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(1)

2) 公共交通

①鉄道駅別乗降客数

○ 鉄道駅別の乗降客数は、JR東海道本線、小田急電鉄、江ノ島電鉄が連絡す る藤沢駅がもっとも多く、次に、辻堂駅、湘南台駅の乗降客数が多くなって います。この他の鉄道駅では、小田急電鉄の各鉄道駅が 2 万人前後、江ノ島 電鉄の各鉄道駅が1千人から7千人となっています。

資料:都市交通年報(H22)

図 藤沢市内の鉄道駅別の乗降客数(2008年(平成20年))

藤沢 六会日大前

湘南台

辻堂

柳小路 鵠沼

湘南海岸公園 石上 長後

鵠沼海岸 本鵠沼

藤沢本町 善行

片瀬江ノ島 湘南江の島 鉄道

図 鉄道ネットワーク

206

91

36 82

28 27 20 154

12 20 18 21

1 2 5 2 7

26 44

0 50 100 150 200 250

藤沢駅 辻堂 長後 湘南台 六会日大前駅 善行 藤沢本町駅 藤沢駅 本鵠 鵠沼海岸駅 片瀬江ノ 藤沢駅 石上駅 柳小路駅 鵠沼駅 湘南海岸公園駅 江ノ 湘南台 湘南台

JR 小田急電鉄 江ノ島電鉄 相鉄

鉄道 横浜 市交 通局

( )

(2)

市町村境界 市街化区域 鉄道 バス路線

鉄道駅600m圏(6本/h~)

鉄道駅600m圏(3~6本/h)

バス停300m圏(1本/h~)

バス停300m圏(~1本/h)

バス停(1/h~)

バス停(~1本/h)

2km

②公共交通のサービス圏域

○ 鉄道については、南部の東西方向に JR 東海道本線、東部の南北方向に小田急 江ノ島線、北部の湘南台駅に相模鉄道、横浜市営地下鉄が接続し、骨格的な鉄 道ネットワークを形成しています。また、藤沢駅から江ノ島電鉄線、湘南江の 島駅から湘南モノレールが運行しています。

○ バスについては、主に藤沢駅、辻堂駅、湘南台駅、長後駅を起点として、バス 網が形成されています。

○ 小田急江ノ島線の駅間の一部、南部地域の一部や西北部地域など、鉄道、バス のサービス圏域から外れる地域が存在します。

○ バス停300m圏(1本/h未満)が、御所見、石川、善行、明治地区に多くみら れます。

図 公共交通のサービス圏域状況

※公共交通サービス圏域は「国土数値情報(H22)、人口は「国勢調査(H22)」から引用

面積

【ha】

夜間人口

【人】

高齢者数

【人】

1,166 108,304 22,974 (16.7%) (25.8%) (26.2%)

213 21,230 4,835 (3.1%) (5.1%) (5.5%) 3,353 189,836 39,530 (48.1%) (45.2%) (45.1%)

724 31,013 6,043 (10.4%) (7.4%) (6.9%)

1,513 69,189 14,217 (21.7%) (16.5%) (16.2%)

6,968 419,572 87,600 (100.0%) (100.0%) (100.0%) 合計

鉄道600m圏

(6本/h以上)

鉄道600m圏

(3~6本/h)

バス停300m圏

(1本/h以上)

バス停300m圏

(1本/h未満)

その他

湘南台

辻堂 藤沢

片瀬江ノ島

(3)

③路線バスの平均速度

○ 路線バスの平均速度をみると、藤沢、辻堂、湘南台、江の島、善行地域で15km/h未 満の速度が低い区間があります。

○ 特に、江の島地域は観光拠点、辻堂地域は大規模商業施設の立地のため、休日の 速度低下傾向が強く見られます。

○ 他方、西北部、湘南大庭地域では、比較的高い走行速度が確保されています。

北茅茅ヶヶ崎

茅ヶヶ崎 香川

ゆめめがが丘

いずずみみ中中央

湘南南江江のの島

目白白山山下

片瀬瀬山

西西西西西鎌鎌倉 下飯飯田

立場

中田

湘南南台

七里里ヶヶ浜

腰越 藤沢

鎌倉倉高高校校前

石上

柳小小路

鵠沼

長後

藤沢

片瀬瀬江江ノノ島 善行

藤沢沢本本町

鵠沼沼海海岸 六会会日日大大前

本鵠鵠沼

辻堂

鉄道 平日・日平均速度(km/h)

