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JBIC 中国レポート 本レポートは 株式会社日本政策金融公庫国際協力銀行香港駐在員事務所が 日系企業の皆様の中国に於けるビジネスの参考になりそうな投資 金融 税制等にかかる生の情報を集め毎月発行するものです 本レポートに関するご質問 ご要望等ございましたら 当事務所までご照会下さい また 本レポー

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(1)

株式会社日本政策金融公庫

国際協力銀行(JBIC)

JBIC 中国レポート

2009 年

7

月号

税務

企業の清算業務に対する所得税処理に関する通知··· 2 固定資産の加速減価償却の所得税処理に関する通知 ··· 4

投資

技術輸出入契約登記管理弁法··· 7

(2)

特別寄稿

JBIC 中国レポート 本レポートは、株式会社日本政策金融公庫 国際協力銀行 香港駐在員事務所が、日系 企業の皆様の中国に於けるビジネスの参考になりそうな投資、金融、税制等にかかる生 の情報を集め毎月発行するものです。本レポートに関するご質問・ご要望等ございまし たら、当事務所までご照会下さい。 また、本レポートはホームページでも御覧頂けます。 (http://www.jbic.go.jp/ja/report/reference/index.html) 株式会社日本政策金融公庫 国際協力銀行 香港首席駐在員 行天 健二

税務

企業の清算業務に対する所得税処理に関する通知

2009 年 4 月 30 日付で、財政部及び国 家税務総局の連名による「企業の清算業務 に対する所得税処理の若干問題に関する 通知」(財税[2009]60 号 以下、“本通 知”(*1))が公布された。 本通知は、「企業所得税法」、「企業所得 税法実施条例」における清算時の所得税処 理について、清算時の所得税関連処理、分 配可能な残余資産の計算方法等の詳細を 規定したもの。企業所得税法及び同実施条 例に合わせて2008 年 1 月 1 日に遡って適 用される。 尚、同日付で「企業の再編業務に対する 所得税処理の若干問題に関する通知」(財 税[2009]59 号(*2))も公布されている。 本通知の主要内容は以下の通りである。 1.施行日  本通知は2008 年 1 月 1 日より施行す る。 2.“清算の所得税処理”の定義  “清算の所得税処理”とは、企業が継続 経営を行わず、業務の終了、資産の処 分、債務の返済及び所有者への残余財 産の分配等の経済行為が生じた際の、 清算所得、清算所得税、配当金の分配 等の事項に対する処理を指す。  清算の所得税処理の具体内容は以下 の通り。 (1) 全資産について、正味実現可能価 額或いは取引価額に基づき、資産 譲渡所得又は損失を認識する事。

(3)

(2) 債権整理、債務弁済所得又は損失 を認識する事。 (3) 継続経営の計算原則を変更し、未 払又は前払の性質を持つ費用に 対して処理を行う事。 (4) 法に基づき欠損を補填し、清算に よる所得を確定させる事。 (5) 清算所得税を計算して納付する 事(*3)。 (6) 出資者への分配可能な残余財産、 未払配当金等を確定させる事。 3.適用範囲  以下に該当する企業は清算の所得税 処理を行わなければならない。 - 「会社法」「企業破産法」等の規 定に従って清算を行う必要のあ る企業 - 企業再編において、清算として処 理を行う必要のある企業 4.清算の所得税処理  分配可能な残余資産の確定 全ての資産の正味実現可能価額或い は取引価格から、清算費用、従業員の 賃金給与、社会保険費用、法定補償金 を控除し、清算所得税、過年度の未払 税金等の税金を納付し、債務を弁済し た後、規定に基づき所有者への分配可 能な残余資産を計算する。  配当所得、持分譲渡所得(損失)の認識 被清算企業の出資者が得る残余資産 は、被清算企業の累計未処分利益及び 累計積立金の内、出資者の出資比率に 基づき計算された部分は、配当所得と して認識しなければならない。 残余資産から配当所得を控除した後 の残額が、出資者の投資原価を上回る 又は下回る部分は、それぞれ出資者の 持分譲渡所得又は損失として認識し なければならない。  課税基礎の確定 被清算企業の出資者が被清算企業か ら得た資産は、正味実現可能価額或い は実際の取引価格によって課税基礎 を確定しなければならない。 5.その他  企業は清算期間を単独の納税年度と して、清算所得を計算しなければなら ない。(*4) (*1) 本通知の原文は以下URLを参照の事。 http://www.chinatax.gov.cn/n8136506/n8 136593/n8137537/n8138502/9076470.ht ml (*2) 財税[2009]59 号通知の詳細は、「中国レポ ート2009 年 6 月号」を参照の事。

