2018年度~2020年度
宮崎市民長寿支援プラン
■基本理念
すべての高齢者が住み慣れた地域の中で、
安心して暮らせるまちの構築
■政策目標
地域包括ケアシステムの推進による
「介護サービスの充実」と「自立支援の推進」を目指して
は
じ
め
に
我が国では、
世界で最も早いスピードで高齢化が進
行しており、
2016年には高齢化率が27.
3%に
達し、今後も上昇していくことが見込まれています。
その中で、
医療や介護に係る給付費の増大や、
単身高
齢者の増加、
介護の担い手不足など高齢者を取り巻く
課題が表面化しておりますが、
健康寿命の延伸を図る
とともに、
高齢者がいつまでも活躍し続けられる地域
社会をつくっていくことも併せて求められています。
このため、
国は、
団塊の世代がすべて75歳に到達
する2025年に向け、
地域包括ケアシステムの構築
を推進しています。また、平成29年には、
「高齢者の自立支援と要介護状態の
重度化防止」
、
「地域共生社会の実現」
、
「介護保険制度の持続可能性を確保する」
等を目的に、介護保険法の一部が改正され、地域包括ケアシステムを深化・推進
していくことが位置付けられました。
このような中、本市では、2025年に向けた地域包括ケアシステムの構築を
目指す中長期的な計画として、
「すべての高齢者が住み慣れた地域の中で、安心
して暮らせるまちの構築」を基本理念に掲げ、平成30年度から平成32年度を
計画期間とする「宮崎市民長寿支援プラン」を策定いたしました。
本プランでは、多くの市民が希望する「住み慣れた地域での生活」を継続でき
るように、
前計画から進めている22の地域自治区ごとに地域包括ケアシステム
の構築をさらに推進していくこととしています。
特に
「自立支援型地域ケア会議」
の開催を通して高齢者の自立や重度化防止を推進するとともに、
在宅生活を支援
するための介護サービスの充実等を積極的に図っていくこととしています。
また、本市の高齢者の方々は、知恵と技をもった「人生のスペシャリスト」で
す。知恵と技をもった高齢者の方々が生きがいをもち、仕事や趣味、さらには地
域の中で、子どもから高齢者まで、支援を必要とする方々を支える担い手として
活躍していただけるようなまちづくりを進めていきたいと考えております。
今後も少子高齢化が進行し、様々な課題が想定されますが、市民の皆様や企
業・団体など多様な主体による『
「まちぐるみ」
「ひとぐるみ」
「地域ぐるみ」で
みんなで支え合うまちづくり』
(ぐるみん宮崎)を進めていきたいと思いますの
で、ぜひお力を貸していただきますようお願いいたします。
おわりに、本プランの策定にあたり、貴重なご意見やご提言を賜りました宮崎
市高齢者福祉計画等推進協議会委員の皆様をはじめ、
関係機関や市民の皆様に心
より感謝申し上げます。
第1章 計画策定の趣旨等
第1節 計画策定の趣旨 2
第2節 法令の根拠と他の計画との関係 3
第3節 計画の期間と今期計画の位置づけ 4
第4節 計画策定の経緯と体制、策定後の点検体制 5
(1)計画等策定推進協議会の設置 5
(2)住民意見の反映 5
(3)行政内部の策定体制 6
(4)関係機関や他都市との連携 6
(5)計画の周知と点検体制 7
第2章 高齢者を取り巻く現状
1 人口の推移と将来予測 10
2 要支援・要介護認定者の状況 12
3 介護保険給付額の状況 14
4 有料老人ホームの給付額等 19
5 介護人材を取り巻く状況 22
6 高齢者のいる世帯の状況 25
7 認知症高齢者の状況 27
第3章 基本理念 政策目標 重点課題
第1節 基本理念と政策目標 30
1 基本理念 30
2 政策目標 30
3 基本理念や政策目標の実現に向けた基本的な考え方 31
第2節 重点課題 32
【重点課題1】 33
【重点課題2】 35
【重点課題3】 37
【重点課題4】 41
第3節 地域包括ケアシステムの7つの分野の取組み 43
住まい 44
生活支援 45
介護予防 46
介護 47
医療介護連携 48
医療 49
認知症 50
第4章 高齢者福祉事業
第1節 高齢者福祉事業の概要 52
第2節 生きがい活動支援事業 53
1 現状と課題 53
2 今後の取組み 53
3 事業概要 54
(1)老人クラブ活動助成 54
(2)敬老・祝賀事業 54
(3)敬老バス事業 55
(4)生きがい支援施設 56
第3節 生活支援事業 57
1 現状と課題 57
2 今後の取組み 57
3 事業概要 58
(1)生活支援ショートステイ事業 58
(2)高齢者虐待等一時保護事業 58
(3)緊急通報システム事業 59
(4)ふれあい会食事業 59
(5)市民後見推進事業 60
(6)住宅改修補助事業 60
第4節 施設福祉サービス事業 61
1 現状と課題 61
2 今後の取組み 61
3 事業概要 62
(1)養護老人ホーム 62
(2)生活支援ハウス(高齢者生活福祉センター) 62
(3)軽費老人ホームA型、ケアハウス 63
第5節 高齢者住宅等の安心確保に関する取組み 64
1 現状と課題 64
2 今後の取組み 64
(1)公営住宅 64
(2)サービス付き高齢者向け住宅 65
第5章 介護保険事業
第1節 介護保険事業の概要 68
1 介護保険制度の全体像 68
2 保険料の状況 71
(1)保険料の賦課状況 71
(2)保険料の収納状況 73
3 要介護(要支援)認定の状況 74
(1)認定者の推移 74
(2)出現率の推移 75
4 サービスの利用状況 76
(1)サービス利用者の推移 76
(2)サービス費用額の推移 77
第2節 サービスの種類ごとの現状と見込量 78
1 保険給付の種類 78
2 在宅サービス 79
(1)現状と課題 79
(2)今後の取組み 79
(3)事業量の実績と見込み 80
3 施設サービス 96
(1)現状と課題 96
(2)今後の取組み 96
(3)事業量の実績と見込み 97
4 市町村特別給付 101
(1)現状と課題 101
(2)今後の取組み 101
(3)事業量の実績と見込み 101
第3節 介護保険事業費の見込み 103
第5節 地域支援事業 105
1 地域支援事業の概要 105
(1)趣旨と目的 105
(2)地域支援事業の構成と財源構成 106
(3)地域支援事業に係る費用の見込み 106
2 介護予防・日常生活支援総合事業 107
(1)介護予防・日常生活支援総合事業の概要と構成 107
(2)介護予防・生活支援サービス事業 109
(3)一般介護予防事業 110
3 包括的支援事業 115
(1)地域包括支援センター運営事業 115
(2)在宅医療・介護連携の推進 119
(3)認知症施策の推進 120
(4)生活支援サービスの体制整備 121
4 任意事業 122
(1)介護給付の適正化事業 123
(2)家族介護支援事業 125
(3)成年後見制度利用支援事業 127
(4)高齢者虐待防止推進事業 127
(5)住宅改修支援事業 128
第6節 保健福祉事業 129
1 現状と課題 129
2 事業概要 129
(1)事業体系 129
(2)実施事業 129
第7節 第1号被保険者の保険料 131
1 第1号被保険者の保険料設定の基本的な考え方 131
(1)負担の割合 131
(2)所得段階に応じた保険料額の設定 132
(3)保険料額の水準 132
(4)中期財政運営 132
2 保険料の算定 133
(1)保険料率算定の流れ 133
(2)基準額の算定方法 133
第6章 高齢者にやさしいまちづくり
第1節 生活環境のバリアフリー化 138
1 建築物等のバリアフリー化 138
2 市営住宅・公営賃貸住宅等の整備 138
3 介護保険住宅改修の活用 138
第2節 安全・安心の確保 139
1 安否確認や見守り体制の整備 139
2 民間サービス・情報通信技術(ICT)の活用 139
3 SOSネットワーク 140
4 要配慮者の災害時避難支援 140
第3節 就業支援 141
第4節 生涯学習の支援・推進 141
第5節 地域活動への参加 142
資 料 編
計画策定の趣旨等
第1節
計画策定の趣旨
第2節
法令の根拠と他の計画との関係
第3節
計画の期間と今期計画の位置づけ
第4節
計画策定の経緯と体制、策定後の点検体制
我が国においては、介護保険制度が創設された平成12年当時、約900万人だった75
歳以上高齢者(後期高齢者)は、現在約1,691万人となっており、いわゆる団塊の世代が
