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第7回AHP国際シンポジウム参加報告

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Academic year: 2021

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第7回AHP国際シンポジウム参加報告

佐藤 祐司(松阪大学) 第7回AHP国際シンポジウム(ISAHP2003)は, Peniwati実行委員長(PPMInstitute of Manage− ment)のもと2003年8月7日∼9日,バ1)島にある MeliaBaliHotelにおいて開催された.本シンポジウ ムはAHPを中心とした国際会議としては最大の規模 を誇るもので,2年に1度開催されている(前回は ISAHP2001,スイス).今回も,AHPの開発者であ るアメリカPittsburgh大学のSaaty教授の参加を得 て,多くの参加者と共に活発な議論が展開される予定 であった. しかし,2001年9月のアメリカ同時多発テロ以来 の深刻な国際情勢や,SARSに対する不安を反映し てか,当初よりシンポジウム参加予定者の動きは鈍く, 23の国と地域から80名の参加者しか見込めない状況 で開催月を迎えた.さらにはシンポジウム直前の8月 5日,首都ジャカルタの米国系ホテルで起きた自爆テ ロが追い討ちをかけ,10名の尊い命を奪うとともに, 本シンポジウムにも暗い影を落とした.少なからぬ研 究者が参加を取り止め,これまでになく寂しい大会と なった感は否めない.その一方で,自動小銃を抱えた 兵士が会場内外を警戒する中,20カ国から集まった 58名の参加者は,小規模な開催となった本シンポジ ウムが醸し出すアットホームな寡囲気の中で,逆説的 ではあるが,より熱心に討論に参加し,より深い交友 関係を築いていたように思われる. シンポジウム初日は,実行委員長の開会挨拶に続き

“TimeDependent Decision−Making;Dynamic Pri− oritiesinAHP/ANP:GeneralizingfromPointsto FunctionsandfromRealtoComplexVariables”と 題するSaaty教授の招待講演が行われた.Saaty教 授は,効用理論に対するひとつのアンチテーゼとして AHPを開発し,ANPへと発展させてこられたが, 今回はとくに,規範的意思決定モデルとAHP/ANP との対比に力点をおいて講演されていた点が興味深か った.1日目の午後からは2つのパラレルセッション

Saaty教授を囲んで(Garuda Wisnu Kencana公園にて)

において,さまざまな発表・討論が行われた.理論面 では,AHP/ANPにおける整合度と安定性の関係, 複素数を用い た一対比較と複素AHP,集団意思決定 におけるファジィAHPモデルなどAHPの数学的な 構造やさまざまなモデルに関する活発な討論が行われ た.また応用面では,AHP/ANPを用いた,国際関 係と投資環境の評価,自治体行政活動の優先順位付け 評価法,流通センターの配置問題など広範多岐にわた る事例が紹介された. これらの一般発表に加え2日目には,Saaty教授夫 人で,自らもAHPのエキスパートであるRozann氏 の,AHP/ANP実行ソフトウェアを用いたデモンス トレーション(“ValidatingtheAnalytic Hierarchy

Process and the Analytic Network Process with Applications having Known and Measurable Out−

comes”)が披露された.さらに最終日には,参加し た研究者を対象としたratingmethodとAHPとを比 較するライブ意識調査が行われるなど,AHPをテー マとするシンポジウムならではの試みもあった. 次回第8回は2005年7月,ハワイにおいて開催さ れる予定である.多くの研究者の参加が期待される. 最後になりましたが,写真を提供して下さった名古 屋学院大学の尾崎郡司正先生に,この場を借りてお礼 申し【I二げます. 2004年2月号 © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず. (53)117

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