• 検索結果がありません。

体験型観光コンテンツ市場の概観 世界のコト消費と海外旅行者の意識 実態の調査結果 国土交通省観光庁観光資源課平成 31 年 3 月 目次 第 1 章. 背景とねらい P.3 第 2 章. コト消費市場の概観 P.7 1. 市場規模 2. 市場のトレンド 3. コト消費先進国のトピックス a) オース

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2022

シェア "体験型観光コンテンツ市場の概観 世界のコト消費と海外旅行者の意識 実態の調査結果 国土交通省観光庁観光資源課平成 31 年 3 月 目次 第 1 章. 背景とねらい P.3 第 2 章. コト消費市場の概観 P.7 1. 市場規模 2. 市場のトレンド 3. コト消費先進国のトピックス a) オース"

Copied!
74
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

「体験型観光コンテンツ市場の概観」

世界のコト消費と海外旅行者の意識・実態の調査結果

国土交通省 観光庁 観光資源課 平成31年3月

第1章.背景とねらい P.3

第2章.コト消費市場の概観 P.7

1.市場規模 2. 市場のトレンド

3.コト消費先進国のトピックス a)オーストラリア

b)アメリカ合衆国 c)フランス d)カナダ

目次

第3章. 20カ国・地域海外旅行者の旅行実態 P.38 -WEBアンケート-

1.WEBアンケートの調査概要

2.全体傾向

3.国・地域間傾向

4.20カ国・地域別傾向

5.15セグメント別傾向

第4章.マーケティング調査の実施 P.130

1.マーケティング調査の考え方

2.マーケティング調査の設計(サンプル)

APPENDIX P.139

(2)

1. 背景とねらい

3

4

背景

『「楽しい国 日本」検討会議』の提言を踏まえ、訪日外国人の体験消費(コト消費)の 増加を目的とした体験型コンテンツの充実と市場拡大が課題となっている

背景

2020年に訪日外国人旅行者数4,000万人、消費額8兆円の政府目標に対し、旅行者数は堅調に推移している一方 消費額は伸び悩み、一人当たり消費額では現状の15万円程度を20万円台にのせていく必要がある

更なる消費促進のため、他国・他地域と比して消費支出割合の低い娯楽サービス費(体験消費)の増加を目指し、

2017年度に『「楽しい国 日本」の実現に向けた観光資源活性化に関する検討会議』を設置し、2018年3月に提言が 取りまとめられた

この提言を踏まえ、歴史や文化だけにとどまらない新たな観光資源の開拓、外国人向けコンテンツの充実、受入れ 環境整備、対外発信の強化等に繋げるための、官民のそれぞれの主体が取り組むべき具体策の検討・実施が求め られている

上記を受け、本項では、コト消費市場の概観や、世界におけるコト消費先進国の実態・取組とともに、各国・地域別 の傾向及び旅行者の体験意向に関するセグメント別の傾向について整理している

参考

『「楽しい国 日本」の実現に向けた観光資源活性化に関する検討会議』の提言の概要 体験型コンテンツの重要性:体験型コンテンツ市場を観光産業の柱として育成

マーケティング視点の必要性:訪日外国人のニーズを把握し「誰に」「何を」提供するかの戦略立案と実行を検討 体験型コンテンツの造成と価格設定の考え方:提供するサービスに見合った適切な価格設定の実現

流通のあり方と広告の手法:訪日外国人に向けた情報提供、決済システムの見直し

人材の確保・育成と安定した雇用、経営基盤の確立:産業全体の人材育成と事業者の経営安定化

目指すべき目標(の設定):訪日外国人旅行消費額8兆円達成に向け、世界最高水準を照準とする

今後の進め方:国等の関係者による環境整備の検討、関係省庁間連携の推進

(3)

本資料では、自治体、DMO

*1

、観光協会、事業者が、近年急増している我が国の重要な顧客となる訪日外国人向けに、

彼らのニーズに基づいた体験型コンテンツの充実とコト消費総額増加を目的とした、方針や具体的な誘客活動を検討 する際に活用できるマーケティング情報やヒントを得ることを目指している。

本資料のねらい

5

体験型コンテンツ市場の概況と本資料の目的

コト消費の市場

日本は他国・他地域と比して体験型コンテンツが限定的で あり、訪日外国人旅行者によるコト消費総額が低い状況で ある

諸外国において、海外旅行者の旅行時の消費総額にお ける娯楽サービス費(コト消費)割合は訪日時の3倍以 上である

日本国内で提供される体験型コンテンツの多くは、マー ケットインの視点で開発されていない、あるいはターゲッ トを設定してプロモーションがなされていない可能性が あり、コト消費総額を押し上げるボトルネックになってい ると考えられる

本資料の目的

体験型コンテンツを取り巻く世界における先進国のコト消

費トレンドやトピックスを紹介する

訪日外国人として日本を訪れる可能性の高い、JNTOがプ ロモーションターゲットとしている20カ国・地域の海外旅行

者における海外旅行に関する意識や行動特性を紹介する

訪日外国人の意識や行動特性をセグメント別に分けて紹

介する

自治体、DMO、観光協会、事業者が効果的に訪日外国人 を誘客するために参考にし得るマーケティング調査の考え

方や調査設計サンプルを紹介する

本資料の想定対象・活用方法

自治体、 DMO 、観光協会、

体験提供事業者等

世界のコト消費先進国における体験型コンテンツの提供実態について知る 20カ国・地域の潜在的な訪日旅行者の旅行に関する意識や行動特性を把握する 自らマーケティング調査を実施する際に検討が必要な要素を把握する

ことを通じて、自地域や自事業で体験型コンテンツ充実に向けた方針作り、具体的な活動を検討す る際のヒントを得る

想定利用者 活用方法

*1:DMOとは地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を 策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人。Destination Management Organizationの頭文字の略。

本資料は3つのテーマで構成されており、自地域や自事業の興味関心領域・課題意識に応じて、順番を問わず参照で きるようになっている。

本資料の活用イメージ

6

本資料の活用方法

第 2 章「コト消費市場の概観」

コト消費先進国のトレンド、外国人旅行消費総額における 娯楽サービス費の割合が高い特定の国のトピックスを参照

第3章「20カ国・地域海外旅行者の旅行実態」

20カ国・地域、約10,000サンプルに及ぶ海外旅行者の旅 行実態を参照

20 カ国・地域の国・地域毎、海外旅行の志向毎に海外旅行 の意識や実態を参照

第 4 章「マーケティング調査の考え方」

マーケティング調査の概要、マーケティング調査の設計

(案)を参照 コト消費に関するデータや世界

的な潮流について知りたい

“ “

誘客に向けた取組を進めるに あたり、ターゲットになり得る訪 日外国人旅行者の実態を知り たい

“ “

効率的・効果的な誘客を進め るにあたり、自分たちでも調査 や情報収集をしてみたい

“ “

興味・課題意識 本資料におけるテーマ

(4)

