4 5
<論 説 >
Moodl e を利用 したプログラ ミング教育の報告
五月女 仁 子
目 次 は じめに
1.プログラミングの講義
2.プログラミング教育への取 り組み
3.Mo o d l e
とは4.Mo o d l e
を利用 した理由 5.学生‑の事前アンケー ト6.Mo o d l e
の利用7.結果 と検討
は じめに
文系学生 に対 して行 われ るプログラミング教育 は,今 まで主 に行 われていた理工系学部の学生 に対す る もの と同 じでは難 しい。文系学生 のプログラミング教育 には,反復学習が良い といわれ るが,週
1
時 限の講義時 間内にその時 間 を確保 す る こ とは厳 しい状 況 にあ る。今 回,オー プ ン ソースで教育管理 システム として知 られ るMood l e
を利用 して講義時間外 の反復学習 と講義資料 の ダウ ンロー ド,学生か らの質問の公 開 を行 い,講義時間外 での教育支援 を実施 した。1 .プログラミングの講義
1 ‑1
対象学生筆者 は現在神奈川大学経済学部で, コンピュー タ演習Ⅴ ・Ⅵでプログラ ミングの講義 を担 当す る。 この科 目は,イ ンテ ンシブプログラムの一環であ り, コンピュー タの知識がある程度あ る学 生 を対象 に行 われてい る ものであ る。 コンピュー タ演 習 Ⅴ は
3
年 次前期 , コ ンピュー タ演 習Ⅵ は3
年次後期 で開講 される。今 回Moodl e
を利用 した講義 は3
年次前期 に実施 され るコ ンピュー タ演習Vの講義である。1 ‑2
コンピュータ環境コンピュー タ演習 Ⅴでは
Exc e l
ベースでのVBA ( Vi s ua lBa s i cf o rAppl i c a t i o n)
, コンピュー タ 演習ⅥではVi s ua lBa s i c
を行 ってい る (表1 )
。46 商 経 論 叢 第47巻第1号 (2011.9)
表1 プログラミング言語とバージョン プログラ ミング言語 バ‑ノ ヨンヽヾ
E
xC e l
VB
A+ Mi c r o s o 什0
位ぐe
30 0 7EX仕1 Vi s ua lBa s i c Mi c r os o f tVi s ua lSt udi o2 0 1 0
1 ‑3
プログラ ミング言語採用理由2
つの言語 を採用 した理由は,下記の とお りである。(1)経済情報処理 Ⅰで
Excel
を履修 している1
年次 に開講 される経済情報処理Ⅰ・
IIを受講 している学生が多 く,経済情報処理 IIではExI c e l
を学習 しているoそのため,Exc e l
を利用 しやす くす るためにVBA
を使 うのだ とい う考 え方を比較的受け入れやすい。
(2)学生のニーズ
プログラマーや
SE
(システム ・エ ンジニア) になる学生 は少 な く,周 りの人 よ り少 し,コ ン ピュー タの ことがわかる人材 を目指 している。就職 した後 も, 自分 自身の仕事 を効率 よ くすすめ るためであった り,他 の人の要望 を聞いて簡単 なツールなどを作成す ることがで きる技量 を目標 とす る学生が多い。(3)比較的簡単である
VBA
もⅥs ua lBa s i c
も教育用の言語 とされたBa s i c
言語 を起源 に持つ。そのため,他 の言語 に 比べ て比較的わか りやすい言語である。 また,開発環境 の1
つであるRAD ( Ra pi d Appl i c a t i o n De ve l o pme nt
) を採用 しているため,Wi ndo ws
フォーム も部品をあてはめるだけで簡単 にで きる(図1)0
図 1
VB
Moodleを利用したプログラミング教育の報告 47 (4)エラーがわか りやすい
コンパ イル しては じめてエ ラーが わか る他 のプ ログラム言語 と違 い,
VBA
で はプログラム作 成 中に下記 の ようにエ ラーが表示 され (図2 )
,Ⅵ sualBasicではプログラム作成時点で下部 にエ ラーが表記 されるので, プログラム初心者 で もエ ラーに気づ きやす い し, またそのエ ラー を取 り やすい (図3 )
。 プ ログラム作成 中,その後利用 で きるメニ ューが表示 され るので,入力 ミスが 少 な くて済 む (図4 )
。 また,対 応 す る命 令 ,例 え ば,If 条件 式 でEnt e r
キ ー を押 せ ばn e n End
lfがセ ッ トで表示 されるので,対応す るEnd
lfを忘 れる とい うミス は少 ない。図2 VBAエラーメッセージ
図3 VBエラーメッセージ
図4 プルダウンのメニュー画面
48 商 経 論 叢 第47巻第1号 (2011.9)
2.
