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2016年3月期用 3月末改訂版 公表済みであるが未適用のIFRSs

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公表日:2016 年 4 月 1 日

2016 年 3 月期用

公表されているが、未だ適用されていない

IFRSs の一覧

2016 年 3 月 31 日現在)

1.本資料の目的 本資料は、IAS 第8号「会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬」で求められる、公表されているが未 だ適用されていない IFRSs に関する開示への対応を目的として、2016年3月期決算会社を前提に、こ れらの新しいIFRSs の概要を強制適用年度ごとにまとめ、開示例を示したものである。 2.関連する開示規定 IAS 第8号「会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬」では、以下の開示を企業に要求している。 IAS 第8号からの抜粋: 30 企業が、発行はされているが、まだ有効となっていない新しいIFRS を適用していない場合には、 企業は次の事項を開示しなければならない。 (a) その事実 (b) 新しい IFRS の適用が適用初年度における企業の財務諸表に及ぼす、起こり得る影響の評 価に関連性のある、既知の又は合理的に見積可能な情報 31 第30項に準拠するにあたり、企業は次の事項を開示することを検討する。 (a) 新しい IFRS の名称 (b) 目前に迫っている会計方針の変更又は変更の内容 (c) その IFRS の適用が要求される日付 (d) 企業がその IFRS の適用開始を予定している日付 (e) 次のいずれか (i) その IFRS の適用開始が企業の財務諸表に及ぼすと予想される影響についての検討 (ii) その影響が不明であるか又は合理的に見積れない場合には、その旨の説明

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3.公表されているが、未だ適用されていない IFRSs の一覧(2016 年 3 月期用) 留意事項: 下記表は、2016 年 3 月 31 日時点で公表されている IFRSs を掲載している。 ①翌期(2017 年 3 月期)から強制適用される IFRSs 名称 公表日 適用日 早期適用の可否 関連する当法人の 日本語解説資料 ► IFRS 第 14 号「規制繰延勘定」 ► 2014 年 1 月公表 ► 2016 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 IFRS Developments 72 号「IASBが規制繰延勘定に 関 す る 過 度 的 基 準 と し て IFRS14号を公表」 ► IFRS 第 11 号「共同支配の取決め」の 改訂-共同支配事業に対する持分取 得の会計処理 ► 2014 年 5 月公表 ► 2016 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 2016331日に終了 す る 会 計 年 度 に 関 す る IFRS による 決算上の留意 点・IFRS アップデート(以下 IFRSアップデート 2015年 度) P11 ► IAS 第 16 号「有形固定資産」及び IAS 第38 号「無形資産」の改訂-許容され る減価償却及び償却方法の明確化 ► 2014 年 5 月公表 ► 2016 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 IFRS Developments 78 号「IASB が収益を基礎とし た減価償却を禁止」 ► IAS 第 16 号「有形固定資産」及び IAS 第41 号「農業」の改訂-農業:果実生 成型植物 ► 2014 年 6 月公表 ► 2016 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 IFRS Developments 84 号「果実生成型植物-新し い規定」 ► IAS 第 27 号「個別財務諸表」の改訂- 個別財務諸表における持分法 ► 2014 年 8 月公表 ► 2016 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 IFRS アップデート 2015年 度,P15 ► IFRS の年次改善(2012-2014 年サイ クル) ► 2014 年 9 月公表 ► 2016 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 IFRS Developments 91 号 「 IASB が 年 次 改 善 2012-2014 サイクルを公 表」 ► IAS 第 1 号「財務諸表の表示」の改訂 -開示イニシアティブ ► 2014 年 12 月公表 ► 2016 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 IFRS Developments 98 号「IASB の開示イニシアテ ィブに進展」 ► IFRS 第 10 号「連結財務諸表」、IFRS 第 12 号「他の事業体への関与の開 示」及びIAS 第 28 号「関連会社及びジ ョイント・ベンチャーに対する投資」の改 訂-投資企業:連結の例外の適用 ► 2014 年 12 月公表 ► 2016 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 IFRS Developments 97 号「IASBが投資企業の連結 の 例 外 に 対 す る 改 訂 を 公 表」