2. コト消費市場の概観

7

1. 市場規模

8

(5)

9

日本を訪れる外国人旅行者の旅行消費額のうち娯楽サービス費が占める割合および単価は、OECD加盟国と比較し て低い状況である。

市場規模

出所:OECD「Tourism Trends and Policies 2018」, 観光庁「平成29年訪日外国人消費動向調査」

* Culture,sports and recreation services,Travel agencies and other servicesの合計値 **円換算は三菱UFJR&Cの年間平均TTSの値より算出

訪日外国人の旅行消費額の内訳(2017年)

訪日外国人の旅行消費額のうち娯楽サービス費が占める割合 は3.3%、総消費額は1,439億円、一人当たり消費単価は 5,014円である。

12,451

8,857 4,870

1,439 16,398

147

宿泊料金 飲食費 交通費 娯楽サービス費 買物代 その他 (3.3%)

(0.3%)

単位:億円 カッコ内は構成比

消費額総額 44,162 (100%)

(28.2%)

(20.1%) (11.0%)

(37.1%)

旅行消費額に占める娯楽サービス費*(2016年)

OECD加盟国の旅行消費額全体のうち、娯楽サービス費*が占 める割合は12%、総消費額は3,320億ドル(約36兆4,660億円

**)である。

Passenger transport 24%

Travel agencies and other services

5%

Culture,sports and recreation

7%

Other services 31%

Accommodation 19%

Food and beberrage 16%

10

国連基準では、娯楽サービス費に相当する主要アクティビティは以下のとおりである。

参考:海外の娯楽サービス費の内訳

出所:United Nations「International Standard Industrial Classification of All Economic Activities(ISIC), Rev.4」「International Recommendations for Tourism Statistics 2008」

娯楽サービス費の主要アクティビティ

費目 主要アクティビティ 具体例

Travel agencies and other

reservation service activities Travel agency activities 旅行代理店サービス

Tour operator activities ツアーオペレーターサービス

Other reservation service and related activities 旅行予約サービス、チケット販売、観光ガイド

Cultural activities Creative, arts and entertainment activities 劇場、コンサート、オペラ、サーカス、音楽ライブ、アートイベント、

絵画、執筆、ジャーナリスト Museums activities and operation of historical sites and

buildings 美術館、博物館、科学館

Botanical and zoological gardens and nature reserves

activities 植物園、動物園

Sports and Recreational activities Renting and leasing of recreational and sports goods レンタル用品(プレジャーボート、カヌー、自転車、ビーチパラソ ル・チェア、スキー板)

Gambling and betting activities カジノ、ビンゴホール、宝くじ、賭け事

Other sports activities スポーツリーグ、スポーツイベント、登山ガイド

Activities of amusement parks and theme parks アミューズメントパーク、ゲーム、ショー、展示会、ピクニック Other amusement and recreation activities n.e.c. ビーチ、マリーナ、スキー場、ディスコ、その他

(6)

2. 市場のトレンド

11

12

TripAdvisorによると近年歴史遺産体験のほか、サンセットクルーズやシュノーケリング、カヤック・カヌー、セーリングな どの水上アクティビティ、料理体験やフードツアーへの予約が伸びている。

海外のトレンド 人気のコンテンツ・ニーズ

出所:TripAdvisor「2018 Travel Trends Report:Experiences,Tours & Activities」 *カッコ内は前年度比増加率の数値を示す

コンテンツのトレンド(TripAdvisor,2017年)

新しいコンテンツへの予約も増加しているが、2017年にトリップ アドバイザーのサイトで最も予約数が多かったものは、バチカ ン美術館、サンピエトロ大聖堂、システィーナ礼拝堂、シカゴ建 築リバークルーズ、古代ローマとコロッセオ周遊ツアーなど代 表的な建造物の先行パスであった。

チャールストン港、フェンウェイ・パークなど”歴史遺産体験”は 前年度比125%の増加であった。また、料理体験やフードツ アーも増加し、人気カテゴリに入っている。

新しいコンテンツとして、アメリカニューポート豪邸トロリーツ アー、メキシコトゥルム遺跡・洞窟シュノーケルツアー、ドバイ発 着アブダビ一日ツアーが人気である。

アメリカ人の人気カテゴリ上位10位のうち半数は、サンセットク ルーズ、シュノーケリング、セーリング、カタマランクルーズ、カ ヤック・カヌーなど水上アクティビティが占め、急成長している。

アメリカ人に人気のカテゴリでは、料理体験やフードツアーも増 加している。特に、バルセロナの地元シェフによるパエリア・タ パスなどスペイン料理体験や、ローマのピザ・パスタなど食べ 歩きツアーを中心に予約が伸びている。

前年度比の予約上昇率上位10位のコンテンツ

TripAdvisor,2017 年)

前年度比のアメリカ人の予約上昇率上位10位のコンテンツ

(TripAdvisor,2017年)

1. 歴史遺産ツアー(+125%)*

2. サンセットクルーズ(+86%)

3. 日帰りプライベートツアー

(+79%)

4. シュノーケリング(+70%)

5. カヤック・カヌー(+67%)

6. セーリング(+61%)

7. カタマラントリップ(+60%)

8. フードツアー(+57%)

9. 料理体験(+57% ) 10. 美術館チケット・パス

(+57%)

1. 歴史遺産ツアー(+98%)

2. サンセットクルーズ(+89%)

3. 日帰りプライベートツアー

(+74%)

4. シュノーケリング(+64%)

5. セーリング(+55%)

6. カタマラントリップ(+52%)

7. 料理体験(+51%)

8. カヤック・カヌー(+49%)

9. フードツアー(+49% )

10. 考古学ツアー(+49%)

(7)

13

TripAdvisorでは、日本の体験型観光コンテンツとして、日本食や文化体験、サイクリングツアーなどが人気である。

日本国内のトレンド 訪日外国人に人気のコンテンツ・ニーズ

出所:TripAdvisor 日本

訪日外国人に人気の体験型観光ランキング(2018,TripAdvisor)