プログラミング教育への取 り組み2 ‑1
これまでの取 り組み (1)教材の工夫① Gr a phi c s
機能の取 り入れ 教材 にGr a phi c s
機 能 を取 り入 れ,見た 目にも興味 を持てるよう な教材 を選んだ (図5 )
。図5 お絵 か きソフ ト
[= 蔓 コCj細茶き
色感 窪 \ 幽
漆 昔 g∃】 十 一 T
3「 「 こ こ
「 +‑ r=
+「二■ 「 ⊂コlLj LT JL
■ =‡ 敬 一■ ■ + .
■ =i■ ■ + I J+1■ ■K #J‑
■ t■ l■■ 一■ t■ t■.t一 ‑ t■ ■ー ‑ ー■ 一■ 「 一■r
[垂 重 ∃】】】ii r r r r r r r r
r r 1r r r r r r
卵 を‑申>∈ 二二二〕
E=墜=ヨ「頑 蕗「
②実践的例題
学生へ行 ったアンケー トでは
,
「文法やアルゴリズムに焦点 を絞 った講義ではな く,それが ど こで使 われるのか を示 してほ しい」 とい う要望が多かった。そのため,実践的なプログラムを示 し,実際に使 われている例 を示す ように工夫 した (図6 )
。図6 マークシート採点プログラム
璽 E封 野一歩 ▲壬; 頭韻LL1a侶粍変じ血m‑MjetDSDR‑色感
肇ー L 議 凋刃参盈 マクDの空手賀で料仁豊̲̲7,野ドインチ ・]F=‑I 磨 盛稚.磁威 *人即 i テ/蔽 ̲喪千翠 :守 ̲̲Ir̲重 ̲j十̲Lri 一,主̲撃̲丁ト
Ⅰ32 ㌻ ー叫 一首 ‑ ‑
★ ト tt
ic̲
事.j
zJIt * ★●▼
<l1lE‑S=lユ:=} ̲+ ■謙一JlてqBj拝‑tl声
1孝】.Z} ・書持す≡舶勤i
SHAubra「ketglaAinns(切)er EndSub 顔;丑 i,MCd」b1
壷=
++ +★ p声‑:; lll† i廟=
̲̲★空̲n妙勇車▼〈うノ=Zli≡≡}
③ アルゴリズムの問題
アルゴリズムの説明は,必要不可欠の もののみ実施す るに とどめた。
(2)出席 システムの構築 ・運用
欠席す ると講義 についていけな く, リタイヤ して しまう学生が多い。そ こで出席 システムを構 築運用 して (図
7 )
,学生 に出席 した時 間を表示す るように した。 は じめは出席機能だけであっ たが,学生か らの要望 も取 り入れ,講義資料 をア ップす る機能,連絡事項の掲載機能,ア ンケート機能な どの機能 を増や して きた。
Mo o d l e
を利用 したプログラ ミング教育 の報告4 9
図7 出席システム (学生画面)
ログイン 学生氏名 :井 口ひろこ 讃業名: 管理test
EH寸: oS′26
アンケートが末恒】答です .