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(*3) 「企業所得税法」第 55 条: 企業が年度の途中で経営活動を終了させ る場合、実際の経営終了日から60 日以内 に、税務機関に当該期間の企業所得税を納 付しなければならない。 企業は抹消手続きを行う前に、清算所得を 税務機関に申告し、法に基づき企業所得税 を納付しなければならない。 (*4) 「企業所得税法」第 53 条: 企業所得税は納税年度毎に計算する。納税年 度は西暦の1 月 1 日から 12 月 31 日迄とす る。 企業が一納税年度の途中で開業、或いは経営 活動を終了させ、当該納税年度の実際の経営 期間が12 ヶ月に満たない場合、実際の経営 期間を一納税年度としなければならない。 企業が法に基づき清算する場合、清算期間を 一納税年度としなければならない。

固定資産の加速減価償却の所得税処理に関する問題の通知

2009 年 4 月 16 日付で国家税務総局よ り、「企業の固定資産加速減価償却の所得 税 処 理 の 問 題 に 関 す る 通 知 」( 国 税 発 [2009]81 号(*1))が公布された。本通知は、 「企業所得税法」(以下、“税法”)及び「企 業所得税法実施条例」(以下、“実施条例”) に合わせて、2008 年 1 月 1 日に遡って適 用されている。 本通知は、税法及び実施条例の規定要件 を満たす固定資産について、減価償却年数 の短縮、加速減価償却の計算方法、又、税 務機関への届出等の詳細を規定したもの である。 本通知の主要内容は以下の通りである。 1.減価償却年数の短縮、加速減価償却の 適用について  税法第32 条及び実施条例第 98 条の 関連規定に基づき、企業が保有する、 生産経営を主要な目的とする固定資 産は、以下の理由により、最短耐用年 数の短縮、或いは加速減価償却方法を 採用する事が出来る。 (1) 技術の進歩により、製品のモデル チェンジが速い固定資産 (2) 常に振動が強く、腐食し易い状態 に置かれている固定資産  企業が保有し、且つ使用する固定資産 が上記の条件を満たす場合、情況別に 以下の通り処理する。 - 企業が当該固定資産と機能が同 じ又は類似する固定資産を使用 した事は無いが、当該固定資産の 見積使用年数が実施条例に規定 する最短耐用年数を下回る事を 十分に証明出来る場合、耐用年数 の短縮、或いは加速減価償却方法 を採用する事が出来る。 - 企業が従来より保有する固定資 産について、実施条例に規定する

