序 文
海外旅行者の増加に並行して輸入感染症とりわ け腸管感染症例が増加し,感染菌種も多様化する 傾向にある1)〜5).1984 年に国際細菌分類委員会腸 内細菌分類小委員会によって赤痢菌の血清型の追 加,削除等の改定が示されたが6),それ以降もこれ らの血清型(以下,既知血清型)のいずれにも該 当しない赤痢菌が多数検出されており,新たに追 加すべき血清型(以下,新血清型)として提案さ れている7)〜13).
われわれは,1979 年より海外旅行者下痢症の実
態調査1)〜5)を継続実施してきたが,1993〜2000 年 の 8 年間に 24 症例から既知血清型に該当しない 新血清型赤痢菌を検出した.本報では,これらの 赤痢症例の推定感染国,症状の概要,検出された 新血清型赤痢菌の薬剤感受性について調べた成績 を報告する.
材料と方法 1 調査対象
海外から大阪空港または関西空港を経てわが国 に入国した際に,検疫所において旅行中に下痢の あったことを申告し,医師の診察に従い検査を受 けた者を調査対象とした.
2 赤痢菌検査法
検査方法は,糞便を SS 寒天培地お よ び DHL
海外旅行者下痢症患者から検出された新血清型赤痢菌 およびその症例について
1)関西空港検疫所,2)大阪府立公衆衛生研究所,3)東京都立衛生研究所
上田 泰史
1)白石 祥吾
1)勢戸 和子
2)田口 真澄
2)宮田 義人
2)松下 秀
3)(平成 13 年 7 月 9 日受付)
(平成 13 年 8 月 28 日受理)
1993 年〜2000 年の 8 年間に大阪空港および関西空港から入国した海外旅行者下痢症患者 24 名より,
市販の診断用血清に凝集せず,新血清型として報告されている赤痢菌が検出された.その内訳は,Shig-
ella dysenteriae
93―119(2 株),S. dysenteriae204 96(4 株),S. dysenteriaeI9809―73(4 株),S. flexneri88―893(9 株),および
S. boydii
E16553(5 株)であった(いずれも provisional serovar).これらの患者の 症状は,全例とも下痢を主徴とし,腹痛 12 例(50.0%),発熱 12 例(50.0%)および嘔吐 7 例(29.2%)であった.そのうち 3 例は粘血便等を伴う典型的な赤痢症例であった.市販の血清に凝集する既知血清 型の赤痢菌あるいは赤痢菌以外の病原菌が同時に検出された混合感染例が 6 例(25.0%)認められた.患 者の推定感染国は,南西アジアが多く 79.2% を占めた.
検出された 24 菌株のうち 23 株(95.8%)は薬剤耐性株で,いずれも多剤耐性を示した.
〔感染症誌 75:1025〜1029,2001〕
要 旨
別刷請求先:(〒549―0011)大阪府泉南郡田尻町泉州空 港中 1 番地 CIQ 合同庁舎 5 階関西空港
検疫所検査課 上田 泰史
Key words:
Shigella, traveller s diarrhea, quarantine
Table 1 The outline of patients with isolation of provisional serovars of Shigella
Provisional serovar Species
Other symptom Type of diarrhea
Country or countries visited Age
Sex Year
88―893 S. flexneri
abdominal pain, fever mucous and bloody
Thailand, Cambodia * 43
Male 1993
88―893 S. flexneri
abdominal pain, fever, vomiting soft
India 26 Female
88―893 S. flexneri
fever watery
India 22 Male 1994
I9809―73 S. dysenteriae
fever watery
Nepal 46 Male 1995
88―893 S. flexneri
watery India
45 Female
204/96 S. dysenteriae abdominal pain
watery India *, Nepal
22 Male 1996
204/96 S. dysenteriae watery
India 33 Female
204/96 S. dysenteriae abdominal pain
watery Nepal, China *
29 Female
204/96 S. dysenteriae watery
India, Nepal * 27
Female
88―893 S. flexneri
abdominal pain watery
India *, Hong Kong 19
Female
E16553 S. boydii
fever soft
India *, Nepal 53
Female
I9809―73 S. dysenteriae
vomiting watery
Myammer 20
Female 1997
I9809―73 S. dysenteriae
abdominal pain, fever watery