l馳 虹 地 軸 馳 1=土 +
出席ボタン
出席したことを登録します○下のボタンを押してくだ乱 ヽ○
2 ‑2
反復学習プログラミングを学習す るには反復学習が有効 といわれる。 これは,プログラムを作成す る際 に,熟達者 な ら頻繁 に入力する常套句 とそれに伴 う適用すべ き状況 を,初心者 にも反復学習 を通 じて習得 させ ようとい うものであ り,講義 と実習の間に反復学習 を入れ ようとい うものである。
反復学習 には,次の ものが良い といわれる。
●
難易度 を低 く●
実際に手 を動かす作業 を重視す る●
プログラムを読 む練習 を含 む●
知識の定着 を図る確 かに,文法 を習 った後,す ぐに実践 的な課題 に挑戦す るのは,ギ ャップがあ りす ぎる
。
「文 法 な どの説明一反復学習‑実践課題 を解 く」 とワンクッシ ョンを置 くことによ り,知識の確認 と 定着が期待 で きる。 しか し,週 1限の講義の中では,講義時間内に反復す る時間をとることは難しい。
3.Moodle
とは
Moodl e
とは,オー ス トラ リア ・パ ース にあ るカー テ ィ ン工科 大 学 に在 籍 して い たMa r t i n
Do ugi a ma s
氏が開発 した コース管理 システム( Co ur s eMa na ge me ntSys t e m;CMS)
である (図8 )
。ネ ッ トワークを利用 した教育 システム をe ‑ L ea r ni ng
といい,遠 隔教育 が代表 的だが, コー ス管理 システムの場合 は,講義資料の配布,小 テス ト機能,連絡機能な ど, もっ と身近 な利用が 考 え られる。 また,Mood l e
はオープ ンソース ソフ トで,GNU Ge ne r a lPubl i cuc e ns e
に基づい て 自由に配布 される。 プログラムのソース コー ドが公開 されていることによ り,利用環境 に合 わ せて改良や拡張が可能である。5(フ 商 経 論 叢 第47巻第1号 (2011.9)
図
8 Mo odl e
画面i
き
轡 勤ま 主 軸‑ is叩PO.托 ….a,9 m
細 呼 ≡随感…呼 me砿 蔓 .8…‑ ぬ 盛 三を 圭 」 「!
≦Wekomet ot heNood ≡ k⊂ omm. u T I i t y!
4. Moodleを利用 した理由
商用 の もの も考 えれ ば
,e ‑ L ea r ni ng
を利用 した教育支援 をす るためのLMS
(L ea m i ng Ma n‑
a ge me ntSys t e m)
はた くさんあるが,Moodl e
を利用 した理由は以下の とお りである。① フリーソフ トであること
上記の特徴 と重複す るが, フリーソフ トのため無料で使用で きる。
(彰オープンソースソフ トであること
これ も上記の特徴 と重複す るが, ソース コー ドが公開されているため, この講義, このクラス に合 わせてカス タマイズ しやすい。
(彰出席 システム との併用性
Mood l e
は,PHP ( Hype r t e xt Pr e pr oc e s s o r )
とい う言語 によって作成 されていて,PHP
が動 作す る環境であれば,OS
に依存す ることな く利用す ることが可能である。先 に構築 している出 席 システムがPHP
で作成 されているため,そのシステム とともに併用 で きる。④講義時間外 での反復学習の可能性
We b
を通 して,小 テス ト機能 な どの確認問題が講義時間外 で も実施で き,学生 に とって反復 学習が可能 となる。(9講義資料のダウンロー ドや質問 とそれに対す る回答 を学生 と教員で共有で きること
休 んだ場合や,復習 したい時な どに講義資料 を時間外で もダウンロー ドで きること,教員 と学 生の コミュニケー シ ョンを可能 とし,質問 とそれに対す る回答 な どを教 員 と学生 間で共有 で き
る。
(む多 くの事例がある
多 くの大学で採用 されていることか ら,た くさんの事例が報告 され,いろいろなケースに対応 で きる可能性が高い。
5.
