1. 総会・表彰式
(1)第60回通常総会
平成19年3月26日(月)13時40分から関西大学千里山キャンパ ス・ソシオAV大ホールにて開催。次の事項について承認、議決した。
1)平成18年度事業報告承認の件、2)平成18年度収支決算および 年度末貸借対照表ならびに財産目録承認の件、3)平成18年度表彰 者選定結果の報告。
社員総数360名のうち、271名(内37名、委任状234名)が出席し、
社員の過半数である定足数を満たした。
(2)臨時総会
平成20年2月27日(水)13時30分から本会7階ホールにて開催。
次の事項について承認、議決した。
1)平成20年度事業計画案承認の件、2)平成20年度収支予算案承 認の件、3)平成20年度役員承認の件、4)名誉会員推戴者承認の 件。
社員総数360名のうち、287名(内39名、委任状248名)が出席し、
社員の過半数である定足数を満たした。
(3)表彰式・名誉会員推戴式
平成19年3月26日(月)の第60回通常総会に引き続いて行なった。
【表彰式】
1) 第59回 日本化学会賞
相原 惇一 青山 安宏 大嶌幸一郎 辰巳 敬 丸岡 啓二 山口 兆
2) 第24回 学術賞
猪股 勝彦 岩澤 伸治 魚住 泰広 君塚 信夫 侯 召民 小林 長夫 齋藤 正男 塩谷 光彦 清水 敏美 三澤 弘明 村田 道雄
3) 第56回 進歩賞
井村 考平 大久保 敬 佐藤 守俊 田代健太郎 羽村 季之 松永 茂樹 村橋 哲郎 山田 真実 吉沢 道人
4) 第55回 化学技術賞
①真鍋 征一 鶴見 隆 中野 博夫 野田 壽昭 佐藤 哲男
②岡崎 肇 畑中 重人 守田英太郎 壱岐 英 島田 孝司
③瀬尾 健男 堅尾 正明 石野 勝 辻 純平 山本 純
④旭 良司 森川 健志 大脇 健史 青木 恒勇 鈴木 憲一
⑤嶋 由治 矢野 斉 杉浦 秀人 神戸 英行 5) 第12回 技術進歩賞
①田中 祥徳 黒田 俊彦 平松 紳吾
②岩間 直 樫本 雅美 6) 第31回 化学教育賞
市村禎二郎 甲 國信 吉村忠与志 7) 第24回 化学教育有功賞
歌川 晶子 佐藤 成哉 四ヶ浦 弘 守本 昭彦 8) 第25回 化学技術有功賞
井村 立美 鈴井 光一 福原 彊 9) 第2回 功労賞
上原 陽一 小川桂一郎
【名誉会員推戴】
田中 耕一 掘越 弘毅 又賀 2. 法定理事変更および登記手続
平成19年度理事として
藤嶋 昭(神奈川科学技術アカテ ゙ ミー)
岩澤 康裕(東大院理) 楠本 正一(サントリー生有研)
新海 征治(九大院工) 中江 清彦(住友化学(株)) 高橋 里美((株)カネカ) 渡辺 正(東大生研)
稲辺 保(北大院理) 香月 勗(九大院理)
伊与田正彦(首都大東京都市環境)
菅原 義之(早大院理工) 川俣 章(花王(株)) 田島 慶三(三井化学(株)) 神戸 宣明(阪大院工)
谷口 功(熊本大工) 河本 邦仁(名大院工)
橋本 和仁(東大先端研) 佐々木政子(東海大総合科学研)
原田 明(阪大院理) 長瀬 公一(東レ(株)) 府川伊三郎(旭化成(株)) 中村 聡(東工大院生命理工)
山田 宗慶(東北大院工) 増原 宏(阪大院工)
三吉 克彦(広島大院理) 吉田 潤一(京大院工)
太田 暉人(日本化学会)
の27氏が就任し、その手続きは平成19年4月9日に完了した。
3. 平成20年度役員候補者
平成20年度役員候補者は所定の手続きを経て臨時総会で下記の通り 承認された。
会 長 中西 宏幸(三井化学(株))
副会長 大嶌幸一郎(京大院工) 岩澤 康裕(東大院理)*
澤田 嗣郎(JST) 新海 征治(九大院工)*
山岸 (帝人(株)) 高橋 里美((株)カネカ)*
理 事 青山 安宏(京大院工) 稲辺 保(北大院理)*
石黒 慎一(九大院理) 伊与田正彦(首都大東京都市教養)*
金子 克美(千葉大院理) 川俣 章(花王(株))*
小池 康博(慶應大理工) 神戸 宣明(阪大院工)*
三戸 邦郎(三井化学(株)) 河本 邦仁(名大院工)*
下井 守(東大院総合文化) 佐々木政子(東海大総合科学研)*
錦谷 禎範(新日本石油(株)) 長瀬 公一(東レ(株))*
平間 正博(東北大院理) 中村 聡(東工大院生命)*
増原 宏(奈良先端大院)*
三吉 克彦(広島大院理)*
吉田 潤一(京大院工)*
常務理事 太田 暉人(日本化学会)
*:平成19年度に選任された留任役員である。
4. 平成19年度表彰者
平成19年度表彰者は、所定の手続きを経て、下記のとおり決定した。
第60回 日本化学会賞 大峯 巖(名大院理)
「水の多様性の発現機構の研究」
甲斐荘正恒(首都大東京)
「生体系NMRにおける安定同位体利用技術の開発」
筒井 哲夫(九大先導研)
「有機半導体デバイス開発のための材料設計基盤の構築」
寺部 茂(兵庫県立大名誉)
「ミセル動電クロマトグラフィーに関する基礎研究」
檜山爲次郎(京大院工)
「高配位金属種の生成と反応制御による精密有機合成」
宮浦 憲夫(北大院工)
「有機ボロン酸を用いる触媒的結合形成反応」
第25回 学術賞
江幡 孝之(広島大院理)
「レーザー二重共鳴振動分光による機能性分子や分子クラスターの 構造の研究」
垣花 眞人(東北大多元研)
「水溶性金属錯体を活用したナノフォトセラミックスの水溶液から の合成」
川 雅司(東北大原子分子材料研)
「コンビナトリアル格子工学による金属酸化物の電子機能開拓」
古賀 伸明(名大院情報科学)
「有機遷移金属錯体の構造および反応機構と触媒作用に関する理論 的研究」
杉本 直己(甲南大理工)
「核酸の安定性及び新しい機能に関する定量的研究」
高橋 正彦(東北大多元研)
「電子線コンプトン散乱を利用した分子軌道イメージング法の開発」
中谷 和彦(阪大産研)
「DNAの特異構造を認識する小分子の創成に関する研究」
馬場 嘉信(名大院工)
「ナノバイオデバイスの創製と生体分子分析への展開」
山元 公寿(慶應大理工)
「メタロデンドリマーの創製と機能材料への展開」
第57回 進歩賞
阿部 竜(北大触媒研)
「可視光水分解のための新規光触媒反応系の開発に関する研究」
加納 英明(東大院理)
「白色レーザーを用いた分子分光イメージング法の開発と生細胞の
in vivo分子レベル追跡」
I .平成 19 年度事業報告
河合 英敏(北大院理)
「特異な結合性や集合特性を有する新奇芳香族化合物に関する研究」
鈴木 秀士(北大触媒研)
「元素分析走査プローブ顕微鏡の開発」
唯 美津木(東大院理)
「選択触媒機能創出を目指した表面を媒体とする高活性金属錯体の 構築と反応機構の解明」
津田 明彦(東大院工)
「新機能の創成を目指したポルフィリンナノクラスターの設計」
根岸 雄一(分子研)
「有機配位子保護金属クラスターの精密合成法の開発と構造・物性 の解明」
