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国連軍備登録制度のゆくえ

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国連軍備登録制度のゆくえ

比屋定 泰治

はじめに

2014 年 12 月 24 日、武器貿易条約(Arms Trade Treaty, ATT)が発 効した。日本も当事国であるこの条約は、通常兵器の移転(輸出入、通過・

積替え、仲介)の規制に関する国際的な基準の確立等により、その不正な 取引や流用を防止すること、および、通常兵器の移転に関する情報の共有 を通じて軍備の透明性を高めることで締約国間の信頼を醸成することを目 的とする。

ATT の規制対象となる通常兵器は、戦車、戦闘機、軍艦等の大型兵器 7 種および小型武器であり(2 条)、さらにそれら兵器の弾薬類および部品・

構成品の移転も規制を受ける(3、4 条)。規制は各当事国の国内的な管理 制度を通じて行われる。具体的な規制の基準としては、通常兵器の移転が、

国連安保理の強制措置に違反する場合、国際犯罪(ジェノサイド、人道に 対する罪など)に使用されることを知っている場合、または、国際人道法・

国際人権法の重大な違反の実行・助長をもたらす著しい危険性があると認 められる場合等が示され、当事国はそれらに該当する移転を許可してはな らない。通常兵器について、移転の禁止も含めた規制を取り込み、かつ普 遍的な参加を目指す条約の成立は歴史上初めてのことである1。ATT に よって、通常兵器の移転規制は新たな段階に入ったことになる。

ところで、通常兵器の移転に関する普遍的制度としては、ATT におけ る通常兵器の定義でも参照された2、国連の軍備登録制度(United Nations

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1 榎本珠良「通常兵器の移転に関する国際規制の歴史と現状」『軍事史学』48 巻 2 号(2012 年)、

5 − 13 頁、ただし、同 17 − 18 頁も参照。

2 ATT における通常兵器の定義に関する交渉過程については、以下を参照。Clare da Silva and Brian Wood (eds.), Weapons and International Law: The Arms Trade Treaty (Brussel:

Larcier, 2015), pp. 29-32, 81-82.

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Register of Conventional Arms)が存在している。これは、通常兵器の移 転に関する任意の報告制度であり、移転の規制を伴うものではない。同制 度の成果への評価は分かれるところではあるが3、ATT の成立という事実 は、軍備登録制度では果しえなかった目標に向けて、国際社会が動き出し たことを示している。いずれにしても、ATT の運用開始は、従来の制度 である軍備登録制度に対し、何らかのインパクトを与えるものと考えられる。

本稿では、ATT と軍備登録制度の関係を考察するための前提として、

軍備登録制度の成立から現状までを概観し、さらに同制度が抱える課題を 提示することとしたい。

1.通常兵器の移転を取り巻く状況

通常兵器の軍縮・軍備管理に関する研究の歴史はまだ浅く、とくに通常 兵器の移転に関する研究は「驚くほど少ない」といわれる4。その要因と しては、通常兵器の移転の規制について、近年まで国家間の議論がほとん ど進展しなかったことが挙げられる。核兵器等の大量破壊兵器に関し、様々 な条約が締結されていることと比較すれば、その差は歴然としている

ただし、通常兵器の移転を規制する試みが皆無だったわけではない。た とえば国際連盟では、兵器の競争的かつ無制約な国際取引が、第一次世界 大戦の勃発を促した要因の一つであったとの反省から、兵器・弾薬類の取 引を規制する条約の作成が企図された。その実現のための地ならしとして、

連盟事務局は、軍事に関する情報の収集および周知のための制度の構築に 取り組んだ。その結果、軍事情報の公表を目的とした 2 種類の年鑑の刊行

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3  肯定的評価として、堂之脇光朗「グローバリゼーションと安全保障―軍備登録制度、予防 外交、小型武器、テロリズム」『国際問題』511 号(2002 年)、35 − 36 頁。否定的評価と しては次を参照。Siemon T. Wezeman, “The Future of the United Nations Register of Conventional Arms”, SIPRI Policy Paper, No. 4 (August 2003), pp. 7, 24.

4  Cristiane Carneiro, “From the United Nations Arms Register to an Arms Trade Treaty

―What Role for Delegation and Flexibility?”, ILSA Journal of International & Comparative Law, vol. 14, no. 2 (2008), p. 477. 日本においても状況は同様であるが、とくに日本に特有の 要因について、志鳥學修「武器移転の研究」『国際政治』108 号(1995 年)、1 頁。

5  Edward J. Laurance, Hendrik Wagenmakers, and Herbert Wulf, “Managing the Global Problems Created by the Conventional Arms Trade: An Assessment of the United Nations Register of Conventional Arms”, Global Governance, vol. 11 (2005), p. 226.

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が 1924 年に始まった。年鑑の編纂は第二次世界大戦の開戦まで継続した が、本来の目的である兵器の取引を規制する条約の作成は、世界恐慌から 大戦に至る状況下においては、その実現は不可能であった

国連において、通常兵器の規制に関する諸国の関心は、まずは軍備の削 減および兵器取引の制限に向けられた。1978 年の第 1 回国連軍縮特別総会 では、通常兵器の国際的な移転を制限するための協議の開催が多数の国に より提唱された。しかしながら、冷戦下における軍備の削減や兵器移転の 制限は、あまりに無謀な試みであることが次第に明らかになる。当時は、

東西両陣営が、勢力範囲の維持・拡大の手段として非同盟諸国への兵器の 移転を競っており、それを規制する議論は展開しにくい状況にあった10

したがって、議論の焦点は、国家間の信頼を醸成する手段として、軍備 の透明性を向上させることに移って行った。とくに西側諸国は、国連総会 等の場で、通常兵器の移転に関する報告制度の創設を熱心に提案した。し かし、そこで提案された制度は通常兵器の移転のみを報告するものであり、

国内生産を通じた調達や軍備の保有数は対象外とされていた。そのため、

軍備を輸入に頼る傾向にある非同盟諸国は、自国の軍備状況だけが一方的 に丸裸にされる危惧から、かかる制度の創設を数の力をもって阻止してきた。

こうした状況を経て、通常兵器の移転の報告制度の成立が現実味を帯び てくるのは、非同盟諸国の団結がかげりを見せ、かつ、東西対立が緩和に 向かい出した 1980 年代後半のことであった11

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6 Study on Ways and Means of Promoting Transparency in International Transfers of Conventional Arms, Annex to Report of the Secretary General, U. N. Doc. A/46/301 (9 September 1991), pp. 16-18, paras. 25-26.

7 United Nations Office for Disarmament Affairs, Assessing the United Nations Register of Conventional Arms (UNODA Occasional Papers, no. 16, April 2009), pp. 6-7. 榎本・前掲(注 1)、6 − 7 頁。

8 Resolutions and Decisions adopted by the General Assembly during its Tenth Special Session, 23 May-30 June 1978, U. N. Doc. A/S-10/4, paras. 22, 81-88.

