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自治会活動ガイドブック

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平成30年版

自治会ガイドブック

福井市総務部

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はじめに

自治会長の皆様におかれましては、日頃から安全・安心で住みよい地域づくりにご 協力いただき、誠にありがとうございます。 さて、自分たちの住む地域をより良いものにするためには、そこに住む人たちが地 域の課題について話し合い、自ら解決に向けて自主的・自発的に協力して取り組むこ とが重要です。その役割の中心を担うのは、地域コミュニティの中核組織である自治 会であることは言うまでもありません。しかし、今日では、ライフスタイルや価値観 の多様化、人口減少・高齢社会の進行などにより、地域を基盤とした人と人とのつな がりが希薄化していることは、皆様も肌でお感じのことと思います。 ところで、今年の冬は、断続的な降雪により、56豪雪以来、37年ぶりの記録的 な大雪となりました。この災害時におきまして、自治会長の皆様をはじめ市民の皆様 のご理解とご協力により、通常の市民生活を取り戻すことができました。 近隣住民と助け合いながら困難を乗り越えるためには、地域コミュニティは欠かす ことの出来ない存在です。普段から人と人との顔の見える付き合いを大切にし、子ど もや高齢者の方を地域で見守り、危険箇所や避難場所を情報共有しておくことにより、 災害時の初期の避難対応が円滑に進みます。 また、身近な地域で防犯・防災、環境美化などに取り組み、安全・安心で快適なま ちづくりを進めていくために、地域コミュニティはこれまで以上に大きな役割を担っ ていくものであると認識しています。 自治会には、地域の住民が自ら集い、考え、話し合い、協力し合いながら、自主的・ 自発的な活動と民主的な運営が求められ、さらに、これまでそれぞれの地域において 培われてきたコミュニティを維持・継承していくことが重要な課題といえます。 この冊子は、特に、初めて自治会長になられた方に自治会活動や運営について少し でも参考にしていただけるよう、自治会の基本的な事項やこれまでに自治会長の皆様 から実際にいただいたご質問や事例などを取りまとめたものです。 是非、参考にしていただければ幸いです。 平成30年4月 福井市 総務部 未来づくり推進局 まち未来創造室長

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目 次 1.自治会組織の基礎知識について (1)自治会組織・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (2)自治会における活動例・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 (3)自治会への加入について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 (4)福井市の自治会組織について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8 2.自治会の運営について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 3.認可地縁団体について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 4.自治会に関する福井市の主な補助制度 (1)防犯灯設置補助金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 (2)防犯灯電気料金補助金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 (3)集会所建設等事業補助金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 (4)自治会活動保険料補助金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (5)自治会合併補助金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (6)ごみステーション美化協力金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 (7)ごみステーション設置補助金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 (8)自主防災組織設置補助金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 (9)区道整備事業補助金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 (10)道路除排雪事業協力金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 (11)市民雪置き場支援事業補助金・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 5.個人情報の取り扱いについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 6.自治会に関するQ&A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 7.自治会と福井市との関係について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26 8.行政嘱託員に関するQ&A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 9.自治会に関係する福井市の業務の窓口一覧・・・・・・・・・・・・・・・31 10.福井市社会福祉協議会の紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 11.福井市役所及び関係機関電話番号表

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1.自治会組織の基礎知識について

(1)自治会組織

自治会は、一定の区域に居住する人々が、住民相互の親睦交流を図りながら、それ ぞれの地域において様々な課題を解決することを目的として自主的に組織された住 民組織です。 自治会では、個人では解決できない様々な地域の課題について、地域住民同士が協 力し解決することができます。 福井市では、ほとんどの地域で組織され、「町内会」や「区」といった名称で呼ば れている地域もあります。

(2)自治会における活動例

①防犯・防災活動 安全・安心で住みよいまちづくりを推進していくためには、行政の取組だけでなく 地域の取組が重要となります。特に、災害時における住民相互の助け合いによる安否 確認や初期活動などは、自治会が果たす役割の中でも、最も重要なものの1つである と考えられています。日頃から地域にどんな人が何人住んでいるかという情報を、自 治会内、あるいは組や班の日常的な交流の中で把握しておくことが大切です。 震災など広域的な災害が発生した際には、消防や行政の対応が遅れることも想定さ れることから、人の命を守るためにも地域における「共助」が特に重要です。 【具体的な取組例】 ■防災訓練の実施、非常食や資機材等の物資の備蓄 ■居住者の把握と避難体制の確立 ■犯罪防止のための見回り活動や防犯灯の設置 など 【参考】 1995年の阪神淡路大震災において、崩壊した建物などから救出された人の うち77.4%が家族や近隣の住民による救助であったと推計されています。ま た、多くの地域において、バケツリレーによる消火や、倒壊した建物からの救出 作業が地域住民の力により行われ多くの命が救われました。

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2 ②環境美化活動 福井市では、自治会においてごみステーションの維持管理が行われ、ごみ出しのチ ェックやごみステーションの清掃は、自治会員の当番制により行われています。 多くの自治会では、誰もが快適に暮らせるよう定期的に道路や公園等の清掃、資源 回収や緑化活動が行われ、地域の空間が清潔に保たれています。 ③福祉活動 一人暮らし高齢者世帯への声かけや見守り活動が行われています。また、公民館地 区において、敬老事業が行われ、高齢者にとってやさしいまちづくりに取り組まれて います。 ④親睦活動 自治会活動の基本は、健全なご近所付き合いを通して、地域の一体感を醸成するこ とです。このため、「お祭り」「納涼祭」「体育大会」「親睦会」などを通じて、地域の 住民が喜びや楽しさを共有し、顔見知りや友達をつくる機会を提供することも自治会 の大きな役割の一つです。 普段からの住民相互のコミュニケーションが、防犯・防災の面での連携の強化にも つながると言われています。

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(3)自治会への加入について

①自治会に加入する意義 自治会への加入について、2005年4月の最高裁判決で、「自治会は法律で加入 を強制される組織でなく、住民の自主的な意思でつくられる任意団体である」との判 断がありました。この判断によれば、自治会への加入はあくまで任意であり、加入を 強制することはできません。 社会的基盤が整備された今日では、隣人との助け合いの関係を持たなくても日常生 活に支障はないかも知れません。しかし、人々が集まって生活する限り、相互の関係 は避けることはできません。普段から隣人や地域の方と交流し、お互いに住みよいま ちをつくるために、自治会に加入していただきたいと考えています。 また、自治会に加入していない住民も、地域社会で生活する以上は、自治会からの 利益を享受することになります。例えば、防犯灯の設置による安全・安心できる居住 環境、また、清掃・美化活動による清潔で美しい居住環境など、自らが望んだ利益で はないとしても、利益に「ただ乗り」して相応の負担を拒むのは、社会的責任を果た しているとは言えません。 自治会への加入は、隣人への配慮や人と人との助け合いを生み、さらには住民相互 の連帯感の高まりにも寄与し、居住する地域の中での社会的責任を果たすことにもつ ながるものです。是非、同じ地域に居住する方に自治会への加入を呼びかけ、一緒に 活動していただきたいと思います。 ②企業の自治会加入について 自治会のように、一定の区画に編成される地縁型の組織は、その区画に住む全世帯 のほか、事業所・商店も対象となります。ただし、自治会は任意の団体であり、加入 や協力を強制できるものではありません。このことから、事業所・商店を自治会員と せずに、お祭りやイベントなどに対する寄付金として協力をお願いする方法もありま す。また、事業所・商店が自治会の管理するごみステーションを利用する場合には、 自治会のルールに基づき、利用するための負担金をお願いするケースもあります。 同じ地域に所在する事業所・商店ともコミュニケーションを図り、お互いの立場を 理解した上で、自治会への加入や協力を呼びかけることが必要です。

