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中央学術研究所紀要 第14号 L03澤田晃成「会員の高齢者世帯の生活とニーズに関する一考察-秩父教会の高齢者会員とその世帯の場合-」

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会員の高齢者世帯の牛活と

ニーズに関する一考察

−秩父教会のi1.m│船荷公山とその'川冊の場合 1 は じ め に 1 は じ め に 2 高 齢 者 会 員 の 基 本 的 属 性 と 家 庭 環 境 3 就 業 状 況 と 経 済 生 活 4 健 康 状 態 と 日 常 生 活 5 宗 教 的 属 性 と 活 動 状 況

津 田 晃 成

この報告は,昭*Ⅱ59年度に中央学術研究所が実施した,埼玉県の立正佼 成会秩父教会の会員を対象とした「高齢者会員と世帯に関する調査研究」 の調査結果の概要をとりまとめ,若干の知見をのべたものである。 わが国の人口の高齢化はヨーロッパ諸国に例をみない速度で侭すすみ,こ れまでの将来人口の推計によれば,21世紀(2020年)には国民人口の2L8 %を65歳以上の高齢者が占める社会が到達するといわれている。総務庁統 計局の昭和59年9月現在の推計では,総人口12,021万人に対して,65歳以 上の高齢者人口は9.9%にあたるL194万人であるから,35年後には2倍以 上の比率を占めることになる。 また,現在この老年人口の比率は地域によって著しい差がみられ,昭和 (33

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55年(国調)においても10%を超える府県が30に達し,しかも老年人口比 が13%を超える「高齢化県」が生じている半面,6∼7%台の低い都府県が 7みられる。最高の島根県(137%)と最低の埼玉県(62%)では75ポイ ントのひらきがある。さらに,同じ埼玉県でも最高の名栗村(168%)と最 低の三郷市(3.7%)では13.1ポイントの差がみられる。首都圏の近郊都市 と過疎化が進行する農山村の地域の課題には,この老年人口ひとつをとっ て も 住 民 の 生 活 態 様 や ニ ー ズ の 相 違 を 認 め る こ と が で き る 。 と こ ろ で , 本 調 査 の 対 象 地 に 選 定 し た 立 正 佼 成 会 秩 父 教 会 の 包 括 地 域 は,秩父広域行政圏としてよぶが,1市5町3村で構成され,人口は124. 298人(55年国調)で”うち秩父市に61,283人(493%)が居住している。老 人人口率は,秩父市104%,小鹿野町13.0%,吉田町15.8%,皆野町12.1 %,長瀞町11.4%,横瀬村89%,荒川村11.5%,大滝村158%,両 神村14.7%であって,圏域の平均は11.4%である。埼玉県の平均6.2% に対しては5.6ポイント高く,県内では「高齢化社会圏」であると言えよ う。(表l参照) こ の よ う な 教 会 包 括 地 域 の 実 態 を み た 場 合 に , 高 齢 者 会 員 の 就 業 , 所 得,保健,介護,生きがい等をめぐる諸問題への対応は,高齢化の進行す る中での教会活動にとって重要な課題をもつものと考える。そこで,本調 査 は , 高 齢 者 会 員 と そ の 家 族 の 生 活 態 様 や ニ ー ズ の 実 態 を 把 握 す る こ と を 主 た る 目 的 と し て , 今 後 の 教 会 活 動 の た め の 資 料 を 得 る た め に 実 施 し た も ので、ある。 調査対象の選定は,秩父教会のご協力を得て,総戒名の前Bり込まれてい る会員世帯のうち65歳以上(大正8年6月30日以前の出生者)の世帯員 を1人以上含むものを対象とした。そして,調査票の記入および面接対一 象者は,各世帯に2人以上の該当者がある家族では,原則として女性で,若 い会員を被調査者にお願いしたが,必ずしも厳密に氏名を特定しないこと と し た 。 こ こ で 会 員 世 帯 と し て 総 戒 名 の お 祁 り 込 み を さ れ て い る 世 帯 を 調

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会員の高齢者世帯の生活とニーズに関する一考察 表1秩父広域│世Iの年齢(3区分)別人「1描成(昭fl]55年国勢調査) 査対象とし,被調査者を女性としたのは,本会の信仰活動の実態を従来の 各種既存の調査結果に照応しての経験値からであるが,それによって本調

査の目的は十分にかなえられるものと考えたからにほかならない。対象者

の抽出には秩父教会保有の会員カードを用いたが対象世帯の異動,その他

の現状を各支部の関係者に確認してもらった結果,次に示すとおり会員世

帯4,326世帯(昭和59年1月1日現在)のうちに,656世帯(15.0%)を抽

(51 全 「 ’ 埼 玉 i 秩父広域│笠│合言 稚 父 1 1 」 小 塊 り I H I ] ゴ ││I’1 皆 野 | Ⅲ 長 瀞 町 横 瀬 町 荒 l l l 桐 大 滝 キ ( 両 神 村 総 計 総 数 100.0 117,060,396 100.0 5.42().48() 100.0 124,29: 100.0 61,283 10().0 12.775 100.0 6.501 100.0 12.81選 100.0 8,90I 100.0 9,51 100.0 6,30 100.0 2,71; l()0.0 3,41’ O∼14ji 23. 27,507,078 26. 1,458,42 ワq 巳 U , 28,752 23. 14,27I 23. 3.()5 21. 1,39’ 22. 2,90’ 23. 2,13 24.; 2,36 bf’” 1,43 17‘ 48 21.《 71 15∼64歳 67.2 78,834,59蓄 66.を 3,624,55 65.言 81,38§ 66.2 40,62; 63.1 8.055 63.患 4,142 65.2 8.36() 64.7 5,764 66.2 6,30Z 65.2 4.144 66.5 1,802 64.2 21194 65歳以'二 Q T ゾ ー ユ 10,647,35( 6.2 333.874 11.‘ 14.15? 10.. 6,38 13..I 1.661 15.1 1,031 12. 1,55( 11.: 1,01 8.9 841 11. 721 15. 421 14. 5()‘

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出することができた. (6』 合 計 秩 父 支 部 秩 父 東 支 部 影 森 支 部 皆 野 支 部 西 秩 父 支 部 会員世帯数 対象者数(構成比) 4 , 3 6 2 6 5 6 ( 1 5 . 0 % ) 1 , 0 9 7 1 4 4 ( 1 3 . 1 % ) 8 9 2 1 0 2 ( 1 1 1 % ) 1 , 0 5 8 1 6 0 ( 1 5 . 1 % ) 1 , 0 1 0 1 4 2 ( 1 4 . 1 % ) 3 0 5 1 0 8 ( 3 5 . 4 % ) (会員世帯数は昭和59年1月1日現在; なお,教会の支部構成は4支部と教会直轄の1地区(西秩父)であるが,こ 表 2 支 部 別 包 柄 市 川 村 支 部 禍 秩 父 秩 父 東 影 森 皆 W i 西 秩 父 ・秩父市の一部 ・ 秩 父 祁 横 湘 町 ・ 秩 父 市 の 一 部 包 括 市 町 キ 宮側町、番場町、上宮地町の一部 上 野 町 、 上 川 、 野 坂 町 、 日 野 田 町 . 熊 木 町 、 中 町 、 本 町 、 道 生 町 、 別 所 !│'村川、近戸町、東IH 上宮地町の一部、中宮地町、下宮地町、 桜木町、イ││生町、金室町、永田町 │:jlIlIl町、滝ノ上町、大畑町、寺尾、阿f 蒔川、大Hf原、黒谷、高篠、田村 ・秩父11jの一部(影森、浦山、久#│{、山田、栃谷、定'11筆 ・秩父lllj舵川村 ・秩父ilj大滝村 ・秩父1jの一部(大ⅡI、伊Tl篇ilⅡ、品沢、」州切、小柱: ・秩父郡皆l}I川 ・秩父#1j長瀞川 ・秩父Il1j小腿WlllI ・秩父IIljl1llji''''111 ・秩父Il1j吉川'''1