アクティビティ 概要

1 マリカー(東京都) 公道マリオカート 2 アキバフクロウ(東京都) フクロウカフェ 3 ユカズ ジャパニーズクッキング

(東京都) 料理教室

4 英語通訳案内まちタクシー

(京都府) ガイドツアー

5 Kimono Tea Ceremony

Maikoya Osaka(大阪府) 着物、茶道体験

6 Cycle Kyoto(京都府) サイクリングツアー

7 マユコズ リトルキッチン ジャパ

ニーズクッキングクラス(東京都) 料理教室 8 えびす屋 京都嵐山總本店

(京都府) 人力車ツアー

9 東京みらくるサイクリングツアー

(東京都) サイクリングツアー

10 Tokyo FooDrink Tour(東京都) 日本食ツアー

アクティビティ 概要

11 忍者道場 忍者具屋(京都府) 忍者体験 12 Cooking School Yuka Mazda

(東京都) 料理教室

13 Bicycle Tours Tokyo(東京都) サイクリングツアー 14 Ninja Food Tours(東京都) 日本食ツアー 15 Kyoto Free Walking Tour

(京都府) ガイドツアー

16 Kyoto Samurai Experience

(京都府) サムライ体験

17 トウキョウ ウォーキングツアー

ズ(東京都) ガイドツアー

18 トウキョウ アーバンアドベン

チャーズ(東京都) 日本食ツアー 19 SATOYAMA EXPERIENCE

(岐阜県) サイクリングツアー

20 オイシイ トウキョウ フードツアー

ズ(東京都) 日本食ツアー

14

娯楽サービス費の消費率は、国籍別・地域別ではオーストラリアが最も高く、次いでスペイン、フランスが高い。

日本国内のトレンド 訪日外国人旅行者の国・地域別の消費傾向

出所:観光庁「平成29年訪日外国人消費動向調査」

日本滞在中の費目別支出(消費率)

単位:%

0%

消費率の割合を濃淡で明示 100%

(8)

15

娯楽サービス費の消費単価は、国籍別・地域別ではオーストラリアが最も高く、特にスキーリフト・スキー用品レンタル の消費が高い。

日本国内のトレンド 訪日外国人旅行者の国籍別の消費傾向

出所:観光庁「平成29年訪日外国人消費動向調査」

日本滞在中の費目別支出(消費者単位)

単位:円

金額小

消費金額を濃淡で明示 金額大

16

欧州と比較して、日本の主要文化財は、入場料などが低い傾向にある。

日本国内外のトレンド コンテンツ価格

出所:経済産業省「平成28年版通商白書」、財務省「財政制度分科会(平成28年4月7日)」資料より作成

日欧の主要文化財の入場料各国比較

400 600 600 500 800 600

300 2,683

4,625

3,700

2,055 1,507

2,055 1,918

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000

(円)

(9)

17

様々な体験型観光領域において、日本国内で提供されているコンテンツ価格に比して海外で提供されているものの方 が高単価である傾向が見られる。

日本国内外のトレンド コンテンツ価格

出所:トリップアドバイザー *為替相場は1AUD=82円, 1USD=110円, 1EUR=130円として試算

国内外のコンテンツ価格例*

サイクリングツアー

しまなみ海道サイ クリングツアー

トレイルサイクリ ングツアー

¥26,500~

(1泊2日)

¥48,400~

(1泊2日/

AUD440

~)

日本

オー ストラ リア

自然ツアー

屋久島 日帰りツアー

デインツリー熱帯 雨林日帰りツアー

¥14,000~

(2人各)

¥15,580~

(AUD190

~)

日本

オー ストラ リア

フードツアー

東京酒蔵 飲み放題ツアー

ワインテイスティ ング日帰りツアー

¥5,500~

¥17,302~

(AUD211

~)

日本

オー ストラ リア

リラクゼーション

タイ式マッサージ

タイ式マッサージ

¥6,480~

¥9,100~

(EUR70

~)

日本

フラン ス

施設見学

ワイナリー見学ツ アー

ワイン醸造所テイ スティングツアー

¥500~

¥5,200~

(EUR40

~)

日本

フラン ス

史跡ガイドツアー

京都神社仏閣城 観光ツアー

ヴェルサイユ宮殿 ミステリーツアー

¥13,530~

(USD123

~)

¥17,160~

(USD156

~)

日本

フラン ス

ナイトアトラクション

東京湾ディナーク ルーズ

ニューヨーク ディナークルーズ

¥9,000~

¥21,890~

(USD199

~)

日本

アメリ カ

ナイトツアー

東京ナイト写真ツ アー

ミラノナイトライフ 体験

¥9,900~

(USD90

~)

¥12,870~

(USD117

~)

日本

イタリ ア

3. コト消費先進国のトピックス

18

(10)

19

外国人旅行者による娯楽サービス費の平均単価の高い国や、外国人旅行消費総額における娯楽サービス費の割合 の高い国として、「オーストラリア」、「アメリカ」、「フランス」、「カナダ」を先進事例とする。

各国のデータ

外国人旅行者一人あたりの娯楽サービス費の平均単価** 外国人旅行消費総額における娯楽サービス費の割合***

0 5,000 10,000 15,000 20,000

2,158 イタリア

2,602 フランス

日本

イギリス

3,609

16,802 オーストラリア

16,740 アメリカ

4,220

カナダ 6,058

10.0%

0.0% 2.0% 4.0% 6.0% 8.0% 12.0% 14.0%

ドイツ 7.3

4.6 オーストラリア

イタリア

3.9

フィリピン 2.0

イギリス 2.0 カナダ

フランス 11.1

アメリカ 12.2

10.9

日本 2.5

Sports and recreation services Cultural services

Travelagencies and other reservation services industry

出所:OECD「Tourism Trends and Policies 2018」 *フィリピン、カナダは2016年、オーストラリア、フランス、アメリカ、日本は2015年、イギリスは2014年、イタリアは2010年の数値を基に 算出 **円換算は三菱UFJR&Cの各年年間平均TTSの値より算出 ***Cultural Servies,Sports and recreation services,Travelagencies and other reservation services industryの合 計値をConsumption produstsの値で除して算出、ただしイタリアについてはTourism characteristic productsの値で除して算出

(円)

20

政府観光局は、国の戦略に基づいて方針やテーマを策定し、政府観光局の定める方針やテーマに基づいて、各州政 府は施策を展開しており、基本的には国、政府観光局、各州が連動した観光施策を展開している。

政府主導で外国人投資家によるオーストラリアへの観光投資を促進している。

a) オーストラリアのトピックス

出所:Tourism 2020, Visit Australia, Tourism Research Australia; State of the industry 2016-2017 *1豪ドル=80円で試算

Tourism Australia

政府 観光局

州政府

DMO 観光協会 国

世界に対してオーストラリアのプロモーションを行う政府観光局 として、2020年までに旅行消費額年間1,150億豪ドル(9兆 2,000億円*)を目標とする国の戦略”Tourism 2020”に基づき、

オーストラリアの観光収益の増大につながる各種プロモーショ ン、広報、商談会、消費者調査等の活動を行っている。

政府観光局は”Tourism 2020”など国の戦略に基づいて方針や テーマを策定し、各州政府は政府観光局の定める方針やテー マに基づいて施策を展開しており、国、政府観光局、各州が基 本的には連動して同じ方針、テーマのもと施策を展開してい る。

