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固定電話事業では 光ファイバー事業での当社のシェアは 13% です (2018 年 3 月末 ) 当社は人口密度の高い関東 東海地域に自前の光ファイバー網を保有しサービス展開を図ることで効率的な事業基盤の拡大を実現しています ケーブルテレビにおいては 当社グループの J:COM が過半数 (52%

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個人投資家向け会社説明会 ミーティングメモ

KDDI 株式会社(9433)

開催日:2018 年 9 月 1 日(土) 場 所:シティプラザ大阪 2 階『旬(しゅん)の間』(大阪府大阪市) 説明者:理事 コーポレート統括本部 経営管理本部長 最勝寺 奈苗 氏 1.会社概要 ・ 当社の創業は 1984 年 6 月です。通信の自由化(1985 年)で新規参入が認められ、当社 の母体である第二電電株式会社(DDI)が設立されたのが始まりです(創業時の社名は 第二電電企画株式会社)。2000 年 10 月、国内長距離電話の DDI、国際電信電話のケイデ ィディ株式会社(KDD)、携帯電話の日本移動通信株式会社(IDO)の 3 社が合併し、現 在の当社が発足しました。主要株主は、京セラ株式会社とトヨタ自動車株式会社です。 ・ 当社はその後 IDO のサービスエリアをカバーしていた株式会社エーユー(au)やツーカ ーグループ 3 社などの携帯電話各社を統合し、モバイル事業を強化しました。国内固定 通信についても、東京電力株式会社(現:東京電力ホールディングス株式会社)の光フ ァイバー事業やケーブルテレビの J:COM(株式会社ジュピターテレコム)などの買収を 通じ事業を拡大しました。 ・ 当社はさらに、金融事業の株式会社じぶん銀行(株式会社三菱東京 UFJ 銀行(現:株式 会社三菱 UFJ 銀行)との共同出資)やライフネット生命保険株式会社、テレビショッピ ングのショップチャンネル(ジュピターショップチャンネル株式会社)、英会話のイー オン(株式会社イーオンホールディングス)などへの出資を通じて、各領域のサービス やノウハウを取り入れ、お客さまの生活に密着したサービスを通信とセットで提供する 「通信とライフデザインの融合」を推進しています。 ・ グローバル事業では、「TELEHOUSE」(テレハウス)ブランドの法人向けデータセンタ ー事業、ミャンマーやモンゴルでの携帯電話事業など、着実に拡大しています。 ・ 2018 年 8 月 20 日時点(同日終値)の株価は 3,116 円、単元株数は 100 株で最低投資金額 は約 31 万円です。この株価に基づく配当利回りは 3.21%、株主優待も加えた総合利回り は 4.17%となっています。また、PER(株価収益率)は 12.09 倍で、日経平均の約 13 倍 より割安な水準です。 ・ 携帯電話事業者全体の契約数は日本の人口 1 億 2,700 万を超え、今なお増加中です。こ れは各人が、携帯電話やスマートフォンに加え、タブレットなど複数台の携帯デバイス を所有しているためです。さらに IoT(Internet of Things)と呼ばれる、あらゆるものが 通信でつながる世界が実現しつつあり、今後も契約数は増えると見ています。 ・ 携帯電話の市場において、2018 年 3 月末の au のシェアは約 31%で、IDO などの子会社 を増やすことで、KDDI 発足時のシェア約 18%から伸長しています。

