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第 2 章子どもを取り巻く現況 1 少子化の状況 (1) 出生数の減少と合計特殊出生率の低下愛媛県の出生数は 35 年間で半減本県の出生数は 昭和 48 年 (1973 年 ) に 24,648 人となりましたが その後は徐々に減少傾向が続き 平成 20 年 (2008 年 ) には 11,561

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5

-第

1 少子化の状況

(1)出生数の減少と合計特殊出生率の低下

(2)総人口の減少

2 少子化の要因

3 家庭の状況

4 就労の状況

5 子どもをめぐる問題

6 子育て支援対策への要望

7 少子化の影響

(1)経済面での影響

(2)社会面での影響

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第 2 章 子どもを取り巻く現況

1 少子化の状況

(1)出生数の減少と合計特殊出生率の低下

愛媛県の出生数は、35 年間で半減 本県の出生数は、昭和 48 年(1973 年)に 24,648 人となりましたが、その後は 徐々に減少傾向が続き、平成 20 年(2008 年)には 11,561 人となっています。 愛媛県の合計特殊出生率は、低下傾向 本県の合計特殊出生率が、人口維持に必要と言われる 2.08 を最後に上回ったのは、 昭和 49 年(1974 年)のことでした。以後は、昭和 50 年代後半に若干の持ち直しが 見られたほかは 概おおむね低下傾向を辿り、平成 16 年(2004 年)に 1.33 まで低下し、 平成 20 年(2008 年)は 1.40 となっています。 図1 愛媛県の出生数及び合計特殊出生率の推移 0 1 2 3 4 5 6 S22 S25 S30 S35 S40 S45 S50 S55 S60 H02 H07 H12 H17 出     生     数 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0 合 計 特 殊 出 生 率 出生数 合計特殊出生率 第1次ベビーブーム (S22~24年) 最高の出生数 53,126人(S23) 昭和41年 ひのえうま 16,134人 1.57ショック(H元)15,183人 平成17年 最低の出生数 11,528人 (▲529人) 1.33(H16) 1.61 (H元) 4.03 (S25) 平成20年 ワースト2の出生数 11,561人 (▲192人) 2.16 (S49) 第2次ベビーブーム (S46~49年) 24,648人(S48) (万人) 1.40(H20) 資料:厚生労働省「人口動態統計」 6

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-(2)総人口の減少

愛媛県の総人口は、昭和 60 年(1985 年)以降、減少傾向が続く 本県の総人口は、昭和 60 年(1985 年)に約 1,530 千人を数えましたが、その後 は緩やかな下降曲線を描いており、平成 17 年(2005 年)は、約 1,467 千人となり、 平成 20 年(2008 年)には、1,444 千人にまで減少しております。 今後もこの傾向は続き、平成 27 年(2015 年)には約 1,380 千人、平成 32 年(2020 年)には約 1,323 千人となり、平成 47 年(2035 年)には約 1,127 千人まで減少す ると見込まれています。 図2 愛媛県の総人口(年少人口・生産年齢人口・老年人口) 0 200 400 600 800 1,000 1,200 1,400 1,600 1920 1930 1940 1950 1960 1970 1980 1990 2000 2010 2020 2030 (千人) 老年(65歳以上)人口 生産年齢(15~64歳)人口 年少(0~14歳)人口 実績値 将来推計値 2035(H47)年 112万7千人 (戦前1930年の水準) 1955(S30)年 154万人 1985(S60)年 153万人 19万6千人 ⇒ 10万6千人 90万5千人 ⇒ 60万4千人 35万9千人 41万7千人 資料:2005年までは総務省統計局「国勢調査」、2006年以降は国立社会保障・人口問題研究所 「日本の都道府県別将来推計人口(平成19年5月推計)」による 2008(H20)年 144万人

