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<シンポジウム23>医師不足時代の神経内科医療の在り方―都市と田舎での医療デバイドねらい

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Academic year: 2021

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50:1058

<シンポジウム 23>医師不足時代の神経内科医療の在り方―都市と田舎での医療デバイド

ねらい

座長

岩手医科大学内科学講座神経内科・老年科分野

深浦 彦彰

(臨床神経 2010;50:1058) 国民皆保険制度の日本では,個人所得の多寡によって受け られる医療サービスに特段の違いはないはずだが,昨今の日 本の医療事情は,どうも何か様子がおかしいと,多くの国民が 感じ始めている.患者のコンビニ受診や,医師の立ち去り型の サボタージュなどが取り上げられるが,はたして,24 時間営 業のお店で希望の商品が簡単に手に入る時代に,あえて仕事 が終了した夜間や休日を選んで受診する人達は,それを必ず しもいけないとは,とらえていないだろう.また,あまりにも 忙しくて身体が持たないと,多忙を極める医療現場から,より 労働環境の楽な場所に移動する事を誰が責められるのか. はたして,日本の医療は今どうなっており,どこに行こうと しているのか. 厚労省もついにみとめた医師不足.医学部定員増での対応 や,医学部新設が噂されるが,日本の神経内科専門医は数が足 りているのであろうか.また,地域によってその存在に偏りは 生じていないのだろうか.医療には地域特殊性が付きまとう が,はたして,住んでいる場所によって,受けられる神経内科 医療に差異は存在するのだろうか. 青森,秋田,岩手の北東北 3 県は土地面積が総計 36,496km2 で,これを 3 県合わせて 117 名の神経内科専門医が担当する と,1 人あたり 311km2(およそ 18km 四方)となり山手線内 側の面積の約 2 倍である.東京都(専門医数 771 人)は 1 人あ たり 3km2(およそ 1.7km 四方),山手線の駅一つ分と,その 差は歴然である.また,公共交通機関が未整備のため自家用車 で片道 2 時間の通院がごく普通と,地方都市の神経難病患者 の現状は厳しい. このシンポジウムでは,神経内科医療において,地方都市 (田舎)が抱える問題と,大都市が直面する問題につきそれぞ れ検討し,大都市にくらべ厳しい状況にある地方の市町村で は受けられる医療サービスの格差―医療デバイド―が存在す るかにつき考察を加え,今後の神経内科医療の在り方を検証 する. (受付日:2010 年 5 月 22 日)

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