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・ 固定電話事業では、光ファイバー事業での当社のシェアは 13%です(2018 年 3 月末)。 当社は人口密度の高い関東・東海地域に自前の光ファイバー網を保有しサービス展開を 図ることで効率的な事業基盤の拡大を実現しています。ケーブルテレビにおいては、当 社グループの J:COM が過半数(52%、2017 年 9 月末)のシェアを獲得しており、当社 グループは、光ファイバーとケーブルテレビを合わせて、全国の約 8 割の世帯にサービ スを提供できるネットワークを保有しています。 ・ 当社は、発足以来 17 期連続で営業利益の最高益を更新し続け、発足時に 853 円だった 株価は大きく上昇しました。他社の iPhone 独占販売の影響で一時的に株価は伸び悩みま したが、2011 年以降、iPhone をはじめとするスマートフォンのラインアップの充実とス マートフォンを安価に利用できる割引サービスの導入で、前中期目標(2013 年 4 月発表) の「営業利益毎期 2 桁成長」を達成し、株価は 3,000 円を超える水準まで上昇しました。 ・ 現在、2016 年 5 月発表の中期目標の達成を目指してさまざまな取り組みを行っており、 目標の着実な達成で、引き続き株式市場の信認を得ていきたいと考えています。 2.現中期計画(2017 年 3 月期~2019 年 3 月期)について ・ 当社は 3 年ごとに中期計画を策定しています。現在は、2016 年 5 月に発表した、2019 年度を最終年度とする中期目標の着実な達成に取り組んでいます。現中期計画では、現 在のお客さま基盤などを活用し、通信にとわられない、お客さまの生活に密着したサー ビスを提供する、「ライフデザイン企業への変革」を目指しています。また、前中期計 画の柱であったテーマ「持続的な利益成長と株主還元強化の両立」も継続しています。 ・ 国内通信事業の成長は鈍化することが予想され、現中期目標を達成するには国内通信以 外の領域での利益成長が必要との認識から、新領域において、当社にはないサービスや ノウハウを取り込むため、3 年間で 5,000 億円規模の M&A を計画しています。 ・ 株主還元では、配当性向を、前中期目標の 30%超から 35%超に切り上げています。 ・ 現中期目標の進捗状況について説明します。営業利益は、2017 年 3 月期は対前期比 9.7% 増の 9,130 億円、2018 年 3 月期は対前期比 5.5%増の 9,628 億円を達成しました。中期目 標の最終年度である 2019 年 3 月期も、3 年間の年平均成長率 7%に相当する 1 兆 200 億 円の達成へ向けて着実にオペレーションしています。 ・ 当社では、au のお客さまを対象に、当社が提供している通信以外のサービス利用額と、 当社の決済手段を用いて決済された金額との合計値を「au 経済圏 流通総額」と定義し ています。この「au 経済圏 流通総額」の 2019 年 3 月期の目標は 2 兆 4,600 億円で、中 期目標の 2 兆円を超える水準を見込んでいます。 ・ 中期目標における事業戦略は、3 つの事業領域で、サービスの拡大とお客さまの面的拡 大に取り組んでいます。1 点目は「国内通信事業の持続的成長」です。当社の得意分野

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世代の次世代通信規格などによる新たな市場の開拓で、持続的な成長を目指していきま す。2 点目は「au 経済圏の最大化」です。通信事業でのお客さま基盤をベースに、通信 以外のサービスによる新たな収益を積み上げています。3 点目の「グローバル事業の積 極展開」では、国内事業で培ったノウハウを海外で生かすことで、その成長機会を広げ ていきます。国内通信事業の成長が緩やかになるなかで、今後は「au 経済圏の最大化」、 「グローバル事業の積極展開」による事業成長を加速させていきたいと考えています。 3.成長戦略① 国内通信事業の持続的成長 ・ 当社の主力事業である個人向けモバイルサービス au は、国内通信大手 3 社のサービスの 同質化などで、契約数を大きく伸ばすことは難しいと考えています。そこで、契約して いるお客さまにタブレットやモバイル Wi-Fi ルーターなどのサービスのご利用を促し、1 契約当たりのモバイル通信利用料である「au 通信 ARPA(Average Revenue per Account =契約者 1 人当たりの利用額)」を拡大し、モバイル通信料収入を増大させる取り組み を進めています。