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会 員 の 高 齢 者 世 帯 の 生 活 と ニ ー ズ に 関 す る 一 考 察 こでは便宜上5支部とした。行政区画との関連を示すと表2のとおりであ る。 調 査 方 法 は 後 述 す る ご と く 調 査 票 を 用 い , 配 票 留 置 お よ び 面 接 調 査 と し た。また,調査員は,教会各支部の幹部会員91名の方々に面接ないし配票・ 回収の協力をお願いし,実査直前の6月22日に調査のためのインストラク ションを実施し,「調査の手引き」を作成,配布して,調査の目的の説明およ び記入上の留意点について説明した。 調査の実査期間は,昭和59年6月23日∼7月5日まで、の約2週間と し,調査票の回収後,中央学術研究所-より研究員が出張して数日の補充調 査を実施した。 調 査 票 の 回 収 は , 封 筒 に 厳 封 し た の で ほ ぼ 全 数 を 回 収 で き た が , 有 効 票 は624票で95.1%の高率となった。不能ないし無効票は対象者の死亡,移 動,無記入とくに基本属性の無記入等を含め32票(4.9%)であった。ま た,会員世帯のうち「お肥り込みはしていない」47世帯(7.5%)あったが,集 計にはこれを加えて有効票とした。 調査票は,(1)高齢者会員の基本的属性と家庭環境,(2)就業状況と経済生 活,(3)健康状態と日常生活,(4)宗教的属性と教会活動,の4項目を大きな 枠組みとし,質目は全部で27項目を設定した。 集 計 は , 回 収 さ れ た 調 査 票 を 研 究 所 に お い て 開 封 し , 記 述 の 有 無 を 点 検 し,記述ミス等の明らかな場合は可能な限り調査員各位に確認し,補充調 査を行った上でコーディングし,予め準備した集計計画に基づいて機械集 計を行った。集計は単純集計と質問項目相互のクロス集計を行ったが,こ のクロス集計は250余におよんだので,本稿ではとくに必要なものについ てとりあげた。具体的な集計表は別途に資料編(集計表)を作成したので参 考いただければ幸いである。

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2 高 齢 者 会 員 の 基 本 的 属 性 と 家 庭 環 境 l)対象者の基本的属性 対象者の性別,年齢別構成,配偶関係,出身地,学歴等の属性をみるこ とにより,対象者の基本的'│生格を述べることにしたい。 対象者624名の性別は男27.6%,女72.4%で男が踏強であった。前節 で の べ た と お り , 被 調 査 者 の 選 定 に あ た り , 対 象 者 を 原 則 と し て 女 性 と し,同一世帯で2人以上の高齢者のいる場合は若い年齢層としたことから 女性が多く,また65∼74歳の前期高齢者の多いのは当然ともいえるが,実 態 は 表 3 の 示 す ご と く で あ っ た 。 表 3 性 別 ・ 年 齢 別 椛 成 全体では65∼69歳332%,70∼74歳279%である。すなわち,前期高 齢者が6割,後期高齢者が4割であった。性別にみると男性は65∼69歳が 44.8%,70∼74歳が22.1%であって,前期高齢者が%を占めているが,と くに65∼69歳の対象者が男性対象者の半数ちか〈である。女性の場合は, 65∼69歳28.8%,70∼74歳30.1%でほぼ同じであり,前期高齢者と後期 高 齢 者 は 6 : 4 で あ っ て , 対 象 者 の 女 性 は 男 性 に 比 べ て や や 後 期 高 齢 者 の 害'1合が多いことが指摘できる。 次 に , 対 象 者 の 配 偶 者 の 状 況 を み る と , 既 婚 者 で 配 偶 者 が 健 在 な も の が 41.7%,雛死別者が567%,未婚者L3%で,ほかに無答が0.3%であっ た。(表4参照) ム ニ 1 口 同 T TJ、 ﹁4 合 計 100.( 624 100.( 172 100.( 452 一等応 Fヘリ︵uJ 戸hU穴hU 33. 207 44. 28. 13( FJrj 04 7,句I 27.9 17Z り り で ム ム . ‐ L 3 30.1 13( 一埠戚 59 77 19. 1ワニ 」 白 二 18. 19. 80∼ 84歳 13.: 8節 8.W 一、J ● 14.2 ︵rU 竺 . 耐 。 : 幸 : 一 開以 6.4 4 5.[ 114 6.( q L回

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会 員 の 高 齢 者 世 帯 の 生 活 と ニ ー ズ に 関 す る 一 考 察 男性では既婚者で配偶者健在のものが640%である。とくに65∼69歳 では779%,70∼74歳711%であるが,加齢につれて低率となる。女性 は,配偶者健在のものが332%と路である。したがって離死別者が%を占 めているのが実態であった。女性の65∼69歳で配偶者の健在なものが50. 8%で半数を占め,70∼74歳になると37.5%に減少し,加齢するにつれて 配 偶 者 の 健 在 の 比 率 が 低 率 と な る の は 夫 婦 の 年 齢 差 と 平 均 寿 命 の あ り 方 か ら 考 え る と 必 然 の こ と と も い え る が , 高 齢 者 に と っ て , 夫 婦 が 健 在 で あ る か否かは生活目標はもとより,日常生活の遂行にとって重要な問題である だけに,女性の場合に,本調査結果の実態が示すとおり,高齢初期の65∼69 表 4 対 象 者 の 配 偶 状 況 ( 性 ・ 年 │ 蹄 別 # rQミ 、 ゾ ざ 合 同 男 言 女 計 65∼69歳 70∼74菌 75∼79歳 80∼84歳 85歳以上 65∼69歳 70∼74歳 75∼79歳 80∼84歳 85歳以上 Z 聖 二 1 口 訂 100. 62 100. 11八 100. 7? 100. 100. qJ 1()0. 100. 100. 45 100. 13 100. 136 100. 100. 100. 既 州 41.? 26C 64.§ l1C ワ ワ F 弓 イ イ . 琴 6.‘ ワ 1 言 j 上 り 且 27 53.夏 ワ﹄ 11 33.3 10.s 33.2 15〔 50.§ “ 句 句 戸 O イ . S 24.? ○ぬ 11.き 10.s 未 州 1.〔 0.6 1.( 1.〔 2.3 1.( 6.7 離 死 暁 56.? 35‘ 35.唇 dウロ、 20.を 28.笹 Ⅲ 46.を 66.;; 9().《 64.を 29 46..i、 dか■、 60.〔 邸 EJ ワ﹄ “F0L 88.皇■酉1 83.藍 雪8生 無 2 0.f 目 0.4 0.[ 0.7

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歳ですでに半数が夫を失ない,70歳台前半では%が死別していることはあ らためて留意してみる必、要があろう。 次 に , こ の 対 象 者 の 出 身 地 に つ い て 検 討 し て み よ う 。 こ の 場 合 , 出 身 地 という規定は回答する場合に極めてあいまいなので,小学校卒業時の住所 を た ず ね , こ れ を 出 身 地 と み な し た 。 回 答 選 択 肢 は 表 5 に 示 す と お り 表 頭 が出身地,表側が現住地をあらわし,両者をクロス集計したものである。 まず,出身地別にみると秩父市が最も多く27‘7%(173名)を占め,市外 の5町3村(秩父広域圏内)の合計は57.1%(356名)であって,l市5町 3村の圏域内において848%の対象者が小学校を卒業していることを知 ることができた。したがって,圏域外の埼玉県内を出身地とするものが5.1 %(32名),それ以外の出身のものが8.8%(55名)であって,無答1.3%(8名) を合わせても15.2%(95名)にすぎず,大部分の対象者が秩父広域社会圏の 出身者であることが指摘できる。 また,現住地と小学校卒業時の住所をクロスさせた結果みると,同一の 市町村であるものの比率は,秩父市45.4%,小鹿野町60.7%,吉田町66. 7%,皆野町516%,長瀞町55.0%,横瀬町51.1%,荒川村48.1%,大 滝村94.7%,両神村53.3%のものが同一の行政区域内に出身し,現在も 居 住 し て い る も の で あ る 。 こ の こ と は , こ の 対 象 者 に 関 す る 限 り 社 会 移 動 が 少 な く , と く に 対 象 者 の 7 割 以 上 が 女 性 で あ る こ と を 考 え る と 通 婚 圏 域 は か な り 限 定 さ れ て い る といえよう。しかも,秩父地方の社会圏に広げてみれば秩父市(182%),皆 野町(110%),長瀞町(16.6%),横瀬町(17.8%)などが秩父圏域以外の出 身者の比率がやや高いが実数は少ない。したがって大部分は秩父地方の出 身者であると考えてよいであろう。換言すれば,対象者の親族関係や地縁 関係はこの圏域内に堆積しているものと考えられ,このことが高齢者の社 会的孤立の問題の解決に直接に結びつくものではないが,大都市の高齢者 の場合と異なった側面をもつものと考えられる。