9 UNODA Occasional Papers, no.16, supra note 7, p. 7.

10 Malcolm Chalmers, Owen Greene, Edward J. Laurance and Herbert Wulf, “Introduction”, in: Chalmers et al. (eds.), Developing the UN Register of Conventional Arms (University of Bradford, Westview Press, 1994), p. 2.

11  榎本・前掲(注 1)、8 − 9 頁。

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2.軍備登録制度の創設

国連総会は第 43 会期(1988 − 89 年)において、「一般的かつ完全な軍縮」

決議の一つの項目として、「兵器の国際的な移転」を新設した。同決議は、

通常兵器の国際的な移転の透明性を高める手段・方法に関する研究を、政 府専門家の支援を受けて行うよう事務総長に要請した12。それをうけて翌 1989 年に招集された政府専門家会合は、通常兵器の国際的な移転につい ての普遍的な定義もない中、同主題に関する国連として初めての研究を 行った13。この研究は、開始当初は国際的な関心をほとんど集めなかった のであるが、かかる状況はいわゆる湾岸戦争を契機として一変する。イラ クおよび周辺諸国には、冷戦時代(とくに 1980 年代)に、東西両陣営か ら大量の兵器が流れ込んでいたが、それが兵器の過剰な蓄積を引き起こし ていることを、どの輸出国も把握していなかった。そのことが明らかにな るにつれ、兵器の国際的な移転の透明性に対して、安保理常任理事国を含 む多くの国が関心を寄せるようになる14。各国による無制約な兵器輸出が イラクに過大な戦力の保有を許し、隣国との軍事バランスを大きく崩した ことが、湾岸戦争を引き起こす要因となったとの認識が広がり、それを繰 り返さないための方策が求められたのである15

こうして、にわかに脚光を浴びることになった政府専門家会合の報告書 は、湾岸戦争を、兵器の過度の蓄積(excessive arms build-ups)の悲劇的 結末と位置づけたうえで、かかる蓄積は、他国の兵器取得に関する情報の 不足からくる誤解や見込み違いによって加速したと分析する。そして、兵 器の移転を含む軍事分野全般における公開性および透明性の向上が、国際 的な安全と安定をもたらすことについて国際的な合意が形成されつつある として、「兵器の移転に関する普遍的かつ非差別的な登録制度が、国連の主

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12  General and complete disarmament: International arms transfer, U. N. Doc. A/RES/43/75 I (7 December 1988), para. 5.

13  A/46/301, supra note 6, pp. 10-12, paras. 3, 10. 外務省の大塚博比古大使が、政府専門家会 合の一員を務めた。

14 Laurance et al., supra note 5, pp. 227-228.

15  Jordan Singer, “A Watchful Eye”, Harvard International Review, vol. 18 (Winter95/96), issue 1, p. 64.

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導の下で、できるだけ早期に創設されるべき」であるとの勧告を行った16。 この勧告に素早く反応したのは、日本および 12 の EC 諸国であった。

これらの諸国は、勧告された制度の創設を実現するために、「兵器の国際 的な移転の登録制度」の迅速な設立を提案する決議案を、軍縮問題を扱う 総会第一委員会に共同で提出した17。この決議案では、軍備の保有および 国内生産を通じた調達の扱いについては、ジュネーブ軍縮会議での議論に 委ねるとしていた。ところが、兵器を主に輸入に頼る途上国その他の諸国 は、軍備保有等に関するデータの開示に言及しない決議案の採択には難色 を示した。先述の通り、移転による取得のみが開示される制度では、兵器 を輸入に頼る諸国の軍備状況ばかりがあらわになるからである。そこで、

これらの諸国の懸念に応えるため、先の提案国を含む 28 カ国(後に 12 カ 国が加わる)は、修正を施した決議案を提出し直した18。修正された決議 案は、1991 年 12 月 9 日、総会本会議で圧倒的多数の賛成(賛成 150、反 対 0、棄権 2(キューバ、イラク)、欠席 12)により採択され19、同決議(A/

RES/46/36 L and Annex)に従って、翌 1992 年に軍備登録制度が設立さ れた。

3.軍備登録制度の制度設計

軍備登録制度は、どのような制度として構想され設立されたのか。この 点につき、同制度の原点である上記の総会決議20から概要を読み解き、そ の内容を整理してみる。

同決議では、まず、軍備分野における公開性および透明性の向上が、信 頼の醸成、緊張緩和、および、国際的・地域的な平和と安全の強化などを もたらすという認識が示される(本文第 1 項)。また、通常兵器を含む兵

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16  A/46/301, supra note 6, pp. 33-34, paras. 148-150, p. 52, para. 161 (c).

17 UNODA, United Nations Disarmament Yearbook, vol. 16 (1991), p. 350.

18 Ibid., pp. 350-351; Chalmers et al., supra note 10, pp. 4-5.

19  キューバの反対理由は、やはり、兵器を輸入に頼る国の安全保障上の懸念であった。Ibid., pp. 351-353.

20  General and complete disarmament: Transparency in armaments, U. N. Doc. A/RES/46/36 L (9 December 1991), and Annex. 同決議の日本語訳は、藤田久一編『軍縮条約・資料集〔第 3 版〕』(東信堂、2009 年)、260 頁を参照。

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器全般について、その過度の蓄積を防止する決意が宣言されている(第 2 項)。そして、それらの実現のため、「事務総長に対し、ニューヨークの国 連本部において、通常兵器の普遍的かつ非差別的な登録制度を設立し、維 持することを要請」している(第 7 項)。この制度の対象には、兵器の国 際的な移転のデータだけではなく、軍備の保有、国内生産を通じた調達、

および関連政策についても、提供可能な背景情報(available background information)を含めるよう求められており、これら背景情報の提供が、

加盟国に対して奨励されている(第 10 項)。かかる制度の具体的な内容は、

決議の付属文書(Annex)に記されており、それは大略以下の通りである。

通常兵器の登録制度(Register of Conventional Arms)

1. 通常兵器の登録制度を設立して1992年1月1日から運用を開始する。

ニューヨークの国連本部に事務局を置く。

2.兵器の国際的な移転について、

 (a) 国連加盟国は、次のカテゴリーの兵器21の輸出入の数量に関する データを、登録のため事務総長宛てに送付することを要請される

(requested)。

Ⅰ.戦車(非積載重量が 16.5 トン以上であり、口径 75 ミリ以上の主 砲を備えたもの)

Ⅱ.装甲戦闘車両(4 名以上の兵員輸送用、または、口径 20 ミリ以 上の火砲等を備えたもの)

Ⅲ.大口径火砲装置(口径 100 ミリ以上のもの)

