。(
第
2
表)Al ‑ Mg
合金に対する撹杵の効果 実 験 番 号1
】 2 「言 T 言「 1
凍 配 合拝 配 合
2
∴ iJ
0 0 . 4㌢ 2 0 0 . 1
i≧0100.22 0 0 . 0加0 . 0
2 42
撹
屠後
豊
%
i Z 5
拝
TdZ!W
方法j回転1rl
監摘。
)m C( 1 . 0 2 . 0 3.0
4 2 ・ 0∃4
2 ・ 34 2・ 0】4 2・ 0
1 7 ; : ̲ :
,1: 7 . .・.i̲ 1, , i : … 7 . : i ( i
700 7 0 0 750 800 円板上j円板上 円板上 円板上下3回「 下1
回「下1回1 E i . . i l 7 . 。1i ( I ) . : i :
ti i
Or
● ・I
:1回 1 9. 7 71 6 . 5 1
7. 1 41 7 . 0 91 7 . 6
一 一 一 一‑ ‑ ‑ ‑ ‑ー
2 .
2
91 7 . 叫 1 7 . 8
rr
4. Al ‑ Cu
合金 について の実験4.
I.
溶融 アル ミニ ウム中の鋼 の拡散係 数 の 測定。マグネ シウムの場合 と同 じ方法で溶融 アル ミニ ウム中の銅 の拡 散係数 を測定 した。 銅 は融 点が高 くアル ミニ ウムの融 点附近 で実験 は出来 ないので
AトCu
の中間合金( Cu5 3%)
を予 め潜製 した。これ は アル ミニ ウムよ り比重が大 きいか らマグネ シ ウムの場合 と逆 にアル ミニ ウムを上 ,
AトCu
中 間 合金 を下 に した。70 0o C
にてL1
時間 ,2
時間拡 散 させ凝 固後縦断 して恕織 を検 し,Al ‑ Cu
の境界 面 よ り1c
m上 (アル ミニ ウム側 ),1c
m下 (銅側 ) か ら試料 を と りアル ミニ ウム中の銅 を分析 した,この よ うに して求 めた アル ミニ ウム中の銅 の分 析 値お よび この値か ら
( 3 )
式 によ り計算 して求 めた 溶融 アル ミニ ウム中の銅 の拡散係数 を第3
表 に示 す。4. 2.
撹拝 の効果(
第
3
表)溶融アル ミニウムに対する銅の拡敬係数実 験 番 号
. 1
温 度
( o C LL j
時 間( mi n)g 6 0
痩 舜 す f 面
距 離 ( cm)
Cu ( w
%)t上1 .
0【
下1 . 0
Cu ( mol
a)/e3 ・ 9 0 D ( 諾 ) 弓8 ・ 7 4 D
平均()
上1O. 下
1 . 0
4 . 2. 5 3t
ll . 6 2】4 1 . 1 4 竺
上空 空
6. 2 5L/
7 . 5 0
マグネシウムの場 合 と同 じ く黒鉛 ル ツボ中で
AトCu
中間合金 を溶解 し この上 に純 アル ミニ ウム( 99. 9%)
の円板状 の試料 を浮 かす。 これ を急速 に加熱 して7 0 0o C
に保 った。 この温度 で棒 によ る 撹拝 ,円板付 の棒 を上 下す る ことに よる撹拝 を行 い小時間保持 して冷却 凝 固 させ た。 これ を縦 断 し その組織 を し らべ ,境界面 よ り上方1cm
(アル ミニ ウム側 ),下方1cm
銅側 ) の位置 よ り分析( 試料 を採 取 して アル ミニ ウム中の銅 を分析 した。その結果 を第
4
表 に示 す。(
第 4表)
AトCu
合金に対する洩拝の効果 'J
i ・:h ‑rfT
号
1 2 3i
配合
A
l(g) 1
61 0 1 111 01 配合AlC‑u
合金(早) Cu(wt%
)
温 度 C)(o 接 拝 方 法‑‑‑‑:‑‑i:::‑:‑‑I: : :
上1cm 下1cm
ー
「 7 1 「 右 「 這61 4
9 1 ‑ ‑i二
卓 二.= .=‑̲ ⊥.,:̲7 0
0 700 弓 70 ∃ 70 00 板上下 円板上下
回転1秒j0回転6秒0 l 3.