0~10 10~15 15~20 20~

北茅茅ヶヶ崎

茅ヶヶ崎 香川

ゆめめがが丘

いずずみみ中中央

湘南南江江のの島

目白白山山下

片瀬瀬山

西 西 西 西 西鎌鎌倉

下飯飯田

立場

中田

湘南南台

七里里ヶヶ浜 腰越

藤沢

鎌倉倉高高校校前 石上

柳小小路

鵠沼

長後

藤沢

片瀬瀬江江ノノ島 善行

藤沢沢本本町

鵠沼沼海海岸 六会会日日大大前

本鵠鵠沼

辻堂

鉄道 休日・日平均速度(km/h)

0~10 10~15 15~20 20~

平 日 休 日 平均速度:H24.10、1 ヶ月間の日平均速度

図 路線バスの区間別平均速度(平日・休日)

資料:バスICデータ(H24.10)

湘南台

辻堂 藤沢

片瀬江ノ島

湘南台

辻堂 藤沢

片瀬江ノ島

(4)

④将来のバス利用者数

○ 2030年(平成42年)のバス利用者数(代表交通手段+鉄道端末手段)は、藤 沢市全体で13.6万人となり、2008年(平成20年)よりも約1.3万人増加する 見込みです。

○ 特に、鉄道端末としてのバス利用者数が大きく増加する見込みです。

○ このことから、現状では自動車や自転車、徒歩で鉄道駅にアクセスしている人 達は、高齢化などが進むと、バスを利用するようになることが考えられ、この ことに対応するために、鉄道駅へのバスサービスを強化する必要があると考え られます。

0 2 4 6 8 10 12 14

代表 端末 合計

5.3 

7.0 

12.3 

5.5 

8.1 

13.6 

H20 H42

(万人)

1.04

1.16

1.10

図 バス利用者数の変化(発生集中交通量)

出典:藤沢市都市交通体系策定業務委託報告書(H24.3)

(5)

3) 自転車・バイク

①自転車ネットワークの方向性

○ 本市の自転車利用状況としては、地形の影響から、南部地域と北部地域 間での移動が少ない状況となっています。

○ このようなことを踏まえ、市域を南部地域、北部地域に分けて自転車ネ ットワーク形成を図っていきます。

図 自転車の動き

資料:東京都市圏パーソントリップ調査(H20)

湘南江の島 目白山下 片瀬江ノ島 善行

藤沢本町 六会日大前

本鵠沼

鵠沼海岸

藤沢 長後

湘南台

石上

鵠沼 柳小路 辻堂

長後

藤沢中心部北

片瀬南・江ノ島 遠藤

片瀬北 鵠沼南

鵠沼北

藤沢中心部南

辻堂南 辻堂北

明治

藤沢西 藤沢東 善行 六会 湘南台 御所見

湘南大庭・石川

村岡

500~1,000 1,000~

【自転車トリップ数】

道路幅員 13m~

道路幅員~12m

【都市計画道路など】

■凡例

湘南台

辻堂 藤沢

片瀬江ノ島

(6)

②駐輪場と放置自転車

○ 駐輪場の駐車台数を駅ごとに見てみると、駐輪場の収容枠が多い、辻堂駅、藤 沢駅(北口)、藤沢駅(南口)、湘南台駅で駐輪台数が多くなっている状況にあ ります。また、10時と15時の駐輪場利用状況に大きな差は見られません。

