第1学年1組 理科学習指導案
著者 石井 奈月
雑誌名 平成30年度 希望の未来を拓く資質・能力の育成(
三年次)指導案集
巻 平成30年度
ページ 13‑16
発行年 2018‑10‑04
出版者 静岡大学教育学部附属浜松中学校
URL http://hdl.handle.net/10297/00025742
第 1学年 1組 理 科 学 習 指 導 案
学習のくくり「科学の世界へJ (5 9時間)
指 導 者 石 井 奈 月
2
共通テーマを軸とした教科カリキュラムの構想図 理科3
年間でめざす姿自然の事物・現象に進んでかかわり,理科の見方・考え方を働かせ,見通しをもって観察,実験を 行うことで,科学的に探究することができ,自然理解やそれを応用した科学技術がもたらす恩恵と弊 害の両面に目を向け,地球に住む一生命として,科学的な根拠にもとづいて共存・共栄をともに考え,
「地球は一つの生命体であるとは」という開いに向かつて賢明な判断や意忠決定ができる生徒 理科
3
年間の共通テーマ│
│
地球は一つの生命体であるとは
⑪未来へ
科学技術と人間 :自然と人間
‑エネルギーと物質 : ・生物と環境
・科学技術の発農 t ・地域の自然災害
・自然環境の保全と科学技術の利用 ;・自然環境の保全と科学技術の利用
値幅回目斑球Jま二ラお杢奇{fで æ;:ß-~-~ま--“
⑨宇宙へ 地球と字自
‑天体の動きと地球の自転
.公転・太陽系と恒星
運動とエネルギー .水圧と浮力
・運動の規則性
‑力学的エネルギー
⑩原子の先にあるもの 化学変化とイオン
‑水溶液とイオン
‑化学変化と電池
ー 圃 白 陣 恒 ー 骨 胃 巨 輯 閉 園 田 開 層 帯 帽 帽 骨 骨 骨 暢 圃 圃 掛 軸 圃 晶 帽 圃 圃 幽 幽 圃 幽 園 田 ー ー ・ ー
イオンは私命たちのど日常 生活つ や生 活動と の
ょ にかかわっている のか
宇宙の謎を解明する中で見いだした規則性は私 たちの生活の中でどのように利用され,どのよ
うな影響を与えているのか
小 小
⑥霊気と人とのかかわり 電流とその利用
‑電流・放射線の性質と利用 .電流と磁界
⑦地球上の水の循環 気象とその変化
‑気象観測
‑大気圧
‑天気の変化
‑日本の気象
・hヌzrL4i老字夫、メ〈〈〈L喧宣位言唱
咽押_.開国明~-‑ ‑ 咽 圃 胆 匹 帽 帽 層 帯 骨 骨 骨 咽 圃 帽 桐 明 暢 帯 帽 帽 帽 帽 骨 骨 帽 胃 輔 副 骨 骨 輔 副
気 や 影 カ
ミ環象響境はを,
γ
地球ど上ののよ生う物な 与 え て い る のA E
③地球の成り立ち 大地の成り立ちと変化
‑島近な地形や地層
• i也j曹の重なりと過去の様子
‑火山と地震
‑火山災害・地震災害
ー ー ー ー ー 園 田 国 情 開 帽 曹 帽 骨 ー ー ̲ . ・ ー 咽 ー ー ー ー ー ー ー ' ー ー ー ー ー ' ー ー ー ー ・ 世
地生活殻与変に動どはの,よ私うかたな影ち響の を えているの
自 彊一
子 宮 一 原
・ の ち 留 一 小 一 子 立 物 集 ハ 刀 り と 刈 一 と 成 化 化
n E
化 の 蛮 変 子 変 質 素 学 学 原一浮物元化化
④ 1
日の1思 統
・生物の成長と殖え方
・遺伝の規則性と遺伝子 .生物の種類の多様性と
進化
私 た ち は ど の よ う に 遺 伝 の 研 究 と 向 き 合 っていけばよいのか
/ ト
⑤支え合ういのち 生物の体のっくりと働き
‑生物と細胞
‑植物の体のっくりとはたらき
‑動物の体のっくりとはたらき
同 幽 明 . . 場 幽 岨 ・ 回 圃 圃 昌 国 圃 幽 圃 圃 ー 圃 圃 圃 岨 ・ ー ・R岡 田 桐 帽 幽 歯 圃 園 田 陣 帽 圃 咽 幽 圃 幽 骨
生 物 は 体 の 中 や 個 体 間で,どのように支え 合っているのか
小
① つ な が る い の ち 生物の生活と種類
‑生物の観察と分類の仕方
‑生物の体の共通点と棺違 点
曲 軸 歯 ‑ ‑ ‑ 幽 曲 圃 岨 幽 ・ ・ ー 岨 骨 骨 ' 胃 ー ー 帽 ー ー ー ー ー 圃 幽 帽 骨 骨 ー ・ . ‑ 圏 構 胃
生物は地球環境とどの ようにつながっている のか
< 地 球 > < 生 命 >
電気と磁気のはたらきにけ