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4 ③自治会費の納入について 自治会に加入している自治会員は、自治会の規約(会則)等で定められている会費 を納入する義務が生じます。 しかし、経済的な事情で会費の納入ができないという場合があります。この場合、 対象者が自治会とのつながりを望んでいる場合には、ある程度弾力的に対応すること も必要です。例えば、ごみステーションの利用について、その維持管理にかかる負担 分のみに会費を減額することや、管理当番の役務提供のみを協力してもらうなど、そ の世帯ができる範囲内に負担を軽減することは可能であると考えられます。 ただし、このような特別な措置をとる場合には、役員だけの判断だけでなく、その 世帯の個人情報保護に配慮した上で、他の会員にもある程度の了承を得ておくことが 必要です。 また、「退会した者から会費を強制徴収することはできない」という最高裁判決が あり、加入者であるか未加入者であるかが納入義務の有無に直結します。自治会によ っては、「会費の滞納が続いた場合は強制退会」と定めているところもあるようです が、まず、その世帯が会費を納入しない理由を確認することが必要です。その上で、 対象者が今後も会費を納めるつもりがなく退会を希望している場合には、自治会費を 強制的に徴収することはできません。 ④自治会への加入の勧誘について 防災・防犯対策の強化や少子高齢化社会の進行に伴い、自治会の意義・必要性は高 まっています。しかし、組織の構成員が少なければ、活動そのものが停滞してしまい ます。自治会は、一定の区域内の全世帯が加入していることが理想であり、福井市と しても自治会への加入促進に努めています。 地域において、自治会への加入を勧める際には、自治会活動の必要性や活動内容、 加入するメリットについて、できるだけ具体的に説明して理解を求めることが必要で す。また、自治会費やその他の負担金、ごみステーションの当番制による維持管理な ど、自治会員としての負担についても説明する必要があります。この際、自治会の活 動や運営については自治会によって異なりますので、自治会ごとに「加入促進チラシ」 などを作成して、分かりやすくまとめると効果的です。

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5 さらに、集合住宅入居者(マンション・アパート)への自治会への加入勧誘に際し ては、マンション・アパートの所有者や管理会社と連携して行うことも効果的である と考えられます。 外国人世帯に対して自治会への加入を勧める際には、「福井市ホームページ」の「自 治会長のページ」に、「自治会への加入のおすすめ(英語・中国語・韓国語・ポルト ガル語)」を掲載していますのでご活用ください。なお、自治会から外国人世帯に対 して、特にお伝えしたいことなどがございましたら、まち未来創造室(☎20-5230) までご相談ください。 【福井市ホームページ(自治会長のページ)】 ■http://www.city.fukui.lg.jp/kurasi/mati/jiti/jitikaityounope-ji.html 【自治会加入促進リーフレット(作成:福井市自治会連合会)の活用】 ■福井市自治会連合会は、自治会長や自治会役員の協力を得て、自治会への加入促 進を進めるため、「自治会加入促進リーフレット」を作成しました。このリーフ レットは、各自治会の実情に応じてその内容を記載していただくもので、7ペー ジに様式がありますので、転入・転居者・自治会未加入世帯への加入促進にご活 用ください。下記URL においても、様式を掲載しています。 (http://www.city.fukui.lg.jp/kurasi/mati/jiti/jitikaihenokanyuu.html) 【自治会への加入促進のための活動例】 ■加入促進チラシ・パンフレットを作成し配布する。 ■転入・転居の多い時期にPR活動を行う。 ■お祭りや納涼祭等のイベント時に自治会活動をPRする。 ■マンション・アパートが建設される前から、開発業者や管理者に対し、自治会の 設立または近隣自治会への加入促進の協力をお願いする。 ■区域内の企業や事業主等にも自治会や町内会への加入促進を行う。 【自治会への加入を勧める際の世帯訪問のポイント】 ■世帯へ訪問するときは、2・3人で行くとよいでしょう。例えば、男性だけが訪 問するのではなく、女性と一緒に訪問すると、女性の視点から自治会加入のメリ ットなどをお伝えすることが可能です。また、訪問する世帯に対しても安心感を 与えることになります。 ■初回の訪問時には、5分程度の簡単な説明がよいでしょう。会費のことや活動内 容を簡単に説明し、詳しいことは、総会資料や規約(会則)を渡して読んでおい てもらうことがよいでしょう。 ■初回の訪問時に、いきなり会費を頂くことはトラブルの原因にもつながります。

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6 自治会の会費は、後日、自治会長宅にお持ちいただくか、受取に行くような形が 望ましいと考えます。 ■相手からの質問を想定し、事前に回答を準備しておきましょう。(ごみステーシ ョンの管理運営体制、集会所の場所や使用条件、子ども会との関係など) ■初回の訪問時の話の内容によっては、次回の訪問日(訪問世帯の状況を伺いなが ら)を決めましょう。2回目の訪問時には、加入届を提出いただけるように、事 前に渡しておきましょう。 【自治会への加入の勧誘に伴う一般的な質問と回答例】 Q1.自治会って何ですか? A1.自治会は、同じ地域に住む人々が親睦を図りながら、それぞれの地域の課題 を解決し、住みよいまちにしていくための任意の団体です。 Q2.自治会は強制加入ですか? A2.自治会への加入は強制ではありません。あくまで任意加入の組織ですが、地 域のごみステーションの維持管理や防犯灯の設置管理は自治会が行ってい ますし、また、防災・防犯など生活に密着した問題には、自治会員相互の協 力が不可欠です。是非、自治会に加入していただき、住みよいまちづくりを 行いましょう。 Q3.自治会に加入すると何かメリットはありますか? A3.自治会活動を通して住民相互の親睦を図ることで、顔の見えるご近所付き合 いができ、防災・防犯上のみならず、日常生活においても安心感をもたらし てくれます。また、市政広報等の行政からの情報紙や公民館だより等の地域 の情報紙は自治会を通じて配布・回覧されますので、各種生活情報や身近な イベントの情報を得ることができます。

