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台湾の住宅建設と木造建築の実態 台湾地区は季節風型の海島性気候であり 年中高温高湿である 地理上においては 地層活動の頻繁な断層帯に位置し, 地震発生の頻度がとても高い 春および夏には 台風が来襲し常に災害をもたらす 従って風土的条件を考慮すると 住宅の構造上においては 鉄筋コンクリート (RC)

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シェア "台湾の住宅建設と木造建築の実態 台湾地区は季節風型の海島性気候であり 年中高温高湿である 地理上においては 地層活動の頻繁な断層帯に位置し, 地震発生の頻度がとても高い 春および夏には 台風が来襲し常に災害をもたらす 従って風土的条件を考慮すると 住宅の構造上においては 鉄筋コンクリート (RC)"

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No.15 2007 年 2 月 台湾の住宅建設と木造建築 1.台湾地区における住宅の構造と建て方... 1 1.1 住宅の主要構造...1 1.2 住宅の建て方...1 1.3 住宅の建設状況...2 2.住宅の利用状況と用途... 4 2.1 住宅の利用状況...4 2.2 住宅の用途...4 2.3 住宅建築の面積...5 2.4 住宅の間取り...5 2.5 1 戸あたりの住宅面積...5 3.台湾の木造建築... 6 3.1 木造建築の現況...6 3.2 木造建築の未来展望...8

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台湾の住宅建設と木造建築の実態 台湾地区は季節風型の海島性気候であり、年中高温高湿である。地理上において は、地層活動の頻繁な断層帯に位置し,地震発生の頻度がとても高い。春および夏 には、台風が来襲し常に災害をもたらす。従って風土的条件を考慮すると、住宅の構 造上においては、鉄筋コンクリート(RC)建築を主とした建物構造が適しているといわ れる。 なお、台湾は国土が狭く、人口も過密であり、また、建築使用に提供できる平坦な 土地は全島面積の 3 分の 1 ほどに限られている。限られた土地において、住宅用のほ か、農地、商業用地、工業用地、公共機関用地など、さまざまな用途を受け入れなけ ればならないため、住宅用の土地供給はさらにタイトとなる。また、地方も日増しに都 市化傾向が進み、用地取得難の下においては、高層ビルの建設という選択は現実的 で、鉄骨構造建築(RSC)も増加傾向にある。 1.台湾地区における住宅の構造と建て方 1.1 住宅の主要構造 台湾の住宅の構造は、以下のとおり。 ・ 鉄骨鉄筋コンクリート造: この構造は当初、主に 13 階以上の住宅建築に取り入れ られたが、一部は 10 階∼12 階建ての建築にも耐震対策のため採用されることがあ る。公共建築でも階層にかかわらず多く採用される構造である。 ・ 鉄筋コンクリート造: 台湾の住宅は、主にこの構造のものである。 ・ 鉄骨造: 主要な骨組が鉄骨造またはその他の金属で造られたもの。 ・ れん瓦(強化れん瓦を含む)造: この種の構造は 1960 年代以前の建築で多く見 られ、現在は一部の 5 階建て以下の住宅に採用されている程度である。 ・ 木造: 主要構造部が木造のもの。 ・ その他: 以上の構造に属さないものは、竹造、鉄皮屋、土石造及び農村の伝統 住宅などである。 1.2 住宅の建て方 台湾の住宅の建て方は、次のように分けられている。 ・ 一戸建住宅: 四周に空地が保留してある単棟住宅の建築物で、1 つの建物が 1 住宅であるもの(例えば、別荘、田舎の三合院など)。都市郊外及び地方の田舎に 多く分布している。 ・ 双併式住宅: 2 つの住宅を共同壁で建て連ねたもので、住宅ごとに 1 世帯の使用 者が使用し、2 つの住宅の総使用面積はさほど広くなく、5 階以下の建物である。 ・ 連棟式住宅: 3 つ以上の住宅を1棟に建て重ねたもので、各住宅が壁を共通にし、