・ 近年、安価な料金での利用へのニーズに応えて、通信事業者からネットワークを借りて 自社ブランドのサービスを展開する MVNO(Mobile Virtual Network Operator=仮想移動 体通信事業者)などによる、格安スマートフォンのシェアが拡大しています。国内のモ バイル市場に占める MVNO のシェアは 2018 年 3 月末時点で 10.6%に達しています。 ・ こうした事業環境への対応として、KDDI グループが提供する UQ mobile、J:COM MOBILE、

BIGLOBE モバイルの 3 つの MVNO ブランドにおいて、各社それぞれの強みを生かし、 新たなお客さまの獲得に努めています。 ・ 格安スマートフォンへの顧客流出の対応策として、グループ MVNO に加え、au ブラン ドにおいても、安価な料金を指向されるお客さまのニーズに応える新たな料金プランを 2017 年 7 月に開始いたしました。「au ピタットプラン」は、月々のデータ利用料に応じ て 5 段階の定額料金が自動的に適用される料金プランで、キャンペーンなどを適用する ことで月々1,980 円からスマートフォンを利用できます。「au フラットプラン」は、大容 量のデータをご利用されるお客さま向けの料金プランです。いずれも大変好評を博して おり、2018 年 7 月末には両プランの契約者数が 900 万を突破しました。 ・ こうした市場環境の変化とその対応により、新料金プランは好評ですが、モバイル通信 料収入(=au 通信 ARPA 収入+グループ MVNO 収入)は減少傾向にあります。 ・ au 解約率は、格安スマートフォンへの流出抑制策が功を奏し、新料金プランを開始した

2018 年 3 月期の第 2 四半期以降は徐々に改善し、2019 年 3 月期の第 1 四半期は 0.71%と、 前年同期の水準を大幅に下回りました。2018 年 6 月末時点のモバイル ID 数(au 契約者 数+MVNO 契約数)は 2,660 万契約で、前年同期から 57 万増え、着実に伸長していま す。

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・ また、さらなる成長へ向け、第 5 世代移動通信システム 5G を始め、IoT、AI などの新た な技術革新にも取り組んでいます。特に IoT は、政府が掲げる成長戦略の重点項目と位 置付けられており、その市場規模は 2020 年には日本国内で 14 兆円、世界では 247 兆円 と、今後ますますの拡大が期待できる有望な成長市場と考えられています。

・ 当社では、日本の 18 倍の規模である世界の IoT 市場をターゲットとして「KDDI IoT 世 界基盤」の構築を進めています。「KDDI IoT 世界基盤」とは、世界中の大量のデバイス を繋げてお客さまが求めるデータを確実に収集し、パートナー企業などさまざまな IoT プラットフォームへ連携することで、製造業におけるリアルタイムモニタリングの実現 や物流におけるトレーサビリティの確保など、業務の効率化や新たなビジネスの創出に 貢献するシステムです。グローバルな事業展開を指向する法人向けサービスとして、 「KDDI IoT 世界基盤」の 2019 年度商用化を目指しています。各国の通信キャリアとの 連携を進め、海外での IoT 通信接続からサービス展開、データ分析まで提供します。 ・ 当社は 2016 年にトヨタ自動車と、「つながるクルマ」のグルーバル通信プラットフォー ムの構築を発表しましたが、この仕組みを産業機械や建設機械などさまざまな分野に拡 大することで多種多様なお客さまにご利用いただくことを目指しています。 4.成長戦略② au 経済圏の最大化 ・ 当社は「通信とライフデザインの融合」を目指しています。現中期目標において「ライ フデザイン企業への変革」を標榜していますが、これは通信事業者からライフデザイン 企業へシフトするという意味ではありません。KDDI 事業の中核が通信事業であること に変わりはなく、通信基盤とお客さまを取り巻くように、同心円状にライフデザインの サービスを重ねていく、それが「通信とライフデザインの融合」のイメージです。通信 とライフデザインを融合させ、お客さまに新たな体験価値を提供し、一番身近に感じら れる会社となることを目標に取り組んでいます。ライフデザイン事業領域は多種多様で あり、生活のあらゆるシーンにおいてお客さまとの接点の拡大に努めます。 ・ 当社は「日用品」「娯楽」「教育」といった消費支出を構成する各要素に対応したライフ デザインサービスを拡充し、これらのサービスを、au ショップやスマートフォンで利用 できるオンラインサービス「au スマートパス」などを通じて提供しています。 ・ ライフデザインサービスの事業規模については、先述の「au 経済圏 流通総額」は前期 1.89 兆円から今期 2.46 兆円と 1.3 倍の成長を予想しており、この流通総額からもたらさ れる売上高も前期 5,600 億円から今期 7,300 億円と、同じく 1.3 倍の成長を目指します。 ・ ライフデザインサービスの決済基盤の一つである「au WALLET」は、従来の通信サービ スにおける決済手段に加え、au 経済圏の拡大に対応するために新たに導入した、実店舗 でも利用可能な決済手段です。au のお客さまはどなたでも申し込みができるプリペイド

