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分担研究報告

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Academic year: 2021

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5. 分担研究報告 課題 4

東京と鹿児島における特定2施設における下肢切断の予後調査

・杏林大学医学部  形成外科  大浦  紀彦

・南風病院        整形外科  富村  奈津子

【目的】

重症下肢虚血や糖尿病性壊疽による下肢切断の予後は悪く、高齢者では義足による歩行は 困難であると言われている。本研究の目的は、下肢切断を行っている2つの施設において、

切断後の予後と歩行についての現状を把握することである。

【方法】

東京にある杏林大学病院と鹿児島の共済会南風病院において、外傷・腫瘍を除く足病変す なわち、糖尿病性壊疽、重症下肢虚血、膠原病による足病変に対する下肢切断予後と歩行 に関してカルテを使用して遡及的に調査した。地域と診療科による治療方針の違いを考慮 して2施設のデータは、独立した形で解析した。杏林大学は2005年4月〜 2014年9月に 下肢切断を施行した70例を、南風病院は2003年1月〜2010年3月に下肢切断を施行した 91例を対象とした。

【結果】

背景因子

杏林大学病院形成外科

平均年齢70.9±11.6歳 男性46例(65.7%)

透析37例(52%)、 糖尿病53例(76%)

南風病院整形外科

平均年齢71.7±13.5歳  男性52例(57.1%)

透析53例(58%)、 糖尿病61例(67%)

切断部位

杏林大学病院形成外科

膝上レベル(AKA) 64肢(79.0%) 

膝下レベル(BKA) 17肢(20.9%) 11肢重複  81肢 南風病院整形外科

膝上レベル(AKA) 50例(50.5%) 

(2)

膝下レベル(

切断後 杏林:

南風:

切断後 杏林:

南風:

南風病院における大切断術後の累積生存率

【考察

日本における実臨床の重症下肢虚血の状態を知るには、膝下病変に対して血管内治療を行 った

今回の

(olive olive regist

虚血における一般的な背景を持つ施設といえることがしめされた。次に 膝下レベル(BKA

切断後1年後予後 杏林:28例(40%

南風:50例(54.6%

切断後  歩行獲得 杏林:6例(9.0%

南風:3例(3.3%

南風病院における大切断術後の累積生存率

考察】

日本における実臨床の重症下肢虚血の状態を知るには、膝下病変に対して血管内治療を行 った314症例を対象とした

今回の 2施設における大切断患者の背景 olive)、透析 52%

olive registryと

虚血における一般的な背景を持つ施設といえることがしめされた。次に BKA) 49例(

年後予後 40%)

54.6%)

歩行獲得 9.0%)

3.3%)

南風病院における大切断術後の累積生存率

日本における実臨床の重症下肢虚血の状態を知るには、膝下病変に対して血管内治療を行 症例を対象とした

施設における大切断患者の背景 52%、 58%

と比較して、ほとんど変わらなかった。

虚血における一般的な背景を持つ施設といえることがしめされた。次に 1

2

0%

1 2

例(49.5%)8

南風病院における大切断術後の累積生存率

日本における実臨床の重症下肢虚血の状態を知るには、膝下病変に対して血管内治療を行 症例を対象としたolive registry

施設における大切断患者の背景 58%と 52%(olive

比較して、ほとんど変わらなかった。

虚血における一般的な背景を持つ施設といえることがしめされた。次に

28

0% 20%

1 2

死亡

3 6

0% 20%

歩行  

8肢重複  99

南風病院における大切断術後の累積生存率

日本における実臨床の重症下肢虚血の状態を知るには、膝下病変に対して血管内治療を行 olive registryが参考になる

施設における大切断患者の背景因子は、平均年齢は、

olive)、糖尿病 比較して、ほとんど変わらなかった。

虚血における一般的な背景を持つ施設といえることがしめされた。次に

50 28

20% 40%

死亡  

20% 40%

99肢

日本における実臨床の重症下肢虚血の状態を知るには、膝下病変に対して血管内治療を行 が参考になる1)