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会員の高齢者世'粥の生活とニーズに関する一考察 表 5 出 身 地 ( 居 住 地 域 別

対象者の学歴は小学校等の初等教育終了者が83.5%,旧制中学校等の中

等教育終了者が10.1%,旧制高校等と大学がともに0.6%(4名)という状

況であった。昭和55年国勢調査における埼玉県の65歳以上の教育程度

は,初等教育約75%,中等教育18%,高等教育約6%,未就学者が1%

ほどであったから,県平均に比べれば,教育程度は高いとはいえないが,当 時の秩父地方の状況からすれば一般的な水準であったと考えてよいである 7。 2)高齢者会員世帯の状況

ここでは,高齢者会員世帯の世帯人貝,世帯類型,住居の種類について

(11〉

二皇ド ムロ 秩父『 'j,鹿野’ 田H 皆野H 長i静H 横瀬B 荒川イ 大滝オ 両神イ 100環 二・’4. nム ハhU 100.t 280 100.噂 100.も 100.患 トI 100.噂 1 1 100.巷 11 100.隆 ij ︲− l()0.0 100.善 秩父市 27. 1 ワ q 4 イ J 45. 127 8.9 3.0 26_’ 旬一・J へくJ 11. 26.’ 13.; '1,恥WH 1 0 f 6 ヴ 腫。 □ し 1 . 60.7 3 9 3.〔 4.§ 1.( | 20.f HIH ・44“ [ノー 4. 13 8 . 66.7 22 、﹁﹄ 心くJ ’0 1. ’0 ’0 +柵i,M 1 0 4.〔 Qソ 51 18.3 11 11 11.Z 長ilW旧11 戸RJ 7− 3.6 10 3.() 寸冒▲ 、くU 55. り i j 全 . 白 枇測Ⅲ 5.4 34 3.( | | 一 | 14 厘J 4》 。』 1.( 一 院川,I 。g八五 ︻″″, 7. 22 ’0 ’0 ’0 ’0 2. 48. 25 ’0 6. 大滝村 4 1 0.’ 1 . 5.1 94.7 18 句言呂呂 ︿、 iij神村 。︸&戸、﹀ 。○ム 4段 2.9 14. 1.6 −1 1.9 −1 53. そオヒ以外 の埼玉県 司目目△n乙 ・の毛J 貝﹄ 6.8 1.8 屯二三一 6 4.? 3.3 6.? 3.8 その11 8.[ 5f 11.4 3 3.( | 6.〔 r・L qJ 勺14 11.] 5.( 5.: | 鉦 ノ ハ ” ' ﹃14 1. 1. 3. 1. ’0 1.9 ’0 ’0

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の べ て み た い 。 世帯人員は家族表に記入されたものを集計したが,結果は表6のとお尋 である。 表 6 世 帯 人 員 別 世 帯 数 高齢者の 単独 世帯は8.7%(54名),2人世帯は18.6%で最も比率が高 い。2人世帯の全てが老夫婦のみの世帯ではないがその多くが該当するの で,いずれか一方が亡くなられた場合は単独世帯になる可能性が高いこと が懸念される。次いで6人(17.0%),5人(168%)の世帯が高率で,3人 (143%),4人(122%),7人(117%)の順であり,8人以上の多人数の ものは5世帯(08%)にすぎなかった。 対象者の平均世帯員数を算出してみると411人であって,昭和59年の 秩父広域圏の1世帯平均は3.66人であるから,本調査対象者の方が0.心 人多い。 次に世帯の家族類型についてみよう。 表 7 世 帯 ; 類 剛

※夫婦と親とは65歳以下の子ども夫婦と老親との同居世帯のこと。また夫婦・

男親・女親と未婚の子世帯は,65歳以上の老夫婦(親)と65歳以下の子ども世帯

であるへ 世帯の家族類型別では,最も多いのは直系三一世代家族で50.0%であっ

た。「昭和58年厚生行政基礎調査」によれば,65歳以上の高齢者のいる世帯

の直系三 世代家族の全国平均は47.4%で本調査結果と大きな差はない。第 (12) 公、 [ 。 ロ 100. 624 1人 8.7 54 2人 18.5 11( ○ J ノ 14.4 ︲I 4 人 12. 7 4 5人 16.9 10〔 6メ 17.《 106 7人 11. FJJ0 8人以上 0.1 合 計 100.( 624 単独世帯 8.7 弓 」 夫婦のみ の 世 帯 12. 守ノー 夫 婦 と 未婚の子 7.2 男 親 と 未婚の子 1.( 女 親 と 未婚の子 ・・4 FnJ lLl 夫婦と親 8.3 1 1 』 直系三1 家族世帯 50.; 312 その他α 親族世帯 6.3 ’1 ト4 非 親 隙 世 帯 ().3

(11)

会員の高齢者世帯の生活とニーズに関する一考察 2位は夫婦のみの世帯で12.0%,第3位は単独世帯8.7%,第4位が夫婦 と65歳以上の親8.3%,第5位が高齢者夫婦と未婚の子72%,その他の 親族世帯63%などが主なものである。このほかに高齢者である男親と未 婚の子1.8%(11名),高齢者である女親と未婚の子5.4%(34名)などの通 常の世帯構成と異なったものがみられ,単独世帯,夫婦のみの世帯及び老 親と未婚の子世帯を合計すると219世帯となり,全対象者の35.1%の世帯 が今後十分にその動向を注目しなければならない家族類型のものが含まれ て い る 表8は,性・年齢別にこの世帯類型をクロスさせてみたものである。性 別にみると男性では直系三世代家族が40.1%で,平均より9.9%ポイント 低〈,夫婦のみの世帯が22.7%で平均より10.7ポイント高い。単独世帯 は5.8%で2.9ポイント平均より低率であった。これに比べて女性の場合 は直系三世代が53.8%で男性に比べ13.7ポイント,全体平均より38ポ

イント高く,三世代家族の中で暮しているものの割合が高い。そして,単

独世帯が9.7%で男性より4ポイント高く,夫婦のみの世帯は80%で男 性の22.7%に比べきわめて低率であった。 このようにみてくると,性別によって世帯の家族類型に著しい差がみら れる。その理由は明らかではないが,男性の場合に配偶者が健在である比 率が高く,女性にその比率の低いことと関連しているように思われる。 年齢別にみると男女ともに前期高齢者ほど直系三世代家族が少なく,夫 婦のみ,あるいは高齢者夫婦と未婚の子の形態が多く,後期高齢者になる と直系三世代の形態のものの比率が高くなり,累代同居するものの割合が

多くなっている。これは親を扶養する場合に,老親が若いうちは別居し,高

齢になると同居するものが多いのか,それとも現在の65歳台後半の高齢者 の子どもたちの世代が就労等による社会移動の結果,親と離れて暮らす割 合が高くなっているのかはこのデータだけでは読みとれない。その意味で、 は,個別の夫婦世帯および単独世帯の実態を事例研究し,夫婦世帯から単 (13)

(12)