よって起こる犠々な現象
II
私たちは物質の性質や は,日常生活のどのようなII
規則性を生活の質の向 場面で利用されており,私II
上にどのように利用し たちの生活にどのようなけているのだろうか 影響を与えているのか、
、
小
< エ ネ ル ギ ー >
<粒子>
3
学 習 の く く り 「 科 学 の 世 界 へJについて( 1
) 学 習 の 構 想 表(王盆蓋は学本一習時一一活の一動学一習一場一面 一一一一一一一育成下す る一資一一質一・一能力階の層要レ素ベルと
、
2
イガダン《 共 通 テ ー マ と 共 通 課 題 の 理 解 》
0死海に浮いて読書する人や線路のつなぎ毘を例に挙げ,それらの事物・現象の理由を考えると ともに,数種類の物質を区別する方法を既存の知識を生かして考えたりすることで,っかむ学 ス 習での検証実験の立案に役立てる準備を行う。また,共通テーマや共通課題を理解し,これか
らの学習全体の見通しをもっ。(2) 物
質 いろ 0複数の白い粉末やプラスチックの物質名を特定する方法を考えて実験したり,数種類の金属 から共通する性質を見いだしたりする。 (5)
ヱ( いなろ 0純粋な物質は単位体積あたりの質量が決まっていることを理解した上で, 4つの物質の特定 方法を考え,実験に取り組み,その結果から密度を求め,物質を特定し,その過程をまとめる。
( 2)
性 質 吉
と 気体
章
の 0二酸化炭素,酸素,水素の性質について実験器具を正しく操作して調べ,まとめる。 (3) 0アンモニアの噴水実験を行い,その仕組みについてグループで話し合い,考えを父流し,自分の考えをまとめ,説明する。 (2)
化(体物 0物質の状態変化と体積と質量の関係について粒子のモデルを使って自分の考えをまとめ,説 明する。(2)
ヱ の 泊 状 態 3ι ミ
。純粋な物質が状態変化するときの融点や沸点を競べ,物質によって決まっていることを明ら かにする。(2)
0沸点の違いを利用して物質を分離する方法について考え,実験し,その方法が生活の中で使わ れている場面をまとめる。 (3)
つ 0物質が水に溶ける様子を観察し,水溶液中の溶質をモデルで表すことで,水溶液から溶質をと
?ミ、
4
水溶液 りt討す方法を考え,実験し,再結晶の仕組みをまとめ,説明する。 (3)む 0水溶液中の溶質の割合を質量パーセント濃度で表すことができることを理解し,様々な条件
f
習
A三4 における濃度を考える。(1)
/ー、、 ( 究追 ミ 0 3つの金属(鉄,アルミーウム,銅)の性質や情報をもとに,フライパンの素材として使用す 5 0
z ‑
る金属をチームで話し合ってまとめ,提案する。(本時1/2)、
、d〆
0光のi直進や反射,組折の'吐質を調べることで,浮き上がる硬貨の仕組みを閣を用いて説明す 質 光 る。 (5)
つとで性の
0物体と凸レンズの位置による像の大きさや形,向ぎの関係について調べ,規則性を見いだし,
函を用いてまとめる。 (3)
質 音 0音源の観察から音が発生し,伝わる仕組みを考え,音の伝わる速さは空気中や水中,真空中な どでどのように変化するか考察する。 (2)
( の 二1性
0音の大きさや高さの違いと振幅や振動数の関係を調べ,音の規則性をまとめ,説明する。 (2) カ 0身の剖りには様々なカがあり,カを加えると物体にどのような変化が起こるのか予想、し,力の と 大きさと物体の変化の関係をグラフにまとめ,規則性を見いだし,説明する。(7) 圧力
0同じカでも,援する面積によって力の効果に遠いがあることに気づき,その効果を単位面積当
(
1 3 たりにかかるカの大きさで比べることができることを見いだす。 (2)
)
0水圧や大気圧の大きさが変化する条件を調べ,身の回りで水圧や大気圧が関係している現象 を見いだし,仕組みを考え,留を用いてまとめる。 (4)
《 追 究 課 題 の 設 定 》
実 0共通課題を受けた追究課題の設定(1)
これまでの学習から疑問に思ったことやさらに詳しく調べてみたいことを追究課題として設 定し,理科の見方・考え方を働かせながら追究していく方法を考える。
立習学る 《追究活動~~交流活動》
。理科の見方・考え方を働かせることで,自然の事物・現象の規則性を見いだし,それを利用す ることで生活を豊かにしてきたことに気づき,今後の生活の中で自然事象とどのように向き 合えばよいかを考えることができる追究課題に取り組む。 (4)
