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花王の油中分散剤、塗料、印刷インキの調節剤

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花王の油中分散剤、塗料、印刷インキの調節剤

ホ モ ゲ ノ ー ル

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目 次

1.は じ め に ……… 3 2.「ホモゲノール」の種類 ……… 4 3.「ホモゲノール」の性質 ……… 4 3-1 「ホモゲノール」の溶解性 ……… 4 3-2 「ホモゲノール」の分散力 ……… 5 4.応 用 試 験 4-1 「ホモゲノール」添加によるミリング効果の向上 ……… 7 4-2 アルキッドメラミン樹脂塗料中の黄鉛とフタロシアニンブルーとの色分 れ防止に対する「ホモゲノール」の効果 ……… 8 4-3 アルキッドメラミン樹脂塗料中のカーボンブラックとチタンホワイトとの 色分れ防止に対する「ホモゲノール」の効果 ……… 9 4-4 メチルメタアクリレート樹脂塗料中のフタロシアニンブルーとチタンホワ イトとの色分れ防止に対する「ホモゲノール」の効果および添加方法の検討 ……… 11 4-5 メタリック塗料のアルミ粉末の分散剤としての「ホモゲノール」の効果 ……… 13 4-6 熱硬化性アクリル樹脂塗料の光沢に及ぼす「ホモゲノール」の効果 ……… 14 4-7 「ホモゲノール」を印刷インキ中に添加したときの印刷時の帯電防止効果 ……… 16 4-8 「ホモゲノール」による塗料の抑泡効果 ……… 16 (付) 「ホモゲノールL-100」 ……… 18

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1.は じ め に 顔料や染料、塗料、インキ、プラスチックなどの産業分野において、顔料粒子をビヒクル中に均一分散さ せることはきわめて重要な課題です。これは、いうまでもなく顔料分散の良否が最終製品の品質の良否に大 きく影響するからです。 一般に、塗料や印刷インキにおいては顔料をより安定に分散するために添加剤を加えるものであり、添加 剤としてある種の無機化合物や金属石けん、レシチンなどの天然物質が用いられてきました。最近では、さ まざまな特質を持つ界面活性剤が開発され、顔料の分散剤としても用いられるようになってきました。しか し、これらの界面活性剤は、分散剤として多く添加しますと塗膜の耐久性を低下させることなどがあります。 塗膜の耐久性などを下させないように少量を添加することで、分散性を安定化できる界面活性剤は数えるほ どしかありません。 花王の「ホモゲノール」は、特殊高分子からなる油中分散剤であり、塗料や印刷インキなどの溶剤系にお ける顔料に対して、すぐれた分散力を有しております。また、「ホモゲノール」は顔料に対するすぐれた分 散効果のほか、塗料や印刷インキなどに適切に使用すれば、次に示しますようなさまざまな効果を発揮しま す。 色分れの防止 ぬれ性の向上 塗膜光沢の向上 印刷時の帯電防止 泡立ちの防止 塗料や印刷インキにあっては、最終的には塗膜物性がもっとも大切な問題です。従来、多くの界面活性剤 はぬれ性や分散性の向上は実現できても塗膜物性は低下しがちでしたが、「ホモゲノール」は特殊な化学構 造を有する高分子化合物であり、硬化したのちに塗膜物性を低下させないことも大きな特長のひとつです。

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2.ホモゲノールの種類 「ホモゲノール」は顔料分散剤として、また、塗料の調節剤として非水系のビヒクル中でご使用できるよ う次の4種類があります。 表1 ホモゲノールの種類 項 目 固形分 製品名 内容組成 外 観 (1) 色(G) 溶 剤 荷 姿 (%) 15kg 特殊高分子 黄 褐 色 液 体 (2) ホモゲノール L- 18 14以下 38~42 MIBK 石油缶 界面活性剤 16kg 非イオン性 ホモゲノール L- 95 黄 褐 色 液 体 15以下 100 - 石油缶 界面活性剤 シリコーン系 界面活性剤 15kg ホモゲノール L- 100 無 色 透 明 液 体 - - キシレン 石油缶 15kg 特殊高分子 ホモゲノール L-1820 黄褐色透明液体 10以下 18~22 トルエン 石油缶 界面活性剤 注:(1) 大気中に放置した場合、空気中の水分を吸収して製品が固化する恐れがありますので、保存にあたっては 必ず密栓してください。 (2) MIBK:メチルイソブチルケトン 3.ホモゲノールの性質 3-1 溶 解 性 表2 ホモゲノールの溶解性 製品名 ホモゲノール ホモゲノール ホモゲノール 溶 剤 L-18 L-95 L-100 シクロヘキサン(2.02) S S S ト ル エ ン(2.36) S S S キ シ レ ン(2.37) S S S 酢 酸 ブ チ ル S S S 酢 酸 エ チ ル(6.02) S S S M I B K S S S n-ブタノール(19.1) S S S エ タ ノ ー ル(25.8) L S L メ タ ノ ー ル(31.8) L S N 水 (80) N N N S:可容 L:難溶 N:不溶 ( )内数値は比透電率

