本学におけるスポーツ身体文化科目の満足度調査
―2012 年度 1 学期を中心に―
阿保 雅行
1. 研究目的 2. 研究方法 3. 結果と考察 4. まとめ
1. 研究目的
本学におけるスポーツ身体文化科目(スポーツ・身体運動基礎科目)
1)に関する満足度アンケート 調査の報告書は, 5点(阿保, 2005, 2007a, 2007b, 2008, 2011)ある。
本研究の目的は, 2012 年度1学期におけるスポーツ身体文化科目とスポーツ・身体運動基礎科目 の受講生を対象としたアンケート調査から, 授業運営に関する満足度や改善必要度を数値化すること にある。その結果は, 限られた資源(施設・用器具, 人材, 経費など)で今後における正課実技をより 効果的・効率的に運営する方法を検討するための基礎資料になると考えるからである。本研究の性格 は,スポーツ経営学に係わる顧客満足度(Customer Satisfaction)調査である。
2. 研究方法 2.1. 用語の説明
菅(2004)の「改善度」の用語は, 「各項目に対してどの程度改善すべきかの度合い」の意味である が, 「従前と比べてどの程度改善されたかの度合い」と混同されやすいことから, 本稿では前者の意味 をもつ「改善必要度」(南, 2008)を用いた。尚, 本稿における改善必要度の求め方は, 菅(2004,
pp.150-152 )の満足度調査から改善度(改善必要度)を算出する方法に準拠した。また菅(2007,
pp.86-90)の「改善度指数」の用語は 「改善必要度」と表した。
2.2. 調査内容
アンケート調査票の内容については, いわゆる定点観測を数年度実施して授業評価を継続的に行
うために, 菅(2004, pp.145-152)の視点を参考にしてアンケート調査票を作成した(阿保, 2007a)。調
査票は, 属性, スポーツの好き嫌い, 運動部所属, 出席状況, 授業意欲, そして授業に関する満足 度の視点から構成した。とりわけ満足度の項目については, 体育館の環境条件や本学の特徴を視野 に入れ, 総合的評価の項目を含めて6領域 20 項目で構成した。①施設の清潔さ(下駄箱付近, 更衣 室・シャワー室・トイレ, 体育施設), ②スポーツ・運動用品(運動用具やトレーニング機器の種類や質),
③受講生の主体性(学生の主体性, 学生間の学びあい), ④教員の指導力(シラバス, 授業目標, 授 業内容, 指導方法, 授業1コマの時間配分, 個人のレベルに応じた指導, 教員の熱意, 学習意欲の 湧く授業, 授業種目の専門性), ⑤情報提供の方法(ビデオやOHP等の教育機器の活用, 授業の情 報掲示版の場所や内容)。⑥①から⑤までの総合的評価。
満足度の質問項目に対する回答は5段階尺度とした。具体的には,「5 点:非常に満足,4 点:満足,
3 点:どちらともいえない, 2 点:不満,1 点:非常に不満」とした。
2.3. 調査方法・回収状況・有効標本数
2012 年度1学期(定時コース)
2)の履修登録者は 651 人であった。1学期最終週の授業中にアンケ ート調査票を受講生に配布して調査を行って 578 人から回答があった(履修登録者の 88.8%)。満足 度の質問項目の中で1つでも無回答の場合は削除したので, 有効標本数は 562 人(回収数に対する 割合:97.2%)であった。
2.4. データ処理
満足度と改善必要度の求め方, 即ち数値化の手続きについては, 菅(2004, pp.145-152)の分析方 法に基づいて行った。まず満足度に関する各質問項目の評価については, ①「非常に不満」と「不満」
を「悪い」, ②「どちらともいえない」を「普通」, ③「満足」と「非常に満足」を「良い」という3段階に操作し, 3段階(悪い, 普通, 良い)の回答数及び割合(%)を算出し, 「良い」の割合を「満足率(良い)」とした。
次に改善必要度の求め方については, 評価項目(19 項目)と総合的評価のクロス集計を行って独立 係数を算出した。そして満足率偏差値と独立係数偏差値を算出して図示し, 図中の項目の位置から 交点までの角度や距離を測定して数式に代入することで改善必要度を算出した。
改善必要度の大きさと意味について, 菅(2004, p.152; 2007, p.170; 2011, p.208 )は次のように考察
していた。まず, 2004 年では「大きい値は改善, 負(マイナス)は改善不要」, 2007 年では「10 以上は即
改善, 5以上は要改善」, そして 2011 年では「10 以上は即改善, 5以上は要改善, 5未満は改善不
要」であった。これら三者の中では, 2011 年の解釈がより明確であると考えられることから, 本稿では
2011 年の解釈で研究を進めた。
3. 結果と考察 3.1. 標本の特性
標本の特性は次の通りであった(表1)。学部では, 言語文化が 44.8%, 国際社会が 47.2%, 外国 語が 7.5%であった。性別では, 男性が 30.1%, 女性が 69.2%であった。種目のタイプ別では, スポ ーツ種目が 35.9%, 健康体力づくりが 27.8%, 武道が 6.6%, 舞踊・ダンスが 29.7%であった1。大学 運動部所属では, 運動部・同好会・サークル所属が 48.6%, 無所属が 50.7%であった。
表1 標本の特性
1.学部 2.性別 3.種目のタイプ
① 言語文化 252( 44.8) ② 国際社会 265( 47.2) ③ 外国語 42( 7.5) ④ 無回答 3( 0.5)
① 男子 169( 30.1) ② 女子 389( 69.2) ③ 無回答 4( 0.7)
① スポーツ種目 202( 35.9) ② 健康体力づくり 156( 27.8) ③ 武道 37( 6.6) ④ 舞踊・ダンス 167( 29.7)
4.授業意欲 5.スポーツの好き嫌い 6.大学運動部の所属