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7 自治会はご承知のとおり、地域の住民が協力・連携し、自分たちの住むところを良くしていこうとする組織です。 私たちも明るく住みよいまちづくりを目指して地域住民で構成して活動しています。 昨今は、ライフスタイルや人とのつながりも多様化しておりますが、同じ地域に居住しているという縁を大事に することは、より良い生活を送る上で欠かせないものとなっています。 例えば、ご近所の方の顔を知り、あいさつを交わしている程度だけでも、地域の防犯力が向上し、犯罪防止にも 役立っています。また、地震などの災害時においても、自治会活動の蓄積がある地域とない地域とでは、助け合い・ 支え合いに大きな差が出るなど、自治会の大切さが改めて見直されています。 私たちも、地域の多くの方に自治会に加入していただき、活動を通じてお互いに顔の見える関係を保つことが大 変重要だと考えております。 会の概要は下記のとおりですので、どうか、趣旨をご理解のうえ加入していただきますようお願いいたします。 記 1 組 織 概 要 会 員 数 〔 50 〕世帯 班 数 〔 3 〕班 自治会長 〔 福 井 市 郎 〕 第 班長 〔 自 治 太 郎 〕 2 主 な 紹 介 事 項 (1) 自主防災会を組織し、地区で行われる避難訓練に毎年参加し地震・水害・火災などの災害に備えております。 (2) 安全な地域づくりのため防犯灯を設置し、電気料負担や電球交換などの維持管理に努めております。 (3) ごみステーションを維持管理するため看板を設置し、カラス対策用ブルーシート・ほうき・バケツなどの清 掃用具などを購入し、掃除当番を決めてゴミステーションの美化に努めています。 (4) 親睦交流のため参加費の一部を徴収し、新年会および夏祭りや日帰り旅行などを行っていますので、是非と もご参加ください。また、子ども会や婦人会も活動しておりますので、入会をお待ちしております。 (5) 地区体育協会などの各種地区団体への支援や共同募金などの各種募金にも協力しております。 (6) 活動の費用を賄うため、会員の皆様に月額〔1,000〕円の会費や入会金をお願いしております。 ※ この加入届は、自治会長まで提出してください。なお、記載された情報は、自治会活動以外の目的には利用いたしません。 ※ 自治会長さんは、地区公民館まで提出をお願いします。 住 所 福井市 ふ り が な あさ くら よし かげ 電 話 0776(20)5230 世帯主氏名

朝 倉 義 景

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(4)福井市の自治会組織について

①自治会数 :1,546(平成30年4月1日現在の届出数) ②自治会の平均世帯数:約50世帯 ③自治会の規模 :中心市街地部・・・小規模 :市街地周辺部・・・大規模 *「班」を編成して活動されている。 :郊外部 ・・・小規模 ④地区の組織 :地区自治会連合会〈48の小学校区(公民館区ごと)に設置〉 *自治会の範囲を越えて、例えば、大規模な災害を想定し た防災訓練や、各種団体や学校と連携したイベントなど 規模の大きな活動が行われています。 :「ブロック」や「連合会」 *地区によっては、単位自治会と地区自治会連合会との間 に「ブロック」や「連合会」と称する組織を設置し、組 織の機動力を高め、その範囲を対象に各種活動が行われ ている地区もあります。 ⑤市全域の組織 :福井市自治会連合会 *48の地区自治会連合会組織の連絡調整機関として組 織されています。 ⑥県全域の組織 :福井県自治会連合会 *福井県の各市町単位の連合会組織の連絡調整機関とし て組織され、さらに全国規模の「全国自治会連合会」が 組織されています。

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~福井市の自治会組織のイメージ図~

福 井 県 自 治 会

福 井 市 自 治 会

地区自治会

連合会

地区自治会

連合会

自治会 自治会 自治会

ブロック

連合会

ブロック

連合会

自治会 自治会 自治会 自治会 自治会 自治会 自治会

〈市内48地区〉

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2.自治会の運営について

自治会の運営は、原則、規約(会則)と会員全員の意思に基づき行われます。役員 が作成した事業計画(案)・収支予算(案)が総会で承認され、活動と予算執行がで きます。そのため、会員の意思統一のための話し合いや連絡調整が欠かせません。ま た、年度当初の事業計画で決定された計画以外にも、ごみステーションの維持管理や 夜間の防犯活動などのように恒常的に行われる活動や、防犯灯の球切れなど突発的な 対応を求められるものがあり、自治会における意思決定を明確にして自治会を運営す ることが求められています。 ①総会・会議等 本市の自治会では、会計年度を1月から12月までを区切りとし、会の総意を決定 する総会は、年末または年始に開催しているところが多いようです。 総会では、前年度の事業報告、収支決算報告、新年度の事業計画(案)、収支予算 (案)、自治会役員の改選等を議案とし、審議・議決を行います。多くの自治会では、 総会の前に役員会を開催し、あらかじめ総会の議案について審議が行われているよう です。その他、緊急に会員全員の承認が必要な事項が発生した場合には、臨時総会を 開催することもあります。自治会の円滑な運営を行うために、総会や会議の終了後に は、開催日時、場所、審議・議決事項を議事録にまとめることも重要です。 会議以外の連絡手段としては、文書配布や回覧板があります。また、市が年22回 発行する市政広報や行政または地区の広報物と併せて、自治会の広報紙等を配布・回 覧する方法も考えられます。それ以外には、自治会独自に掲示板等を設置し、情報提 供に努めている自治会もあります。 携帯電話やパソコンが普及している今日では、「電子メール」や「電子掲示板」な どを自治会の連絡・広報に取り入れると、自治会の運営がスムーズになると考えられ ますので、それらの活用もご検討ください。

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11 ②規約(会則) 規約(会則)は、地域におけるまちづくりのための自主的なルールとしての意味を 持っています。規約(会則)を制定することにより、会員に対して自治会の運営方法 を明確にし、民主的な活動を行うことができます。 規約(会則)は、必ず自治会の総会で承認を得たうえで運用することを基本とし、 地域の様々な状況変化に対応して、常に会員の意見を取り入れながら見直していくこ とが必要です。また、規約(会則)を変更する際にも、総会で承認を得る必要があり ます。 ③会計処理の原則 自治会では、企業や行政と同じように会計処理が行われます。 収入には、会費、寄付金、補助金、事業・財産収入等があります。自治会費は、事 業を行うために必要な経費を会員数で割ったものとすることが基本的な考え方です。 しかし、会員の利益に大きな格差が生じる事業については、受益者負担とする方法も あります。 支出には、会議費、交通費、通信費、消耗品費、衛生費、人件費(役員手当)、修 繕費、地区費などがあります。収入予算額に応じた適正な支出計画であるか検討する ことが必要です。 また、会計・事業の執行状況について監査を行い、総会において会員に報告するこ とが重要です。 ④役員の選任 自治会長を始めとする役員は、ほとんどの自治会において「選挙」や「輪番制」に より役員が選任されています。それ以外の方法として「推薦」といった方法により選 任されていることもあります。 自治会役員の選任は、自治会活動や運営に大きな影響を及ぼすものであり、自治会 員の相互の話し合いにより、その選任方法を確立することが大切です。 副会長・会計・監事・班長などの役員を段階的に交代する人事体制を確立している ところもありますので、そのような方法もご検討ください。 ※役員の任期について 規約によって役員の任期を1年にしている自治会は多いですが、円滑な自治会 運営を継続するために、複数年任期の方が良い場合があります。複数年任期のメ リットとしては、①途切れることなく活動を続けられる、②経験を積むことがで き人材育成につながる、③前年の反省を踏まえた改善が可能、等が挙げられます。 従来のしきたりにとらわれず、各自治会の実情に合わせて任期を設定することが 大切です。