学生への事前アンケー トMoodl e
を利用す るに当た り,先 に作成 した出席 システムで も同様 だったが,We b
上 にア ップMoodleを利用 したプログラ ミング教育の報告 51 された講義資料 をダウンロー ドして使 うことに抵抗がある学生が多かったため,事前 に受け入れ られるものか どうかアンケー トを行 った。結果 は下記の とお りである。We
b
上で問題 を解 くこ とに対 して,ほぼ全員が 「問題 ない」か 「少 し練習が必要」 という回答だった。講義内容や資料 をWeb
上 に掲載すること,文法などのまとめや章 ごとの確認問題の掲載の希望が高かった。① we b
上で問題 を解 くことについて (表2 )
表2 アンケート1
回 答
%
軍 ……問題な い
lぺ T .f i
イ 少 し練習が必要 32.4(参就職活動などで欠席 しなければな らない時 も今後出て くるため,その対策 として講義内容や講 義での配布物,課題,課題の解答 を今後
We bに掲載す ることについて (
表3 )
表3 アンケート2
回 答
%
ア Wtblに掲載 してほしい
7 乳建 イ
次の講義で配布物 をもらうだけでいい1 4. 7
③課題 または講義でわか らない箇所 の質問があった場合,質問の内容 と答 えをWe
b
上 にア ップ することについて (氏名や出席番号は掲載 しない) (表4)表4 アンケート3
回 答
%
ア Webで掲載し て ほ しい
・ 5 鼠8
イ 紙 に印刷 して配布 してほ しい
8 . 8
ウwe b
と紙両方 してほ しい:‑ 3 乳逢
④ この他の
We bの利用 について (
複数回答可) (表5 )
表5 アンケート4回 答
%
・ア …+文法のまとめを掲 載する
5 ‑ 6 . ̲ 1
イ 章 ごとの確認問題 を掲載する 43.95 2
商 経 論 叢 第4 7
巻第1
号( 2 0 1 1 . 9 )
6.Moodleの利用
実際 に運用 した
Mo o d l e
の画面 は以下の ような ものである (図9 )。
図
9
実際 に運用 したMo o dl e
の画面TlRコースニコン
ピ ュ ー ク 演E V 水
tB;時見目 良 一ES)・」べづ( P
卜 tI一つj=ィtSト ツ ー ルく 0 卜響・"
コンピュー
タ演習
Ⅴ水曜 日2時眼
目 あな
たは管 理ユ ー
ザとして口55'ィンしていま す
。P 91
ァウト)検索オプション ㊧
虜編集モードON El設定 夢 プロフィールの編集 好 教員 暫 学生 iiクループ
# バックアップ
鯛 vBA文 法 な どの まとめ 邑 文法な どの まとめ 1 ≧・;・し.し./I lこミ
2011年4月13日(水 〉 く講義内容>
'jjlィタンス 'アンケート '確認問是勇 払確認問題 く講義賃料>
星 第1回 目講義資料
2し∵Jl ∴1∴・
2011年4月20E](水) く講義内容予定>
トピックの 追 加H D6,585;1356 菅・哩 ユーザ
確認問題6飾∃列)の問題について 詳細
04ノ宇275{13 14 管理 ユーザ
JZ絹・耶茂ソフトのダウンロード詳 細…
04.号27g̲1313 管理 ユーザ
4ノヲ275 13ll 義≡昌料のタウンロード言羊細ー
過去のトピック̲T̲
くく 2011年 07月 >>
(1)講義外 の反復学習 として
Mo o d l e
にあ る小 テス ト機 能 (図1 0 )
の 中の穴埋 め問題 (図1 1 )
