―数と座標平面―
数の種類
} 整数 } 有理数
} 実数
} 複素数
2 2 𝜋
3 0 0.2
1,2,3,… −1
・自然数
・0、負の整数
・分数、小数
・無理数
・虚数
𝑖 2 + 3𝑖
有理数(分数)
• すべての分数は有限の小数または循環す る小数として表される。
1
4 = 0.25 1
6 = 0.166666 ⋯ = 0.1 6 1
7 = 0.142857142857 ⋯ = 0. 14285 7
では、「循環しない小数」は存在するか?
2
2 = 1.41421356 …
1
1 2 45°
45°
3
正六面体
立方体の対角線 1
1 1
3
3 = 1.7320508 …
2
1
3
正三角形
60°
30°
黄金比 Φ 1+ 5
2
1
Φ
Φ − 1 Φ: 1 = 1: Φ − 1
Φ 1
5 = 2.2360679 …
Φ = 1.6180339 …
𝜋
𝜋 =
円周直径
= 3.14159265 …
1
𝜋
実数
実数(𝐑)=直線(数直線)
+
∞
-
∞
大 小
1 𝜋
1 3
-1 2 0
• 実数全体の集合(𝐑)は直線として表される(数直線)。
• 0 (ゼロ)を真ん中に、−∞ (無限大)を左側に、+∞ を右側にとる。
(右側が大、左側が小)
• すべての実数は数直線上の点として表される。
練習問題) 以下の数を大きい順に並べ替えなさい。
6, 20
3 , 3 + 2 2, 2𝜋,
演算
0
引き算=負の数の足し算=数直線を左に移動 2 − 3 = −1
−1 2
−3
足し算=数直線を右に移動 2 + 3 = 5
数直線上の点(数)は演算(変換)とみなすことができる→可換である 例) 2 + 3 = 3 + 2
5 +3
0 2
演算(続き)
掛け算: 足し算の繰り返し 2 × 3 = 0 + 2 + 2 + 2
負の数 −1 のかけ算: 原点を中心として反転(180度回転)
1 × −1 = −1
−1 × −1 = 1
1
−1
× (−1)
0
× (−1)
0 +2
2 × 3
6
絶対値
0
−1 1
−1 = 1 = 1
1 1
• 原点からの距離を絶対値といい、記号
||で表します。たとえば、 3 = 3,
−5 = 5 など。
• 絶対値が 1 の実数は、1 と −1 です。
練習問題) 以下の数の絶対値を求めなさい。
(1) 6 (2) −4 (3) 0
指数
2
2× 2
3= 2 × 2 × 2 × 2 × 2 = 2
2+3= 2
52 × 2 × 2 = 2
3指数 底
指数法則
× → +
• 2 × 2 × 2 のように、2 を 3 回掛け合わせた数を 23 と表し、2 の 3 乗と読 みます。23 = 8 です。このように同じ数を何回か掛け合わせた数を累乗
(るいじょう)またはべき乗といい、このとき 2 を底(てい)、その右肩 に乗っている数 3 を指数(しすう)といいます。
• 底が同じ2つの累乗の積は、底が同じ累乗で表され、その指数は2つの指 数の和となります(指数法則)。
練習問題) 指数法則を用いて計算しなさい。
(1) 23 × 24 (2) 25 2 (3)32 × 33 × 92
𝑎
𝑚× 𝑎
𝑛= 𝑎
𝑚+𝑛𝑎
𝑚 𝑛= 𝑎
𝑚𝑛定数と変数
• 数(整数、実数など)を𝑥, 𝑦, 𝑎などの文字で表すことがあ ります(代数)。このとき文字は、特定の数を表すこと もあれば(定数)、未定の場合もあります(変数)。
文字
𝑥
で表す(変数)実数=直線 0
座標平面
・2つの直交する数直線(それぞ れ 𝒙軸、𝒚軸とよびます)によっ て平面が形成されます。これを座 標平面、𝑥𝑦平面などとよび、𝐑𝟐 で表します。𝑥軸と𝑦軸の交点を 原点といい、O(Originの頭文字) と表示します。
・座標平面上の任意の点Pは 𝒙座 標と 𝒚座標という2つの座標(実 数)を使って表されます。たとえ ば、𝑥座標が 2 、𝑦座標が 1 の点 𝑃 は 𝑃(2,1) と表されます。
練習問題) 以下の点を座標面上に表しなさい。
(1) (1, 3) (2) (−2, 4)
(3) (−3, −1) (4) (2, −2) 1
原点
𝑦
𝑥
O 2
𝑃(2,1)
原点からの距離