《交流活動~~振り返りの記述~~振り返りの記述の交流》
0 これまでの学習を振り返り,共通テーマに対する自己の最適解をまとめたり,他者との交流を
つ 通して考えを深めたりする。(2)
( なげ 【 期 待 す る 生 徒 の 表 れ }
'Ej然の事物・現象で疑問や関心をもったことについて,理科の見方・考え方を働かせなが根ら拠,
j i
る 自分の考えを深め,さらに他者と話し合うことで疑問に対する答えを多面的にとらえ,f
習AとA を示してわかりやすくまとめている。
‑自然の事象・現象に対して理科の見方・考え方を働かせ,規則性を見いだすととで,その規則 性を生活の質を向上させる科学技術に生かしていることをワークシートにまとめている。
など
知識 ス キ ル 情 意
界写官知官体署会 官室究
関
3
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一2 2 2 3 3 3 3 3
2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2
一
2 2 2 2 2 2
2 2 2
一2 2 2 3 3
一3 3 3
3 3
一3 3 3
4 4 一
2 3
4( 2
)本学習のくくりでめざす生徒の姿とその姿に迫るための具体的な手だて本学習のくくり「科学の世界へJでは,身の回りの物質の性質や変化,身近な物理現象(光や音,
力の働き)について,規則性や関係性を見いだしていくことを主とし,それらの規則性や関係性が日 常生活や社会で生かされ,人類の生活と物質の利用のかかわりの基礎となっていることを実感させた い。本学習のくくりは,観察,実験の結果から,分析的な手法によって規則性を見いだしやすいため,
仮説を設定して検証計画を立案し,見通しをもって観察 実験を行い 実験結果から考察する活動を 繰り返し行っていくことで探究活動の基礎を養いたい。中学校
3
年間の「エネルギーJ I
粒子」の概念 の始めとなる学びで,観察,実験などに関する基本的な技能を身につけるとともに,観察,実験の成 功及び失敗体験から,なぜそのような結果に至ったか生徒自身が自らを振り返ることも大切にして,「何が分かり,何が分かっていないのか
J
, I改善すべきことは何かJ
などを明確にさせ,科学的に探 究するために必要な資質・能力を育てたい。また,学んだ知識が日常生活の中で活用されていること に気づくことで,科学技術の発展が人間生活を豊かで便利にしていることに気づかせたい。これらの 活動を通して科学的な根拠にもとついて賢明な判断や意思決定ができるようになるための土台作りをしていきたい。
そこで,本学習のくくりでめさす生徒の姿を次のように設定する。
身近な自然の事物・現象について,観察,実験などに関する技能を身につけるとともに,科学的 に探究することの楽しさや科学の有用性を感じ,見いだした固有の性質や規則性を日常生活に生か そうとする生徒
本学習のくくりでは,上記のめさす生徒の姿に迫るために 次の学習活動に取り組ませる。
まず,ガイダンスにおいて,死海で浮いて読書する人や線路のつなぎ目を例に挙げ,それらの事物・
現象の理由を考えさせたり,数種類の物質を区別する方法を既存の知識を生かして考えさせたりする ことで,つかむ学習での検証実験の立案に役立てる準備を行わせる。さらに 本学習のくくりの共通 テーマや共通課題を提示することで,おぼろげながらに学習内容を理解させる。また,学習計画表を 示し,今後の学習の見通しをもたせる。
次に,つかむ学習では, I性質jや「規則性jに着目した学習課題に対して,仮説の設定,検証計画 の立案,観察・実験の実施,結果の処理,考察をする,という流れを授業の基本として進めていく。
その際,グループ内外での意見交換が活発になるよう,個の考えを整理する時間や,観察,実験の成 功及び失敗体験から,なぜそのような結果に至ったか自らを振り返る時間を意図的に設ける。また,
他者や他のグループとの学びを通して,参考になった考えは色を変えて加筆するなど,自他の考えの 違いを比較できるようにする。このような探究の過程を通して,主体的な学びに誘うよう,課題を解 決したり,新たな疑問や課題を発見したりする経験の積み重ねを大切にしていくことで,発見,解明,