後期高齢者となる平成 37(2025)年には 2,180 万人に達することが見込まれています。 本市においても、総人口が減少する中で高齢者の増加が続くことが見込まれ、今後も高齢 化が一層進展することが予想されています。その中で、単身高齢者や高齢者のみ世帯、認知 症の高齢者が増加するなど、高齢者への支援が一層求められています。
このような状況から、高齢者が安心して暮らすことのできる地域社会を構築することはま
すます重要であり、前計画から行政・事業者・市民などが一体となった取組みにより、「地域
包括ケアシステム」の構築を進めてきたところです。
本計画においても、前計画から継続し、高齢者が可能な限り住み慣れた地域でその有する
能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、「住まい」、「生活支援」、「介護予防」、
「介護」、「医療介護連携」、「医療」、「認知症」の7つの分野が包括的に提供される「地域包
括ケアシステム」の構築を目指す中長期的な政策プランとして策定しています。
「宮崎市民長寿支援プラン」は、老人福祉法第 20 条の8に定められた「市町村老人福祉
計画」と、介護保険法第 117条に定められた「市町村介護保険事業計画」を、一体的な計
画として策定し、施策の円滑な推進を図っています。
なお、「宮崎市民長寿支援プラン」は、第五次宮崎市総合計画 注)及び第三次宮崎市地域
福祉計画との整合性を図った上で策定しています。
注)総合計画は、市町村が定める地域における総合的かつ計画的な行政の運営を図るための基本構想と、 これを実現するための具体的な方策を示した基本計画で構成されており、第五次計画の計画期間は平 成30(2018)年度から39(2027)年度までとなっています。
宮崎市における福祉関連計画の体系
関連計画 (基本構想)
2018年度~2027年度 【将来の都市像】
未来を創造する太陽都市「みやざき」
宮崎市子ども・子育て支援プラン 宮崎市民長寿支援プラン
宮崎市高齢者福祉計画
宮崎市介護保険事業計画
宮崎市障がい者計画
宮崎市障がい福祉計画
宮崎市地域福祉計画
第五次宮崎市総合計画
宮崎市都市計画マスタープラン
宮崎市住宅マスタープラン
整合
他
第1期及び第2期の介護保険事業計画は、5年を一期とし、3年ごとに見直しを行いまし
たが、平成 17年の介護保険法の改正により、第3期からは保険料の財政均衡期間との整合
性を考慮し、3年を一期とし、3年ごとに見直しを行うことになりました。
また、平成 20 年の法改正により、老人保健法による保健事業が廃止されたため、第4期 から高齢者保健福祉計画は高齢者福祉計画となりました。
今期計画は、平成 30(2018)年度から平成 32(2020)年度までの3年間を一期とし、
最終年度の平成 32 年度に見直しを行います。
【今期計画の位置づけ】
今期計画では、前計画と同様に、団塊の世代が 75 歳以上となり、介護が必要な高齢者が 急速に増加する平成 37(2025)年度までに、本市の実情に応じた地域包括ケアシステム を構築するために、高齢者を取り巻く状況や介護需要等の動向を見通しながら、中長期的な 視野に立って、段階的に充実させていく方針と施策を示します。
年度 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
年度 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32
第4次高齢者保健福祉計画・
第4期
第5次高齢者福祉計画・ 第4期介護保険事業計画
第6次高齢者福祉計画・ 第5期介護保険事業計画
第5期
第7次高齢者福祉計画・ 第6期介護保険事業計画
第6期
保 険 料 期 間
計 画 期 間
第8次高齢者福祉計画・ 第7期介護保険事業計画
第7期
<2025年までの見通し>
2015
団塊の世代が65歳に 団塊の世代が75歳に 2025
第5期計画 2012 -2014
第6期計画 2015 -2017
第7期計画 2018
-2020 第8期計画 2021 -2023
第9期計画 2024 -2026
(1)
計画等策定推進協議会の設置
本計画の策定に当たっては、保健・医療・福祉等の専門家や、公募による被保険者の代
表など幅広い関係者で構成される「宮崎市高齢者福祉計画等推進協議会」(資料編参照)で
審議をいただきました。審議の過程では、今回の介護保険法の改正の内容を反映するとと もに、本市の実情に応じた計画となるよう、前計画の実施状況及び課題分析等を踏まえ、 今後の施策の展開についてご意見をいただきました。
(2)
住民意見の反映
①
介護予防・日常生活圏域ニーズ調査等
本計画の策定にあたり、本市の実態を把握するため、要介護認定を受けていない 65歳
以上の第1号被保険者の方から3,000名を無作為に抽出し、国の示した調査票に本市独
自設問を加えて調査を行いました。
また、40 歳から 65 歳未満の第2号被保険者の方から 1,000 名を無作為に抽出し、市
民意識調査を実施し、意識やニーズを把握しました。
調査方法については、調査票を郵送し、記入したアンケート用紙を返送いただく郵送方 式とし、第1号被保険者 65.5%、第2号被保険者 42.1%の回答をいただきました。
②
在宅介護実態調査
本計画の策定にあたり、「要介護者の在宅生活の継続」や「介護者の就労の継続」に有効
な介護サービスのあり方等を把握するため、要介護認定を受けている高齢者とその介護を 行っているご家族等を対象に実態調査を行いました。
調査方法については、要介護認定の更新時の訪問調査時に、要介護認定調査員による聞 き取り調査を行い、669 件の回答をいただきました。
③
パブリックコメントの実施
本計画を素案の段階で公表し、広く住民の方々のご意見を募集しました。寄せられたご 意見は計画に反映するとともに、今後の施策の参考とさせていただくこととしています。 〔実施期間〕平成 29 年 12 月 19 日(火)から 平成 30 年1月 24 日(水) まで
(3)
行政内部の策定体制
本計画の策定にあたっては、長寿支援課及び介護保険課の職員で構成する「宮崎市民 長寿支援プラン策定庁内会議」を設置し、4つの部会で課題の分析、政策目標の検討、 施策の検討等を行いました。また、複数の作業班を設置し適切な役割分担により円滑な 策定作業に努め、推進協議会での審議やパブリックコメント等を参考にしながら計画を 策定しました。
【計画策定体制の関連図】
(4)
関係機関や他都市との連携
本計画に掲げる事業等の検討にあたっては、介護保険制度における認定審査会を共同設 置している本市及び国富町、綾町で構成する「宮崎東諸県介護保険担当課長会議」や「宮 崎県内九市介護保険担当者会議」及び「九州県庁所在都市等介護保険連絡協議会」等にお いて、圏域的な住民ニーズの反映や調整のほか、各自治体の実情に応じた施策の展開が図 れるよう情報交換を行いました。
また、県との情報交換等を実施し、必要なサービス量の見込等を精査しました。 長寿支援課長
介護保険課長
計 画 策 定 体 制
報 告
指 示
二役 福祉部長
進捗状況等の報告 実施方針等の指示
市民、自治会、 民生委員、児童 委員、事業者等
広報・PR,意見の聴取 進捗状況等の報告 専門的な意見の聴取
宮崎市高齢者 保健福祉計画 等推進協議会
検討状況の報告 推進協調整依頼 広報依頼 データ分析依頼
作業状況の報告 推進協開催調整 広報実施 データの提供
推進協班
プラン記載班 広報公聴班 データ分析班
宮崎市民長寿支援 プラン策定庁内会議
高齢者福祉事業部会 政策目標部会
介護保険事業部会
(5)
計画の周知と点検体制
本計画に掲げる施策を円滑に実施するためには、市民・事業者に広く周知を図り、多く の方に理解を深めていただくことが重要です。
本計画は、ホームページ等に掲載するほか、計画の概要版を自治会に班回覧するなど周 知に努めるとともに、関係団体の会合や出前講座等の機会を通じて直接説明を行い、介護 サービスの適正な利用についても併せて啓発に努めます。
また、計画に即した各施策の展開が円滑に行われるよう、適切な進行管理を行います。
さらに、「宮崎市高齢者福祉計画等推進協議会」においても、計画の進捗状況の点検のた
めに、年次報告を実施し、意見をいただくこととします。
高齢者を取り巻く現状
1
人口の推移と将来予測
2
要支援・要介護認定者の状況
3
介護保険給付額の状況
