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平成17年10月26日公表 住民監査請求監査一覧|岡山市|市政情報|政策・企画

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(1)

岡 監 第 4 7 4 号 平成1 7年10月26日

請 求 人 氏 名 省 略

岡山市監査 委員 広 瀬 慶 隆

同 石 川 敬 之

同 伏 見 源十郎

同 礒 谷 和 行

岡山市職員措置請求に係る監査の結果について(通知)

平成17 年8月29日付けで地方自 治法(昭和22年法律第67号 )第242条 第1項の規 定に基づき提出された岡山 市職員措置請求書について,監 査した結果を 同条第4項 の規定により下記のとおり 通知する。

第1 請求 の受付

1 請求 人の住所氏名 省略 2 請求 書の提出日

本件 請求書は,平成17年8月 29日に提出された。 3 請求 の要件審査

( 1) 本 件請求にあたっては,請求 人が主張する違法若しくは不当 に財産の管理 を怠 る事実について,これを証 する書面が不十分であったため ,

ア 北ふれあいセンター内軽 食喫茶室(5Fラウンジ)の行 政財産使用許 可に係る使用料,電気,水 道及び冷暖房に要する経費の徴 収未済を証す る書類

イ 北ふれあいセンター内軽 食喫茶に係る行政財産使用許可 期間満了後に 係る平成17年4月1日か ら退去日までの無許可使用に関 する使用料に 相当する損害金及び光熱水 費に係る徴収未済を証する書類

ウ 北ふれあいセンター内軽 食喫茶室前廊下の無許可使用に 係る不当利得 相当額の徴収未済を証する 書類

(2)

補正 を行うよう通知した。

( 2) こ の通知にしたがって,請求 人は平成17年9月20日に「 岡山市職員措 置請 求書の補正について(回答 )」(以下「補正書」という。 )を提出した。 ( 3) こ の 補 正 書 の 提出 に あ た っ て は, 第 1 の 3 の( 1) のア か ら ウ に 掲げ る 書 面

につ いて新たな事実を証する書 面の提出はなされなかったが, 補正書の記載 内容 から請求の趣旨及び理由が 判断できるものであると認めら れたので,請 求書 の補正はなされたものと判 断した。

( 4) 以 上の経過によって,本件請 求は,所要の法定要件を満たし ているものと 認め ,監査を行うものとした。

第2 請求 の要旨

請求人 が提出した「岡山市職員措 置請求書」による請求の要旨は ,次のとおり である。

1 北ふ れあいセンターの5階にあ る軽食喫茶室(ラウンジ)の使 用に関し,市 長は, 平成13年度から平成16 年度まで4年間,同一事業者に 許可を与えて いた。

2 本件 行政財産使用許可に関し, 平成17年5月2日付けで,北 ふれあいセン ター軽 食喫茶(ラウンジ)に係る 平成15年度以降の使用料,電 気,水道及び 冷暖房 に要した経費等の徴収(調 定・収納)に関する文書につい て,岡山市長 に対し ,岡山市情報公開条例に基 づく公文書開示請求を行ったと ころ,一部開 示拒否 の行政処分通知を受けた。 これは,条例の目的趣旨を逸脱 した違法不当 な非開 示処分といわなければなら ない。

3 市長 の公文書開示請求に係る非 開示処分は失当であり,これは とりも直さず, 滞納の 事実を隠蔽するための苦肉 の策と認められるものであり, 許可(使用) 条件違 反(使用料等不納)に対す る「許可の取り消し」「原状回 復命令」の処 分につ いて,適正な対応措置を怠 っていたものと推認できるもの である。 4 北ふ れあいセンターの軽食喫茶 室の行政財産使用許可に係る使 用料等の徴収

未済の 容認は違法であり,財産の 管理を怠る事実に当たるので, 市長は,岡山 市が被 った損害を補てんしなけれ ばならないものである。

(3)

示処分 と断ぜざるを得ないもので ある。

6 未納 を放置することは,まさし く,財産管理を怠るものである とともに,最 初の未 納時に許可条件に従って, 措置しなければならない許可の 取り消し及び 原状回 復命令をも怠った市長の責 任を問責しなければならないも のである。 7 使用 料等の不納若しくは滞納の 原因となった市長の行政財産無 許可使用の容

認によ り,財産管理を怠り,岡山 市が被った損害を市長は補てん しなければな らない ものである。

第3 監査 対象部局及び関係人

1 監査 対象部局 保健福祉局福 祉部福祉援護課 2 関 係 人 財団法人岡山 市ふれあい公社

第4 請求 人への証拠の提出及び陳述 の機会の付与

1 地方 自治法第242条第6項の 規定に基づき,平成17年10 月11日請求 人に対 して新たな証拠の提出及び 陳述の機会を与えたところ,主 として請求書 及び補 正書に係る陳述がなされた 。