. 5 5 23.7.8
5.考 察
溶融 アル ミニ ウム中 の マグネ シウムの拡散係数 の測定結果 は第 1 表 に示 す通 りで あ るが この値 は 上村氏 の結果
( 2): 2. 37 ( 7 0 0o C ),3. 39 ( 75 0o C )
,5・ 5 2 ( 8 00o
C)
,Bel os evs ky
の結果( 3): 6. 5 ( 7 0 0
oC)と大差 が ない。 元来拡散係 数 は濃度 に依存 す る量 で あ り正確 な測 定 は極 めて困難 で あるか ら, 本実験 の よ うな簡単 な方法で この程度 の一致 で あ
4 6
‑ 中 尾(
第
5
表) アル ミニウム中のマグネシゥムの 濃度変化 (計算)温 度
( o C)
D(蛋
)
ー亮雰ます面面巨顧 一
一」 旦聖̲ ) ̲
時間 ( mi n)
Mg (wt%)
1 . 0
二 二 二
れば満足 と考 え られ る。測定 された溶融 アル ミニウムに対す るマグネシ ウムの拡 散係数か ら
7 0 0o C,8 00o Cに於 て1 5
分 ,30
分拡散 させ た場合の境界か ら1cm 下 (アル ミニウム側)の マグネシウムの濃度 を計算 すれば第
5
表 のよ うになる。
これに対 し撹拝 した場合の濃 度 は既 に述べ たよ うに第2 表 に示す通 りで坦押 し なければ均一 にな らない ことがわか る。撹拝 の方 法は第 2 表 の実験 1 に示 され るよ うに単に棒で溶 湯 をか きまわ し回転機拝 を行 っただ けでは不充分 で あるが ,棒 の先 に小円板 を取付 け これ を上下す れば,ただ 1 回の上下で大体均一 になることがわ か る。測定 され た溶融 アル ミニウムに対す る銅の拡散 係数か ら
7 0 0o Cに於 ける境界か ら1cm上 (アル
ミニウム側)の鋼の濃度の時間に対す る変化 を計 算 すれば第
6
表 のよ うになる。
これに対 し撹拝 し た場合の濃度 は第4表 に示す通 りで マグネシウム の場合 と同 じ く墳拝 しなければ均一 とな り難い。
この場合回転撹拝では1
0
秒では不充分,60秒で大 体均一 となってい る。
又上下撹拝では1 回では不 充分で2 回で均一 となってい る。 アル ミニウムとマグネシウムとの比重差 よ りアル ミニウムと
Al ‑ Cu
中間合金 の比重差が大である ことと,アル ミ(
第
6
表) アル ミニウム中の銅の濃度変化 (計算) 温 度( o C)
D L 諾)
亮雰ます確 面一
( cm)
時 間( m
ni)
Cu ( wt %)
7 . 5】1 5 L3 0 】6 0 1 2 0 o ・ 0 1 3 io 3 4 ・ 4 ∃2・ 7 6 77 ・ 4 8I1 3 ・ 0 9
善 信‑
ニウムとマグネシウムの場合 は アル ミニウムが下 アル ミニウムと
A1 ‑ C
u中間合金 の場合はアル ミニ ウムが上で あることな どによ り撹拝 の効果 もらが うので あろ うがいずれにして も円板 を上下す るこ とが均一化 に きわめて有効で あ る。
6. AトP
b合金 についての実験約3
00 g
の純 アル ミニウムをマグネシアライニン グした黒鉛 ル ツボ中で とか し これに99. 99%の純
鉛 を1‑1 0%添加 し7 5 0o Cにて小 円板付 の撹押棒
によ り1 分間充分 に撹拝 し静置 す ることな く直 に 一方向凝固装置 の鋳型 に注入 す る。 この装置( 4)
は 既 に発表 したよ うに周辺 を加熱 した高 さ1 2 cm,
直径4cm
の円筒型 アスベス ト製鋳型で この下方
に冷却装置が あ り潜湯注入 の1 分後 に冷却水噴出と同時に鋳型周辺 の加熱源が遮断 され浴場 は下か ら上 に向 って一方向に凝固 して ゆ く。凝固の進行 速度 は探針法によ り測定 され る。
(
第
7
表)凝固後のアル ミニウム中o鉛の濃度) 実 験 番 号L 1 r 2 3 4 5
Pb 添加量
( wt %) 1 2 . 5 2 . 5
弓 10
肌
部"郡上︻下
0 . 1 4 】
0.