4
有料老人ホームの給付額等
5
介護人材を取り巻く状況
6
高齢者のいる世帯の状況
7
認知症高齢者の状況
本市の人口は、昭和 50(1975)年以降、緩やかな増加傾向にありましたが、近年の総 人口はほぼ横ばいの状況です。年齢3区分(年少人口、生産年齢人口、高齢者人口)ごと の構成では、昭和 60(1985)年以降、年少人口(0~14 歳)が減少し続け、また、高
齢者人口(65歳以上)が加速的に増加しています。平成 12(2000)年の国勢調査にお
いて、初めて高齢者人口が年少人口を上回り、平成 27(2015)年には高齢者人口の割合
が 25%を超え、4人に1人以上が 65 歳以上となっています(図1)。
図1 宮崎市の人口構成の推移
資料)国勢調査(各 10 月1日現在)。なお、総数には年齢不詳者を含むため、各年齢区分の計とは一致しな
い場合がある。 1 9 7 0 年
1 9 7 5 年 1 9 8 0 年 1 9 8 5 年
1 9 9 0 年 1 9 9 5 年
2 0 0 0 年 2 0 0 5 年
2 0 1 0 年
2 0 1 5 年
0 5 0 ,0 0 0 1 0 0 ,0 0 0 1 5 0 ,0 0 0 2 0 0 ,0 0 0 2 5 0 ,0 0 0 3 0 0 ,0 0 0 3 5 0 ,0 0 0 4 0 0 ,0 0 0 4 5 0 ,0 0 0
総 数
生産年齢人口(15~64歳)
年少人口(0~14歳)
高齢者人口(65歳以上)
人
1 人口の推移と将来予測
1970年 245,210 60,158 24.5% 167,778 68.4% 17,274 7.0% 1975年 279,392 68,502 24.5% 189,845 67.9% 20,978 7.5% 1980年 315,223 77,980 24.7% 211,131 67.0% 26,007 8.3% 1985年 332,836 78,980 23.7% 222,536 66.9% 31,225 9.4% 1990年 342,573 70,929 20.7% 232,165 67.8% 38,526 11.2% 1995年 357,264 63,790 17.9% 244,596 68.5% 48,852 13.7% 2000年 363,423 58,996 16.2% 244,130 67.2% 59,900 16.5% 2005年 366,897 55,420 15.1% 241,146 65.7% 70,101 19.1% 2010年 400,583 58,326 14.6% 254,185 63.5% 85,048 21.2% 2015年 401,138 57,184 14.3% 241,893 60.3% 102,061 25.4%
年次 総数 年少人口
0~14歳
生産年齢人口 15~64歳
本市の高齢者人口は平成 57(2045)年まで増加を続け、その後、減少する見込みです。
しかし、総人口は平成28年には減少を始めており、総人口に占める高齢者人口の割合は
平成 62(2050)年には 38.4%まで上昇することが見込まれます(図2)。また、高齢者
人口のうち 75 歳以上は平成 67(2055)年まで増加し続け、総人口に占める割合は、平
成 72(2060)年には 26.4%まで上昇することが見込まれます(図3)。
図2 宮崎市の人口構成の推計
図3 65歳以上、75歳以上の人口と総人口に占める割合
2015年 401,138 57,184 14.3% 241,893 60.3% 102,061 25.4% 2020年 397,251 53,288 13.4% 229,865 57.9% 114,098 28.7% 2025年 390,250 48,337 12.4% 221,807 56.8% 120,106 30.8% 2030年 380,966 43,774 11.5% 213,946 56.2% 123,246 32.4% 2035年 369,682 41,464 11.2% 203,260 55.0% 124,958 33.8% 2040年 356,468 39,784 11.2% 187,921 52.7% 128,762 36.1% 2045年 341,857 37,980 11.1% 175,025 51.2% 128,852 37.7% 2050年 326,423 35,669 10.9% 165,482 50.7% 125,271 38.4% 2055年 310,423 33,072 10.7% 158,578 51.1% 118,773 38.3% 2060年 293,966 30,512 10.4% 151,982 51.7% 111,471 37.9%
年次 総数
年少人口 生産年齢人口 高齢者人口
2 0 1 5 年
2 0 2 0 年 2 0 2 5 年 2 0 3 0 年
2 0 3 5 年 2 0 4 0 年
2 0 4 5 年 2 0 5 0 年
2 0 5 5 年
2 0 6 0 年
0 5 0 ,0 0 0 1 0 0 ,0 0 0 1 5 0 ,0 0 0 2 0 0 ,0 0 0 2 5 0 ,0 0 0 3 0 0 ,0 0 0 3 5 0 ,0 0 0 4 0 0 ,0 0 0 4 5 0 ,0 0 0
総 数
生産年齢人口( 1 5 ~6 4 歳)
年少人口( 0 ~1 4 歳)
高齢者人口( 6 5 歳以上) 人
1 0 2 ,0 6 1 1 1 4 ,0 9 8
1 2 0 ,1 0 6 1 2 3 ,2 4 6
1 2 4 ,9 5 8
1 2 8 ,7 6 2 1 2 8 , 8 52 1 2 5, 2 7 1
1 1 8 ,7 7 3 11 1 , 4 7 1
7 7 ,6 4 7 8 1 ,0 0 7 80 , 8 0 0 7 7 ,9 3 3 7 8 ,5 5 7 7 8 ,6 2 6 7 6 ,2 1 1
6 8 ,7 3 6
5 6 ,6 6 6 4 9 ,2 9 7
37 . 9 % 3 8 . 3 % 3 8 .4 % 3 7 .7 % 3 6 .1 % 3 3 .8 % 3 2 .4 % 3 0 .8 % 2 8 .7 %
2 5 .4 %
2 6 .4 % 2 6 . 1 % 24 . 8 % 2 2 .8 % 2 2 .0 % 2 1 .3 % 2 0 .0 % 1 7 .6 %
1 4 .3 % 4 0 ,0 0 0
6 0 ,0 0 0 8 0 ,0 0 0 1 0 0 ,0 0 0 1 2 0 ,0 0 0 1 4 0 ,0 0 0
1 5 .0 % 2 0 .0 % 2 5 .0 % 3 0 .0 % 3 5 .0 % 4 0 .0 % 4 5 .0 %
本市の平成28(2016)年度の要支援・要介護度別の認定者数は、要介護1が最も多
く、要支援と合わせた認定者数は 9,503 人で、認定者数全体の 54%を占めています(図4)。
また、65 歳以上の高齢者に対する認定者数を表す認定率を要介護度別に全国平均と比較す
ると、要介護1が高く、要介護2~4が低い傾向にあり、全国平均に比べて、要介護1ま
での軽度者の割合が高いことが分かります(図5)。
一般的に要支援や要介護1は、要介護2以上と比較すると、自立支援による機能回復の 可能性が高く、在宅生活の継続につながることが考えられることから、要介護度の改善や 要支援からの自立に向けた取組みを推進することが重要になります。
図4 要支援・要介護認定者数の推移
2 要支援・要介護認定者の状況
1 , 1 3 1 1 , 0 9 2 1 , 2 1 2 1 , 3 5 2
1 , 7 0 0
2 , 1 0 6 2 , 2 3 6 2 , 2 5 7 1 , 3 6 6 1 , 5 5 6
1 , 8 0 4
2 , 1 1 2
2 , 2 8 0
2 , 3 9 8
2 , 4 7 4 2 , 5 7 1 3 , 3 0 4
3 , 6 1 3
3 , 8 3 0
4 , 2 2 2
4 , 2 7 2
4 , 5 0 2
4 , 6 0 8 4 , 6 7 5 2 , 2 2 0
2 , 3 4 9
2 , 4 4 0
2 , 6 2 1
2 , 6 1 2
2 , 6 2 2
2 , 5 8 2
2 , 6 8 3
1 , 8 5 0
1 , 9 6 8
1 , 9 7 7
2 , 0 3 6
2 , 0 1 1
1 , 9 3 5
2 , 0 2 7
2 , 0 4 6
1 , 2 2 0
1 , 3 8 2