Turkey 27
Female
88―893 S. flexneri
abdominal pain, fever, vomiting watery
India *, Nepal 24
Male
88―893 S. flexneri
abdominal pain, fever soft
India *, Nepal 60
Male
E16553 S. boydii
abdominal pain, fever, vomiting watery
India, Nepal * 22
Female
93―119 S. dysenteriae
abdominal pain muddy
India 27 Male 1998
E16553 S. boydii
muddy Thailand *, Cambodia
22 Male
I9809―73 S. dysenteriae
muddy Nepal
22 Female 1999
88―893 S. flexneri
watery India, Nepal *
84 Male
88―893 S. flexneri
abdominal pain, fever, vomiting mucous and bloody
India 20 Male
E16553 S. boydii
fever, vomiting watery
India *, Nepal, Thailand 20
Female
E16553 S. boydii
fever, vomiting mucous and bloody
India 31 Female
93―119 S. dysenteriae
abdominal pain watery
India 26 Female 2000
* ; suspected country
寒天培地上に塗沫し,以下常法14)に従って実施し た.血清型別には,市販(デンカ生研)の赤痢菌 診断用免疫血清および新血清型として提案中7)〜13)
の株を用いて自家調製した家兎免疫血清(I9809―
738),E670 749),E223839),E235079),93―11912), 204 9613),88―89310),89―14111),E165537)および E 289389))を使用した.抗原液は各菌株の生菌およ び加熱死菌の生理食塩水濃厚浮遊液とし,各抗血 清とのスライドガラス凝集反応を行い血清型別し た.
3 薬剤感受性試験
薬剤感受性試験は日本化学療法学会の標準法15)
に準じた便法にて Streptomycin(SM),Chloram- phenicol(CP),Tetracycline(TC),Kanamycin
(KM),Aminobenzyl Penicillin(ABPC),Nalidixic acid(NA)および Ofloxacin(OFLX)の 7 薬剤に
ついて実施した.すなわち,それぞれの薬剤 25
µ
g ml(OFLX は 1.56µ
g ml)を含む DST 寒天(Di- fco)平板培地を用いて,薬剤を含まない平板と同 等に発育した株を耐性株と判定した.成 績 1 症例と検出新血清型赤痢菌
1993 年〜2000 年の 8 年間に新血清型赤痢菌が 検出された症例の検疫所受診時点での概要を Ta- ble 1 に示した.
検 出 さ れ た 赤 痢 菌 24 株 の 血 清 型 は,Shigella
dysenteriae
93―119(2 株),S. dysenteriae204 96(4 株),S. dysenteriaeI9809―73(4 株),S. flexneri88―893(9 株)および
S. boydii
E16553(5 株)であっ た.これらの菌株の生化学的性状は,それぞれの 菌種の性状に完全に一致していた.患者は 19 歳から 84 歳まで幅広い年齢層にみら
Table 2 Drug resistance patterns and serovar of Shigella strains
Total E16553
88―893 I9809―73
204/96 93―119
Serovar
24 5
9 4
4 2
No. of strains tested
23 5
9 4
4 1
No. of resistant strains Resistance pattern *
15 9
3 3
SM. CP. TC. ABPC
1 1
SM. TC. APBC
7 5
1 1
SM. TC
* : Drugs used were : SM(Streptomycin), CP(Chloramphenicol), TC(Tetracycline), KM(Kanamycin), ABPC
(Aminobenzyl penicillin), NA(Nalidixic acid), and OFLX(Ofloxacin).
Strains were judged positive when they grew on the agar at the concentration of 25 µg/ml of SM, CP, TC, KM, ABPC, and NA, or at the concentration of 1.56µg/ml of OFLX.
れたが,性別に関係なく 20 歳代が最も多く 62.5
%を占めていた.