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・ 集合式住宅: 5 階建以下のマンション及び 6 階建以上のビルを集合住宅と称する。 マンションとは 5 階建以下の建築物でエレベーター設備のないものであり、ビルは 6 階建以上の建築物で法に基づきエレベーター設置が義務付けられている。集合 式住宅の数量は増加傾向にある。 1.3 住宅の建設状況 (1)住宅構造別 鉄骨鉄筋コンクリート造の増加傾向が年々顕著にみうけられるが、依然として鉄筋コ ンクリート造の建築が大多数を占めている。また、木造建築は市場占有率の 0.5%にも 及ばず、その他の構造建築も下降傾向にある(表 1-1)。 表1−1 構造別住宅建設の推移 (単位:m2、%) 総床面面積 鉄骨鉄筋コンクリート造 鉄筋コンクリート造 鉄骨構造 年度 m2 m2 m2 m2 1985 28,116,294 585,934 2.08 21,484,982 76.41 956,734 3.40 1986 25,974,920 205,180 0.79 20,066,346 77.25 887,584 3.42 1987 25,167,539 271,411 0.86 19,489,694 77.44 946,045 3.76 1988 29,607,797 646,436 2.18 22,687,478 76.73 1,371,203 4.63 1989 31,234,036 428,039 1.37 25,306,381 81.02 1,482,601 4.75 1990 31,271,059 383,877 1.23 25,665,109 82.17 2,210,130 7.07 1991 31,995,034 1,256,978 3.93 26,535,576 82.94 2,054,796 6.42 1992 36,922,351 1,725,851 4.67 31,495,718 85.30 1,944,958 5.27 1993 47,542,986 1,298,836 2.73 41,529,236 87.35 2,771,850 5.83 1994 58,159,322 2,589,313 4.45 51,579,595 88.69 2,229,874 3.83 1995 55,262,803 2,852,887 5.16 50,030,043 90.53 1,158,733 2.10 1996 45,709,423 3,006,338 6.58 40,260,988 88.08 1,160,441 2.54 1997 38,462,486 3,064,485 7.98 32,776,924 85.21 1,503,908 3.91 1998 38,683,334 3,149,678 8.14 32,872,781 84.98 1,375,163 3.55 1999 41,239,986 3,720,725 9.02 34,583,942 83.86 1,632,310 3.96 2000 35,023,733 4,387,927 12.53 27,742,034 79.22 1,357,565 3.88 2001 31,167,915 5,318,402 17.06 21,638,406 69.43 1,719,053 5.52 2002 24,386,270 4,889,809 20.05 17,208,531 70.57 793,203 3.25 2003 26,497,263 5,108,309 19.28 19,539,935 73.74 996,681 3.76 2004 27,872,724 4,177,308 14.99 22,548,253 80.90 632,745 2.27 2005 31,027,550 4,502,408 14.51 25,511,864 82.21 617,514 2.0 出所: 台湾内政部 表1−1 構造別住宅建設の推移(続き) (単位:m2、%) 木造 強化煉瓦(石)造 煉瓦(石)造 その他 年度 m2 m2 m2 m2 1985 20,460 0.07 4,665,298 16.59 9,284 0.03 393,602 1.40 1986 17,757 0.07 4,307,130 16.58 4,994 0.02 485,929 1.87