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②翌々期(2018 年 3 月期)から強制適用される IFRSs 名称 公表日 適用日 早期適用の可否 関連する当法人の 日本語解説資料 ► IAS 第 12 号「法人所得税」の改訂-未 実現損失に係る繰延税金資産の認識 ► 2016 年 1 月公表 ► 2017 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 ► 公正価値で測定される 負債性金融商品の未実 現損失に係る繰延税金 資産の会計処理が明確 化された。 ► IAS 第 7 号「キャッシュ・フロー計算書」 の改訂-開示イニシアティブ ► 2016 年 1 月公表 ► 2017 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 ► 財務諸表利用者が財務 活動から生じた負債の 変動(キャッシュ・フロー の 変 動 を 伴 う も の 及 び 伴わないものの両方を 含む)を評価できるよう にするための情報の提 供が求められる。 ► 当該開示規定を満たす ための 1 つの方法とし て、財務活動から生じた 負債の期首残高から期 末残高までの調整表を 開示することが例示され ている。 ③2019 年 3 月期から強制適用される IFRSs 名称 公表日 適用日 早期適用の可否 関連する当法人の 日本語解説資料 ► IFRS 第 15 号「顧客との契約から生じ る収益」 ► 2014 年 5 月公表 (2015 年 9 月改訂) ► 2018 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 IFRS Developments 80 号「IASBFASB が新たな 収益認識基準を公表」 IFRS Developments 110号「IASBが新たな収益 認識基準の適用を1年延期 することを決定」 ► IFRS 第 9 号「金融商品」(完成版) ► 2014 年 7 月公表 ► 2018 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 ※IFRS 第 9 号「金融商品」 (完成版)の公表により、完成 版以外のIFRS 第 9 号(2009 年版、2010 年版及び 2013 年版)は、それを最初に適用 する日が2015 年 2 月 1 日よ り前である場合を除いて、早 期適用することができなくなっ ている。 IFRS アップデート 2015年 度,P8-9

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④2020 年 3 月期から強制適用される IFRSs 名称 公表日 適用日 早期適用の可否 関連する当法人の 日本語解説資料 ► IFRS 第 16 号「リース」 ► 2016 年 1 月公表 ► 2019 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早 期 適 用 は 認 め ら れ る が、IFRS 第 15 号をすでに 適用しているか、IFRS 第 16 号と同日に適用する必 要がある。 IFRS Developments 117 号「IASB が新たなリー ス基準を公表」 ⑤適用日が無期限に延期されているIFRSs 名称 公表日 適用日 早期適用の可否 関連する当法人の 日本語解説資料 ► IFRS 第 10 号「連結財務諸表」及び IAS 第28 号「関連会社及びジョイント・ベン チャーに対する投資」の改訂-投資者 とその関連会社又はジョイント・ベンチ ャーの間での資産の売却又は拠出 ► 2014 年 9 月公表 (2015 年 12 月改訂) ► 2015 年 12 月に、IASB は本改訂の発効日を、持 分法会計に関するリサー チ・プロジェクトの結果が 出るまで無期限に延期し た。 ► 早期適用は引き続き認め られている。 IFRS アップデート 2015年 度,P10 (参考)⑥当期(2016 年 3 月期)から既に強制適用されている IFRSs 名称 公表日 適用日 早期適用の可否 関連する当法人の 日本語解説資料 ► IAS 第 19 号「従業員給付」の改訂-確 定給付制度:従業員拠出 ► 2013 年 11 月公表 ► 2014 年 7 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 IFRS アップデート 2015年 度,P15 ► IFRS の年次改善(2010-2012 年サイ クル) ► 2013 年 12 月公表 ► 2014 年 7 月 1 日以降開 始事業年度から適用※ ► 早期適用可 ※ただし、結論の根拠のみに 影響を及ぼす項目は即時発 効 IFRS Developments 71 号「IASB2つのサイクル のIFRS年次改善を公表」 ► IFRS の年次改善(2011-2013 年サイ クル) ► 2013 年 12 月公表 ► 2014 年 7 月 1 日以降開 始事業年度から適用※ ► 早期適用可 ※ただし、結論の根拠のみに 影響を及ぼす項目は即時発 効 IFRS Developments 71 号「IASB2つのサイクル のIFRS年次改善を公表」

