• 検索結果がありません。

口腔粘膜を傷つけにくい唾液吸引チューブの紹介

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "口腔粘膜を傷つけにくい唾液吸引チューブの紹介"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

北海道医療大学学術リポジトリ

口腔粘膜を傷つけにくい唾液吸引チューブの紹介

著者 廣瀬 知二

雑誌名 北海道医療大学歯学雑誌

巻 36

号 2

発行年 2017‑12‑31

URL http://id.nii.ac.jp/1145/00064547/

(2)

一般的な唾液持続吸引チューブ

アモレ唾液ケアチューブ(トクソー技研)

重管構造となっているため,口腔粘膜に吸着しにくく,傷つけにく い.また,吸引孔が ヶ所あるので唾液が詰まりにくい.

[最近のトピックス]

口腔粘膜を傷つけにくい唾液吸引チューブの紹介

廣瀬 知二

伊東歯科口腔病院

ALS(筋萎縮性側索硬化症)は,いくつか病型がある だけでなく,症状の個人差が大きい.しかし,いずれの 型であっても嚥下障害が現れ,進行すると自身の唾液を 飲み込むことも困難となり,誤嚥から肺炎へつながる可 能性が高くなる(高橋ら, ).また,唾液が口腔内 に貯留するようになると口角から流涎し,外見上も苦痛 となりうるため,軽減を図る必要がある(高橋ら,

).

対応として,抗コリン作用を有する三環系抗うつ薬が 有効な場合があるが,口渇やほかの副作用のため使用困 難なことも少なくない.

対症療法ではあるが,低圧持続吸引器による唾液の持 続吸引は,誤嚥や流涎を防ぐために有用とされている

(日本神経学会, ).先端がスネイル(うずまき)状 に加工された製品が市販されており(図 ),通常の吸 引チューブと比較して口腔内に留置しやすく,口腔外へ の押し出しも減少できる.しかし,問題点として,粘稠 性が高い唾液では吸引チューブが詰まることがあり,そ れを防ぐために吸引圧を強くすると,口腔粘膜にチュー ブが吸着して発赤や時に出血を起こすことがある.

年,口腔粘膜を傷つけにくい唾液吸引チューブが 製品化された(図 ).この製品は吸引管と保護管から なる 重管構造となっている.そのため口腔粘膜に吸着 しにくく,傷つけにくい.使用にあたっては,保護管を 患者が歯で穴を開けたり,咬み切ることがあるので監視 を怠らないよう十分注意する.また必要に応じてバイト ブロックの使用を検討する.

歯科医療は単に症状を治すだけが目標ではない.症状 を治せない場合であっても,いかにQOLを高めるかが 問われている.嚥下障害を有する患者をサポートする器 具のさらなる開発,改良が望まれる.

文献

)高橋 卓ら.ALS患者の唾液処理支援.難病と在宅 ケア ( ): − , .

)日本神経学会.筋萎縮性側索硬化症診療ガイドライ ン .東京:南江堂, ,p .

北海道医療大学歯学雑誌 ! 平成 年

( )

第36巻2号   4C150 1C133/本文 ※31‐1から組体裁変更 OTF/048     トピックス 廣瀬  4C  2018.01.23 13.23.49  Page 48 

図 一般的な唾液持続吸引チューブ 図 アモレ唾液ケアチューブ(トクソー技研) 重管構造となっているため,口腔粘膜に吸着しにくく,傷つけにく い.また,吸引孔が ヶ所あるので唾液が詰まりにくい.[最近のトピックス]口腔粘膜を傷つけにくい唾液吸引チューブの紹介廣瀬 知二伊東歯科口腔病院ALS(筋萎縮性側索硬化症)は,いくつか病型があるだけでなく,症状の個人差が大きい.しかし,いずれの型であっても嚥下障害が現れ,進行すると自身の唾液を飲み込むことも困難となり,誤嚥から肺炎へつながる可能性が高くなる(高橋ら,).ま

参照

関連したドキュメント

存在が軽視されてきたことについては、さまざまな理由が考えられる。何よりも『君主論』に彼の名は全く登場しない。もう一つ

海外旅行事業につきましては、各国に発出していた感染症危険情報レベルの引き下げが行われ、日本における

我が国においては、まだ食べることができる食品が、生産、製造、販売、消費 等の各段階において日常的に廃棄され、大量の食品ロス 1 が発生している。食品

問題集については P28 をご参照ください。 (P28 以外は発行されておりませんので、ご了承く ださい。)

口腔の持つ,種々の働き ( 機能)が障害された場 合,これらの働きがより健全に機能するよう手当

【通常のぞうきんの様子】

であり、 今日 までの日 本の 民族精神 の形 成におい て大

❸今年も『エコノフォーラム 21』第 23 号が発行されました。つまり 23 年 間の長きにわって、みなさん方の多く