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2 少子化の要因

少子化は、平均初婚年齢の上昇(晩婚化)、未婚率の上昇(非婚化を含む)、晩産化、 夫婦出生力の低下、子育てや教育への経済的負担、子育て負担感など、様々な原因に よることが指摘されています。 愛媛県の平均初婚年齢は、近年急上昇(晩婚化の進行) 愛媛県における男性の平均初婚年齢は、平成 12 年(2000 年)までの 30 年間で 1.7 歳の上昇となっていますが、同年以降では 1.4 歳上昇し、平成 20 年(2008 年)では 29.4 歳まで上昇しています。 一方、愛媛県における女性の平均初婚年齢についても、平成 12 年(2000 年)まで の 30 年間で 2.8 歳の上昇となっていますが、同年以降では 1.1 歳上昇し、平成 20 年 (2008 年)では 27.7 歳まで上昇しています。 図3 愛媛県の平均初婚年齢 愛媛県の未婚率は、30 代で急上昇 愛媛県における未婚率は、急上昇しており、平成 17 年(2005 年)には、30 代前 半で男性の約 4 割、女性の約 3 割が、30 代後半でも男性の約 3 割、女性の約 2 割が 未婚者となっています。 図4 愛媛県の未婚率 (歳) 26.3 27.3 27.7 27.9 28.0 28.0 29.4 23.8 24.3 24.8 25.2 25.6 25.9 26.6 27.7 29.0 26.5 27.4 22 24 26 28 30 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 夫(男性) 妻(女性) (年) 資料:厚生労働省「人口動態統計」 (歳) (年) 資料:総務省「国勢調査」 男25~29歳 男30~34歳 女25~29歳 65.1 63.5 6 1.2 58.4 54.9 55.0 51.0 49.5 4 6.3 42.2 41.5 38.1 38.0 37.8 3 2.9 男35~39歳 女30~34歳 29.1 27.5 30 .2 25.6 23.0 23.6 20.9 1 9.6 28.5 17.7 23.4 16.4 17.0 1 9.1 11.6 18.7 1 0.1 女35~39歳 8.2 14.0 6.6 13.1 9.8 5.1 5.7 7 .0 7.6 3.7 5. 2 0 10 20 30 40 50 60 70 1970 1975 1980 1985 1990 1 995 2000 2005 8

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愛媛県の生涯未婚率も、男性は急上昇 平成2年(1990 年)の愛媛県の生涯未婚率(50 歳時点で一度も結婚をしたことの ない人の割合)は男性 4.6%、女性 4.7%でしたが、ともに急上昇し、平成 17 年(2005 年)では男性は 14.9%、女性は 7.5%となっています。 図5 愛媛県の生涯未婚率 愛媛県の婚姻件数は、徐々に減少 平成 20 年(2008 年)の本県の婚姻件数は、7,175 件であり、婚姻率(人口 1,000 人当たりの婚姻件数)は 5.0 となっています。平成 14 年(2002 年)までは年 8,000 件を維持し、10 年前に当たる平成 10 年(1998 年)の 8,256 件と比較すると、5年 間で▲9%、10 年間で▲10.5%の減少となっています。一方、平成 20 年(2008 年) の本県の離婚件数は、2,816 件であり、横ばいの傾向にあります。 7 ,175 12,692 2 ,816 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 11,000 12,000 197 0 1975 1980 1 985 199 0 1995 2000 2005 13,000 4.7 8.0 11.4 14.9 4.6 5.7 6.4 7.5 1.5 1.7 2.2 3.3 4.2 2.9 3.7 4.0 0 2 4 6 8 10 12 14 16 197 0 1975 1980 1985 1 990 1995 20 00 2005 (%) 男 女 (年) 資料:総務省「国勢調査」 図6 愛媛県の婚姻件数と離婚件数 (件数) 婚姻 離婚 (年) 資料:厚生労働省「人口動態統計」 9