○ 藤沢駅周辺、辻堂駅周辺で、放置自転車は多く見られます。

○ 駐輪場の収容枠と、駐輪場の利用状況を比較すると、10 時、15 時ともに、藤 沢駅(北口)、藤沢駅(南口)で、駐輪場収容枠に対し駐輪台数(駐輪場利用 と放置自転車)が多くなっている状況にあります。

・ 自転車等駐車場利用状況・放置状況調査

調査日時:2012年(平成24年)11月7日(水)10時及び15

3,798 3,735

3,142 3,308

5,837 5,954

1,530 1,474

3,246 3,328

0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000

10 15 10 15 10 15 10 15 10 15

藤沢駅(北口) 藤沢駅(南口) 辻堂駅 長後駅 湘南台駅

( 台)

利用自転車(駐輪場利用+放置自転車) 駐輪場収容枠

2,802

3,453 6,577 2,056 4,124

図 駐輪場収容枠と駐輪台数

(7)

2-1-3 藤沢市民の意識

(10) 交通に関する市民意識調査

本市の各交通手段のサービス水準に対する、市民満足度や市民ニーズ(重要度)を 把握するために実施したものです。

調査対象:15歳以上の市民(6,500人を住基台帳より無作為抽出)

調査期間:2011年(平成23年)10月13日(木)~10月28日(金)

(11) 交通サービス水準と満足度の関係

1) 鉄道サービス

①駅(改札口)までの自宅からの所要時間

(問:駅までの交通手段を使うと、駅(改札口)まで、自宅からおよそ何分かかり ますか。その所要時間に満足していますか。)

○ 全体では、約 7 割の鉄道利用者が自宅から駅までの所要時間について満足ま たはやや満足と回答しています。

○ 自宅から駅までの所要時間について、20分以内であれば満足・やや満足の合 計が5割を超え、15分以内であれば8割を超える結果となっています。

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全 体 5分未満 5~10分未満 10~15分未満 15~20分未満 20~25分未満 25~30分未満 30分以上

43%

95%

78%

43%

22%

13%

19%

11%

28%

3%

18%

41%

37%

30%

14%

31%

18%

0%

3%

13%

31%

42%

42%

37%

6%

0%

1%

2%

9%

14%

22%

21%

満足 やや満足 やや不満 不満 無回答

図 満足度傾向(週 1 回以上鉄道利用者)

資料:交通に関する市民意識調査(H23

(8)

2) バスサービス

①バス停に行くときの自宅からそのバス停までの所要時間

(問:バス停までの交通手段で、自宅からバス停まで、およそ何分かかりますか。

その所要時間に満足していますか。)

○ 全体では、約 8 割のバス利用者が自宅からバス停までの所要時間について満 足またはやや満足と回答しています。

○ 自宅からバス停まで10分以内であれば、満足およびやや満足の割合の合計が 8割を超え、5分以内であれば満足の割合が8割を超える結果となっています。

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全 体 5分未満 5~10分未満 10~15分未満 15分以上

57%

82%

48%

26%

29%

24%

13%

31%

35%

29%

12%

3%

15%

26%

29%

4%

0%

5%

12%

13%

満足 やや満足 やや不満 不満 無回答

図 満足度傾向(週 1 回以上バス利用者)

資料:交通に関する市民意識調査(H23)

②目的地に行くとき、そのバス停の運行間隔

(問:バスで目的地に行くとき、そのバス停には、およそ何時間、何分おきにバス が来ますか。その時間間隔に満足していますか。)

○ 全体では、約 5 割のバス利用者がバス運行間隔について満足またはやや満足 と回答しています。

○ バスの運行間隔が20分以内(1時間に3本)であれば、満足およびやや満足 の割合の合計が 5 割を超える結果をなっております。重要度が高いにも関わ らず、満足度が低い状況となっていることから、今後交通政策を検討してい く必要がある項目と言えます。

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全 体 5分未満 5~10分未満 10~15分未満 15~20分未満 20~30分未満 30~60分未満 60分以上