① 全くない 3( 0.5) ② ない 7( 1.2) ③ どちらともいえない 42( 7.5) ④ ある 246( 43.8) ⑤ 非常にある 261( 46.5) ⑥ 無回答 3( 0.5)
① 行う方が好き 345( 61.4) ② 見る方が好き 172( 30.6) ③ 両方嫌い 35( 6.2) ④ 無回答 10( 1.8)
① 本学体育会 200( 35.6) ② 本学同好会 53( 9.4) ③ 学外クラブ 20( 3.6) ④ 無所属 285( 50.7) ⑤ 無回答 4( 0.7)
注)表の数値:人数(%), 標本数:562人(100.0%)
3.2. 満足度の尺度構成
3.2.1. 尺度の内的一貫性と尺度得点
尺度項目の内的一貫性を検討するために主成分分析と α 係数を算出した。第1主成分の負荷量 の絶対値はいずれも 0.606 以上であり,寄与率は 57.1%であった(表2)。そして 19 項目の信頼性係 数(Cronbach の α 係数)は 0.9559(有効回答数 562)であった。従って 19 項目は一次元構造である ことが検証された。
この結果から,表2に示す 19 項目の尺度得点を加算し(73.23),項目数で割った値の平均は 3.85 点 となった。この得点が高いほど満足度が高いことを示す。19 項目の中では,「16)担当教員の熱意
(4.27)」が最も高く,「3) 下駄箱付近(含シューズ・ボックス)のきれいさ(3.04)」が最も低い傾向を示した。
表2 尺度構成に用いた項目の第1主成分負荷量・平均値
項 目 負荷量 平均値 標準偏差1) 授業に関する掲示版の場所(体育館玄関) .666 3.57 0.99 2) 授業に関する掲示版の方法(ホワイトボードで) .675 3.66 0.95 3) 下駄箱付近(含シュ-ズ・ボックス)のきれいさ .606 3.04 1.15 4) 更衣室やシャワー室、トイレのきれいさ .619 3.31 1.07 5) 授業を行う体育施設のきれいさ(掃除状況) .708 3.73 1.00 6) 授業で使うスポーツ用具の種類や質 .736 3.84 0.88 7) トレーニングセンター内の器具の種類や質 .736 3.70 0.88 8) 体力・体組成等に関する測定器具の種類や質 .797 3.79 0.84 9) 授業1単位の構成内容(第1コマ~最終コマ) .823 4.03 0.89 10) 授業1コマの時間配分(集合から解散まで) .827 4.04 0.93 11) 学生が主体的に学べることのできる授業 .801 4.14 0.88 12) 学生間で学びあえるような授業 .779 4.12 0.88 13) 個人の体力や技能レベルに応じた授業 .831 4.06 0.88 14) 教育機器(黒板やビデオ等)の活用 .702 3.75 0.95 15) 担当教員の専門性 .769 4.13 0.92 16) 担当教員の熱意 .763 4.27 0.87 17) 学習意欲が湧く授業 .826 4.17 0.89 18) 学生が設定した目標を支援するような授業 .818 3.99 0.91 19) リポートのテーマ(課題) .808 3.90 0.91
固有値 10.841 寄与率 57.058 %
合計点 73.23 (平均値) 3.85 注)標本数(n=562)
3.2.2. 因子分析
3.2.2.1. 因子分析の結果とその解釈
562 名のデータから 19 項目について因子分析(主因子法,バリマックス法)を行った結果(表3),固 有値の落差や解釈可能性から5因子を抽出した。因子負荷量が 0.500 以上の項目に下線を引いた。
累積寄与率は 74.6%であった。
各因子の解釈は次のように考えた。第1因子(α 係数=0.9415)に係わる6項目については, 教員が
学生に直接指導する場面での学習指導と解釈されるので, 「学習指導」と命名された。この場合の学
生と教師の関わり方としては, 学生が他の受講生と一緒にスポーツ活動を主体的に行って学べるよう
に, 教師は内容や方法, 時間配分などに関する指導・助言を適切に行うべきであるという構図が推察
される。第2因子(α 係数=0.9258)に係わる6項目については, 教員に求められる条件と解釈されるの
表3 回転後の因子負荷量行列
項 目 因子1 因子2 因子3 因子4 因子5 共通性
11) 学生が主体的に学べることのできる授業 .793 .326 .233 .087 .133 .815 12) 学生間で学びあえるような授業 .761 .300 .170 .133 .181 .748 13) 個人の体力や技能レベルに応じた授業 .694 .357 .217 .225 .212 .751 9) 授業1単位の構成内容(第1コマ~最終コマ) .673 .348 .299 .219 .137 .730 10) 授業1コマの時間配分(集合から解散まで) .664 .381 .293 .195 .145 .731 17) 学習意欲が湧く授業 .532 .648 .217 .144 .117 .785 15) 担当教員の専門性 .321 .833 .145 .143 .132 .857 16) 担当教員の熱意 .353 .808 .168 .108 .100 .827 18) 学生が設定した目標を支援するような授業 .485 .537 .284 .244 .139 .683 19) リポートのテーマ(課題) .432 .525 .286 .255 .196 .647 14) 教育機器(黒板やビデオ等)の活用 .262 .523 .178 .278 .269 .523 6) 授業で使うスポーツ用具の種類や質 .317 .195 .668 .150 .333 .718 7) トレーニングセンター内の器具の種類や質 .262 .189 .756 .210 .284 .800 8) 体力・体組成等に関する測定器具の種類や質 .301 .314 .694 .241 .248 .790 1) 授業に関する掲示版の場所(体育館玄関) .171 .244 .167 .834 .274 .887 2) 授業に関する掲示版の方法(ホワイトボードで) .239 .171 .237 .800 .234 .837 4) 更衣室やシャワー室、トイレのきれいさ .168 .161 .245 .197 .782 .764 3) 下駄箱付近(含シュ-ズ・ボックス)のきれいさ .109 .133 .284 .358 .661 .676 5) 授業を行う体育施設のきれいさ(掃除状況) .369 .171 .418 .136 .502 .610