Ⅳ.戦闘用航空機(誘導ミサイル等により武装したもの)

Ⅴ.攻撃ヘリコプター(誘導兵器およびその照準装置を装備したもの)

Ⅵ.軍用艦艇(排水量 850 トン以上の、武装された船舶または潜水艦)

Ⅶ.ミサイルまたは発射装置(射程距離 25 キロ以上のもの)

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21  これらは、欧州通常戦力条約(CFE 条約)の定義(Ⅰ~Ⅴ)に軍艦とミサイル(Ⅵ、Ⅶ)

を追加したものである。各兵器カテゴリーの定義について、より詳細には、杉江栄一「通 常兵器と軍備規制」『中京法学』36 巻 3・4 号(2002 年)、166 − 167 頁を参照。

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 (b) 輸入に関するデータにおいては提供国(supplying State)を特定 する。輸出に関するデータにおいては受領国(recipient State)お よび生産国(State of origin)を特定する。

 (c) 加盟国は、自国の 1 年間(暦年)分の輸出入のデータを、翌年の 4 月 30 日までに報告する。

 (d) 同制度の最初の登録では、1992 年に関するデータを、1993 年 4 月 30 日までに報告する。

 (e) 報告されたデータは、加盟国ごとに保存される。

 (f) 本決議における兵器の「輸出および輸入」とは、贈与(grant)、

信用供与(credit)、交換取引(barter)または現金購入(cash)で 行われる、あらゆる形式の移転を指す。

3.その他の関連情報について、

 (a) 加盟国は、軍備保有、国内生産を通じた調達、および関連政策に ついても、提供可能な背景情報を事務総長に提供することを奨励さ れる(invited)。

 (b) 提供された情報は、加盟国ごとに保存される。

4.登録制度は、いつでも加盟国による協議の対象とすることができる。

5. 事務総長は、登録されたデータをまとめた報告書を、その他の関連 情報の目録とともに、総会に毎年提出する。

決議ではさらに、事務総長が任命する政府技術専門家(governmental technical experts)で構成されるパネルの支援を受けて、制度の技術的手 続を整備すること、および、制度の効果的な運用に必要な修正を施すこと が求められた(第 8 項)。さらに同パネルは、兵器の新たなカテゴリーや 軍備保有等のデータの追加などを通じた、登録対象の早期の拡大について も検討し、総会の第 47 会期(1992 年)に報告書を提出することとされた(同 項)。つまり、制度を創設した当初から、その最初の登録作業(1993 年)

が始まる前に制度が変更される可能性があることは、織り込まれていたの である。

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4.軍備登録制度の見直し(Review of the Register)

こうして創設された軍備登録制度については、政府専門家による継続的 な見直し作業を経て、制度内容の変更や修正が施されている。最初の見直 し作業は 1992 年に実施され、その後も定期的に見直しが行われてきた。

以下に、見直し作業をまとめた各報告書の内容、およびそれに基づく制度 の変更点等について、おもに時系列で確認していく。

(1) 政府技術専門家パネル 1992 年報告書

1992 年の報告書によれば、パネルの主要な任務は、まずは登録のため の技術的手続(報告の様式等)を整備することであり、それに加えて、制 度の拡大につながる決定(登録される兵器の定義の見直し、軍備保有等に 関するデータの追加等)の実現可能性を検証することであった。

移転データを報告する際の技術的手続については、できる限り多くの加 盟国の参加を促すため、輸出入ともに各 1 ページの書式で済むように工夫 された標準報告様式(standardized reporting form)が作成された。これ は、兵器のカテゴリーごとに、①輸出国/輸入国、②数量、③生産国(輸 出国製品でない場合)、および④経由地、を記載するシンプルな様式であ る22。ただし、移転された兵器および移転の態様等に関する説明を記入す るための備考欄(Remarks)が設けられ、それらの補足情報を国家が任意 に追加できるようになっている。また、途上国等が重視した、軍備保有等 の背景情報については、様式の最下部に情報提供の可否についての記入欄

(yes/no)が設けられており、提供する場合は各国の任意の様式を別紙と して添付することとなった23

各カテゴリーの兵器の定義については、次のような変更点があった。装

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22  Report on the Register of Conventional Arms, Annex of, Report of the Secretary-General, U.

N. Doc. A/47/342 (14 August 1992), pp. 12-13, paras. 15-18, pp. 28-29 (Appendix B). ②の欄 には、実際に移転した分、すなわち物理的に国境を越えた兵器類の数量が記載される。た だし、越境を伴わずとも、兵器に対する権原(title)や管理(control)が移転すれば記載 対象になる。例えば、自国に駐留中の外国軍隊に対して、自国領域内において兵器の引渡 しが完了した場合がこれにあたる。反対に、他国に駐留中の自国軍隊に兵器を送る行為は、

越境を伴うとしても報告対象たる移転にはあたらない。Ibid., p. 10, paras. 10-13.

23  Ibid., p. 13, paras. 19-21.

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甲戦闘車両(カテゴリーⅡ)について、基準となる火砲の口径を 20 ミリ 以上から 12.5 ミリ以上に変更した。戦闘機(Ⅳ)および攻撃ヘリ(Ⅴ)

について、偵察用機であっても武装していれば登録対象に含めることとし た。軍艦(Ⅵ)について、基準排水量を 850 トンから 750 トンに引き下げ た。また、射程距離が 25 キロ以上のミサイルまたは魚雷を装備したものは、

750 トン以下でも登録対象とすることにした。ミサイルまたは発射装置

(Ⅶ)について、非誘導型のロケット、および、遠隔操作されるミサイル 運搬手段が対象に追加された。その一方で、地対空ミサイルについては、

純粋に防衛的な目的で使用されるという理由から、対象に含めないことが 確認された24

パネルの報告書は、事務総長により総会第 47 会期に提出され、パネル による勧告および提案を是認する(endorses)総会決議が採択された25。 同決議ではさらに、制度への登録を求められたデータおよび情報を期限ま でに提出するよう、全加盟国に対し要請(calls upon)した。このような 要請は、その後の総会決議でも毎回行われている。

(2) 政府専門家会合 1994 年報告書

総会決議 46/36L における要請に従って、1994 年に政府専門家会合

(group of governmental experts, GGE)が招集された26。GGE は原則 3 年 ご と に 招 集 さ れ、 軍 備 登 録 制 度 の 継 続 的 運 用 お よ び 更 な る 発 展

(continuing operation of the Register and its further development)につ いて審議を行ない、審議の経過、結論および勧告をまとめた報告書を提出 している27

軍備登録制度の開始に伴い、1993 年と 1994 年それぞれの 4 月末日を期

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24 Singer, supra note 15, p. 67.

25  General and complete disarmament: Transparency in armaments, U. N. Doc. A/RES/47/52 L (15 December 1992), p. 17, para. 2.

