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1990 1933 2015 5 29 引用文献

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消費者にどのように海藻を食べてもらいたいかという点に ついても,予備的な聞き取り調査を行っている。生産者が 望む消費形態としては,「生海苔」という回答が比較的多い ように感じられた。生海苔は,市場に出回っても,調理法 を知らない消費者にとって距離のある商品と思われる。た だ,三杯酢や天ぷらなどで食すると絶品という。

 生産者側としては,美味しいものを届けるために日々苦 労しており,消費者側としては,手間を掛けずにあまり冒 険はしたくない。地域の海藻資源を活用するためには,単 品で販売するのか,あるいは他の商品とコラボレーション して販売するのか。カイガラアマノリのように地方海藻資 源は大きな可能性を秘めているが,生産者の意欲と消費者 の感性をマッチングさせていく多くの知恵が必要である。

 水産における海藻は,海藻そのものの生態や生理などを 明らかにするだけでなく,加工や流通など消費まで考慮す る必要がある。また,安定生産という観点からは,選抜育 種や細胞育種なども求められる。水産という分野において 海藻の利用にはまだまだ発展の余地があり,同時に多くの 分野によるネットワークの構築が必要不可欠である。

引用文献

阿部真比古 2014. 地域海藻資源の有効活用-地域特産の作り方

-. 海洋水産エンジニアリング,11564-69.

阿部信一郎・坂西芳彦・高田宜武・梶原直人 2012. 新潟県産食用 褐藻アカモク(Sargassum horneri)に対する消費者の購入意向. 藻類,6015-20.

環境省2015. 植物Ⅱ(藻類)環境省レッドリスト2015http://

www.env.go.jp/press/files/jp/28077.pdf)

宮後富博 2001. 藻類優良品種養殖振興試験事業 山口湾自生のカ イガラアマノリについて-I. 平成13年度山口県水産研究セン ター事業報告. p276.

二羽恭介 2014. 養殖ノリの培養・交雑と分子マーカー解析による 遺伝育種学的研究. 日本水産学会誌,80331-334.

能登谷正浩・菊地則雄 1993. カイガラアマノリ. 堀 輝三(編)

藻類の生活史集成 第2巻 褐藻・紅藻,内田老鶴圃,東京,

214-215.

小河久朗 2004. 有用海藻の生物学 5.ワカメ. 大野正夫(編著)

 有用海藻誌,内田老鶴圃,東京,42-57.

島田裕至 2010. 北海道から採取した野生スサビノリの生理形態特 性. 水産増殖,58473-479.

吉田忠生 1993. スサビノリ. 堀 輝三(編)藻類の生活史集成  第2巻 褐藻・紅藻,内田老鶴圃,東京,216-217.

(水産大学校)

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石川依久子先生の藻類グッズ

 石川依久子先生(

1933

2015

)の一周忌にあたる

5

29

日(日),「石川依久子先生を偲ぶ会」(幹 事:杉山孝一・真山茂樹)が学士会館(千代田区神田錦町)にて開かれました。会場には展示スペー スが設けられ,

1990

年代に石川先生が発起人となって組織・運営された「藻類絵はがきの会」(のち に「企画委員会」に改称)が制作・販売した絵はがき全種が並べられました。また,企画委員会が企画・

出版した「スライドシリーズ “藻類の多様性”」も展示されました。真山先生のスピーチによれば,石川先生が晩年とり わけ力を注がれたのは,藻類の研究,藻類の教育普及,戦争体験の伝承の三本柱であったそうです。石川先生の深い藻 類愛を思い出させる,感銘深い会でした。先生のご冥福をお祈り申し上げます。(北山)

「石川依久子先生を偲ぶ会」会場に設置された展示スペース。

参照

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