症状は,全 24 例とも下痢を呈し,腹痛および発 熱が 12 例(50.0%),嘔吐が 7 例(29.2%)の症例 にみられた.赤痢に定型的な粘血便を呈した症例 は
S. flexneri
88―893 検 出 例 で 2 例,S. boydiiE 16553 検出例で 1 例みられたが,その他の症例の 便性は水様便が 15 例(62.5%),泥状便が 3 例(12.5%)および軟便が 3 例(12.5%)であった.
患者の推定感染国は,7 カ国におよんだが,イン ドでの感染例が 14 例(58.3%)と最多を占め,ネ パール 5 例(20.8%),カンボジア,中国,ミャン マー,トルコ,タイ各 1 例であった.また,血清 型と感染国の関係は,
S. dysenteriae
93―119(インド 2 例),S. dysenteriae204 96(インド 2 例,ネパー ルおよび中国各 1 例),S. dysenteriaeI9809―73(ネ パール 2 例,ミャンマーおよびトルコ各 1 例),S.
flexneri
88―893(インド 7 例,ネパールおよびカンボジア各 1 例),S. boydiiE16553(インド 3 例,ネ パールおよびタイ各 1 例)であった.
2 混合感染例
混合感染例は 6 例(25.0%)みられた.検出され た病原菌の組み合わせはすべて異なっており,(S.
dysenteriae
93―119+S. flexneri 4a),(S. dysenteriae 93―119+S. dysenteriae9),(S. flexneri 88―893+S.dysenteriae
3 ),(S . flexneri
88 ― 893 +Salmonella
Stanley),(S. boydiiE16553+S. boydii18),(S. boy-dii
E16553+Plesiomonas shigelloides)であった.3 薬剤感受性
検出された 24 株のうち 23 株(95.8%)が測定し た 7 剤のいずれかに耐性を示した.Table 2 に示 したようにいずれも 2〜4 剤に対する多剤耐性株 であった.薬剤別の耐性率は SM および TC が最 も高く(95.8%),次いで ABPC(66.7%),CP(62.5
%)の順であり,KM,NA および OFLX に耐性を 示す株はみられなかった.
3 種類の薬剤耐性パターンがみられ,血清型別
では
S. flexneri
88―893 は全株とも SM.CP.TC.ABPC の 4 剤 耐 性 パ タ ー ン を 示 し,S. boydiiE 16553 もすべて SM.TC の 2 剤耐性パターンを示 した.また,S. dysenteriae204 96 および
S. dysen- teriae
I9809―73 では SM.CP.TC.ABPC の 4 剤 耐性パターンが多く(それぞれ 4 株中 3 株)認め られた.考 察
旧大阪空港検疫所では 1977 年に海外旅行者が 原因と思われるコレラの集団発生(和歌山県有田 市)を契機に,1979 年より赤痢を含めた海外旅行 者下痢症の実態調査を行っており,1994 年 9 月 4 日の国際線移転に伴い関西空港検疫所へと調査を 継続してきた1)〜5)16).この調査の間に,国際細菌分 類委員会腸内細菌分類小委員会(1984)が示した 赤痢菌の血清型6)に該当しない新血清型赤痢菌を 24 症 例(24 株)よ り 検 出 し た.な お,S. boydii E16553 の 1 株および
S. dysenteriae
204 96 の 4 株 の詳細な生化学的,血清学的検討成績については 別途報告5)13)17)している.わが国における,細菌性赤痢(感染症法;二類
感染症)の届け出基準に示された確定診断法には 赤痢菌の検出が必須とされている.また,一般の 細菌検査室で日常的に使用されている赤痢菌型別 血清は,上述の国際分類に基づいて作製・市販さ れている.したがって,日常検査において,生化 学的性状からは赤痢菌と判定されるが市販型別血 清では型別不能と判定される菌株が検出された場 合,これを新血清型赤痢菌と同定するべきか,検 査成績の報告に苦慮することが多い.また,感染 症法に従って実施されている発生動向調査におけ る取扱いにも混乱を生じる.このような観点から,
新血清型赤痢菌の分類学上の位置づけが早急に確 定され,法律上の判断基準が早急に示される必要 がある.
今回の調査では,1 日に 10 回以上の粘血便,発 熱を呈する典型的な赤痢症例が 3 例(12.5%)認め られた.これらの患者は,いずれも他菌種との混 合感染がなく,単独感染の重症例と考えられた.