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12 【一般的な自治会の役員】 ■会 長:自治会の代表者。会の意見をまとめて、自治会の運営についての方向性 を示す。行政や第三者との対外的な交渉の責任者。 *自治会長に負担が集中しないよう役員相互で役割を分散するため、 自治会長を補佐する役員を複数人配置しているところもあります。 ■副会長:会長の補佐。会長の負担を軽減するために、時には会長の代理としての 役割を務める。 ■会 計:会計書類の作成、通帳・資産台帳の管理を行う。 ■監 事:会計や事業の実施状況をチェックする。 ■書 記:会議や事業に関する記録、その他、事務全般などを受け持つ役割があり ます。また、書記という役職を設けずに、他の役員で分担している場合 もあります。 ■班 長:規模の大きな自治会では、会長一人で自治会全体を把握することは難し くなります。そこで、自治会をいくつかの「班」に分けて班長を配置し、 会長を補佐する体制を確立しているところもあります。 ■その他:「防犯・防災」、「交通安全」、「環境」、「体育」、「子ども会」など、各分 野の各種団体の役員を選任している場合があります。 ⑤役員の業務の引継ぎ 任期の満了等により、役員が代わる際には、必ず後任者に担当する業務の内容や懸 案事項等を引き継いでください。役員の任期中に、資料や記録のファイリングやパソ コンの電子データを保存しておくと、後任者への引き継ぎが円滑に行えます。 また、前任者からの引き継ぎ事項も踏まえ、例えば、長年にわたり自治会において 取り組んでいる課題や行政への各種補助金の申請方法の要点・注意点なども含めて引 き継ぐと、円滑な自治会運営が継続されます。 ⑥自治会の合併及び分割 自治会を取り巻く環境は時代とともに変化していきます。環境に対応していくため に、自治会の合併による組織基盤強化や自治会の分割による役員の負担軽減を図る必 要が生じることもあります。その場合には、所有財産の管理や新自治会の運営方法等 について、自治会内(合併を検討する場合には自治会同士)での協議を十分に行って いただき、意思決定していくことが重要です。

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3.認可地縁団体について

自治会等の地縁による団体は、法的には「権利能力なき社団」となり、不動産登記 などの主体になることができませんでした。そのため、自治会が集会所などの不動産 を取得した場合には、会長の個人名義や役員の共有名義で不動産登記することになり、 名義人の交代や死亡があったときには、登記名義の変更や遺産相続問題等が発生する などの不都合が生じていました。 このような不都合を解消するため、平成3年に地方自治法が改正され、自治会等の 地縁による団体が一定の手続きのもとに法人格を取得(法人化)し、自治会名義で不 動産の登記ができるようになりました。 認可を受けるためには、団体としてある一定の条件を満たしていなければならず、 規約の見直しや構成員名簿の提出が必要です。 また、平成27年4月から地方自治法の特例として、認可地縁団体が所有する不動 産のうち一定の要件を満たすものについて、市長が公告手続を経て証明書を発行する ことにより、認可地縁団体を単独で登記名義人とする不動産の所有権の保存または移 転の登記の申請を行うことが可能となりました。 詳しくはまち未来創造室(☎20-5230)までお問い合わせください。 *団体の法人化により、不動産の登記の手続きが不要となったり省略ができたりす るというものではありません。対象不動産の状況によっては、登記手続きが煩雑 となる場合もあります。登記手続きの詳細につきましては、専門家(司法書士等) や福井地方法務局にお尋ねください。 【地縁団体の認可の用件】 ①地縁による団体の存する区域の住民相互の連絡、環境の整備、集会施設の維持管 理等良好な地域社会の維持及び形成に資する地域的な共同活動を行うことを目的 とし、現にその活動を行っていると認められること。 ②地縁による団体の区域が、住民にとって客観的に明らかなものとして定められて いること。この区域は、当該地縁による団体が相当の期間にわたって存続してい る区域の現況によらなければならないこと。 ③地縁による団体の区域に住所を有するすべての個人は、構成員となることができ るものとし、その相当数の者が現に構成員となっていること。 ④規約を定めていること。この規約には、(ⅰ)目的、(ⅱ)名称、(ⅲ)区域、(ⅳ) 主たる事務所の所在地、(ⅴ)構成員の資格に関する事項、(ⅵ)代表者に関する 事項、(ⅶ)会議に関する事項、(ⅷ)資産に関する事項が定められていなければ ならないこと。

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4.自治会に関する福井市の主な補助制度

(1)防犯灯設置補助金

〈担当:まち未来創造室(市役所本館3 階)☎20-5230〉 自治会がLED型の防犯灯を新設、または従来の器具の全部をLED型の 防犯灯に取替する際に補助します。(電球の取替え、器具の一部修繕は除く。) ◎補助金額:1灯につき7,000円上限 *申請書はまち未来創造室ホームページからダウンロードできます。 *必ず工事着工前に申請してください。 *なお、今年度の補助予定数に達した時点で、新規の受付を終了します。

(2)防犯灯電気料金補助金

〈担当:まち未来創造室(市役所本館3 階)☎20-5230〉 自治会が支払う防犯灯の年間電気料金に対して補助します。 ◎補助金額:6月分の電気料金×12か月×45% *毎年6月頃にまち未来創造室から自治会長あてに申請書類をお送りし ます。詳しくは、まち未来創造室までお問い合わせください。 *補助金の支払いは、11月下旬頃の予定です。

(3)集会所建設等事業補助金

〈担当:まち未来創造室(市役所本館3 階)☎20-5230〉 自治会が所有する集会所を新設・改修・バリアフリー化・耐震診断等を行う 際に補助します。 種 別 補助要件の概要 補助率 限度額 新 設 延面積49.5㎡以上の集会所の新築 工事費の30% 400万円 改 修 築20年以上の集会所で、改修工事費 が300万円以上のもの 300万円 バリアフリー化 手すり、スロープ、トイレの改修など 50万円 耐震診断 昭和56年5月31日以前に着工された 木造の集会所について行う耐震診断(補 強プランの作成を含む。) 費用の50% 10万円 *まち未来創造室から、毎年6月頃に次年度分の集会所建設等(新設・改 修・バリアフリー化)にかかる補助申請の予定について調査します。補

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15 助金の利用をお考えの場合には、この調査の際に必ずご連絡ください。 *耐震診断の補助申請は随時受け付けていますが、予算に限りがあります。 *この補助制度以外に、福井県や財団法人自治総合センターの補助制度も ありますので、詳しくは、まち未来創造室までお問い合わせください。

(4)自治会活動保険料補助金

〈担当:まち未来創造室(市役所本館3 階)☎20-5230〉 自治会が加入している「自治会活動保険」の保険料に対して補助します。 *該当年度の6月末時点で保険に加入していることが条件です。 ◎補助金額:加入保険料×1/2 *加入保険料の補助限度額:1世帯あたり75円 ◎交付対象:地区自治会連合会 *自治会単位で個別に保険加入している場合は、地区自治会連合会が取り まとめて補助申請を行ってください。