26 A/RES/46/36 L, supra note 20, para. 11 (b).

27  政府専門家は日本からもほぼ毎回任命され、外務省から派遣されてきた。その顔触れは、

堂之脇光朗(1992、1994、1997、2000、2003 年)、松本洋(2006 年)、柳井啓子(2009 年)

および木村泰次郎(2013 年)の各氏である。2016 年は日本からの任命はなかった。

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限として、その前年分の兵器移転に関するデータおよび背景情報の報告が 実施された。したがって、1994 年 GGE の審議は、この 2 年分の報告状況、

および報告されたデータ等の分析をもとに進められた。

まず報告状況について、GGE 報告書によれば、1994 年 8 月 1 日までに、

1992 年に関するデータは 89 カ国からの報告があり、1993 年分については 77 カ国から報告があった。これは、同様の国際的な登録制度の中では参 加の程度がもっとも高く、しかも、主要な兵器輸出国の多くが報告をした ため、7 カテゴリーの兵器の国際的な移転の大部分(約 97%)がカバーさ れる結果となった28。ただし、国連加盟国全体からすれば、参加国数はそ の半分に満たず、普遍的といえる規模からは程遠いと評価されている。そ のため、より広範な参加を得て普遍的な制度に近づけることが極めて重要 であるとの認識も示された29。ところで、世界的にみると、対象兵器の輸 出も輸入も行っていない国が相当数存在する。そして、それら諸国からも、

移転の実績が無いことを申告する、「実績無し(ゼロ)」報告(“nil” report /return)が多く寄せられた。実績が無くても報告を行うことは、透明性 の向上に関与する意思を示すという意味で重要であり、今後も続けられる べきだと評価された30。この点については、その後の GGE 報告書および 総会決議でも常に確認されているところである。

次に登録制度の内容ついては、①兵器カテゴリーの定義の見直し、②新 たなカテゴリーの追加、および、③登録制度の拡大(軍備保有および国内 生産からの調達のデータ等の登録対象への追加)の是非、の 3 点が議論さ れた31

その結果、①については、定義見直しの提案が複数あったものの、いず れの提案もコンセンサスによる支持を得られなかったため、当面は変更を

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28  Report on the continuing operation of the United Nations Register of Conventional Arms and its further development, Annex of, Report of the S. G., U. N. Doc. A/49/316 (22 September 1994), pp. 12-13, paras. 13-14. 他の報告制度の例としては、国連軍事支出報告制度が挙げら れている。なお、背景情報の提供国数は、1992 年分が 33 カ国、1993 年分が 28 カ国であっ た。Ibid., p. 16, para. 21.

29 Ibid., p. 16, para. 22.

30 Ibid., p. 12, para. 13.

31 Ibid., pp. 18-19, paras. 30-35.

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行わないこととした。②については、対人地雷を新たなカテゴリーとして 追加すべきという提案があったが、対人地雷は国際法によって明確に規制 されるべき兵器であり、任意報告を前提とする軍備登録制度にはなじまな いとの結論に至っている。③については、早期の制度拡大が望ましいのは 確かだとしつつも、拡大の方法論についての合意が得られていないという 理由から、その見送りが決定された。結局、3 点すべてについて、何の変 更も行われなかったことになる。

また、標準報告様式に関しては、書式自体には変更は加えられなかった。

ただし、データ記入に関する補足説明、および、データ提出前に記入漏れ 等 に つ い て の 再 確 認 を 促 す チ ェ ッ ク リ ス ト が、 注 釈(Explanatory notes)として付記されることになった32

以上のような報告を受けて、同年の国連総会では、1994 年 GGE 報告書、

およびその勧告を銘記する(takes note)ことが決議された33

(3) 政府専門家会合 1997 年・2000 年・2003 年報告書

1997 年からの 3 回の GGE については、時系列ではなく主要な論点ごと に、各々の議論および勧告の内容について紹介する。

(a) 軍備登録制度の兵器カテゴリー(categories covered by the Register)

軍備登録制度への新カテゴリーの追加、および、既存カテゴリーの定義 の見直しは、GGE では毎回盛んに議論されてきた。

2003 年 GGE では、大口径火砲装置(Ⅲ)について、基準となる口径が 100 ミリから 75 ミリに引き下げられた。そのため、当時、とくにアフリ カ諸国の紛争で広く使用されていた、口径 81 ミリと 82 ミリの迫撃砲が登 録対象に加わることになった34。また、ミサイルまたは発射装置(Ⅶ)に

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32 Ibid., p. 29, 31.

33  General and complete disarmament: Transparency in armaments, U. N. Doc. A/RES/49/75 C (15 December 1994), p. 5, para. 2.

34  Report on the continuing operation of the United Nations Register of Conventional Arms and its further development, U. N. Doc. A/58/274 (13 August 2003), p. 28, para. 87.

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ついて、携帯型地対空ミサイル(Man-Portable Air-Defence Systems, MANPADS)がサブカテゴリーとして追加された35。81、82 ミリ迫撃砲 および MANPADS は、それぞれ小型武器の定義36にも該当する兵器であ る。したがって、この定義の見直しにより、軍備登録制度は、ごく一部と はいえ小型武器の移転を、その正規の登録対象に加えたことになる。

小型武器については、2003 年 GGE ではさらなる進展がみられた。すな わち、小型武器の移転の透明性向上に「関心および意思を有する加盟国

(interested Member States in a position to do so)」が、その移転に関す るデータを、背景情報の一つとして新たに提供することが銘記されたので ある37。これによって、小型武器(ただし、軍隊仕様で製造・改造された もの、または、軍事目的で使用されるものに限る)の移転についても、

2004 年(2003 年分のデータ)から登録が開始されることになった。

大量破壊兵器、とりわけ核兵器についても、その軍備および移転の透明 性を高める必要性が、軍備登録制度の発足当初から主張されてきた38。そ のため、1999 年の総会決議において、かかる必要性に応じた制度改革の 手法についての検討および報告が、事務総長に対して要請された39。その 要請を受けた 2000 年 GGE では、大量破壊兵器に関する透明性向上の重要 性は認めつつも、軍備登録制度が通常兵器を対象として設立・運営されて きた経緯に鑑み、「大量破壊兵器の透明性の問題は、総会において議論さ れるべきである」との結論が下された40

(b) 軍備登録制度の範囲の拡大(expansion of the scope of the Register)

軍備登録制度において、背景情報(軍備保有、国内生産を通じた調達等)

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35  Ibid., p. 33, para. 112.

36  小型武器の定義については以下を参照。Report of the Panel of Governmental Experts of Small Arms, Annex of, Note by the S. G., U. N. Doc. A/52/298 (27 August 1997), paras. 24-26. 拙 稿「小型武器問題への国連の取組み」『法の科学』41 号(2010 年)、178 − 179 頁。

37  2003 GGE Report, supra note 34, pp. 33-34, para. 113 (e).