• 座標平面上の点 𝑃(𝑎, 𝑏) の原点 O からの距離 r は
𝐫 = 𝒂𝟐 + 𝒃𝟐
として求められます
練習問題)
以下の点の原点からの距離を求めなさい。
(1) (1,2) (2) (2,2) (3) (−1,3) (4) (0, −4)
𝑥 𝑦
𝑃(𝑎, 𝑏)
𝑎 𝑏
𝑟 O
虚数単位
• すべての実数は、2乗すると 0 または正の数になります。
• 2乗すると −1 になる数の1つを 𝒊 または −1 で表します。これを虚数単 位とよびます。(𝒊𝟐 = −𝟏)
• −𝑖 2 = −1 2𝑖2 = 1 × −1 = −1 より、2乗すると −1 になる数は、𝑖 と
− 𝑖 の2つあります。
• 2乗すると−𝑎になる数(𝑎 > 0)は、± 𝑎𝑖と表されます。(例) ±2𝑖 2 =
±2 2𝑖2 = 4 × −1 = −4 より、2乗すると−4になる数は±2𝑖 。
• 虚数単位 𝑖 は 𝑖2 = −1 となる決まりがある以外は、通常の定数を表す文字 のように扱います。
(例)2𝑖 + 3𝑖 = 5𝑖, 3𝑖 × 4𝑖 = 12 𝑖2 = −12 練習問題
(1)2乗すると −9 になる数をすべて挙げなさい。
(2)2乗すると −5 になる数をすべて挙げなさい。
虚数と複素数
・2つの実数 𝑥 と 𝑦 を用いて、𝑧 = 𝑥 + 𝑦𝑖 と表される数 𝑧 を複素数とい います。このとき、𝑥 のことを実部(𝐑𝐞 で表す)、𝑦 のことを虚部(𝐈𝐦 で表す)といいます。
例) 2 + 3𝑖 の実部は 2, 虚部は 3
・実部が同じで虚部の符号だけが異なる2つの複素数を互いに「複素共 役」または「共役複素数」といいます。
例)1 + 2𝑖 と 1 − 2𝑖
・虚部 𝑦 = 0 の場合、𝑧 は実数になります(実数は複素数の特別な場合
です)。また、𝑦 ≠ 0(𝑦 がゼロに等しくない)の場合を虚数といい、特
に 𝑥 = 0 の場合を純虚数といいます。
注)2つの虚数の大小関係は定義できない 例)1 + 2𝑖 と 2 + 𝑖 など。
練習問題
1.次の複素数の実部と虚部を答えなさい
(1) −3 + 4𝑖 (2) 2𝑖 (3) −1 2.次の複素数の複素共役を答えなさい
(1) 5 + 2𝑖 (2) −3𝑖 (3) 7
複素数平面(ガウス平面)
O Re
2 + 𝑖
2 1
Im ・複素数全体の集合(𝐂)は座標 平面(𝐑2)と同一視できます。つ まり、1つの複素数は1つの平面
(複素数平面またはガウス平面と いう)上の点として表されます。
・ふつう、複素数の実部を横軸
(実軸)に、虚部を縦軸(虚軸)
にとります。
練習問題
次の複素数をガウス平面上に表しなさい。
(1) 4 − 2𝑖 (2) −3 + 𝑖 (3) 5𝑖 (4) −2
複素数の計算
• 複素数の和 𝑎 + 𝑏𝑖 + 𝑐 + 𝑑𝑖 = 𝑎 + 𝑐 + 𝑏 + 𝑑 𝑖
• 複素数の積 𝑎 + 𝑏𝑖 𝑐 + 𝑑𝑖 = 𝑎𝑐 − 𝑏𝑑 + 𝑎𝑑 + 𝑏𝑐 𝑖
練習問題
以下の計算をしなさい。
(1) 5 + 𝑖 + (4 + 2𝑖) (2) −3 + 2𝑖 − (1 − 3𝑖) (3) 1 + 𝑖 (1 − 𝑖)
(4) (2 + 3𝑖)(−4 − 𝑖)
𝑖2 = −1 とおく 例題) 1 + 3𝑖 + 4 − 5𝑖 = 1 + 4 + 3 − 5 𝑖 = 5 − 2𝑖
2 + 𝑖 3 − 2𝑖 = 6 − (−2) + −4 + 3 𝑖 = 8 − 𝑖
複素数の絶対値
• 複素数𝑧の絶対値 𝑧 は原点
からの距離を表します。
• 𝑧 = 𝑥 + 𝑦𝑖 のとき、 𝒛 = 𝒙𝟐 + 𝒚𝟐
• 𝑧 = 𝑥 + 𝑦𝑖 の複素共役 𝑧 = 𝑥 − 𝑦𝑖 を用いて、 |𝒛|𝟐 = 𝒛𝒛 と表すこともできます。
O
𝑥 Re 𝑦Im
𝑧 = 𝑥2 + 𝑦2
練習問題
以下の複素数の絶対値を求めなさい。
(1) 1 + 2𝑖 (2) −4 + 3𝑖 (3) 𝑖
(4) −2
弧度法
• 中心角θ, 半径1の扇型を考えたとき、角θを円弧の長さとして表 す方法を弧度法といいます。(単位はラジアン[rad](無次元量))
• 180°= π rad, 1 rad ~ 57°
θ 1 1
以下の表を埋めなさい
