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序論 環境基本計画(素案)へのパブリックコメント実施結果|浦安市公式サイト

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Academic year: 2018

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(1)

計画の

基本的事項

計画策定の背景

計画策定の目的

計画の性格と役割

市・事業者・市民・滞在者等の協働

による計画の推進

浦安市の概況

本計画のめざすもの

計画の対象

計画の期間

(2)

計画策定の背景

私たちの浦安は、三方を海と川に囲まれ、かつては、恵まれた自然の下で漁業を 中心として栄え、独自の生活文化や地域文化を培ってきました。

川岸には多くの小漁船が船べりを連ね、また旧江戸川の河口などの洲には、アシやカヤ などが繁り、その中にはカモやシギ等の水鳥が生息し、ヨシキリがさえずっていました。 また、遠浅な海では、貝類やノリ、多様な魚類の漁場として、東京湾の内湾一の恵み豊か な自然の恩恵を享受していました。

しかし、昭和 30 年代に入ると、工場排水や生活排水などにより海や川の汚染が次第に 目立つようになりました。特に、昭和 33 年には本州製紙江戸川工場による悪水放流事件

が発生し、魚介類が大量に死滅するなど大きな被害を受けました。この事件を契機として、

国は後の水質汚濁防止法の原点となった水質二法と呼ばれる「公共用水域の水質の保全に

関する法律」及び「工場排水等の規制に関する法律」を制定しています。

しかしながら、その後も河川や海の汚濁は進み、漁業は急速に衰退しました。そして、

昭和 37 年の漁業権の一部放棄により埋立工事が開始され、ついに昭和 46 年には漁業権が

全面放棄されて、漁業の歴史に終止符が打たれました。

二期にわたる埋立事業で面積は埋立開始前の約4倍に、人口は、埋立開始年の昭和 40

年当時から、平成 15 年にはその約 8 倍に増加するとともに、急速に都市化が進行するな ど、まちは大きく変ぼうしました。

都市化の進展や生活様式の変化に伴い、今日の環境問題は、本市でかつて見られた産業

型公害から、自動車交通の増加による大気汚染や生活排水による水質汚濁などの都市生活

型公害へと移行するとともに、地球温暖化、オゾン層の破壊、生物多様性の減少等の地球 規模の問題も顕在化してきました。

こうした環境問題は、その影響が身近な地域から地球規模にまで及ぶという空間的な広

がりと、現在の世代だけでなく将来の世代にまで及ぶという時間的な広がりをもつなど、 日々複雑・多様化しています。

これら環境問題の発生は、大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済システムによる

環境への負荷の増大が主要な原因となっていることから、私たちの生活様式や事業活動の

態様も含めて社会全体にわたって変革を行っていく必要があります。

(3)

計画策定の目的

本市は、前述の本市を取り巻く環境課題に対応し、環境への負荷が少ない持続可能な社 会を協働して形成するため、平成 15 年 10 月に『浦安市環境基本条例』を制定しました。

条例では、現在及び将来の市民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的として、

次に示す5つの基本理念を掲げています。

浦安市環境基本計画は、この基本理念にのっとり、環境の保全に関する施策等を、市・ 事業者・市民・滞在者等が協働して、総合的かつ計画的に推進することを目的に策定する ものです。

環 境 の 保 全 は 、 市 民 が 健 康 で 文 化 的 な 生 活 を 営 む 上 で 必 要 と さ れ る 良 好 な 環 境 を 確 保 す る と と も

に、これが将来の世代に継承されるように適切に行われなければならない。

環 境 の 保 全 は 、 す べ て の 者 が 、 そ れ ぞ れ の 立 場 に 応 じ た 役 割 分 担 の 下 に 、 環 境 へ の 負 荷 を で き る

限 り 低 減 す る こ と 及 び 持 続 的 な 発 展 が 可 能 な 社 会 が 構 築 さ れ る こ と を 旨 と し て 行 わ れ な け れ ば な ら

ない。

環 境 の 保 全 は 、 人 間 が 生 態 系 の 一 部 と し て 存 在 し 、 自 然 か ら 多 く の 恵 み を 受 けていることを認識

し 、 人 と 自 然 と が 共 生 し て い く こ と を 旨 と し 、 海 と 川 に 接 し た 特 性 を 生 か し て 自 然 と 文 化 の 調 和 の

とれた快適な環境を実現していくように行われなければならない。

環 境 の 保 全 は 、 地 域 に お け る 日 常 生 活 や 事 業 活 動 が 地 球 全 体 の 環 境 と 深 く か か わ っ て い る こ と を