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3-2 分 散 力 分散系の安定性は、主として次の2つの因子によって決まると考えられています。 (1) 分散粒子の荷電による静電気的反発 (2) 分散粒子表面の溶媒和層と吸着分子層による立体障害およびエントロピー効果 塗料や印刷インキ中における顔料の分散機構は複雑であり、分散剤の添加によって分散性が向上したと き、それが荷電による安定化に基づくのか、あるいはまた吸着層形成による安定化に基づくのかが正確に 判定できない場合が多くあります。「ホモゲノール」の顔料分散機構もまだ明確ではありません。 顔料の分散試験 顔料 0.3g、分散剤 0.006g(対顔料,固形分 2.0%)、溶剤 30ccを共栓付き沈降試験管にとり、混合 して24時間放置します。次いで、50回振とうした後静置して、分離液面の高さの経時変化を測定した結果 の一例を次に示します。 (㎜) 15 30 45 60 120 180 24 (分) 〃 〃 〃 〃 〃 (時間) 時 間 TiO2(R-820)/キシレン ブランク ステアリン酸Ca ホモゲノールL-18 ~ ~ (㎜) 15 30 45 60 120 180 24 (分) 〃 〃 〃 〃 〃 (時間) 時 間 カーボンブラック/酢酸ブチル ブランク ステアリン酸Ca ホモゲノールL-18 ~~ (㎜) 15 30 45 60 120 180 24 (分) 〃 〃 〃 〃 〃 (時間) 時 間 TiO2(R-820)/MIBK ブランク ステアリン酸Ca ホモゲノールL 1- 8 ~~ (㎜) 15 30 45 60 120 180 24 (分) 〃 〃 〃 〃 〃 (時間) 時 間 カーボンブラック/n-ブタノール ブランク ステアリン酸Ca ホモゲノールL-18 ~ ~ 図1 「ホモゲノール」の各種顔料/溶剤系における分散性 ブランク ステアリン酸Ca ホモゲノールL-18 ~ 30 20 10 0 ~ 分離 液 面の 高さ 30 20 10 0 分離 液 面の 高さ 30 20 10 0 分離 液 面の 高さ 30 20 10 0 分離 液 面の 高さ

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「ホモゲノール」がどのような顔料/溶剤系に有効な分散性を示すか、「ホモゲノールL-18」を例 にとって表示すると、次のようになります。 表3 「ホモゲノールL-18」の分散性 顔 料 ハ ン ザ フタロシア ニンブルー カーボン TiO SiO ZnO Fe 溶 剤 2 2 2O3 CaCO3 イエロー ブラック キ シ レ ン ○ ○ ○ ○ × ○ × × 酢 酸 エ チ ル × ○ × ○ × × × ◎ M I B K ○ ◎ ○ ◎ ○ × × ◎ D M F ◎ ◎ × ○ × × ○ ◎ ア セ ト ン ○ ◎ × ◎ × ○ ○ ○ ブ タ ノ ー ル ◎ ○ ◎ ◎ ○ ○ ○ ○ エ タ ノ ー ル ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ◎ メ タ ノ ー ル × ○ × × × × × × 注) ◎:分散安定性非常に良好 ○:分散安定性良好 ×:分散安定性不良