(5)自治会合併補助金

〈担当:まち未来創造室(市役所本館3 階)☎20-5230〉 小規模な自治会が合併し、自治会の組織基盤を強化する際に補助します。 平成32年3月末までに合併した自治会に対して、合併後3年間補助します。 ◎補助金額:30,000円×合併自治会数+1,000円×合併後の世帯数 *合併後の世帯数は、最大100世帯までとします。

(6)ごみステーション美化協力金

〈担当:清掃清美課(市役所別館4 階)☎20-5377〉 ごみステーションの美化や不法投棄物の処理費用として交付します。 今後もごみの減量化に努め、環境負荷が少なくなるよう資源物の分別排出リ サイクルにご協力ください。 自治会受持世帯数 平成30 年度協力金額 ~ 40世帯 10,000円 41~ 80世帯 13,000円 81~120世帯 16,000円 121~200世帯 19,000円 201世帯~ 22,000円

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(7)ごみステーション設置補助金

〈担当:清掃清美課(市役所別館4 階)☎20-5377〉 かご状のごみステーション(折りたたみ式を含む)を新たに購入するか買 い換える場合、自治会に対し、その費用の一部を補助します。 補助を受けるためには、設置場所または保管場所の所有者(管理者)の同意 が必要となります。道路や河川等の水路や公園に常設する場合は対象外です。 ◎補助金額:ごみステーションの購入等費用×1/3以内 *補助限度額:同一年度内、1自治会につき10万円 *補助金の交付を受けて設置等を行ったごみステーションについては、次 年度以降5年間は補助申請することが出来ません。 *一つのごみステーションを対象としても、複数のごみステーションを対 象としても、同一年度内に一つの自治会に対する補助限度額は10万円 です。

(8)自主防災組織設置補助金

〈担当:危機管理室(市役所本館3階)☎20-5234〉 自治会を中心に自主防災組織を設立する場合、設立費の一部を補助します。 ◎補助限度額:5万円 *その他、地区の自主防災組織連絡協議会に対する活動補助・資機材補助 があります。

(9)区道整備事業補助金

〈担当:道路課(市役所本館4階)☎20-5560〉 自治会が管理する道路の整備費の一部を補助します。

(10)道路除排雪事業協力金

〈担当:道路課(市役所本館4階)☎20-5560〉 自治会で行う市道(自治会等協力除雪路線)の除排雪事業に対する協力金 を交付します。

(11)市民雪置き場支援事業補助金

〈担当:道路課(市役所本館4階)☎20-5560〉 降雪期に自治会が雪置き場として民間空き地を借りた場合、その借地料の 一部を補助します。 (注意)それぞれの補助金等については、交付対象や申請方法の詳細が定められていま す。補助を利用される場合には、事前に担当課にご相談ください。

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5.個人情報の取り扱いについて

個人情報保護法は、個人情報の保護に関する施策の基本となる事項を定め、個 人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護することを目的とした法律 です。平成27年9月に改正され、平成29年5月30日から全面施行されまし た。 この改正により、すべての事業者(自治会や同窓会等の非営利組織も含む)に 個人情報保護法が適用されることとなりました。 自治会では、名簿の作成等により個人情報を取り扱うことがありますが、個人 情報の取り扱いが不適切であった場合、民事訴訟等に発展するケースが考えられ ますので、個人情報の保護には充分に留意してください。 各世帯の個人情報を収集する際の様式として、19ページに世帯台帳の例を掲 載しておりますので、参考にしてください。

自治会名簿を作成する際の個人情報の取り扱いに関するルール

ルール 自治会名簿を作成して配布する場合 個人情報を集める前 利用目的の特定 個人情報の利用目的をあらかじめ特定する。 「自治会名簿を作成し、名簿に掲載される会員 に対して配布するため」と利用目的を特定する 必要があります。 本人から個人情報を集めるとき 利用目的の通知・公表 本人から書面で個人情報を取得する場合に は本人に対して利用目的を明示する。 個人情報を集める際に配布する用紙に、上記の 利用目的を記載する必要があります。また、収 集する項目について、事前に総会等で会員の承 認を得ることも大事です。 個人情報を保管しているとき 安全管理措置 集めた個人情報の漏えい防止のために、適切 な措置を講じる。 自治会の事務局において盗難・紛失等のないよ う適切に管理する必要があります。また、名簿 の配布先の会員に対して、盗難や紛失、転売し たりしないように注意を呼びかけることも重 要です。管理規定を規約などで定めておくとよ いです。

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18 保有する個人情報の訂正等 集めた個人情報の内容に誤りがあった場合 に、訂正するための手続きの方法等を本人の 知り得る状態におき、請求に応じて訂正す る。 個人情報を集める際に配布する用紙に、訂正等 に関する問い合わせ先等を記載し、本人から内 容の訂正を求められたら、適切に対応する必要 があります。

個人情報を第三者に提供するときのルール

ルール 自治会名簿を作成して配布する場合 本人の同意の取得 本人以外の者に個人情報を提供する場合 は、あらかじめ本人の同意を得る。ただし、 例えば、以下のような場合は、同意を得な くても提供できる。 1. 法令に基づく場合 2. 人の生命、財産を守る場合 3. 委託先に提供する場合 「名簿に掲載されている会員に対して配布す るため」と伝え、任意で個人情報を提出しても らえば、同意を得たこととなります。また、次 の場合は同意を得ずに、名簿を提供できます。 1. 警察からの照会 2. 災害発生時の安否確認 3. 会員名簿の印刷を業者に委託する場合で、 印刷業者に名簿を提供する場合 提供に関する記録義務 提供先などを記録し一定期間保管する。 名簿に配布先の会員名等が記載されているた め、名簿を一定期間保管する必要があります。 委託先の監督 個人情報を委託先に提供する場合には、適 切な監督を行う。 名簿の印刷を業者に委託する場合、委託先をし っかりと選定し、個人情報の適切な管理を実施 することについて確認する必要があります。ま た、個人情報が適切に取り扱われているか委託 先に状況を口頭等で確認することも大切です。

個人情報保護法に関する Q&A

Q.個人情報とは? A・生存する個人に関する情報で、特定の個人を識別できるものを指します。氏名だけで なく、住所や電話番号、自治会における役職等も、氏名とひもづけて管理している場合 には個人情報になります。 Q.すでに配布した自治会名簿はどのように取り扱えばよいか? A.自治会の中で認識されている「利用目的」の範囲内で取り扱うのであれば、特段何か 行う必要はありませんが、盗難・紛失等のないよう、適切に管理するようにしましょう。