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-出生子ども数は、理想の子ども数を 0.3~0.4 人程度下回る 全国調査によると、平均出生子ども数は、平均理想の子ども数を 0.3~0.4 人下回っ ており、平均すれば、 概おおむね3人に1人の割合で「もう1人」を望んでいることが 窺うかが えます。 図7 平均出生子ども数と平均理想子ども数(全国) (人) 4.27 3.50 3.60 2.83 2.65 2.20 2.23 2.23 2.19 2.21 2.21 2.23 2.09 2.61 2.62 2.67 2.64 2.53 2.56 2. 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 48 1940 1952 1957 1962 1967 1972 1977 1982 1987 1992 1997 2002 2005 平均出生子ども数 平均理想子ども数 (年) 資料:国立社会保障・人口問題研究所 出生動向基本調査(第 10 回~13 回)、出産力調査(第 1 回~9 回) 注1 全国の 50 歳未満の妻に対する調査。 注2 平均出生子ども数は、結婚持続期間 15~19 年の妻の出生子ども数の平均。 理想の子ども数を持つことへの妨げは、経済面が最も大 全国調査によると、女性が理想の子ども数を持とうとしない最も大きな理由は、子 育てや教育にお金がかかりすぎるからとなっていて、6割を超えています。 次いで、晩婚化・晩産化を背景とする高齢出産の回避、育児の心理的・肉体的負担 などとなっています。 図8 女性が理想の子ども数を持とうとしない理由(全国) 8.1 8.3 8.5 13.6 13.8 15.0 16.3 16.9 17.5 21.6 38.0 65.9 60 70 0 10 20 30 40 50 自分や夫婦の生活を大切にしたいから 夫が望まないから 一番末の子が夫の定年退職までに成人してほしいから 子どもがのびのび育つ社会環境ではないから 夫の家事・育児への協力が得られないから 家が狭いから 欲しいけれどもできないから 健康上の理由から 自分の仕事(勤めや家業)に差し支えるから これ以上、育児の心理的・肉体的負担に耐えられないから 高年齢で産むのはいやだから 子育てや教育にお金がかかりすぎるから (%) 資料:国立社会保障・人口問題研究所「第 13 回出生動向基本調査(H17)」 10

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-3 家庭の状況

核家族化の進行 18 歳未満の子どもがいる世帯に占める核家族世帯(夫婦と子どもだけから成る世 帯)の割合が昭和 55 年(1970 年)の 67.7%から平成 17 年(2005 年)には 80.4%に増え ています。 図9 愛媛県の 18 歳未満の子どもがいる世帯の家族構成の推移 4割の子どもは、両親ともに就業 夫婦と子どもから成る世帯について、12 歳以下児童からみた親の就業形態をみると、 約5割の子どもは男親のみが就業していますが、同じく半数の子どもは、両親とも就 業しています。 1.0% 50.4% 1.4% 47.2% 図 10 愛媛県の 12 歳以下児童からみた親の就業状況(夫婦と子どもから成る世帯) 夫婦と子ども から成る世帯 の子ども (12 歳以下) 126,324 人 両親とも就業している世帯の 子ども(約 59.7 千人) 男 親 の み 就 業 し て い る 世 帯 の子ども(約 63.7 千人) 両親とも非就業の世帯の子ども(約 1.7 千人) 女 親 の み 就 業 し て い る 世 帯 の子ども(約 1.2 千人) 139,728 137,783 132,013 121,036 110,006 103,827 1,426 1,571 1,826 1,742 1,432 9,448 10,548 12,171 11,991 12,432 47,985 47,825 45,283 39,247 31,462 23,201 23,962 19,774 19,025 15,649 12,967 11,191 1,488 11,124 0% 20% 40% 60% 80% 100% S50 S55 S60 H02 H07 H12 222,549 世帯 217,501 世帯 210,318 世帯 189,665 世帯 166,991 世帯 152,139 世帯 140,195 世帯 96,964 1,608 14,159 16,566 10,898 H17 夫婦と子どもの世帯 男親と子どもの世帯 女親と子どもの世帯 3世代世帯 その他 資料:総務省「国勢調査」 資料:総務省「国勢調査」(2005 年) 11