22%

89%

48%

35%

20%

10%

7%

12%

28%

11%

30%

42%

37%

26%

10%

17%

26%

0%

17%

14%

34%

40%

33%

27%

21%

0%

4%

8%

9%

24%

49%

45%

満足 やや満足 やや不満 不満 無回答

図 満足度傾向(週 1 回以上バス利用者)

資料:交通に関する市民意識調査(H23)

(9)

3) 道路サービス

①自宅を出発してから目的地に到着するまでの所要時間(自動車利用)

(問:自宅を出発してから、目的地に到着するまで、およそ何時間、何分かかりま すか。その所要時間に満足していますか。)

○ 全体として、約8割の自動車利用者が自宅から目的地に到着するまでの所要時 間について満足またはやや満足と回答しています。

○ 自宅から目的地に到着するまでの所要時間が 60 分以内であれば、満足および やや満足の割合の合計が5割を超え、30分以内であれば、満足およびやや満足 の割合の合計が8割を超える結果となっています。

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全 体 5分未満 5~10分未満 10~15分未満 15~20分未満 2025分未満 25~30分未満 30~45分未満 45~60分未満 60分以上

43%

83%

76%

57%

49%

46%

27%

33%

4%

21%

36%

17%

20%

35%

41%

39%

59%

43%

58%

28%

12%

0%

3%

5%

7%

12%

9%

19%

25%

32%

3%

0%

0%

1%

0%

1%

5%

4%

13%

14%

満足 やや満足 やや不満 不満 無回答

図 満足度傾向(週 1 回以上自動車利用者)

資料:交通に関する市民意識調査(H23)

②インターチェンジまでの自宅からの所要時間(自動車利用)

(問:高速道路を使うとき、最初に向かうインターチェンジまで、自宅からおよそ 何時間、何分かかりますか。その所要時間に満足していますか。)

○ 全体では、約 6 割の自動車利用者が自宅から最初に向かうインターチェンジ に到着するまでの所要時間について不満またはやや不満と回答しています。

○ 自宅から最初に向かうインターチェンジに到着するまでの所要時間が 30 分 以内であれば、満足およびやや満足の割合の合計が約 7 割という結果となっ ています。

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全 体

30分未満

30~60分未満

60分以上 13%

35%

7%

6%

21%

35%

18%

18%

38%

26%

47%

41%

21%

4%

27%

35%

6%

0%

2%

0%

満足 やや満足 やや不満 不満 無回答

図 満足度傾向(週 1 回以上自動車利用者)

資料:交通に関する市民意識調査(H23)

(10)

4) 自転車・歩行者サービス

①自転車で目的地まで移動するときの自転車道路や走行する環境

(問:自転車で目的地まで移動するときの自転車道路や走行する環境に満足してい ますか。)

○ 全体として、約7割の自転車利用者が自転車道路や走行環境について不満また はやや不満と回答しています。

○ 重要度が高いにも関わらず、満足度が低い状況となっていることから、今後交 通政策を検討していく必要がある項目と言えます。

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全 体 5分未満 5~10分未満 10~15分未満 15~20分未満 20~30分未満 30分以上

7%

13%

7%

8%

5%

7%

10%

25%

31%

29%

23%

19%

25%

8%

34%

34%

30%

34%

44%

34%

37%

34%

22%

34%

34%

32%

33%

46%

1%

0%

0%

0%

0%

0%

0%

満足 やや満足 やや不満 不満 無回答

図 満足度傾向(全自転車利用者)

資料:交通に関する市民意識調査(H23)

(11)

②歩いて目的地まで移動するときの歩道や歩行空間

(問:歩いて目的地まで移動するときの歩道や歩行空間に満足していますか。)

○ 全体として、約6割の歩行者が歩道や歩行空間について満足またはやや満足と 回答しています。

○ 歩行時間が長い人ほど、不満が高まる傾向があります。

○ 地域ごとに見ると、計画的な都市基盤整備が行なわれた湘南台、湘南大庭地域 では満足度が高い傾向となっています。長後、善行では満足度が低い傾向にあ ります。

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全 体 5分未満 5~10分未満 10~15分未満 1520分未満 20~25分未満 25~30分未満 30分以上

