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Japan Advanced Institute of Science and Technology

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Academic year: 2021

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Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

不確かさを考慮した制御系のモデリングとロバスト性

解析に関する研究‑磁気浮上系における解析‑

Author(s)

松尾, 誠一

Citation

Issue Date

1997‑03

Type

Thesis or Dissertation

Text version

author

URL

http://hdl.handle.net/10119/1053

Rights

Description

Supervisor:藤田 政之, 情報科学研究科, 修士

(2)

不確かさを考慮した制御系のモデリングと ロバスト性解析に関する研究

-

磁気浮上系における解析

-

松尾 誠一

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科

1997

2

14

キーワード: 不確かさ, 磁気浮上系,モデリング, ロバスト性解析.

本研究では構造的な不確かさにたいする磁気浮上系のロバスト性解析を行なう. そのた めに不確かさを考慮した磁気浮上系のモデルの一提案をおこない, そのモデルをもちいて 非構造的な不確かさの記述による解析結果の保守性について検討していく.

近年, 実システムとモデルの間の不確かさを考慮し, 制御系の解析および設計を行なう ロバスト制御に関する研究がおこなわれている. ロバスト制御を実システムへ適応した例 として多くの研究があげられるが, 磁気浮上系もまたそのひとつにあげられる. この系は 非常に複雑な要素が多く, 実システムをモデルとして表すことは難しい. そのために制御 系設計のモデルを導出するには多くの理想的な仮定をおいた上での大胆な簡略化が行な われる. その結果, 数学モデルでは表わすことのできない不確かさが存在してしまう. そ こで,これらの不確かさを考慮した設計,解析をおこなうことが重要になってくる.

磁気浮上系の不確かさは, 従来,明確な記述はなされておらず,外乱にくわわる一部の要 素として取り扱われることが多かった. その後,不確かさを考慮するロバスト制御を適用 した研究がなされ不確かさはモデルとして記述されるようになってきた. しかし, ここで の不確かさは非構造的な記述によるものであり,これらは数学的に取り扱うことが容易と なるものの保守的な記述であるために解析結果も保守的になることが予想される.

そこで, この記述の保守性を避けるためにも不確かさは構造的に記述することが望まし いと考えられる. 構造的な不確かさの記述は数学的に解析することが難しいとされていた が, 近年, それらも制御系 CAD の発展により比較的容易に取り扱えるようになってきて いる. そのような背景から, 構造的な不確かさによるロバスト性解析が可能になりつつあ る. そこで本研究では以下のことをおこなう.

Copyrightc 1997bySeiichiMatsuo

(3)

構造的な不確かさにたいする磁気浮上系のロバスト性解析をおこなう

非構造的な不確かさによるロバスト性解析の結果の保守性についての検討. これらを達成するためにつぎのことをおこなう.

不確かさを考慮した磁気浮上系のモデリングの一提案.

従来の手法で設計したコントローラにたいし, 提案したモデルをもちいてのロバス ト性解析.

また, このときの解析には-Analysis and synthsys toolbox をもちい, 実数, 複素数の 摂動についても計算をおこなえる構造化特異値により解析をおこなう.

本研究では不確かさを考慮した磁気浮上系のモデリングの一提案をおこなうために,磁 気浮上系のモデリングについて十分な検討をおこなった. まず,磁気浮上系の数学モデル を導出し, それらの数学モデルのパラメータの同定をおこなった. これらの過程をふまえ たうえで磁気浮上系のモデルにおこりうる不確かさについて検討をおこなった. ここでは, 吸引力項を線形化することによりあらわれる線形化による不確かさ, 質量変動にともない 生じるパラメータ変動による不確かさ, また, 電磁石部に生じるモデル化されていない動 特性の不確かさについて検討した. これらの考察より, 構造的に不確かさを考慮した磁気 浮上系のモデルの一提案をおこなった.

つぎに, 提案した不確かさを考慮したモデルをもちいてロバスト性解析をおこなった. ここで解析にもちいたコントローラは従来の設計手法をもちい,非構造的な不確かさで記 述し設計したものをもちいた. ここで, もちいた設計手法は 設計法によるものである. これらの解析の枠組を用い, 非構造的な不確かさにより設計したコントローラの保守性に ついて検討した. また, 構造的に見積もった不確かさが磁気浮上系にそれぞれどのような 影響をあたえるかについても検討をおこなった. ここでは, 解析の指標として磁気浮上系 のロバスト安定性, ロバスト制御性能について考察をおこなっている. また, このロバス ト性解析の枠組をもちいて他のコントローラとの比較検討もおこなってみた.

最後に実験結果からこれらの解析の有効性についての検証をおこなった. モデルの変動 を疑似的におこすために磁気浮上系の定常ギャップを変動させ,モデルに不確かさが生じ る状態をつくった. この設定のもとで実験をおこない, その結果からロバスト性解析の結 果の有効性について考察を行なった. その結果,これらのロバスト性解析の有効性を検証 することができ, 非構造的な不確かさによる解析が保守的であることを考察することがで きた. しかし,実験結果をみるかぎりまだ, ロバスト安定である範囲は広いようであり,解 析結果の保守性をさらに軽減する必要があるように思われる.

以上のことをおこなった結果, つぎのことが分かった. 構造的に不確かさを記述しロバ スト安定性解析をおこなった結果,設計時に保証されなかった不確かさの変動の範囲を一 部保証できるようになった. この結果から, 構造的な不確かさによるロバスト性解析を行 なうことにより保守性を軽減できることがいえる.

参照

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