第1章
計画の策定にあたって
第1節
序
第 1
節
序
1
計画策定の趣旨
・ 我が国では、高齢者人口の増加と少子化により急速に高齢化が進展しています。
・ 本県でも、全国より緩やかながら確実に高齢化が進んでおり、いわゆる「団塊の世代」が、 75 歳以上の高齢者になる平成 37 年(2025 年)には、県民のおよそ4人に1人が高齢者とい う社会が到来すると見込まれています。
・ 県では、平成 12 年6月に「沖縄県介護保険事業支援計画」を含む「沖縄県高齢者保健福祉 計画」を策定し、高齢者保健福祉関係の諸施策を推進してきたところであり、計画は、介護 保険法等の規定により3年ごとに見直すこととなっています。
・ 今回の見直しにあたっては、これまでの「沖縄の目指すべき高齢社会」の基本理念を継続す るとともに、引き続き、高齢者の生きがいづくりや健康・尊厳の保持及び適切な支援サービ スの供給を推進し、地域全体で高齢者の生活を支えていく地域包括ケアシステムの構築に向 けた取組を地域の実情に応じて深化・推進する計画とします。
2
計画の策定と位置づけ
(1)性格
・ この計画は、次の法律に基づく2つの計画を「沖縄県高齢者保健福祉計画」として一体的に 作成するものです。
①老人福祉法(第 20 条の9)に基づく「沖縄県老人福祉計画」 ②介護保険法(第 118 条)に基づく「沖縄県介護保険事業支援計画」
(2)位置づけ
・ 県の総合計画として策定された「沖縄 21 世紀ビジョン基本計画・実施計画」(平成 24~33 年度)の個別計画として位置づけ、同計画で掲げる施策展開「高齢者が住み慣れた地域で生 き生きと暮らせる環境づくり」との整合性を図ります。
・ 高齢社会対策基本法の基本理念にのっとり、高齢社会対策に関し、国と協力しつつ、本県の 社会的、経済的状況に応じた施策を進めるものとします。
・ 市町村の策定する市町村介護保険事業計画、市町村老人福祉計画等と調和することが求めら れるため、県計画では、各市町村において定めた各種サービス見込み量の提供水準を確保す る観点から、サービス基盤の整備方針や人材の養成確保の方策などを定めています。 ・ 平成 30 年度以降、市町村介護保険事業計画、県介護保険支援事業計画及び県医療計画の作
的に行うため、これらの計画との整合性を確保することが重要となっています。
・ 特に、医療計画においては、平成29 年3月に策定した「沖縄県地域医療構想」における病 床の機能分化及び連携に伴い生じる在宅医療等の新たなサービス必要量(追加的需要)の対 応について、県、市町村、関係団体との「協議の場」などを活用し、お互い協議しながら、 受け皿整備を推進していきます。
・ また、この計画の上位計画である「沖縄県地域福祉支援計画」、並びに「健康おきなわ 21(第 2次)」、「沖縄県医療費適正化計画」及び「高齢者居住安定確保計画」など、県の他関連計 画と調和を保ちつつ作成しています。
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計画期間及び計画の策定体制
(1)計画期間
・ 計画期間は、平成 30 年度から平成 32 年度までの 3 年間とします。
・ ただし、この計画の一部を構成する「介護保険事業支援計画」では、団塊の世代が 75 歳以 上の高齢者となる平成 37 年に向け、地域包括ケアシステム実現のための方向性のもと、中 長期的なサービス・給付・保険料の水準も推計し、中長期的な視野に立った施策の展開を図 る計画となっています。
沖縄21世紀ビジョン
基本計画
( 計画期間10年間(H24~H33)) 実施計画
(計画期間 前期5年(H24~H2 8) 後期5年(H29~H33))
高齢者 に特化した 個別計画
将 来像2 心豊かで、安心・安全に暮らせる島 (3)健康福祉セーフティネット の充実
ア 高齢者が住み慣れた地域で生き生きと暮らせ る環境づくり
エ 福祉セーフティネット の形成 将来像
2
沖縄県 地域福祉支援計画 (計画 期間6年間(H28~H33))
沖縄県高齢者保健福祉計画
(計 画期間3年間(H30~H32))
福祉分野から 推進するためのプログラム
市町村介護保険 事 業計画 (H30~H32) 第7次沖 縄県医 療
計画 (H30~H35)
※「在宅医療等の追加 的需要」との整合
沖 縄県障害福祉計画
沖縄県子ども子育て支援事業計画 第3期沖縄県医療費適正化計画 健 康おき なわ21(第2次) 沖縄県高齢者居住安定確保計画
沖縄県老人福祉計画
沖縄介護保険事業支援計画
2つの計画を 一体的に作成し た計画
(3年毎に見直し)
整 合 整合
調和
整合
本計画と他計画との位置づけ(イメージ図)
上位計画
(2)計画の策定体制
・ 計画の見直しにあたり、理念や施策の方向性等を幅広く議論していただくために、被保険者 や保険者、保健・福祉・医療関係者、学識経験者等の県民代表 19 名を委員とする「沖縄県 高齢者福祉対策推進協議会」を開催しました。