1 , 4 3 0
1 , 4 8 6
1 , 4 7 2
1 , 4 1 3
1 , 4 6 4
1 , 5 9 9
1 , 6 3 5
1 , 7 8 7
1 , 8 3 7
1 , 8 3 0
1 , 8 0 2
1 , 8 3 5
1 , 8 8 9
1 , 8 2 2
0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
年度
人
要介護5 要介護4 要介護3 要介護2 要介護1 要支援2 要支援1
図5 要支援・要介護度別の認定率の比較(2016 年)
資料)厚生労働省「地域包括ケア見える化システム」
1 .7 4 .4
2 .5 2 .6
3 .1
2 .4
2 .2 3 .6
2 .1
1 .5 1 .9
2 .5
1 .0 1 .5 2 .0 2 .5 3 .0 3 .5 4 .0 4 .5
要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
全国 宮崎市 大分市 鹿児島市
要介護1の認定率が全国平均 を大きく上回っている
(1)介護保険サービスに係る給付費
介護保険サービスの給付額は、高齢者の増加等に伴い年々増加しています。平成25
( 2013 )年 度と 平成28 ( 2016 )年度 の給 付額 を比較 する と、約256億 円から 約
274 億円に増加し、増加率は約 7.1%となっています(表1)。また、介護サービス別に
見ると、居宅療養管理指導、訪問介護、福祉用具貸与で給付額の増加が顕著となってい る一方で、福祉用具購入、訪問リハビリテーション、短期入所生活介護で給付額の減少 が顕著となっています。
年齢階級別の認定者数と認定率を見ると、75 歳を超えるあたりから、大きく伸びてお
り(図6)、平成 67年(2055年)まで75歳以上の人口が増え続けることが見込まれ
る本市では、介護保険サービスの給付額は増加し続けることが予想されます。 表1 介護サービス別給付額の推移
図6 年齢階級別の認定者数と認定率
3 介護保険給付額の状況
順位 順位
訪問介護 3,578,341,041 ③ 4,020,275,222 4,266,024,659 4,432,343,238 ② 123.9
訪問入浴介護 70,986,663 76,722,255 68,784,375 75,174,219 105.9
訪問看護 423,417,465 454,500,355 462,152,869 481,299,567 113.7
訪問リハビリテーション 57,294,432 50,006,367 47,240,952 47,148,153 82.3
居宅療養管理指導 114,557,431 136,769,301 152,996,592 188,092,982 164.2
通所介護(地域密着含む) 5,365,992,712 ① 5,677,292,568 5,780,524,925 6,189,212,612 ① 115.3
通所リハビリテーション 1,527,715,058 1,517,053,678 1,461,563,522 1,465,019,523 95.9
短期入所生活介護 515,713,777 476,833,221 431,185,766 429,278,438 83.2
短期入所療養介護(老健) 114,303,627 104,680,917 105,500,073 116,051,780 101.5
福祉用具貸与 563,806,692 639,006,174 696,998,237 754,140,113 133.8
福祉用具購入費 49,901,346 42,796,937 40,562,163 43,516,392 87.2
住宅改修費 125,945,504 121,312,331 120,888,269 115,048,194 91.3
特定施設入居者生活介護 1,257,326,684 1,261,242,513 1,225,772,692 1,193,811,479 94.9
介護予防支援・居宅介護支援 1,261,263,798 1,313,918,494 1,388,297,673 1,424,347,408 112.9
定期巡回・随時対応型訪問介護看護 0 2,939,580 18,303,897 21,476,870
-夜間対応型訪問介護 0 0 837,108 1,149,246
-認知症対応型通所介護 130,002,876 127,850,256 134,521,468 132,181,415 101.7
小規模多機能型居宅介護 958,994,330 936,212,085 956,601,017 963,715,255 100.5
認知症対応型共同生活介護 1,810,427,130 ⑤ 1,875,445,614 1,915,477,646 1,901,228,608 ⑤ 105.0
地域密着型特定施設入居者生活介護 0 0 0 0
-地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護 65,840,607 65,675,187 63,044,148 59,854,000 90.9
複合型サービス 0 44,907,489 58,117,797 53,100,169
-介護老人福祉施設 3,947,581,887 ② 3,979,642,313 3,930,258,475 3,791,594,880 ③ 96.0
介護老人保健施設 2,760,353,216 ④ 2,830,703,433 2,864,584,603 2,881,042,196 ④ 104.4
介護療養型医療施設 883,536,035 863,481,105 753,541,614 639,547,321 72.4
合計 25,583,302,311 26,619,267,395 26,943,780,540 27,399,374,058 107.1
増減 2013→
2016 2015年
2014年 2016年
2013年
(円) (%)
2 1 , 3 9 6
1 8 , 8 4 2
1 5 , 6 2 6
1 0 , 0 8 6
6 , 6 3 9 3 2 , 7 8 0
8 6 3 1 , 1 0 7
2 , 1 1 4
3 , 8 4 3
4 , 8 7 8 4 , 7 3 9
2 . 6 % 5 . 2 %
1 1 . 2 %
2 4 . 6 %
4 7 . 0 %
7 3 . 5 %
-5 , 0 0 0 1 0 , 0 0 0 1 5 , 0 0 0 2 0 , 0 0 0 2 5 , 0 0 0 3 0 , 0 0 0 3 5 , 0 0 0
6 5 ~ 6 9 歳 7 0 ~ 7 4 歳 7 5 ~ 7 9 歳 8 0 ~ 8 4 歳 8 5 ~ 8 9 歳 9 0 歳 以 上 人
口
(2)「施設サービス」「居住系サービス」「在宅サービス」における一人当たり給付月額
厚生労働省が提供している「地域包括ケア見える化システム」によると、本市の「施
設サービス」及び「居住系サービス」における一人当たりの給付月額は、平成 23(2011)
年度以降減少に転じ、全国平均を下回る状況が続いています(図7)。
一方で、「在宅サービス」における一人当たり給付月額は、上昇傾向にあり、全国平均
を上回っている状況が続いています(図8)。
図7 「施設サービス」及び「居住系サービス」における一人当たり給付月額(2016 年 7 月)
図8 「在宅サービス」における一人当たり給付月額(2016 年 7 月)
資料)厚生労働省「地域包括ケア見える化システム」
○施設サービス・・・介護老人福祉施設、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、介護老人保健施設、
介護療養型医療施設
○居住系サービス・・・特定施設入居者生活介護、認知症対応型共同生活介護、地域密着型特定施設入居者
生活介護
○在宅サービス・・・訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導、 1 0 ,2 2 1
9 , 1 0 3 1 0 ,5 3 9
1 0 ,7 1 0 1 0 ,9 8 5
1 1 ,1 5 9 1 0 ,8 3 7
1 0 , 3 9 5
9 , 7 3 4 9 ,3 2 2
8 ,7 4 0 1 0 ,3 3 4
