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ドイツで感じたこと

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Academic year: 2021

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土地総合研究1997年秋号  ̄l  

監視 点ヨ   

トぎ■∧ヾ、しノ巨(さこ蚊巨、●−●∴.ざ∴ご一.ゞ・  

夏休みにドイツとスイスへ家族旅行をしました。ドイツでは、ライブチッヒ、アイゼナ   ーハ、ボンそれにフユツセンを訪れました。   

ドイツ国内は、主に鉄道で移動しました。日本でいわゆる〜本線と呼ばれている幹線鉄   道だけで、地下鉄には乗っていません。この鉄道がユニークなのです。   

まず、駅には改札口がありません。普通は、窓口で切符を買うのですが、私達は、事前   に、どの区間でも乗れるパス(一カ月間有効)を買っていましたので、いきなり列車に乗   り込むことが出来ました。乗ってしばらくすると、車掌が切符を見に来ます。これだけな   のです。キセル等は、簡単に出来そうです。日本でこうしたシステムを取り入れたとすれ   ば、不正乗車だらけになってしまうのでをまないでしょうか。自動改札機で一分の隙もなく   乗客をチェックする日本とドイツとでは、乗客に対する信頼感がまるで違うように思われ   ます。   

次に、ドアの開閉です。ドイツの列車のドアは、自動式ではありません。乗る暗も降り   る時も、自分でドアをスライドさせるなり、ハンドルを回す等して乗客(降客)が開け閉   めします。しかも列車毎に開閉のシステムが異なっているので、面食らってしまいます。  

これは、日本の方が遥かに便利だと思いました。   

プラットホームでも列車内でも放送ほ、極僅かで列車の出入、駅への到着を知らせるだ   けです。日本のあのサービス過剰と言っても良い程の喧騒とは全く違う静かな雰囲気でし  

た。   

総じて言えば、鉄道の旅は、快適なものでした。同じ鉄道でも日本とドイツで何故これ   程違うのでしょうか。   

鉄道も含めインフラストラクチャーは、所詮、鉄とコンクリートで出来た無機物に過ぎ   ません。問題は、これを利用する我々人間側にあると言えるでしょう。私達は、通勤途上   でこれでもかという程のストレスに曝されています。街頭の雑踏に飲み込まれてしまいそ   うなのに、人と人との関係は、却って疎遠になっています。ストレスで一杯になっている   私達は、自らを急かし、ゆとりのない行動へと駆り立てているのです。こうした私達が使  

っている鉄道が日本の鉄道なのです。   

旅行をしていて気が付いたのは、ドイツ人がゆったりと生活しているように見えたこと   でした。テラスでのんぴりと食事をしている人々。こうした生き方をしているのほ、ラテ  

ン系の国民であると思っていたのですが。  

(次頁に続く)   

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2 土地総合研究1997年秋号   

どれ程インフラストラクチャーが整備されたとしても、私達の「生き方」が変わらない   限り、満ち足りた感に浸れることはないでしょう0問題臥私達の生き方に関わっている  

と思います。  

(財)土地総合研究所 理事調査部長   山邁俊明   

参照

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