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4.応 用 試 験 4-1 「ホモゲノール」によるミリング効果の向上 顔料をビヒクル中に分散させる塗料化の工程では連続的に行う方式がとられていますが、この場合顔料 をすみやかに分散させることが極めて重要です。「ホモゲノール」は、顔料に強く吸着してビヒクル中で ぬれやすくし分散を促進しますので、ミリング時間を短縮することができます。 アクリル樹脂塗料に「ホモゲノール」を添加してミリングしたとき、顔料粒子の大きさのミリング時間 による変化を図2に示します。「ホモゲノールL-18」の添加により、顔料がすみやかに微粒子になって分 散することがわかります。 塗料の配合 アクリル樹脂 :50部 (ラストラゾールOD-A-107-50) TiO2 :17 ZnO : 7 CaCO3 : 3 シンナー(シンナーA) :40 ホモゲノールL-18 : 0.5 (対顔料、固形分2%) ミリング 塗料 20gにガラスビーズ 20gを加え、ペイ ントシェーカーによりミリング。 顔 料 粒 子 の 大 き さ (μm) 80 60 40 20 0 0 1 2 3 4 ミリング時間(時間) 図2 顔料粒子の大きさのミリング時間による変化 ブランク ホモゲノールL-18

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4-2 アルキッドメラミン樹脂塗料中の黄鉛とフタロシアニンブルーとの色分れ防止に対する「ホモゲノー ル」の効果 (1) 塗料配合:アルキッドメラミン樹脂エナメル緑 a)アルキッドメラミン樹脂ワニスの配合 フタル酸樹脂(ベッコゾール1323) :60部 メラミン樹脂(スーパーベッカミンJ-820):40 b)アルキッドメラミン樹脂緑エナメルの配合 アルキッドメラミン樹脂ワニス :86部 黄 鉛 5G :12 フタロシアニンブルー(Du Poot) : 2 分散剤:顔料に対して固形分2%添加 上記配合のものを磁気製ポットミル(外径20cm、内容1.3 )で20時間混合し、エナメルとしました。 l (2) 色分れ試験 a)試作したアルキッドメラミン樹脂緑エナメルについて、原液のままのものと吹付粘度に稀釈 したものについて、静置中における色分れを肉眼判定しました。 b)試作したアルキッドメラミン樹脂緑エナメルをブリキ板に吹付1回塗りし、130℃で20分間焼 付け乾燥した塗り板の色分れを肉眼判定しました。 これらの結果を表4に示します。 表4 試 験 結 果 原液塗料の色分れ 稀 釈 塗 料 の 色 分 れ (原液:シンナー=100:20) 項 目 分 散 剤 塗装板の色分れ 7日後の判定 24時間後の判定 7日後の判定 上部1/2に黄鉛分離 下部グリーンと黄鉛 混合 表面にブルーが少し 浮く な し 表 面 に 黄 鉛 が 浮 く 少し黄鉛が浮く 上部3/5に黄鉛分離 下部グリーン 黄鉛の浮きが大き い ホモゲノールL-18 表面にブルーが浮く 上 部 に 黄 鉛 分 離 上部1/2に黄鉛分離 下部グリーンと黄鉛 混合 黄鉛の浮きが大き い 市 販 油 中 分 散 剤 表面にブルーが浮く 表面にブルーが浮く

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4-3 アルキッドメラミン樹脂塗料中のカーボンブラックとチタンホワイトとの色分れ防止に対する「ホモ ゲノール」の効果 (1) 塗 料 配 合 樹脂(アミラッククリヤー№9026) :475g 黒 色 カーボンブラック(三菱チャンネルブラック№100): 25 シンナー(アミラック№8051シンナー) :100 樹脂(アミラッククリヤー№9026) :375g 白 色 TiO2(R-820、石原) :125 シンナー(アミラック№8051シンナー) :100 上記配合物をボールミルで40時間ミリングし、原色塗料としました。 (2) 調 合 黒色、白色原液塗料を次の割合に配合して灰色の調色塗料を作製し、この時点で「ホモゲノール」を 添加して顔料の色分れ防止について検討しました。 黒色原液塗料:24.56g 白色原液塗料:45.44 シ ン ナ ー :10.50 ホモゲノール: 0.24(全系に対して固形分 0.3%) なお、調色塗料の沈降試験および色分れ試験は、調色後2日間放置し添加剤が顔料の表面に吸着平衡 に達してから再度よく撹拌の後、開始しました。