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男女間で家事負担に大きな開き 夫婦と子どもの世帯において1日のうちに家事関連時間(家事、介護・看護、育児、 買い物)に充てるのは、平成 18 年(2006 年)で、夫は有業、妻は無業の世帯にあっ ては、女性が平均7時間 35 分に対し、男性は 40 分となっております。一方、共働き 世帯にあっては、女性が平均4時間 41 分に対し、男性は 32 分にとどまっています。 図 11 夫婦と子どもの世帯における家事関連時間(時系列;全国) 0:19 0:25 4:39 7:42 0:20 0:27 4:33 7:30 0:26 0:35 4:37 7:34 0:32 0:40 4:41 7:35 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 1991 1996 2001 2006 (時間) 妻(無業) 妻(共働き) 夫(妻無業) 夫(共働き) (年) 資料:総務省「社会生活基本調査」 図 12 夫婦と子どもの世帯における家事関連時間(末子の年齢:全国) 9:14 1:08 1:08 6:27 8:41 0:57 0:58 5:36 0:28 0:32 4:52 6:56 0:23 0:23 4:42 7:03 0:24 0:27 4:12 6:26 0:00 1:00 2:00 3:00 4:00 5:00 6:00 7:00 8:00 9:00 10:00 3歳未満 6歳未満 6~9歳 10~14歳 15歳以上 妻(無業) 妻(共働き) 夫(妻無業) 夫(共働き) 資料:総務省「社会生活基本調査」 12

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-ひとり親世帯の増加 ひとり親世帯(母子世帯及び父子世帯)は、平成7年以降、総世帯数の減少にもか かわらず、年々増加しています。 図 13 愛媛県のひとり親世帯数 母子世帯における 12 歳以下児童の2割弱は、母親が非就業 ひとり親世帯(母子世帯及び父子世帯)について、12 歳以下児童からみた親の就業 形態をみると、母の非就業は 17.5%・1,880 人、父の非就業は 0.7%・75 人であり、 母子世帯の非就業が大きくなっています。 75 891 1,880 7,922 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 父が非就業 父が就業 母が非就業 母が就業 資料:総務省「国勢調査」(2005 年) (人) 母子世帯 父子世帯 図 14 愛媛県の 12 歳以下児童からみたひとり親の就業状況(母子世帯、父子世帯) 73.6% 17.5% 8.3% 0.7% 6,999 8,595 8,620 7,982 8,975 10,428 1,195 1,443 1,406 1,196 1,252 1,321 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 11,000 S55 S60 H02 H07 H12 H17 母子世帯 父子世帯 資料:総務省「国勢調査」(ひとり親と 20 歳未満の子どもから成る世帯で、他の世帯員がいないもの) 13

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-4 就労の状況

女性労働力率は、30 代前半に低下するM字型 労働力率(15 歳以上人口に占める労働力人口の割合)を男女別にみると、男性労働 力率が緩やかな低下傾向を示しているのに対し、女性労働力率は 概おおむね横ばいで推移し ています。 これらを年齢階級別にみると、男性の 20 代後半~50 代後半までが高位安定傾向で あるのに対し、この間の女性は男性より低位であり、かつ 30 代前半を底とするM字型 を示しており、働く女性の多くが出産や子育てのために退職し、そのまま専業主婦と なるか、子育てが一段落してから再就職するという働き方をしていることが 窺うかがえます。 図 15 愛媛県の労働力率(男女別) 96.4 92.9 65.4 75.2 73.7 62.7 0 20 40 60 80 100 15~ 20~ 25~ 30~ 35~ 40~ 45~ 50~ 55~ 60~ 65~ 70~ 75~ 80~ 85~ 80 90 100(%) 82.7 81.8 80.5 78.5 76.1 76.5 73.0 男 性 72.4 53.2 46.7 48.4 48.3 47.4 47.9 46.7 46.8 40 50 60 70 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 女 性 (年) 資料:総務省「国勢調査」 図 16 愛媛県の労働力率(男女年齢階級別) (%) 男 性 女 性 (歳) 資料:総務省「国勢調査」(2005 年) 14