認識し、地球環境の保全に資するように行われなければならない。

環境の保全は、すべての者が、それぞれの責務を自覚し、協働して行われなければならない。

(4)

計画の性格と役割

浦安市環境基本計画(以下「本計画」という。)は、浦安市環境基本条例に基づいて、

市が定める環境の保全に関する諸施策を総合的かつ計画的に推進するためのマスタープ ランです。

本計画は、本市のまちづくりの基本目標である「人が輝き躍動するまち・浦安」の実現

をめざし、「浦安市総合計画」の着実な進展を環境面から実現する役割を担います。

また、長期的・総合的観点から、環境に係る各種分野別計画との連携・調整を図るとと

もに、環境基本条例の基本理念に基づいて、市・事業者・市民・滞在者等との協働により、

本計画に掲げる施策等を着実に推進します。

● 本計画では、基本構想に掲げる基本目標を踏まえ、環境基本条例の基本理念にのっと

り望ましい環境像や目標を設定し、これらを効率的かつ効果的に達成していくための 施策の体系や推進体制を定めています。

● また、本市の自然・社会特性を踏まえ、計画推進の牽引となるリーディングプロジェ

クトを示し、本市ならではの独自性のある計画としています。

● 計画の目標の達成に向けては、市・事業者・市民・滞在者等の自主的かつ積極的な取

組みが不可欠であることから、それぞれに求められる役割と取組みの基本方向を示し ています。

■環 境 基 本 計 画 の 位 置 づ け

浦 安 市 総 合 計 画

浦安市環境基本計画

施策の展開

市民・事業者・滞在者等

分野別基本計画 浦安市環境基本条例

浦安市実施計画

浦安市基本構想

(5)

市・事業者・市民・滞在者等の協働による計画の推進

今日の環境課題の多くは、これまでの産業型公害と異なり私たちの日常生活や通常の事

業活動に起因し、不特定多数の者が原因者となっており、私たち自身が被害者であると同 時に加害者であるという特徴をもっています。そのため、公害の発生源である工場等の規 制指導といった従来の個別対策だけでは根本的な解決は困難となっています。

このようなことから、本市の環境を保全するためには、市・事業者・市民・滞在者等が それぞれの責務を自覚し、協働して行うことが必要です。

本計画を着実に進め、計画に掲げる目標を実現するために、各主体に期待される役割は 次のとおりです。

(

)

市の役割

① 市は、環境の保全に関する基本的かつ総合的な施策を策定し、実施する責務を有します。

② 市は、事務事業の執行に伴う環境への負荷の低減に率先して努めます。

③ 市は、環境の保全のために広域的な取組みを必要とする施策について、国及び他の地 方公共団体と協力して施策の推進に努めていきます。

(

)

事業者の役割

① 事業者は、事業活動に伴って生ずるばい煙、汚水、廃棄物等の処理その他の公害を防 止し、自然環境を適正に保全するために必要な措置を講ずる責務を有します。

② 事業者は、事業活動に係る製品その他の物が廃棄物となった場合に、その適正処理が 図られることとなるように必要な措置を講ずる責務を有します。

③ 事業者は、事業活動に係る製品その他の物が使用され、または廃棄されることによる 環境への負荷の低減に資するように努めるとともに、再生資源その他の環境への負荷 の低減に資する原材料、役務等を利用するように努めます。

④ 事業者は、事業活動に伴う環境への負荷の低減その他環境の保全に努めるとともに、 市が実施する環境の保全に関する施策に協力する責務を有します。

(

)

市民の役割

① 市民は、環境の保全上の支障を防止するため、その日常生活に伴う環境への負荷の低 減に努めます。

(6)

(

)

滞在者等の役割

滞在者等は、滞在または通過に伴う環境への負荷を低減し、市が実施する環境の保全 に関する施策に協力するよう努めます。

(7)

浦安市の概況

(

)