因子負荷量の2乗和 4.109 3.527 2.493 2.062 1.989 14.179 因子の寄与率(%) 21.618 18.562 13.123 10.852 10.466 累積寄与率(%) 21.618 40.180 53.303 64.155 74.621 注1)標本数(n=562)
で「教員の資質能力」と命名された。第3因子(α 係数=0.9031)に係わる3項目は, 学習指導を直接支 える用器具の条件であると解釈されるので「用器具」と命名された。第4因子(α 係数=0.9259)に係わ る2項目については, 雨天や強風などの天候のために授業場所等の変更を連絡する方法であると解 釈されるので「授業の連絡方法」と命名された。第5因子(α 係数=0.8315)に係わる3項目については, 体育館施設と付帯施設の清潔さと解釈されるので「施設の清潔さ」と命名された。
このように, 本研究で用いられた項目は「学習指導」「教員の資質能力」「用器具」「授業の連絡方 法」「施設の清潔さ」から構成されていることが明らかになった。
この結果は過去の分析結果(阿保, 2007a, 2007b, 2008, 2011)と, ほぼ同様の傾向を示していた。ま
た, 6ケ年半(2006 年度~2012 年度 1 学期)の全データ(n=6481)について主成分分析と因子分析を
行った結果が資料2-1と資料2-2であり, 上述に示す5因子も同様に抽出されたと推察される。本
研究で用いた5領域は「施設の清潔さ」「スポーツ・運動用品」「受講生の主体性」「教員の指導力」「情
報提供の方法」から構成されたが, 今回の分析結果で示された「用器具」「施設の清潔さ」「授業の連 絡方法」の 3 因子はその中の3領域とほぼ同様の特徴を持っていたと推察されるので, 構成概念的に いうと, おおよそ妥当性があると考えられる。しかしながら, 「学習指導」「教員の資質能力」の2因子に ついては, 今後, それぞれの概念や両者の関係などを明らかにし, そして研究枠組みを再検討して 項目を設定すべきであると考える。
3.2.2.2. 因子得点の平均値の比較
性別やスポーツの好き嫌い等の要因(アイテム)を説明変数とし,因子得点を目的変数としてt-検 定またはF-検定を行った結果(表4), 学部間では有意差が認められなかった。性別では4因子に有 意差が認められた。具体的には「教員の資質能力」については女子の平均値が男子より高く, 一方,
「用器具」「授業の連絡方法」「施設の清潔さ」については男子の平均値が女子より高い傾向を示した。
種目のタイプでは, 5因子に有意差が認められた。「学習指導」「用器具」「授業の連絡方法」「施設の 清潔さ」についてはスポーツ系や健康体力系の平均値が高く, 一方, 「教員の資質能力」については 武道系やダンス系の平均値が高い傾向を示した。スポーツの好き嫌いでは, 「用器具」「授業の連絡 方法」の因子に有意差が認められ, 行う方が好きの群の平均値は他の群よりも高い傾向を示した。そ して, 前述とも関係するが, 「教員の資質」の因子を他の説明変数(アイテム・カテゴリー)との関わりか らみると, 女性(性別)や運動部無所属(大学), 武道系・ダンス系(授業種目のタイプ)の群の平均値 は他の群よりも高い傾向を示した。
3.3. 満足度-満足率(良い)に着目した場合-
総合的評価の満足度(即ち,満足率(良い)の場合)は,78.1%であった(図1)。
各項目の満足率(良い)をみると,80%台は「16) 担当教員の熱意」の1項目, 70%台は 「17) 学習
意欲が湧く授業」 「11) 学生が主体的に学べることのできる授業」「12) 学生間で学びあえるような授
業」「15) 担当教員の専門性」「9) 授業1単位の構成内容(第1コマ~最終コマ)」「13) 個人の体力や
技能レベルに応じた授業」「10) 授業1コマの時間配分(集合から解散まで)」の7項目, 60%台は「18)
学生が設定した目標を支援するような授業」「19) リポートのテーマ(課題)」「6) 授業で使うスポーツ
用具の種類や質」「5) 授業を行う体育施設のきれいさ(掃除状況)」「8) 体力・体組成等に関する測定
器具の種類や質」の5項目, 50%台は「14) 教育機器(黒板やビデオ等)の活用」「7) トレーニングセ
ンター内の器具の種類や質」「2) 授業に関する掲示版の方法(ホワイトボードで)」の3項目, 50%未満
は「1) 授業に関する掲示版の場所(体育館玄関)」」「3) 下駄箱付近(含シューズ・ボックス)のきれい
さ」「4) 更衣室やシャワー室, トイレのきれいさの3項目であった。
表4 因子得点の平均値比較
説明変数
(アイテム・カテゴリー) 人数
第1因子 学習指導 AV SD
第2因子 教員の資質
能力 AV SD
第3因子 用器具 AV SD
第4因子 授業の連 絡方法 AV SD
第5因子 施設の清
潔さ AV SD
(1) 学部
1)言語文化 252 2)国際社会 265 3)外国語 42 有意差検定
(2) 性別
1)男子 169 2)女子 389 有意差検定
-0.161 0.934 0.065 0.921 **
0.184 0.950 -0.080 0.852 **
0.147 0.938 -0.069 0.928 *
0.230 0.864 -0.099 0.842 ***
(3) 種目の タイプ
1)スポーツ系 202 2)健康体力系 156 3)武道系 37 4)ダンス系 167 有意差検定