を利用 し,章 ご との確 認 問 題 としてプログラ ミングの穴埋 め問題 を行 った。図10小テス ト機舵
Moodleを利用 した プログ ラ ミング教 育 の報告 53 図11 穴埋め問題
≡軸 con15W2二捌 蛤(FtJTttや∩プロシージT,I) tI‑ フ テ ィ (S)‑
確認問題 8(Func伝onプロシージャ1)のプレビュー
Liiif‑:
1(郡 単価(変勤名 .TaTはa長 整蔓文型 た数量 (変数名:Kosu長整故聖)から、税込の会頭原 敬名 .Kiflgaku.長架蔓文型 控 計貰しま
符 =M 売頭語 監 'iZSi.jf精度浮ib'J舶 勤まOBStLJます。税金の計量■まKgS抑 アンクションプロシージャで 実引数lまTafl晩 KostlZe】とし、
慣引艶はt,k汝 します。
Su【川31nO
ConSlZeEAsShlgleI0ー05
KITlgak】=KeFSarLf I
EndSub FLlrdionKeFSa叫
=l大k*(
1
+zj End「L.rrにllOn1
回 目は紙ベースで実施 し,2‑9
回 目の確認問題 をM oodleを利用 して行 った。初 めの うち は講義内に実施 し,慣 れた ところで,期 間を決めて講義外 に挑戦 して もらった。また,学生が蹟 き やすい箇所 では,講義時間内に実施 し,満点にな らなかった学生のみ宿題 とした場合 もあった。1
つの確認問題 には小 間が2 ‑3
題 あ り/.その小 間には7 ‑1 5
ヶ所 の穴埋 めが あ る。点数 は各 確認問題 について1 0
点満点 とす る。時間 と受験 回数が設定で きるため,時間は
2 0‑2 5
分,受験 回数 は4
回に設定 した。受験 回数 が多 くなるとペナルティを付 けることもで きるが,今 回は反復学習が意図なのでこれは‑切付 け なかった。1回受験が終わ り送信 ボタンを押す と,正解 は緑,不正解 は赤 と表示 され るので,次 回は間違 った ところを中心 に考 えることがで きる (図1 2 )
0結果 は,下記の ように教員画面 に表示 される (図
1 3 )
。図12 穴埋め問題終了徳
1tニ…え 単価漂:妄東名:Tan晦 長整雛型泣数量 ∈変雛=亀:Kosu長 整数型 紙nら、税込の全額 ∈変雛鳥 : 酷 巷 T冠iE詣 話 芸謹 諾 ロシーリヤで
実引雛はTa鵬a常OSu,Zezとし、
仮引数は伐 鼓 します.
Sutlt・.1昌InlI‑
CロnStZei鮎 Sin琴は=8.85
Kinga艶u=Keisan k叫h ,∴、 .年̲..J、 ,/.:
EndSLlコ
FunctiLlnKeisan.日tね中り∴ ∴ .k‑Ail(ヰ .㌔ l{『■{■ =tllr二●(1・こ'j
EndFunc.tlLln 喜F分的に正解 この・粥尊 の点熟 敷遷
星に=== 二二 三
5 4
商 経 論 叢 第4 7
巻第1
号( 2 0 1 1 . 9 )
図13 採点結果の画面
」コU「mT1JrJJrJ
2011年 06月 15日12108 2011年 06.q148,ll12 2811年86月14E]1125 2011年 06月148 1126 2()11年08月 14E]2204 加 11年 06月14日.221‑I 2011年06月14E]1705
2011年 0名月15B 1200 2011年 ロ5月 14日,1835
すべてをi営桐 /i碧7R解除 温舵 Lr=ものを ▼
提 出状況 と平均点 は下記の とお りである (表
6 )
。 表6 提 出状況 と平均点1‑はo・77Ⅶ4・‑2佃ー。Ⅶ相場 dJ