沿

明治22年 4月 堀江、猫実、当代島三村が合併、浦安村誕生

明治42年 9月 町制施行、浦安町誕生

昭和33年 6月 本州製紙江戸川工場悪水放流事件が起こり、漁民の漁業権

利放棄と公有水面埋立事業の引き金となる。( 水 質 保 全 法 、

工場排水等規制法の水質二法を生むきっかけとなる。) 昭和37年 漁民の漁業権一部放棄と公有水面埋立事業開始

昭和44年 3月 営団地下鉄東西線の開通

昭和46年 漁業権全面放棄

昭和47年 3月 「浦安町公害防止条例」制定

「浦安町公害対策審議会条例」制定

昭和50年11月 第一期埋立事業(面積873.4ヘクタール)完了

昭和56年 3月 第ニ期埋立事業(面積563ヘクタール)完了し、市域面 積が16.98平方キロメートルとなる。

4月 市制施行、浦安市誕生

昭和63年12月 JR京葉線が開通し、新浦安駅と舞浜駅開設

平成 6年 4月 「浦安市廃棄物の減量及び適正処理等に関する条例」制定

「浦安市中高層建築物等によるテレビ電波障害の防止に関 する指導要綱」制定

平成13年 7月 組織改正により環境部新設

10月 「浦安市地球温暖化対策実行計画」制定

11月 「環境マネジメントシステムISO14001」認証取得 平成15年10月 「浦安市環境基本条例」公布

(8)

(

)

位置・地勢

本 市 は 、 東 京 湾 の 最 奥 部 、 千 葉 県 西 部 に 位 置 し 、 東 京に 隣 接 し て い ま す 。 北 は 千 葉 県 市 川 市 と 陸 続 き で 接 し 、 西 は 旧 江 戸 川 を 隔 て て 東 京 都 江 戸 川 区 、 東 と 南 は 東 京 湾に面しています。

市域面積は16.98k㎡、東西の距離は6.06km、南北の距離は6.23kmです。 土 地 は 、 旧 江 戸 川 の 河 口 に 発 達 し た 沖 積 低 地 と 、 そ の 約 3 倍 に 及 ぶ 埋 立 地 か ら な り、概ね平坦地となっています。

昭和 23 年 市域の変遷

昭和 48 年

(9)

(

)

気象

本市における平成14 年までの過 去5年 間 の 年 平 均 気 温 は16.9℃と同期間の全国

平均と比べ高く、また、同期間の本市における年間降水量は1,283mm で同期間の全

国平均に比べ少なくなっています。

(

)

人口

本市の人口は、東西線開通後の昭和44年以降、旧市街地の宅地化や東京のベッ

ドタウン化の進行により、急激に人口が増加しました。

また、公有水面埋立後の住宅開発は人口の増加に拍車をかけ、昭和56年 4 月 に

市 制 が 施 行 さ れ た 後 も 、 さ ら に 人 口 は 増 え 続 け 、 市 と し て は 全 国 一 の 割 合 で 人 口

増加が続き、平成15年 に143,008人と、公有水面埋め立てが始まった昭和40年

に比して約8倍に増加しました。

今後も、引き続き人口増加が見込まれており、平成32年(2020年)の人口は、

概ね16万人と予想されています。

■ 世 帯 数 及 び 人 口 の 推 移 ( 平 成1 5 年 版 浦 安 市 統 計 書 )

0 2 0 , 0 0 0 4 0 , 0 0 0 6 0 , 0 0 0 8 0 , 0 0 0 1 0 0 , 0 0 0 1 2 0 , 0 0 0 1 4 0 , 0 0 0 1 6 0 , 0 0 0

3 8 4 0 4 2 4 4 4 6 4 8 5 0 5 2 5 4 5 6 5 8 6 0 6 2 元 3 5 7 9 1 1 1 3 1 5 年

人 、 世 帯

人 口

(10)

(

)

土地利用

本市は、著しい都市化の進展に伴い、急速に宅地が増加しています。土地の地目別 面積のうち、宅地が半分を占めています。

ま た 、 市 全 域 が 都 市 計 画 法 に 基 づ く 市 街 化 区 域 に 指 定 さ れ て お り 、 こ の う ち 、 住

居系が全体の61.5%を占め、工業系が34.5%、商業系が4%となっています。

土地利用状況を地区別に見ると、元町地域と中町・新町地域で大きく異なります。

元 町 地 域 は 住 宅 、 商 業 、 工 業 系 が 混 在 し て お り 、 特 に 当 代 島 、 猫 実 、 堀 江 の 市 街 地 は 過 密 化 し て い ま す 。 北 栄 地 区 で は 低 層 住 宅 地 に 隣 接 す る 工 場 跡 地 に お い て マ ン シ ョンの立地が増加しています。

一 方 、 市 域 の 約 4 分 の 3 を 占 め る 中 町 ・ 新 町 地 域 は 、 住 宅 地 と 工 業 地 、 レ ク リ エ ー シ ョ ン 用 地 が 明 確 に 区 分 さ れ て い ま す 。 ま た 、 新 町 地 域 の 日 の 出 ・ 明 海 ・ 高 洲 地 区は、地区計画が定められ、土地利用が明確に方向づけられています。