1 0 , 2 4 7 1 0 ,0 0 2 1 0 ,0 3 7
9 ,9 6 1
1 0 ,6 9 9
1 1 , 2 1 7
1 0 ,5 3 1
1 0 ,0 3 2
9 ,5 9 7
9 ,7 9 9 9 ,3 2 9
9 ,3 7 3 9 ,2 0 0
9 , 9 1 3 9 ,7 9 5
9 ,9 2 0 9 , 9 1 5 9 ,9 7 1
8 ,00 0 8 ,50 0 9 ,00 0 9 ,50 0 1 0 ,00 0 1 0 ,50 0 1 1 ,00 0 1 1 ,50 0
2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
宮崎市 宮崎県 全国
円
1 1 ,0 0 0
7 ,9 8 8
8 ,3 1 1
8 ,8 5 3 9 ,6 1 5
1 0 ,7 7 0 1 1 ,7 4 8
1 2 ,6 2 3 1 2 ,9 1 5
1 3 ,1 7 61 3 ,1 6 0
7 ,5 9 8 7 ,8 0 6
8 ,2 7 9 9 ,0 4 2
1 0 ,0 2 7
1 1 ,8 0 0 1 2 ,2 8 9
1 2 ,6 3 9 1 2 ,7 0 4
9 ,1 2 8 8 ,1 3 9
8 ,3 0 7
8 ,5 4 6
9 ,7 9 3 1 0 ,2 1 7
1 0 ,6 5 7
1 0 ,9 4 91 1 ,2 2 5 1 1 ,3 0 5
7 ,0 0 0 8 ,0 0 0 9 ,0 0 0 1 0 ,0 0 0 1 1 ,0 0 0 1 2 ,0 0 0 1 3 ,0 0 0 1 4 ,0 0 0
2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
宮崎市 宮崎県 全国
64,908 81,507
0 2 0 ,0 0 0 4 0 ,0 0 0 6 0 ,0 0 0 8 0 ,0 0 0 1 0 0 ,0 0 0 1 2 0 ,0 0 0
全
国
宮
崎
県
宮
崎
市
函
館
市
旭
川
市
青
森
市
盛
岡
市
八
戸
市
秋
田
市
い
わ
き
市
郡
山
市
宇
都
宮
市
前
橋
市
高
崎
市
川
越
市
越
谷
市
船
橋
市
柏
市
八
王
子
市
横
須
賀
市
富
山
市
金
沢
市
長
野
市
岐
阜
市
豊
橋
市
岡
崎
市
豊
田
市
大
津
市
豊
中
市
高
槻
市
枚
方
市
東
大
阪
市
姫
路
市
尼
崎
市
西
宮
市
奈
良
市
和
歌
山
市
倉
敷
市
呉
市
福
山
市
下
関
市
高
松
市
松
山
市
高
知
市
久
留
米
市
長
崎
市
佐
世
保
市
大
分
市
鹿
児
島
市
那
覇
市
円
52,166 72,925
0 2 0 ,0 0 0 4 0 ,0 0 0 6 0 ,0 0 0 8 0 ,0 0 0 1 0 0 ,0 0 0
全
国
宮
崎
県
宮
崎
市
函
館
市
旭
川
市
青
森
市
盛
岡
市
八
戸
市
秋
田
市
い
わ
き
市
郡
山
市
宇
都
宮
市
前
橋
市
高
崎
市
川
越
市
越
谷
市
船
橋
市
柏
市
八
王
子
市
横
須
賀
市
富
山
市
金
沢
市
長
野
市
岐
阜
市
豊
橋
市
岡
崎
市
豊
田
市
大
津
市
豊
中
市
高
槻
市
枚
方
市
東
大
阪
市
姫
路
市
尼
崎
市
西
宮
市
奈
良
市
和
歌
山
市
倉
敷
市
呉
市
福
山
市
下
関
市
高
松
市
松
山
市
高
知
市
久
留
米
市
長
崎
市
佐
世
保
市
大
分
市
鹿
児
島
市
那
覇
市
円
(3)介護サービス別の受給者一人当たり給付月額
本市における介護サービス別の一人当たり給付月額を全国平均や中核市と比較すると、 訪問介護や通所介護、短期入所生活介護において特徴的な傾向があります。
訪問介護では、一人当たり給付月額が96,374円で、全国平均52,166円を大きく
上回り、他の中核市 47 市と比較しても最も高い額となっています(図9)。
また、通所介護では、一人当たり給付月額が 80,481円で、全国平均64,908円を
上回り、中核市の中で5番目に高い額となっています(図10)。
一方、短期入所生活介護では、一人当たり給付月額が 67,464 円で、全国平均 91,594
円を大きく下回り、中核市の中で5番目に低い額となっています(図11)。
図9 訪問介護 受給者一人当たり給付月額(2016 年 7 月)
図10 通所介護 受給者一人当たり給付月額(2016 年 7 月)
96,374
一人当たり利用回数も月35.9回で 中核市トップ(全国平均は16.8回)
80,481
91,594
79,170
0 2 0 ,0 0 0 4 0 ,0 0 0 6 0 ,0 0 0 8 0 ,0 0 0 1 0 0 ,0 0 0 1 2 0 ,0 0 0 1 4 0 ,0 0 0 1 6 0 ,0 0 0
全
国
宮
崎
県
宮
崎
市
函
館
市
旭
川
市
青
森
市
盛
岡
市
八
戸
市
秋
田
市
い
わ
き
市
郡
山
市
宇
都
宮
市
前
橋
市
高
崎
市
川
越
市
越
谷
市
船
橋
市
柏
市
八
王
子
市
横
須
賀
市
富
山
市
金
沢
市
長
野
市
岐
阜
市
豊
橋
市
岡
崎
市
豊
田
市
大
津
市
豊
中
市
高
槻
市
枚
方
市
東
大
阪
市
姫
路
市
尼
崎
市
西
宮
市
奈
良
市
和
歌
山
市
倉
敷
市
呉
市
福
山
市
下
関
市
高
松
市
松
山
市
高
知
市
久
留
米
市
長
崎
市
佐
世
保
市
大
分
市
鹿
児
島
市
那
覇
市
円
1 3 ,7 2 5 1 7 ,2 7 2
2 1 ,6 6 0 2 5 ,2 9 3
2 0 ,9 7 7
6 ,3 9 6 3 ,2 7 2
2 2 ,2 9 2 2 4 ,6 1 7
3 ,0 9 9
2 1 , 8 3 2
1 7 ,1 6 0 3 1 , 5 6 7
6 ,9 8 6
0 5 ,0 0 0 1 0 ,0 0 0 1 5 ,0 0 0 2 0 ,0 0 0 2 5 ,0 0 0 3 0 ,0 0 0 3 5 ,0 0 0
要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
全国 宮崎市 大分市 鹿児島市 長崎市
円
図11 短期入所生活介護 受給者一人当たり給付月額(2016 年 7 月)
資料)厚生労働省「地域包括ケア見える化システム」
(4)在宅サービスの受給者一人当たりの給付月額
受給者一人当たりの給付月額を要介護度別に見ると、本市では、要介護1と要介護
5で特徴的な傾向が見られます。要介護1では本市が 31,567 円で全国平均 20,977
円を大きく上回り、要介護5でも本市が21,832円で全国平均 13,725円を大きく
上回っています(図12)。他の要介護度では全国平均の額に近い傾向であり、要介護1
及び5の給付月額が特に際立っています。
図12 在宅サービスの受給者一人当たりの給付月額(2016 年 7 月) 中核市で5番目に低い
67,464
要介護1、要 介護 5の一人当たり給付
(1)有料老人ホームの施設数及び定員と運営法人
本市では、有料老人ホームの施設数が年々増加しており、他の中核市と比較すると、
施設数、定員ともに最も多くなっています(図13)。運営する法人の種別を見ると、本市
では、株式会社等の民間企業が運営しているケースが多くなっています(表2)。
有料老人ホームは、介護保険施設に比べると、人員基準や設備基準が厳格ではなく、 運営は運営する法人の裁量が大きいこと等もあり、利用者本位ではない介護サービスの 提供が行われていることを指摘する声があがっています。
図13 有料老人ホームの施設数及び定員比較(中核市)
資料)厚生労働省「社会福祉施設等調査(平成28年度)」
表2 有料老人ホームを運営する法人種別と施設数(2017 年5月)
※ 同一法人も含むため、重複のカウントあり
4 有料老人ホームの給付額等
法人種別 施設数
株式会社
96
有限会社
56
合同会社
11
社会福祉法人
8
医療法人
8
企業組合
7
生活協同組合
2
NPO法人
1
総計
189
3,231 2,928 2,599 2,499 2,214 2,136
2,0392,0272,016 3,873 2,079 3,798 2,049 2,080 2,108 155 29 43 42 36 51 38 124 55 52 112 99 133 68 79 1,000 2,000 3,000 4,000