水曜 日ク ラ ス 木 曜 日
クラス +人数 l ‑ …太政 平均点 …
確認問題2 1 2 6. 8 1 8 7. 6
確認問題
4 7 5. 5 7 7. 1
確認問
窺 5 7 . ・ 6 サ … ≡
確 認問題
6 7 9. 7 1 0 8. 2 2 6 ‑ i 3 一 1 7 7 . 2
確認問題8 1 4 7. 4 1 8 9. 0
途 中 に予告 な く復 習 問題 を実施 した。下記 が その結果 であ るが
,75 %
の学生 が6 0
点 以上 を とってお り,3 5 %
の学生が8 0
点以上で,その効果が期待 で きた (表7 )。
表7 復習問題結果
点 数 割合
8 0
点以800
点 点
未満未満6060点以上点以上4 4 0 0 % %
期末試験 と確認 問題の提 出回数 と,確認問題 の平均 点 の関係 は下記 の とお りで (表
8,9 )
,堤 出回数の多 い学生,平均点の高い学生 の期末試験 の点数が良い ことが わか る。 この結果か らも,Moodleを利用 したプログ ラ ミング教育 の報告 55 一定の効果が期待 で きそ うである。
表8確認問題の提 出回数 ご との期末試験の平均点
回数
3 4 5 6 7 8 9
水 26 = 事 0 3 9 ̲ . 5 = 6 3. . 7 6 6. 0 7 4. 0
木
47. 5 45. 0 3 9. 0 5 7. 3 5 6. 0
水 89. 0 86. 0 6 4. 8
表9 確認問題の平均点 ご との期末試験の平均点
平均
0. 5
‑1. 5 1 . 5‑2. 5 2. 5‑3. 5 3. 5‑4. 5 4. 5‑5. 5
水
孝軌8 3 鼠̲ O ‑
木
3 8. 0 25. 0 3 8. 0
平均
5 . 5‑6. 5 ‑ 6. 5‑7, ̲ 5 7. 5‑8 ‑ ̲ ̲ . ̲ 5 8. 5‑‑ 凱二 5
姦計5
水
6 8. 6 7 7. 0 1 0 0. 0 6 3. 8
(2)文法 などのまとめを掲載
学生か らの要望が高か った文法 な どの まとめ を掲載 し,学期末試験前 の復習 に利用 して もらっ た (図
1 4)。
図14 文法のまとめ
派 vBA文法などのまとめ
≡ 文法・TdT'rJ)̲まと亀 1 ご甘 号 ̲亘14.て1L
j
リソースつれ・8ヰ‡FA 日1
電
R E7L,I56 商 経 論 叢 第 47巻第 1号 (2011.9) (3)学生 からの質問事項の掲載
学生か らの質問事項 とそれに対す る回答 を掲載 した (図 15)
。
(4)講義資料 ・講義内容の掲載
講義内容 を掲載 し,板書で説明 した事項 も資料 として掲 載 し,配布 した講義 資料 をダウ ンロー ドで きる よ うに し た。ただ,講義資料 については,次の講義 に出席 した際 に も らい に来 た り,友 人 に もらっておいて も らう学生 が多 かった。
Eg15 ニュース
===コ‑,T・二∴・・∴」ナ「・二二∵‑ 二tT‑う
トピックの追加…
0 6. 号8 5.1 3 : 5 6
管理 ユーザ確認問題
嘩
己列)の問矧 こついて 詳細…0 4J 早27
E,1 3:
14管理 ユ・‑ザ
圧絹・那凍ソフトの葺ウニ./・ロード言羊 細山
0
4J亨27
5.1 3‑ 1 3
管理 ユーザWj 円 血WS X
Pでのファイルの耶凍方 法 詳細…0 4 J q27 ,
uP,13:ll 管理 ユーザ講義呈料のダウンロード詳細…
;息士 rTlトト○小Jノブ
7.
