• 検索結果がありません。

(様式4)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "(様式4)"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

博士課程用(甲)

- 1 -

(様式4)

学 位 論 文 の 内 容 の 要 旨

原 澤 朋 史 印

(学位論文のタイトル)

Accurate and quick predictor of necrotizing soft tissue infection:

Usefulness of the LRINEC score and NSTI assessment score

(壊死性軟部組織感染症の精確かつ迅速な予後予測ツールとしてのLRINEC scoreと NSTI assessment scoreの有用性について)

(学位論文の要旨)2,000字程度、A4判

【背景】

壊死性軟部組織感染症(NSTI)は、壊死性筋膜炎(NF)を含む重症の皮膚・軟部組織の感染症である。全身の 炎症徴候と高い死亡率が特徴であり、その治療には適切な診断と迅速な治療介入(デブリドマンおよび抗菌薬投 与)が不可欠である。一方で、しばしば、初期段階における身体所見等から、NSTIと他の軟部組織感染症の鑑別 ができず、全身状態の悪化後に診断がつくということもある。

また、壊死性筋膜炎の早期診断のためのスコアとして、血液学的検査の所見から構成されるLRINECスコアが開 発され、その有用性についての報告が複数されている。一方で、検査データのみから構成されるLRINECスコアに ついては、その有用性について専門家の間で様々な意見がある。

【目的】

NSTIの診断補助のための新しいスコアリングシステムを作成し、その診断精度をLRINECスコアと比較する。

【方法】

単施設の後方視的研究として、2004年4月から2012年3月に入院した蜂窩織炎、蜂巣炎、壊死性筋炎、ガス壊疽 又は壊死性筋膜炎の患者を対象として、以下の分析を実施した。まず、対象患者をNSTI群と非NSTI群に分類し、

それぞれの群において、患者の状態に係る項目を分析し、両群間で比較した。分析対象の項目は、年齢、性別、

平均動脈圧、心拍数、体温、CRP、ヘモグロビン、白血球数、血小板数、ナトリウム、クレアチニン、血糖値、A PACHEⅡスコア、入院時のSOFAスコア、LRINECスコア、外科的介入及び退院時転帰(死亡退院)とした。比較し た結果を踏まえ、NSTI予測因子を抽出し、多変量ロジスティック回帰分析を実施し、得られた調整オッズ比に基 づき新しいスコアリングシステム(NSTI assessment score)を作成し、その診断精度についてLRNECスコアと 比較した。

【結果】

対象患者104名のうち、NSTI群は24名、非NSTI群は80名であった。両群間で各項目を比較したところ、平均動 脈圧、ヘモグロビン及びナトリウムはNSTI群で有意に低く、心拍数、CRP、白血球数、ナトリウム、クレアチニ ン、血糖値、APATCHⅡスコア、SOFAスコア、LRINECスコア及び死亡率は、NSTI群で有意に高かった。両群間で有 意差(p<0.05)のある項目について、多変量ロジスティック回帰分析を行い、得られた調整オッズ比に基づきNS TI assessment score(NAS)を作成した。NASを構成する変数として、平均動脈圧、CRP、ヘモグロビン、クレ アチニン及び血糖値が選択された。NSTIの診断におけるNASのAUC、感度、特異性、陽性的中率、陰性的中率は、

それぞれ0.926、87.5%、91.3%、75.0%、96.1%(カットオフ値:6)であった。 LRINECスコアについて同様 の分析を行ったところ、カットオフ値を6とした場合は、それぞれ0.903、87.5%、80.0%、56.8%、および95.5

(2)

博士課程用(甲)

- 2 -

%であり、カットオフ値を8とした場合は、それぞれ0.903、70.8%、90%、68%、および91.1%であった。AUC を比較すると、NASとLRINECスコアの間に有意差は認められなかった。

【考察】

本研究におけるNSTI群と非NSTI群の比較から、NSTI群においては、全身性炎症反応症候群(SIRS)の影響を受 けた変化が認められるものと考えられた。また、血糖値及びクレアチニンの増加については、背景因子として糖 尿病の合併が関与している可能性が示唆されるが、本研究においては、糖尿病の有無に係るデータが不十分であ ったことから、今後の分析が必要である。

次に、LRINECスコアの有用性については様々な意見があるが、本研究においては、NSTIの診断についても有用 であることが示唆された。

最後に、本研究で作成したNASは、LRINECスコアに対する専門家からの指摘のうち、バイタルサイン等の臨床 所見を含めて評価するべき、という指摘と、カットオフ値が2段階となっており判断しにくい場合がある、とい う指摘を解消しうるものである。本研究の限界として、NASの有用性を検証するためのコホートがなかったこと から、その検証は引き続き必要であるが、NASは、NSTIの診断のために有用なスコアリングシステムであると考 える。

参照

関連したドキュメント

諸君はこのような時代に大学に入学されました。4年間を本

医師の卒後臨床研修が努力義務に過ぎなかっ た従来の医師養成の過程では,臨床現場の医師 の大多数は,

「臨床推論」 という日本語の定義として確立し

ところで,このテクストには,「真理を作品のうちへもたらすこと(daslnsaWakPBrinWl

が作成したものである。ICDが病気や外傷を詳しく分類するものであるのに対し、ICFはそうした病 気等 の 状 態 に あ る人 の精 神機 能や 運動 機能 、歩 行や 家事 等の

「自然・くらし部門」 「研究技術開発部門」 「教育・教養部門」の 3 部門に、37 機関から 54 作品

また、学内の専門スタッフである SC や養護教諭が外部の専門機関に援助を求める際、依頼後もその支援にか かわる対象校が

界のキャップ&トレード制度の最新動 向や国際炭素市場の今後の展望につい て、加盟メンバーや国内外の専門家と 議論しました。また、2011