度数法 0° 30° 60° 90° 120° 180° 270° 360°
弧度法 0 π
複素数の偏角
• ある複素数を複素数平面上の点Pとして表したとき、原点OからPへ 向かう線分(ベクトルOPという)と、実軸の正の方向とのなす角 を偏角といいます。
• 偏角 𝜃 は一般に 𝜃 + 2𝑛𝜋(𝑛は整数)と表されます(一般角)が、
通常は 0 ≤ 𝜃 < 2𝜋 などの制限をつけて一意に表します。
例) 𝑖 の偏角 𝜃 は 𝜋
2, 1 + 𝑖 の偏角 𝜃 は 𝜋
(ただし、 0 ≤ 𝜃 < 2𝜋 とする。) 4
練習問題)以下の複素数の偏角 𝜃 を求 めなさい。ただし、 0 ≤ 𝜃 < 2𝜋 とする。
(1) 1 (2) −1 (3) −1 + 3𝑖 (4) 1 − 𝑖
O
𝑥 Re 𝑦Im
𝜃
tan 𝜃= 𝑦
𝑥
𝑥 + 𝑦𝑖
P
複素数の極形式
• 複素数 𝑧 を実部 𝑥 と虚部 𝑦 とに分けて表す表し方(𝑧 = 𝑥 + 𝑦𝑖)を 直交形式といいます。
• 𝑧 を絶対値 𝑟 = |𝑧|と偏角 𝜃 を用いて𝑧 = 𝒓𝒆𝒊𝜽と表すこともできます。
この表し方を極形式といいます。
• 𝑒 = 2.718281828 ⋯ はネイピア数とよばれる無理数(超越数)です。
Im
1 Re 3
直交形式 𝑧 = 1 + 3𝑖
O
Im
Re
極形式 𝑧 = 2𝑒𝜋3𝑖
O
𝑟 = 𝑧 = 2
𝜃 = 𝜋
3 (60°)
練習問題
次の複素数を極形式で表しなさい。ただし、0 ≤ 𝜃 < 2𝜋とすること。
(1) 1 + 𝑖 (2) − 3 + 𝑖 (3) −𝑖 (4) −1
オイラーの公式
• 複素数平面上において、原点からの距離が 1 の点の集合は円 となります。
• 極形式と直交形式の関係を示したのが、オイラーの公式 𝑒𝑖𝜃 = cos𝜃 + 𝑖sin𝜃 です。
Im
𝑒𝑖𝜃 = cos𝜃 + 𝑖sin𝜃
1 𝑖
−1
−𝑖 O
𝜃 Re
複素数と回転
・ある複素数に 𝑖 をかけ るという演算は、複素数 平面上の 90 度の回転に相 当します。
・たとえば、1 から始め て、順々に 𝑖 を掛けると いう操作を繰り返すと、
1 → 𝑖 → −1 ⟶ −𝑖 ⟶ 1 となり、4 回の操作で元 に戻ることがわかります。
練習問題
複素数 1 + 𝑖 に順々に 𝑖 をかけて、もとの数に戻ることを示しなさい。
また、それぞれの数のガウス平面上の位置を示しなさい。
O
× 𝑖
Re Im
× 𝑖
× 𝑖 × 𝑖
1 𝑖
−1
−𝑖
数の生成
• 円周上の一点に切れ込みを入れ、そこに観察者が入る。
• 観察(視線)の方向が虚軸、円周(接線)方向が実軸となる。
• 実軸と虚軸の等化(回転)→オイラーの公式
http://newton2013.web.fc2.com/
「物質世界とイデア」(MyISBN-デザインエッグ社)
円周上の1カ所を 切る
切った場所に自分
(観察者)を入れる
点(虚数単位)
+直線(実数)
接線 観察
観察者
練習問題解答
• 実数 20
3 , 2𝜋, 6, 3 + 2 2
• 絶対値 (1)6 (2)4 (3)0
• 指数(1) 27 (2)210 (3)39
• 原点からの距離 (1) 5 (2)2 2 (3) 10 (4)4
• 虚数単位 (1) 3𝑖, −3𝑖 (2) 5𝑖, − 5𝑖
• 虚数と複素数 1(1) 実部 −3, 虚部 4 (2)実部 0, 虚部 2
(3) 実部 −1, 虚部 0
2(1) 5 − 2𝑖 (2) 3𝑖 (3) 7
• 複素数の計算 (1) 9 + 3𝑖 (2) −4 + 5𝑖 (3) 2 (4) −5 − 14𝑖
• 複素数の絶対値(1) 5 (2) 5 (3) 1 (4) 2
• 複素数の偏角(1) 0 (2) 𝜋 (3) 2𝜋
3 (4) 7𝜋
4
• 複素数の極形式 (1) 2𝑒
𝜋
4𝑖 (2) 2𝑒
5𝜋
6 𝑖 (3) 𝑒
3𝜋
2 𝑖 (4) 𝑒𝜋𝑖
• 複素数と回転 1 + 𝑖 → −1 + 𝑖 → −1 − 𝑖 → 1 − 𝑖 → 1 + 𝑖
Re Im
−1 + 3𝑖
120°=2
3𝜋 O
P
H 3
1 2
60° 30°
Re Im
− 3 − 𝑖
210°=7
6𝜋 O
P
H 3
1 2
60°
30°