連動

外国人投資家による観光投資

オーストラリアは世界で急成長中の観光市場として、貿易投資促 進庁(Austrade)が政府観光局、州および準州の各機関と連携 し、外国人投資家等に対してホテルや空港など観光インフラ開発 への事業投資助言や円滑化サービスを提供し、オーストラリアへ の観光投資の促進を国の投資優先事項として位置付けている。

特に政府はオーストラリア地方部への観光投資に注力しており、

貿易投資促進庁と政府観光局はカナダ拠点の不動産グループ Colliers Internationalと、地方部への観光投資支援での連携を 発表している。

2016-17年は観光分野に総額378億豪ドル(3兆240億円*)が投 資され、約45%にあたる170億豪ドル(1兆3,600億円*)がアー ト・レクリエーション分野に投資されており、空港インフラ、宿泊施 設への投資総額を上回っている。

上記アート・レクリエーション分野に投資された170億豪ドル(1兆 3,600億円*/投資案件計83件)のうち、約45%にあたる76億豪ド ル(6,080億円*)がスポーツ分野の案件(35件)に投資されてい る。

政府観光局公式ウェブサイト には、投資情報、問合せ窓口 に関する案内ページがあり、

実際の投資事例も掲載されて

いる。

(11)

21

Tourism Australiaは、2016年からAquatic and Coastalとして海辺や水辺をテーマにした観光を外国人旅行者に対し て訴求している。

キャンペーンの手法の一つに、効果的なデジタルマーケティングツールとしてVR動画を活用している。

a) オーストラリアのトピックス

出所:Tourism Australia HP *1豪ドル=80円で試算

”There’s Nothing Like Australia”

Aquatic and Coastal (グローバル観光キャンペーン)

“There’s Nothing Like Australia”はTourism Australiaのグローバル 観光キャンペーンであり、2016年より、オーストラリアが有する海辺や 水辺の資源を魅力的な観光資源として位置付け、Aquatic and Coastalをテーマに海辺や水辺体験のツーリズムに力を入れている。

外国人旅行者の約7割が海辺や水辺に関連する体験を楽しんでおり、

Tourism Australiaの調査によると、海辺や水辺に関連する体験は、外 国人旅行者がオーストラリアに最も求めているコトとなっている。

マーケティング予算として4千万豪ドル(32億円*)を費やし、主要市場 である中国、アメリカ、日本、イギリス、ニュージーランドを中心に展開 している。

Experience Australia in 360°(VR動画の活用)

各事業者が投稿する海辺や水辺コンテンツの画像や動画は、Tourism Australiaのソーシャルメディア(Facebook, Twitter, Instagramなど)を 通して発信、紹介される。

Tourism Australiaの公式観光ウェブサイトでは、利用者へデスティ ネーションの魅力を訴求できる効果的なデジタルマーケティングとし てVR(Virtual reality)を活用し、Experience Australia in 360°のタ イトルページで、アプリ等により360°動画を配信している。

Aquatic and Coastalのテーマにあわせて18種類の360°動画が掲 載され、キャンペーン開始後はFacebook, Youtube, ウェブサイトを 通して計1,050万ビューの閲覧数があり、キャンペーンにより公式観 光ウェブサイトへのアクセスが9%増加し、ウェブサイトの閲覧8分以 上の滞在率が64%増加した。

Tourism Australiaの調査によると、VR体験を通して、利用者が最も 興味を持つコンテンツは、自然、野生動物、海辺、水辺関連の資源で ある。

概要

事業者との連動

Tourism Australiaが提 供するキャンペーン用の 画像や360°ビューの VR動画を、各事業者は 自社のプロモーションや 販促で使用することがで きる。

22

オーストラリア首都特別地域政府は、首都キャンベラをオーストラリアのサイクリングデスティネーションとして位置付 け、民間団体等と連携しサイクルツーリズム戦略を策定している。

スポーツ観戦ツアーを専門に取り扱う旅行会社が存在し、スポーツが主要な観光コンテンツの一つである。

a) オーストラリアのトピックス

出所:CBR Cycle Tourism Strategy, Australian Sports Tours HP *1豪ドル=80円で試算

サイクルツーリズム戦略

首都キャンベラを中心として、サイクリングを目的としたオース トラリアへの旅行者の増加を見込み、特にレジャーサイクリン グは2030年までに約20倍の増加を計画している。

レジャーから競技まで幅広いサイクリングに対応した体制を目 指している。

①市街地のレジャーサイクリング

②マウンテンバイク、BMXなどの ロードサイクリング

③競技としてのサイクリング

サイクリング振興による経済効果試算

旅行者の滞在日数の長期化により、2030年までに年間6千万豪 ドル(48億円*)以上の経済効果を見込んでいる。

各種団体によるサイクリングイベントの開催により、2030年まで に年間200万豪ドル(1.6億円*)の経済効果を見込んでいる。

民間団体や小売・宿泊事業者の雇用創出として、2030年までに 年間360万豪ドル(2.8億円)の経済効果を見込んでいる。

National Road Championshipsなどの主要サイクリングイベント 開催による参加者(約1,000人)、観客者(約5,000人)の動員数 による経済効果は910万豪ドル(7.2億円)と試算されている。

スポーツ観戦専門ツアー会社”Australian Sports Tours”

国内外のスポーツ観戦のツアーを専門に取り扱うオーストラリ ア最大のスポーツツアー会社である。

観戦スポーツの種類は以下が中心となっている。

• Cricket

• Horse Racing

• Tennis:Australian Open

• Tennis:Wimbledon

• Soccer

• Rugby Union

• Rugby World Cup 2019

• Golf

• NFL

• Rugby League

(12)

23

オーストラリアのアクティビティが検索、予約可能なプラットフォームウェブサイトが官民で存在し、旅行者は多様なコン テンツにアクセスできる。

a) オーストラリアのトピックス

出所:Visit Australia, Bookme Australia HP

アクティビティプラットフォームサイト”Bookme Australia”

オーストラリアのアドベンチャーコンテンツ、アクティビティコンテ ンツ、ツアー、アトラクション、レストラン等のプラットフォームサ イトとして検索、予約が可能である。

ニュージーランドでも同様のプラットフォームサイト”Bookme New Zealand”を展開している。

政府観光局公式ウェブサイト”Visit Australia”

オーストラリア政府観光局の公式ウェブサイトでは、”Things to do”のうち”Experiences”として、コンテンツやアクティビティを以 下の分類に分けて掲載している。