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(3) スタンド試験 調色塗料を30ccの目盛付き沈降試験管に入れ、20℃の恒温室内に放置したときの色分れの状態を観察 しました。結果を表5に示しました。 表5 試 験 結 果 1 日 目 4 日 目 7 日 目 備 考 項 目 分 散 剤 上澄容量 色分れ状態 上澄容量 色分れ状態 上澄容量 色分れ状態 上澄層 な し 1.0cc 色 む ら 21.0cc 著しい色分れ 24.0cc 著しい色分れ 白 - - ホモゲノールL- 18 1.0 色 む ら 17.0 や や 色 分 れ 白 - - ホモゲノールL- 95 0.5 色分れなし 19.0 色 分 れ な し 樹 脂 - - ホモゲノールL-100 1.0 色 む ら 16.0 や や 色 分 れ 白 ホモゲノールL- 18 1.0 色 む ら 9.0 や や 色 分 れ ホモゲノールL-100 ホモゲノールL- 95 0.5 色分れなし 19.0 色 分 れ な し 樹 脂 ホモゲノールL-100 市 販 分 散 剤 D 1.0 色 む ら 19.5 色 む ら 23.0 著しい色分れ 白 市 販 分 散 剤 K 1.0 色 む ら 21.5 色 む ら 25.0 著しい色分れ 白 市 販 分 散 剤 I 1.0 色 む ら 20.5 色 む ら 24.0 著しい色分れ 白 アンチフロー液 1.0 色 む ら 19.0 色 む ら 26.0 著しい色分れ (1%シリコンキシロール溶液) 市 販 分 散 剤 S 1.0 色 む ら 1.5 色 む ら 23.0 著しい色分れ 白

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(4) 塗 装 試 験 調色塗料の撹拌直後および1日後の塗料を用いてブリキ板に流し塗りし、125℃で30分間焼付け乾燥し ました。塗装パネルの外観の評価結果は、次の通りです。 表6 塗膜の外観に対する「ホモゲノール」の添加効果 焼きつけ直後 焼きつけ1日後 項 目 分 散 剤 色 分 れ 色 濃 度 色 分 れ 色 濃 度 な し あ り × あ り × ホモゲノールL- 18 あ り ○ あ り △ ホモゲノールL- 95 な し ○ な し ○ ホモゲノールL-100 な し ○ 少しあり △ ホモゲノールL- 18 あ り あ り ホモゲノールL-100 ホモゲノールL- 95 な し な し ホモゲノールL-100 注)○……良好,△……やや悪い,×……悪い (5) 結 論 塗装中でのカーボンブラックとチタンホワイトとの色分れ防止には、「ホモゲノールL-95」がもっ とも効果が大きく、次に「ホモゲノールL-18」などが有効です。塗膜の乾燥時の色分れ防止には、「ホ モゲノールL-100」が有効です。したがって、これら両者の併用がもっとも効果的です。 3-4 メチルメタアクリレート樹脂塗料中のフタロシアニンブルーとチタンホワイトの色分れ防止に対する 「ホモゲノール」の効果および添加方法の検討 (1) 塗 料 の 配 合 MMA樹脂(60%固形分):90部 可塑剤(DBP) :10 顔 料 : 5(シアニンブルー)、または40(TiO2R-820) (2) 塗 料 の 作 成 青色:MMA樹脂 30g、可塑剤(DBP)30gおよびシアニンブルー 15gをよく混合し、三本ロールで 4~5回練りました。さらに、MMA樹脂 240gを加えてよく混合しました。 白色:MMA樹脂 130g、DBP30gおよびTiO2 120gをよく混合し、三本ロールで2~3回練りま した。さらに、MMA樹脂 140gを加えてよく混合しました。

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分散剤の添加:分散剤の添加方法として、次の3通りの方法について検討しました。 a) 上記青色塗料 10gに分散剤 0.04g(みかけ)とシンナー13gを加えてよく撹拌し、次いでこれに 白色塗料 10gとシンナー9gを加え、よく撹拌して試作塗料とします。(青添加) b) 上記白色塗料 10gに分散剤 0.04g(みかけ)とシンナー13gを加えてよく撹拌し、次いでこれに 青色塗料 10gとシンナー9gを加え、よく撹拌して試作塗料とします。(白添加) c) 上記青色塗料 10g、白色塗料10gとシンナー 22gに分散剤 0.04g(みかけ)を添加してよく撹拌 し、試作塗料とします。(後添加) (3) 塗 料 試 験 上記各試作塗料を用い、流し塗りとハケ塗り、ラビングテストを行いました。 (4) 結 果 塗装パネルについて色分れを肉眼と顕微鏡で観察した結果は、次の通りです。 表7 塗膜の外観に対する添加剤の添加効果 肉 眼 観 察 顕 微 鏡 観 察 流 し 塗 り ハ ケ 塗 り 流 し 塗 り 項 目 分 散 剤 青添加 白添加 後添加 青添加 白添加 後添加 青添加 白添加 後添加 な し - - - + + + + + + ポリオキシエチレン (5) ノニルフェニルエーテル ポリオキシエチレン(11) ノニルフェニルエーテル レオドールSP-O10 (1) - - - + + + + + + レオドールSP-O30 (2) - - - + + + + + + レオドール AO-15 (3) - - - + + + + + + 脂 肪 酸 - - - + + + + + + 脂 肪 族 ア ミ ン - - - - - - + + + ホ モ ゲ ノ ー ル L-100 - - - - - - - - - 注)-:色分れ認められない 組成:(1)…ソルビタンモノオレート +:色分れ認められる (2)…ソルビタントリオレート (3)…ソルビタンセスキオレート (5) 結 論 以上の結果より、「ホモゲノールL-100」を添加することによって、本塗料の塗膜中の色分れを完全 に防止できることがわかります。 特に、「ホモゲノールL-100」を青添加(シアニンブルー混練り時に添加)した方が望ましいことが