は、平均年齢は、

)、糖尿病 76%、67%

比較して、ほとんど変わらなかった。今回の調査した 虚血における一般的な背景を持つ施設といえることがしめされた。次に

40% 60%

88 64

40% 60%

車いす・臥床

日本における実臨床の重症下肢虚血の状態を知るには、膝下病変に対して血管内治療を行

は、平均年齢は、70.9歳、71.1 67%と 71%(

今回の調査した2施設は、重症下肢 虚血における一般的な背景を持つ施設といえることがしめされた。次に2施設の

41 42

60% 80%

生存

64

60% 80%

車いす・臥床

日本における実臨床の重症下肢虚血の状態を知るには、膝下病変に対して血管内治療を行

71.1 歳と73.1

(olive)のように 施設は、重症下肢 2施設の大切断術

41

80% 100%

生存  

80% 100%

車いす・臥床  

日本における実臨床の重症下肢虚血の状態を知るには、膝下病変に対して血管内治療を行

73.1歳

)のように 施設は、重症下肢 大切断術

100%

100%

(3)

後の1年後死亡率は、40%、54.6%であった。大切断後の予後に関する報告では、糖尿病は 80.6%、透析は、16.9%の背景因子を持つAulivola Bらの報告が有名であり2)、1年生存率 は、69.7%で、2施設の生存率がかなり低いことが示された。この報告の中でも透析患者は 生存率が低いことが示されており、日本における重症下肢虚血患者の透析有病率の高さが、

生存率に影響を与えていることが示唆された。多国籍の透析患者の調査である DOPPS に よると、透析患者における下肢末梢動脈疾患の有り無しの層別生存率では有意差が認めら れた3)

糖尿病性足病変で大切断後の1年死亡率は、32.8 % というトルコからの報告5)もあるがやは り、2施設よりも死亡率は高くない。

一方でolive registryによると1年後のamputation free survivalは、74%であった。

つまり、血行再建と創傷治療に成功すれば、切断を回避し生存する割合が上昇することが わかる。今回調査2施設では、血行再建と創傷治療を行う積極的な下肢救済治療を推進し ている施設であるが、これらの施設でも感染や急性動脈閉塞などの下肢切断が避けられな い症例が存在し、これらの症例の生存率が、血行再建、創傷治療がうまく行く症例よりも 低いことが示された。

外傷における大切断術後の歩行に関しては、meta-analysisでは、義足をつけて500m以上 歩行可能な下腿切断72%、大腿切断は55%であった4)。それに対して、9%、 6%と極端に 低く、重症下肢虚血における大切断術は、外傷における大切断術と全く異なる成績である ことが明らかになった。

【小括】

わが国における糖尿病・重症下肢虚血に対する大切断術の現状を、2施設で遡及的に調査 した。大切断後 1 年の死亡率は、40%と 54.6%と高率であった。大切断術後の歩行率は、

9.0%と3.3%で、外傷における大切断術の報告と大きな乖離があった。このことから、糖尿

病・重症下肢虚血における大切断術は、積極的に行うべき治療法ではなく、義足なしで歩 行する治療をめざす必要があることが示唆された。

【引用文献】

1) Iida O, Nakamura M, Yamauchi Y, Kawasaki D, Yokoi Y, Yokoi H, Soga Y, Zen K, Hirano K, Suematsu N, Inoue N, Suzuki K, Shintani Y, Miyashita Y, Urasawa K, Kitano I, Yamaoka T, Murakami T, Uesugi M, Tsuchiya T, Shinke T, Oba Y, Ohura N, Hamasaki T, Nanto S; OLIVE Investigators.

Endovascular treatment for infrainguinal vessels in patients with critical limb ischemia: OLIVE registry, a prospective, multicenter study in Japan with 12-month

(4)

follow-up. Circ Cardiovasc Interv. 2013;6(1):68-76.

2) Aulivola B1, Hile CN, Hamdan AD, Sheahan MG, Veraldi JR, Skillman JJ, Campbell DR, Scovell SD, LoGerfo FW, Pomposelli FB Jr. Major lower extremity amputation: outcome of a modern series. Arch Surg. 2004 Apr;139(4):395-9;

discussion 399.

3) Rajagopalan S., et al. Peripheral Arterial Disease in Patients With End-Stage Renal Disease Observations From the Dialysis Outcomes and Practice Patterns Study (DOPPS). Circulation. 114(18), 1914-1922, 2006

4) Penn-Barwell JG  Outcomes in lower limb amputation following trauma: a systematic review and meta-analysis. Injury. 2011 Dec;42(12):1474-9.

5) Gök Ü, Selek Ö2, Selek A, Güdük A, Güner MÇ.

Survival evaluation of the patients with diabetic major lower-extremity amputations. Musculoskelet Surg. 2016 Mar 10. [Epub ahead of print]

参照

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10) Takaya Y, et al : Impact of cardiac rehabilitation on renal function in patients with and without chronic kidney disease after acute myocardial infarction. Circ J 78 :

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