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☐今次大震災の教訓 特集Ⅰ 東日本大震災(2)

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消防科学と情報 今次東日本大震災は、その規模・被害の内容に

おいて、われわれが明治以降経験した最も深刻な ものであったが故に、われわれに多くの教訓を残 した。

その中で、地方自治体の防災計画のあり方につ いて、私の感じた所を述べてみたい。

戦後幾多の経験を踏まえて、今では全ての都道 府県と市区町村が何等かの形で防災計画を作って おり、また、河川、海岸の堤防や防災ダム等防災 関連の公共施設の整備に当たっては、過去のデー タに基づく一定レベルの降水量や津波の高さ等を 想定している。

しかし、今次東日本大震災においては、明治以 降わが国が経験した津波の高さを遙かに超える高 さの津波が襲来したことによって各地に甚大な人 的物的被害を齎らした。正に"想定外"の事態とな ったのである。しかも、防災計画等の中で、計画 で想定したレベルを超える規模の災害の発生もあ

り得ることに触れたものは殆んど無いと思う。

このため、マスコミ等では"想定外"という言い 訳は許されないと政府や地方自治体の姿勢を批判 している。

しかし、防災計画や防災関連の公共施設の整備 に当たり、千年以上の過去に遡って人類が経験し た最大規模の災害に耐え得るようなものを作ると なるとその費用はわれわれ国民が負担し切れない レベルのものとなる可能性がある。

そこで、現実の判断としては、われわれ現世代 が負担に耐え得る最高レベルの計画を目指すこと と、そのことを計画で明示すべきである。

そして、現計画の想定したレベルを超える災害 も発生し得ることと、それへの住民の対応の心構 え等についても記述することが望ましい。

原子力発電所の設置・運営に関しては、福島原 発の事故の例から見ても、特にこのことが痛感さ れる。

特集Ⅰ 東日本大震災(2)

☐今次大震災の教訓

会長

石 原 信 雄

(財)地方自治研究機構

参照

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