・ この計画は、推進協議会委員による議論やパブリックコメントによる県民からのご意見を踏 まえて沖縄県が作成しました。
・ なお、県庁内に関係各課からなる「沖縄県高齢者福祉対策連絡会議」を設置し、施策の調整 等を行いました。また、養護老人ホーム等について検討するため「沖縄県養護老人ホーム等 検討委員会」を設置し、関係団体等との意見交換等を行いました。
第7期計画 平成30年 ~平成32年
第6期計画 平成27年 ~平成29年
第8期計画 平成33年 ~平成35年
第9期計画 平成36年 ~平成38年
2025 2015
平成 37 年(202 5年)までの見通 し
団塊の世代が65歳に
団塊の世代が75歳に
推進協議会の公開
知事決裁
パブリックコメント
( 意見公募・ 反映)
沖縄県高齢者福祉対策 推進協議会
意見等
連携・ 調和
資料提供等
事務局
「 地域における高齢者の自立と 暮らしを支援」
沖 縄 県 高 齢 者 保 健 福 祉 計 画
県 民
沖縄県高齢者保健福祉計画( 最終案)
パブリックコメントによる 意見等を反映し、修正
沖縄県高齢者保健福祉計画( 素案)
推進協議会における意見等を 反映し、素案を作成
市 町 村 計 画
連絡・ 調整 連絡・ 調整
沖縄県子ども生活福祉部高齢者福祉介護課 推進協議会委員(19 名)
・ 有識者、関係団体等の県民代表か らな る委員で 構成される。
・ 沖縄県高齢者保健福祉計画の策 定及び推進に関し、必要な 措置につ いて 意見を述べる。
連絡会議( 県庁内関係17課) ・ 沖縄県高齢者保健福祉計画の策 定及び推進に関すること等を所掌 する。
委員会構成員( 1 4名) ・ 養護老人ホームの必要入所定員 総数及び盲養護老人ホームの整 備等の検討をする。
○沖縄県高齢者福祉対策連絡会議
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高齢者保健福祉圏域の設定
・ 県計画では、各市町村の区域を越えた広域的な見地から調整を図り、施設等の整備目標を定 めることとされています。
・ 高齢者保健福祉圏域の設定にあたっては、保健・医療・福祉の連携を強化する観点から、沖 縄県保健医療計画の二次保健医療圏に合わせて、次の5圏域を設定しています。
資料:平成 27 年度国勢調査、国土地理院「全国都道府県別面積調」(平成 26 年 10 月1日現在より作成)
※下線を引いている市町村は単独保険者。その他の市町村は沖縄県介護保険広域連合の構成市町村。
圏域名 構成市町村 人口 面積
人口密度 (人/k㎡)
北部
名護市 国頭村 大宜味村 東村 今帰仁村 本部町 伊江村 伊平屋村 伊是名村 (1市1町7村)
10 0,31 6人 70 5.41 k㎡ 142 .2
中部
宜野湾市 沖縄市 うるま市 恩納村 宜野座村 金武町 読谷村 嘉手納町 北谷町 北中城村 中城村(3市3町5村)
49 5,10 5人 36 8.07 k㎡ 1 ,345 .1
南部
那覇市 浦添市 糸満市 豊見城市 南城市 西原町 与那原町 南風原町 渡嘉敷村 座間味村 粟国村 渡名喜村 南大東村 北大東村 久米島町 八重瀬町(5市5町6村)
71 7,17 0人 38 8.77 k㎡ 1 ,844 .7
宮古 宮古島市 多良間村(1市1村) 5 1,9 63人 22 6.17 k㎡ 229 .8
八重山 石垣市 竹富町 与那国町(1市2町) 5 3,0 98人 59 2.62 k㎡ 89 .6
第2節
目指すべき沖縄の高齢社会
1
沖縄の目指すべき高齢社会の基本理念
・ 沖縄の目指すべき高齢社会として、次に掲げるような社会を築いていくことを基本理念とし ます。
『県民が生涯にわたり心身共に健やかで、尊厳を保ちながら充実した生
活を営むことができる社会』
『県民が生涯にわたり社会を構成する一員として尊重され、自立と支え
合いの精神に立った地域が形成される社会』
『県民が生涯にわたり就業その他の多様な社会活動に参加する機会が
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施策・事業を展開する上での視点
・ 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025(平成 37)年を目途に、重度な要介護状態となっても住み 慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後までできるよう、医療・介護・(介護)予防・ 住まい・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築に国全体で取り組んで いますが、さらにその深化・推進が求められています。