宮
崎
市
大
分
市
旭
川
市
青
森
市
鹿
児
島
市
八
王
子
市
金
沢
市
松
山
市
東
大
阪
市
船
橋
市
和
歌
山
市
枚
方
市
倉
敷
市
前
橋
市
豊
中
市
0 50 100 150 200
定員 施設数
(2)宮崎市の有料老人ホームにおける給付額
本市の有料老人ホーム入居者とそれ以外の在宅等生活者における通所介護と訪問介
護の一人当たり給付額(平成 29年2月分)を比較すると、いずれも有料老人ホーム
が高く、通所介護で 23,357 円(1.25 倍)、訪問介護で 50,937 円(1.54倍)の差 となっています(図14)。
さらに、要介護度別に比較すると、要介護1と要介護5で顕著な差が出ており、有 料老人ホーム入居者の給付額がそれ以外の在宅等生活者の給付額を大きく上回ってい
る状況です(図15)。通所介護の要介護1で 20,486円(1.29倍)、訪問介護の要介
護1で 26,545 円(1.59 倍)、要介護5で 47,732 円(1.27 倍)の差となっていま す。本市全体の給付額の特徴として、要介護1と要介護5の一人当たり給付額が全国 平均に比べて著しく高くなっていますが、この結果を踏まえると、その背景には有料 老人ホームにおける給付が影響しているものと考えられます。
また、国は平成 29年に介護保険法等を改正し、再三の指導に従わない悪質な事業
を続ける有料老人ホームに対して事業停止命令を行うことができるようにするなど、 有料老人ホームに対する指導・監督の仕組みの強化に向けて動き始めています。
有料老人ホームは、今後も増加することが予想されますが、高齢者の生活の場とし てますます重要な役割を担うこととなりますので、本市として、実態把握に努めると ともに、適切な運営が行われるように、指導・監督を行うことが求められています。
図15【要介護度別】通所介護と訪問介護における有料老人ホームと在宅者の一人当たり給付額
※「有料老人ホーム入居者」は、入居者の住所が有料老人ホームの住所となっている者、「在宅者」はそれ以外
いわゆる団塊の世代が全て 75 歳以上となる平成 37(2025)年以降には、介護を必要 とする高齢者や、認知症及び医療ニーズを併せ持つ高齢者の増加に伴い、サービス需要が
高まることが見込まれる一方で、生産年齢(15~64 歳)人口の減少や若者の転出により、
サービスを供給する人材が不足することが問題となっています。
国が平成 27年に公表した介護人材にかかる需給推計によると、全国で約37.7万人の
介護人材の不足が見込まれ、本県においても、4,324 人の不足が見込まれています。
本県の福祉職の平均勤続年数は他産業に比べて短くなっている(図16)ほか、有効求人倍
率は年々上昇しており(図17)、介護人材を取り巻く環境は厳しい状況となっています。
昨年度、本市の全介護事業所を対象としたアンケート結果においても、約8割の事業所
が人材不足を感じており(図18)、特に、介護職員と看護職員の職種で人材不足を感じてい
る割合が高くなっています(図19)。
また、高齢者の在宅生活の継続において重要な役割を担う訪問介護事業所にアンケート 調査を行ったところ、6割の事業所(60 事業所)が職員の不足を感じており、回答のあっ
た不足している職員数を合計すると、サービス提供責任者が 17 人、訪問介護員は 171 人
という結果となり、人材不足が深刻な状況が明らかとなりました。
このような中、平均寿命の延伸もあり、働く意欲の高い高齢者が増加してきています。 本市の 65 歳以上の就業者数は年々増加し、平成 27(2015)年には2万人を超え、65
歳から 74 歳の高齢者では3人に1人以上が就業している状況となっています(図20)。昨
年度、65 歳以上を対象に実施した介護予防・日常生活圏域ニーズ調査においても、約5割
が身体が元気なうちは仕事(ボランティア含む)をしたいと回答しています。
今後、生産年齢人口の増加が見込めない中で、高齢者は増えていくという本市の人口構 造を踏まえ、働く意欲の高い高齢者を介護職へ誘導するなど、介護人材の確保策を積極的 に展開していくことが重要になっています。
図16 県内の産業別「就業者の平均勤続年数」
資料)厚生労働省「賃金構造基本調査」 12.1 13.5 14.0 14.3 12.1 8.9 9.1 7.1 6.6 19.7 12.6 12.0 12.8 13.6 11.9 8.7 11 .0 11 .4
12 .6 1 3 .0 2 0.3
1 1 .1 9 .6
11 .3 12 .7
1 4 .2
7 .5 9 .2
1 0.1 1 0 .0
5 1 0 1 5 2 0 2 5
全
産
業
鉱
業
,
採
石
業
,
砂
利
採
取
業
建
設
業
製
造
業
電
気
・
ガ
ス
・
熱
供
給
・
水
道
業
情
報
通
信
業
情
報
サ
ー
ビ
ス
業
運
輸
業
,
郵
便
業
卸
小
売
業
金
融
業
,
保
険
業
宿
泊
業
,
飲
食
サ
ー
ビ
ス
業
生
活
関
連
サ
ー
ビ
ス
業
,
娯
楽
業
教
育
,
学
習
支
援
業
医
療
業
福
祉
全国 宮崎県
年
346
53 74
122 5 8 .2 %
8 .9 % 1 2 .4 %
2 0 .5 %
0 100 200 300 400 500
大い に 感じてい る 若干感じてい る あ まり感じてい ない わからない 0 20 40 60 図17 県内における介護関連の有効求人倍率
資料)厚生労働省「職業安定業務統計」
図18 介護人材の確保が難しいと感じている事業所の割合
資料)宮崎市「平成27年度介護報酬改定の影響に関する調査」
図19 不足している職種
3 1 3
2 6 0
9 5
2 1 9
4 2 7
7 9 5 0 .6 %
4 2 .0 %
1 5 .3 %
3 5 .4 %
6 .8 %
1 .1 % 1 .1 % 1 .5 % 0
1 0 0 2 0 0 3 0 0 4 0 0
介
護
職
員
(
介
護
福
祉
士
資
格
あ
り
)
介
護
職
員
(
介
護
福
祉
士
資
格
な
し
)
介
護
支
援
専
門
員
(
ケ
ア
マ
ネ
ー
ジ
ャ
ー
)
看
護
師
生
活
相
談
員
歯
科
衛
生
士
調
理
員
薬
剤
師
0 2 0 4 0 6 0
事業所 %
図20 本市の高齢者の就業者数と就業率
7 2 9 7 5 6 8 5 8 1 ,2 3 1 1 ,3 8 6
2 ,7 4 8
3 ,8 7 7 4 ,2 2 4 4 ,0 1 6 4 ,0 3 3
4 ,6 3 6
1 0 ,4 5 8
1 2 ,7 6 1
1 7 ,8 7 9
6 ,9 4 0 7 ,4 6 1 3 0 .3 %
2 6 .4 %
2 5 .2 %
2 8 .5 %
2 5 .7 %
2 7 .8 %
3 0 .1 %
3 3 .9 %
1 0 .0 %
8 .0 % 6 .9%
8 .1 %
7 .0 %
8 .5 %
9 .1 % 8 .6 %
0 5 ,0 0 0 1 0 ,0 0 0 1 5 ,0 0 0 2 0 ,0 0 0 2 5 ,0 0 0
1 9 8 0 年 1 9 8 5 年 1 9 9 0 年 1 9 9 5 年 2 0 0 0 年 2 0 0 5 年 2 0 1 0 年 2 0 1 5 年 0 .0 % 5 .0 % 1 0 .0 % 1 5 .0 % 2 0 .0 % 2 5 .0 % 3 0 .0 % 3 5 .0 % 4 0 .0 %
7 5 歳以上の就業者 6 5 ~7 4 歳の就業者
6 5 ~7 4 歳の就業率 7 5 歳以上の就業率
1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 就業者総数(宮崎市) 124,450 127,868 136,048 149,119 148,835 174,955 189,573 187,229
男 72,599 73,236 76,487 83,149 82,101 95,002 101,041 98,503 女 51,851 54,632 59,561 65,970 66,734 79,953 88,532 88,726 65歳以上就業者 4,745 4,789 5,494 8,171 8,847 13,206 16,638 22,103 就業者総数に占める割合 3.8% 3.7% 4.0% 5.5% 5.9% 7.5% 8.8% 11.8%
