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自主課題研究・モデリング言語 krtUML の調査

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Academic year: 2021

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自主課題研究・モデリング言語 krtUML の調査

3年016 越田彰太

1 目的

近年は、リアルタイムシステム開発における動作 検証の必要性が増加しているが、その一方で、従来 のモデル化では動作検証可能な形にするのは困難で ある。この研究では、動作検証が容易なモデリング 言語について調査を行った。

2 調査方法

オブジェクト指向モデル言語であるUMLについ て文献[2][3]を読み、理解する。それをふまえた上 で、リアルタイムモデル言語であるkrtUMLに関 する論文[1]を読み、両者をリアルタイム組み込み システムの表現に適しているかという観点から比較 する。

3 結果・考察及び得られたもの

UMLは幅広い用途を想定しているため、クラス 図やステートマシン図などによりいろいろな状況を 表すことができるが、その反面、リアルタイムシス テムを動作検証のために表現するなどの細かく特殊 な表現は不可能であった。

一方、krtUMLUMLのサブセットであるが、

初めからリアルタイムシステム検証のために設計さ れているため、細かく表現することができる。具体 的には、各オブジェクトがステートマシンを持つた め、、その遷移時に発生する信号が他のオブジェク トにも影響を与え、その連鎖によってシステム全体 を表現するという仕組みを表現することができる。

これは、状態遷移モデルを検査する、UPPAAL の従来のモデル検査ツールにおける表現とよく似て いる。

そのため、krtUMLを使ってシステムを設計す

れば、特別に意識しなくても、モデル検査のため に最適化されている事になり、便利である。また、

krtUMLを用いて既存の UMLによる LEGO ボットソフトウェアのクラス図を変換したが、図を 用いて表現する場合は、各通信のやり取りを書き入 れると図が大変複雑な物となってしまい、可読性が 損なわれてしまうことが分かった。そのため、シス テムを説明する際などのわかりやすさの点では、既 存のUMLによる表現が有利である。

4 まとめ・今後の課題

以上のことから、同じリアルタイムシステムを モデル化しても、UML のクラス図は可読性に優 れ、、krtUMLの図は細かい表現力に優れることが 分かった。

今後は、今回良く理解することができなかった通 信関係の仕様について掘り下げ、krtUML図の可 読性を向上させることを考えると共に、実際にリア ルタイムシステムの設計をkrtUMLを用いて行い、

動作検証をしてみたい。

参考文献

[1] Werner Damm, Bernhard Jasko, Amir Pnueli, Angelika VotintsevaA discrete-time UML se- mantics for concurrency and comunication in safety-critical applications. Science of Com- puter Programming 55 (2005)

[2] グラディ・ブーチ 『UMLユーザーガイド』( アソン・エデュケーション, 1999)

[3] Dan Pilone, Neil Pitman 『UML 2.0クイッ クリファレンス』(オライリー・ジャパン, 2006)

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