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(参考) ⑦前期(2015 年 3 月期)から既に強制適用されている IFRSs 名称 公表日 適用日 早期適用の可否 関連する当法人の 日本語解説資料 ► IAS 第 32 号「金融商品:表示(改訂)」 -金融資産と金融負債の相殺 ► 2011 年 12 月公表 ► 2014 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 2015331日に終 了する 会計年度に関す るIFRSによる 決算上の 留意点・IFRSアップデー ト(以下IFRSアップデー ト 2014年度),P15 ► IFRS 第 10 号「連結財務諸表」、IFRS 第 12 号「他の企業への関与の開示」 及びIAS 第 27 号「個別財務諸表」の改 訂」-投資企業 ► 2012 年 10 月公表 ► 2014 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 IFRSアップデート 2014 年度,P9 ► IFRIC 第 21 号「賦課金」 ► 2013 年 5 月公表 ► 2014 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 IFRSアップデート 2014 年度,P16 ► IAS 第 36 号「資産の減損」の改訂-非 金融資産の回収可能価額の開示 ► 2013 年 5 月公表 ► 2014 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► IFRS 第 13 号の適用を前 提に早期適用可 IFRSアップデート 2014 年度,P15 ► IAS 第 39 号「金融商品:認識及び測 定」の改訂-デリバティブのノベーショ ン(更改)とヘッジ会計の継続 ► 2013 年 6 月公表 ► 2014 年 1 月 1 日以降開 始事業年度から適用 ► 早期適用可 IFRSアップデート 2014 年度,P16 4.関連する当法人解説資料 2015331日に終了する会計年度に関するIFRSによる決算上の留意点・ IFRSアップデート 2014年度 http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/issue/ifrs-others/other/year-end-update-2015-03-31.html 2016331日に終了する会計年度に関するIFRSによる決算上の留意点・ IFRSアップデート 2015年度 http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/issue/ifrs-others/other/year-end-update-2016-03-31.html IFRS Developments 68号「新たなヘッジ会計基準の完成~IFRS9(2013年)の公表

http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/issue/ifrs-developments/2013-11-02-68.html

IFRS Developments 71号「IASB2つのサイクルのIFRS年次改善を公表」

http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/ifrs-commentary/ifrs-developments/2013-12-02-71.html

IFRS Developments 72号「IASBが規制繰延勘定に関する過度的基準としてIFRS14号を 公表」

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IFRS Developments 78号「IASBが収益を基礎とした減価償却を禁止」」

http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/issue/ifrs-developments/2014-05-22-78.html

IFRS Developments 80号「IASBFASBが新たな収益認識基準を公表」

http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/issue/ifrs-developments/2014-05-29-80.htmlIFRS Developments 84号「果実生成型植物-新しい規定」

http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/issue/ifrs-developments/2014-07-01-84.html

IFRS Developments 86号「IASBIFRS9号「金融商品」を公表-分類及び測定」

http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/issue/ifrs-developments/2014-07-04-86.html IFRS Developments 87号「IFRS9号「金融商品」(予想信用損失)の公表」

http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/issue/ifrs-developments/2014-08-01-87.html

IFRS Developments 91号「IASBが年次改善2012-2014サイクルを公表」

http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/issue/ifrs-developments/2014-09-03-91.html

IFRS Developments 97号「IASBが投資企業の連結の例外に対する改訂を公表」

http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/issue/ifrs-developments/2014-12-02-97.html IFRS Developments 98号「IASBの開示イニシアティブに進展」

http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/issue/ifrs-developments/2014-12-03-98.html

IFRS Developments110号「IASBが新たな収益認識基準の適用を1年延期することを決定」 http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/issue/ifrs-developments/2015-07-02-110.html