・Nature and wildlife

・Aquatic and coastal

・Food and wine

・Aboriginal Australia

・Signature Experiences of Australia

24

Brand USAは観光マーケティングを専門とした官民パートナーシップ組織として、様々なプログラムやプロモーションを 展開している。

特にICTを活用した多様なプロモーションプログラムを展開し、訪米旅行者の増加、観光関連収益の増加を図ってい る。

b) アメリカ合衆国のトピックス

出所:Brand USA HP

Brand USA

Brand USAは、アメリカのデスティネー ションマーケティング機関であり、外国人 観光客の誘客、消費、市場シェアを拡大 することで経済活性化を促進するととも に、アメリカのイメージ向上を目的として 設立された官民パートナーシップであ る。

主要市場におけるマーケティング目標を 達成するために、40カ国・地域以上(20 のインバウンド市場)に代表事務所を開 設しており、これらの市場は訪米外国人 の93%を占めている。

Cooperative Marketing

Data-Driven Strategy

旅行者への動機付けから訪問、消費を増やすまでの様々なオ プション、プログラムを提供している。

最新の市場調査分析やプログラム結果をもとに、常に最新の 動向に合わせたグローバルマーケティング戦略を検討、展開し ている。

ROI Study

マーケティング活動結果の指標として、投資費用と想定旅行消 費増加額からROI等を算出し公表している。

多面なデジタル・モバイル戦略 を使用して50カ国・地域以上 で配信されており、世界中の 人々に魅力的なコンテンツを 提供している。

ICTを活用した多様なプロモーションプログラム

Global Inspiration Program

戦略コンテンツのPRのため 2017年に開設した8か国語に 対応したWEBサイトであり、各 国・地域のパートナーと共同し たキャンペーンを展開してい る。

Visit the USA Global Websites

海外で最も利用されているトッ プメディアチャネルを活用し て、閲覧者の嗜好に応じて訪 米意欲を掻き立てるカスタマイ ズされたコンテンツを提案し、

予約まで行うことができる。

Multi-Channel Program

アメリカへの誘客を促すことを 目的とした世界中で利用可能 な世界初の接続型TVネット ワークチャンネルである。

Go USA TV

ユニークな文化体験として、音 楽をテーマにしたコンテンツプ ログラムをデジタルプラット フォーム等で紹介している。

Music Program

イベント等の開催により、海外 事業者とアメリカ国内の観光 事業者・キープレーヤーとの 交流機会を創出し、トレード、

セールス、旅行取引などの観 光関連収益の増加を図る。

Trade Outreach

(13)

25

Brand USAはマーケティング活動において、予算費用に対する旅行消費増加額からROIを算出し、事業効果を数値化 している。

b) アメリカ合衆国のトピックス

出所:Oxford Economics; The Return on Investment of Brand USA Marketing *1ドル=110円で試算

Brand USAのマーケティング予算費用に対する旅行消費増加額、ROIの試算

Brand USAは2013年-2017年の5年間のマーケティング活動において、総額6億5千万ドル(715億円*)の予算費用を投じ、旅行消費増加 額は175億ドル(1兆9,250億円*)、ROI(旅行消費増加額÷予算費用)は26.9%と試算している。

2017年度の国・地域別のマーケティング費用および旅行消費増加額を比較すると、旅行消費額は中国が最も増加しており、ROI(旅行消 費増加額÷予算費用)はブラジルが最も高い。

2017年度 予算費用 旅行消費増加額 ROI

ブラジル $3,310,259 $226,534,116 68.4

メキシコ $5,150,015 $86,912,589 16.9

オーストラリア $5,286,347 $203,040,854 38.4

ドイツ $8,035,146 $274,170,139 34.1

日本 $4,028,511 $139,471,808 34.6

韓国 $1,464,525 $92,128,396 62.9

カナダ $10,214,392 $193,815,984 19.0

イギリス $22,487,498 $414,356,485 18.4

中国 $16,527,121 $767,372,787 46.4

その他 $64,179,769 $1,493,154,609 23.3

合計 $140,683,584 $3,890,957,766 27.7

0 10 20 30 40 50 60 70 80

$0

$200,000,000

$400,000,000

$600,000,000

$800,000,000

$1,000,000,000

予算費用 旅行消費増加額 ROI

(%) (2017年度)

26

Brand USAはマーケティングによる経済波及効果として、業種別の売上高および新規雇用者数を算出している。

b) アメリカ合衆国のトピックス

出所:Oxford Economics; The Return on Investment of Brand USA Marketing *1ドル=110円で試算

Brand USA のマーケティング活動による経済波及効果の試算

【業種別売上高】

2017年度の各業種の売上高への経済波及効果は、総計85億 ドル(9,350億円*)と試算しており、レクリエーション産業は約6 億ドル(660億円*)の伸びを示している。

【業種別雇用者数】

2017年度の各業種の雇用者数の経済波及効果は、総計 51,905人と試算しており、レクリエーション産業では約6,000人 の雇用を創出している。

($ million) (Thousand)

(14)

27

米国商務省と中国国家観光局は、旅行分野でのパートナーシップを締結し、旅行消費額の高い中国人旅行者のアメリ カへの送客に注力している。

b) アメリカ合衆国のトピックス

出所:Brand USA; MARKET PROFILES, China Tourism Market Update, National Travel and Tourism Office; Top10 International Markets 2016 Visitation and Spending

米国-中国間のパートナーシップ“The U.S. – China Tourism Year”

米国商務省と中国国家 観光局は、相互の旅行会社・

ツアー事業者との連携促進等を 目的として、パートナーシップを 締結することで2015年に

”The U.S. – China Tourism Year”

として声明を出している。

The U.S. – China Tourism Year に基づく会員制ウェブサイト が情報提供の場として、Brand USAにより運営されている。

Brand USAではChina Teamとして9名を配置して、中国の マーケティング活動やレポート作成等に対応している。

米国-中国間の直行便の増加、ビザの緩和を受けて、近年、中 国人旅行者が急速に増加している。

Brand USAの調査によると、中国人旅行者が海外旅行先を訪 れる動機は、「Ecotourism and Nature」が73%と最も高く、次 いで「Cultural Historical Attractions」が67%、

「Beaches/Seaside Attractions」が61%と続く結果となってい る。

外国人旅行者による旅行消費額は、国籍別では中国が最も高 い(2016年)。

8.1 8.6 8.7

11.4 13.4

16.1 16.6

19.1 20.3

33.2

0 10 20 30 40

ドイツ 韓国 オーストラリア ブラジル インド イギリス 日本 カナダ メキシコ 中国

($ Billion)

28

外国人旅行者の滞在中のアクティビティは、買い物や観光が最も多いほか、約3-4人に1人は国立公園、アートギャラ リー・美術館、アミューズメントパークを経験している。