男 3,132 2,984 3,418 5,180 5,531 8,049 9,691 12,550 女 1,613 1,805 2,076 2,991 3,316 5,157 6,947 9,553 65~74歳 4,016 4,033 4,636 6,940 7,461 10,458 12,761 17,879 男 2,640 2,477 2,859 4,374 4,663 6,337 7,390 10,064 女 1,376 1,556 1,777 2,566 2,798 4,121 5,371 7,815 75歳以上 729 756 858 1,231 1,386 2,748 3,877 4,224 男 492 507 559 806 868 1,712 2,301 2,486 女 237 249 299 425 518 1,036 1,576 1,738 65歳以上就業率 23.1% 19.3% 17.8% 20.6% 18.1% 18.8% 19.6% 21.7%
65~74歳 30.3% 26.4% 25.2% 28.5% 25.7% 27.8% 30.1% 33.9% 75歳以上 10.0% 8.0% 6.9% 8.1% 7.0% 8.5% 9.1% 8.6%
総人口の増加が高止まりする中でも、若者単身者の増加や世帯分離等により、一般世帯 数は増加していますが、「高齢者のいる世帯」も増え続け、平成 27(2015)年には 64,151
世帯となり、一般世帯に占める割合も 36.7%まで上昇しています(表3、図21)。
「高齢者のいる世帯」の世帯構成の内訳を見ると、「一人暮らし世帯」の割合は、昭和
55(1980)年から平成 27(2015)年までの 30 年間で 16.9%から 31.1%と約2倍
に増加しています(図22)。さらに、本市が実施した介護予防・日常生活圏域ニーズ調査に
おいて、「一人暮らしの高齢者」世帯のうち 21.3%が、週の外出回数が0~1回の「閉じ
こもり傾向あり」に該当しています。
また、一人暮らしの高齢者は日常のちょっとしたことを自ら行うことができず、手助け が必要となっています。介護予防・日常生活圏域ニーズ調査において、高齢者が支援して
もらいたいこととして、「庭木の除草や剪定」、「話し相手」、「電球交換」、「室内の掃除」が
上位となりました。高齢者の単身世帯の割合は今後も増加が見込まれることから、外出支 援策の実施のほか、インフォーマルサービスを含めた地域での支援体制を構築していくこ とが重要になると考えられます。
また、核家族化の進行等により、「夫婦のみ世帯」も年々増加傾向にあり、このことは高
齢者が高齢者を介護する、いわゆる「老老介護」の増加につながることが懸念されます。
本市が行った在宅介護実態調査において、主な介護者の年齢は 60%が 60 歳以上で、29%
が 70歳以上という実態が明らかになりました(図23)。
今後も老老介護を行うケースは増加し、在宅生活を継続できなくなるケースが増えてく ることが見込まれることから、介護者の身体的・精神的な負担を軽減するための支援や、 在宅サービスの充実を図っていくことが、重要になると考えられます。
表3 世帯数の推移
資料)国勢調査
1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 90,936 97,154 103,376 116,514 123,284 150,090 169,758 174,942
100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 15,168 17,873 21,741 27,284 32,735 46,416 55,479 64,151
16.7% 18.4% 21.0% 23.4% 26.6% 30.9% 32.7% 36.7% 2,567 3,556 4,758 6,587 8,760 12,965 16,074 19,977
2.8% 3.7% 4.6% 5.7% 7.1% 8.6% 9.5% 11.8% 3,940 4,962 6,682 9,096 11,379 12,272 19,014 22,463
4.3% 5.1% 6.5% 7.8% 9.2% 8.2% 11.2% 12.8% 8661 9355 10301 11601 12596 21179 20391 21711 9.5% 9.6% 10.0% 10.0% 10.2% 14.1% 12.0% 12.4% 世帯総数
高齢者のいる世帯
一人暮らし世帯
夫婦のみ世帯
その他の世帯
図21 高齢者のいる世帯数と割合の推移
資料)国勢調査
図22 高齢者のいる世帯の世帯構成の推移
資料)国勢調査
図23 主な介護者の年齢
資料)宮崎市「在宅介護実態調査」 1 7 ,8 7 3
2 1 ,7 4 1 2 7 ,2 8 4
3 2 ,7 3 5 4 6 ,4 1 6
5 5 ,4 7 9 6 4 ,1 5 1
1 5 ,1 6 8 1 6 .7 %
1 8 .4 % 2 1 .0 %
2 3 .4 % 2 6 .6 %
3 0 .9 %
3 2 .7 % 3 6 .7 %
0 5 0 ,0 0 0 1 0 0 ,0 0 0
1 9 8 0 年 1 9 8 5 年 1 9 9 0 年 1 9 9 5 年 2 0 0 0 年 2 0 0 5 年 2 0 1 0 年 2 0 1 5 年 1 0 .0 % 1 5 .0 % 2 0 .0 % 2 5 .0 % 3 0 .0 % 3 5 .0 % 4 0 .0 %
高齢者のいる世帯数
高齢者のいる世帯の割合
2 , 5 6 7 3 , 5 5 6
4 ,7 5 8 6 , 5 8 7
8 ,7 6 0
1 2 , 9 6 5
1 6 , 0 7 4
1 9 , 9 7 7 3 , 9 4 0
4 , 9 6 2
6 ,6 8 2
9 , 0 9 6
1 1 , 3 7 9
1 2 , 2 7 2
1 9 , 0 1 4
2 2 , 4 6 3
8 , 6 6 1
9 , 3 5 5
1 0 , 3 0 1
1 1 , 6 0 1
1 2 , 5 9 6
2 1 , 1 7 9
2 0 , 3 9 1
2 1 , 7 1 1
0 10 ,0 0 0 20 ,0 0 0 30 ,0 0 0 40 ,0 0 0 50 ,0 0 0 60 ,0 0 0 70 ,0 0 0
1 9 8 0 年 1 9 8 5年 1 9 9 0 年 1 99 5 年 2 0 0 0 年 20 0 5 年 2 0 1 0 年 2 0 1 5 年 その他の世帯
夫婦のみ世帯 一人暮らし世帯
16 .9 %
3 1 .1 %
0% 0% 3%
7% 24 %
3 1 %
1 4% 15 %
0 % 5 % 1 0 % 1 5 % 2 0 % 2 5 % 3 0 % 3 5 %
20歳未満 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80歳以上
60歳以上 60% 70歳以上 29% 世帯
本市における 65 歳以上の高齢者に占める認知症高齢者の割合は、概ね 10%前後で推移
しています(図24)。今後、75 歳以上の高齢者の増加により、認知症患者の数も増加する
ことが見込まれます。
介護予防・日常生活圏域ニーズ調査において、認知症になった場合に希望する生活場所 として、55%が「高齢者向けの施設」と回答しましたが、21%が「今住んでいる家や部 屋」と回答しました(図25)。
認知症高齢者が住み慣れた家や部屋で生活を継続するには、家族や地域住民等の支援等 が不可欠ですが、同調査において、認知症の症状や対応方法の認識の質問では、5割以上 が「あまり知らない」または「ほとんど知らない」と回答し、在宅介護実態調査において
も、認知症高齢者の介護を行っている介護者が負担に感じている介護について、「認知症へ
の対応」、「日中の排泄」および「夜間の排泄」、「屋内の移乗・移動」で不安が大きい傾向
が見られました(図26)。
そのような状況から、本市では、地域で認知症の人やその家族の支援を行う認知症サポ ーターの養成を積極的に行っています。教育委員会と連携し小学5年生を対象に講座を開
催するなど、平成 28(2016)年度末の認知症サポーター数は3万人を超えたところです