IFRS Developments117号「IASBが新たなリース基準を公表」

http://www.shinnihon.or.jp/services/ifrs/issue/ifrs-developments/2016-01-117.html 5.IAS 第 8 号 30-31 項に基づく開示の記載例 留意事項: ► 以下の記載例は架空の会社を前提としたものであり、実際の記載にあたっては各社の状況に基づ き記載事項を検討する必要がある。 ► 2016 年 3 月期を対象とした開示例であり、すべての IFRSs に関して早期適用は一切行わない前 提で記載している。 開示例: 未発効の公表済基準 当グループの財務諸表の公表日時点において公表済みであるが、未発効の基準は以下のとおりである。 当該リストは、将来適用された時に開示、財政状態及び経営成績に影響を及ぼすと合理的に予想され る公表済みの基準及び解釈指針を示している。当グループはこれらの基準及び解釈指針をその発効日 から適用する予定である。 ► IFRS第14号「規制繰延勘定」

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IFRS第14号により、料金規制の対象となる企業は、IFRSの初度適用に際して、規制繰延勘定残高に 関する従前の会計基準の大部分を引き継ぐことができる。IFRS第14号を適用する企業は、規制繰延勘 定残高を連結財政状態計算書において個別の表示科目とし、当該勘定残高の増減額を純損益及びそ の他の包括利益計算書において個別の表示科目とする。IFRS第14号では、料金規制の内容、それに 関連して生じるリスク、料金規制が企業の財務諸表に及ぼす影響を開示することが求められる。 当グループはすでにIFRSに従って財務諸表を作成しており、本基準が適用されることはない。本基準は、 2016年1月1日以降に開始する事業年度から適用される。 ► IFRS第11号「共同支配の取決め」の改訂-共同支配事業に対する持分取得の会計処理 IFRS 第 11 号の改訂により、共同支配事業に対する持分を取得し、その共同支配事業が IFRS 第 3 号 「企業結合」における「事業」の定義を満たす場合には、当該取得に関する会計処理及び開示は、IFRS 第3 号及び他の IFRS における企業結合に関連する規定に従うことになった。 本改訂による影響は現在評価中である。本改訂は 2016 年 1 月 1 日以降に開始する事業年度から適 用される。 ► IAS第16号「有形固定資産」及びIAS第38号「無形資産」の改訂-許容される減価償却及び償却 方法の明確化 IAS 第 16 号及び IAS 第 38 号の改訂により、有形固定資産に関して収益を基礎とした減価償却の使用 が禁止されるとともに、無形資産に関しても収益を基礎とした償却の使用は一部の限定的な状況を除き、 禁止されることになった。 本改訂は、当グループの財政状態又は経営成績に影響を及ぼさないと見込まれる。本改訂は2016 年 1 月 1 日以降に開始する事業年度から適用される。 ► IAS第16号「有形固定資産」及びIAS第41号「農業」の改訂-果実生成型の植物

IAS 第 16 号及び IAS 第 41 号の改訂により、果実生成型植物の定義を満たす生物資産は、IAS 第 41 号の適用範囲ではなくなり、代わりにIAS 第 16 号が適用されることになった。果実生成型植物に関する、 当初認識後の測定は、IAS 第 16 号に従い、成熟前は取得原価累計額で、成熟後は原価モデル又は再 評価モデルのいずれかを用いて行われる。 また、本改訂は、「果実生成型植物で収穫される果実は引 き続きIAS 第 41 号の対象となり、販売費用控除後の公正価値で測定される。」と定めている。果実生成 型植物に関する政府補助金には、IAS 第 20 号「政府補助金の会計処理及び政府援助の開示」が適用 される。 当グループには果実生成型植物が存在しないため、本改訂は当グループの財政状態又は経営成績に 影響を及ぼさないと見込まれる。本改訂は、2016 年 1 月 1 日以降に開始する事業年度から適用され る。 ► IAS第27号「個別財務諸表」の改訂-個別財務諸表における持分法 IAS 第 27 号の改訂により、企業は、個別財務諸表において子会社、ジョイント・ベンチャー及び関連会 社に対する投資の会計処理に持分法を使用することができるようになった。すでに個別財務諸表におい