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4-5 メタリック塗料のアルミ粉末の分散剤としての「ホモゲノール」の効果 (1) アルキッドメラミン樹脂塗料 a) 配 合 下記の原配合塗料をキシレン稀釈し、Ford Cup#4で16秒に調整したものを供試塗料としました。 樹脂(アルキッドメラミン:デリコン300クリヤー:80部 アルミ粉末(アルペースト1109) :10 キシレン :10 分 散 剤 : 0.2 b) 塗 装 試 験 上記塗料をブリキ板(150×50×0.3㎜)上に流し塗りし、130℃で30分間焼付け乾燥しました。 その結果、「ホモゲノールL-100」および「ホモゲノールL-100/L-18」=1/1混合物を添加し たものは塗膜の光沢が非常に良好であり、メタリックズレを完全に防止することがわかりました。 次に、上記塗料を用いて、ブリキ板にスプレー塗装しました。その結果、スプレー塗装においても、 「ホモゲノールL-100」および「ホモゲノールL-100/L-18」=1/1混合物を加えたものは塗膜状 態が良好で、メタリックズレを完全に防止することがわかりました。表8に、これらの試験における 塗膜の光沢測定結果を示しました。 表8 光 沢(60度反射率) 項 目 流 し 塗 り ス プ レ ー 塗 り 分 散 剤 な し 35.7 36.5 37.5 66.0 61.3 67.5 ホ モ ゲ ノ ー ル L-18 45.5 46.5 45.5 63.8 62.8 65.5 ホ モ ゲ ノ ー ル L-95 42.2 41.2 46.3 - - - ホ モ ゲ ノ ー ル L-100 79.5 83.6 84.5 60.2 56.7 60.2 ホ モ ゲ ノ ー ル 87.2 87.2 83.0 66.3 62.5 64.7 L-100/L-18(=1/1) レ オ ド ー ル SP-O10 49.1 41.5 48.3 - - - 注) 光沢は3点測定の平均値 c) 結 論 塗膜のメタリックズレの防止性とアルミ粉末の沈降防止性からみて、特に流し塗りにおいては「ホ モゲノールL-100」と「ホモゲノールL-18」の併用がもっとも効果的です。

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(2) アクリル樹脂塗料 a) 配 合 ラストラゾーンOD-A-101(日本ライヒホールド):90部 アルペースト1109 :10 ホモゲノールL-100 : 0.2~1.0 上記配合の塗料をよく混合して試験塗料とし、これをガラス板上に流し塗りして、150℃で30分間焼 付け乾燥した結果は次の通りです。 表9 アルミ粉末の分散性に及ぼす「ホモゲノールL-100」の効果 分 散 剤 塗 膜 の 状 態 な し 分散性不良(メタリックズレ激しい) ホモゲノール L-100:0.2% 分散性良好(メタリックズレ防止) ホモゲノール L-100:0.5% 分散性良好(メタリックズレ完全に防止) ホモゲノール L-100:1.0% 分散性良好(メタリックズレ完全に防止) b) 結 論 一般に、アクリル樹脂塗料はメタリックズレが激しいですが、「ホモゲノールL-100」を0.2~0.5% 添加すれば防止できます。 4-6 熱硬性アクリル樹脂塗料の光沢に及ぼす「ホモゲノール」の効果 (1) 配 合 樹脂(マジックロン№200白) :100g シンナー(マジックロン№200コールドスプレー用): 45 分 散 剤 : 0.29 上記の配合物を充分撹拌して塗料を作成し、1日放置後にスプレー塗装して、150℃で20分間焼付け乾 燥しました。塗料の粘度は、Ford Cup#4で23.5秒でした。 (2) 光 沢 焼付け乾燥後のテストパネルの60度反射率で示した光沢は、次の通りです。 表10 塗膜の光沢に及ぼすホモゲノールの添加効果 分 散 剤 60度反射率(%) な し 91.0 ホモゲノール L-18 99.6 ホモゲノール L-95 91.3 ホモゲノール L-100 90.4