多様なコンテンツを掲載するプラットフォームサイトが存在し、旅行者は嗜好に応じたコンテンツが検索可能である。

b) アメリカ合衆国のトピックス

出所:International Trade Administration; 2015 Top Markets Report – Travel and Tourism, Agritourism World

外国人旅行者の滞在中のアクティビティ( 2013

18 24

27 27 28 28 34

39

77 88

0 20 40 60 80 100

concerts/plays/musicals guided tours small towns/countryside historical locations amusement/themeparks art galleries/museums national parks and

monuments fine dining sightseeing shopping

(%)

コンテンツプラットフォームサイト“Agritourism World”

コンテンツのカテゴリ、エリアごとにコンテンツ提供事業者を紹 介・掲載しているプラットフォームサイトとして、トレッキング・キャ ンプなどのアウトドアアクティビティ、ワイナリー・ブリュワリー見 学、ファームステイ、アニマルウォッチング、祭り・イベント、庭園 など幅広いコンテンツが検索可能である。

掲載事業者はアメリカ国内が中心であるが、アフリカ、ネパー ル、インド、オーストラリアなど海外の事業者も掲載されている。

サイト運営は、旅行事業者に対するマーケティング・セールス支

援を行う民間事業者Group Travel Familyが運営している。

(15)

29

“Recreation.gov”は国立・州立公園や野生動物保護区、湖などでの体験アクティビティが検索・予約可能なウェブサイ トであり、林野局、連邦機関が運営している。

各国立公園での体験アクティビティが検索可能なウェブサイト”Find Your Park”などもある。

b) アメリカ合衆国のトピックス

出所:USA.gov, Recreation.gov, Find Your Park

アクティビティ検索サイト”Recreation.gov”

国立・州立公園、野生動物保護区、湖、美術館などのレクリ エーション施設の紹介のほか、キャンプ、ピクニック、釣り、ボー トなどのアウトドアアクティビティが検索・予約可能なウェブサイ トとして米国農務省林野局・連邦機関が運営している。

ウェブサイト上では以下のカテゴリ別にアウトドアアクティビティ が検索できる。

・ドライブ

・マウンテンバイク

・ボート

・キャンプ

・登山

・ハイキング

・歴史文化遺産

・乗馬

・狩猟

・野生動物ウォッチング

・ウィンタースポーツ

各国立公園で体験可能なアクティビティが検索可能なウェブサ イトとして、ナショナルパーク財団、国立公園局が協働で運営し ている。

アクティビティ検索サイト“Find Your Park”

30

2,000か所以上の国立公園や野生動物保護区等の利用者向けに、年間パスが発行されている。

州立公園の利用者向けの年間パスは、各州によって発行されている。

b) アメリカ合衆国のトピックス

出所:National Park Service , California Department of Parks and Recreation *1ドル=110円で試算

国立公園年間パス ”National and State Park Passes”

2,000か所以上の国立公園、野生動物保護区等への入場年間 パスとして、運転手と同伴者を含む車1台分の入場料・駐車料 金が1枚のパスに含まれている。

パスは複数種類があり、対象者によって費用が異なるほか、

15歳以下の子供は入場料無料となっている。

Annual Pass

・費用 80ドル(8,800円*)

・対象制限なし(16歳以上)

・各国立公園等窓口、電話、ウェブサイト で購入可能

Annual 4th Grade Pass

・費用無料

・米国4年生対象(10歳)

・ウェブサイトで入手し各国立公園等窓口で交換可能 Senior Pass

・費用 80ドル(無期限有効/8,800円*)

20ドル(1年間有効/2,200円*)

・62歳以上の米国在住者対象

・各国立公園等窓口、メール、ウェブサイトで購入可能

Access Pass

・費用無料

・米国在住の障害者対象

・各国立公園等窓口、メールで購入可能

・施設内でのキャンプ、ボート、その他サービスは50%ディス カウントで利用可能

Volunteer Pass

・費用無料

・パスプログラム対象の連邦機関で250時間以上の奉仕経 験を有するボランティア

・各国立公園等窓口、ウェブサイトで入手可能 National Park Pass (America the Beautiful)

State Park Pass

10,000か所以上の州立公園を対象に、各州では 州内の州立公園への入園年間パスを発行している。

California Explorer Vehicle Day Use Annual Pass

・カリフォルニア州内の州立公園、海岸ビーチへの 年間入場パス

・費用 195ドル(21,450円*)

(16)

31

各地域の公式観光ウェブサイトでは、カジノ施設やカジノリゾートのほか、競馬やカートレースもゲームコンテンツとして 掲載され、旅行者に観光コンテンツとして訴求している。

b) アメリカ合衆国のトピックス

出所:WEST VIRGINIA, Visit Las Vegas, Visit NJ

公式観光ウェブサイトでのカジノ施設の掲載

ラスベガス観光局の公式ウェブサイト「Visit Las Vegas」では、

HOTELS & CASINOS のカテゴリで、ホテル併設のカジノリ ゾートやカジノ施設を紹介している。

カジノ以外にも、ナイトクラブ利用者向けに「ナイトクラブ初心者 が知っておきたい10のこと」などの特集ページが載っている。

ラスベガス ウェストヴァージニア州

ウェストヴァージニア州観光協会の公式ウェブサイト「WEST VIRGINIA」では、ナイトライフ・エンターテイメントのコンテンツ として、州内でカジノ・ゲームができるカジノ場やホテル、リゾー トを紹介している。

ニュージャージー州

ニュージャージー州の公式ウェブサイト「Visit NJ」では、カジノ&

ゲームのコンテンツとして、カジノ施設のほかに、競馬、カート レースなどのレース競技場も紹介している。

32

5つの柱となる観光テーマを設定し、テーマ性を有するツーリズムを推進しているほか、地域特有のブランドを活用した プロモーションなどを展開している。

c) フランスのトピックス

出所:Atout France HP, フランス外務省「CLÔTURE DES ASSISES DU TOURISME 19 juin 2014」, France Diplomatie HP

2008年に観光全国会議で「デスティネーション・フランス2020

年計画」が発表され、それに基づきAtout France(フランス観光 振興機構)は、分野別基本戦略策定委員会および観光産業界 の支援協力を得て、「フランス観光戦略2010-2020」と観光マー ケティング5ヵ年計画の「中期マーケティング計画2010-2015」と 呼ばれる戦略を策定している。

観光戦略では、以下の3点を重点施策としている。

• 成長潜在性の高いセグメントを優先的ター ゲットとする

• 戦略目標とするセグメントに対する実績の維持・拡大および 常顧客化を図る

• 世界に新しいデスティネーション・フランスを広める

フランスの観光戦略2010-2020

Atout France(フランス観光振興機構)は観光産業の発展に貢献 することを目的とした独立行政法人で、2009年に設立された。

対外観光宣伝の専門機関、観光の開発・調査・統計の専門機関 を統合し、その業務を受け継いだほか、宿泊施設の格付け業務 や旅行業の登録と監督に関する業務も実施している。