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出産に伴い就労継続する女性は、増えていない 第1子の出産前後における女性の就業経歴をみると、育児休業を利用した就業継続 の割合は大幅に増加している反面、出産退職をする女性も4割を超えており、出産後 も就業を継続する妻は増えていません。 一方、末子が小学校を卒業するころになると妻の約 7 割が就業していることも 窺うかが えます。 図 17 子どもの出生別、第 1 子出産前後の就業経歴(全国) 4.7 5.7 6.1 5.1 8.0 10.3 13.8 19.9 1 6.4 12.2 11.5 35.7 3 7.7 39.5 41.3 34.6 3 2.3 32.0 25.2 8 .2 80% 90% 100% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 1985~ 89年 1990~94年 1995~99年 2000~ 04年 その他・不詳 妊娠前から無職 出産退職 就業継続(育休なし) 就業継続(育休利用) (備考)第1子妊娠前の就業状況と第1子1歳時の就業状況を示している。 資料:国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」(2005年) 図 18 愛媛県の妻の就業率(末子の年齢別) 就業率 21% 32% 38% 45% 52% 54% 57% 61% 64% 65% 68% 69% 72% 73% 74% 73% 73% 74% 72% 100% 7 18 0% 20% 40% 60% 80% 0歳 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 1 2 13 14 15 16 1 非就業率 就業率 資料:総務省「国勢調査」(2005 年) 末子の年齢 15

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-男性就業時間は、女性に比べて長時間の傾向 週間就業時間を男女別にみると、男性は、60 時間以上が約6分の1(17.1%)を占 めていますが、女性は、約4分の1(25.8%)が 35 時間未満であるほか、42 時間以 内が6割以上(60.3%)を占めており、男性の就業時間が長時間にわたっていると言 えます。 図 19 愛媛県の男女別週間就業時間数(年間就業日数 200 日以上) 子育て期の男性は、長時間労働 子育て期にある男性(25 歳~44 歳)の約5人に1人は週 60 時間以上就業しており、 「子どもと向き合う時間」が少なくなっています。 9.8% 7.9% 7.7% 8.2% 47.0% 44.7% 43.6% 44.8% 22.4% 23.9% 24.5% 24.2% 20.9% 23.5% 24.2% 22.8% 25~29 30~34 35~39 40~44 35時間未満 25.8% 35~42時間 34.5% 43~45時間 10.5% 46~48時間 11.4% 49~59時間 10.4% 60時間以上 7.4% 女性 23 万人 男性 34 万 3 千人 35時間未満 4.4% 60時間以上 17.1% 35~42時間 27.2% 49~59時間 22.5% 43~45時間 11.5% 46~48時間 17.4% 資料:総務省「就業構造基本調査」(2007 年) 図 20 男性の年齢別の週間就業時間別就業者数の割合(全国) H15(2003)年度 H20(2008)年度 11.3% 9.9% 9.2% 8.7% 53.7% 49.2% 48.7% 48.8% 20.2% 22.2% 22.6% 22.8% 14.8% 18.8% 19.5% 19.7% 25~29 30~34 35~39 40~44 60時間以上 49-59時間 35-48時間 35時間未満 (歳) (歳) 資料:総務省「労働力調査」 16

