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病院図書室と著作権について

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病院図書室と著作権について

著者 塚田 薫代

雑誌名 ぶっくとらっく

23

2

ページ 7‑7

発行年 2015‑03

URL http://hdl.handle.net/10271/3068

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7

病院図書室と著作権について

静岡県立こども病院 塚田薫代

2014 年東海目録ワーキンググループ(以下WG)幹事を務めた際、著作権について 議論されたことを以下に書き留める。

1 病院図書室から他機関へ文献複写を依頼した際、著作権法第31条が適用される 図書館に該当しないとして謝絶された。

現行法では第 31 条が適用される図書館として病院図書室は認められていない。日本 ライブラリー協会(2004 年)日本看護協会図書館(2009 年)が見解を出しているが 進展はない。

2 他機関(病院図書室)へ文献FAX送信を依頼したところ、著作権(公衆送信 権)を理由に謝絶された。

FAX により文献を送信することは公衆送信権に該当する(法 23 条)現在、図書館間 ILL における FAX 送信は「大学図書館間協力における資料複製に関するガイドライン」

の範囲内であれば、許諾なしで行うことが出来る。事例は病院図書室がこれに該当しな いという判断で謝絶されたものと推測する。しかしながらその緊急性、公衆性を鑑みれ ば Fair Use ではないかという見解もある。

3 ある大学に文献依頼すると「該当論文は分担執筆のため、複写可能範囲は執筆箇 所の半分までとなります。」という回答だった。他の大学に依頼すると何事もなく、

全ページ複写してもらえた。これは何故か?[2014.11.26 連絡会研修会]

定期刊行物と見なすか図書とするかの認識の違いによると推察される。定期刊行物の 場合、発行後相当期間を経た著作物は全文複写可能となる。分担執筆による図書と認識 すると、掲載された個々の著作物の一部分のコピーにとどめ、全体をコピーすべきでは ないとなる。

病院図書室も、著作権をとりまく現状を踏まえた上で、合意のもと業務に取り組む必 要があると考える。

参考文献

国公私立大学図書館協力委員会、大学図書館著作権検討委員会「大学図書館における著 作権問題Q&A」第8版 2012[2015.2.5] 以下同様の閲覧日

http://www.janul.jp/j/documents/coop/copyrightQA.pdf

レファレンス共同データベース「図書館が著作物を FAX 送信することについて」

http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=man_view&

id=2000021899

公益社団法人著作権情報センター「図書館と著作権」http://www.cric.or.jp/qa/cs03/

参照

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