森崎 泰弘(京大院工)
「芳香環積層に基づく新しい共役系高分子の創出」
吉田 拡人(広島大院工)
「ベンゼン系反応性中間体を用いた多置換芳香族化合物の効率合成 反応の開発」
第56回 化学技術賞
辻 良太郎、大内 克哉、広瀬 俊文、浅井 洋介((株)カネカ)
「ポリシロキサン分解による有用シランモノマーの高効率合成とそ の利用」
辻 勝行、内田 博、中條 哲夫、佐野 健一、西野 宏
(昭和電工(株))
「固体ヘテロポリ酸を触媒とする新規酢酸エチルおよび酢酸製造法 の開発」
前田 勝美、岩佐 繁之、中野嘉一郎、長谷川悦雄(日本電気(株))
「ArF化学増幅型レジスト材料の分子設計と開発」
田中 英彦、荻野 隆夫、和田 宏明、高橋 佳智、遠藤 茂樹
((独)物質・材料研究機構・(株)ブリヂストン)
「半導体製造装置向け高純度炭化ケイ素製品の開発」
第13回 技術進歩賞
神田 英輝((財)電力中央研究所)
「液化DME利用型・超高効率常温脱水プロセスの開発」
森重 敬(三井化学(株))
「D−乳酸及びグリコール酸の生体触媒による生産系の開発」
第32回 化学教育賞
有賀 正裕(阪教育大教育)
「小学校から大学までの校種を越えた化学教育ネットワークへの貢 献」
島 正子(国立科学博物館名誉)
「化学普及活動及び隕石研究にもとづいた化学教育への貢献」
下井 守(東大院総合文化)
「大学教育への連結を意識した高等学校化学教育への貢献」
第25回 化学教育有功賞
岩藤 英司(東京学芸大附属高)
「化学に関するIT教材の開発をはじめとする多くの化学普及活動へ の貢献」
梶山 正明(筑波大附属駒場中・高)
「実社会との関係を重視した化学の教材開発と教育の普及」
栗岡 誠司(尼崎小田高)
「化学教育研究組織創設と市民の科学的関心高揚へのリーダーシッ プ的貢献」
永沼 孝敏(仙台市立南光台東中)
「優れた教材の開発と化学普及活動による化学教育への貢献」
山崎 健一(北大院地球環境)
「小学生を対象とした化学実験を通しての理科教育法の開発と実践」
第26回 化学技術有功賞 土居 幹嗣(阪大院理)
「高感度固体NMRスペクトル測定を通じた化学研究への貢献」
西口 講平、宇谷 啓介(住友精化(株))
「プラズマイオン源質量分析装置を用いる気体試料直接分析方法の 開発」
吉田 久史(分子研)
「分子科学研究のための先進的計測・制御機器の開発」
第3回 功労賞
後藤 達乎(ダイセル化学工業(株))
「日本化学会産学交流事業に対する多年の貢献」
5. 名誉会員候補者
名誉会員推戴候補者は、所定の手続きを経て臨時総会で下記の通り決定 した。
岡崎 廉治 芝 哲夫 玉尾 皓平 千原 秀昭 山本 尚 Robert West
6. 日本化学会フェロー
日本化学会フェロー候補者は、所定の手続きを経て1月理事会で下記 の通り決定した。
相澤 益男 足立 吟也 池上 正 伊藤 卓 今成 真 入江 正浩 梅澤 喜夫 大川 尚士 大橋 武久 大橋 裕二 岡本 正義 荻野 博 小尾 欣一 甲斐 學 柏 典夫 門磨 義仁 北川 禎三 吉良 満夫 小泉 英明 後藤 達乎 城田 靖彦 相馬 芳枝 曽我 直弘 橋 成年 竜田 邦明 銅金 巖 中井 武 永戸 伸幸 中西 敦男 奈良坂紘一 丹伊田 敏 原田 征喜 干鯛 眞信 廣田 襄 古舘 信生 細見 彰 松村 喜雄 宗像 誠二 目黒 寛司 諸岡 良彦 八浪 哲二 山近 洋 山辺 正顕 山本 嘉則 和田 啓輔
7.平成19年度理事会・委員会開催回数
通常総会 1回
臨時総会 1
役員会等
理事会 5
顧問会 1
相談役会 1
支部長・部会長会 3
運営会議関係
運営会議 6
将来構想委員会 5
広報委員会 0
倫理委員会 5
論説委員会 5
会務部門
会務部門会議 4
会員委員会 6
財務委員会 3
職員人事委員会 4
役員選考委員会 1
学会賞選考委員会 2
学術賞・進歩賞選考委員会 1
化学技術賞等選考委員会 1
化学教育賞等選考委員会 1
フェロー選考委員会 1
研究交流部門
研究交流部門会議 0
学術研究活性化委員会 4
ディビジョン運営委員会 2
国際交流委員会 2
第88春季年会(2008)実行委員会 3
男女共同参画推進委員会 4
化学関係学協会連合協議会 1
学術情報部門
学術情報部門会議 2
化工誌編集委員会(幹事会11回含む) 14 欧文誌編集委員会(編集幹事会12回含む) 14
速報誌編集委員会 3
産学交流部門
産学交流委員会 4
環境・安全推進委員会 2
化学技術者教育委員会(幹事会6回含む) 8
化学教育協議会
化教誌編集委員会 4
役員会(幹事会5回含む) 7
8. 平成19年度理事会、運営会議、各部門の審議経過
(1) 理事会
平成19年度は、フェロー制の発足に伴い、第1回でもあり一般から の推薦の代わりに候補者推薦委員会を設けた。最終的に選考委員会で 46名の第1期フェローを選考した。
財務面では、収支均衡予算に対して、ほぼ収支が均衡した。
会員の減少に歯止めをかけるべく会を上げて取組み、年末には前年同 期の比較でほぼ横ばいとなった。
各ディビジョン毎にその分野の将来像をまとめた化学レポートを作成 した。
国際交流関係では、次回の環太平洋国際化学会議の開催に向け、国内 のエリアコーディネーターを任命し、シンポジウム提案の受付を開始し た。また、イギリスの王立化学会からの申し入れで、第87年会中に、
日英でグリーンケミストリーに関する合同シンポジウムを開催した。ま た、7月に第5回の世界主要国化学会長会議がパリで開かれ、日米英独 仏蘭の各国化学会の幹部が交流した。
引き続き機関誌の「化学と工業」の誌面の充実を図るとともに、9月 号を創刊60周年記念号とし、種々の企画を盛り込んだ。また、誌面の 広告のほか、同封広告にも力をいれ、昨年に引き続き高い広告費収入を 維持した。
博士課程卒業者に、産業界での活躍の道を考えてもらうために、産業 界の第一線研究者による博士セミナーを東京と大阪で開催した。
倫理委員会では、会員の不祥事に関して審理委員会を設置し、処分を 公表した。また、会員の行動の指針に新たな項目を加えた。
化学普及書の刊行を進め、「化学のはたらきシリーズ」2巻を刊行し た。
高校化学グランプリでは、受験者が2000名を越した。成績優秀者22 名を選抜し、ロシアで行われた国際化学オリンピックに4人の代表を 選出・派遣した。
化学だいすきクラブの会員数が1000名を超えた。小中学生用の「化 学だいすキッズ」と高校生を対象にした「ニュースレター」を発行した。
化学教育協議会に設置された化学アーカイブズ小委員会を格上げし、
研究交流部門所管の化学遺産委員会と改称し、化学遺産基金の立ち上げ を承認した。
(2) 運営会議