独世帯への過渡的状況にあるか否かを検討してみる必要があろう。われわ れの少数の面接では,夫婦のみの世帯の子どもは,現在首都圏に住んでい るが,「いずれ,親がもっと高年齢になったら秩父に帰ってくると言ってい るが,おそらく親が(地元を離れ)子どものところへ同居しない限り,仕事 の関係で帰ってはこられないであろう」という見方をしていたものがほと んどであった。もしそうであれば,現在夫婦で暮らしている世帯はいずれ 独居老人となる可能性が高く,それへの対応は物心両面にわたり重要な問 題を提起しているものと思われる。とりわけ,後期高齢者の疾病率の高さ を考慮すれば,単独世帯については現在でも十分な援護を必要とすることは 表 8 世 帯 の 家 族 類 埋 ( 性 ・ 年 齢 別 〉 ︿口 男 計 女 計 65∼ 69歳 一歳 04 70吋I 75∼ 79歳 80∼ 84歳 歳上 F31人 、、卜上 65∼ 69歳 一歳 04 77 75∼ 79『波 80∼ 841瓶 85歳 以1−. 夢孟ロ ムロ I()0.号 62‘ 100.き 172 100.審 ’T 100.曇 3 100.善 3 100.審 , 100.零 . l()0.審 45: 100.巷 130 100.審 136 100.醤 8 100.巻 6 100.壱 3 単独世帯 8,? F別L RJ 1.2 7.2 6.[ 13. 2(). 9.? 11. 10. Q r J 、 1 1 6.( 10. 夫 婦 の の 世 ‘ 12.《 ワ 22.1 3 29.( ID 』』 1上 り色 18.{ 6.5 10.( 8.( 3( 14.( 8.( 1『 八名 5.( | 0 夫 婦 と 未婚の子 7.1 41 12.8 2 15.6 12 21.1 6.: 5. 2 ; Q ‘ J , 4 12 FhU 4.I 男 親 未 婚 の 1.8 一二4 戸hU 5.2 10. 勺。 6.? 10.‘ 女 親 と 未婚の号 ・3 5 ’0 ’0 ’0 ’0 ワー 34 6. 8. 12 70 6. 6. 夫婦と親 旬一一J○白 ・一隅J ︹xU 70 3-1 2.6 貝﹀ 14 13. 10. 8.8 40 二・4− F、︺ 2.1 13. 14. 23. 直系三世f 家族世科 50.〔 312 40.1 6 33.〔 2 34.2 1 50.〔 60.( 50.( r預Lr﹃L ・・川貯 qリゥム P︻﹄ 46.〔 6 54.4 7, P 56.Z 5 65.7 51F 仏 46.7 lL そ の 他 グ 親 族 世 群 6.( 5.: 10.4 2.( ’0 ’0 0 6−( 5 . 8.: 3.‘ 19 ワー 13 非 親 款 世 篭 0.3 0.4 1.5

(13)

会 員 の 高 齢 者 世 帯 の 生 活 と ニ ー ズ に 関 す る 一 考 察 言うまでもない。 と こ ろ で 対 象 者 の 住 居 の 有 無 は 高 齢 者 で あ る だ け に 重 要 な 視 点 で あ る が,調査の結果は,「持ち家」89.4%,「民営の賃貸アパート・借家」7.1%,「公 営の賃貸住宅等」2.1%,「その他間借り等」0.6%(4名),「給与住宅」0.2% (1名),無答が4名であった。したがって,住居の形態では持ち家率が高 く不安定な住居形態と思われるものはきわめて少ない。秩父広域圏内の持 ち家率は77.5%であるから,対象者の場合の方が高率である。しかし,世 帯類型とクロスさせてみると,単独世帯の20%,高齢者である女親と未婚 の子の15%は民営アパート・借家で暮しており,持ち家率の高いのは直系 三世代家族で946%であった。 3)高齢者会員の家族的背景 ここでは,対象者の子どもの有無,子どもとの同居・別居の状況,他出 している子どもの現住地について簡単に要約してみたい。 子どもの有無について,同居・別居の別にかかわらず現在生存している 子 ど も の 数 に つ い て た ず ね た 。 そ の 結 果 は 表 9 の と お り で あ っ た 。 表 9 子 ど も の 人 数 ( 健 在 で あ る も の ) △、 ロ 100. 62 1 ノ 13. 隅 L 2 人 14.1 3 メ 4 人 以 上 22‘ 47‘; 14 295 子 ど も に い な い ワ ′ 臼 . ’ ・ 子ども4人以上が半数近くを占め,1人ないし2人はいずれも15%弱で あり,この年齢世代(年齢コーホート)の時代的背景をよく示している。と ころで,これを世帯の家族類型とクロスさせたのが表10である。この表を みると,単独世帯の16.7%が子どもはいないと回答しており,同じく夫婦 のみの世帯に3名(4.0%),その他の親族世帯5名(12.8%)であって,い ずれの家族類型でも4人以上の子どもをもつものの比率が最も高いのであ (15)

(14)

るから,子どもの人数と現在の高齢者の家族集団のタイプ。わけとは相関関 係は少ない。つまI),子どもの人数の多少にかかわらず,単独世?帯,夫婦 の み の 世 帯 と な る と い う こ と で あ る 。 し い て い え ば , 単 独 世 帯 に 子 ど も は いないものが16.7%(54名中9名)あったわけだが,この場合も%の世帯 で、は現在4人以 上の子どもが健在なのである。 表10子どもの有無(世帯類ノ”'1) 表11子どもの同1片・別111}状況 ム ヨ ロ 1 1 単 独 世 ′ 帯 夫 婦 の み 夫 婦 と 未 婚 の 子 男 親 と 未 婚 の 子 女 親 と 未 婚 の 子 夫 婦 と 剃 直系三世代家族 その他の親族-│噸 非 親 族 世 W } ム 割 に 1 1 . 1 1 100.( 624 100.( 『, l()0.( ワI 100.( 4 100.( 1 100.( 3 100.( FD 100.( 31; 100.( 3 1()0.( 1 メ 13.患 81 18.量 10 14.? 11 2.2 1日日些 QJ 11.9 17.3 13.5 42 月“Ⅱ炉“し 70 2 ‘ 14.3 8§ 13.噂 ○ヘリ 101 1 1 貝 環 上 J 、 L ; 27.2 ワ Q 畠 臼 哩 ■ 言 . 15.息 12.§ jL 10.s 3 ノ 22.§ 141 18.量 33.2 ワ] 31.1 4 18.2 20.畠 15.4 22.夏 6〔 1 ワ E L J . = 4人LA−i 47.2 295 33.2 34.7 貝 1 ‐ J 上 . _ 45.5 38.2 貝 1 ミ リ 上 . : 〃 51.: ハリ ー 51.: 100.0 子 ど も に い な し 2.7 16. 4.0 12. 号・I 、誤I ノバー 1()0.( 624 l1ill,「}していそ 65. 4[ メ 12. 同 居 していない・いな↓ o 9 . 2 空 . 14:

(15)

会員の高齢者世帯の生活とニーズに関する一考察

子どもの同居。別居の状況についてみると表11のとおりである。

ここで、は,同居している子どものうち男の子のいないものは女とし,同 居していないものは「同居していない・いない」というように表現した。つ まり,家族表の中から任意に現住家族の実態をみたものである。本来,あ と と り が い る か い な い か を 知 ろ う と し た が , 質 問 項 目 の 不 備 も あ っ て 限 定 していなかったためにこの集計結果となった。 子 ど も の 同 居 ・ 別 居 と 高 齢 者 の 既 未 婚 ・ 配 偶 者 と の 離 死 別 の 状 況 と を ク ロスさせてみると表12のごとくであった。 表12子どもの│司・別居の状況(IlWⅡ状況り'1) 高齢者会員の既婚,離死別者ともに59%∼70%(平均65.2%)は男子と 同居しており,女子と同居しているのは11∼13%(平均12.2%)であっ た。同居していないものは,既婚の夫婦健在のものの29.6%,雛死別者の 15.8%であった。このようにみると,高齢者夫婦の健在のものの3割は子 どもが同居しておらず,夫婦のいずれか一方が死別した場合でも1害'15分 の も の が 子 ど も と 同 居 し て い な い と い う の が 実 状 で あ っ た 。 言 い 換 え れ ば , 高 齢 者 世 帯 の う ち 夫 婦 健 在 の 場 合 の 7 割 は 男 女 い ず れ か の 子 ど も が 同 居 し て お り , 夫 婦 の い ず れ か 一 方 が 雛 死 別 し た 場 合 に は 子 ど も の 8 割 5 分 がともに暮しているのが実態であった。 (17)

馬砿-土こ&

既 婚 未 婚 雛 ・ 死 獄 無 答 合、房-’ 100.0 624 100.0 260 100.0 10().0 354 1()0.0 65.2 407 59.2 154 、/﹄ 114 70.§ 25 50.$ 12. ラ ノ 11. , 13. 4 l1fl)#して いない・いなし 22. 14 ,q 臼 呼 ロ 87. 15. 50.