24%

37%

34%

26%

22%

14%

17%

21%

38%

40%

37%

42%

39%

34%

24%

36%

24%

16%

19%

22%

25%

35%

38%

26%

12%

7%

9%

9%

13%

16%

21%

15%

2%

0%

1%

1%

0%

0%

0%

1%

満足 やや満足 やや不満 不満 無回答

図 満足度傾向

資料:交通に関する市民意識調査(H23)

図 満足度傾向(地域ごとの集計、満足・やや満足の合計)

資料:交通に関する市民意識調査(H23)

0% 20% 40% 60% 80% 100%

藤沢駅・(仮)村岡新駅 周辺地域 辻堂駅周辺地域 湘南台駅周辺地域 片瀬・江ノ島周辺地域

長後駅周辺地域 六会日大前駅周辺地域 善行駅周辺地域 湘南大庭周辺地域 西北部地域

63.5%

64.0%

70.4%

64.3%

50.0%

67.8%

59.3%

72.3%

62.3%

(12)

2-1-4 藤沢市をとりまく状況のまとめ

ここまでで整理した内容から、藤沢市をとりまく状況及び問題点は、以下のように 整理できます。

(1) 社会情勢 1) 人口

①藤沢市の人口は2010年(平成22年)時点で40.6万人となっています。2020年

(平成32年)には41.7万人とピークを迎え、以降、その後、減少傾向に転じる 見込みです。

②高齢化率を見ると、2010年(平成22年)では20.0%となっており、2030年(平

成42年)には29.2%になる見込みです。

③御所見・遠藤、長後西部、六会~善行間、辻堂団地周辺、片瀬山など高齢化率 が高い地域が存在します。

2) 地形・産業・都市機能

①湘南大庭、善行、藤沢駅北東部及び南東部、片瀬山などは急な坂が多く、特に 高齢者の移動の制約となっています。

②事業所数は 1996 年(平成 8 年)をピークに減少しているものの、従業者数は、

1996年(平成8年)をピークに2001年(平成13年)まで減少傾向にありまし たが、再び増加に転じています

③藤沢駅、辻堂駅、湘南台駅周辺に大規模商業施設、公共公益施設が集積してい ます。

④村岡、明治、湘南大庭、御所見・遠藤などにおいても大規模商業施設や病院な どの集客施設が立地しています。

<人口・地形・産業・都市機能の視点から>

○少子高齢化が進む中、多様なニーズに応じた移動性の確保を図るため、地域特性 に応じた交通サービスの充実を図って行くことが求められます。

○都市拠点に集積する商業、公共公益施設への移動性向上を図るため、各都市拠点 への公共交通によるアクセス性を高めて行くことが求められます。

○今後とも、都市活力を維持して行くため、産業集積の維持・充実にむけ、高速道 路などへのアクセス性を高めて行くことが求められます。

○人口減少、産業の活力等の影響から財政状況も厳しさを増しています。このため、

交通基盤の整備や維持管理を取り巻く環境も厳しくなっています。

(13)

3) 地球環境

①藤沢市では、「藤沢市地球温暖化対策実行計画」にて、温室効果ガスの削減を目 標として掲げていますが、運輸部門の温室効果ガスの排出量は、1990 年(平成 2年)から横ばいが続いています。運輸部門を含む全体で、2022年(平成34年)