その他の症例は水様性下痢を主体とした軽症例が 多く,近年の輸入赤痢症例にみられる傾向18)に一 致していた.
一方,輸入症例の特徴ともいえる混合感染例が 6 例(25.0%)認められ,そのうち既知血清型の赤 痢菌との混合感染が 4 例(16.7%)と高頻度にみら れた.このように,混合感染例が存在することや 軽症例が多いことを考慮すると,従来の赤痢症例 の病原菌検索で実施してきた様16)に,軽症例で あっても詳細な糞便検査を行うことが重要であ る.
本報で示した患者の推定感染国はアジア地域の 7 カ国におよんだが,南西アジア(インド・ネパー ル)における感染例が大半を占め(19 例,79.2%), いずれの血清型でも南西アジアでの感染例が多 く,既知血清型赤痢菌の輸入症例にみられる傾 向16)と一致していた.一方,松下らの報告19)20)では,
国内発生事例からも新血清型赤痢菌が検出されて いる.諸外国からの輸入症例の実態を明らかにし,
わが国での蔓延を防止するためにも赤痢菌血清型 の調査を継続する必要がある.
わが国の新血清型赤痢菌の検出例は現在までに 本報を含め合計 73 例(S. dysenteriae20 例,S. flex-
neri
44 例,S. boydii9 例)報告19)20)されているが,S. dysenteriae
では全例が,S. flexneri
では 81.8%,S. boydii
では 88.9% が輸入症例で占められ て いる.このうち検疫所で検出される割合は,S. dys-
enteriae
では 50.0%,S. flexneri
では 25.0%,S. boy- dii
では 62.5%(合計 37.5%)を占めており,新型 赤痢菌の国内侵入を監視するうえで検疫所の果た す役割は大きい.更に,われわれは本報に報告し た症例の他に,既知および新血清型としてすでに 報告されている血清型にも含まれないS. dysente- riae(1 株),S. boydii(8 株)を検出している.そ
れらの菌株が新しい血清型であるか否かは検討中 である.謝辞:稿を終わるにあたり,本研究に協力してきていた だいた大阪空港検疫所および関西空港検疫所の検疫課,検 査課をはじめ,その他の職員の方々に敬意を表し,深く感 謝いたします.
文 献
1)阿部久夫,神田輝雄,柳井慶明,橋本 智,小川 良治,宮田義人,他:海外旅行者下痢症の細菌学 的研究(1)昭和 54 年大阪空港における旅行者下 痢症患者からの原因菌検索成績について.感染症 誌 1981;55:679―90.
2)宮田義人,田口真澄,原田七寛,塚本定三,石橋 正憲,木下喜雄,他:海外旅行者下痢症の細菌学 的研究(3)1980―1983 年大阪空港における下痢原 因菌検索成績.感染症誌 1987;62:108―22.
3)吉田昭夫,野田孝治,大村寛造,宮城和文,森 英人,鈴木則彦,他:海外旅行者下痢症の細菌学 的研究(4)1984―1991 年大阪空港における下痢原 因菌検索成績.感染症誌 1992;66:1422―35.
4)上田泰史,鈴木則彦,森 英人,宮城和文,野田 孝治,廣瀬英昭,他:海外旅行者下痢症の細菌学 的研究(5)1992―1994 年の大阪空港における下痢 原因菌検索成績.感染症誌 1996;70:29―41.
5)上田泰史,鈴木則彦,古川徹也,竹垣友香子,高 橋直樹,宮城和文,他:海外旅行者下痢症の細菌 学的研究(6)1994―1996 年の関西空港における下 痢原因菌検索成績.感染症誌 1999;73:110―
21.
6)Brenner DJ:Recommendation on recent propos- als for the classifications of Shigella. Int J Syst Bacteriol1984;34:87―8.
7)Gross RJ, Thomas LV, Day NP, Cheasty T, Rowe B:New Provisional Serovar ofShigella boydii.J Clin Microbiol 1982;16:1000―2.