(16)

これを子どもの既未婚と長男(長女)とそれ以外の子どもとの同居・別居 の状況をみたのが表13である。 表13子どもとの│両j居・別lil卜と長一子との'11係 わが国の伝統的家族では,l子が家に残り親と同居するのが通常で,そ れも長子が累代同居するのが一般的であるが,本調査対象者の場合にもそ の傾向と異なるものではない。すなわち,既婚の長子が対象者と同居して いるものが51.0%,長子が他出し,他の既婚の子どもと同居しているのが 9.6%で、あったから,あととりの形で累代同居している既婚の子どもとの 拡大家族は60.6%である。ほかに未婚の子どもと同居しているものが16.8 %,子どもが全員他出しているものが19.9%,子どものいないものが2.7% であった。 次に他出子について,子どもが現在どこに住んでいるかを知るために,長 男(女)から三男(女)までについて集計し,その傾向をみたのが表14であ る。 表 1 4 他 出 子 の 現 住 地 624世帯の他出子1,493名を母集団としてみると,「近隣」8.3%,「同一市 町村内」22.3%であって,3割のものは同じ行政圏域内に居住しており,秩 父広域圏内では50.1%(748名)であった。広域圏外では「埼玉県内」23.? (18) へ II 100.0 624 既 婚 の 長 男(長女! と同1i弓 51.$ 31f 未婚の信 男(長女 と│可) 9.8 長男(長女; は い る が 他 出 し て お り 他 の 既 婚 の 子 と同I( 9.( 6) 長男(長女 は い る か 他川して お り 他 の 未 婚 の 子 と同居 1 00 0 ム ワー 4 全貝他,llj している 19.号 124 子 ど も は I , ナ 島 I − vQ′J、v、 2.《 ﹃ノー 三一口 へ口 Z蕊三一l・ r l I 1 1 100.0 1,493 近 ’ 嫌 8.〔 124 同市、 村は 22.3 335 秩 父 市 内 9.2 138 秩 父 郡 町 村(秩父TI を│旅〈〉 l().2 15( それ児 外の路 玉県Iメ 23.7 35Z 東 京 都 11. 16( そ れ 以 外の関 東 地 方 8.8 131 その1 6.I 9§

(17)

会員の高齢者世帯の生活とニーズに関する一考察

%,「東京都」11.1%などが主なもので,対象高齢者会貝の子弟の他出先

は , や は り 秩 父 広 域 圏 内 と そ れ 以 外 の 埼 玉 県 内 に 集 中 し て い る こ と が 理 解 され,国内の広域にわたって社会移動をしているものではないことが指摘 される。 3 就 業 状 況 と 経 済 生 活 こ こ で は , 就 業 状 況 , 1 カ 月 の 生 活 費 . 家 計 支 持 の 形 態 に つ い て の 概 略 を の べ て , 高 齢 者 世 帯 の 経 済 生 活 の 一 端 を 検 討 し て み た い 。 表 1 5 枕 業 状 況 表15は対象者の就業状況をみたものであるが,その他までを含めた有業 者は30.9%,無職は65.9%で,対象者のうちほぼ3人に1人は何らか職 業についていることがわかる。これを性別にみると,男性では半数以上が 就業し,女性の就業者は2割強で7割以上は無職である。また,有業者193 名のうち,前期高齢者では2割が就業し,後期でも1割が働いており,業 種は農林業(368%)と商工自営業(29.5%)が主なものである。 次に世帯の1ヵ月の生活費についてみてみよう。設問で、は「お宅の生活費 はおよそどのくらいですか..…・」と間接的に質問したが,その結果20万円 未満の世帯が7割(69.1%)を占め,うち%は10万円未満という世帯であ る。地域的には都市部よりも山間の過疎地域に消費支出の少ない世帯がや (19) ム 、 舌 + ’ 二 1 凹 I 女 △ロ 100.0 624 100.0 172 100. 452 農林業 主・手 伝 い 11.塁 7 19.息 3 8.2 3 商工自 営業主 ・手伝し 9.1 ワi EJ 19.2 q畳 Lノ菅 5.3 24 勤 め 人 Ru 33 8.1 1民 上 U 4.( 18 、ILFIp−1■■︾阜qI垂賑■b ノ ーアイー

パ︵

T 4 土 、 二 1.7 1.3 内 職 2.2 1.2 2.7 そ の 他 1−4 句o n/台 1 ? 上 ‐ 且 無 嶋 65.# 411 44.名 73.§ 334 答 3.2 2. 3.

(18)

や多くみられる。 この家計支持の形態を世帯類型とクロスしてみたのが表16であるが,複 数回答で1人平均1.3項目をあげている。1位は「同居の子による働き』 (59.0%),2位「自分や配偶者の年金や恩給」(38.6%),3位「自分や配 偶者の働き」(20.8%)などが主なところであって,貯金・財産収入や別居 の 子 な ど か ら の 仕 送 り な ど は 5 % 以 下 で あ っ た 。 表 1 6 家 計 支 持 の 形 態 ( 世 帯 類 型 別 ) これを世帯類型別にみると,単独世帯や夫婦のみの世帯では年金や恩給 が6割以上を占め,特に単独世帯では別居の子から仕送りを受けているも のが13%あり,生活保護世帯も9.1%ある。一方,子どもと同居している世

帯では「│荷l居の子による働き」が6∼8割と高率で,年金等は概して低い。

とくに子ども夫婦とlT1居しているものと直系三世代家旅では年金は2割台 であって,子どもへの依存度の高さが知れる。 以上の結果から,調査対象者の3人に1人は就業しており,業種は農林 卦印 へロ 単 独 世 帯 夫 婦 の み 夫婦と未婚の二 男 親 と 未 婚 の 子 女 親 と 未 婚 の 子 夫 婦 と 新 直系三世冒代家t その他の親族世帯 非 親 族 世 淵 合 計 100.( 62尋 100.( 100.: 1()().( 100.善 100.; 100.( ’■j 100.号 312 100.0 100.: 自分や 配偶者 の働き 20,’ 130 18.I 40.’ 44.‘ 27.I 14.’ 11.I 14.‘ 25.1 自分や配 偶者の年 金や恩給 38.’ 24里 68.‘ 62.’ 44.‘ 45. 50.’ n l 色 1 − , 28. 35.’ 100.馨 貯金・H7 産収入 5.6 35 11. 6.7 り O 争 ・ 卓 屯二呂呂星 Q辺 2.9 1.9 6 2.6 同居舞 子によ る働き 59. 36 旬貞 J J . 63. 7 0 75. 81. 戸HU −HU n〃色 ;│l居の子 ・孫から の仕送I) 声RUn凸 ・旬乙 qJ 13. 4.0 6.? 5.9 1.6 2.6 50. 生活保護 福祉手 当なと 0白・言4− .11 ワ] 句一・・u nuソ 4.0 2 2 2.9 1.() 2.6 そのfI 1.3 1.9 1.0 10. 甜旺 2 C︾ 勺IL 1 q 上 、 U 4.4 2.9 5.f 1.t 回 答 総数 T Q q L u J . 83 122. 66 118. 89 142. 64 145. 16 150. 51 117 61 135 42 146. 反ヴ J j 150.

(19)

会員の高齢者世帯の生活とニーズに関する一考察

業や商工自営業が多く,それもかなりの高齢になるまで働いている。ま

た,経済的には,拡大家族では同居の子への依存度が高く,単独世帯や夫

婦のみの世帯等では,自らの労働収入に加え,年金や恩給が主たる所得と

なっていて,全体的にも比較的消費支出の少ない世帯が多く,つづまやか

な生活を送っていることがオうかる。 4 健 康 状 態 と 日 常 生 活

高齢者と健康・保健・介護の問題や生きがい対策などは,高齢化社会を

考える上での最重要課題である。そこで,ここで、はこれらの問題に加え

て,将来に対する不安,1日の生活行動について検討してみたい。

まず、対象者の健康状態をみると(表17),「ふつう」52.7%で最も多く,

「やや病弱」232%、「非常に健康」16.7%で,「かなり病弱」4.5%,「寝たき

り」も18%(11名)いた。性別で健康者(非常に健康,ふつう)と病弱者(や

や病弱,かなり病弱,寝たきり)をみると,健康者は男性74.4%,女性67.