が(図27)、実態調査の結果を踏まえ、引き続き家族や地域住民等の認知症に対する理解度 の向上を図るほか、介護者への過重な負担が生じないように適切なサービス等を提供する など、地域全体で見守ることができる体制づくりを進めていくことが重要になると考えら れます。
図24 認知症高齢者(日常生活自立度「Ⅱ」以上)数と認知症高齢者率の推移
図25 認知症になった場合に希望する生活場所
資料)宮崎市
7 認知症高齢者の状況
21.1%
55.1%
2.6%
17.8%
2.9% 0 .0 %
2 0 .0 % 4 0 .0 % 6 0 .0 %
今
住
家
高
齢
家
族
わ
か
そ
の
6,852
7,324
8,132
8,805
9,327
9,930 10,282 10,437 10,403 10,691 11,112 12,308 13,251 14,041 15,091 15,662 16,998 18,013 9.9% 10.5% 10.7% 10.8% 10.8% 10.3% 9.7% 9.4% 9.0% 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000
2 0 0 8 2 0 0 9 2 0 1 0 2 0 1 1 2 0 1 2 2 0 1 3 2 0 1 4 2 0 1 5 2 0 1 6
年度 人
0.0% 2.0% 4.0% 6.0% 8.0% 10.0% 12.0%
図26 認知症高齢者を介護している介護者が不安に感じる介護
資料)宮崎市「在宅介護実態調査」
図27 認知症サポーターおよびキャラバンメイト登録者数
3,534 6,146 9,017 11,123 13,729 22,622 30,246 17,406 480 378 328 328 333 238 233 233 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000
2 0 0 9 2 0 10 20 1 1 2 0 1 2 2 01 3 20 1 4 2 0 1 5 2 01 6 0 100 200 300 400 500 600 認知症サポーター養成数 キャラバンメ イト登録数
人 人
2 0 .1 % 2 5 .7 % 9 .0 %
3 6 .1 % 9 .7 %
1 3 .9 %
3 1 .9 % 3 1 .9 % 9 .7 %
1 1 .1 % 5 .6 %
2 5 .7 % 2 2 .2 % 1 3 .2 %
8 .3 % 1 3 .2 % 1 .4 %
2 1 .0 % 2 8 .6 % 7 .6 %
2 1 .4 % 1 2 .1 %
1 4 .7 %
2 5 .9 % 2 8 .6 % 2 4 .1 %
5 4 .9 % 4 .0 %
3 1 .3 % 2 6 .3 % 2 1 .4 % 8 .0 %
8 .0 % 0 .9 %
4 4 .8 % 4 6 .3 % 1 7 .9 %
2 2 .4 % 1 6 .4 %
2 8 .4 % 3 4 .3 % 2 0 .9 %
1 7 .9 %
4 7 .8 % 1 0 .4 %
2 3 .9 % 2 6 .9 % 1 6 .4 %
9 .0 % 7 .5 % 0 .0 %
0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0%
日中の排泄 夜間の排泄 食事の介助( 食べる時) 入浴・ 洗身 身だしな み( 洗顔・ 歯磨き等) 衣服の着脱 屋内の移乗・ 移動 外出の付き添い、送迎等 服薬 認知症状への対応 医療面で の対応( 経管栄養、ス トーマ
等)
食事の準備( 調理等) その他の家事( 掃除、洗濯、買い物
等)
金銭管理や生活面に必要な 諸手続き その他 不安に感じて いることは、特にな い 主な 介護者に確認しな いと、わからな い
基本理念
政策目標
重点課題
第1節
基本理念と政策目標
第2節
重点課題
第3節
地域包括ケアシステムの7つの分野の取組み
1
基本理念
本市では、第五次宮崎市総合計画において、高齢者福祉等に係る重点項目として 2025 年問題に対応した「医療・福祉の充実」を掲げ、団塊の世代が後期高齢者となる 2025 年 問題に対応するため、住み慣れた地域での生活を支える地域包括ケアシステムの構築を目 指すこととしています。地域包括ケアシステムの推進にあたっては、医療と介護の切れ目 のないサービス提供のほか、サービス提供に必要な体制の充実や、高齢者がともに支え合 い、生きがいや誇りをもって生活できるよう高齢者の社会参加が図られることが重要にな ります。
また、国は平成 37(2025)年までの介護保険事業計画を「地域包括ケア計画」として 位置づけ、各計画期間を通じて地域の実情を踏まえた地域包括ケアシステムを段階的に構 築することや、地域共生社会の実現に向けて各分野(高齢、障がい、児童等)にまたがる 包括的な支援体制を地域に構築することを求めています。
本計画では、上位計画と整合を図るとともに、前計画から取り組んでいる地域包括ケア
システムを深化・推進していくため、前計画の基本理念を引き継ぎ、「すべての高齢者が住
み慣れた地域の中で、安心して暮せるまちの構築」を基本理念とします。
2
政策目標
団塊の世代が 75歳に到達する 2025年問題に向け、「住み慣れた地域でいつまでも暮
らしたい」という市民の希望を実現するために、本市では「住まい」「生活支援」「介護予
防」「介護」「医療介護連携」「医療」「認知症」の7つの分野を構築し、一体的に提供して
いく地域包括ケアシステム(「ぐるみん宮崎」)を推進しています。
高齢者が地域でいつまでも安心して生活を継続するためには、関係機関など多様な職種
第1節
基本理念と政策目標
すべての高齢者が住み慣れた地域の中で、
安心して暮らせるまちの構築
基本理念
地域包括ケアシステムの推進による
の連携により高齢者の身体・精神状態に合わせた適切なサービスを提供するとともに、高 齢者の自立や重度化防止を推進することが重要となり、このことが介護保険制度を始めと する高齢者福祉サービスの安定的な提供にもつながります。
また、地域においても、地縁団体やNPO、地域住民など地域の多様な主体による支え 合い体制を構築することや、高齢者が介護保険制度を正しく理解し、自主活動等により健 全で活動的な生活を維持していくことも重要になります。
そこで、政策目標として、『地域包括ケアシステムの推進による「介護サービスの充実」
と「自立支援の推進」を目指して』を掲げ、行政や関係機関、市民が一体となった取組 みを推進していきます。
3
基本理念や政策目標の実現に向けた基本的な考え方
高齢化が進展する中で、地域包括ケアシステムを推進するとともに、制度の持続可能 性を維持するため、国は介護保険法等の一部を改正する法律を公布し、市町村に対し、 自立支援や重度化防止の取組みを強化することを求めています。すでに自立支援に先進 的に取り組んでいる自治体では、きめ細かな在宅サービスの充実が図られ、本市に比べ ると、施設サービス利用者の割合が低く、在宅サービス利用者の割合が高い状況が見ら れます。
また、国は「地域医療構想による病床の機能分化・連携」を進めており、今後、医療 病床が削減され、高齢化の進展と相まって、在宅生活者への医療及び介護サービスの需 要が増加することが見込まれます。
これらを踏まえ、本市では、基本理念であるすべての高齢者が住み慣れた地域の中で 安心して暮らせるまちの構築に向けて、本計画から「在宅介護の継続」を重視すること
とし、在宅介護の継続に資する在宅サービスの充実を図るとともに、「在宅生活の限界点」
を高めるための事業等に積極的に取り組んでいきます。特に、医療依存度の高い高齢者 に必要なサービスを提供できる体制を整えるため、医療と介護の連携や、看護機能をも つ在宅サービスの充実を図っていきます。
また、多様化する介護需要への対応に加え、自立支援・重度化防止に向け、柔軟にサ ービス提供を行えるように、総合事業(通所型サービス、訪問型サービスなど)や市町 村特別給付、保健福祉事業において、在宅生活を支援するためのメニューの充実を図っ ていきます。
「基本理念」及び「政策目標」を実現するために、本市では「住まい」「生活支援」「介護
予防」「介護」「医療介護連携」「医療」「認知症」の7つの分野を構築し、一体的に提供して
いく地域包括ケアシステムを推進していきます。推進にあたって、特に重点的に取り組む課 題について「4つの重点課題」として設定し、計画期間中において特に留意して取り組んで いきます。