38  UNODA Occasional Papers, no. 16, supra note 7, pp. 11-12.

39  General and complete disarmament: Transparency in armaments, U. N. Doc. A/RES/54/54 I (1 December 1999), p. 18, para. 4 (b).

40  Report on the continuing operation of the United Nations Register of Conventional Arms and its further development, U. N. Doc. A/55/281 (9 August 2000), p. 31, para. 90.

(13)

の提供、および、兵器移転のデータについて補足するための備考欄の使用 は、加盟国に対し奨励されているのみであって、兵器の移転データの報告 のように、その提供が要請されているわけではない。軍備登録制度の範囲 の拡大とは、背景情報の提供等についても、「要請」程度まで要求水準を 引き上げることを意味する(なお、小型武器については、新たなカテゴリー 化のみならず、制度の範囲拡大として議論される側面もある)。しかし、

そのような意味での制度の範囲拡大については、GGE での度重なる議論 を経ても合意には至っていない。ただし、事務総長による総会への報告で は、従来は背景情報の提供国名のみを報告していたが、1997 年 GGE にお いて、提供国が拒否しない限り、情報の内容も事務総長報告で公開するこ とが勧告された41

(c) 報告様式(reporting form)等の変更

例年多くの国が、4 月 30 日の期限を大幅に超えて報告を提出していた ことから、1997 年 GGE では、「それらの諸国による正確な報告書の作成 を支援するため」の時間的猶予として、毎年の報告期限を 5 月 31 日に変 更することが勧告された42

同じく 1997 年 GGE では、移転の当事者間(輸出国・輸入国)での報告 データの不一致がしばしばみられることについても議論があった。報告書 によれば、「移転」についての各国共通の定義が欠如しているために、移 転のタイミング(さらには移転の発生自体)について、国家間に解釈や認 識の食い違いが生じており、それがデータの不一致の大きな要因となって いる。この問題を解消するには、兵器移転に関する解釈等について国家間 で直接に確認しあうことが肝要だと考えた GGE は、他国からの問合せを 受ける連絡窓口(national point of contact)を指定するよう、加盟国に対 し勧告した。それに合わせて、データの報告様式に、各国の連絡窓口を記

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41  Annex of, Report on the continuing operation of the United Nations Register of Conventional Arms and its further development, Report of the S. G., U. N. Doc. A/52/316 (29 August 1997), pp.

25-26, para. 64 (g) (iii).

42 Ibid., p. 16, para. 19, p. 25, para. 64 (d).

(14)

入する欄が追加された43

制度創設からしばらくは 90 カ国台で横ばい状態にあった参加国数が、

1998 年分については 90 カ国を割り込んだ(次ページのグラフ参照)。こ れに衝撃を受けた 2000 年 GGE は、状況の把握のために検討を重ねた結果、

従来「ゼロ」報告をしてきた諸国の参加の減少が、全体的な参加国数の減 少に直結していると分析した。よって、それら諸国の参加を回復させるた め、「ゼロ」報告のための簡素化された様式(項目ごとではなく、全体的 にまとめて「実績無し」と報告できる書式)の導入を勧告した44。この様 式を採用した後から参加国数が上昇に転じ、2000 年からは 100 カ国を超 えている。

以上の 1997 年、2000 年および 2003 年の GGE 報告書は、それぞれ同年 の総会決議において是認され、その勧告内容が実施されている。

(4) 政府専門家会合 2006 年・2009 年・2013 年報告書

2006 年 GGE においては、小型武器に関して一定の進展がみられた。過 去の GGE と同様に、2006 年にも小型武器を「第 8 のカテゴリー」として 追加するかどうかが議論されたが45、合意には達しなかった。ただし、そ の代わりに、それまでは所定の様式がなかった小型武器について「標準報 告様式」が作成され、加盟国に対して同様式を利用しての情報提供を促す 勧告がなされた(様式の利用は任意)46。小型武器の移転に関する情報提 供は、2003 年 GGE の勧告を受けてすでに実施されていたが、その登録国 数はわずかであった。ところが、この標準様式が採用された直後から、登 録国数が目に見えて増加している。記入や報告の面で簡便な様式の採用が、

制度への参加を明らかに促進している。多様な業務に追われている各国の

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43 Ibid., p. 16, para. 21, p. 22, para. 50, p. 25, para. 64 (c), (e), pp. 30, 32 (Annex 1, 2).

44  2000 GGE Report, supra note 40, pp. 32-33, para. 94 (f). こ の 様 式(Simplified “nil”

reporting form)については、2003 年 GGE 報告書の付属書Ⅲを参照(2003 GGE Report, supra note 34, p. 50)。

45  Report on the continuing operation of the United Nations Register of Conventional Arms and its further development, U. N. Doc. A/61/261 (15 August 2006), pp. 26-27, para. 104.

46 Ibid., p. 30, para. 125.

(15)

19921999年のデータは、国連軍備登録制度のデータベース(https://www.unroca.org/participation/)による 20002014年のデータは、国連軍縮年鑑(U. N. Disarmament Yearbook, vol.38, part(2013) and vol.40, part(2015))による 2015年のデータは、国連総会への事務総長報告(A/71/138, and Add. 1 (July and September 2016)による

94949896 9395 83

97

116124 121 113115115113 91 80 72

85 56

70 58 54 40 554

37

4847 4249 3236343740 02040

60

80100

120

140 199219941996199820002002200420062008201020122014

軍備登録制度への登録国数の推移(1992-2015年) 7カテゴ 小型武器

(16)

担当者の実情に鑑みれば47、それはごく当然のことであろう。

さらに 2006 年 GGE では、軍艦(Ⅵ)の基準排水量について、750 トン から 500 トンへの引き下げが勧告された48(1992 年に続く 2 回目の引き下 げ)。以上の勧告を含む 2006 年 GGE 報告書は、同年の総会決議において 是認され、勧告内容の実施が決定されている49

2009 年 GGE は、具体的な措置の勧告という点では、実質的な成果に乏 しいものとなった。小型武器のカテゴリー化、および、新たに普及しつつ ある武装無人航空機(armed unmanned aerial vehicles)のカテゴリー化

(または既存カテゴリーの定義への追加)の可否などについて、一部の政 府専門家から提案があり議論が行われたが、いずれの提案についても合意 に達することはできなかった50。とくに制度創設当初からの課題である小 型武器の追加については、熱心な議論が交わされたものの合意には至らな かった。軍備登録制度の任意的性格もあってか、GGE の決定がコンセン サスによることになっている以上、見解の分かれる論点について、このよ うな結果となるのは仕方のないところであろう。

ただし、2009 年 GGE 報告書では、小型武器が正規の登録対象でないこ とによって、軍備登録制度の意義が減じていないか、あるいは、加盟国が 制度への参加を見合わせていないかにつき、加盟国の見解を聴取するよう、

事務総長に対して勧告が行われた51

2013 年 GGE 報告書では、一部の兵器カテゴリーの定義の見直しが行わ れた。武装無人航空機については、2006 年から継続して議論されてきたが、

報告書では、それらの兵器が登録対象であることを明確化するため、戦闘 機(Ⅳ)および攻撃ヘリ(Ⅴ)それぞれのカテゴリーにおいて、有人機・

無人機の双方が並記される定義への変更が勧告された52

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47  堂之脇光朗「国連軍備登録制度」日本軍縮学会編『軍縮辞典』(信山社、2015 年)、208 頁。

48  2006 GGE Report, supra note 45, p. 29, para. 124.