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≪自治会世帯台帳の参考≫

【平成 年】 自治会世帯台帳

この台帳は、 ①・・・・・・・・・・ ②・・・・・・・・・・ ③・・・・・・・・・・ のために使用いたします。 この台帳は、上記の目的以外には使用いたしません。 この台帳は、○○自治会名簿管理規約に基づき、「 誰 」が「 どのように 」 責任をもって管理します。 以上のことにご理解頂き、世帯台帳の提出にご協力をお願いいたします。 (平成 年 月 日) 住 所 福井市 連絡先 (自宅電話番号) 緊急時 連絡先 (職場・携帯電話等) (ふ り が な) 氏 名 続 柄 年齢層 年代 備 考 福 井 ふくい 太 郎たろう 世帯主 小学生以下・ 中学生以上18歳未満・ 18歳以上 50代 小学生以下・ 中学生以上18歳未満・ 18歳以上 小学生以下・ 中学生以上18歳未満・ 18歳以上 小学生以下・ 中学生以上18歳未満・ 18歳以上 ど の よ う な 情 報 を 収 集 す る か は 、 自 治 会 内 で よ く 協 議 し て 決 め て く だ さ い 。

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6.自治会に関するQ&A

Q1.自治会区域内の通学路は、夜になると照明が少ないため暗く危険です。 このため、防犯灯を設置して欲しいのですが、どうすればよいですか。 A1. 福井市が行う通学路への照明の設置は、原則、中学校の通学路となっている 道路(中学校長から保健給食課への申請で決定)で、300メートルにわたり 住宅や既存の照明灯がなく、生徒が通学する際に安全面及び防犯面で危険性が 高いとみなされる箇所に設置することとしています。 行政が設置できない箇所については、自治会で防犯灯を設置していただくこ ととなります。その場合、LED型の防犯灯を設置される場合は、一灯当たり 7,000円を上限に補助金を交付します。新規にLED型の防犯灯を設置さ れる場合、あるいは従来型の防犯灯をLED型の防犯灯に取替えされる場合に は、事前にまち未来創造室(☎20-5230)までお問い合わせください。 また、防犯灯の電気料金について、年間電気料の一部を補助しています。毎 年6月頃に補助申請書を自治会長に送付します。 Q2.自治会の加入世帯数が減少し、役員のなり手がおらず、何年も自治会長を務め ています。また、自治会の活動にも参加者が少なく停滞している状況で、自治 会自体の存続すら危うくなっています。何か良い方法はないでしょうか。 A2. 福井市の自治会の世帯数は、全国的にみても小規模であり、世帯数の減少に 伴い、活動に支障を来たしている自治会もあるようです。 この問題の解決方法として一番に挙げられるものは、近隣自治会同士の合併 による組織の基盤強化策です。自治会の世帯数が増えれば、役員のなり手、会 費収入などが増えることになり、活発な活動を行う体制を整えることができま す。 しかし、近隣同士の自治会といえども、必ずしもスムーズに合併が進むとは 限りません。自治会におけるこれまでの歴史的な経緯や自治会の財産の問題な ど、なかなか合併の合意に至らないこともありますが、先ずは、粘り強く双方

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21 の自治会役員同士が話し合いを重ねることが重要です。それぞれの自治会で、 最終的に総会において自治会員全員の合併に対する承認が必要ですので、合併 することによるメリット・デメリットを認識し、合併後の自治会運営のあり方 を十分に協議してください。 福井市では、自治会組織基盤の強化のための合併(グループ化)を支援して おり、平成32年3月31日までに合併する自治会を対象として、「自治会合 併補助金制度」を設けています。合併を検討している場合には、お気軽にご相 談ください。 Q3.福井市から行政嘱託員(自治会長)に支給される行政嘱託員報償金とは別に、 自治会会計から自治会長に手当てを支給していることに対して、会員から疑問 の声が上がっています。どのように説明すればよいでしょうか。 A3. 福井市は、自治会の代表者(自治会長)に行政嘱託員を委嘱し、委嘱業務に 対する謝礼金的な意味合いから行政嘱託員報償金を支給しています。この報償 金は、原則、行政嘱託員個人に支給しているものです。ただし、行政嘱託員の 希望により、その振込先を自治会会計の口座に振込んでいるケースもあります。 自治会長には、行政嘱託員の委嘱業務とは別に、自治会長としての様々な業 務があります。このため、自治会の総会において、自治会長等の役員の手当て 支給について承認を得られている場合には、自治会長等の役員の業務に対する 手当て(謝礼金等)として支給されていても問題ありません。しかし、手当て に対して会員から疑義が出ているということであれば、総会等で手当ての金額 が自治会長の負担に見合っているものであるか検討・協議し、会員の同意を得 ることが必要です。 また、自治会の世帯規模が大きいところでは、業務の受持ち世帯の範囲も大 きなものになり、行政嘱託員の負担も大きくなります。自治会によっては、班 長が広報物の配布・回覧の仕事を分担することがあります。それに伴い、班長 にも手当てを設けている自治会や、行政嘱託員報償金についても、自治会長か らの寄付という形になりますが、一旦自治会会計に繰り入れてから、自治会長、 班長等の役員の手当てとして分配している自治会もあるようです。 自治会役員の業務や組織のあり方は、地域によってさまざまです。役員手当 てなど自治会の予算については、会員全員でよく話し合って決定していただく 必要があります。

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22 Q4.自治会から地区へ納める負担金が大きく、自治会の財政を圧迫しています。 何かいい方法はないでしょうか? A4. 地区へ納める負担金の額については、世帯数に応じた負担額や、自治会ごと の均等な負担額を定めている場合が多く、その使途については地区ごとに異な りますが、地区の各種団体や地区まつり等の運営資金として使われています。 その負担金については、地区自治会連合会内で事前に話し合われ、使途につ いても説明と合意がなされたものですので、加入自治会には納入の義務がある と考えられます。 しかし、本来地域の生活環境を改善するための自治会組織が、それ自体の活 動によって会員の生活を圧迫するようなことになっては、本来の目的を逸して いるといえます。 自治会の運営については、会員それぞれの要望に合わせて柔軟に対応してい くことが望ましく、地区自治会連合会についても同じで、各自治会が忌憚のな い意見を出し合うべきです。 地区の負担金が自治会運営の重荷となっているのであれば、負担金の見直し について協議を投げかけてみてもよいのではないでしょうか。 Q5.自治会から退会したいと相談を受けた場合には、どのように対応したらよいで しょうか。 A5. 自治会への加入が任意であるように、自治会からの退会についても任意です。 そのため、自治会が本人の意思に反して退会を認めないことはできません。 自治会としては本人に理由を十分確認した上で話し合い、規約に基づき退会 の手続きを進める必要があります。 Q6.交通事故がよく起こる場所があります。自治会として何か対策をとれないでし ょうか? A6. 交通事故の多発地点、特に重大事故につながる幹線道路では、道路の形状、 安全対策というハード面に問題が多いことがあります。 その改善は、交通行政上の問題であるものの、自治会が交通事故多発地帯の 原因を調査したり、住民への啓発活動を行ったり、信号やガードレールの設置 を行政に要望することなどは、自治会の大切な役割となります。 要望先が不明な場合などには、まち未来創造室(☎20-5230)にお問い合わせ ください。要望先をご案内します。