0.074 0.901 0.169 0.843 0.143 0.976 -0.279 0.931 *** 1>4, 2>4, 3>4
-0.184 0.862 -0.235 0.874 0.396 0.898 0.355 0.925 *** 3>1,2 4>1,2
0.075 0.857 0.290 0.947 -0.142 0.843 -0.330 0.755 *** 1>4, 2>1,3,4
0.106 0.881 0.235 0.835 -0.850 0.833 -0.159 0.969 *** 1>3,4 2>3,4 4>3
0.201 0.795 0.053 0.954 -0.242 0.715 -0.239 0.813 *** 1>3,4 2>4
(4) スポー ツの好 き嫌い
1)行う方が好き 345 2)見る方が好き 172 3)両方嫌い 35 有意差検定
0.067 0.911 -0.148 0.780 -0.030 1.025 * 1>2
0.102 0.951 -0.138 0.877 -0.232 0.967 ** 1>2,3
(5) 中学
運動部
1)所属 326 2)無所属 235 有意差検定
0.139 0.913 -0.197 0.931 *
0.099 0.883 -0.142 0.818 **
(6) 高校
運動部
1)所属 253 2)無所属 308 有意差検定
0.108 0.922 -0.090 0.910 *
0.123 0.952 -0.104 0.909 **
0.088 0.915 -0.076 0.813 *
(7) 大学
運動部
1)所属 273 2)無所属 285 有意差検定
-0.116 1.003 0.105 0.843 **
-0.078 0.935 0.070 0.841 *
0.084 0.978 -0.089 0.888 *
注1)AV:平均値, SD:標準偏差. 標本数(n=562). *:p<.05, **:p<.01, ***:p<.001 注2)大学運動部 1)所属:1)本学体育会 + 2)本学同好会 + 3)学外クラブ, 2)無所属:4)無所属 注3)新学部(言語文化と国際社会)の平均値間の比較においても有意差は認められなかった。
図1 満足度―満足率(良い)―
3.4. 改善必要度
改善必要度を求める手続きについては,前述したように,まず「満足率(良い)」と「独立係数」の関 係を明らかにし,次に満足率偏差値と独立係数偏差値をもとに「改善必要度」を算出した。
3.4.1. 満足率(良い)と独立係数の関係
独立係数も満足率(良い)も比較的高い項目としては「16)担当教員の熱意」が例としてあげられる
(図2)。この項目は独立係数(0.6354)が第2位, 満足率(良い)(80.2%)が第1位であった。即ち, こ の項目は授業の総合的評価を高める重要な要因であると共に, 一番高い満足率(良い)を示していた。
受講生から高く評価された項目であったと推察される。一方, 独立係数は比較的高いが満足率(良 い)が比較的低い項目としては,「18) 学生が設定した目標を支援するような授業」が例としてあげられ る。この項目の独立係数(0.6173)は第4位であったが,満足率(良い)(68.9%)は第 9 位であった。即ち,
この項目は授業の総合評価を高める要因の1つであるにもかかわらず,相対的に低い満足率(良い)
となっているので,今後,改善すべき項目の1つであろう。
3.4.2. 改善必要度
菅(2004, pp.145-152)の方法によって,まず満足率偏差値と独立係数偏差値を算出して図示し(図 3),次に改善必要度を算出した(図4)。
即改善(改善必要度 10 以上)と要改善(改善必要度5以上)の項目は抽出されなかった。そして改
善不要(改善必要度5未満)が全項目(19 項目)であった。これらを数値の大きい方から小さい方へ順
に並べると次の通りである。「3) 下駄箱付近(含シューズ・ボックス)のきれいさ」「18) 学生が設定した
図2 満足率(良い)と独立係数の関係
図3 満足率偏差値と独立係数偏差値の関係
図4 改善必要度
目標を支援するような授業」 「17) 学習意欲が湧く授業」 「15) 担当教員の専門性」 「4) 更衣室や シャワー室, トイレのきれいさ」 「14) 教育機器(黒板やビデオ等)の活用」 「19) リポートのテーマ(課 題)」 「9) 授業1単位の構成内容(第1コマ~最終コマ)」 「1) 授業に関する掲示版の場所(体育館 玄関)」 「13) 個人の体力や技能レベルに応じた授業」 「16) 担当教員の熱意」 「11) 学生が主体 的に学べることのできる授業)」 「7) トレーニングセンター内の器具の種類や質」 「10) 授業1コマの 時間配分(集合から解散まで)」 「8) 体力・体組成等に関する測定器具の種類や質」 「2) 授業に関 する掲示版の方法(ホワイトボード)」 「6) 授業で使うスポーツ用具の種類や質」 「5) 授業を行う体育 施設のきれいさ(掃除状況)」 「12) 学生間で学びあえるような授業」。
4. まとめ
4.1. 2012 年度 1 学期のまとめ
本研究の目的は, 2012 年度1学期におけるスポーツ身体文化科目とスポーツ・身体運動基礎科目 の受講生を対象としたアンケート調査から, 授業運営に関する満足度や改善必要度を数値化すること にあった。そして, 数値化の目的はほぼ達成されたので, 今後の授業運営の具体的な検討に活用で きる基礎資料を得ることができたと考える(表5)。
4.2. 2006 年度から 2012 年度1学期までのまとめ
2006 年度から 2012 年度1学期までの満足率(良い)と改善必要度のデータを集約したものが資料1
-1と資料1-2である。この資料によって6ケ年半の評価(取り組みの視点とその成果)が数値的に把
握できたと考える。そして、今後の取り組みについての基本的方向が示唆されていると考える。
表5 満足度と改善必要度
満足度の区分
