A Study ofReading Comprehension Instruction for Japanese English Learners 合omthe Viewpoint of Their Characteristics of Chunking
教科・領域教育専攻 言語系(英語)コース 藤 原 剛 1.研究の目的と動機 文章を読んでそこに含まれる意味を推 測し、理解するという読解行動はきわめて 知的な活動であり、われわれ人間に備わっ ている知的能力を総動員しなければならな し、。 英文読解を行う場合、単語力があれば英 文が読解できると思う学習者は少なくない。 しかし、「単語さえわかれば英文は読める」 という考えはあまりにも短絡的である(天 満 2002:3)。仮に単語の問題を解決できた としても、日本人英語学習者の英文読解の 際の傾向としては、文脈から切り離された 文単位に注目する傾向にあり、単語を知っ ていても、文と文との意味を繋げることが できず、ワーキングメモリーに処理すべき 情報が増え、処理が間に合わず、結果、文 全体の流れを把握できない状態に追い込ま れることがある。換言すれば、文と文との 意味的つながりを理解できていないのであ る。本来読み手は、全体が緊密なつながり で連結され 1つのまとまりをなしていると 認識してはじめて「わかったj と実感でき るのである(宮浦 2002:88)。 しかし、いくら文のつながりを理解しよ うとしても、チャンクの知識が無ければ、 文章のどこで、区切ってよいのかわからない 指 導 教 員 山 森 直 人 のではないか。おそらく優れた読み手(good reader)は、単語認知を自動的に行い、うま くチャンキングをして、語と語との意味的 つながりを理解することができるのであろ う。 Brown(2007:367)は、チャンク理解を 読解能力のー要素として挙げている。 また、門田(2001:101)は、読解の処理単 位は句など常にある一定の統語単位で限定 されているのではなく、読み手の読解力、 文章の難易度、読書スピード、読み手のス キーマ背景情報の程度などの要因によって 変わると示唆している。これは、読解を行 なう上で学習者によってチャンキングの幅 に個人差があることを意味している。つま り、このチャンキングの幅を明らかにすれ ば、どのような読解指導を考えればよいか の糸口を見つけることができるのではない かと思われる。 そこで、本研究は日本人英語学習者の英 文読解におけるチャンキングの特徴や傾向 を明らかにし、読解指導のあり方を提案す る。 9 d q u q L