49  Transparency in armaments, U. N. Doc. A/RES/61/77 (18 December 2006), p. 2, paras. 2-3.

50  Report on the continuing operation of the United Nations Register of Conventional Arms and its further development, U. N. Doc. A/64/296 (14 August 2009), p. 2 (Summary), pp. 19-20, paras. 49-51.

51  Ibid., p. 22, para. 75.

52  Report on the continuing operation of the United Nations Register of Conventional Arms and its further development, U. N. Doc. A/68/140 (15 July 2013), pp. 17-18, paras. 45-46, p. 21, para. 69.

(17)

なお 2013 年 GGE は、かつてない試練への対応に審議時間の多くを割く こととなった。その試練とは、軍備登録制度への参加国数の大幅な減少で ある。この傾向は、2007 年分(2008 年 5 月末が報告期限)および 2008 年 分(2009 年 5 月末)の参加国数にすでに表れており、したがって 2009 年 GGE でも俎上に上ってはいた53。ただ、その時点の分析も、以前と同様に、

「ゼロ」報告の減少数がそのまま全体の報告数の減少に相関しているとい うものであった。そのため 2009 年 GGE は、「ゼロ」報告の重要性の啓発、

および、標準報告様式の一部手直しを勧告するにとどまり、あとは様子を 見るかたちとなった。相当数の報告が期限を過ぎて提出されるのが常態化 していたことも、報告数は今後まだ増えるだろうとの希望的観測につな がったのかもしれない。

ところが現実には、参加国数はその後も減少が続いたのである。2013 年 GGE は、この減少傾向に対する深刻な懸念を表明し、原因の分析およ びとるべき対策等について議論した。その結果、国家による報告を促進す るための数多くの措置が勧告され、それらの「例示リスト」が報告書に添 付された54。2012 年にオンラインでの報告が開始された後に、参加国数は わずかに回復するものの、全体的な減少傾向は 2015 年分まで継続してい る。そのため、2016 年 GGE も喫緊の課題として、引き続きこの問題に取 り組むことになる。

なお、兵器カテゴリーに関する勧告も含め、2013 年 GGE による勧告は、

同年の総会決議においてすべて是認されている55

5.軍備登録制度の現状と課題―政府専門家会合 2016 年報告書を中心に (1) 参加国数の減少への対応

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53  同年の総会決議でも懸念(concern)が示されている。Transparency in armaments, U. N.

Doc. A/RES/64/54 (2 December 2009), preamble (para. 7). 2013 年および 2016 年の総会決 議においても、同様の懸念が表明されている。

54  2013 GGE Report, supra note 52, p. 22, para. 75, and Annex (Illustrative list of measures to promote reporting to the Register).

55  Transparency in armaments, U. N. Doc. A/RES/68/43 (10 December 2013), p. 2, para. 2.

(18)

2016 年会合では、2008 年(2007 年分の報告)から続く参加国数の減少 傾向に歯止めがかからないことに再度「深刻な懸念(serious concern)」

を表明した56。ただし GGE によれば、軍備登録制度への参加国数の減少 とは裏腹に、同制度の意義および制度への参加促進等をうたう総会決議に は、一貫して非常に多くの支持が寄せられており、こうした「矛盾

(discrepancy)の説明となりうる諸要因を特定すること」が問題への対処 のために必要だという57。そして GGE は、参加国数減少の原因を解明する 方法として、①他の国際的・地域的な報告制度における参加状況および実 績との比較、②各地域での 10 回のワークショップの効果と反省点の検証、

および、③各国における報告書の作成過程や国連からの支援の利用等につ いて質問状(questionnaire)を諸国に送付すること、が検討された58。この 質問状は GGE によって作成され、事務局軍縮部から加盟国に送付するこ とが勧告された59。つまり、原因の特定は今後の課題ということになって いる。

また、報告書によれば、「ゼロ」報告の提出数と全体的な参加国数とに は相関関係がみられ、これまでと同様に「ゼロ」報告の減少が全体的な減 少の大きな部分を占めている。移転の実績が無くてもそれを報告すること 自体が、兵器移転の透明性に対する関心を示すことになる。したがって、

兵器の輸出入データの提供と同じくらい「ゼロ」報告も重要であることは、

かねてから指摘されているとおりである。そこで GGE は、「ゼロ」報告の 提出を促すための措置として、「延伸可能な『ゼロ』報告(rolling “nil”

return)」の提出を認めることを勧告した60。これは、兵器移転の予定が 当面ないという国には、最大 3 年分までまとめて「実績無し」を報告する ことを認め、その対象期間内は追加の報告なしに参加国としてカウントす

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56  Report on the continuing operation of the United Nations Register of Conventional Arms and its further development, U. N. Doc. A/71/259 (29 July 2016), p. 26, para. 68.

57  2011 年の決議には 156 カ国、2013 年には 154 カ国が賛成票を投じた。また、かつて反対 票が投じられたことはない。Ibid., pp. 11-12, para. 18.

58 Ibid., p. 19, para. 43.

59  Ibid., p. 30, para. 86, pp. 41-43, Annex V (Questionnaire on the United Nations Register of Conventional Arms)

60 Ibid., p. 12, paras. 20-21, p. 26, para. 69, p.30, para. 89.

(19)

る仕組みである。これにより、かつて「ゼロ」報告を提出していた諸国に 制度への復帰を促している。

これに加えて、報告の負担を減らすための技術的な措置として、登録制 度のオンラインの報告ツールを、既存の英語版から、国連の全ての公用語 に翻訳することを優先課題として勧告した61。さらに、歴代の GGE 報告 書における結論および勧告を、将来の GGE の検討材料とすることが勧告 され、その一つとして、とくに 2013 年 GGE の「例示リスト」が挙げられ ている62

なお 2016 年は、軍備登録制度の創設を決めた 1991 年の総会決議から 25 年の節目にあたる。GGE によれば、軍備登録制度の成果と意義への認 識を高めて参加国数を回復させ、この分野における唯一のグローバルな制 度としての役割を継続・発展させていくための「理想的な機会(ideal opportunity)」である63。そこで GGE は、総会第 71 会期中に第 1 委員会 の空き時間を利用して、制度創設 25 周年を記念するイベントを開催すべ きと勧告した64

(2) 軍備登録制度の改革

軍備登録制度の範囲(scope of the Register)の拡大は、長年議論され てきたテーマである。

軍備登録制度は、その制度設計からして任意の参加を前提としているが、

国家が参加を決定した場合には、兵器の移転データの提供が要請される

(requested)ことになる。これに対し、様式上の備考欄の使用、および、

背景情報(軍備保有、国内生産を通じた調達、および関連政策に関する情 報)の提供については、奨励される(invited)にとどまる65。兵器の移転

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61 Ibid., p. 30, para. 90.