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せた有効発行枚数は 2018 年 6 月末時点で 2,360 万枚に達しています。 ・ au WALLET と連結するサービスとして、物販の「Wowma!」、エネルギーの「au でんき」 があります。 Wowma!は当社の総合ショッピングモールで、3,000 以上の店舗が出店し、 人気のファッション・コスメ・グルメ・日用品など 2,000 万以上の商品を揃えた総合シ ョッピングサイトとして、今後ますますの充実を図ります。 ・ au でんきは、au のお客さまが利用することで、毎月の au でんきの利用料金に応じて最 大 5%相当分の WALLET ポイントを還元する点が特長です。スマートフォンで電気使用 量のチェックや省エネの方法を確認できるなど、通信会社ならではのサービスも提供し ています。通信費・光熱費などの支払いをすべて au WALLET クレジットカードにまと めることで、お客さまに還元されるポイントが拡大すると同時に、当社が au 経済圏の拡 大を図ることが可能となります。 ・ 教育事業では、2018 年 1 月、英会話をはじめとする語学教育事業を展開するイーオンホ ールディングスが当社グループに加わりました。イーオングループは教材の開発力、学 習意欲の高い受講者、質の高い講師陣を併せ持ち、業界における強みがあります。この 強みを強化するため、当社が得意とする IT デバイスやオンライン教育の活用、イーオン と au それぞれのお客さま基盤を活用した相互送客、オンラインコンテンツの配信、学習 の進捗や能力に応じた学習支援等で、学習効果を最大化する環境の整備を進めています。 イーオングループを核に、教育事業による新たな成長を目指します。 5.成長戦略③ グローバル事業の積極展開 ・ 当社は、KDD の時代から受け継ぐ海外拠点をベースに世界 100 拠点以上においてグロー バル事業を展開しています。 法人向けビジネスでは、大容量のネットワーク、幅広く きめ細やかなソリューションサービスにより、信頼性の高い IT 環境を提供し、ビジネス の拡大や効率化をサポートしています。 個人向けビジネスでは、ミャンマーとモンゴ ルで携帯電話事業を展開し、現地 No.1 の通信事業者として高品質のサービスを提供して います。データセンター事業では、海外進出している日系企業や現地の企業などの法人 から通信設備を預かり、回線や運用保守などを提供するサービスを、TELEHOUSE ブラ ンドとして世界 47 拠点で展開しています。 ・ 当社のデータセンターは、国内外のお客さまから、最高水準の持続性・高信頼性・高品 質といった大変高い評価をいただいており、今後も特に競争力のある欧州にリソースを 集中するなどして、収益力の強化と事業基盤の拡大を目指します。 ・ 2014 年に参入したミャンマーの通信事業では、当社が国内外で培った技術力や事業経験 を生かし、ネットワークの改善やエリアの拡大、販売網の拡充やサポート体制の充実な どで事業を拡大しています。その結果、ミャンマーにおけるモバイル通信契約者数は 2018 年 6 月末で約 3,000 万と、参入決定時から約 5 倍にまで拡大しています。