結果 と検討今 回
Moodl e
を利用 して,講義外 での反復学習,文法 な どの まとめの掲載,連絡事項 の掲載, 講義資料 の ダウンロー ド,質問事項 を実施 した。7‑1
確認問題 について講義外 での反復学習で は,正解 と不正解 が
1
回の送信機 能の実施 で わか るため,2 ‑3
回挑戦 す ると,正解 にた ど り着 く学生が多 か った。宿題 として強制 しなければ 自主的 に挑戦す る学生 は ほ とん どい なか った。宿題 と した場合 で も,次の講義 まで 1週 間あ り忘 れ て しまう学生が い た り,他 の学生の正解 を見 なが ら答 えだけを写す学生 もいたため,特 に学生が置 きやす い箇所 や特 に理解 していて もらいたい箇所 は,講義時 間内 に強制 的 に実施 した。実施 してい る画面 をのぞ き, どこがわか らないか を個別 に指導す ることもあった。この確認問題 を反復学習 として有効 に利用す るためには,有効 な問題 を数多 く作成す ることが 必要であるが,予想以上 に問題作成 に時 間がかか って しまい
,1
つの確 認 問題 につ いて小 間が2
‑3題 となって しまった。そのため,複数の問題か らランダムに数 間 を出 して反復学習 をす る形 式 を想定 していたが,今 回はこの形式 は とれなかった。 もう少 し,問題作成 の時間を短縮す る方 法が望 まれ る。
Moodleを利用 したプログラ ミング教育の報告 57 7
‑2
文法などのまとめの掲載今 回は文法のまとめをダウンロー ド形式で掲載 したが,確認問題に多 くの時間が とられ,普段 の講義資料 と同 じような形式になって しまった。今後 は学生の意見 も聞 きなが ら,W ebペー ジ を作成 したい。
7‑3
連絡事項 ・講義資料のダウンロー ド講義資料のダウンロー ドの点については,ダウンロー ドしている学生 もいたが,やは り休んだ 場合,取 りに来る学生 も多かった。宿題などの情報 も見ていない学生 もいた。初めは確認問題の 解答 をW ebか らダウンロー ドす る形式 にしたが,ダウンロー ドをす る学生が少 なかったため, 紙ベースで配布 を行 い,講義中に解説 を行 うように した。 もう少 し,W ebを見 るように強制す べ きだったと思われる。
7 ‑4
質問事項今 回は学生か らの質問事項 をM oodle上 にア ップ した ことで,同 じ質問 をされ ることは少 な かった。ただ,Moodleの機能であるMoodle上 に新情報が書 き込 まれた場合 に,学生へ メール で知 らせ る機能は使用 しなかった。確認問題 をやる際,または講義資料 をダウンロー ドす る際に 見て もらうにとどまった。今後,後期 は就職活動で出 られない学生 も多 くなることと,講義内容 も難 しくなることか ら,質問や講義内容,講義資料の掲載 も多 くなることが予想 される。メール で知 らせ る機能を使用 して,共有情報 を増や したい。
参考文献
Moodle入 門 著 :井上博樹 ,奥村晴彦,中田平 出版 :K朋BUNDO
Moodleによるeラーニ ングシステムの構築 と運用 著:William H.Rice Ⅳ 訳 :福原明浩 監訳 :喜多 敏博
Moodleを使 って授業す る ! 著 :演岡美郎 出版 :M UNDO
Moodleを利用 した授業時間外学習支援 の試み 山田博文 岐阜高専紀要 第42号,2007 pp.151‑154 プログラ ミング教育 にお けるMoodleの活用 平塚絃一郎 仁 愛女子短期大学研 究紀要 第43号,平成22
年度
Moodleホームページ http://docs.moodle.org/20/ja/Moodle%E3%810/oA80/oE3%81%AF
寺嶋秀美 :教育支援 ツール としてのMoodleの使用 について‑ システム構築 と使用結果‑ ,文化情報学 :敬 河台大学文化情報学部紀要17(2),53‑61,2010‑12
五 月女仁子 :文系学生 に対す るプログラ ミング教育へ のMoodleの活用,教 育 シス テ ム情報学会研 究報告 26(1),37‑40,2011‑05
五月女仁子 :文系学生のためのプログラ ミング教 育の実践 と報告‑Moodleの活用 につ いて‑ ,教育 シス テ ム情報学会第36回全 国大会講演論文集,2011