までに、1990年(平成2年)比40%削減を目標としています。

<地球環境の視点から>

○地球環境負荷への影響の軽減を図るため、公共交通、自動車交通など運輸部門で も温室効果ガス削減に取り組むことが求められます。

4) 安全・安心

①神奈川県の被害想定調査によると、市内の緊急輸送路は、橋梁などで中規模損 傷が想定されています。

②本市南部の海岸線沿い、江の島地域、境川、引地川河口部で、津波による浸水 が予測されています。

③震災時における、沿岸からの避難路として有効となる都市計画道路の未整備路 線、区間が存在しています。

④近年、高齢者や自転車が関係する事故が注目されており、藤沢市における高齢 者や自転車が関係する事故は、年間500~700件発生する状況が続いています。

⑤人、自転車、自動車などが集中する藤沢駅周辺や湘南台駅周辺などで、事故が 多く発生しています。

<安全・安心の視点から>

○津波浸水が予想されている沿岸部では、避難路として有効となる都市計画道路な どの整備、また、災害発生時の緊急輸送路となる広域的な幹線道路ネットワーク の確保など災害に強い道路ネットワーク形成が求められます。

○多くの人が集まる主要な鉄道駅や高架橋など交通施設の耐震化を図って行くこ とが求められています。

○近年、高齢者や自転車に関連する事故が注目されており、ユニバーサルデザイン 化とあわせて、移動の安全性の確保が求められます

(14)

(2) 交通情勢 1) 自動車交通

①高齢者は、自動車の利用率が高く、鉄道の利用率が低い傾向にあります。

②本市の都市計画道路の整備率は、2012 年(平成 24 年)時点で 72%となってい ます。鵠沼地区、辻堂地区、長後地区などでは、未整備路線が多い状況にあり ます。

③辻堂駅周辺では大規模商業施設が立地し、江の島周辺地域では観光拠点であるた め、特に、休日での交通渋滞の傾向が強く見られます。

④国道 134 号、国道 467 号、国道1号の藤沢インターチェンジ交差点周辺などで は、道路の混雑度が高い傾向がありますが、2030年(平成42年)の時点で、都 市計画道路等が整備された場合、改善していく傾向が確認できます。

2) 公共交通

①藤沢駅、湘南台駅、辻堂駅、慶應大学周辺など昼間人口が多い地区や北部工業団地、

村岡周辺など従業人口が多い地区で、通勤・通学時の交通が集中しています。

②周辺都市への移動は、東京区部や横浜市への移動が多く、特に鉄道・地下鉄に よる移動が増加しています。

③1998年(平成10年)から2008年(平成20年)の10年間で公共交通利用割合 が上昇し、自動車利用割合が低下しています。

④バスの利用に関しては、将来的に代表交通手段としての利用、鉄道駅への交通 手段としての利用のともに増加傾向にあります。

3) 多様なニーズ

①1998年(平成10年)から2008年(平成20年)のトリップ数の増加傾向を年齢別 に比較すると、高齢者の1人1日当たりのトリップ数の増加が大きくなっています。

②高齢者のトリップ数では女性よりも男性が、30~40 歳代のトリップ数では男性 よりも女性が多くなっています。

③片瀬・江の島を中心に藤沢市を訪れる観光客は年々増加しています。

④辻堂駅、藤沢駅、湘南台駅では、自転車でのアクセスが多い状況です。

⑤2030年(平成42年)の発生集中交通量は、2008年(平成20年)よりも減少す る傾向ですが、自動車やバスの利用者は増加する傾向となっています。

<交通情勢の視点から>

○多様なニーズに応じた移動性の確保を図るため、地域特性に応じた交通サービス の充実を図って行くことが求められます。

○東京都区部や横浜市などへの広域的な移動や都市拠点などへのアクセス性の向 上を図るため、公共交通や広域的な道路ネットワークの充実が求められます。

○藤沢駅周辺、辻堂駅周辺、江の島周辺など都市拠点周辺の渋滞緩和を図るため、

既存都市計画道路ネットワークの有効活用や都市計画道路の整備などによる道 路交通の円滑化が求められます。

(15)