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6.株主還元

・ 当社は株主の皆さまのご支援に感謝し、一層ご愛顧をいただくために株主優待制度を導 入しています。2018 年は、100 株以上保有の株主さまを対象に、当社が提供する物販サ ービス「au WALLET Market」で販売している全国 47 都道府県のグルメ品のなかから、 保有株式数と保有期間に応じて 3,000~10,000 円相当の商品が自由にお選びいただける カタログギフトを贈呈しました。詳細は当社ホームページに掲載しています。 ・ 当社は株主さまへの利益還元を重要経営課題と認識しており、財務面の健全性を維持し つつ、安定的な配当の継続を基本方針としています。2019 年 3 月期も 17 期連続増配と なる一株当たり年間配当金 100 円を予定しています。 ・ 2018 年 8 月 20 日の終値 3,116 円をベースに配当と株主優待をまとめた総合利回りを紹介 します。単元株数が 100 株、最低投資金額は 31 万 1,600 円で、これに基づくと、配当金 が年間 10,000 円、株主優待がカタログギフト 3,000 円相当で、株主還元の合計は 13,000 円です。これを最低投資金額 31 万 1,600 円で割った総合利回りは 4.17%です。 7.質疑応答 Q1 日本政府の発言により大幅に下落した現在の株価についてどう捉えていますか。 A1 当社にとって今最もホットなご質問、ありがとうございます。2018 年 8 月 21 日に菅官 房長官が、「携帯電話料金は 4 割程度下げる余地がある」と発言され、8 月 23 日には総 務省が情報通信審議会に携帯電話市場の競争ルールを見直すよう諮問するなど、モバ イル通信市場の先行きに不透明感が出てきたため、最近の通信株は全般的に下落傾向 です。当社株価も、官房長官発言前日の終値 3,116 円から 5.6%ほど下落しました。当 社は、国の資産である電波を借りて国内の通信事業を提供していますので、まずはお 客さまのご要望にお応えできるようサービスの向上に努めるとともに、日本政府や総 務省の意向も勘案しつつ適切な対応を図っていきたいと考えています。一方、当社は 上場企業であり、投資家の皆さまのご希望、ご期待にも応えられるよう努めてまいり ます。当社が今後、株式市場で評価されていくためには、ライフデザイン事業など、 お客さまの生活に寄り添った、通信以外のサービス提供や、IoT などの新技術を活用し た、国内産業の活性化に貢献しうる取り組みが必要だと考えています。グローバル事 業においては、日本で培った通信ノウハウをミャンマーやモンゴルなど諸外国へ展開 することで、その国の経済発展に貢献しつつ当社も成長していけるようなモデルを構 築していきたい、そして、これらの取り組みを加速させ、バランスの取れた事業ポー トフォリオを構築し、企業価値の拡大を目指していきたいと考えています。