運営会議は、本会の重要事項をタイムリーに審議する機関として位置 づけられており、次期予算、次期役員、組織の変更などを審議し、理事 会に諮った。フェローの推薦方法なども討議した。
昨年の運営会議で資格制度の理事会への上程を見送ることが決まった ことを受け、化学技術者教育委員会で資格制度の再度の見直しを行った が、最終的に現時点では難しいとの判断を了承した。
文科省から依頼のあった教員の再教育制度に基づく再教育プログラム の提供の可否についても、化学教育協議会の意向も踏まえて慎重に審議 し、協力することを理事会に諮った。
1.将来構想委員会[委員長:中西宏幸(三井化学)]
本委員会委員長は内規により、次年度会長就任予定者が担務することに なっており、平成19年度委員長には平成20〜21年度会長予定者中西 宏 幸氏、副委員長には楠本筆頭副会長が就任、委員会は5回開催し、主に 下記事項について検討した。
(1)大学の教育研究費の実態調査
法人化に伴う予算の変動と学内の研究費配分方式の変化、大型競争的研 究資金の増加など近年の研究費の動向が大学研究室の経済状態に大きな変 化をもたらしている。国立大学の法人化後3年目を迎えた現時点で、研 究費を中心とした研究教育環境の変化を調査し、その結果に基づき本会と して必要な提言を行うことを決めた。調査はアンケート方式で行うことに し、調査項目等について委員会で審議した。アンケートは平成19年8月 30日付けで本部・支部役員経験者など114名に依頼した。また114名を 通じて同じ部局の研究者3〜4名にも調査協力を依頼した結果、10月末 日の回答締切り日までに74名から回答があった。現在、アンケート回答 の集計作業を行っており、その結果は来る3月26日開催予定の特別シン ポジウムで発表されるほか、化学と工業や本会HPへの掲載、さらには広 報記者会見を行う予定である。
(2)大学院博士課程学生・ポスドク研究者への支援策検討
①博士課程学生・ポスドク研究者支援検討小委員会の設置
平成18年3月の第86春季年会で、本会将来構想委員会・産学交流委 員会の共同企画で『ポスドク問題』に関するシンポジウムを開催した。こ の問題は産・学・官が連携して進める必要があり、産・学の研究者コミュ ニティーである日本化学会は、継続的にこの問題を注視することが望まし いとの認識に基づき、本年度より将来構想委員会内に標記小委員会を設置
し、具体的な検討を開始した。
[委員長]平尾公彦(東大副学長)
[委 員]池田富樹(東工大資源研)、岩澤康裕(東大院理)、新海征治
(九大院工)、岡崎正樹(富士フイルム)、田島慶三(三井化学)、 長瀬公一(東レ)、府川伊三郎(旭化成)、山辺正顕(産総研)、 渡邉英一(東大院工)
委員会では具体的な支援策について検討の結果、当面下記支援策が有効 であるとし、実行可能なものから早急に実行に移すことにし、本年3月 開催予定の第88春季年会から実施予定。
春季年会プログラムへの博士課程学生・ポスドク研究者の就職希望発 表者の表示(第88春季年会プログラム、参加登録表、ホスターボー ドに表示)、
春季年会会期中の博士セミナーの開催、就職交流会の拡充(第88春 季年会で実施)
日本経団連への就職協定遵守の要望
博士課程学生への経済的支援:企業の奨学金制度の調査
②博士セミナー:博士学生のための短期集中型インターンシップ事業の企 画実施
「野依フォーラム」から本会に対して協力要請があった事項を実現する ため、大学院博士課程学生に企業の実情を紹介する「博士セミナー」開催 を下記産業界関係者が中心になって実行委員会を組織し、具体的なプログ ラムを企画・実施した。
●博士セミナー実行委員会
[主査]府川伊三郎
[委員]天岩照夫、後口 隆、奥田 潤、加藤信子、川俣 章、鴻池 敏郎、指田和幸、鈴木榮一郎、竹中憲彦、田島慶三、谷本信 一、出口尚安、長瀬公一、中野達也、中村 聡、中村富士夫、
沼田吉彦、藤井正克、山川富雄、山近 洋、太田暉人
●博士セミナー:博士学生のための短期集中型インターンシップ(東京・
大阪)
主催:(社)日本化学会 共催:野依フォーラム・(財)化学技術戦 略推進機構・(社)日本化学工業協会
後援:文部科学省・経済産業省・日本経団連
東京会場:平成19年11月9日(金)、10日(土)日本化学会化学会 館
大阪会場:平成20年1月25日(金)、26日(土)大阪商工会館 対象者:化学系専攻博士1年生及び博士進学予定の修士2年生。
参加費:無料(懇親会を含む)
プログラム:基調講演(2件)、研究開発事例(5件)、事業化事例(1 件)パネルディスカッション2件(博士への期待と要望/大学と企業 の違い/イノベーションを担う博士/博士卒先輩のアドバイス)、グ ループ討議、懇親会
参加者数:東京72名、大阪70名
受講者へのアンケートを受講前と受講後に実施。また、化学系企業の 博士課程修了者約80名にもアンケートを実施した。
●文部科学省「先導的大学改革推進委託事業」の受託
上記博士セミナーの実施結果、受講者アンケートの意見をもとに博士課 程学生の意識調査を行なうほか、博士課程学生と企業ニーズを結びつける ための具体的な手法・方策の調査を行い、それらの結果を報告書にまとめ る。
●拡大博士セミナー:博士のためのセミナーと就職相談会
主催:(社)日本化学会 共催:野依フォーラム・(財)化学技術戦略 推進機構・(社)日本化学工業協会
後援:文部科学省・経済産業省・日本経団連
平成20年3月28日(金)立教大学池袋キャンパス(第88春季年会 会場)
対象者:博士課程進学希望の修士課程学生、博士課程学生およびポス ドク研究者。
参加費;無料
プログラム:基調講演(2件)、研究開発事例(1件)、ランチョンセ ミナー(1件)パネルディスカッション1件(博士卒企業若手研究者 による研究開発事例)、就職相談会
(3)理科離れ対策:化学普及書の企画・発行 下記メンバーで編集企画の検討を進めている。
[委員長]井上晴夫(首都大東京)
[委 員]藤嶋 昭(KAST)桐村光太郎(早大院理工)佐藤銀平
(技術ライター)斎藤幸一(開成学園)中村 聡(東工大院 生命理工)、宮崎あかね(日本女子大理) 吉兼正能(ダイ セル化学工業)
構成内容:
第一部:化学展解説書・おもしろ化学史のリメイク版(対象:中・高校
生、学生・主婦・一般市民ほか)
第二部:童話をベースとする児童書の企画(対象:小学生・主婦)
第三部:化学のはたらきシリーズ(全8巻:家電製品、自動車、住まい、
衣料、薬、医療、食品など。東京書籍発行)(対象:高校生、
学生・主婦・一般市民ほか)
このうち、第三部「化学のはたらきシリーズ」の下記2冊を1月30 日に刊行し、引き続き年2冊の発行をめざし企画を進めている。
第1巻『家電製品がわかるⅠ:アインシュタインの冷蔵庫』(付録:
A2大折込カラー・元素周期表付き、260頁)
第2巻『家電製品がわかるⅡ:相対性理論で正しく動くGPS』(280 頁)
(4)大学学部・大学院化学系学生数および化学系学生の就職動向の調査 近年、大学学部学科や大学院専攻の名称が変更され、化学が関係する学 科等が分かりにくくなっており、正確な学生数の調査は難しいが、本会と して実態を把握しておく必要があるとして、平成18年度文部科学省学校 基本調査をもとに事務局にて調査を行った。さらに経年変化を引き続き事 務局で調査中。また、最近の化学系学生の就職動向に関する基礎的な資料 がないことから、今後これらの資料を調査・収集することにした。
(5)教育研究基盤整備および学術研究体制に関する研究会への協力 平成13〜18年、日本学術会議化学研究連絡委員会(現在、化学委員 会)、分子科学研究所、日本化学会将来構想委員会は共同で標記研究会を 5回開催、わが国の教育研究基盤および学術研究体制等に関して、現状の 分析と集中討議を行ってきた。この討論のまとめと報告書の作成に本会は 全面的に協力してきており、平成19年度に開催した研究会の報告書のま とめは現在作業中。
(6)今後の課題
①『化学レポート』前文の検討:平成19年度運営会議の傘下に設置された
「化学レポート作成WG」(主査:井上晴夫(首都大都市環境))で起草さ れた標記レポートの前文について、平成19年度の役員ならびに関係者の 意見を聴取し、将来構想委員会で最終的にまとめ社会に発信する。
②大学の教育研究費の実態調査:平成19年度に将来構想委員会が実施した 標記の調査結果は、来る3月26日第88春季年会会期中に開催される特 別シンポジウムで発表されるが、その内容を化学と工業および本会HPで も公開する。また、それらの意見・結果を集約し提言を作成し、国・行 政・関係機関・報道機関等あてに提出する。
③大学院博士課程学生およびポスドク研究者への支援: 平成19年度実施 した博士セミナーのアンケート結果をまとめ標記小委員会の議論に生かさ れるよう、また産・学関係者を擁する本会がこの問題について議論し、何 らかの提言をまとめるとともに、実行可能な事柄については具体的な実行 案を作成する。
④経団連の就職協定の周知: 平成19年10月、経団連より「2008年度大 学・大学院新規学卒者の採用選考に関する企業の倫理憲章」が発表された。
企業の就職採用の早期活動が大学の教育研究に大きな影響を及ぼしている ことについて本会は経団連に採用選考活動の早期開始の自粛と倫理憲章の 趣旨の徹底を求める要望書を提出していた。今回の憲章には、学部卒の学 生に加え大学院学生もその対象とすることが明記されたほか、倫理憲章の 趣旨実現をめざす共同宣言に製薬関係の企業が賛同していることは画期的 である。この倫理憲章を本会の大学および企業関係者双方に徹底するため、
広く関係先に周知する。
2.広報委員会
本年度の広報活動は、下記事業を中心に行った。
(1)第87春季年会(2007)ハイライト講演の広報
広報委員会内に第87春季年会実行委員会関係者らによるワーキンググ ループを組織し、春季年会プログラム小委員会から選抜された115件の 中から、一般研究発表15件のハイライト講演を選抜し、発表者に説明用 資料の作成を依頼、ハイライト集を作成、平成19年3月14日(水)、大 阪科学技術センター会議室で報道関係者の出席を得て記者会見を行った。
(2)第88春季年会(2008)ハイライト講演の広報
広報委員会内に第88春季年会実行委員会関係者らによるワーキンググ ループを組織し、春季年会プログラム小委員会から選抜された87件の中 から、一般研究発表20件のハイライト講演を選抜し、発表者に説明用資 料の作成を依頼、ハイライト集を作成、平成20年3月19日(水)、本会 会議室で報道関係者の出席を得て記者会見を行った。
(3)化学イノベーションシンポジウム:明日を拓く化学のとびら(第5回)
平成16年1月より本部事業として開始された標記シンポジウムの第5 回目は本会東海支部・関連学協会等の共催のもと、平成19年度科研費公 開促進費の補助をうけ、下記により開催し、約490名を超える参加者を 得て盛会裏に開催した。
〇日 時:平成19年8月4日(土)
〇会 場:名古屋市公会堂大ホール
〇プログラム:
■国際化学オリンピックの紹介:2010年日本大会開催にむけて(DVD映 像)
■講演
1 ナノテクとカーボンナノチューブの未来(名城大院理工) 飯島澄男 2 人はなぜ病気になるのか(岐阜大学長)黒木登志夫
3 夢の青色発光ダイオードはいかに創られたか(名城大院理工)赤崎 勇
4 環境と光エネルギー:光触媒のひろがり(KAST)藤嶋 昭
■高校生・大学生・一般市民のための展示説明会
野依良治博士ノーベル化学賞受賞メダル・賞状ほか、青色発光ダイオード および光触媒技術を使った製品、カーボンナノチューブのモデル、太陽電 池などの紹介と解説。
(4)HP管理委員会
当委員会は、日本化学会ホームぺージを利用して、日本化学会の事業を知 らせ、またその活動を円滑に行う為に設置されている。19年度は、常時 メール会議を行って、①HPを公開する際に発生する諸問題に対応して HPが安全に運営できるよう努めた。また②HPを利用した春季年会の参 加申込、原稿受付、プログラム公開等システムの更新作業を行い、システ ム運用の際にサポートを行った。
3.倫理委員会[委員長:井上祥平(東京理科大工)]
平成17年度3月より発足した標記委員会は今年度5回の委員会を開催 し、下記事項の検討を行ったほか、科学者・技術者の倫理に関するシンポ ジウムを開催した。
(1)平成18年度第二号案件
申立てのあった上記案件について審理委員会を設置し、調査・審理を行 った。審理委員会の最終的な審理結果を受け、本会としての最終的な処分 内容を会長あてに倫理委員会として答申し、理事会の承認を得て会誌およ び本会HPに処分内容を公開したほか、被申立て者に処分内容を通告し た。
(2)会員の不正行為に関する調査及び審理に関する細則改正案ならびに会 員資格停止処分の申し合わせの検討
上記第二号案件の最終的な処分の検討に際し、現行細則の改正ならびに 上記申し合わせの制定が必要であるため、細則の改正案ならびに上記申し 合わせ案を審議し、理事会に答申・承認された。
(3)『日本化学会会員行動規範』及び『行動の指針』の改正案の検討 現行の会員行動規範の一部改正案ならびに「行動の指針』に『知的財産』
『教育者として』『研究費の適切な使用』を新たに追加することにし、双方 の改正案を作成し、理事会に答申・承認された。
(4)倫理教員養成の検討
本会として標記の問題にどう取り組むか委員会内に平成19年度よりWG を設け検討を開始した。