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て IFRS を適用している企業が、持分法への変更を選択する場合には、当該変更を遡及適用する必要 がある。個別財務諸表において持分法を選択するIFRS 初度適用企業は、IFRS への移行日から持分法 の適用が求められることになる。 本改訂は、当グループの財政状態又は経営成績に影響を及ぼさないと見込まれる。本改訂は、2016 年1 月 1 日以降に開始するする事業年度から適用される。 ► IFRSの年次改善(2012‐2014年サイクル) 本年次改善により、以下の改訂が行われた。  処分方法の変更(IFRS第5号の改訂)  サービシング契約(IFRS第7号の改訂)  相殺に関する開示の要約期中財務諸表への適用可能性(IFRS第7号の改訂)  割引率:地域市場の論点(IAS第19号の改訂)  「期中財務報告書の他の部分」での情報の開示(IAS第34号の改訂) 本改訂は、当グループの財政状態又は経営成績に重要な影響を及ぼさないと見込まれる。本改訂は 2016 年 1 月 1 日以降に開始する事業年度から適用される。 ► IAS第1号「財務諸表の表示」の改訂-開示イニシアティブ IAS 第 1 号の改訂により、以下について明確化された。  IAS第1号における重要性の規定  純損益及びその他の包括利益計算書と財政状態計算書において表示項目の分解を行うこと ができる。  企業が財務諸表の注記を作成するときに、その順番を柔軟に決定することができる。  持分法で会計処理する関連会社及びジョイント・ベンチャーのその他の包括利益に関する持 分は、事後的に純損益に組替調整(リサイクリング)される項目とされない項目に区分し、それ ぞれを合算して単一の表示科目として表示しなければならない。 さらに、本改訂により、財政状態計算書ならびに純損益及びその他の包括利益計算書に追加の小計を 表示する場合に適用する規定が明確化された。 本改訂は、IFRS で定められた表示及び開示の規定を満たす上での判断を行う際に役立てることを意図 したものであり、当グループが行う認識及び測定に影響を及ぼすことはない。本改訂は2016 年 1 月 1 日以降に開始する事業年度から適用される。 ► IFRS第10号「連結財務諸表」、IFRS第12号「他の事業体への関与の開示」及びIAS第28号「関連 会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資」の改訂-投資企業:連結の例外の適用 IFRS 第 10 号の改訂により、IFRS 第 10 号第 4 項に定められる連結財務諸表の作成の免除は、投資

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企業がその子会社のすべてを公正価値で測定している場合における、その投資企業の子会社である親 会社に対しても適用されることが明確化された。さらに、投資企業の子会社のうち、それ自体は投資企 業ではなく、かつ投資企業に支援サービスを提供している子会社だけが連結されることが明確化された。 投資企業のその他のすべての子会社は公正価値で測定される。 また、IAS 第 28 号の改訂により、投資者は、持分法を適用する際、投資企業である関連会社又はジョイ ント・ベンチャーがその子会社に対する持分に対して適用した公正価値測定をそのまま維持できることに なった。 本改訂による影響は現在評価中である。本改訂は 2016 年 1 月 1 日以降に開始する事業年度から適 用される。 ► IAS第12号「法人所得税」の改訂-未実現損失に係る繰延税金資産の認識 IAS 第 12 号の改訂により、公正価値で測定される負債性金融商品の未実現損失に係る繰延税金資産 の会計処理が明確化された。 本改訂は、当グループの財政状態又は経営成績に影響を及ぼさないと見込まれる。本改訂は、2017 年1 月 1 日以降に開始する事業年度から適用される。 ► IAS第7号「キャッシュ・フロー計算書」の改訂-開示イニシアティブ IAS 第 7 号の改訂により、キャッシュ・フローの変動を伴うもの及び伴わないものの両方を含む、財務活 動から生じた負債の変動を財務諸表利用者が評価できるようにするための情報の開示が求められるこ ととなった。 本改訂は、当グループが行う認識及び測定に影響を及ぼすことはない。本改訂は、2017 年 1 月 1 日以 降に開始する事業年度から適用される。 ► IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」 IFRS第15号は、収益に関する現行の会計基準であるIAS第18号及びIAS第11号、ならびに関連する 現行の解釈指針に置き換わる新基準であり、一部の例外を除き、すべての顧客との契約から生じる収 益に適用される。IFRS第15号の基本原則は、収益は約定した財又はサービスの顧客への移転を表す ように、また当該財又はサービスと交換に企業が権利を得ると見込む対価を反映した金額で認識するこ とである。 当該基本原則は、①顧客との契約の特定、②契約における履行義務の識別、③取引価格の決定、④取 引価格の履行義務への配分及び⑤履行義務を充足した時点での(又は充足するに応じた)収益の認 識、という5つのステップから構成されるモデルにより適用される。 また収益の種類ごとの金額、契約残高に関する情報、残存する履行義務の金額及び経営者が行った重 要な判断の内容など、より広範囲にわたる収益に関する開示が求められる。 IFRS 第 15 号の適用による影響は現在評価中である。IFRS 第 15 号は 2018 年 1 月 1 日以降に開始 する事業年度から適用される。 ► IFRS第9号「金融商品」

