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国語科の主張

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Academic year: 2021

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国語科の主張

雑誌名 教育研究協議会要項 : 共に創りあげる授業 : 資質

・能力を育みながら,「教科ならではの文化」を味 わう子どもたち

巻 令和元年度

ページ 4‑4

発行年 2019‑10‑17

出版者 静岡大学教育学部附属静岡中学校

著者版フラグ publisher

URL http://hdl.handle.net/10297/00026819

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国語科主張

国 語 科 の 主 張

1 教科で育みたい人間像

人は一人では生きていけません。 一人一人が泣かで幸せに暮らす社会を実現するためには, 他者との深L、かかわ りが求められます。 そのためには, 自分の考えを相手に伝えたり, 相手の考えを受け止めたりしながら, よりよい 人間関係を梢築していくことが必要です。 そこには, 先人達が築き上げてきた言語文化を基にした立かなコミュニ ケーション力が欠かせません。

ここで言うi泣かなコミュニケーションカとは, 事実 (叙述)を正確にとらえたうえで, 自分が意図したことを正 確に伝えるためにどのような言葉を選択するのかという, 言葉を吟味しながら他者に伝える力と, 他者の発した言 葉に込められた思いを的確に理解しようとする, 言葉を吟味しながら受け止める力の両方を含みます。 言葉の吟味 とは, 自他の思いや考え, さらには捉えまでを慮、って比較・判断することであり, 結果として想像力や感受性を高 め, 他者との対話を通して自分について考えることにつながっていきます。

私たちは, 子どもたちが言葉を介して, 並かなコミュニケーションカを育み「よりよい人間関係を構築できる人 間」に成長してほしいと願っています。

2 教科ならではの文化

私たちは文章を読んで感動したり, 誰かの話に涙したりすることがあります。 それは, 心揺さぶられた経験や思 いを他者と共有したいという願いが込められた言葉が, 聞き手の心に実感をもって響いてくるからでしょう。 そし て, 試行錯誤を繰り返して生み出された文章の梢成や, 精選された言葉に込められた語り手の思いは, 11寺代を越え てもなお共感されたり, 問題提起したりすることもあるはずです。

普段行われる何気ない会話はもちろんのこと, 務(, 演劇, テレビ, インターネット, 本, 新聞など, 私たちが生 きる世界は言葉があふれでいます。それらの言葉をどのように感じとるかは, その人が生きてきた中で培ってきた 言語感覚やさまざまな経験が大きな影響を与えているでしょう。 私たちは自分の思いや考えがより正しく他者に伝 わるように言葉を吟味したり, 他者の言葉を適切に受けとることができるように言葉の意味を考えたり, 多くの情 報を様々な視点から捉え直したりすることがあります。 さらには, 作品(言葉)にふれて抱いた思いを他者と伝え 合うことで, 自分の考えを深め, 価値観を広げていくこともあります。私たちは作品(言葉)の世界に浸る営みを 繰り返すことで言語感覚を磨き, 創造力を育んだり, 感受性を豊かにしたりしていくのではないでしょうか。

このように「創造力や感受性を働かせて作品(言葉)の世界に浸る営み, 言葉を吟味しながら自分の思いを発信 していく営み,そしてそこから自分自身を見つめ直していく営み」が「国語科ならではの文化」 であると考えます。

3 授業づくりで大切にしていること

国語科ならではの文化を味わうためには, 子どもたちがさまざまな作品と出会い, そこにつづられた言葉を吟味 することで, 筆者や語り手, 登場人物などの思いや考え方にひたることが大切だと考えています。

そこで私たちは,授業の「題材化」を大切にして実践してきました。題材化とは,授業者が作品や題材(物語,説明文,

短歌等の詩歌, 新聞記事やパネルディスカッション等の言葉を用いて表現されたもの)と子どもたちをつなぎ, 教 科ならではの文化を味わうことができるような授業を構想、することです。 魅力的な作品や題材に子どもたちが出会 い, 題材の本質にせまっていく問いを共有することで, 繰り返し叙述に戻って自分の考えの線拠を探したり, 仲間 の発言に耳を傾けたりしながら主体的に取り組んでいくことができるでしょう。 そして, 問いを追求してL、く過程 では, 仲間の考えを引き出したり, 自分の考えを広げたりしていくような対話が生まれます。 そのような学びを繰 り返していくことで, 言語に対する感性や表現力を謄き, 題材に対する捉えや, 自分の中にある物事に対する価値 観さえも変化させていくことにつながるはずです。

さらに, 仲間と共に言葉を吟味しながら語り合い, 考えを深めていくことを味わった経験のある子どもは, 異な る考えをもっ他者の存在が自分にとって必要不可欠であることや, 人と人との結びつきの大切さを実感していくで しょう。 言葉を吟味し, 相手の思いや考えを慮るような盟かなコミュニケーションカを育んでいくことで, 子ども たちがよりよい人間関係をつくっていくことを願い, 授業を構想しています。

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参照

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神戸市外国語大学 外国語学部 中国学科 北村 美月.