(11)

(

)

産業

産 業 別 人 口 で 見 る と 、 第 一 次 産 業 ( 農 業 及 び 漁 業 ) は 、 漁 業 権 放 棄 前 の 昭 和35年には

30.2% を 占 め て い ま し た が 、 海 面 埋 立 事 業 の 進 捗 や 農 地 の 宅 地 転 用 な ど に よ り 急 激 に 減

少 し 、 そ の 後 も 減 少 傾 向 が 続 き 、 平 成 2 年 以 後 、 第 一 次 産 業 の 割 合 が0.1% と 全 国 一 少 な

くなっています。

第 二 次 産 業 ( 鉱 業 、 建 設 業 、 製 造 業 ) は 、 高 度 経 済 成 長 期 に 徐 々 に そ の 割 合 を 拡 大 し

ま し た が 、 そ の 後 は 就 業 者 数 が 増 加 し て い る も の の 、 産 業 別 割 合 は 減 少 傾 向 を示していま

す。また、近年では、就業者数、産業別割合がともに減少しています。

第 三 次 産 業 ( 卸 売 業 、 小 売 業 、 サ ー ビ ス 業 ) は 、 昭 和 45 年 は 40% 台 で し た が 、 そ の

後 急 速 に 高 く な り ま し た 。 平 成12年 に は 、80.6% を 占 め る よ う に な り 、 現 在 の 浦 安 市 の

中心産業となっています。

■ 第 一 次 ・ 第 二 次 ・ 第 三 次 産 業 構 成 比 の 推 移 ( 国 勢 調 査 )

(

)

観光

観 光 に お い て は 、 舞 浜 地 区 に 、 東 京 デ ィ ズ ニ ー ラ ン ド を 核 と し た 国 際 的 な 観 光 リ ゾ ー

ト が 形 成 さ れ て い ま す 。 昭 和58年 春 に 開 園 し て 以 来 、 毎 年 1 千 万 人 以 上 の 来 場 者 数 を 記

録 し て き た 東 京 デ ィ ズ ニ ー ラ ン ド は 、平 成13年 に 開 園 し た 東 京 デ ィ ズ ニ ー シ ー と 合 わ せ 、

そ の 来 場 者 数 は 同 年 度 に は 約 2 千 2 百 万 人 と な り 、翌14年 度 に は 約 2 千 5 百 万 人 を 数 え

るまでとなっています。

ま た 、 そ の 周 辺 臨 海 部 で は 、 東 京 デ ィ ズ ニ ー ラ ン ド の 集 客 力 を 背 景 に 、 昭 和59年 か ら

ホ テ ル の 建 設 が 進 み 、 現 在 で は 国 際 級 の ホ テ ル 群 と し て 、 東 京 デ ィ ズ ニ ー ラ ン ド と と も

に、アーバンリゾートゾーンとして注目されています。 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0%

昭和50年 昭和55年 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年

第一次産業

第二次産業

(12)

本計画のめざすもの

(

)

本計画のめざす環境像

市・事業者・市民・滞在者等すべての人が自主的、積極的に行う環境の保全の推進にあ たっての共有イメージとして、本計画がめざす本市の環境の将来像を「環境像」として示 します。

先に示した本市が目指すまちづくりの将来都市像を明らかにするために策定された「浦

安市総合計画」では、「人が輝き躍動するまち・浦安」をまちづくりの基本目標として定

めています。

こうした、まちづくりの基本目標や浦安市環境基本条例に示す基本理念等を踏まえ、環 境基本計画における環境像を次のように定めます。

(13)

(

)

本計画のめざす基本目標

本計画のめざす環境像“ 人 と 自 然 と が 共 生 す る 水 と 緑 で 囲 ま れ た 快 適 環 境 都 市う ら

や す” を実現していくため、以下に示す 4 つの基本目標を掲げます。

本市は、過去、工場排水や生活排水による海・河川の汚染、悪水放流事件等に代表され る産業型公害に見まわれました。

しかしながら、近年は、こうした産業型公害から、自動車交通の増加による大気汚染や 生活排水による水質汚濁など都市生活型公害に移り変わってきています。その中でも、近

年では、内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)等の有害化学物質や、ヒートアイランド、

ビル風害などの建造物等による環境への影響、さらにはカラスによる生活被害などの新た

な問題も起こっています。

こうした日々、複雑化・多様化する環境問題に対して、今後も迅速かつ的確な対応を図

り、「安心して暮らせる生活環境が保たれ、健やかに暮らせるまち」の実現をめざします。

本市は、市域の約4分の3が埋立地からなり、本来の自然は少ない環境にあります。 しかしながら、海辺には貴重な三番瀬が残され、内陸においても公園・緑地等の整備に よって創出された緑化等が、都市の中の身近な自然として市民に親しまれています。