(5)シンポジウム『科学者・技術者の倫理と社会的責任を考える(3)』 第87春季年会会期中、関連学協会の共催、日本学術会議の後援で下記 により開催した。出席者約50名。
〇日時:平成19年3月25日(日)
〇会場:関西大学千里山キャンパス
〇講演:
1.日本化学会倫理委員会の活動(倫理委員会委員長)井上祥平 2.社会のための科学:研究者倫理の確立を(科学技術振興機構)有本建
男
3.知的財産に関わる倫理について(知的財産協会)宗定 勇 4.倫理教育:技術者の倫理について(立命館大情報理工)中村収三 パネル討論
なお、第88春季年会会期中、第4日目に第4回シンポジウムを開催す ることにし、企画案を検討した。
○日時:平成20年3月29日(土)
○会場:立教大学池袋キャンパス
○講演
1.日本化学会倫理委員会の活動(倫理委員会委員長)井上祥平 2.科学者の倫理:生命科学を中心に(東大学副学長)浅島 誠 3.「不安の時代」における技術倫理の意味を考える:原子力学会倫理委
員会活動を通じて(東北大名誉)北村正晴
4.電気学会における倫理問題への取組み(東芝電力システム)竹中章二 パネル討論
4.論説委員会
日本化学会が専門家集団としてより社会にむけて積極的に発言するた め、化学、化学技術関連の時事テーマを随時とりあげ、それに対する見解 を機関誌、HPなどに「論説」として掲載し、またその論説に対する読者
からの意見をも掲載して問題に対する会員および一般社会の理解を求め、
適切な共通認識に至ること目指して当委員会は設置されている。
19年度は、論説委員13名とテーマによってその都度ご委嘱するゲスト 論説委員が順次執筆し、化学と工業、HPに掲載して会員のみでなく社会 に向けて発信を行った。
(1)特別シンポジウムの開催
論説については発表前に委員間での活発な議論がなされている。19年 度はその議論を公開する方法の一つとしてシンポジウムの開催を検討し、
2005年9月号掲載の論説「『水からの伝言』と科学立国」がシンポジウム のテーマ企画の際の発端となって、特別シンポジウム「21世紀、科学技 術とどう向き合っていくか」が、日本学術会議、科学技術振興機構、日本 学術振興会、日本化学会など8学協会の共同主催で2008年1月16日に 日本学術会議講堂において開催された。
(2)論説テーマ
19年度は以下のテーマにて掲載を行った。
論説 執筆担当(敬称略)・テーマ一覧 (刊行予定を含む)
化学と工業 Vol. 60(2007年)
3月号 村井眞二 「元素戦略」の推進を 4月号 相澤益男 今、なぜイノベーションなのか 5月号 黒田玲子 化学の将来にむけて
6月号 今成 真 日本の化学産業と産学官連携 7月号 元村有希子 科学記者は敵か?味方か?
8月号 北澤宏一 大分業時代とこれからの日本の化学
9月号 橋本和仁 科学者、特に化学者に期待されている基礎研究 10月号 伊藤 卓 より良い教科書作りに向けて―高校理科の教科書
検定制度に終止符を―
11月号 諸熊奎治(ゲスト) 定年研究者のための研究費制度を 12月号 中村栄一 時代感覚を磨き、自らの道を進もう Vol. 61(2008年)
1月号 村井眞二 『化学』という語に明るいイメージが戻りつつある。
さらなる前進を
2月号 有本建男 科学技術政策の科学化―第4期科学技術基本計画へ の準備―
3月号 福住俊一 少子高齢化社会における理工系大学院改革 3月号 池上 正 産学連携―博士をめぐるミスマッチ 4月号 中西準子 評価を前向きにとらえるために
(3)会務部門
本年度の会務部門会議は4回開催し、下記事項について審議した。傘 下の「会員委員会」「財務委員会」「職員人事委員会」「役員選考委員会」
「各賞選考委員会」の本年度の活動状況を以下にまとめた。
1.会務部門会議
平成19年度の会務部門は主に、①平成18年度各賞選考委員会より検 討を申し送られた事項、②日本化学会フェロー候補者の推薦・選考基準、
③公益法人制度改正への対応として定款変更案、などについて集中的に議 論し、運営会議・理事会への内規改定案・答申案をまとめた。
①平成18年度各賞選考委員会からの申し送り事項ならびに平成19年度 の方針
○ディビジョンからの推薦件数について
学会賞、学術賞、進歩賞について、平成19年度は21全てのディビジ ョンから各1件以内の推薦ができるよう内規を改正すること、これに伴 い候補者の推薦件数が増えることが予想されることから、学会賞の選考方 法を第3次選考まで増やし、他の選考委員会も含めて内規改正案を作成、
運営会議・理事会に提出した。
○進歩賞の受賞資格として「主論文を本会会誌に1報以上発表すること」
について
BCSJのAccountsやThe Chemical Recordのみ論文発表している候補者 については本会会誌と認めることにしたが、Chemistry - An Asian Journal については認めないことにした。
○受賞候補者と選考委員との利益相反について
「選考委員が候補者と直接的に利害関係者となる場合には、委員を辞退 する」ことになっているが、学術賞・進歩賞のどちらか一方の賞のみ候補 者と利害関係であった場合は、委員は辞退せず、該当の賞の選考のみを辞 退してもらうことに決めた。
○技術進歩賞と化学技術有功賞の候補者推薦締切日変更について 平成20年度から、標記の賞の推薦締切日を現行の9月末日から、化学 技術賞の締切日に合わせて8月末日に変更した。
②日本化学会フェローの選考について
○今年度は暫定的に「フェロー推薦委員会」を設置し、本年度の推薦候補 者は推薦委員会からのみとし、推薦委員会以外のセクターからの推薦は求
めないことにして事務局で実施案を作成した。実施案は平成19年度のみ の暫定的なものとし平成20年度以降の方針については、平成19年度の 実施状況をみて平成20年度早々にあらためて検討・決定することにし た。暫定実施案・内規改定案については7月25日開催の理事会で承認さ れた。
○「フェロー推薦委員会」を10月11日と11月15日の2回開催し、候 補者の推薦基準を検討し、本年度は本会の各賞受賞者でかつ本会役員経験 者等から113名の候補者を「フェロー選考委員会」へ推薦した。12月10 日開催の日本化学会フェロー選考委員会で、推薦委員会から推薦された候 補者を対象に選考し、最終的に46名の候補者を選出し、1月理事会でフ ェロー称号の贈呈を承認した。
③公益法人制度改正への対応:定款変更案の検討・作成
平成18年度の申し送りにより、公益法人制度改正への対応にもとづき、
定款変更案の検討・作成を開始した。
2.会員委員会
平成19年度は、18年度より実施した会員数の維持対策の効果をレビュー しながら、会員の増加につながる方策を検討した。会員数は減少傾向が緩く なり、減少に歯止めがかることが期待される。以下に委員会活動の概要をま とめた。