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1987 31,127 0.12 3,825,947 15.20 33,586 0.01 623,729 2.48 1988 27,195 0.09 4,086,902 13.80 20,003 0.07 768,580 2.60 1989 21,454 0.07 3,144,213 10.07 329 0.001 851,019 2.72 1990 34,865 0.11 2,813,343 8.99 19,557 0.06 144,178 4.61 1991 13,095 0.04 2,052,220 6.41 14,401 0.05 67,968 2.12 1992 65,714 0.18 1,556,537 4.22 15,941 0.04 117,632 3.19 1993 72,596 0.15 1,544,229 3.25 73,389 0.02 251,851 5.30 1994 60,550 0.10 1,317,393 2.27 192,890 0.33 189,707 3.26 1995 32,078 0.06 969,984 1.76 17,682 0.03 201,396 3.64 1996 19,476 0.04 833,187 1.82 38,281 0.08 390,712 0.85 1997 32,370 0.08 634,099 1.65 83,894 0.22 366,806 0.95 1998 52,816 0.14 554,234 1.43 111,573 0.29 567,089 1.47 1999 57,870 0.14 542,587 1.32 53,311 0.13 649,241 1.57 2000 85,747 0.24 411,170 1.17 155,294 0.44 883,996 2.52 2001 123,253 0.39 391,201 1.26 570,465 1.83 1,407,135 4.51 2002 66,913 0.27 289,133 1.19 203,706 0.84 934,975 3.83 2003 74,666 0.28 206,361 0.78 47,939 0.18 523,372 1.98 2004 74,350 0.27 147,090 0.52 58,761 0.21 234,217 0.84 2005 47,469 0.15 124,206 0.4 67,300 0.22 156,789 0.51 出所: 台湾内政部 表 1-2 のとおり、台湾の住宅全体を建て方別でみると、連棟式住宅が一番多く 34.58%を占め、その次にマンションまたはビルが 32.10%と続く。しかし、各県市別にお いては台湾省と高雄市は連棟式住宅が最も多く 4 割近くを占めるが、台北市の住宅は 主にマンションまたはビルであり 7 割近くに達している。離島の金門県・連江県におい ては一戸建住宅が半数近くを占めるなど地域性がうかがえる。 このほかに、台北市に隣接する台北県においては、マンション・ビルの割合が 64.41%を占め、台北県に隣接する基隆市においても 52.88%と半数を超えた。これら 3 つの県市にまたがる大台北地区は土地が狭く人口も過密という住宅特性を反映して いる。建物の高さは 5 階建以下の建築が全体の半数を占め、13 階以上の建物は少数 にすぎない。 表1−2 建て方別住宅ストック戸数(2005 年) (単位:戸、%) 総計 伝統式 農村住宅 一戸建て 住宅 双併式 住宅 連棟式 住宅 マンションまたはビル 合計 6,378,836 8.55 18.86 5.91 34.58 32.10 台湾省 4,108,105 10.25 20.47 5.44 37.09 26.75 台北市 774,131 1.69 7.75 7.28 15.08 68.20 高雄市 481,818 1.22 18.73 8.58 39.69 31.78 その他 (金門県、 連江県) 14,782 18.23 45.03 8.23 24.92 3.59 出所: 台湾内政部

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2005 年台湾の住宅の戸数は合計で約 740 万戸であり、うち居住として使われている 戸数は約 637 万戸で全体の 86.1%を占め、空室の住宅の戸数は約 103 万戸で、同 13.9%を占めている(表 2-1)。台北市、高雄市は都市化の影響で人口が集中してい るため、住宅利用率は高い。離島の金門県については、政府が中国大陸との『小三 通』(人の出国入国等の往来制限)を開放し住民流入を促進しているため、住宅利用 率は高く 97.2%に達し、特例と言える。なお、空室の多くは投資対象であるとみられ る。 表2−1 2005 年住宅使用状況 総計(戸) 利用している住宅戸数 空室戸数 住宅利用率(%) 空室率 (%) 合計 7,409,953 6,378,836 1,031,117 86.1 13.9 台北県 1,337,957 1,192,566 145,391 89.1 10.9 宜蘭県 144,811 127,080 17,731 87.8 12.2 桃園県 645,265 564,317 80,948 87.5 12.5 新竹県 138,141 123,577 14,564 89.5 10.5 苗栗県 152,451 135,664 16,787 89.0 11.0 台中県 441,916 378,786 63,130 85.7 14.3 彰化県 366,072 304,619 61,453 83.2 16.8 南投県 154,546 139,065 15,481 90.0 10.0 雲林県 192,042 156,687 35,355 81.6 18.4 嘉義県 157,704 139,065 18,444 88.3 11.7 台南県 331,211 294,724 36,487 89.0 11.0 高雄県 385,685 303,533 82,152 78.7 21.3 屏東県 260,373 210,663 49,710 80.9 19.1 台東県 70,110 59,182 10,928 84.4 15.6 花蓮県 116,026 72,340 43,686 62.3 37.7 澎湖県 26,751 23,294 3,457 87.1 12.9 基隆市 151,409 126,931 24,478 83.8 16.2 新竹市 135,455 114,911 20,544 84.8 15.2 台中市 424,048 331,372 92,676 78.1 21.9 嘉義市 96,543 81,493 15,050 84.4 15.6 台南市 263,158 228,041 35,117 86.7 13.3 台北市 856,956 774,131 82,825 90.3 9.7 高雄市 545,300 481,818 63,482 88.4 11.6 金門県 13,868 13,475 393 97.2 2.8 連江県 2,155 1,307 848 60.6 39.4 出所: 台湾内政部 2.2 住宅の用途 住宅の用途別使用状況では居住目的のための「居住専用」が殆どを占め、全体の 86.35%と高い。その次は「居住兼商業またはサービス業用」の使用とし、11.65%を占 めている。「居住兼工業用」の割合は 1.51%、「その他」の用途は 0.49%と続いている (表 2-2)。