8)Shmilovitz M, Kretzer B, Levi S:A New Provi-
sional Serovar ofShigella dysenteriae.J Clin Micro- biol 1985;21:240―2.
9)Gross RJ, Thomas LV, Cheasty T, Rowe B, Lind- berg AA : Four New Provisional Serovars of Shigella. J Clin Microbiol 1989;27:829―31.
10)松下 秀,山田澄夫,工藤泰雄:新しい型抗原を 有すると考えられるShigella flexneriについて.感 染症誌 1992;66:503―7.
11)松下 秀,山田澄夫,工藤泰雄:新しい型抗原
(仮称 89―141)を有すると考えられるShigella flex- neriについて.感染症誌 1992;66:1628―33.
12)松下 秀,野口やよい,柳川義勢,小林一寛,中 矢秀雄,五十嵐英夫,他:新血清型のShigella dys-
enteriaeと考えられる輸入下痢症例由来株につい
て.感染症誌 1997;71:412―6.
13)松下 秀, 野口やよい, 柳川義勢, 五十嵐英夫,
上田泰史,橋本智,他:新血清型(仮称 204 96)の
Shigella dysenteriaeと考えられる海外旅行者下痢
症 例 由 来 株 に つ い て.感 染 症 誌 1998;72:
499―503.
14)財団法人日本公衆衛生協会:細菌・真菌検査第 3 版.東京,1987;D1―D29.
15)日本化学療法学会 MIC 測定法改正委員会:最小
発育阻止濃度(MIC)測定法について.Chemother- apy1969;16:743―9.
16)上田泰史,鈴木則彦,宮城和文,野田孝治,竹垣 友香子,古川徹也,他:海外旅行者から発見され た赤痢患者および検出赤痢菌についての解析.日 本細菌学雑誌 1997;52:735―46.
17)上田泰史,橋本 智,矢野周作,勢戸和子,宮田 義人,松下 秀:インド・ネパール旅行者から検 出されたShigella boydii provisional serotype E 16553 につい て.病 原 微 生 物 検 出 情 報 1996;
17:216―7.
18)宮田義人,田口真澄,勢戸和子,中川直子,西村 りえ子,中山乃文,他:大阪府における輸入腸管 感染症に関する調査報告―平成 11 年―.大阪府 立公衛研所報 2000;38:1―20.
19)松下 秀,工藤泰雄:我が国における最近の細菌 性赤痢の発生状況と新血清型赤痢菌の検出例.モ ダンメディア 1998;44:312―20.
20)松下 秀,有松真保,高橋正樹,横山敬子,小西 典子,柳川義勢,他:東京都において最近 5 年間
(1995〜1999 年)に分離された輸入及び国内事例 由来赤痢菌の菌種・血清型と薬剤耐性.感染症誌 2000;74:834―40.
Isolation of Provisional Serovars of
Shigella
in Diarrheal Cases of Tourists Yasufumi UEDA1), Shogo SHIRAISHI1), Kazuko SETO2), Masumi TAGUCHI2),Yoshihito MIYATA2)& Shigeru MATSUSHITA3)
1)Kansai Airport Quarantine Station
2)Osaka Prefectural Institute of Public Health
3)Tokyo Metropolitan Research Laboratory of Public Health
Twenty-four
Shigella
strains of provisional serovars were isolated from travellers with diarrhea during 1993―2000 at Osaka Airport- and Kansai Airport- Quarantine Station. The outline of these cases were as follows.1)The provisional serovars of these strains(number of cases)were
S. dysenteriae
93―119(2),S. dysenteriae
204 96(4),S. dysenteriae
I9809―73(4),S. flexneri
88―893(9), andS. boydii
E16553(5).2)Symptoms of these cases were diarrhea, abdominal pain, fever, and vomiting. The ratios of each symptom were 100%, 50%, 50%, and 29.2%, respectively. Typical dysentery symptoms(mu- cous and bloody stool)were observed in three cases.
3)In six cases(25.0%), plural kinds of entero-pathogenic bacteria were isolated, and in four cases, two kinds of
Shigella
serovar(known and unknown type)were isolated.4)The major regions where these travellers were infected was South-west Asia(79.2%). 5)Twenty-three of the