パリに本部があり、地域の観光局や関連企業などの組織を取り まとめるほか、東京を含む世界33カ所に海外事務所を設置し、

国内各デスティネーションの魅力を世界にアピールする支援事 業を展開している。

Atout France(フランス観光振興機構)

Cinq pôles d’excellence touristique

(新しい 5 つのテーマツーリズム)

フランスの新しい観光イメージとして、以下の5つのテーマを成 長が見込めるツーリズムとして設定している。

• Œnotourisme(ワインツーリズム)

• tourisme de savoir-faire(工芸・産業ツーリズム)

• tourisme nocturne(ナイトツーリズム)

• Écotourisme(エコツーリズム)

• tourisme de montagne en été(夏山ツーリズム)

(17)

33

Atout Franceは大きく3つのテーマツーリズム(ビジネスツーリズム、ワインツーリズム、自然・ウェルネスツーリズム)ご とにマーケティング部門を持ち、それぞれターゲットを定めてプロモーションを行っている。

c) フランスのトピックス

出所:Atout France HP *1ユーロ=125円で試算

Atout Franceのマーケティングとプロモーション Tourisme d‘Affaires(ビジネスツーリズム)

大きく3つのマーケティング部門ごとにデスティネーションと商品 のプロモーションを担当しており、部門内でさらにテーマ別に ツーリズムクラスターが分かれている。

ビジネスツーリズムはフランスのすべての観光旅行の売上の 25%を占めており、MICE業界は年間75億ユーロ(9,375億円

*)の規模を誇る。

ホテル業界への間接的な経済的利益やケータリング、モビリ ティ、買物、文化に関連する支出は、全国の観光支出額の約6 分の1を占めている。

主なセグメントは以下である。

• 企業向け(セミナー、会議、コンベンション)

• インセンティブツアー

• 見本市、展示会 Rencontres et événements

professionnels

Art de vivre

Nature, sports et activités ビジネスツーリズム

ワインツーリズム、文化観光、スピリ チュアルツーリズム等

自然観光、沿岸観光、山岳観光、海 外観光、ナチュリズムツーリズム、

ウェルネスツーリズム、ユーストラベ ル、ゴルフ、クルーズ等

ビジネスツーリズムクラスターは1988年に創設されており、2013 年からはMICE誘致のためのプログラムとして、毎年各地 で”France Meeting Hub”を開催し、28ヵ国・地域から約130人の 外国人バイヤーと約80人のフランス側の出展者を集め、レセプ ション会場、インセンティブ、ワークショップ、ネットワーキング、食 などを現地で体験してもらう機会としている。

優先市場として、ドイツ、ベルギー、US、スペイン、イタリア、UK、

スイス、ブラジル、中国、インド、ロシアの11か国を対象にプロ モーションを強化している。

ビジネスツーリズム クラスター

34

ワインツーリズムでは、ワインテイスティングや収穫体験が行えるワインセラーに対して政府が認証を行っている。

ウェルネスツーリズムの推進は、ウェルビーイングのデスティネーションとしての認知度を上げるとともに新しいセグメン トの獲得を目的としている。

c) フランスのトピックス

出所:Atout France HP,経済産業省「平成28年版通商白書」

ŒNOTOURISME(ワインツーリズム) TOURISME ET BIEN-ÊTRE(ウェルネスツーリズム)

ワインツーリズムはフランスにおいて重要であり、観光客の3分 の1はフランスに滞在する理由にワインとグルメを挙げている。

ワインツーリズムにおける経済的課題はワインの販売拡大とブ ドウ栽培領域の拡大が重要で、経済レベル・文化レベルでもブ ドウ畑はフランスのイメージと評判には重要な場所である。

Atout Franceは以下の3つの軸を通じ、ワインツーリズム開発 のため専門家と協力している。

• 市場分析・研究

• Vignobles&Découvertesと呼ばれる認証の的確化

• 国際的な宣伝とマーケティングの促進

ウェルネスツーリズムは年約7%の成長市場である。

健康と若さの維持はウェルネスツーリズム参加者の動機であ り、ヤングシニアは健康を維持し病気の予防を望んでいる。

タラソテラピーとハイドロテラピーは水を介した健康の主要セク ターで、これらに加えてスパがあり、常に革新的で洗練された 新しいサービスが開発されている。

ワインツーリズムクラスターは2000年に創設され、国際的な評判 も高く、ブドウ畑への誘客によりブドウ園を観光地としてプロモー ションしている。

一般向けのキャンペーンのほか、報道関係や専門家にはドイツ・

イギリス・オランダ・ベルギー・US・中国の6つの市場でキャンペー ンを展開し、ブドウ園の多様性や、フランスのライフスタイルや文 化においてワインが不可欠であることをPRしている。

政府は、ワインテイスティングやワインの収穫体験などが行える ワインセラーに対して、ワインツーリズムの認証を行っており、

ボージョレ―では約200件のワインセラーが認証を受けている。

ウェルネスツーリズムクラスターでは以下の4つの目的を追求し ている。

• ウェルビーングの目的地としてのフランスの地位確立

• 評価を高めサイトと地域への訪問者増加に貢献する

• パーソナライズされた治療法を提供し、顧客ロイヤリティを構 築する

• 国全体でフランスのスパへのオファーを拡大することで新しい セグメントを獲得する

クラスターのターゲットカテゴリは女性が依然として優先である が、男性もこの領域に惹かれており、専門的な治療やケアライン が設定されている。ウェルネスと健康を気にする高齢者も対象で ある。

ベルギー、ルクセンブルク、スイスを優先市場としている。

ワインツーリズム クラスター

ウェルネスツーリズム

クラスター

(18)

35

公式観光ポータルサイトでは観光名所のほか、大規模イベントやテーマ別の観光拠点を紹介しており、旅行者に多様 なコンテンツを提供している。

観光事業者に対する品質保証制度が運営されており、ホスピタリティやサービス品質の向上につながっている。

c) フランスのトピックス

出所:France.fr HP, Direction Generale des Enterprises HP, 財団法人自治体国際化協会; フランスの観光政策

公式観光ポータルサイト”France.fr”

2015年、Atout France(フランス観光開発機構)が運営する ポータルサイトを旧サイトから”France.fr”に変更し、観光名所 や大規模イベント、テーマ別観光拠点を紹介するコンテンツを 17言語で提供している。

公式観光品質保証制度“Qualite Tourisme”