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表2−2 2005 年用途別住宅ストック戸数 合計 居住専用 居住兼商業 またはサービス業用 居住兼工業用 その他 合計 6,378,836 86.35 11.65 1.51 0.49 台湾省 5,108,105 86.57 11.39 1.59 0.45 台北市 774,131 86.22 11.89 1.17 0.72 高雄市 481,818 84.05 14.07 1.29 0.59 その他 (金門県、 連江県) 14,782 89.77 9.43 0.41 0.39 出所: 台湾内政部 2.3 住宅建築の面積 建築面積から見れば、2005 年の居住用住宅のうち、「40 坪以上」の住宅の割合が 一番高く 40.06%を占め、その次は「30 坪∼35 坪未満」であり 17.53%を占める。以下 の順番はそれぞれ、「25 坪∼30 坪未満」(4.36%)、「20 坪∼25 坪未満」(11.32%)、 「35 坪∼40 坪未満」(9.54%)、「15 坪∼20 坪未満」(4.55%)、「15 坪未満」(2.64%) となる。 2.4 住宅の間取り 住宅の部屋数から見ると、2005 年の居住用住宅の中では、「3 つの部屋」を有して いる住宅は最も多く 44.84%を占め、その次は「4 つの部屋」が 21.96%であり、「5 つの 部屋以上」(14.34%)、「2 つの部屋」(13.84%)、「1 つの部屋」(5.02%)と続く。因みに、 台北市内において「5 つの部屋以上」を保有している住宅の割合は低く 5.86%にとど まっている。逆に「1 つの部屋」のみの住宅の割合はその他の県市の中で最高の 8% に達し、これも“大都市居住難”の状況を反映している。 また、リビング・ルーム(応接間、ダイニング及び神仏を奉仕する居間を指す)におい ては、「1 つのリビング・ルーム」だけの住宅の割合は半数以上の 51.51%に達し、「2 つ のリビング・ルーム」があるのは 44.36%を占め、「3 つのリビング・ルーム」に至っては 4.13%にすぎない。 住宅内のトイレ・浴室の数は、ワンセット以上の住宅において 6 割以上の 61.44%を 占めた。また、ワンセットしかないトイレ・浴室設備の住宅割合は 38.56%である。 2.5 1 戸あたりの住宅面積 2005 年の居住住宅において、1 戸あたり面積は平均で 41.12 坪、1 人あたりの居住 面積は平均で 10.01 坪となった。

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33.39 坪、8.36 坪である。都会区は人口も多く過密になるにつれ、それと比例するよう に低坪数・低部屋数など住空間が狭くなる都市の特性がみられ、住宅形態にも都市 化の影響が顕著に現れている(表 2-3)。 表2−3 2005 年居住住宅からみた 1 戸、1 人あたりの住宅面積 合計(戸) 坪/戸 坪/人 合計 6,378,836 41.12 10.01 台湾省 5,108,105 42.09 10.10 台北市 774,131 33.39 8.36 高雄市 481,818 42.34 11.51 その他 (金門県、連江県) 14,782 72.19 17.20 出所: 台湾内政部 3.台湾の木造建築 3.1 木造建築の現況 ここ 20 年来、台湾における木造建築の割合は低く、依然として普及しない現状にあ る。この種の木質構造は旧跡、寺院、記念堂などの木造建築物においてしばしばみる ことができる。しかし、近年、レジャー嗜好の高まりとともに、各地の森林遊楽区、公園 及び温泉レジャーランドなどの整備が進み、これら施設や設備等に木材利用が徐々 に広がっている。 建築物の主体構造に鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造を採用する理由 は主に以下の通りである。 ・ 冒頭に述べたように、台湾は地理上において地震発生頻繁の地帯に位置し、 台風が常時来襲しているため、鉄筋コンクリート等の構造建築が安全であるとの 認識がある。 ・ 都市化の進み、人口集中に伴い、高層建築の需要が増加し、鉄骨鉄筋構造の 建築に拍車がかかり増加の要因となっている。 木造建築は従来の住宅建設には採用されなかった構造であるが、その要因は次に あげることができる。 ・ 台湾地区における木造建築は法規改正をする以前は、2 階建てまでの建設認 可のみであり、関連技術の法整備も不十分であった。 ・ 国民は木材の特性や木造住宅に対する理解が充分に得られていなかった。木