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-5 子どもをめぐる問題

自然体験機会の減少 全国調査によると、山登りやキャンプをしたことのない子どもが、5割を超えてい るとの調査結果があります。 図 21 自然体験をしたことのない小・中学生の割合(全国) 1学期及び夏休み中に学校の授業や行事以外で次のような体験が「ほとんどない」とした小中学生 (全国の公立小学校4・6年生、中学校2年生約1万5千人を対象に調査) 43.3 38.2 33.6 21.6 18.7 25.0 53.6 52.8 43.1 40.3 35.1 34.9 34.4 26.0 9.8 22.2 53.1 68.7 0 10 20 30 40 50 60 7 ロープウェイやリフトを使わず 高い山に登ったこと 大きな木に登ったこと キャンプをしたこと 太陽が昇るところや 沈むところを見たこと 海や川で貝を取ったり、 魚を釣ったりしたこと 夜空いっぱいに輝く星を ゆっくり見たこと チョウやトンボ、バッタなどの 昆虫をつかまえたこと 野鳥を見たり、 鳴く声を聞いたこと 海や川で泳いだこと 0(%) H10 H17 図 22 テレビ・ゲーム・マンガに費やす時間(全国) 資料:文部省「子どもの体験活動等に関するアンケート調査」(1998 年) 独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター「青少年の自然体験活動等に関する実態調査」(2005 年) 5.6 25.8 32.9 33.5 2.1 6.8 23.9 29.3 36.7 3.4 22.8 22.2 7.8 4.2 43.0 25.9 24.3 9.1 7.0 33.6 48.4 18.5 3.9 26.6 41.9 19.4 6.0 3.8 28.9 2.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% テレビやビデオ(H10) テレビやビデオ(H17) テレビ(コンピュータ)ゲーム(H10) テレビ(コンピュータ)ゲーム(H17) マンガ本やマンガ雑誌(H10) マンガ本やマンガ雑誌(H17) 1時間未満 1~2時間未満 2~3時間未満 3時間以上 ほとんどしない 17

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児童虐待の激増 愛媛県の3か所の児童相談所で対応している養護相談のうち、虐待に関する相談は 近年急速に増加しています。 子どもへの虐待は、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待及びネグレクト(保護の怠 慢又は拒否)の4つのタイプに分類されます。愛媛県の平成 20 年度における虐待に関 する相談の内訳は、身体的虐待及びネグレクトがそれぞれ約4割となっています。 図 23 養護相談のうち虐待に関する相談件数 7 9 14 4 14 7 7 7 16 93 98 112 124 180 317 317 261 282 334 42,662 0 50 100 150 200 250 300 350 400 H02 H03 H04 H05 H06 H07 H08 H09 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 (年度) 参考 平成 12 年(2000 年)5 月、 「児童虐待の防止等に関する法律」 の成立により、我が国の法律で、 初めて虐待禁止が明文化 愛媛県 全国 (件;愛媛県) (件;全国) 資料:厚生労働省「福祉行政報告例」 図 24 虐待に関する相談件数の内訳(平成 20 年度;愛媛県) 3 9.8% 38.2% 6.3% 15.7 % 0% 1 0% 20% 30% 40% 50% 60% 70 % 80% 90% 100 % H20 身体的虐待 ネグレクト 性的虐待 心理的虐待 資料:愛媛県子育て支援課の集計による 18

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-少年の不良行為が少年の心の危機のあらわれ 近年、「非行歴のない少年が突然凶悪事件を引き起こす-いきなり型非行」が増加し ていると言われますが、調べてみるとそれらの少年のほとんどは、喫煙、深夜はいか い、不良交友等の問題があったことがわかっています。 図 25 愛媛県の不良行為少年(20 歳未満)の行為 H15(2003)年 H20(2008)年 暴走行為, 154人 (1.8%) 飲酒, 151人 (1.8%) 不良交友, 710人 (8.3%) 深夜はいかい, 3377人(39.7%) 喫煙 資料:愛媛県警察本部「少年非行の概況」 , 3,899人 (45.8%) その他, 214人 (2.5%) 不良行為少年 の補導状況 8,505 人 暴走行為, 179 人(3.0%) 飲酒, 221人 (3.6%) その他, 237人( 3.9%) 不良交友, 366 人 (6.0% ) 深夜はいかい, 2,386人 (39.4%) 不良行為少年 の補導状況 6,057 人 喫煙, 2,668人 (44.0%) 19