# 1.悪い 2.普通 3.良い 独立係数 満足率 修正 改善 因子 % % % 独立係数 偏差値 偏差値 距離 角度 指数 必要度 番号
1) 9.8 44.1 46.1 0.2677 37.74 36.73 18.07 87.73 0.025 0.46 4 2) 8.0 39.3 52.7 0.2475 36.38 41.77 15.91 103.87 -0.154 -2.45 4 3) 32.6 34.7 32.7 0.2191 34.46 26.50 28.18 78.48 0.128 3.61 5 4) 21.3 37.2 41.5 0.2533 36.77 33.18 21.40 83.19 0.076 1.62 5 5) 10.5 27.6 61.9 0.3419 42.75 48.87 7.33 126.10 -0.401 -2.94 5 6) 4.8 31.9 63.3 0.3643 44.27 49.96 5.73 134.57 -0.495 -2.84 3 7) 3.8 43.4 52.8 0.3060 40.33 41.91 12.61 95.08 -0.056 -0.71 3 8) 2.8 36.5 60.7 0.3576 43.81 47.91 6.53 116.35 -0.293 -1.91 3 9) 3.5 22.8 73.7 0.5928 59.70 57.87 12.49 84.06 0.066 0.82 1 10) 5.0 21.5 73.5 0.5169 54.57 57.73 8.98 104.41 -0.160 -1.44 1 11) 3.0 20.7 76.3 0.5770 58.63 59.91 13.14 93.95 -0.044 -0.58 1 12) 3.0 22.4 74.6 0.4615 50.83 58.55 8.59 129.45 -0.438 -3.76 1 13) 3.0 23.3 73.7 0.5657 57.87 57.87 11.13 89.99 0.000 0.00 1 14) 6.0 38.1 55.9 0.4121 47.49 44.23 6.29 68.47 0.239 1.51 2 15) 3.2 22.8 74.0 0.6267 61.99 58.14 14.49 79.18 0.120 1.74 2 16) 2.3 17.5 80.2 0.6354 62.57 62.91 18.02 90.76 -0.008 -0.15 2 17) 3.4 19.6 77.0 0.6740 65.18 60.46 18.43 79.56 0.116 2.14 2,1 18) 3.7 27.4 68.9 0.6173 61.35 54.18 12.10 65.24 0.275 3.33 2 19) 4.8 30.1 65.1 0.4981 53.30 51.32 3.56 66.80 0.258 0.92 2
平均値 63.4 0.4491 標準偏差 13.04 0.1481
20) 2.1 19.8 78.1
注1)標本数( n=562 )
注2)因子番号とは、表3と表4にみる因子の番号である。
注3)項目
1) 授業に関する掲示板の場所(体育館玄関)
2) 授業に関する掲示の方法(ホワイトボーで) 3) 下駄箱付近(含シュ-ズ・ボックス)のきれいさ 4) 更衣室やシャワー室、トイレのきれいさ 5) 授業を行う体育施設のきれいさ(掃除状況)
6) 授業で使うスポーツ用具の種類や質 7) トレーニングセンター内の器具の種類や質 8) 体力・体組成等に関する測定器具の種類や質 9) 授業1単位の構成内容(第1コマ~最終コマ) 10) 授業1コマの時間配分(集合から解散まで)
11) 学生が主体的に学べることのできる授業 12) 学生間で学びあえるような授業 13) 個人の体力や技能レベルに応じた授業 14) 教育機器(黒板やビデオ等)の活用 15) 担当教員の専門性
16) 担当教員の熱意 17) 学習意欲が湧く授業
18) 学生が設定した目標を支援するような授業 19) リポートのテーマ(課題)
20) 総合的評価
4.2.1. 授業評価
4.2.1.1. 満足率(良い)の推移からみた傾向(資料1-1)
(1)総合的評価
① 各年度の2学期の満足率(良い)は, 1学期よりも比較的高い傾向を示していた。
② 各学期の満足率(良い)は, 全体も含めて, 75.8%~88.0%の範囲にあった。
③ 全体の平均値(81.6%)よりも比較的高かった学期は, 2006 年度2学期などの5つ, 一方, 比較 的低かったのは, 2006 年度 1 学期などの8つであった。
(2)19 項目(19 項目の平均値等でみると)
① 各年度の2学期の満足率(良い)は, 1学期よりも比較的高い傾向を示していた。
② 各学期の満足率(良い)は, 全体も含めて, 51.9%~66.4%の範囲にあった。
③ 全体の平均値(59.5%)よりも比較的高かった学期は 2006 年度2学期などの7つ, とりわけ 2010 年度2学期以降は 60%を超えていた。一方, 比較的低かったのは 2006 年度 1 学期などの6 つであった。
④ 授業に直接関係ないと考えられる「「1) 授業に関する掲示版の場所(体育館玄関)」 「3)下駄 箱付近(含シューズ・ボックス)のきれいさ」「4) 更衣室やシャワー室, トイレのきれいさ」の3項目
は 50%以下であった。
4.2.1.2. 改善必要度の推移からみた傾向(資料1-2)
6 ケ年半の期間で改善必要度「5」以上, 即ち, 要改善の項目は, 「3) 下駄箱付近(含シューズ・ボ ック ス)のきれいさ」「9) 授業1単位の構成内容(第1コマ~最終コマ)」等の5項目が抽出された。しか し, 2011 年度2学期以降は抽出されていない。
4.2.2. 各項目の目標と基本的対応(取り組み方)の考え方
各項目の目標については, 経験上, 1学期と2学期を区別して設定した。満足率(良い)については 前年度の同学期の数値以上を, また改善必要度については改善不要(改善必要度5未満)を目標と した。