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IASB は 2014 年 7 月に IFRS 第 9 号「金融商品」の完成版を公表した。これは金融商品に関するすべ てのフェーズを組込み、IAS 第 39 号「金融商品:認識及び測定」、並びに、すべての IFRS 第 9 号旧バ ージョンに置き換わる。IFRS 第 9 号は分類と測定、減損及びヘッジ会計に関し新たな規定を定めてい る。 IFRS 第 9 号の適用は、当グループの金融資産の分類及び測定に影響を及ぼすことになるであろうが、 金融負債の分類及び測定に影響を及ぼすことはないと見込まれる。IFRS 第 9 号は、2018 年 1 月 1 日 以降に開始する事業年度から適用される。遡及適用が求められるが、比較情報に関しては強制されな い。 ► IFRS第16号「リース」 IASB は 2016 年 1 月に IFRS 第 16 号「リース」を公表した。本基準は、リースの借手及び貸手におけ るリース契約の認識、測定、表示及び開示の原則を定めている。 IFRS 第 16 号において、リースの借手は、現行の基準である IAS 第 17 号「リース」において求められて いたファイナンス・リースとオペレーティング・リースの区分をせず、単一の会計モデルを使用することと なる。このモデルでは、リースの借手は、リース期間が12 ヵ月以内のリース及び原資産が少額であるリ ース以外のすべてのリース取引について、リースに関する資産と負債を認識することが求められる。貸 手の会計処理は現行のIAS 第 17 号の会計処理から基本的に変更されず、IAS 第 17 号と同じ原則を 用いて、すべてのリースをファイナンス・リース又はオペレーティング・リースに分類する。 IFRS 第 16 号の適用による影響は現在評価中である。IFRS 第 16 号は 2019 年 1 月 1 日以降に開始 する事業年度から適用される。 ► IFRS第10号「連結財務諸表」及びIAS第28号「関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資」 の改訂-投資者とその関連会社又はジョイント・ベンチャーの間での資産の売却又は拠出 IFRS 第 10 号及び IAS 第 28 号の改訂により、投資者と関連会社又はジョイント・ベンチャーとの間で、 IFRS 第 3 号「企業結合」で定義される事業を構成する資産の売却又は拠出が行われる場合、その結果 生じる利得又は損失は全額が認識されることになった。また、事業を構成しない資産の売却又は拠出が 行われる場合、その結果生じる利得又は損失は、当該関連会社又はジョイント・ベンチャーに対する関 連のない投資者の持分の範囲でのみ認識されることになった。 本改訂による影響は現在評価中である。本改訂の発効日は、IASB により持分法会計に関するリサー チ・プロジェクトの結果が出るまで無期限に延期されている。 以上

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⑤調査内容 2015年度 (2015年4月~2016年3月) 1年間の国内宿泊旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)の有無について.