62  Ibid., p. 31, para. 94. このリストには、①軍備登録制度の意義や有用性の啓発(9 項目)、

②国家の報告能力の形成・支援(3 項目)、③報告における国家の負担軽減(1 項目)、お よび、④事務局の役割(8 項目)、それぞれにおいてとるべき措置が記載されている。

63 Ibid., p. 25, para. 67.

64  Ibid., p. 31, para. 92. このイベントは 2016 年 10 月 20 日に開催され、その様子が国連軍縮 部のウェブサイトに掲載されている。“UNROCA Side Event-25th year anniversary”, in:

Resource and Publications, UNODA Update.

(20)

(実績無しを含む)を報告しなければ登録制度に参加したとは認められな いため、「制度参加国」にとっては、移転データの提供は義務であるといっ てよい。他方で、背景情報の提供は、制度参加国の判断に委ねられている

(いわば二重の任意構造となっている)。したがって、制度の範囲が拡大し たというためには、背景情報の提供についても、「要請される」ように制 度変更を行う必要がある。ところが、そのような変更については「部分的 にせよ合意に至ったことはなく、これは登録制度の長期に亘る問題の一つ となっている」66

小型武器についても事情は同じであり、背景情報としてのデータ提供は 任意である。2016 年 GGE 報告書によれば、小型武器を新たなカテゴリー として追加する意義は、16 年にわたる GGE 内外での議論によりすでに明 白になっている67。また、アフリカ諸国の参加が一貫して非常に少ないこ とが、制度参加の地域格差として問題視されているが、同諸国の関心が高 い小型武器がカテゴリー化されていないことがその一因ではないかとの指 摘も根強い68。このような観点からすれば、小型武器の「第 8 カテゴリー」

化は早急に実施すべきということになる。しかし他方では、小型武器への 安全保障上の関心が高いがゆえに、その移転データの公開を拒否する国が あること、および、小型武器のカテゴリー化によって報告の負担が増して 全体の参加国数が減少する懸念がある、といった消極的な見解も示されて いる69

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65  「奨励」という言葉は、背景情報の提供についての参加国のコミットメントを弱めるため、

熟 慮 の う え で 使 用 さ れ た。Terence Taylor, “Understanding the United Nations Conventional Arms Register”, Fletcher Forum of World Affairs, vol. 18 (1994), p. 117.

66  2006 年 GGE における、堂之脇顧問による講演「軍備登録制度:そのレビュープロセスと これまでの実績」(外務省 HP に英文と仮訳が掲載されている)。現在に至るまで、こうし た状況に変化はない。

67  2016 GGE Report, supra note 56, p. 23, para. 61 (d). SIPRI が 2011 年に実施した質問に回答 した 25 カ国のうち、小型武器の正式カテゴリー化に賛成したのは 20 カ国、反対したのは 5 カ国であった。Paul Holtom, Lucie Béraud-Sudreau, and Henning Weber, “Reporting to the United Nations Register of Conventional Arms”, SIPRI Fact Sheet (May 2011), p. 7 (Box 5).

68  See, e. g., 2003 GGE Report, supra note 34, p. 20, para. 53; 2006 GGE Report, supra note 45, p. 17, para. 51; 2009 GGE Report, supra note 50, p. 22, para. 75.

69  2016 GGE Report, supra note 56, pp. 23-24, para. 61 (e), (h).

(21)

そこで 2016 年 GGE は、コンセンサスを得るための妥協点として、「7

+ 1 方式(seven plus one formula)」の試験的な利用を勧告した70。この 方式は、小型武器の移転データを、現行の 7 カテゴリーと「並行して(in parallel with)」報告させる、というものである。ただし、7 カテゴリー用 の標準様式に第 8 カテゴリーの欄を追加するのではなく、2006 年 GGE で 採用されすでに利用されている小型武器用の標準様式を使用することに なっている71。これまで小型武器について報告をしてきた国にとっては、

たしかに作業内容は変わらないが、それ以外の国にとっては作業負担が増 すことになる。いずれにしても、この新方式の試用の結果、および先述の 質問状への各国からの回答を基にして、次回(2019 年を予定)の GGE で 小型武器の正式なカテゴリー化が再度審議されることになっている72

2016 年の総会決議では、2016 年 GGE 報告書および勧告が是認され、さ らに、その勧告に従って登録制度を修正することが決定された73。その結 果、従来の総会決議では、他の背景情報と同様に小型武器の移転データに ついても背景情報として提供することを「奨励する(also invites)」パラ グラフがあったが、2016 年の決議ではそれが無くなった。つまり、既存 の兵器カテゴリーと同じレベルで、小型武器の移転データの提供が「要請

(calls upon)」されたことになる74

(3) 軍備登録制度の運営体制の強化

軍備登録制度に報告を行なうのは国家であるが、制度の運営に関わる作 業は国連事務局によって担われている。事務作業の核心は、報告されたデー タや情報を取りまとめて公開することであるが、それ以外にも、各国への 報告の呼びかけ、世界各地でのワークショップ等の開催、兵器移転データ ベースの更改、および GGE の作業支援など、軍備登録制度の維持・発展

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70 Ibid., p. 29, para. 83.

71 Ibid., p. 27, para. 75.

72  質問状には、小型武器のカテゴリー化の是非、および 7 + 1 方式の有用性についての質問 がある。See, Questionnaire, supra note 59, “Section 4. Expanding the scope”.