4%で,病弱者は男性25%,女性31.9%で,女性の方にやや病弱者の比率

が高い。 表17健康状態(性別)

次に,不測の事態によって寝たきりになってしまった場合に,介護者が

家族の中で決まっているかどうかをたずねた。その結果,96.5%(602名)

の世帯では暗黙裡に介護者が予定されており,まだ決まっていないのは2.

6%(16名)であった。決まっていないものは独居老人が%以上であるが,そ

(21) 二三冊 陣 △ロ 男 合 計 100. 62 100. 172 100. 45 非 常 に 雌 康 16.7 1()Z 20.§ 3 15.唖 6s ふ つ ‐ ? 52.? 32( 53.5 52‐皇 237 や や 病 弱 23.2 14[ 16.き 、/合 25.? 11( か な り 病 弱 4.F 9△ 5.2 4.21且 寝たき:厚 で あ る 1.( 夕ELL ワ今 1 〔 上 e L 無 答 1.: 0.( 1.(

(20)

の 他 の 世 帯 に も そ れ ぞ れ い る 。

ところで,介護者が決まっているとした6()2名について,その続柄をみ

ると,1人平均1.3項の回答をしているが,このうち嫁が最も多く508%

と過半を占め,息子354%,娘23.4%,配偶者146%の4者が主なもの

である。「病院・老人ホームに入る」,「きょうだい・親戚」,「家政婦。近所の

人」等の家族以外のものにたよるものもわずかながらみられたが,公的機関

の家庭奉仕貝やヘルパー等はなく,「老いの看取りは家族」という意識の強

さをうかがわせるものといえよう。また性別では,夫は妻にたより,妻は

嫁にたよるという傾向が強いように見受けられる。世帯類型をクロスして

みると,子どもと同居している場合は,その子ないしは嫁がいる場合は嫁

が多いのであるが,子どもと同居していないひとり暮らしの老人では自分

の子ども(娘・息子)に6割以上がたより,2割は老人ホーム(63%)や病院

(12.5%)に入るとしている。介護者の問題は現実的に多くの課題を内包す

る問題であり,とくに現実に不測の事態が生起している11名の寝たきり老

人を含め,具体的な検討が必要であることは言うまでもない。(表18参照〉 表18介護者との続柄(性:│I 次に老人が1日にどんな生活を送っているかを複数回答で3つまで問う

と,1位「テレビ・ラジオ・新聞などを見ている」52.2%が過半を占め,2

位「近所の人や友人との会話」35.3%,3位「身のまわりのこと・孫の世話・

家族との団らん」3L3%,4位「趣味など」26.9%,5位「家事のきりもり』

26.1%,6位「仕事」20.5%,7位「佼成会活動等」9.3%,8位「病気療養』

8.7%,9位「その他」L8%となっていて,1人あたりの平均回答数は21

’十1 三回 ﹂ △ロ 二三口I可︲・ ハ︽口 100. 602 100. 165 少人 ま妻 夫は 14.f 8t 38.2 62 50. 30 35. ’4畳 旬 へ J 言 1 1 ,″白 23.5 I ? f 白い ’勾斗一口J ,l −hU○& n屯﹄ 30.3 芸 卜 ・ l豊 1.鳶 親 1 . 1 . 家 政 婦 お 手 伝 い さ ん q号 0.零 近 所 の 人 ・ 知 0 . |I 〆、」 老人司 一 今 叩へ 1.き ’1 に剛つな ︷柄入 1.7 1 ( 0 . そのii ●1 1 ?﹄ 同昌総 131.7 nuソ 句ノー 133.9 、皇 心乙 女 100. 437 R u 56. 24 n回り一町歩ム 。︿ⅢU nくJ104 n〆白 373 163 1 0 . 0 1.皇 、凸 L塁 。ワj nUF3 n毛J 1

(21)

会員の高齢者世帯の生活とニーズに関する一考察 項であり,1日の生活活動はさほど多様とはいえないのが実態であった。 ところで,老人は将来に対してどのような不安をいだいているのであろ うか。そこで,不安の有無をみてみると(表19),「不安がある」273名43.9

%,「不安はない」303名(486%),無答47名(75)%で,本対象者では約半

数が不安がないとIul答しており,不安ありとする者を上まわっている。性 別では,男性の方が女性よりも「不安なし」が多い(53.5%)。しかし,年齢 表19不安の有無(1雌・年齢別) (23) 合 計 男 計 女 計 65∼69歳 70∼74版 75∼79歳 80∼84歳 85歳以上 65∼69歳 70∼74歳 75∼79歳 80∼84歳 85歳以上 Z、 i 汁 ロ 100.0 624 100.0 、ム ワ1 11入 100.0 77 100.() 3s 100.0 32 100.0 15 10().0 1s 100.0 452 100.0 130 10().0 136 100.0 8号 100.0 6 100.0 3s 不 安 が あ 43..I 274 ① 弓 9 . 0ノー皇 50..〈 44.尋 31.〈 戸︻U 10.〈 43.】 195 50.: 41.[ 46.1 43.2 43.( とくに不安はな’ 48.愚 30《 53.5 8.3 42.s 3 44.? 53.堂 8().亀 ︲ 90.噂 50.s 22( 44.ら 5 49.3 。 b [I 47.2 ノ﹄ 49.登 3 50..s ︲ 無 答 7.E 47 9.2 16 6.E 10.豊 15.患 13.3 6.9 31 4.6 8.8 12 6.7 7 E J ロ レ 6.7

(22)

別では若いものの方が不安感は強く,男女とも65∼69歳では「不安あり」が 逆に50%を超えている。一般的に老人の始期は70歳といわれているが,こ の年代層はさらに長い老後を生きる精神的準備期間とみることもでき,そ の意味でもより強い不安をいだくものが多いと考える。 さて,これら不安をもっている273名について,どんな不安であるかを たずねると,1位は圧倒的に「からだのこと」87.2%であって、2位「生活費 のこと」131%以下を大きく引き離している。つまり,健康こそが何物にも か え が た い も の で あ る こ と の 証 左 で あ る 。 ま た 3 位 以 下 は 住 宅 , 仕 事 , 頼 る人がいない,あととりがいない等々に3∼5%の回答があったが,この 中で特に「頼る人がいない」と回答した10名については留意する必要があ ろう。 つづいて,生きがいについてみたい。生きがいの有無を問うと,「生きが いがある」88.6%,「生きがいがない」5.9%,無答5.4%で,全体の約9割 は何らかの生きがいを持っている。世帯類型別にみると,拡大家族に「生き がいがある」とした者が多く(92.3%),単独世帯や男親と未婚の子世帯で は70∼8()%と低く,反対に「生きがいがない」が15∼18%と高くなってい て,これらには特に留意する必要性を感じる。(表20参照) 表21は,生きがいがあるとした553名について,生きがいの種類をみた ものであるが,3つまでの複数回答としたところ,1人平均21項をチェ ックしており,平均2項目程度の生きがいをもっていることが知れる。結 果をみると「子・孫の成長」75.6%,「家族との団らん」41.2%,「友人・知人 との交流」39.4%に集中度が高く,高齢者にとっては家族や友人・知人との “暖かいふれあい”が生きがいの中心であることが指摘できる。また性別 では,「子・孫の成長」では差はないが,男性では仕事や趣味・レジャー,各 種社会活動がやや高く,女性は家族との団らん,友人・知人との交流が男 性より高く,ご法活動を生きがいとする者も約1割いる。 (24)

(23)

会員の高齢者世帯の生活とニーズに関する一考察 表 2 0 生 き が い の 有 無 ( 世 帯 類 咽 別 ) 表21生きがいの禰類(性別)