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23 Q7.自治会区域内の私有地に蜂の巣ができたと会員から報告があったのですが、 市で撤去してもらえるのでしょうか。 A7. 福井市では、私有地での蜂・蛇の駆除(費用補助を含む)は行っておりませ ん。電話帳などで「害虫駆除」「便利屋」等の業者をお探しのうえ直接、業者 にご相談ください。なお、費用は全額依頼者の負担となります。 公園や道路など公共の場所であれば、行政の担当部署にて対応できる場合が ありますので、まち未来創造室(☎20-5230)までお問い合わせください。 A8. 空き家というだけでは問題となることはありませんが、周囲の住環境に悪影 響を及ぼす場合は、所有者自らが対処する必要があります。 空き家の所有名義人が死亡し、連絡先が不明な場合に市では、戸籍謄本等に より相続人を調査し、相続人全員に対して管理等をお願いすることができる場 合がありますので、福井市住宅政策課(☎20-5571)までお問い合わせくださ い。 A9. 万が一、空き家に関する問題が発生した場合には、関係者にすぐ連絡が取 れることで、迅速な解決につながることがあります。 そのため、入院などで長期間留守にするときは、隣近所などに連絡先を伝 えておくなど、住んでいるうちから、コミュニケーションを図り、空き家の 所在や所有者は誰なのか、安全上の問題はないのかといった情報を自治会内 で共有しておくことが大切です。 また、老朽危険化した空き家を除却し、跡地を地元防災力の向上やポケッ トパークの整備などのコミュニティ活性化等に資する空間として自治会が 一定期間管理を行う場合に、補助があります。詳しくは、福井市住宅政策課 (☎20-5571)までお問い合わせください。 Q8.自治会区域内の空き家の隣に住む会員から、空き家が放置されたままとなっ ており不安であると意見がありました。所有者の方は一人暮らしの高齢者で数 年前に亡くなり、誰に空き家の管理を申し入れたらよいのかわかりません。ど のように対応したらよいでしょうか。 Q9.自治会区域内に空き家が増加しています。自治会として何かできることは ありますか。

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24 Q10.自治会区域内に新たに飲食店ができたのですが、夜間の騒ぎ声がうるさく、 会員から対策をするよう働きかけて欲しいとの意見が出ました。どのように 対応したらよいでしょうか。 A10. 自治会は、行政に対して地域住民の意見を伝える代表機関であり、行政以 外の第三者に対しても、住民を代表する立場にあります。 個人がそのお店に苦情を言っても、意に介されないような場合でも、自治 会としての意見を伝えれば、その地域の住民の総意として捉えられ、大きな 効果をもたらすことがあります。 必ずしも飲食店側が、問題を完全に解消するに至るとは限りませんが、基 本的には、可能な限り対応してもらえるはずです。しかし、最初から敵対的 な考え方で飲食店側に働きかけると、大きなトラブルになりかねません。自 治会長1人で話し合いに行くのではなく、役員複数名で粘り強く対話するこ とがよいのではないでしょうか。 働きかけの方法は様々ですが、こういった問題解決のための行動も自治会 の大きな役割であると言えます。 Q11.自治会予算の繰越額が大きくて困っています。自治会費に基準はあるのでし ょうか。 A11. 自治会費は各自治会の規約によって定められるもので、自治会によって 様々で、特に基準はありません。傾向として、会員の世帯数の大小と活動の 内容によって決められているようです。金額に関しては、すべて一律で同額 というところと、持家と借家で区別しているところ、店や事業所に割り増し の会費を求めているところなどいろいろあるようです。 自治会費を決めるときは、活動内容に見合った必要な額を決めるという順 序になるので、繰越金が大きな場合は収支のバランスが取れるように、金額 を見直すことが必要でしょう。

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25 Q12.自治会活動を円滑に行うために、インターネットのサービスを活用してどん なことができるでしょうか? A12. 近年のインターネットの普及により、社会は著しい変化を遂げ、今や日常 生活でもインターネットは欠かせないものとなっています。 特に、携帯電話のメールなどは、利用できる方も多く、すでに自治会役員 間の連絡などに活用されている方も多いと思います。メーリングリストを作 成すれば、登録者への一斉メールなどでイベントの内容を通知したり、イベ ント当日の悪天候による中止なども、電話連絡網よりも素早くお知らせする ことができます。 最近では、Facebook などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サー ビス)を利用して自治会のページを立ち上げ、活動報告や意見交換に役立て ているところもあるようです。しかし、自治会員の全世帯が携帯電話やパソ コンを利用できる環境とは限りませんので、現状では補助的な利用とするこ とが望ましいですが、無料で使えるサービスも多いですし、災害時の緊急連 絡や安否確認などでの利用も考えられ、導入するメリットは大きいと思われ ます。自治会や連合会で協議して、積極的に取り組まれることをお勧めしま す。 Q13.自治会の運営や活動などについて、よその自治会でどのようにされているの かを参考にしたいのですが。 A13. 現在の自治会活動は多岐にわたり、その運営も複雑化していることもあり、 周辺の自治会との情報交換や連携が重要になっています。 最も基本的な情報交換の場としては、各地区において、地区自治会連合会 の集まりや、各地区公民館を中心とした各種地区活動における集まりがあり ます。地区内の連携を高めるためにも、それらの場で積極的に情報交換をし ていただきたいと思います。 市内自治会の全体にかかることや傾向などは、まち未来創造室(☎20-5230) においてお答えできることもございますので、活動などで気になることがあ ればお問い合わせください。 また、平成20年度、平成24年度に、市内の全自治会長に対して、自治 会活動などに関するアンケートを実施しました。 福井市ホームページ内 (http://www.city.fukui.lg.jp/kurasi/mati/jiti/jitikaityounope-ji.html) に結果を掲載していますので、こちらも参考にしてください。

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7.自治会と福井市との関係について

自治会は、地域の様々な課題を解決するために、その地域に住む人々により組織さ れた任意の団体であり、行政と対等な立場で互いに連携・協働しながらまちづくりを 行っている地域独自の組織です。 自治会から市に対しては、道路照明の設置、道路・河川の整備などの要望や市政に 対するご意見等をいただいております。逆に、市から自治会に対しては、市政広報紙 などの広報物の配布・回覧や防災情報の伝達など、円滑な行政運営にかかる業務をお 願いしています。

市から自治会にお願いしている業務

福井市から自治会にお願いしている主なものをご紹介いたします。 ①行政嘱託員(自治会嘱託員) 〈担当:まち未来創造室(市役所本館3 階)☎20-5230〉 市政の円滑な運営と市民との連絡調整を図るとともに、市民協働のまちづくり を推進するため、自治会内での連絡調整役を担う行政嘱託員を、自治会の代表者 にお願いしています。行政嘱託員の主な業務は、次のとおりです。 ■地域住民と市との連絡調整 ■行政事務を円滑に実施するために、市と地域住民との連絡調整役として、地 域住民への協力依頼や意見の取りまとめ等 ■年22回発行している市政広報「ふくい」、及び行政からのお知らせチラシ 等の配布・回覧 *自治会の配布・回覧世帯数に変更があったときは、自治会加入・退会届 のご提出と併せて、各地区公民館へご連絡をお願いします。 ■災害時における地域住民への情報の伝達及び地域住民の安全確保への協力 並びに被災状況等の調査 *震災や水害などの災害発生時あるいは発生が予想される場合に、市がテ レビやラジオ、防災情報メール、広報車、防災行政無線等を使用し災害 情報を配信します。特に避難所を開設する場合などは、地区自治会連合 会長や公民館長に対して連絡を行います。それらの情報を地域住民にご 伝達をお願いします。また、被災時においては住民の安全確保、初期活 動、避難誘導の補助等ご協力をお願いします。また、り災証明書を発行 する際に、自治会長の確認を要する場合もありますので、被災状況の調 査等へのご協力をお願いします。