要改善項目(改善必要度5以上)または満足率(良い)が前年度の数値より下回る場合は, 向上戦
略の視点から, 翌年度の授業改善を図る方向で検討した。尚, 改善不要(改善必要度5未満)の項目
の場合は, 担当者(スポーツ科学研究室)が所有しているエネルギー等には限界があるので, 維持戦
略の視点から現状維持(従来通り)でよいと考えた。
4.2.3. 各項目の改善策
改善必要度「5」以上の項目は前述の通りであった。とりわけ「9)」「16)」「17)」「19)」の項目につい ては, 次の学期や年度に間に合うよう具体的な対応策を検討した。このほか更衣室や体育館玄関, 体育館と共同器具庫, トレーニングセンターについては, 実技受講生や本学体育団体協議会(体育 会運動部)の協力も得て, 清掃美化に努めた。
4.2.4. 効果
効果測定の視点は満足率(良い)とした。満足率(良い)は, 今回, 3ケ年の平均値を比較して検討 した。具体的にいうと, 1学期は前半の「2006 年・2007 年・2008 年」と後半の「2010 年・2011 年・2012 年」, 2学期は前半の「2006 年・2007 年・2008 年」と後半の「2009 年・2010 年・2011 年」の平均値で比 較した。
①総合的評価の比較
1学期の平均値は, 前半の「2006 年・2007 年・2008 年」が 80.2%, 後半「2010 年・2011 年・2012 年」
が 79.2%であった。そして2学期の平均値は, 前半の「2006 年・2007 年・2008 年」が 84.9%, 後半
「2009 年・2010 年・2011 年」が 84.7%であった。前半の方が後半よりも, 1学期では 1 ポイント, 2学期 では 0.2 ポイント高い数値であると思われるが, ほぼ同じと解釈したい。
②19 項目の平均値の比較
1学期の平均値は, 前半の「2006 年・2007 年・2008 年」が 55.4%, 後半の「2010 年・2011 年・2012
年」が 60.6%であった。そして2学期の平均値は, 前半の「2006 年・2007 年・2008 年」が 60.3%, 後半
の「2009 年・2010 年・2011 年」が 64.9%であった。後半の方が前半よりも, 1学期については 5.2 ポイ ント, 2学期については 4.6 ポイント高い数値であった。この分析手法では効果があったと推測される。
4.3. 今後の研究課題
今後の研究課題としては, まずアンケート調査内容の再検討があげられる。本学の2学部設立
(2012 年度)の理念・目的に対応するような「スポーツ身体文化科目」のあり方を検討し, そこから具体
的な方策を策定して調査内容を検討する方法が1つあると考える。次に授業の総合的評価を高める
重要な要因については, 独立係数の大小と関係があるので, 検討すべき課題である。このほかには,
受講生の特性(運動部所属の有無など)、各学期における満足率(良い)の具体的数値目標の設定,
評価(改善策と効果)の把握方法の検討, 満足度アンケート調査における自由記述文の活用などがあ
げられる。
<謝辞>
末筆ではあるが, アンケート調査の実施にあたって, 快く貴重な時間をさいて 協力していただい た非常勤講師の皆様に厚く感謝の意を表する次第である。
<付記>
本研究は, 2012 年度学部教育研究特別経費(競争的経費)によって行われた研究成果の一部であ る。尚, 資料1や資料2のデータについては, 学部教育研究特別経費(2006 年度~2012 年度)によっ て行われた研究成果の一部である。
<注>
1)本学の学部改革に伴って, いわゆる体育実技の名称は, 1994 年度までは「体育」, 1995 年度~
2011 年度は「スポーツ・身体運動基礎科目」, そして 2012 年度から「スポーツ身体文化科目」となっ た。また, 2007年度以前の入学者の卒業所要単位数(最低修得単位数)は2単位, そして 2008 年 度以降の入学者は1単位である。
2)2012 年度1学期の定時コースで開講した種目タイプと実技種目は次の通りであった。 スポーツ(マ ルチスポーツ, ネット型スポーツ, サッカー), 健康体力づくり(健康 体力づくり), 武道(護身術), 舞踊・ダンス(ジャズダンス, 民族舞踊)。
<文献>
阿保雅行, 2005, 「本学におけるスポーツ・身体運動基礎科目の満足度と改善度について―2004 年度のアンケート調査 を中心に―」, 『東京外国語大学論集』70:235-248.
阿保雅行, 2007a, 「本学におけるスポーツ・身体運動基礎科目の満足度と改善度について―2006 年度1学期のアンケー ト調査を中心に―」, 『東京外国語大学論集』73:185-195.
阿保雅行, 2007b, 「本学におけるスポーツ・身体運動基礎科目の満足度と改善度について―2007 年度1学期のアンケ ート調査を中心に―」, 『東京外国語大学論集』75:293-303.
阿保雅行, 2008, 「本学におけるスポーツ・身体運動基礎科目の満足度と改善度について―2008 年度1学期のアンケー ト調査を中心に―」, 『東京外国語大学論集』77:317-331.
阿保雅行, 2011, 「本学におけるスポーツ・身体運動基礎科目の満足度調査―2010 年度1学期を中心に―」, 『東京外国 語大学論集』82:367-382.
菅 民郎, 2004, 「すべてがわかるアンケートデータの分析」, 現代数学社.
菅 民郎, 2007, 「らくらく図解統計分析教室」, オーム社.
菅 民郎, 2011, 「実例でよくわかるアンケート調査と統計解析」, ナツメ社.
松井 豊, 2007, 「心理学論文の書き方―卒業論文や修士論文を書くために―」, 河出書房新社.
南 学, 2008, 「授業評価におけるCS分析に基づいた改善必要度指標の特性の検討」, 『三重大学教育学部研究紀要』, 59:291-297.