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最短耐用年数に達する前に、機能 が同じ又は類似する新固定資産 に代替する場合、元の固定資産の 実際使用年数と本通知の規定に 基づき、代替後の新しい固定資産 に減価償却年数の短縮、或いは加 速減価償却方法を採用する事が 出来る。  減価償却年数を短縮する場合、購入し た新固定資産の減価償却年数は、実施 条例第 60 条(*2)で規定する最短耐用 年数を下回ってはならない。 中古固定資産を購入する場合は、実施 条例に規定する最短耐用年数から使 用した年数を差引いた後の残存年数 の60%を下回ってはならない。  減価償却年数を短縮した固定資産を 減価償却終了後も引続き使用し、且つ その使用期間が12 ヶ月を超える場合 は、その後に更新代替する、或いは改 良により形成される、機能が同じ又は 類似する固定資産に対して、減価償却 年数を短縮する事は出来ない。 2.加速減価償却の計算  加速減価償却方法は、200%定率法又 は級数法を採用する事が出来る。加速 減価償却方法は一旦確定したら、みだ りに変更してはならない。 (1) 200%定率法(原文:双倍余額逓減法) 200%定率法とは、固定資産の見積残存価 額を考慮しない場合、毎期首に固定資産取 得原価から減価償却累計額を控除した後 の残額について、定額法の 2 倍の率に基 づき償却額を計算する方法である。 この方法を採用する場合には、期首に固定 資産の簿価から見積残存価額を控除しな いため、固定資産の減価償却額を計算する 際、当該固定資産の減価償却年数に達する 前の 2 年間は、固定資産の簿価から見積 残存価額を控除した後の残額を均等償却 しなければならない。具体的な計算方法は 以下の通り。 ≪計算方法≫ 年減価償却率=2/見積耐用年数×100% 月減価償却率=年減価償却率/12 月減価償却額=月初の固定資産簿価×月減価償 却率 (2) 級数法(原文:年数総和法) 級数法とは、固定資産の取得原価から見積 残存価額を控除した後の残額について、固 定資産の残存耐用年数を分子とし、見積耐 用年数の各年数の合計を分母とする分数 を乗じて、減価償却額を求める計算方法で ある。具体的な計算方法は以下の通り。 ≪計算方法≫ 1. 税務機関への届出 年減価償却率=残存耐用年数/見積耐用年数 の合計値×100% 月減価償却率=年減価償却率/12 月減価償却額=(固定資産の取得原価-見積 残存価額)×月減価償却率

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3 .税務機関への届出  企業が確実に固定資産の減価償却年 数の短縮、或いは加速減価償却を採用 する必要がある場合、固定資産の取得 後 1 ヶ月以内に、企業所在地の主管 税務機関へ届出を行い、以下の資料を 送付しなければならない。 ① 固定資産の機能、見積耐用年数が 実施条例に規定する減価償却計 算の最短耐用年数を下回る理由、 証明資料及び関連状況説明 ② (新固定資産に)代替された旧固 定資産の機能、使用、処理等の状 況説明 ③ 固定資産の加速減価償却の採用 方法、減価償却額の説明 ④ 主管税務機関が要求するその他 の資料  各主管税務機関は企業所得税の年度 納税評価の際、加速減価償却を適用す る固定資産の使用状況について実地 調査を行わなければならない。  主管税務機関は、加速減価償却の適用 条件を満たしていない企業に対し、加 速減価償却を停止させる事が出来る。  減価償却年数の短縮、或いは加速減価 償却方法を採用する企業に対し、主管 税務機関は管理台帳を設置し、監督を 強化し、追跡管理を実施しなければな らない。 (*1) 本通知の原文は以下URLを参照の事。 http://www.chinatax.gov.cn/n8136506/n8 136593/n8137537/n8138502/9031216.ht ml (*2) 実施条例第 60 条:国務院財政、税務主管 部門が別途規定する場合を除き、固定資産 の減価償却計算の最短耐用年数は以下の通 りとする。 建物、構築物…20 年 飛行機、列車、船舶、機器、機械及びその 他の生産設備…10 年 生産経営関連の器具、工具、家具等…5 年 飛行機、列車、船舶以外の運輸工具…4 年 電子設備…3 年