最後に地域活動への参加状況をみると,9つの選択肢を用意したが,老

人クラブやスポーツ,町内会等の地域活動に参加しているものは全体の%

にあたる420名(67.3%)で,参加していないものは殆(327%)であった。 (25) 計 、j﹁﹃ 単 独 世 補 夫 婦 の み 夫 婦 と 未 婚 の 子 男 親 と 未 婚 の 子 女 親 と 未 婚 の 子 夫 婦 と 新 直 系 三 世 代 家 雄 その他の親族世帯 非 親 族 一 世 帯 △− 口 100.( 624 100.( 馬 』 100.( 7 100.( 4 100.( 1 100.〔 q LJ 100.( 目 100.( 312 100.〔 14J r,■L 10().( 生 き が い が あ 88.5 55( 70.皇 33 86.? 二﹁ヨ RU 86.? 33 81.2 85.2 門司J り﹄ 92.2 川哉 Q ワ 畠 凹 . 匙 281 89.? F牌L ll fL 50.2 特に生きがいはな↓ 5.9 14.愚 4.C 8.9 18.2 頁 C u 凸 曹 3.[ 4.E 14 5.1 無 答 5.4 f■ ■4 14. 9.〔 4.と 8.( 3.( 2.( 5.1 50. 一︲l も △ロ FLl 女 合 計 100.( 55: 100.( 154 100.( 39( 子供べ 孫の帥 長 75.畠 41〔 76..曇 117 75.4 30: 家族と の だ ん ら( 41. 228 35. } 43. 174 什 至 ' 一 18.5 10〔 29.嘗 4さ 14.2 一︲, 一FL ロ’対. 汁不︾ン 趣レー 18. 100 25. トー 15. h l 友人 知人〈 の交I 39.皇 21〔 35.;/ 5 40.嘗 16〔 法動 ご︸宿 7.8 I 3.2 9.5 各種( 社会I 4.( o] 10..4 2.( その他 n毛U 1’八 1.9 1.0 卑謝 回総 206.9 1,144 217.量 335 202.8 809

(24)

性別では男性が72.7%,女性65.3%で男性の方がやや参加率は高い。活 動内容を参加している420名についてみると,「老人クラブ」65.5%が中心 で,「神社・寺の行事」240%,「町内会・自治会」19.5%,「スポーツ」18.6 %,「趣味の会」14.0%などが多く,「ボランティア・サークル活動」は2.1% と低率である。また,健康なものほど活動内容が豊富であり(1人平均15 程度),年齢によって内容に変化はあるものの,全体的には活発に活動して いるといえよう。 5 宗 教 的 属 性 と 活 動 状 況 ここでは,対象者と立正佼成会とのかかわりについて検討を加えたい。 はじめに,家族の中で誰が最初に入会の決意をしたかをみると,表22の とおりである。 表22最初の入会者(性別( 最初の入会者は対象者の代(本人自身・配偶者)が822%を占め,子ども の代(子ども・嫁)は13.9%であって,対象者の8割以上が最初の入会者 (初代)である。この初代入会者513名の性別をみると,男性は124名 (24.2%,男:本人自身72名,女:配偶者52名),女性は389名(75.8%f で , 4 人 の う ち 3 人 ま で が 女 性 が 最 初 に 入 会 し て い る こ と が わ か る 。 (表22参照) 次に,最初の入会者の入会年次をみると,表23に示したとおり,昭和 と延 計 口 pH可 女 △吟 1 コ I 100. 624 100. 172 1()0. 45 本人目 60.患 37{ 41.蓄 ワI 67.7 30( 配偶ラ 21.2 131 48.3 83 11.恩 ■F4 子 ど 7.‘ 42 4. 8.( 3] k 6.’ ’J﹄’ 3.‘ J ︻7− 句、 孫 0 . 0. そ の 他 3.0 1 2.3 3.3 細 員 建 J 小 、 ロ 0.5 0.7

(25)

会員の高齢者世帯の生活とニーズに関する一考察

36∼45年の入会者が最も多いが,昭和35年以前のいわゆる“方便時代"の

修行を体験したと思われる古い会員も37.7%と多い。 表 2 3 入 会 時 期 次に入会の動機をみるが,選択肢としては従来より“貧.病.争”が入 会の3大動機といわれてきたこともあり,これらを中心に8項目を設け た。しかし,先祖供養や精神修養という項目は,ほとんどの回答がここに

集中してしまうことを予測し意図的にはずすことにした。複数回答形式と

したが,一人あたり約1.1項をチェックしているにすぎなかった。表24は その結果を示したが,「親類や知人のつきあい」が40.5%を占め,“つきあ い”という人間関係が入会動機の大切な要素であることが指摘できる。ま

た3大動機では「病気」が244%を占めたが,生活苦(貧)と家庭不和(争)は

少なく,合計では31.9%である。まとめると,人間関係が4割で,具体的

な苦をもって入会したものが3割となる。 表 2 4 入 会 動 機 以上のことからわかるように,本調査対-象者世帯の8割以上は,方便時 代からの会員を数多く含む比較的古い初代会員で,このうちの%は女性が

最初の入会者となっており,人間関係によって導かれたものが多いが,苦

からの救われを願って入会したものも少なくないのである。 次に,世帯の勧請の状況をみてみよう。本会では入会と同時に父方,母 方双方の先祖を前Bった「総戒名」を一家のご宝前(仏壇)に肥り込み,その後 修行が進むにつれて「ご本尊」の勧請が許され,さらに本会の信仰が確立さ (27) △ 舌 + ロ 旧 I 100.0 624 昭和2 年以『 6. 4] 昭和26年 ∼ q R j U り 31.: 19 昭和36年 ∼45』 35.,砦 22 昭和46年 ∼55』 19.;す ワ] ●TIL 昭和56年 以ド 1 行﹃﹄ (1 わ力叫 な { 1 . 無 答 1.0 △ 、 一 口 ロ 100.’ 62 生 活 (経済) 壱 2.2 病 4 24.曇 151 匠和 家不 r・4 F﹃﹄ 3 宗教に 興 味 が あった 1■日ユ ワー ,』 ラ叩づ にヵか fU、ブヘ11︶ 11.2 可口金 イ瞳 親 類 や 知 人 の つきあい 40. 253 た j なん か季 8.’ 54 その1I EJ nくJ 無 答 1.1 ︲〃提可●7︲7毎 回総 106.4 664

(26)

れると「ご守護尊神」という一家の守護神の勧請が許可され,ご本尊同様本

部において授与される。そこで本調査対象者をみると,「総戒名」65.4%.

「ご本尊」14.6%,「ご守護尊神」6.3%,「わからない」3.0%,「お肥り込みは

していない」7.5%,無答3.2%となっている。この結果をみると,ご本尊

以上の勧請をいただいた家族が20.9%を示しているから,本対象者世帯で

は6割以上は一般の会員といえるが,5世帯に1世帯は熱心に本会の修行

をつんだ活動会員で、あった。

そこで,これらの本会におけるお役の経験をみると,本会のお役の「経↓験

があり」は22.6%(141名),「経験なし」56.7%(354名),無答20.7%(129

名)で,経験ありとした者はほとんどご本尊以上の勧請者と一致した。この

経‘験ありとした141名について,経‘験したことのあるお役をすべてあげて

もらうと,1人平均14項の回答をしている。お役で最も多いのは班長で

76.6%,ついで組長36.2%,主任7.8%,支部長・事務長3.5%,壮年部

役員5.7%,その他5.7%という結果である。したがって,お役では全体

の%が班長経験があり,また殆強は組長の経験があって,主任以上の経験

があるものも1割強いることがわかる。

次に,対象者が1年間にどのような本会の活動に参加したか,その状況

をみたのが表25で、ある。 表 2 5 ご 法 活 動 へ の 参 加 状 況

ここでの無答は参加しなかったものをすべて含んでいるので,大きく参

加の有無をみると,参加したものは389名(62.3%),参加しなかったもの

(無答)235名(37.7%)となる。したがって,無答の235名を除くと参加者

389名で1,094の回答をしているから,参加者全体の6割以上は1人平均

2.8項の活動に参加していることがわかる。 (28) 二二口 へ口 100.1 62 道 場 参 拝 27.7 |毛一二国U 局J1 11上 缶恥,ルー院朋卜 恥地坐法 12.〔 75 手j〆il ‘ 廷 = i身■ 』 、 9.t 6 ( お布施 39.( 24( 砦︽曲︿ 銘弧十八 19.: 11( 敬老 18.( 11( 年 回 供 養 19.; 11{ 埠叩什挫 津偏↑奉手 8.1 53 団 参 18.’ 11’ その他 2.9 無 答 37. 23畷 回 答 総 # 212.萱 1,32'2

(27)