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27 ②避難行動要支援者避難支援 〈担当:危機管理室(市役所本館3 階)☎20-5234〉 福井市避難支援プランとは、「災害が発生したときやそのおそれがあるときに、 支援が必要な高齢者や障がい者の方(避難行動要支援者)に対し、情報の伝達や 避難などの手助けが地域の中で速やかに安全に行われるための仕組み」を地域で つくる制度です。 市では、制度に申請された方の名簿やリスト(避難行動要支援者名簿・リスト) を自治会ごとに作成し、自治会長・民生児童委員・自主防災会長など関係者に配 布します。 この制度で自治会長にお願いしたい内容は、次のとおりです。 ■避難行動要支援者名簿・リストの保管、引継ぎ ■制度に登録された避難行動要支援者に対する日頃からの声掛け、避難支援プ ラン作成の検討 ■自治会内で制度へ登録したほうが良いと思う対象者への登録呼びかけ等 なお、この制度は自治会長が災害時に必ずしも避難行動要支援者の救助をしな ければならないといった責任を負うものではなく、地域全体で避難行動要支援者 の避難を支援していくためのものであり、平常時から地域のつながりを強めるこ とが重要です。 ③青少年育成推進員の推薦 〈担当:青少年課(市役所本館6 階)☎20-5418〉 青少年育成福井市民会議(以下「市民会議」とします。)では、公民館区を単 位とした49支部と連携し、地域に根ざした青少年育成活動の推進者として自治 会ごとに青少年育成推進員の設置をお願いしております。 青少年育成推進員は、各自治会長からご推薦いただき、福井市長と市民会議会 長の連名で委嘱しております。 青少年育成推進員にお願いする主な活動は、次のとおりです。 ■地域住民への青少年健全育成に関する意識の啓発の推進 ■「地域の子どもは地域で守り育てる」という意識の啓発 ■子どもが参加する行事への積極的参加 ■地域に根ざした青少年健全育成活動の推進と青少年健全育成運動 *青少年育成福井市民会議支部で取り組む各種活動への参加と「家庭の日 (毎月第3日曜日)」、「青少年育成の日(毎月15日)」など、県や市、 地域社会で取り組まれる運動の自治会や家庭への浸透 ■青少年のための環境浄化 *青少年の安心安全のため、関係機関と連携して危険箇所などを点検

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28 ■研修会、会議および行事への参加 *青少年育成推進員としての資質向上のため、市民会議支部から案内があ る研修会、会議、行事への積極的な参加 (注意)青少年育成推進員は、ボランティアとして活動をお願いするものです。 ④福井市を美しくする運動 〈担当:生涯学習室(市役所本館6 階)☎20-5361〉 不死鳥のねがい(福井市市民憲章)「3 すすんで くふうをこらし 清潔で 美しいまちを つくりましょう」の趣旨に基づき、春、夏、秋・冬に「福井市を 美しくする運動」を実施しています。 これは、福井市自治会連合会・福井を美しくする会連絡協議会及び不死鳥のね がい(福井市市民憲章)推進協議会の主唱により、清潔で美しいまちづくりのた めの「市民一斉清掃運動」を行っていただくものです。各地域の実情に応じた活 動をお願いします。 自治会ごとに、地域の実情に応じた頻度や内容で、ボランティアによる清掃活 動をお願いします。 さらに、本年は「福井しあわせ元気」国体・障害者スポーツ大会に訪れる方を きれいなまちでおもてなしするため、9月に「国体・障スポ前の福井市を美しく する運動」として、ごみ拾い等の簡単な清掃活動を呼びかけます。  実施期間 運動名 実施期間 春の福井市を美しくする運動 3月 第2日曜日から第3日曜日まで 夏の福井市を美しくする運動 7月 秋・冬の福井市を美しくする運動 11月 国体・障スポ前の福井市を美しくする運動 ※ 平成30年度のみの実施です。 9月2日(日)から同月9日(日)まで  実施内容 町内の道路のごみ拾い、公園の草刈、側溝の清掃など  そ の 他 ※ 家庭のごみは対象ではありません。 ※ ごみの処理等に関する詳細については、各実施期間前に配布文書でお知 らせいたします。

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29 ⑤総合防災訓練 〈担当:消防局 救急救助課(防災センター4 階)☎20-3998) 地震災害発生時の防災活動を的確かつ円滑に実施するためには、行政をはじめ とする防災関係機関の対応に加え、地域住民の自主的な活動が重要となります。 福井市では、毎年6月に市内各地区において総合防災訓練を行っております。 住民自らの「自分の命は自分で守る」、「自分たちのまちは自分たちで守る」とい う行動力と、地震に対する知識向上のため、地域住民の積極的な訓練参加に協力 をお願いします。

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8.行政嘱託員に関するQ&A

Q1.自治会長になり、市から行政嘱託員として委嘱されました。報償金が支払われ るということですが、どのような性質のものですか。 A1. 福井市では自治会の代表者に、行政嘱託員を委嘱しています。報償金につい ては、自治会に対するものではなく、行政嘱託員個人に対する給与扱いとなり ますので使途は自由です。また、給与所得として源泉徴収を行っていますが、 他の所得との兼ね合いや報酬の額によっては確定申告が必要な場合がありま すので、ご注意ください。 Q2.行政嘱託員として委嘱を受けると、特別職非常勤職員の身分になるという 説明を受けました。自治会長あるいは行政嘱託員として、選挙運動をすると 違法となるのでしょうか。 A2. 地域の代表者である自治会長として、一般の個人よりも慎重であるべきであ ると考えますが、自治会長個人として特定の候補者を応援するなどの選挙運動 を行うことは問題ありません。 行政嘱託員の身分は、特別職非常勤職員となりますが、一般の地方公務員と は違い、選挙運動などについて地方公務員法上の政治的行為の制限はありませ ん。ただし、「行政嘱託員としての地位を利用した選挙運動」は、公職選挙法 において違反となるおそれがあります。 例えば、市政広報等の市からの配布物を配布することは行政嘱託員への委嘱 業務であるため、その際に各戸で特定候補者への投票を促すことは違法性が強 いものとみなされるでしょう。 行政嘱託員としての業務範囲を確認し、地位利用にあたらないよう注意して いただければ、選挙運動について問題はありません。また、選挙の際には、地 域の代表者である自治会長に対して、候補者や支援者からのさまざまな依頼が あるようです。ご不安な点・ご不明な点ございましたら、福井市選挙管理委員 会事務局(☎20-5545)までお問い合わせください。

参照

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