5810
0. 75
0. 85
この装置 内で一方向に凝固 した試料 (高 さ
1 0cm
直径4cm)
を中心、軸 を含 む平面で縦断 しその組 織 をし らべ ,底部の鉛の沈積 を検 し試料 の上下の 鉛 を分析 した。分析結果 を第 7表 に示す,表 中上部 とは試料頭 部 よ り
1cm
下 ,下部 とは試料底部 よ り1cm上 の位置である。鉛 1%
重量約(3g)
を添加 した場合 は底部に沈積す る鉛 はないが,5 0 /
a(重量約1 5g)
を添加 した場合 は添加量 の約1 0 / a( 0. 15 g)が沈積 し,又鉛 1 00 /
a(重量約30g)
杏 添加 した場合 は添加量 の約35‑50%が沈積す る。
【考 察】
A1 ‑ P
bの平 衡状態図( 5)
によれば溶融 アル ミニウ ム中の鉛 の溶解度 は700o Cにて約 2%で あ り偏晶
温度( 658. 5c c)
にて約0.2%,これ よ り低温では
殆ん ど固潜 しない.l AトMg,ALCu
合金の実験 結果か らわか るよ うに小 円板 を取付 けた磯押棒 を上下す る ことは均一化 に きわめて有効で あるか ら
AトPb
の場合 も1
分間 も撹拝 すれば (上下 回数約200
回)2%の鉛 はアル ミニウム中に とけ込 む と
考 え られ る。 しか るに分析結果か らわか るよ うに 凝固後 の アル ミニウム中の鉛 は1% 以下で あるか ら鉛 の大部分は添加 の際に酸化損失 とな り又 アス ベス ト円筒に注入後冷却 開始迄の1 分間に鋳型底 部 に沈積す る もの と思 われ る。撹拝直後 は鉛 はアル ミニウム中に液滴 となって 存在す る もの とし, これが
St okes
の法則 によ り鋳 型下方 に沈降 してゆ くもの と仮定すればSt okes
の式( 4)
よ り鉛液滴の宙径 と沈降速度 との関係 を知 ることが 出釆 る。
u t ‑
去 dg
‑l 牡
〝=p ‑
41
‑‑1
・・・‑・・・ ‑‑・・・‑( 4 , ( 4)
式 に於て uL:沈降速度cm/ s ee
,d: 鉛液滴 の直径cm,〟 :
溶融 アル ミニウムの粘性 係数( 700o C
にて0. 0 29C. G. S. ( 6 ) ), ppb
:溶融鉛 の 密度 (700o C
にて1 0. 15g/ cm3 ( 6 ) ),
pAl:溶融 ア ル ミニ ウムの密度( 700c
cにて2. 369g/ cm
3( 6 ) )
,ど:
重力加速度980cm/ s e c2
( 4 )
式 に数値を入れて計算 すれば( 5 )
式が得 られ る。d‑0・ 0 0 8 28 I ‑ u
了アスベス ト円筒内に注入 された潜湯の深 さは約
1 0cm
で あるか らこの距離 を沈降す るのに60sec
(
潜湯注入 よ り冷却 開始迄 の時間)を要 した鉛液 滴の直径 は
( 5 )
式 よ り33. 8F
Lとなる。 これ よ り大 き な直径 の鉛液滴は全部冷却開始迄 に円筒底 に沈積 す ることになる。直径が これ よ り小 さい鉛液帝 と 溶融 アル ミニウム中に溶 け込んでいて凝 固の際偏 晶反応 によ り分離 された鉛 との合計が分析 の結果となってあ らわれ た ことになる
。
顕微鏡検査 によ って観察 され る鉛 の粒子 は最大20FL位 で あった。このよ うに強 く撹押 して も鉛 を細か く分散 させ又 溶融 アル ミニウム中 に飽和迄溶か し込 む ことは困 難で ある
。
7.
総 括溶融 アル ミニウム中に於 けるマグネシウム,鍋 の拡散係数 を簡単 な方法で測定 した。
合金潜製 の際拡散 のみによって潜湯 の組成 を均 一 にす る ことは困難で あるか ら機械 的に撹拝 しな ければな らない。撹拝 の方法 としては単 に棒でか きまわ して回転運動 を与 えるだ けで は効果が小 さ いが ,撹坪棒 の先 に小 円板を取 り付 けて これを上 下すれば有効で ある。
溶融 アル ミニウム中の鉛 は強 く授押 して も均一 に分散 させ ることは困難で大部分は鋳型 の底 に沈 積 してしま う。
【後 記】
本実験 はアル ミニウム合金の微細化 の研究 の基 礎実験 の‑ として行 った もので軽金属奨学会 の奨 学金の一部 を使用 した. 同学会 に厚 く感謝す る。
参 考 文 献 (
1
) ザイツ著,橋口訳 も金属に於ける拡散や
( 1 9 4 3 1 P. 6
( 2 )
上村:鉄 と鋼Vo12 5( 1 9 3 9 )P. 2 4
(3) も金属に於ける拡散や (前出)
P.1 8 3
(4
) 中尾 :軽金属