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投資

技術輸出入契約登記管理弁法

技術輸出入契約には、特許権譲渡契約、 特許申請権譲渡契約、特許実施許可契約、 技術秘密許可契約、技術サービス契約及び 技術を含む輸出入のその他の契約が含ま れる(*1)とされている。その内、禁止技 術・制限技術(*2)に属さない自由技術にお ける法的根拠である「技術輸出入契約登記 管理弁法」(商務部令2009、年第 3 号、以 下、“新管理弁法”)が 2009 年 2 月 1 日付 けで改正公布され、自由技術に関する輸出 入契約や登記手続きが、約 7 年振りに、 改正された。 自由技術については、従来から、先ず商 務部関連サイト上で登録手続きを行った 後、関連書類を省級商務部門へ提出し、登 記手続きを実施する事で、省級商務部門か ら「契約登録証」の発行を受けていた。従 って、旧管理弁法である「技術輸出入契約 登記管理弁法」(対外貿易経済合作部2001 年第17 号令、2001 年 12 月 30 日公布・ 2002 年1月1日施行)との比較において、 新弁法でも、その認可権限や必要な手続き、 所要期間等に特段の変化は無い。但し、新 弁法でランニングロイヤリティに係る登 記方法が新たに定められた事により、これ 迄、海外送金時に散見された実務上の問題 が解決した点が特筆される。 新管理弁法では、ランニングロイヤリテ ィ以外の契約では60 日以内の契約登記手 続きの完了を要求する一方で、ランニング ロイヤリティに関しては、基準金額が形成 された後で契約登記を実行し、その後も都 度ランニングロイヤリティの基準金額の 形成後に、登記を行う事となった。これに より、企業にとっては、都度、登記を実施 するという手続き面の煩雑さは増すもの の、“登記金額と実際の送金金額との齟齬 により、スムーズに送金時出来ない”とい った、従来、散見されたトラブルが格段に 減少すると考えられ、該当企業にとっては、 非常にメリットの大きい改定と言える。 新管理弁法の主要内容は以下の通りで ある。 1.契約の発効時点について  契約は法による成立時に発効する。 2.輸出入契約に係る、主要な要登記事項 について(*3)  契約番号 (旧管理弁法からの変更無し)  契約名称 (旧管理弁法からの変更無し)  技術の提供者 (旧管理弁法からの変更無し)  技術の被提供者 (旧管理弁法からの変更無し)  技術の使用者 (旧管理弁法からの変更無し)  契約概況 (旧管理弁法からの変更無し)

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 契約金額 (旧管理弁法からの変更無し)  支払方法 (旧管理弁法からの変更無し)  契約有効期限 (新管理弁法による新たな追加事項) 3.契約登記の完了期限について  契約発行日より60 日以内に契約登記 手続きを行う。但し、ランニングロイ ヤリティ契約を除く。 4.ランニングロイヤリティの取り扱い について  1 回目のランニングロイヤリティの 基準金額が形成された後、60 日以内 に契約登記手続きを実行する。  それ以降、毎回ランニングロイヤリテ ィの基準金額が形成された後、契約の 変更手続きを行う 5.「契約登録証」の発行手続きについて 技術輸出入に係る「契約登録証」の発行手 続きフローは以下の通りである。 (1) 登録・登記手続きの実施  先ず、商務部サイト上の“技術輸出入 契約情報管理システム”で登録を実施 する。  その上で、原則、省級商務部門で、以 下の提出書類と共に登記続きを行う。 - 技術輸出入契約登録申請書 - 技術輸出入契約の契約コピー - 技術輸出入契約締結者の双方の 法的地位を証明する書類 (2) 登録証の発行  省級商務部門は、上記の登記書類(1) を受理した日より 3 営業日以内に契 約について照合を行い、「契約登録証」 を発行する。 (*1) 「技術輸出入契約登記管理弁法」(商務部令 2009 年第 3 号)・新管理弁法第2 条に規定。 尚、新管理弁法の原文は以下URL を参照 の事。 http://www.mofcom.gov.cn/aarticle/b/c/2 00902/20090206026870.html?37408422 81=600619042 (*2) 禁止技術・制限技術の内、輸入禁止技術及 び輸入制限技術に関する規定が、新管理弁 法と同日付で改正公布されている。詳細は、 「JBIC 中国レポート 2009 年 6 月号」に掲 載の「『輸入禁止輸入制限技術管理弁法』(商 務部令2009 年第 1 号)の公布」を参照の 事。 (*3) 尚、従来は主要な要登記事項として、輸出 入技術の「融資方法」が含まれていたが、 新管理弁法からは削除されている。

(9)

ご照会先

株式会社日本政策金融公庫 国際協力銀行 香港駐在員事務所 Suite 3111, One Pacific Place, 88 Queensway, Hong Kong Tel: +852-2869-8505 Fax: +852-2869-8712

本レポートは中国に関する概略的情報を株式会社日本政策金融公庫 国際協力銀行 香港駐在員事務所が皆様に無償ベースにて提供するものであり、当事務所は情報利用 者に対する如何なる法的責任を有するものではありませんことをご了承下さい。

参照

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