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-6 子育て支援対策への要望

子育て支援対策は、愛媛県民の考える行政課題として高い位置を占めており、具体 的には保育制度の拡充、経済的負担の軽減、就労条件の整備などが期待されています。 図 26 愛媛県の行政課題(上位 10 項目) 図 27 愛媛県の子育て支援対策への要望 資料:県広報広聴課 愛媛県政に関する世論調査(H15) (%) 図 21 愛媛県の子育て支援対策への要望 28.8 12.2 20.7 14.1 11.1 13.6 9.2 5.5 5.8 25.0 22.9 20.7 14.8 12.6 12.5 12.5 10.8 9.4 9.2 5.8 4.0 14.4 26.1 11.3 14.6 26.8 0 10 20 30 保育所や幼稚園等の費用負担の軽減 延長保育、低年齢保育、一時保育など柔軟 的な保育制度の拡充 児童手当や育児奨励手当などの経済的支 援の充実 妊娠・出産に係る費用負担の軽減 労働時間短縮や育児休業制度の整備など 就労条件の整備 放課後児童クラブの増設 ファミリーサポートセンター、地域子育て 支援センター等の整備 ひとり親家庭に対する援護対策の充実 男性も女性と一緒に家事・育児に参加 していくという考え方を広める 子どもの遊び場として公園や児童館の充実 乳幼児の医療に対する費用負担の軽減 公営住宅の供給や低利の住宅資金融資 など住環境の整備 出産や育児に係る相談体制の整備 H15 H20 39.6 32.7 15.5 20.7 11.4 10.1 12.8 46.5 44.1 31.6 25.4 24.2 15.2 15.2 12.2 11.4 8.0 46.7 0 10 20 30 40 50 高齢者・心身障害者等に対する社会福祉の充実 (%) 11.6 11.4 保健医療対策 雇用安定・労働福祉対策 子育て支援対策 物価・消費者保護対策 学校教育の充実 地震、台風などの防災対策 農林水産業の振興 犯罪の防止 公害防止・自然保護対策 H15 H20 資料:県広報広聴課「愛媛県政に関する世論調査」 (%) 資料:県広報広聴課「愛媛県政に関する世論調査」 20

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-7 少子化の影響

(1)経済面での影響

労働力人口の減少と経済成長への影響 労働力人口が減少するとともに、労働力人口に占める高齢者の割合が高くなること で、労働力供給の減少が懸念されています。 高齢者の増加は、一般的に貯蓄を取り崩して生活する人の増加ともみられることか ら、貯蓄率の低下が予想されます。そして投資資金へ回るお金が減少することが見込 まれます。その結果、投資資金不足から労働生産性の上昇が抑制され、経済成長率の 低下が懸念されます。 社会保障負担の拡大による生活水準への影響 人口に占める高齢者の割合が高まることにより、年金・医療・福祉などの社会保障 の分野における負担増大が見込まれています。 これにより、現役世代への税・社会保険料等の負担は増大し、手取り所得が減少す ることとなり、生活水準の維持が困難になることも懸念されます。

(2)社会面での影響

地域における過疎化の進行による影響 総人口の減少と高齢化の進行により、市町によっては現役世代人口の著しい減少も 起こりうるものと考えられます。現役世代人口の著しい減少は、集落機能の崩壊を招 くだけでなく、地域コミュニティ活動の維持に支障を来たすことも考えられます。そ の結果、場合によっては介護保険や医療保険などの基礎的な行政サービスの提供が困 難になること、道路や河川、田畑、山林などの社会資本や自然環境の維持管理が困難 になることなどが懸念されます。 子どもの健やかな成長への影響 子どもの数の減少による子ども同士の交流機会の減少や親の過保護・過干渉などに より、子どもの社会性が育まれにくくなるなど、子ども自身の健やかな成長への影響 が懸念されます。 21

参照

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