(3) 市民意識

1) 鉄道の利用に関する意識

①自宅から鉄道駅までの所要時間については、15 分以内であれば満足度が高い結 果となっており、鉄道サービスに対する市民意識が伺えます。

2) バスの利用に関する意識

①自宅からバス停まで10分以内であれば満足度が高い傾向となっています。

②バスの運行間隔が20分以内(1時間に3本)であれば満足している人が多い結 果となっているが、重要度が高いにもかかわらず、満足度が低い傾向となって います。

3) 自動車の利用に関する意識

①自宅から目的地に到着するまでの所要時間が30分以内であれば、ほとんどの人 は満足しており、道路サービスに対する市民意識が伺えます。

②インターチェンジまでの所要時間が30分以内であれば、ほとんどの人が満足し ており、インターチェンジまでの道路サービスに対する市民意識が伺えます。

4) 自転車の利用に関する意識

①約7割の自転車利用者が自転車の走行環境に不満と感じています。自転車サー ビスの向上を求める市民意識が伺えます。

②約6割の歩行者が歩道および歩行空間に満足と感じています。計画的な都市基 盤整備が行なわれた湘南台、湘南大庭地域では満足度が高い傾向となっていま す。

<市民意識の視点から>

○鉄道の利用に関する市民意識から、最寄駅まで15分以内であれば満足度が8割 と高い結果となっています。地域特性に応じた交通サービスの充実を図って行く 上で、参考になる目標と考えられます。

○自動車の利用に関する市民意識から、目的地まで30分以内であれば満足度が8 割となっています。また、インターチェンジまで30分以内に行けることの満足 度が8割を超えています。高速道路などへのアクセス性を高めて行く上で、参考 となる目標と考えられます。

○自転車利用に関する市民意識から、自転車サービスの向上していくことが求めら れます。

(16)

2-2 藤沢市が抱える交通課題

2-1 の「藤沢市を取り巻く状況」を踏まえ、本市の交通まちづくりを進める上での 主要な交通課題を整理しました。

(1) 地域特性に応じた交通サービスの充実

自動車の運転が将来的に困難となる高齢者、活動量の多い子育て中の女 性、通勤・通学者、歩くことが困難な方など、多様な人々の円滑な移動を支 援することは、生活の質だけでなく、都市の活力向上のために必要です。一 方で、少子高齢化、人口減少など社会情勢が変化する中で、地域交通をとり まく状況は厳しさを増しています。

そのため、既存の交通サービスの確保・充実と、地域特性(人口密度や地 形など)に応じた必要な交通サービスの充実に向け、地域、交通事業者、関 係機関、行政などが連携を図りながら、多様な人々の移動を支えて行く必要 があります。

(2) 広域連携を支える交通ネットワークの形成

市民生活や産業活動など持続可能な活動を維持・充実していくためには、

人や物の移動が円滑に行える交通ネットワークの形成に向け、藤沢駅周辺 などの都市拠点、首都圏の主要都市などへのアクセス利便性を高めていく ことが重要となります。

そのため、都市計画道路等のネットワークの形成や、交通結節点の利便 性向上や新駅設置などによる既存公共交通ネットワークを積極的に活用す るとともに、いずみ野線延伸、新南北軸の輸送力強化などを進めていく必 要があります。

(3) 環境にやさしい交通の構築

地球環境負荷への影響を軽減するため、公共交通、自動車交通など運輸 部門でも温室効果ガス削減に取組むことが求められています。藤沢駅周辺、

辻堂駅周辺、江の島周辺など都市拠点周辺の渋滞緩和への取組みも求めら れています。また、拠点性の高いコンパクトな都市づくりにあわせて、自動 車利用から公共交通への利用促進を図るなど地球環境にやさしい交通体系を 構築して行くことも重要となります。

そのため、不要不急の自動車利用の抑制とあわせた公共交通の利用を促 進、人や物の移動が円滑行える道路ネットワーク形成や混雑緩和などによ る自動車交通の円滑化、自転車利用の促進などを総合的に進めながら、環 境にやさしい交通を構築して行く必要があります。

(17)

(4) 移動の安全性の確保

近年、高齢者や自転車に関連する事故が注目され、その対応が求められ ています。

そのため、高齢者、自転車に関する交通事故などに対処するため、安全・

安心して移動できる環境づくりを進めて行く必要あります。

また、公共交通でも多様な人々が移動しやすい環境づくりとして、鉄道 施設や交通結節施設のバリアフリー化とあわせて、電車、バス、タクシー などのバリアフリー化も進めて行く必要があります。