Qualite Tourismは、ホスピタリティーやサービス品質の向上を 目的としたフランスの公式観光品質保証制度である。

ホテル、レストラン、旅行会社、観光施設、観光案内所、交通機 関など、質の高いサービス品質基準を満たす観光事業者に対 してラベル認定を行う。

観光事業者がラベル認定を取得するためには、国内統一の仕 様書の規定を満たすことが条件となり、外部機関による検査を 伴う品質向上プロセスを導入することも求められる。

ラベルは、Comite national de selection(選定全国委員会)の 意見を経た上で、観光担当大臣により付与される。

36

Destination Canadaは観光マーケティング機関として、カナダの観光産業を育成・支援する役割を担っている。

アメリカの主要9大都市にターゲットを絞ったマーケティングを展開するほか、2018年はカナダ-中国観光年として、中国 へのマーケティングに注力している。

d) カナダのトピックス

出所:Destination Canada HP,「Finding our North Star 2018-2022 Corporate Plan Summary」

Destination Canada

Finding North Star 2018-2022 Cooperate Plan

パートナーによるマーケティングキャンペーンにDestination Canadaが共同出資し、アメリカへのプロモーションを強化して いる。

2018年はアメリカ9大都市(ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフ ランシスコ、シカゴ、ワシントン、ボストン、フィラデルフィア、

ヒューストン、ダラス)に住む22-44歳のCultural Explorers、

Authentic Experiencersをターゲットとして展開している。

Connecting America Co-op Marketing Program

2018年はカナダ-中国観光年として、産業界とカナダ政府と協 力して中国に対するマーケティングを強化している。

中国は昨年カナダの観光市場において大きく成長しており、中 国人旅行者は増加のポテンシャルが高いと考えている。

2018 CANADA-CHINA YEAR OF TOURISM

Destination Canadaは、カナダ観光局として観光マーケティン グの役割も担っており、インバウンド旅行者の増加、カナダの 観光産業の成長を目指し、様々なキャンペーンを開発してい る。

カナダの観光産業、州政府、地方のマーケティング組織と連携 し、カナダの観光産業の国際市場進出を支援するとともに、カ ナダの観光産業を構成する中小企業の長期的成長と拡大を支 えている。

Destination Canadaはカナダの世界観光市場におけるシェア 回復を推進するための目標として、カナダ政府の観光ビジョン とも連動し、2022年までにさらに約150万人の観光客を誘客し 19億ドルの経済効果を目指す計画を策定している。

今後5年間でデジタルマーケテイングの分野で革新的なマーケ ティングを展開し、マーケティングチャネルアプローチの進化、

アナリティクスの向上、カナダ統計局と連携して地域のデータ

強化を進めるほか、オフピーク時や農村地への旅行を促進す

ることとしている。

(19)

37

Destination Canadaは、多彩なコンテンツを紹介するポータルサイトを複数開設し、カナダの体験コンテンツの魅力を 広く世界に発信している。

d) カナダのトピックス

出所:Canada Theatre HP, Destination Canada HP

“Canadian Signature Experiences(CSE)”

カナダの観光ブランドの強化のため、カナダならではの自然体 験や文化体験などの体験コンテンツを集約して世界に発信して おり、Destination Canadaが運営している。

• 各コンテンツをクリックすると、コンテンツ提供事業者の自社 ウェブサイトにリンクしている

• 旅行業界はカナダのコンテンツ販売がしやすくなり、メディア はCSEの中から多様なストーリー、アイデア、コンテンツを探 して視聴者に発信している

• 現在200以上のコンテンツが掲載されており、掲載を希望す る事業者は州のマーケティング機関(PMO)を通じて申請する 必要があり、申請内容をPMOが評価を行いDestination Canadaに提出しており、申請費用は無料である

“Canada Theatre”

Destination Canadaは2017年の建国150周年を機に、選りす ぐりのコンテンツを集めたポータルサイト”Canada Theatre”を 開設している。

放送局、出版社、オンラインメディア、ブロガーとタイアップし、

オリジナルドラマ、ドキュメンタリー、ミレニアル世代向けの動 画、物語、書き下ろしコンテンツを中心に掲載し、ウェブサイトを シアターのように楽しんでもらい、新しいカナダの魅力に触れて もらうことを目的としている。

3. 20 カ国・地域海外旅行者の旅行実態 -WEB アンケート -

38

(20)

1.WEB アンケートの調査概要

39

調査設計

JNTO 訪日プロモーション対象 20 カ国・地域「コト消費」をより重視する層に対して、

WEB アンケート調査を実施(各国・地域 480 人以上、合計 9,921 人)

40

調査手法

オンライン定量調査

概要

対象国・

地域

JNTO訪日プロモーション対象 20カ国・地域

イギリス、ドイツ、フランス、ロシア、イタリア、スペイン、ア メリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、韓国、台湾、中 国、香港、タイ、シンガポール、インド、マレーシア、インド ネシア、ベトナム、フィリピン

サンプル数

20-50代男女 計9,921人

各20カ国・地域×訪日経験の有無×男女10歳単位の計320セルに30人ずつ均等割り付け

国・地域や性年代によっては30人確保できないセルが発生したため、その際は前後する年代でサンプル補填を行った 最終サンプル数は9,921人。当初設計の9,600人より3%多く回収した対象者も含め母集団とした

対象者条件

下記条件該当者を対象者とした

海外渡航経験がある (Q.あなたはどのぐらいの頻度で海外旅行をしていますか)

訪日経験の有無 (Q.あなたは過去に日本を訪れたことがありますか。)

訪日経験の有無で対象者を「訪日経験者」、「訪日未経験者」に分け、各国・地域サンプル数の半分を構成するよう割り 付けた

海外旅行時にコト消費をより重視する (Q.海外旅行をする際の意識として当てはまるものをお選びください)

コト消費–モノ消費の5段階で海外旅行時の消費傾向を確認

調査時期

2018年8月下旬~9月下旬

参照

関連したドキュメント

「観光立国」の実現に向け,日本政府が「ビジット・ジャパン・キャンペーン」 1

7 観光入込客数(実人数)及び観光消費額に関する調査の結果に ついて

調査方法のあらまし 1 入込観光客数

計である「旅行・観光消賀動向調査」が03年度より 実施されており(年4回),細かな費目別の消費額に

・日本製品購買のきっかけに訪日観光が大きく影響

中国人観光客訪日観光査証発給拡大の経緯 ※出典:外務省発表データを基に作成 12 年月日 施策内容

 平成 23 年の東日本大震災は,本市の観光にも大きな影響を与え,観光入込客数は,

図2 訪問済・訪問予定の観光地 の設問(調査票より。訪問地点数及び行動特性の調査用) (7)その他