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Q2 中期経営計画最終年度になりますが、ここまでの進捗、課題などを教えて下さい。 A2 現中期計画は順調に進捗しています。2018 年 8 月の第 1 四半期決算は、国内コンシュー マー事業の減益を、ライフデザイン事業、法人向け事業、グローバル事業などの増益 で補い、トータルで 2,889 億円の増益となりました。競争環境や会計方針など環境や状 況の変化のなか、中期計画の進捗は約 28%と順調で、2019 年 3 月期の営業利益目標で ある 1 兆 200 億円の着実な達成を目指します。また、株主還元は、2019 年 3 月期の配 当予想 100 円を一株当たりの当期純利益で割った配当性向は 38.8%で、中期経営目標 で掲げた 35%を上回る見込みです。利益成長、株主還元ともに中期経営目標達成に自 信を持っています。一方、課題としては、政府の規制リスクや楽天株式会社のモバイ ル事業への本格参入などが挙げられます。政府の規制リスクには、先ほどのご質問へ のお答えの通り、真摯に対応していきたいと考えています。また、2020 年の秋に、楽 天の参入が予定されていますが、当社としてはそれまでに、料金、通信品質、アフタ ーサービスなど、あらゆる面におきまして、au のお客さま満足度を上げていくことで、 楽天の参入以降も au のサービスをご利用いただけるよう取り組んでいきたいと考えて います。 Q3 3 年間で 5,000 億円規模の M&A を計画しており、最近もカカクコム(株式会社カカク コム)やエナリス(株式会社エナリス)などの案件を発表していますが、買い取り先 を選別する際、重視する項目はどういうところでしょうか。 A3 当社の M&A では、3 つの事業領域、国内通信事業、au 経済圏、グローバル事業のうち、 au 経済圏やグローバル事業、さらに IoT など将来の成長領域での M&A を基本として います。投資においては、当社の通信事業と相乗効果を生み出すことができるのか、 通信とライフデザインの融合に向け必要なノウハウを持っているかが重要な判断基準 です。2018 年 3 月期までの 2 年間で、すでに 3,000 億円程度の M&A を実施し、au 経 済圏では教育事業の株式会社イーオンホールディングス、大和証券グループ本社との 合弁会社である KDDI アセットマネジメント株式会社など、ライフデザインサービス の拡充に加え、データ分析機能の強化なども推進してきました。2019 年 3 月期のキャ ッシュフロー計画も残り 2,000 億円の M&A をすでに見込んでいます。カカクコムとの 資本提携やエナリスの公開買い付けなど、すでに発表している通りです。これらの新 たな事業領域を取り込みつつ、引き続き au 経済圏の拡大を目指していきます。 Q4 なでしこ銘柄に 6 年連続で選出されていますが、社員の多様性、女性の活躍に関する御 社の考え方を教えてください。 A4 なでしこ銘柄は、経済産業省と東京証券取引所が、中長期の企業価値向上を重視する投 資家の皆さまに、女性活躍推進に優れた上場企業を共同で選定し紹介する取り組みで

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す。2013 年の実施当初から 6 年連続で受賞しているのは、当社と東京急行電鉄株式会 社の 2 社だけです。当社はダイバーシティの推進にあたり、2008 年 4 月に人事部内に ダイバーシティ推進室(現在は D&I 推進室)を設置し、社長自らが推進役を務め、女 性の活躍や多様な働き方、あるいは障害のある従業員や LGBT の従業員などの活躍に ついて、全社的に取り組んでいます。特に、女性活躍推進に関しては、2021 年 3 月末 までに女性ライン長を 200 名にする具体的な目標を設定しているほか、育児をする女 性にも働きやすい制度あるいは環境の拡充などを図っています。なでしこ銘柄の 6 年 連続受賞はこうした当社のさまざまな取り組みが評価された結果だと考えています。 理事である私自身も女性です。私は 1988 年に一般職として KDDI の前身の第二電電株 式会社に入社しましたが、その頃は、女性は一般職、男性は総合職が当たり前の時代 でした。諸先輩からアドバイスをいただき、一般職から総合職への転換を勧めていた だいた結果、私自身が会社の中で総合職転換の女性第一号となりました。当時は、女 性は結婚や出産を機に会社を辞める時代で、当社には育児休業規定などなかったので すが、私が娘を出産した際に育児休業取得の第一号となりました。2000 年の合併の際 には、部下を持つグループリーダーとしてライン長に就き、以降も上司や同僚や部下 などに恵まれ、本日に至っています。KDDI では、企業理念あるいはフィロソフィーが 社員で共有化されています。企業理念の第一に、全従業員の物心両面の幸せの追求が 謳われています。社員が幸福でなければお客さまに良いサービスを届けることはでき ません。そういった意味でも、ダイバーシティを推進することは大変重要であると考 えています。

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