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質建築に言及すると、燃焼、腐食及び蟻の侵害を受けやすいというイメージが 強い。 以上のことにより、建築業者が積極的に木構造の建材を採用せず、一般者は木材 や木造建築を日常の暮らしの中で身近に感じることができない状況にあった。台湾の 木造建築は少数にすぎないが、室内に木質材料を取り入れ内装装飾を施したり或い は木質家具を購入し室内空間の装飾目的として使用したりする傾向が強い。 鉄骨、鉄筋コンクリート建築物の建設が進むほどに、砂、石、セメントなどの建設資 材の不足をもたらす。これらの建設資材の原料を取得するために台湾の河川、山林等 の自然破壊が生じ、動植物の生態環境に影響を与え、国土流失、橋梁倒壊、道路損 害に深刻な問題が生じている。また各地の水災、土石流等の自然災害を発生させる 一因にもなっている。台湾の主管機関はこの悪性循環の現象を解決するために 1995 年 12 月 15 日に内政部営建署が『木造建築物設計及び施工技術規範』を制定発布し、 かつ、2003 年 5 月 1 日に再度改正し実施している。この技術規範は主にカナダの木 造設計方法を模範としている。このほかに、中華木質構造協会等相関団体も農業委 員会林務局の委託を受け『梁柱工法構造建築物(住宅)の施工技術マニュアル』を定 め、当該規範は主要に米国、日本の木造の各項設計、施工技術を参照し、かつ、国 内の建築、構造、木材及び現場施作技師等の専門家を招聘し作成されたものである。 これ以前にも、行政院において 2002 年に「緑建築推進方案」を認可および実施してい る。当該方案における緑建築設計の三大原則は以下の通りである。 ・ 資源浪費(エネルギー、建築原材料、水及び土地を含む)を削減すること ・ 環境負荷(温室気体の排出、オゾン層破壊の物質、固体及び液体の廃物を含 む)を減少させること ・ 室内の環境品質(空気、温度、採光及び音響を含む)を改善し、さらに以下の九 つの緑建築評定指標を定めること ① 生態の基礎指標(6 項技術) ② 緑化指標(6 項技術) ③ 基地保水指標(5 項技術) ④ 日常の省エネ指標(39 項技術) ⑤ CO2減量指標(5 項技術) ⑥ 廃棄物減量指標(5 項技術) ⑦ 水資源指標(42 項技術) ⑧ 汚水及びゴミ改善指標(4 項技術) ⑨ 室内環境指標(9 項技術) 緑建築推進方案は率先して国内の総建築価格 5,000 万台湾ドル以上の公有建築 物に対し管制を行ない、評価審査を合格しなければ、発注施工の申請を受けることが できない。これは、台湾の木構造建築の発展に大きく寄与できると期待できる。

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台湾は清の時代においては中国福建省からコウヨウザンを購入し木造の構造材料 として多く使ってきた。その後、コウヨウザンの代わりに台湾産の赤檜、扁柏を建築材 料として利用したことがある。しかし、1990 年に台湾森林の経営管理方案が発布実施 され、天然林への伐採禁止を明確に制定し、これにより木造建築の衰退を招くことに つながった。近年、国民の緑建築生態理念への啓蒙発展に伴い、特に 2005 年京都 議定書が発効実施をした後、優れた木材並びに木造建築が改めて広範に重要視さ れることになり、以下の様々な内部素因の醸成により促進しつつある。今後、環境や健 康にやさしい木造建築の需要が台湾においても高まるであろうと予想される。 ・ 政府の重視と政策の推進 ・ 各種の民間関係団体、学術機関による木材及び木造住宅の利用推進や普及ま たは教育機関による政府への積極的な働きかけ ・ 米国、日本等からの成熟された高度な施工技術と建材の導入 ・ 消費者の安全住宅観念への変化により、健康、環境保全を尊重した住宅建設 の追求

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9 時の館野の状態曲線によると、地上と 1000 mとの温度差は約 3 ℃で、下層大気の状態は安 定であった。上層風は、地上は西寄り、 700 m から 1000 m付近までは南東の風が