<資料1-1> 満足率(良い)の推移:2006 年度~2012 年度1学期 (単位:%)
年度 学期 標本数
2006 1 2 663 560
2007 1 2 690 621
2008 1 2 575 311
2009 1 2 560 315
2010 1 2 562 230
2011 1 2 533 299
2012 1 562
全体 6481
1) 2) 3) 4) 5) 6) 7) 8) 9) 10) 11) 12) 13) 14) 15) 16) 17) 18) 19)
35.6 40.2 35.7 45.5 16.3 25.2 25.2 34.1 52.8 59.1 55.1 60.5 48.1 55.4 52.5 58.8 61.4 71.8 62.4 71.6 69.5 77.5 66.4 70.5 64.1 74.3 34.7 46.8 65.8 75.0 72.2 82.3 67.3 75.5 53.7 62.0 48.7 59.5
37.0 45.7 39.3 49.6 21.2 28.7 31.6 35.3 55.5 60.7 58.6 60.9 48.8 54.1 57.7 58.6 71.4 70.7 69.3 71.2 72.8 74.6 69.7 71.5 65.1 67.1 42.0 45.2 76.7 77.8 83.0 84.2 74.2 76.5 60.3 64.1 61.9 65.7
37.0 38.6 46.8 44.7 26.8 23.2 30.6 40.2 60.3 62.1 60.0 62.1 48.0 56.3 53.6 58.8 69.7 67.5 68.9 65.6 72.7 72.0 68.0 64.0 63.5 66.6 41.9 41.8 73.2 71.4 81.2 80.7 68.9 71.1 57.4 62.7 52.9 61.4
37.9 49.2 41.1 58.1 16.3 25.7 21.1 34.9 56.1 61.0 59.3 66.7 52.3 56.2 60.2 61.6 74.6 75.6 73.4 76.2 75.4 78.7 72.9 70.8 72.0 72.1 50.5 48.9 78.8 71.7 84.3 81.0 76.4 78.7 63.6 70.2 57.3 64.4
42.0 45.2 47.7 58.7 16.2 27.8 24.7 40.9 52.8 69.1 58.0 70.9 42.9 43.5 54.4 51.3 71.9 75.2 72.2 75.2 75.3 80.4 69.9 78.3 68.0 73.0 44.0 50.9 75.1 84.3 80.6 89.6 72.8 81.3 60.0 67.4 62.6 77.0
43.7 51.8 52.3 60.2 23.1 29.8 29.5 38.5 56.7 66.2 61.7 66.9 46.5 49.5 56.7 51.5 76.0 79.3 76.9 78.9 81.1 82.6 75.0 76.9 71.1 78.9 48.2 51.5 78.0 82.3 84.4 87.0 78.2 83.9 64.7 72.6 57.2 72.9
46.1 52.7 32.7 41.5 61.9 63.3 52.8 60.7 73.7 73.5 76.3 74.6 73.7 55.9 74.0 80.2 77.0 68.9 65.1
41.5 47.1 23.5 31.8 58.5 60.8 50.3 56.8 71.6 71.3 75.4 71.0 69.2 45.7 75.2 81.8 74.8 62.6 60.6
AV SD
51.9 60.3 15.4 15.5
57.6 61.2 16.4 14.5
56.9 58.5 14.8 14.0
59.1 63.2 18.6 14.7
57.4 65.3 17.3 16.8
61.1 66.4 17.1 16.3
63.4 13.0
59.5 15.5
20) 79.0 86.6 85.1 87.1 75.8 77.5 79.6 79.7 79.5 87.4 80.1 88.0 78.1 81.6
注1)AV:平均値、SD:標準偏差 注2)項目
1) 授業に関する掲示板の場所(体育館玄関)
2) 授業に関する掲示の方法(ホワイトボード)
3) 下駄箱付近(含シュ-ズ・ボックス)のきれいさ 4) 更衣室やシャワー室、トイレのきれいさ
5) 授業を行う体育施設のきれいさ(掃除状況)
6) 授業で使うスポーツ用具の種類や質
7) トレーニングセンター内の器具の種類や質
8) 体力・体組成等に関する測定器具の種類や質
9) 授業1単位の構成内容(第1コマ~最終コマ)
10) 授業1コマの時間配分(集合から解散まで)
11) 学生が主体的に学べることのできる授業 12) 学生間で学びあえるような授業 13) 個人の体力や技能レベルに応じた授業 14) 教育機器(黒板やビデオ等)の活用 15) 担当教員の専門性 16) 担当教員の熱意 17) 学習意欲が湧く授業 18) 学生が設定した目標を支援するような授業 19) リポートのテーマ(課題)
20) 総合的評価
<資料1-2> 改善必要度の推移:2006年度~2012年度1学期 (単位:改善必要度)
年度 学期 標本数
2006 1 2 663 560
2007 1 2 690 621
2008 1 2 575 311
2009 1 2 560 315
2010 1 2 562 230
2011 1 2 533 299
2012 1 562
全体 - 6481
1) 2) 3) 4) 5) 6) 7) 8) 9) 10) 11) 12) 13) 14) 15) 16) 17) 18) 19)
-0.47 1.32 -0.15 -0.43 5.15 2.29 3.38 1.11 -4.53 -2.61 -5.98 -1.51 -4.17 -3.02 -5.75 -2.87 -0.88 0.00 0.75 0.00 -1.01 -2.08 -0.73 -0.18 -0.88 -1.68 1.62 0.12 0.69 -0.85 -0.53 -4.36 3.68 5.09 4.46 4.29 4.00 4.98
-0.56 -0.65 -0.49 -0.74 2.73 3.49 3.09 4.51 -0.92 -2.95 -2.58 -3.45 -0.61 -4.29 -4.95 -5.72 -1.71 -0.88 -0.72 -0.28 -1.03 -0.13 -1.13 2.70 -2.84 0.18 0.97 4.16 -0.62 -1.29 -1.56 -2.13 5.99 2.75 2.79 1.97 2.68 1.86
-0.19 3.07 -1.96 1.13 1.49 4.8 0.44 -0.42 -4.52 -4.54 -2.88 -4.13 -0.75 -4.87 0.70 -2.85 0.28 -1.97 0.05 0.38 -0.12 0.27 -2.76 -0.55 0.67 -0.57 1.20 1.75 0.44 1.59 -0.30 3.61 1.10 2.27 3.53 0.00 2.18 -2.88
-0.36 1.28 -0.99 -0.98 2.91 3.31 2.99 2.05 0.76 -3.19 -1.48 -3.40 -3.75 -2.24 -3.22 1.36 0.64 -2.21 -3.06 -2.81 0.33 -1.21 1.88 -5.79 -0.70 -3.37 -0.25 0.93 -3.23 0.13 0.25 3.59 4.32 0.86 1.57 1.10 0.80 8.11