73  Transparency in armaments, U. N. Doc. A/RES/71/44 (5 December 2016), p. 2, paras. 2, 3.

74 Ibid., para. 4.

(22)

のために事務局が果たすべき任務は多岐にわたる。

ところが、事務局による軍備登録制度の管理・運営および GGE に対す る支援について、近年その縮減が問題視されるようになっている。とりわ け、2003 年 GGE 報告書によれば、1998 年に軍縮局(Department for Disarmament Affairs)が創設され、さらに翌 1999 年に新設の通常兵器課

(Conventional Arms Branch)が軍備登録制度の担当部署となってからは、事 務局内部での「登録制度への組織的支援は着実に低下している」という75。 1994 年の総会決議によって承認された、軍備登録制度の初期の体制は、

常勤の職員 3 名体制(P-5、P-2、G-6)であった76。2007 年に軍縮局から 軍縮部(Office for Disarmament Affairs)へ「格下げ」77されたことが影 響したのか否かは不明であるが、当初の体制から現在ではかなり削減され ているようである。GGE では、「登録制度の運用において軍縮部が直面し ている財政的困難」について思案した結論として、軍縮部通常兵器課が軍 備登録制度への参加国数を維持・増大させる役割を果たせるようにするた めに、同制度に割り当てられる予算的支援および人的資源を拡大すること を強く勧告した。また、加盟国に対しては、事務局への支援の自発的拠出 を奨励している78

2016 年 GGE 報告書によれば、現在は軍縮部の P‐5 ランクの職員が軍 備登録制度を監督しており、この配置は同制度の重要性に見合ったものと 評価されている。ただし、データベースの更新および国家からの報告書の 管理など、制度の意義を高めるために重要と思われる業務について、今後 は一般職の常勤職員 1 名を採用してその支援に充てる必要があると指摘さ れている79。このことから、これらの業務を専従で行う職員は配置されて いないか、いたとしても他の業務とのかけもちであると推測される。現行 のオンライン報告ツールは改良が進められており、国家が移転データや背

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75  2003 GGE Report, supra note 34, pp. 25-26, para. 75.

76 Ibid.

77 吉田康彦「国連軍縮局消滅は当然の成り行き」(吉田氏の HP、2007 年 1 月 31 日付)。

78  2009 GGE Report, supra note 50, p. 22, para. 69; 2013 GGE Report, supra note 52, p. 22, para. 74.

79 2016 GGE Report, supra note 56, p. 17, para. 36.

(23)

景情報をオンラインで報告すると、データベースが自動的に更新されるよ うになっている80。ところがその反面、現在、紙媒体で提出された報告は データベース上に反映されない状態にあるという81。そのため、たとえば GGE 等で議論されている登録国数と、軍備登録制度の公式サイト上の数 字とが異なるという、奇妙かつ不都合な事態が生じている(本稿のグラフ が複数のデータに依拠しているのは、こうした事情による)。いまのところ、

地道な手作業をこまめに行えるような業務環境にはないということかもし れない。

その一方で、軍備登録制度の継続と発展のための見直しを行う唯一の組 織である GGE に対しても、その活動に縮減の波が及んできている。2006 年から GGE の人員面および時間面において削減がはじまるが、2009 年か らは招集される政府専門家は 20 名(20 カ国)を割り込んだ(18 → 15 → 16 名)。会合日数も 2003 年までの 29 日間(平日 5 週間)が、2006 年には 22 日間(4 週間)となり、さらに 2009 年以降は、予算的な制約のために 15 日間(3 週間)に減少している82

自らの任務を適切に遂行するためには、より多くの国から多様な見解を もった専門家を集め、かつ、十分な審議時間を確保する必要があると考え た GGE は、2009 年の報告書において、人員および会合日数の削減が見直 し作業に及ぼす悪影響について警鐘を鳴らしたが83、2013 年 GGE では人 員がさらに減らされる結果となった。そこで、2013 年および 2016 年の GGE は、次回の会合には「少なくとも 20 名の専門家」を招集すべきと勧 告した84。2016 年の総会決議は、2019 年 GGE の招集について、「既存の 資源の範囲内で(within existing resources)、可能な限り広範囲の参加を 得て、2016 年報告書のパラグラフ 93 にある勧告に沿って」行うよう事務

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80 Ibid., p. 18, para. 38.

81  Pieter D. Wezeman and Siemon T. Wezeman, “The 2015 UN Register on Conventional Arms: still time to improve”, Expert comment, on SIPRI Website.

82 UNODA, United Nations Disarmament Yearbook, vol. 34, part Ⅱ (2009), p. 94.

83 2009 GGE Report, supra note 50, p. 22, para. 70.

84  2013 GGE Report, supra note 52, p. 22, para. 76; 2016 GGE Report, supra note 56, p. 31, para. 93.

(24)

総長に要請するという、いわば玉虫色の対応をとっている85

さらに手続面についていえば、GGE の報告書は、これまですべてコン センサスによって採択されてきた(1997 年および 2000 年は全会一致)。

そうであるからこそ、総会において GGE 報告書への支持および勧告の実 施をスムーズに決定できたという側面はあるだろう。しかし、先述した小 型武器のカテゴリー化の停滞などに鑑みれば、国際社会の安全保障上の関 心に、適切かつ適時に反応する必要性も考慮されるべきであろう86

おわりに―軍備登録制度のゆくえ

軍備登録制度の参加国数の減少には、ATT の採択・発効が影響した可 能性が指摘されている。とくに 2012 年(2011 年分)の報告数の落ち込みは、

同年に ATT および小型武器行動計画(PoA)に関する二つの国連会議が 重なったことが原因として指摘されている。各国の通常兵器の担当部局が、

ATT や PoA と並行して軍備登録制度にも携わっている場合、ある程度の 影響が出るのは避けられないことかもしれない87

さらに、ATT と軍備登録制度における報告内容の重複等を理由として、

軍備登録制度の役割を ATT によって代替させてしまおうという見解もあ るという88。たしかに ATT は軍備登録制度よりも多くの兵器カテゴリー を対象としており(小型武器、弾薬類)、求められる報告内容も同制度よ

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85  A/RES/71/44, supra note 73, p. 3, para. 6 (b).

86  Natalie J. Goldring, “The Program of Action, the Arms Trade Treaty, and the UN Register of Conventional Arms: Seeking Synergy and Overcoming Challenges”, briefing paper of IANSA (June 2016), p. 7. This paper is available on website of IANSA (International Action Network on Small Arms). 2009 年 GGE では、一人の専門家の反対 によって、小型武器の正規カテゴリー化が阻止されたという。Statement by U. S.

Ambassador Laura E. Kennedy on Transparency in Armaments, at Conference on Disarmament, 17 March 2011, available at website of U. S. Mission in Geneva (https://

geneva.usmission.gov/). ただし、GGE の報告書自体には、会合での発言者名および議案ご との賛否の状況や内訳といった情報は出てこない。

87  2013 GGE Report, supra note 52, p. 12, para. 19. ATT 交渉の最終局面における、交渉の決 裂と再開、および議論の推移については、石垣友明・木村泰次郎・田辺信「武器貿易条約 の成立と日本の役割」『国際法外交雑誌』112 巻 3 号(2013 年)、52 頁以下を参照。

88  Sibylle Bauer, Paul Beijer and Mark Bromley, “The Arms Trade Treaty: Challenges for the first Conference of States Parties”, SIPRI Insights on Peace and Security, No. 2014/2 (September 2014), p. 9.

参照

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