(5) 災害に強い交通ネットワークの形成

津波浸水が予想されている沿岸部では、避難路として有効となる都市計画 道路などの整備が重要となります。災害時の緊急輸送路となる広域的な幹線 道路ネットワークの確保など災害に強い道路ネットワークの形成も重要と なります。また、多くの人が集まる主要な鉄道施設や高架橋など鉄道施設の 耐震化を図っていくことも重要となります。

そのため、首都直下型地震や南海トラフ地震などの大規模な地震等の災害 に備えた減災、災害復旧に有効な多重性のある幹線道路等のネットワーク 化、交通施設の耐震化などを進めて行く必要があります。

(6) 既存の交通施設を活かした交通環境づくり

人口減少、産業活力の影響から、財政状況も厳しさを増しており、交通基 盤の整備や維持管理をとりまく環境も厳しくなっています。

本市の主な交通施設としては、整備率が約7割を超える都市計画道路、J R東海道本線、小田急江ノ島線、江ノ島電鉄線、湘南モノレール線など鉄道 施設、バス交通などがあります。このような交通施設を活かしつつ、新規の 交通施設整備についても優先順位をつけながら進めて行くことが重要とな ります。

そのため、交通環境づくり向けては、交差点部への右折レーン設置による 自動車交通の円滑化、自転車レーンへの道路空間の再配分のほか、既存鉄道 路線への中間駅の設置による利便性向上、バス路線の再編など既存交通施設 を有効活用した取組みを進めて行く必要があります。

(18)

2-3 将来の交通像として特に重要視する視点

1-4 の「藤沢市都市計画マスタープランの考慮すべき視点」と「交通課題から整理 した視点」から、将来の交通像実現のため、特に重要視する視点として、「地域特性」、

「活力」、「環境にやさしい」、「安全・安心」の4点に整理しました。

○ 自立して、健康で活き活きとくらせる都市づくり

○ 地域特性に応じたきめ細やかなまちづくり

○ 持続的な活力が創出されるまちづくり

○ 低炭素社会構築に向けた都市づくり

○ 安全・安心を高める都市づくり

○ ユニバーサルデザインのまちづくり

○ 広域的な連携を支える都市基盤づくり

○ 地域特性に応じた交通サービスの充実

○ 広域連携を支える交通ネットワークの形成

○ 環境にやさしい交通の構築

○ 移動の安全性の確保

○ 災害に強い交通ネットワークの形成

○ 既存の交通施設を活かした交通環境づくり

将来の交通像として 特に重要視する視点

地域特性

活力

安全・安心 環境にやさしい

●都市マスタープランから整理した視点

●交通課題から整理した視点

(19)

第3章 藤沢市がめざす将来の交通像 3-1 将来の交通像

本市が持つ都市活力を今後とも継続して行くために、将来の市街地の方向性を見据 えつつ、市民、交通事業者、関係機関、本市が連携を図りながら、地域の特性にあわ せた市民との協働による交通まちづくりを進め、だれもがくらしやすく、働きやすい 持続する総合交通体系の確立をめざします。

2030年(平成42年)に向けて、藤沢市は『人が、モノが、まちが、つながる まち(たたき台)』をめざします。

■ 市民が交流・連携し、健康でいきいきと暮らせるよう、地域特性にあわせ た移動しやすい交通環境が整備されたまちをめざします。

■ 近隣都市と連携しながら広域的な交通ネットワークの構築により、持続的 な活力を創造するまちをめざします。

■公共交通や自転車が利用しやすく、人や物が円滑に移動できる地球環境に やさしいまちをめざします。

■災害時を含め、いつでもどこでも安全・安心・快適に移動できるまちをめ ざします。

『人が、モノが、まちが、つながるまち~湘南藤沢~』

(たたき台)

参照

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