【実施事項】
○ 「化学と工業」誌に訃報、永年会員の掲載(会員意識・意見の反映):会 員から要望のあった訃報の掲載を8号より再開した。また、通称永年 会員(個人正会員[通称シニア会員を含む]の会費免除者:個人正会員 として引き続き45年以上在籍し、70歳に達した者)の氏名を11号に 掲載した。
○ シニア会員制度の周知:通称シニア会員(個人正会員の割引制度:満 60歳以上で定職に就いていない個人正会員)制度の周知をするため、
「化学と工業」誌の9月号にシニア会員申請書を掲載した。また、変更 届の内容から、シニア会員対象者へ同制度の案内を行った結果、シニア 会員の増加が見られた。(20年1月:427名、19年1月:365名)
○ 学生会員割引制度での会誌の選択:通称ジュニア会員は「化学と工業」
誌あるいは「化学と教育」誌を選択できることとした。Web入会シス テムのフォームも変更した。
○ 除籍清算金の廃止:除籍された者が再度入会を希望した場合、従来3 ヶ月分の会費を請求していたが、再入会を希望する個人正会員の妨げと なるため、5月に廃止した。
○ 春季年会の学生体験参加(学生会員への勧誘):年会で発表を行わない 学部学生や高専生を対象に年会参加の機会を与えるため、年会実行委員 会の承認を受け、第87春季年会(関西大学)より「入会準備学部学生」
として参加費を廉価、2000円で実施。利用者は117名。10月末までに 入会した者は14名で、12月4日(第88春季年会講演申込締切日)ま でに入会申込をおこなった者は33名。第88春季年会(立教大学)で も継続する。
○ 「入会のすすめ」の改訂作業:前年度作製した学生向け「入会のすすめ」
のほか、通称ジュニア会員制度の説明を作製した。また、学生会員、ジ ュニア会員、教育学生会員の入会申込にあっては、個人正会員である紹 介者氏名と紹介者の会員番号が必要なことから「入会のすすめ」一式に タックラベル(紹介者氏名、同会員番号)を準備し、貼付できるように 対策を講じた。なお、高専生用の「入会のすすめ」は編集終了。
○ 代表正会員活動費:平成19年度は7支部に合計226万9千円の同活動 費を支部費とは別途に本部より支給した。本年度より支部長に代表正会 員のとりまとめ役をお願いし、具体的な事業計画・報告をともなった活 動を図った。なお、東北支部より会員増強活動の別枠申請(支部行事の 講演予稿集への同支部所属の法人正会員紹介費用)があり、支援をおこ なった。また、7支部の会員増強活動の計画前倒しに支援する旨、連絡 した。
○ 個人正会員勧誘キャンペーン:代表正会員および役員への個人正会員紹 介のお願いを本会の入会者が少ない時期(6月−11月中旬)に実施し た。期間中の個人正会員入会者数は165名。うち31名が紹介による。
○ 紹介ポイント制度の検討:新会員入会に結びつく紹介にあっては紹介者 に会員紹介ポイントを付与することとした。
【検討事項報告】
○ 個人正会員の新入会にあっては、新入会者本人への記念品、継続会員に あっては、経歴年数により記念品など各種のインセンティブを継続検討 する。
○ 携帯電話端末からの入会申込の検討:携帯電話端末からの入会申込の場 合、現在のWeb入力情報では負担となるため、入力情報の整理をおこ なう。なお、携帯電話端末からの入会申込は新会員管理システムで導入 を予定する。
○ 個人正会員一年目の会費の検討:学生会員(会費:6,000円)が個人正
会員に資格変更されると翌年の前納会費は9,600円となる。個人正会員 を継続してもらう意味で、学生会費相当の1年据え置きを検討。会員 数維持・増加と会費収入のバランスを考え、継続検討する。
○ 「入会のすすめ」の改訂作業:HP上の一般向け「化学会紹介パンフレ ット」を製版印刷し、本会紹介用として利用した。また、個人正会員用 と法人正会員用のパンフレットの他学会例を収集し検討している。さら に本会紹介のPRスライドを検討している。
【その他報告】
○ 代表正会員会議:第87春季年会(関西大学)会場にて3月25日(日)
に藤嶋会長のご出席のもと、大倉委員長より本年度より名称変更をおこ なったこと、および代表正会員活動費を有効利用して支部での会員増強 活動を活性化してほしいと要望があり、代表正会員との意見交換をおこ なった。参加:43名。
○ 事務局総務部会員Gにて外国籍の国内居住の新入会者への英語による 案内の実施:入会した留学生が住所不明や会費滞納により除籍を防止す
るため、新入会者へ英語による会員資格情報や変更の手続き方法の説明 を7月より開始した。
○ 事務局総務部会員Gにて会費納入・会員復帰のお願い等の実施:第88 春季年会の講演者の会員資格を年会担当者との連携で事前確認し、会員 資格の無いあるいは滞納している講演予定者に個別に連絡をとる対策を 実施した。
3.財務委員会
今年度より新会計基準を導入し、決算財務諸表は貸借対照表、正味財産増 減計算書及び財産目録になり、従来の収支計算書は内部管理事項となった。
20年度予算は会員の減少により会費が減収と見込まれているが、広告収 入、事業参加費収入等の増収により収支均衡した9億9千万円の予算規模 となった。部会への固定費(人件費、事務費、諸経費の共通経費)の按分に ついて部会長との会談を行い、次年度においても引き続き検討をしていくこ ととなった。
4.職員人事委員会
平成19年度は、①職員・参与の人事異動、②職員採用計画、③職員昇 格・昇給者の決定、④平成20年4月施行の「パート労働者改正法」に伴 う嘱託事務員の今後の処遇、について審議し、運営会議・理事会に提案し 承認された。また、⑤常務理事の再契約、③事務局長の退職再雇用契約な どについて審議した。
5.役員選考委員会
今年度の役員選考委員会は1回開催し、平成20年度の役員を選考した。
6.各賞選考委員会
①学会賞選考委員会:委員会を2回開催し、平成19年度学会賞受賞者6件 を選考した。
②学術賞・進歩賞選考委員会:委員会を1回開催し、平成19年度学術賞受 賞者9件、進歩賞受賞者9件を選考した。
③化学技術賞等選考委員会:委員会を1回開催し、平成19年度化学技術賞 受賞者4件、技術進歩賞2件、化学技術有功賞3件を選考した。
④化学教育賞等選考委員会:委員会を1回開催し、平成19年度化学教育賞 受賞者3件、化学教育有功賞5件を選考した。
⑤フェロー選考委員会:委員会を1回開催し、平成19年度「日本化学会フ ェロー」46件を選考した。
(4)研究交流部門
平成19年度の研究交流部門傘下の各委員会の活動概況を以下にまとめ た。
1.学術研究活性化委員会〔委員長:井上晴夫(首都大東京都市環境)〕 平成19年度は会議を4回開催し、下記を検討した。