2 陳述 の概略は,次のとおりであ った。

( 1) 北 ふれあいセンター内軽食喫 茶室の行政財産使用許可に係る 使用料,電気, 水道 及び冷暖房に要する経費, 同施設の行政財産使用許可期間 満了後に係る 平成 17年4月1日から退去日 までの無許可使用に関する使用 料に相当する 損害 金及び光熱水費,同施設前 廊下の無許可使用に係る不当利 得相当額等が 市に 納められていないことは, 市長が違法若しくは不当に財産 の管理を怠っ てい ることになり,その損害を 補てんしなければならないとい うのが,請求 人の 主張である。

( 2) 「 財 産 の 管 理 を怠 る 事 実 」 と いう の は , 第 4の 2 の ( 1) に 示 し た債 権 の 管 理を 怠る事実をいうものである 。

( 3) 市 に損害のあった事実,損害 発生日及び損害額を特定するこ とはできない が, 補正書にも示したとおり, 客観的・具体的資料を用いて状 況証拠を示す こと で住民監査請求の要件を満 たしているはずである。

第5 監査 の実施

措置 請求書,補正書及び関係書 類等を調査し,また,平成17 年10月11 日に関 係職員及び関係人の陳述の 聴取を行い,合議により慎重に 監査した。

(4)

第6 監査 の結果及び判断

監査の 結果,北ふれあいセンター 内軽食喫茶室の行政財産使用許 可に係る使用 料,電気 ,水道及び冷暖房に要する 経費,同施設の行政財産使用許 可期間満了後 に係る平 成17年4月1日から退去 日までの無許可使用に関する使 用料に相当す る損害金 及び光熱水費,同施設前廊 下の無許可使用に係る不当利得 相当額等の収 入未済の 容認状態が違法若しくは不 当に財産の管理を怠る事実であ るとして市長 にその損 害を補てんするように求め た本件請求には理由がないと判 断した。

以下, その理由について述べる。

1 請求 人の主張は,「使用料等は 収入未済となっており,市長が これを容認し ている ことは違法若しくは不当に 財産の管理を怠る事実である。 」と解した。 2 これ に対して,福祉援護課から は,「使用料等の収入未済が生 じてしまった ことに ついては遺憾に思うところ であるが,入居者には訪問督促 などを行い, 解消に 向けての努力を行ってきた 。北ふれあいセンター内軽食喫 茶室は利用者 の利便 性向上のための施設であり ,軽食喫茶室が営業されなけれ ば,イベント 等で多 くの来館者があった時には 北ふれあいセンター利用者に不 便をかけてし まうこ とになる。また,当時の入 居者が退去してしまうとその後 の営業をして もらう 業者を選定することはこれ までの経過を考えても相当の困 難が予想され る。こ うしたことから,すぐに退 去してもらうことができなかっ た。」などの 主張が なされた。

3 まず ,北ふれあいセンター使用 料等の収入未済について言及す る。

請求 人が今回の住民監査請求で 主張している使用料等の収入未 済額は,監査 した結 果,平成17年10月11 日現在で次のとおりとなってい る。

○ 収入 未済額の総額 2,17 4,920円

内訳 :( 1) 北ふれあいセンター 使用料 1,194,200 円 (平成16年2月分か ら平成17年3月分まで)

( 2) 同施設使用に係る私 用光熱水費 829,844 円 (平成15年6月分か ら平成17年5月分まで)

( 3) その他雑入(損害金 及び不当利得相当額) 15 0,876円 4 次に ,「違法若しくは不当に財 産の管理を怠る事実」とは何か について検討

する。

(5)

こ こでいう「財産」とは,地 方自治法第237条第1項に定 める「公有財 産, 物品及び債権並びに基金」 を指しているものと解される。

し たがって,「財産の管理」 とは「行政財産に当たる公の施 設の管理」で ある とか,「市が抱える使用料 等の債権管理」であると考える ことができる もの であり,このことは請求人 の主張とも合致している。

5 続い て,北ふれあいセンター使 用料等の収入未済の容認状態が ,違法若しく は不当 に財産の管理を怠る事実に 当たるかどうかについて検討す る。

( 1) 請 求人は,行政財産使用許可 書の使用条件に違反して使用料 等が収入され ず, 未納を放置することは,ま さしく財産の管理を怠るもので あるとともに, 最初 の未納時に許可条件にした がって,措置しなければならな い許可の取り 消し 及び原状回復命令をも怠っ た市長の責任を問責しなければ ならないもの であ ると主張する。

ま ず,請求人の主張に沿って 検証するため,市長は使用料等 の未納を放置 して いたのかどうかについて監 査したところ,行政財産の使用 については, 一定 の事務手続きのもとに許可 され,これに基づいて発生する 使用料等につ いて も,一定の事務手続きのも とに管理がなされていた。市長 は,使用料等 の未 納が発生した後に,漫然と その状況を放置していたわけで はなく,継続 して 入居者との交渉を続けてお り,その解消に努力した事実は 認められ,納 期限 を過ぎた後から遅れながら でも収入している経過も認めら れた。