-2.64 1.69 -2.27 1.00 2.71 3.30 1.46 2.59 -1.49 -3.52 0.53 -8.84 0.01 0.17 1.80 -0.88 -0.63 5.38 1.71 -0.12 -0.29 4.04 -3.59 -3.63 -2.97 0.36 0.14 -1.00 -0.30 -1.98 0.33 -4.03 1.53 0.39 1.01 3.45 2.92 -0.85
1.59 1.19 0.32 0.76 4.03 3.16 2.83 0.96 -2.40 -5.36 -2.12 -3.86 0.00 0.78 -2.15 3.20 -1.58 -0.95 -3.62 -2.92 -2.56 -0.91 -1.32 -2.22 -3.09 -3.27 -0.67 -1.01 -1.20 4.61 6.54 -0.63 3.20 2.88 0.57 1.31 0.85 1.15
0.46 -2.45 3.61 1.62 -2.94 -2.84 -0.71 -1.91 0.82 -1.44 -0.58 -3.76 0.00 1.51 1.74 -0.15 2.14 3.33 0.92
0.06 -1.03 3.12 1.80 -2.83 -3.00 -2.23 -1.96 -0.08 -0.58 -0.14 -1.55 -1.09 0.57 0.31 0.33 3.05 2.65 2.11
注1)改善必要度「5」以上(要改善)の項目に下線が引かれている。
注2)項目
1) 授業に関する掲示板の場所(体育館玄関)
2) 授業に関する掲示の方法(ホワイトボード) 3) 下駄箱付近(含シュ-ズ・ボックス)のきれいさ 4) 更衣室やシャワー室、トイレのきれいさ 5) 授業を行う体育施設のきれいさ(掃除状況)
6) 授業で使うスポーツ用具の種類や質 7) トレーニングセンター内の器具の種類や質 8) 体力・体組成等に関する測定器具の種類や質 9) 授業1単位の構成内容(第1コマ~最終コマ) 10) 授業1コマの時間配分(集合から解散まで)
11) 学生が主体的に学べることのできる授業 12) 学生間で学びあえるような授業 13) 個人の体力や技能レベルに応じた授業 14) 教育機器(黒板やビデオ等)の活用 15) 担当教員の専門性 16) 担当教員の熱意 17) 学習意欲が湧く授業 18) 学生が設定した目標を支援するような授業 19) リポートのテーマ(課題)
20) 総合的評価
資料2-1 尺度構成に用いた項目の第1主成分負荷量・平均値:2006年度~2012年度1学期
項 目 負荷量 平均値 標準偏差
1) 授業に関する掲示版の場所(体育館玄関) .575 3.47 0.95 2) 授業に関する掲示版の方法(ホワイトボードで) .594 3.57 0.93 3) 下駄箱付近(含シュ-ズ・ボックス)のきれいさ .492 2.82 1.07 4) 更衣室やシャワー室、トイレのきれいさ .491 3.03 1.08 5) 授業を行う体育施設のきれいさ(掃除状況) .616 3.67 0.96 6) 授業で使うスポーツ用具の種類や質 .683 3.77 0.86 7) トレーニングセンター内の器具の種類や質 .639 3.65 0.85 8) 体力・体組成等に関する測定器具の種類や質 .691 3.74 0.84 9) 授業1単位の構成内容(第1コマ~最終コマ) .773 3.97 0.84 10) 授業1コマの時間配分(集合から解散まで) .753 3.95 0.87 11) 学生が主体的に学べることのできる授業 .762 4.08 0.83 12) 学生間で学びあえるような授業 .717 4.01 0.88 13) 個人の体力や技能レベルに応じた授業 .741 3.95 0.85 14) 教育機器(黒板やビデオ等)の活用 .573 3.57 0.93 15) 担当教員の専門性 .672 4.15 0.85 16) 担当教員の熱意 .666 4.31 0.81 17) 学習意欲が湧く授業 .770 4.09 0.84 18) 学生が設定した目標を支援するような授業 .765 3.87 0.87 19) リポートのテーマ(課題) .696 3.82 0.87
固有値 8.594 寄与率 45.233 %
合計点 71.49 (平均値) 3.76 注1)全体(n=6481):2006年度~2012年度1学期の標本数
注2)19項目の信頼性係数(Cronbach のα係数):0.9284
資料2-2 回転後の因子負荷量行列:2006年度~2012年度1学期
項 目 因子1 因子2 因子3 因子4 因子5 共通性
11) 学生が主体的に学べることのできる授業 .786 .185 .208 .082 .122 .717 12) 学生間で学びあえるような授業 .722 .192 .151 .115 .126 .609 13) 個人の体力や技能レベルに応じた授業 .670 .238 .211 .131 .138 .587 18) 学生が設定した目標を支援するような授業 .639 .298 .213 .148 .182 .597 17) 学習意欲が湧く授業 .620 .539 .128 .097 .097 .710 9) 授業1単位の構成内容(第1コマ~最終コマ) .617 .299 .327 .125 .118 .606 10) 授業1コマの時間配分(集合から解散まで) .617 .278 .282 .131 .130 .571 19) リポートのテーマ(課題) .495 .343 .190 .172 .180 .461 15) 担当教員の専門性 .317 .853 .108 .068 .085 .852 16) 担当教員の熱意 .392 .741 .106 .016 .086 .721 14) 教育機器(黒板やビデオ等)の活用 .263 .458 .118 .210 .175 .367 7) トレーニングセンター内の器具の種類や質 .213 .091 .793 .213 .153 .751 8) 体力・体組成等に関する測定器具の種類や質 .307 .129 .706 .198 .194 .683 6) 授業で使うスポーツ用具の種類や質 .304 .143 .667 .261 .124 .642 4) 更衣室やシャワー室、トイレのきれいさ .106 .103 .210 .793 .110 .707 3) 下駄箱付近(含シュ-ズ・ボックス)のきれいさ .118 .056 .201 .666 .272 .575 5) 授業を行う体育施設のきれいさ(掃除状況) .282 .124 .410 .471 .098 .494 1) 授業に関する掲示版の場所(体育館玄関) .179 .152 .175 .213 .822 .807 2) 授業に関する掲示版の方法(ホワイトボードで) .233 .123 .190 .192 .799 .781
因子負荷量の2乗和 4.132 2.390 2.324 1.704 1.688 因子の寄与率(%) 21.745 12.579 12.229 8.970 8.884 累積寄与率(%) 21.745 34.324 46.553 55.523 64.407
注1)全体(n=6481):2006年度~2012年度1学期の標本数 注2)固有値の落差や解釈可能性から5因子を抽出した。
注3)信頼性係数(Cronbach のα係数):因子1(8項目)0.9175, 因子2(4項目)0.8497, 因子3(4項目)0.8517, 因子4(3項目)0.7739, 因子5(2項目)0.8861