また、埋立以前の自然と共生していた「漁師町浦安」の歴史と文化が、元漁師の人たち が中心となって郷土博物館、公民館、学校などで今も次世代に受け継がれています。

より多くの市民が自然や歴史文化にふれることができ、まちへの愛着や住みつづけたい

という意識を育むよう、地域の特性を活かした景観の形成を図りながら、その環境資源の

保護と活用を図り、「水と緑や歴史・文化とふれあえる、潤いと安らぎのあるまち」の実

現をめざします。

安心して暮らせる生活環境が保たれ、健やかに暮らせるまち

(14)

大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済活動や生活様式は、私たちに便利で快適な 暮らしをもたらした一方で、身近な公害、廃棄物の増加に伴う環境への影響を持たらし、 さらには、熱帯雨林の減少、地球温暖化といった地球環境問題まで引き起こしています。 これらの問題を解決するためには、資源・エネルギーが効率的に使用されるなど、環境 負荷が低減された循環型社会に移行することが必要です。

本市では、循環型社会の形成を目指し、平成3年度から、「ビーナス計画」と名づけた

多角的な広報キャンペーンを開始するなど、全市をあげてごみ減量・再資源化に取り組む システムづくりを進め、大きな効果をあげています。

さらに、省エネルギー対策やクリーンな新エネルギーの導入などを進め「環境への負荷 の少ない、地球にやさしい循環型社会をめざすまち」の実現をめざします。

地球規模に及ぶ今日の様々な環境問題を根本的に解決するためには、市・事業者・市民・

滞在者等の各主体の取組みと協働の下、日常生活や事業活動における環境への配慮が不可

欠となっています。

このため、一人ひとりの郷土環境に対する関心を高め、地域を取り巻く環境課題につい て自らが考え、行動する人を育てる、環境教育・環境学習を推進します。

さらに、環境教育・環境学習より得た知見等に基づいて、市自らの率先行動を第一とし て事務事業における環境への配慮を積極的に進めるとともに、環境保全活動の輪を広げ、 「協働で進める、環境保全に取り組むまち」の実現を目指します。

環境への負荷の少ない、地球にやさしい循環型社会をめざすまち

(15)

計画の対象

(

)

計画の対象地域

計画の対象とする地域は、浦安全域です。

また、広域的な環境問題や地球規模での環境問題など、本市だけは解決できない環境問 題に対しては、周辺市町村、県、国との連携のもと、広域的な取組みを進めていきます。

(

)

計画の対象とする範囲

本計画では、次のような「環境項目」を対象に、先に掲げた環境像及び基本目標等の達 成に向けた施策の方向を提示します。

基 本 目 標 施 策 の 方 向 の 主 な 対 象 ( 環 境 項 目 )

安心して暮らせる生活環境が保たれ、健やかに暮らせる

まち

○大気環境

○水環境

○その他生活環境

水と緑や歴史・文化とふれあえる、潤いと安らぎのある

まち

○身近な水辺

○身近な緑

○歴史・文化と景観

環境への負荷の少ない、地球にやさしい循環型社会をめ

ざすまち

○廃棄物

○資源・エネルギー

○地球環境問題

協働で進める、環境保全に積極的に取り組むまち ○環境教育・環境学習

○環境保全行動

計画の期間

本計画の計画期間は、平成 16 年度(2004 年)から平成 25 年度(2013 年)までの10

年間とします。

(16)

計画の構成

これまでに述べてきた計画の基本的事項に基づいて、本計画を次のように構成します。

(

)

序論

環境基本計画策定の目的や位置づけなどの基本的事項を示すとともに、本計画がめざす

本市の望ましい環境像を具体化していくための基本目標等を示します。本編がこれにあた

ります。

(

)

施策編

上記の望ましい環境像や基本目標の実現に向けた施策の大綱を示します。

施策の大綱の提示にあたっては、環境項目ごとに現状と課題を示し、これら課題の解決 に向けた環境目標及び施策の方向性を示します。さらに、計画全体を先導していくような 取組みをリーディングプロジェクトとして示します。

また、環境目標達成の目安として、数値化が可能なものを、環境指標として設定してい ます。

(

)

推進編

本計画を着実かつ効果的に展開していくために必要な体制の整備や計画の進捗管理な ど、計画の推進方策等を示します。

参照

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