こ うした状況を考えると,市 が抱える使用料等の債権管理に ついて,事務 的に はおおむね適正な管理を行 っていたものと判断した。

( 2) さ らに,使用料等と行政財産 使用許可書の使用条件との関係 についても検 討し てみることにする。

行 政財産使用許可書には,使 用の条件の項目の中で,「市長 は,次のいず れか に該当する時は,使用許可 の取消又は変更をすることがで きる。(ア) 使用 者が許可条件に違反したと き。(イ)市において使用行政 財産を必要と する とき。」と表記されている 。福祉援護課は,この使用の条 件にしたがっ て措 置しなければならない許可 の取り消し及び原状回復命令を 怠っていたの かど うかが問題となる。

(6)

等で 多くの来館者があった時に は北ふれあいセンター利用者に 不便をかけて しま うことになる。また,当時 の入居者が退去してしまうとそ の後の営業を して もらう業者を選定すること はこれまでの経過を考えても相 当の困難が予 想される。こうしたことから,すぐに退去してもらうことができなかった。」 と主 張している。

市 としては,こうした事態に なった場合,収入未済額の把握 とその解消の 見込 みを検討する一方で,北ふ れあいセンターが公の施設であ ることから軽 食喫 茶室の営業が行われなくな った時の施設利用者への利便性 低下の影響, それ までの営業状態及び将来性 などを総合的に判断し,最善の 方策を選択し なけ ればならない。こうした様 々な角度から検討した結果,使 用料等が未納 にな ったからといってすぐに退 去してもらうことにはならない という判断に つい ては,市長がその裁量権を 逸脱又は濫用した違法若しくは 不当な判断で ある とはいえない。

ま た,こうした状況が続く中 で,平成16年度中にさらなる 検討を行い, 入居 者との協議も重ねた結果, 平成17年4月1日からは行政 財産の使用許 可を 与えないとの判断を行って いる事実などを考えれば,市長 が違法若しく は不 当に財産の管理を怠ってい たとはいえない。

( 3) 加 えて,監査を実施している 現時点において,市長は使用料 等の債権を放 棄し ているわけではなく,時効 により債権が消滅したわけでも ないことから, 市に 損害のあった事実,損害発 生日及び損害額を特定すること はできず,実 質的 に市が損害を被っていると いうことはできない。

6 以上 ,第6の3から5において 検討した結果,本件請求の対象 となった北ふ れあい センター使用料等の収入未 済の容認状態が違法若しくは不 当に財産の管 理を怠 る事実であるとして市長に その損害を補てんするように求 めた本件請求 には理 由がない。

(7)

岡 監 第 4 7 6 号 平成1 7年10月26日

岡山市長 髙 谷 茂 男 様

岡山市監査 委員 広 瀬 慶 隆

同 石 川 敬 之

同 伏 見 源十郎

同 礒 谷 和 行

岡山市職員措置請求に係る監査の結果に基づく意見について

平成17 年8月29日付けで地方自 治法(昭和22年法律第67号 )第242条 第1項の規 定に基づき(請求人氏名省 略)から提出された岡山市職員 措置請求書に ついて別紙 監査結果のとおり,請求に は理由がないとして通知したが ,監査した結 果に基づき 必要があると認め,下記の とおり意見を提出する。

北ふれあ いセンター軽食喫茶室の行 政財産使用許可に係る使用料, 電気,水道及 び冷暖房に 要する経費,同施設の行政 財産使用許可期間満了後に係る 平成17年4 月1日から 退去日までの無許可使用に 関する使用料に相当する損害金 及び光熱水費, 同施設前廊 下の無許可使用に係る不当 利得相当額等(以下「使用料等 」という。) の収入未済 の容認状態が違法若しくは 不当に財産の管理を怠る事実で あるとして市 長にその損 害を補てんするように求め た本件請求には理由がないと判 断したものの, 収入未済の 解消については,決算審査 及び定期監査等でも常に指摘し ているところ である。し かしながら,現時点におい ても多額の収入未済を生じ,今 回の住民監査 請求を惹起 したことは誠に遺憾とする ところである。

今後は, 今まで以上に収入未済の早 期解消に向けた努力を行うとと もに,施設の 管理運営に おいてもこうした使用料等 の収入未済が発生するといった 事態を引き起 こすことの ないよう適切な管理運営を 行い,市民からの信頼を損なう ことのないよ う万全の措 置を講じられたい。

(8)

ての意思決 定を示した文書が存在して いないことや収入未済となった 使用料等の一 部について 督促状の送付がなされてい ないものが見受けられた。

このよう な事務処理のあり方は,不 適切なものであると言わざるを 得ないもので ある。

参照

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