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(3) 塗 膜 特 性 光沢以外の塗膜特性に及ぼす「ホモゲノール」添加の影響を調べた結果は、次の通りです。 表11 塗膜特性に及ぼす「ホモゲノール」の添加効果 耐 汚 染 性 項 目 分 散 剤 黄 変 度 キスミー キスミー マジック マジック 鉛筆硬度 口紅№2 口紅№3 インキ赤 インキ黒 な し 40 5 5 3 5 2H ホモゲノール L-18 27 5 5 3 5 2H ホモゲノール L-95 26 5 5 3 5 2H ホモゲノール L-100 46 5 5 3 5 2H レ シ チ ン 48 5 5 2 3 2H 市 販 分 散 剤 (外国品) 45 5 5 3 5 2H 注:(1) 黄 変 度:光沢反射計により青(B)、赤(R)、緑(G)の各フィルターを用いてそれぞれ反射率を測定し、 (R-B)/G×103により表示しました。 (2) 耐汚染性:キスミー口紅(№2、№3)、マジックインキ(赤、黒)を用いて塗面を約15㎜径の円状に汚 染し、次いで20℃で24時間放置した後、口紅は単に布ぶきし、マジックインキはn-ブタノー ルを用いて布ぶきし、残された汚染の程度を次の判定基準により評価しました。 5:まったく汚染の跡が残らない 4:ごくわずかに着色が認められる 3:ややはっきりと着色が認められる 2:かなりはっきりと着色が残る 1:着色がひどく膨潤軟化がみられる (3) 鉛筆硬度:三菱ユニを用いて行いました。 (4) 結 論 熱硬化アクリル白塗料に「ホモゲノールL-18」を添加すると、塗膜の光沢が約10%向上します。ま た、「ホモゲノール」を塗料に添加しても、耐汚染性や塗膜硬度などの塗膜特性には何ら悪影響を及ぼ しません。

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4-7 「ホモゲノール」を印刷インキ中に添加したときの印刷時の帯電防止効果 「ホモゲノール」を特殊グラビアインキに添加した場合の印刷時の帯電防止能について検討した結果は、 次の通りです。 (1) 試 験 方 法 イ ン キ:環化ゴム系印刷インキ(市販品) 印刷フィルム:トレファン(東レ、ポリプロピレンフィルム) 分 散 剤:「ホモゲノールL-18」 添 加 量:インキ100部に対し、「ホモゲノール」2部をトルエントルフメル5部に溶解させて添 加した。 印 刷 法:ロール巻きされたポリプロピレンフィルムを高速ではく離させた直後に、インキをド クターナイフにより塗布した。 (2) 結 論 「ホモゲノールL-18」を添加したインキは、帯電に基づく花咲き現象を完全に防止しました。した がって、顔料の分散性にすぐれる「ホモゲノール」は、帯電防止能を兼ねた顔料分散剤として極めて有 効です。 4-8 「ホモゲノール」による塗料の抑泡効果 「ホモゲノール」を塩ビ塗料およびアルキッドメラミン塗料に添加した場合の塗料の抑泡性は、次の通 りです。 (1) 試 験 方 法 起泡力の試験は、潤滑油アワ立ち試験(JIS K2518)によりました。この試験は、塗料190ccを目盛付 きシリンダーに入れ、恒温槽(25±0.1℃)中で乾燥空気を90~95cc/minの流速で吹き込んだときの泡 量を測定することにより行うものです。 塗料の配合 a)塩 ビ 塗 料 樹脂(ビニリヤT白):100部 MIBK : 5 キシロール : 5 ホモゲノール : 0.5 b)アルキッドメラミン塗料 樹脂(アミラック№8531):100部 アミラック用シンナー : 10