会員の高齢者世帯の生活とニーズに関する一考察 活動内容では「お布施」39.3%,「道場参拝」27.7%がやや多く,活動して いる389名でみると,お布施は63.0%,道場参拝には445%が参加する。し か し , そ の 他 の 活 動 も 多 彩 で , 全 体 の l ∼ 2 割 ( 活 動 者 だ け で は 2 ∼ 3 割 程度)の参加率があり,お布施をのぞけば,特にきわだったものはないこ とが特徴である。なお年齢別でみると,前期高齢者の方が活発であり,加 齢とともに活動率は低下する。また団参おいて80歳を超えても参加者がお り , こ れ が 一 つ の 信 仰 者 と し て の 生 き が い と 思 え る が , 参 加 す る 際 の 健 康 状態などには十分留意する必要があろう。 ところで,このような活動姿勢を示す対象者に「あなたにとって信仰とは ど ん な も の で し ょ う か 。 あ な た の 気 持 ち に 近 い も の を い く つ で も ○ を つ け て く だ さ い 」 と 設 問 し , 信 仰 す る 意 義 を ト ー タ ル な イ メ ー ジ と し て た ず ね た。 表 2 6 信 仰 の 意 義 回答総数は1人平均2.1項で,最も多いのは「先祖供養によって救われ る」51.6%,「合掌することによって安心感がある」45.0%にそれぞれ半数 の集中がみられ,「家庭の和が得られる」35.4%,「生き方,考え方の支えに なる」30.9%など,信仰の利益的思考が比較的強いように見受けられる。ま た,「人を救うことに喜びを感じる」17.1%,「同信者が励ましあい,支えあ うことができる」16.5%といった主体的,利他的な意義をもつものも1割 以上ある。お役の経験別でみると,経‘験者 では4∼5項をチェックしてお り,全体的にも多様な意義を見出しているが,その中でも主体的な信仰姿 勢はお役経験者ほど高く,経験のないものとの大きな差異が指摘で、きよ う。(表27参照) (29) 100.C 624 人を救う ことに童 びを感と る 17. 101 家庭の和 が得られ FD 旬○ 22: 生き方 考え方 支えに る 30. 19( 同信者か 励まし皇 い、支宣 あうこと が で き る 16. 10〔 先祖供養 によって 救われる ﹃1人 戸島﹄ 322 合掌する ことによ って安心 感がある 45.; 28X そ の 他 0.8 無 答 15. I 回 答 総 数 213.t 1,33]

(28)

表27信仰の意義(お役の経験別) 表 2 8 信 仰 の 継 承 者 の 有 無 次に,本会の信仰の次代の継承者の有無をみると,4割(41.2%)が「い る」と回答しており最も多い。「いない」は18.6%で最も少ないが,「まだわ からない」とする不確定要素を多分に含んだ態度保留者も36.2%と高率で あ る 。 こ れ に 関 し て は . わ か ら な い と す る 内 容 を さ ら に 分 析 , 検 討 し , 1 人でも多くの後継者を育成できるよう,組織的な取り組みを強力におし進 め る 必 要 が あ ろ う と 考 え る 。 最後に「教会や幹部さんに何か望むことがありましたら,いくつでも○を つけてください」と設問し,教会・幹部に対してどのようなニーズをもつ へ 口 口 r I T E エ ソ [ 工 組 f 主 任 支 部 長 ・ 事 務 長 壮年部役; 教 会 事 形 , 今 言 + 工 式 p l そ の 他 ナ心 1 ' 乱 . L 〆 無 答 へ口 100.’ 67 100. 10 100. 100. 100. 100. 100. 100,0 100.0 354 100.0 129 人を救う ことに喜 びを感じ 21.‘ 14( 42. 4 64. ) 90.《 1 80.: 50. 85. 8.〔 ロ 9.〔 l霞 家庭の*[ が得られ 3 8 259 向くJ F︻﹄ 58 70.5 36 81.き 80.s 62.喜 71..4 ワQ,暑 合 ソ ・ 色 全 10Z 29.畠 33 美ご、え、え 味衷勺支る 34.5 231 55.5 j,‐ U L 76.畠 3E 81.2 100. 75.:: 100. 71..と ワ ワ 畿 竺 砦 ● 淫 23.藍 ( 同信者 │励まし い、支 あうこ ができ 20.; 141 47. ト 64.‘ 11 81. 80. 37. 100.0 57‘ 7.3 n〃白 7.8 1 先祖供養 によって 救われる 54. 367 67. 戸.j凸 74. 38 90. 1s 80.§ 75.唾 1()0.0 100°C 47.? 16〔 45.‘i: 5番 合掌すZ って麦,l 感があ2 47.2 31( 66.7ワI 70.患 33 72.? 60.《 62.そ 100.’ F 旬 = 、/、畠 39.2 13 38.; そ の 0.9 1 Q 上 . ヅ 3.9 0.6 無 答 15. 104 4.( 7.( 9.: 25.唇 α00︶ 16.嘗 60 24.2 3.2 回答総# 233.1 1,574 339.{ 36( 433.i 22 509.’ E( 480. :4 387. ( ] 400. 442. 雛 172. 60 QJ 70 1▲ 231 八 三 + 口 凹 I 10(). 624 V 』 旬 41.Z 257 い な い 18..5 11篭 + 少 一 主/、告 わ か ら な い 36. 22( 答 4.( 、〃ム

(29)

会 員 の 高 齢 者 世 帯 の 生 活 と ニ ー ズ に 関 す る 一 考 察 ているかたずねた。結果をみると,要望をもっているものは271名(43.4 %),なし(無答)353名(566%)であった。要望があるもの271名について その内容をみると,表29のとおり,1位「訪問してほしい」432%,2位「家 族のものの手取りをしてほしい」28.4%,3位「高齢者向けの催し」25.5 %,4位「幹部が声をかけてほしい」24.7%など,全体の4割強を占める要 望 を も っ て い る 会 員 は , 教 会 や 幹 部 と 接 触 す る 機 会 を 待 っ て い る こ と が 指 摘で、きる。 表 2 9 教 会 ・ 幹 部 へ の 要 望 こ こ に , 本 会 会 貝 の 高 齢 者 世 帯 の 生 活 概 要 と 高 齢 者 会 員 の 生 活 ニ ー ズ に つ い て , 調 査 結 果 の 一 部 を 要 約 し て き た が , こ こ で 高 齢 者 の 実 態 を 通 じ て い く つ か の 知 見 を 得 る こ と が で き た 。 会 員 と い え ど も 地 域 住 民 の 高 齢 者 世 帯 と か わ ら な い 属 性 を も つ も の で あ る が , 高 齢 者 の 問 題 は 高 齢 者 個 々 人 の 問題であると同時に,すぐれて夫婦・親子関係をめく、る家族の問題であ り,また,地域社会の福祉課題に連携される問題であることが提示されて いるものと考えられる。 本 文 に 触 れ た と お り 、 対 象 者 で あ る 高 齢 者 会 員 の 家 族 も , 地 域 社 会 の 激 しい変化,とくに人口の流出現象の中で揺れ動き,過渡的な状況にあるも の と い え よ う 。 本 調 査 が 配 票 調 査 に よ る 大 量 観 察 で あ っ た た め に , 個 別 の 生活課題とメンタルな側面をほり下げて検討することがで、きなかったが, 今後,個別的にインテンシィブ(集約的)な研究を継続することにより,高 齢者会員の年齢コーホート(同時出生集団)ごとのライフ・コースと社会関 (31〉 合 計 100.0 624 高 齢 者 向けの 催 し を し て ほ しし 11. 6 訪 倍 してに し( 18.s 111 幹 部 か 声 を か け て ば 1 1 , レ v q 10. I 近 く k 法座同 か ば L 5.4 3 家族ク) ものの 手取り をして ほ し い 12.; 7 奇 その他 2.] l琴 無 答 56..( 35 回 答 総 数 117.( 73(

(30)

係 を 明 ら か に し て 行 き た い 。 ま た , 本 調 査 の 結 果 か ら も , 宗 教 教 団 と し て の教会に個別の会員が主体的に当該問題を解決してゆこうとする信仰者と しての姿勢の確立,および地域社会の住民福祉の確立への積極的な取り組 みが期待されているものの多いことが示唆されている。 最 後 に , 本 調 査 に あ た っ て ご 協 力 を い た だ い た 秩 父 教 会 の 会 員 の 皆 様 に.記して感謝の意を表する次第である。

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