探究することの楽しさを感じさせたい。また,学んだ知識を日常生活で利用されているものと関連づ けて考えることで,科学の有用性を認識させ,深い学びを実現させる。
追究する学習では,共通課題をもとに自ら追究課題を設定させる。つかむ学習で見いだ、した規則性 からさらに疑問に感じたこと,生活とのつながりに関心をもったことなどについて,仮説を立て,実 験を行ったり,資料を読み解いたりし,レポートにまとめさせる。つなげる学習では,レポートの交 流活動を行い,知識の幅を広げ,共通テーマに対する自分なりの答えを深めさせる。
また,学習計画表の,学習内容のまとまりごとに共通テーマに対する気づきのメモを記入させ,自 分なりの考えを深めさせることで最適解を見いださせていく。
( 3
)本学習のくくりの共通テーマと共通課題 共通テーマ自然事象から見いだ、した国有の性質や規則性は生活の中でどのように利用さ (本質的な間いの
れ,どのような影響を与えているのか (レベル囚) 階層レベル)
共通課題 物質の国有の性質や規則性を見いだ、し,それらは生活の中でどのように利用 され,どのような影響を与えているかレポートにまとめよう。
4
本時について(本時26/5 9) ( 1 )本時の自標
│金震は種類によって熱伝導や延性・展性のしやすさなどが異なるというとら {科学的な忠考・表 1
1え方にもとづき,フライパンの素材として使用する金属をチームで話し合っ 現) Iて 選 定 し , そ の 理 由 を ま と め る こ と が で き る 。 ( 区 百 羽 × 応 3 l
. I E
31)(2)
学習過程畿生徒の活動 ※期待する生徒の表れ ‑指導上の留意点。支援く〉評価 建議教師による演示実験や,自身の料理体験│・フライパンでチャーハンを作るようすを演示し,
から,金属と調理器具の関係に気づく。 I フライパンは金属の性質を利用したものであるこ
議議学習課題を確認し 本時の見通しをもっ。
と,使用されている代表的な金属は鉄,アルミニ ウム,銅であることをおさえる。また,ニーズに よってサイズや形が異なることに気づかせる。
│
生産者の立場で,売り出すフライパンの素材として,どの金属を使用するか考えよう。 11 欝素材を選ぶために 比較する条件を考え I.鉄 アルミニウム,鋸の3
つの金属を重ね合わせ発表する。 I たり,合金にしたりせず,純粋な金属のみでつく
3
つの金属(鉄,アルミニウム,銅)の特 徴を比較して,素材選びを行う。議参チームで考えをまとめる。
※金属は種類によって熱伝導や延性・
展性のしやすさなどが異なるという とらえ方にもとづき,フライパンの 素材として使用する金属をチームで 話し合って選定し,その理由をまと めている。
鯵次時の見通しをもっ。
る設定であることを伝える。
‑学習課題の解決のための見通しをもたせるため,
個人で考える時間を確保してから発表させる。
‑挙がった条件を板書し,素材として使用する金属 を考える手だてになるようにする。
‑金属の種類ごとの熱伝導の違いを,示温テープを 用いて,簡易的に調べられるようにする。
‑金属の種類ごとに性質を示したヒントカードを用 意し,そこから必要な情報を選び¥比較する。
‑フライパンのサイズと使用する金属の体積を し,密度から重さを考えやすいようにする。
0
話合い活動が進まないチームには,ホワイトボー ドや付築を活用し,考えを可視化するようにうな がす。0ヒントカードの情報が整理できず困っているチー ムには,特徴ごとに表に書き直したり,色分けし たりすると比較しやすくなることを助言する。
0素材を
1
つにしぼることができず、迷っているチー ムには,チームとして比較する条件の優先順位を 決めると考えやすいことを助言する。0
なかなかまとめられないチームには,鉄,アルミ ニウム,銅それぞれのメリットとデメリットを書 き表すように助言する。0考えがまとまっているチームには,より相手に伝 わる説明内容や順番になるようにうながす。
‑次時は,本時で見いだしたチームごとの考えを,
互いに説明し合う交流活動を行うことを伝える。
く〉本時の目標について,※印のような生徒の表れが 見られたか。