①複数の化学関連領域にインパクトがあり、新領域への発展が期待される
『第二次先端ウオッチッグ調査』として「ナノ粒子のサイエンスとその 将来」(提案者 谷口 功委員)「精密巨大分子の化学」(提案者 岩澤伸治 氏)の2件の提案内容を承認し、報告書を作成中。第88春季年会でイ ブニングセッションが企画・実施される。
②春季年会実行委員会に中・長期戦略に基づき特別企画を継続的に企画・
提案しており、第88春季年会では下記5件のシンポジウムが実施され る。
「ケミカルバイオロジー研究の最前線」「触媒的不斉合成最前線」「有機 デバイスを開花させる光化学」「金属錯体によるイノベーション」「ナノ バイオ研究に貢献するケミストリー」
③平成18年度に引き続き、経済産業省技術戦略ロードマップに係わる事 業として『化学分野アカデミック・ロードマップ』の作成を受託、委員 会内に「化学分野アカデミック・ロードマップ作成検討会」を設置。本
年度は同省より国が取り組むべき政策課題を提示してもらい、その課題 に対して化学分野からみた重要研究課題をロードマップにまとめること になり、7課題について分科会を設けて報告書を作成中。調査結果は第 88春季年会会期中に公開シンポジウムを行って公表する予定。
④春季年会の活性化を目的としてアジア地域の若手研究者を招聘して国際 シンポジウムを開催することにし、昨年の第87春季年会では4ディビ ジョンで12名を招聘して開催した。第88春季年会では7ディビジョン
(錯体・有機金属化学、天然物化学・生命科学、分析化学、コロイド・
界面化学、ナノテク・材料化学、電気化学、理論化学・情報化学・計算 化学)17名を招待して実施される。なお、今回より講演者に贈呈する レクチャーシップアウードをオーソライズするため、選考委員会を設け 招待者の研究業績等をもとに選考作業を行った。
2.ディビジョン運営委員会[委員長:井上晴夫(首都大東京都市環境)] 本年度は会議を2回開催。現在約15,0000名の会員が21のディビジョ ンに登録済み。
①第87春季年会会期中にディビジョン主査の会議を開催し、ディビジョ ンの運営・事業活動、本部からの依頼事項、および主査の任務を説明、
ディビジョンレポートおよび化学レポートの作業計画とタイムスケジュ ールを決めた。
②当該分野の現状(研究最前線・課題)と将来予測・今後推進すべき課題 を各ディビジョンごとに『ディビジョンレポート』としてまとめ、HP 上で16ディビジョンのレポートを部分公開中。なお『ディビジョンレ ポート』の要約版ならびに要約版の英語版を現在作成中。
③各ディビジョンのHPがほぼ完成し、webを利用した情報発信が可能と なっている。各ディビジョンのコンテンツを今後充実させる必要があ る。
3.春季年会実行委員会
①第87春季年会(2007)[実行委員長:石井康敬(関西大工)]
平成19年3月25(日)〜28日(水)、関西大学千里山キャンパスで開 催した。一般研究発表4,198件、ポスター発表1,430件、依頼講演177 件、特別講演83件、受賞・特別企画講演172件など総講演件数6,060 件。参加登録者数8,652名(内入会準備学部学生117名含む)。本年会 においても、前回同様『Advanced Technology Program』(ATP)を企画 し、「未来社会を支える化学技術:材料化学、バイオケミカルテクノロ ジー」を主題に従来の材料化学に加え、バイオ関係の2つのセッション を含む8つのセッションが企画され、436件の研究発表が行われた。
②第88春季年会(2008)[実行委員長:渡辺 正(東大生研)]
平成20年3月26日(水)〜30日(日)、立教大学池袋キャンパスなら びに立教池袋中学校・高等学校で開催予定である。一般研究発表4,160
件、ポスター発表1,425件、依頼講演118件、特別講演77件、受賞・
特別企画講演271件など総講演件数6,051件。参加登録者数は未定。
4.部会・研究会・新領域研究グループ
①部会:コロイドおよび界面化学、情報化学、生体機能関連化学、バイ オテクノロジー、有機結晶の5部会において、例年どおり講習会、シ ンポジウム、ニュースレター、電子ジャーナル(情報化学部会)の発 行など事業が順調に推進されている。
②研究会:
※19年度で活動を終了した研究会:「非線形反応と協同現象研究会」
「基礎錯体工学研究会」「酸性雨問題研究会」「ソフト溶液プロセス 研究会」「高精度分子設計研究会」「理論化学研究会」「液晶化学研 究会」 「生命化学研究会」「化学電池材料研究会」「グリーンケミ ストリー研究会」「メスバウアー分光研究会」
※19年度途中で解散した研究会:「ヨウ素利用研究会」
※20年度も継続する研究会:「糖鎖化学研究会」「分子情報ダイナミ クス研究会」
※20年度から新規に設置を認めた研究会:「フロンティア生命化学 研究会」
※20年度に申請があり現在検討中の研究会:「先端錯体工学研究会」
③新領域研究グループ:下記研究グループの設置が認められた。
※「低次元無機−有機複合系の光化学」代表者:川俣 純(山口大院 医)、設立年月:平成19年6月
※「金属と分子集合」代表者:樋口昌芳(物材機構)、設立年月:平 成20年12月
5.国際交流委員会〔委員長:山本 嘉則(東北大院理)〕 今年度は会議を2回開催、下記事項について報告、検討を行った。
①アジア化学会連合(FACS: Federation of Asian Chemical Societies)
[CSJ代表 伊藤 眞人 創価大教授]
2007年8月23〜25日、マレーシア・クアラルンプールでアジア化 学会議(12ACC)が開催された。本会から藤嶋会長、伊藤眞人本会代 表、太田常務理事が参加。FACS Award for Distinguished Contribution to Advancement in Chemical Educationに竹内敬人氏(東大名誉)、またCita- tion for Contributions to Chemistry in the Asia-Pacific Regionに伊藤眞人氏
(創価大)がそれぞれ受賞、表彰された。また、総会でホスト国が、韓 国からマレーシアに委譲、次期ホスト国は中国、次々期はタイに決定。
国際交流委員会として今後のアジア戦略を引き続き検討する。
②IUPAC関係[IUPAC賛助会員主査:石谷 炯(KAST)]
2007年8月4〜12日、イタリアのトリノで第44回IUPAC総会が開 催された。総会で2008年以降の役員の改選が行われ, 2008〜2009の会 長としてProf. Jung-Il Jin(韓国), 2010〜2011会長としてProf. Nicole J.
