GAIDAI BIBLIOTHECA
No.207●本誌の表紙に使われた貴重書
今年はプロイセン(ドイツ)と日本の徳川幕府 との間で通商条約を締結したフリードリヒ・オイレ ンブルク(Friedrich Eulenburg, 1815-1881)の生 誕 200 年にあたります。
オイレンブルクはプロイセン領のケーニヒスブ ルク(現在はロシアのカリーニングラード)の貴 族の家に生まれました。大蔵省や内務省に勤め、
ワルシャワ駐箚総領事への就任直前の1859 年に プロイセンとドイツ諸邦が派遣する東アジア遠征 使節の全権公使に任命され、急遽遠征艦隊で東ア ジアへ向かいます。
日本には1860(万 延 元)年に来 航して、我が 国が米、英、仏、蘭、露と締結したものと同様の修 好通商条約をプロイセンやハンザ諸邦と結ぶこと を求めました。しかし、諸邦との関係で交渉が難 航したためプロイセンとの交渉を先行させ、同国 が諸邦の貿易の後ろ盾になることで条約を締結し ました。本書はその過程と清国やシャム(タイ)
での交渉内容を随員たちが書いた遠征記です。
オイレンブルクは1862 年に帰国してビスマルク 内閣の内務大臣として入閣します。プロイセンは オーストリアとの普墺戦争で勝利すると、北ドイツ 連邦としてハンザ諸都市を併合し、結果的に日本 と結んだ修好通商条約は一本化しました。さらに フランスと戦った普仏戦争終了時の1871年にドイ ツとしての国家統一が実現します。
この間、彼は内相として尽力しましたが、1878 年に辞任し、3 年後の1881年に死去しました。日 独友好の基盤を築いた人物でした。
(柊)
Die preussische Expedition nach Ost-Asien.
4 Bde. Berlin, 1864.
『〔オイレンブルク〕東アジア遠征記』
「オイレンブルク生誕200周年を記念して」
本誌の表紙に使われた貴重書
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研究者と図書館
学生時代と図書館90
「べ、べつに図書館が好きってわけじゃない んだからねっ !」(ツンデレ)
野澤 元 4 佛蘭西書巡覧32 平山弓月 5
世界をみつめて4
さまざまな考古学〜考古学と社会〜
南 博史 6
中国のほんの話(67)
柏木如亭『詩本草』・『訳註聯珠詩格』
〜江戸時代後期の漢詩人、デカダンスの漂泊詩人〜
蔭山達弥 7
図書館運営委員からの寄稿
スペイン語圏を知る本(その73)
『パブロ・カザルス:奇跡の旋律』
坂東省次 8
OFFICE NEWS
新春の図書館を詠む 9
オフィス・ニュース 10・11 社会に貢献した本学図書館の貴重書 12
寄贈図書案内 13
利用者アンケート 14〜17
図書館の利用状況 18
フォーラム実行委員会報告 19
学園祭協賛行事 フォーラム
「京菓子と包材」 20〜23
「生き方探究・チャレンジ体験」に参加して 24・25
学生と図書館(Good memories of your school days)
「私のファッション学(3)」
橘髙彩奈 26
私が選ぶ主題別書誌データベース(3)
「論文・レポートを書くために」
田窪悠水 27
案内絵ハガキから見た貴重書展示会のイメージ(21)
「文学」が誘う、新たなイタリア文化の世界
森長若菜 28
わたしの好きな昔話(23)
『ねずみのよめいり』〜昔話で文化を知ろう〜
(ちりめん本)
岩澤里歩 29
図書館のアルバイトを通して(3)
〜本の歴史〜
田村有佳理 30 ライブラリー・スケッチ
「分館・アジア関係図書館」
岩本千鶴 31
図書館利用案内
1月のピックアップコーナー
「人権」
小笠原祥子 31
図書館員の文献紹介と資料の活用
本学図書館のスペシャル・コレクションより(40)
『ベーリングの大探検』から見える話
奥 正敬 32・33
図書館に関する素朴な疑問コーナー
小笠原祥子 34
名作再読、拾い読み(30)
『喪服の似合うエレクトラ』(2)
( “Mourning becomes Electra” )
小澤文彦 35
おこしやす、図書館へ
「言語学、はじめの一歩(22)」
入学直哉、藤井達也 36
日本の歴史41
『図説明治の宰相』
稲垣宏行 37
Book Review Corner 38・39
図書館利用案内
ライブラリー・カレンダー 2015(1月〜3月)
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