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(2) 結 果 800 泡 量 (cc) 600 400 200 0 0 2 4 6 8 10 ブランク ホモゲノールL-18 通 気 時 間 (分) 図3 塩ビ塗料の抑泡性に対する「ホモゲノール」の添加効果 塩ビ塗料に「ホモゲノール」を0.5%添加した場合の泡量の経時変化は、図3に示す通りです。これより 明らかなように、「ホモゲノールL-18」を添加した場合には、塗料の起泡力はほとんどなくなります。 泡 量 (cc) 800 600 400 200 0 0 2 4 6 8 10 0.1% 0.3%、0.5% ホモゲノールL-18 ブランク 通 気 時 間 (分) 図4 アルキッドメラミン塗料の抑泡性に対する「ホモゲノール」の添加効果 アルキッドメラミン塗料中に「ホモゲノールL-18」を種々の濃度で添加した場合の抑泡性は、図4 に示す通りです。0.1%の添加で完全に抑泡されることがわかります。 (3) 結 論 「ホモゲノールL-18」を各種塗料に0.1~0.3%程度添加しますと、塗料の起泡力はほとんどなくな り、したがって塗料の起泡に基づくピンホールやクレタリング、塗りむらなどの塗膜欠陥を解決するこ とができます。

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〔付〕

ホ モ ゲ ノ ー ル L-100

着色塗料は、いっぱんに Floating(色分れ)または Flooding(色むらの浮き)といわれる一種の色分れ現 象を起こす傾向があります。各塗料メーカーにおいては、長年塗料を配合する上でこの現象の解決がむずかし い問題となっていました。また、このことは塗装業者にとっても悩みの種になっていました。 この問題は、各種の顔料表面の極性と溶媒の極性のバランスがうまくとれていないことによる場合が多いも のです。したがって、各顔料と溶媒の極性のバランスを考えて顔料の表面処理を適当に行うことにより、この 問題は解決されます。 「ホモゲノールL-100」は、Floating(色分れ)、Flooding(色むらの浮き)、Silking(糸状の色むら) を効果的に調節します。本製品は、塗膜の乾燥過程中に塗膜より揮発する物質が主成分であり、塗膜に有害な 物質は配合されていません。 1.性 状 内 容 特殊シリコーン系界面活性剤 外 観 無色透明液体 荷 姿 15kg石油缶 2.使 用 法 「ホモゲノールL-100」は、最終配合の塗料に対し0.1~0.3%加えれば、ほとんどの場合充分な効果があ ります。 「ホモゲノールL-100」の効果は速効性であり、貯蔵中においてもその効果は減少しません。また、塗料 の混練工程中に加える必要はなく、最終製品に加えても充分な効果が得られます。

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3.応 用 例 「ホモゲノールL-100」は、Floating(色分れ)や Flooding(色むらの浮き)を起こす傾向のあるすべ ての塗料に対して効果を有します。また、黒や青、緑、赤などのようなFloating(色分れ)する傾向のある 色で色合せをした塗料には、すべて効果があります。「ホモゲノールL-100」はまた、塗装時のピンホール も防止します。 次に、特殊な応用例として、焼付アクリル樹脂塗料中のアルミ粉末の分散効果を検討した結果を示します。 (日本塗料検査協会支部での試験結果) (1) 焼付アクリル樹脂塗料の配合 ラストラゾールOD-A-101(日本ライヒホールド):90部 アルペースト1109(Non-Leafing Type、東洋アルミ) :10 ホモゲノールL-100 : 0.2、0.5、1.0 上記配合の塗料をよく混合して試験塗料とし、これをガラス板上に流し塗りして、150℃で30分間焼付け 乾燥しました。 (2) 試 験 結 果 分 散 剤 塗膜中のアルミ粉末の状態 な し 分散性不良(メタリックズレ激しい) ホモゲノールL-100:0.2% 分散性良好(メタリックズレ防止) ホモゲノールL-100:0.5% 分散性極めて良好(メタリックズレ完全に防止) ホモゲノールL-100:1.0% 分散性極めて良好(メタリックズレ完全に防止) (3) 結 論 一般に、アクリル樹脂塗料においてはメタリックズレが激しいですが、「ホモゲノールL-100」を0.2 ~0.5%添加すれば防止できます。

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ここに掲載された事項は、細心の注意を払って行われた 実験事実に基づくものでありますが、実際の現場結果を 確実に保証するものではありません。

花王株式会社

ケミカル事業ユニット

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