Moreau(仏)(前2年は副会長)が選出された。 日本からは、2008年
から巽 和行氏が無機化学のDivision Presidentとなり、Bureauに出席 する。2011年総会はプエルトリコでの開催が決定した。また、2011年 を「世界化学の年」とすることが提案され、各国に通達された。
2007年8月、現IUPAC会長, Prof. Bryan Henry(加)の来日を機に
『IUPAC賛助会員会議』を開催。Henry会長のIUPACの役割や意義, 今 後の展望が紹介され、会員企業の代表者と意見交換した。
③2010環太平洋国際化学会議(PACIFICHEM 2010: 2010 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies)[日・米・加・豪・ニュージ ーランド・韓・中、国際組織委員会副委員長 巽 和行(名大)、国内 実行委員長 澤本光男(京大)]
2008年1月からシンポジウムの募集を開始した。第一次応募締切り 4月15日。国内実行委員会では、公式指定旅行代理店の選定作業を行 った。なお、2008年5月12〜15日、京都で国際組織委員会の開催が 予定されており準備を開始した。
④ナカニシシンポジウム(Nakanishi Symposium)
[運営委員長 山村 庄亮(慶応大名誉)、シンポジウム組織委員長 上村 大輔(名大院理)、プライズ選考委員長 橘 和夫(東大院理)]
今後本シンポジウムの運営は「天然物・生命科学」ディビジョンに移 管された。3回の選考委員会を開催し、2008年度受賞者としてMichel
Rohmer教授(フランス、ルイ・パスツール大学)が選出された。第88
春季年会の特別企画でナカニシシンポジウムを開催し、授賞式と共に受 賞講演が行われる。
⑤日英GSCシンポジウム[日英GSCシンポジウムWG委員長 金田 清臣
(阪大基礎工)]
イギリス王立化学会(RSC)の提案を受け、第87春季年会会期中の 3月27日グリーンサステイナブルケミストリー(GSC)をテーマとし て、標記シンポジウムを開催した。RSCから講師3名、若手研究者5 名を招き、日本人も加わったシンポジウムは盛会であった。RSCから
会長、常務理事、展示会担当者等も来日し交流を深めた。
本年9月に第2回シンポジウムをイギリス・ベルファストで開催す る提案がRSCから出されている。
⑥世界主要6カ国化学会長会議(C6会議)
2007年7月、パリで開催され、藤嶋会長、楠本筆頭副会長、太田常 務理事が出席。6つのトピックについて討議を行い、共同宣言が採択さ れた。次回はオランダで予定。
⑦CS3(Chemical Science and Society Symposium)
化学会同士が連携し、特定のテーマを決めて、世界の第一線の若手化 学者による小規模の会合の開催提案がRSCから出された。英、米、独、
日、中の化学者が参加予定。今後開催に向けた検討が始められる。
⑧主催国際会議
本会主催の国際会議として下記3件が開催された。
*第12回新芳香族化学国際会議(学術会議共同主催)
2007年7月22日〜27日、淡路夢舞台国際会議場 組織委員長 戸部 義人 参加者447名(内日本345名)
*第14回有機合成指向有機金属化学国際会議(学術会議共同主催)
2007年8月2日〜6日、なら100年会館
組織委員長 大嶌幸一郎 参加者972名(内日本648名)
*メタロミクス国際シンポジウム2007(学術会議後援)
2007年11月28日〜12月1日、名古屋国際会議場 組織委員長 原口 紘 参加者355名(内日本275名)
⑨PCCP賞(第2回)
平成18年度にイギリス王立化学会より本会に対し協力要請があった Royal Society of Chemistry, PCCP(Physical Chemistry Chemical Physics)
and Faraday Discussionの"PCCP Prize"の第2回受賞候補者を各ディビジ ョンから推薦してもらい、PCCP賞選考委員会で3名の候補者を選定し、
2月理事会でこれを承認した。
6.男女共同参画推進委員会〔委員長:佐々木政子(東海大総合科学技研)〕 委員会を4回開催。7つのWGを立ち上げ活動の充実を図った。
第7回シンポジウム 化学が活きる多様なキャリア群像(−女性科学 者・技術者の夢と現実、将来展望−) を87春季年会期間中に開催した。
シンポジウムでは5件の講演を行い、総合討論では活発な意見交換が行 われた。自然化学系の62学協会が加盟する男女共同参画学協会連絡会の 第5回シンポジウム「真の男女共同参画へ向けて意識を変えよう!」、
「女子高校生夏の学校」、「女子高校生ジュニア科学塾」へ参加、また「女 子高校生夏の学校」では当委員会委員が実行委員長を務めた。
(5)学術情報部門
学術情報部門会議が掌理する委員会は、化工誌、欧文誌、速報誌の編集委 員会とアジア誌刊行委員会である。また刊行物もここで管掌する。機関誌で ある化工誌は、一昨年の誌面刷新に引き続き、植村編集委員長を中心に誌面 の充実に注力した。欧文誌、速報誌は、両編集委員長を中心に内容の充実を 図るとともに、学術情報部門会議で事業の基本方針を決定した。
1)機関誌関係
「化学と工業」誌は、平成19年(2007年)に創刊60周年を迎えた。そ れを記念して9月号を60周年記念号として60年前に入会された会員の 方々からのご意見、感想を掲載して発行するとともに別冊付録として創刊 号復刻版を作成して会員に配布した。平成18年1月号から全面的に誌面 の刷新を開始したが、平成19年度はさらに毎号について誌面刷新を反映 した記事企画とするため詳細に検討を行い、会員にとって興味ある話題を 取り上げる記事欄として新たに「話題」欄を10月号から設けた。
また今後継続して刷新を行うための参考資料とするため化工誌記事内容 について会員へのアンケートを実施した。59巻12ヶ月(平成18年1月
〜12月)発行雑誌についてのアンケートを会員22,263名に送付したとこ ろ、1,263名から回答(回答率5.7%)があった。よく読む記事の順位は、
1. 特集、2. 論説、3. 巻頭言(復活)、4. OVERVIEW(新設)、5. 会告欄、
6. 研究の現場から(新設)となり、誌面刷新により復活また新設となっ た記事欄が上位に入った。20代から70代まで広い年齢層にわたる会員か らご意見をいただき、概ね読みやすい誌面となり興味ある記事が増えた等、
誌面刷新について好意的な意見であったが、以前の方が学術的な内容、ニ ュース性やトピックス性のある記事がありよかった等の意見もあり、今後 のよりよい誌面づくりへの参考となる貴重な資料を得ることができた。
化工誌広告委員会では、広告収入により化工誌の制作費の50%以上を 賄うことを目標として積極的に広告の獲得を行った。また、新規に化工誌 送付の際に封筒内に広告を同封送付する「同封広告」を開始した結果、平 成19年予算額収入を達成することができた。
発行回数 12回 総頁数 1,775頁 総発行部数 360,000部 2)論文誌関係
海外の会費の値上げとともに、国内公共会費も3年振りに値上げする