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平成 30 年度林野関係予算のポイント 1. 林業成長産業化総合対策 < 一部公共 > 意欲と能力のある林業経営体に森林の経営 管理を集積 集約化する新たな森林管理システムを構築することが見込まれる地域を中心として 路網整備 機械導入を重点的に支援するほか 主伐 再造林の一貫作業の推進 川下との連携

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(1)

公 共 事 業 費

1,900

1,900

521

2,421

- ( 100.0% ) - 一般公共事業費

1,800

1,800

320

2,120

- ( 100.0% ) - 治 山 事 業 費

597

597

195

792

- ( 100.0% ) - 森林整備事業費

1,203

1,203

125

1,328

(うち成長産業 化路網枠) 80 (うちTPP・日 EU対策) 60 - ( 100.0% ) - 災害復旧等事業費

100

100

201

300

- ( 100.0% ) - 非 公 共 事 業 費

1,055

1,097

342

1,438

- ( 103.9% ) -

235

-400

-2,956

2,997

862

3,859

- ( 101.4% ) - 2( )内の数字は前年度比。 3計数は、四捨五入のため合計とは一致しない場合がある。

平成30年度 林野庁関係予算(総括表)

平成29年12月 区     分 平成29年度 平成30年度 (29年度補正追加額) 当初予算額 概算決定額(A) 補正額(B)

A+B

億円 億円 億円 億円 林業成長産業化総合対策 (一部公共の成長産業化路網枠) 合板・製材・集成材国際競争力強 化対策 (一部公共のTPP・日EU対策) 合       計 (注)1上記のほか、農山漁村地域整備交付金(917億円の内数)及び農山漁村振興交付金(101億円の内数)に、 林野関係事業を措置している。

(2)

平成30年度林野関係予算のポイント

1.林業成長産業化総合対策<一部公共>

意欲と能力のある林業経営体に森林の経営・管理を集積・集約化

する新たな森林管理システムを構築することが見込まれる地域を中

心として、路網整備・機械導入を重点的に支援するほか、主伐・再

造林の一貫作業の推進、川下との連携強化、CLT や JAS 無垢材の

利用拡大など、川上から川下までの取組を総合的に支援

235億円

(-) ・林業成長産業化総合 対策(非公共) 155億円 (-) ・森林整備事業(公共) のうち成長産業化路 網枠 80億円

ア 林業・木材産業成長産業化促進対策

意欲と能力のある林業経営体の育成、新たな森林管理システム

を構築することが見込まれる地域を中心とした路網整備や高性能

林業機械の導入、主伐・再造林の一貫作業、木材関連事業者等

が行う施設整備等を支援

イ ICT・人づくりによる成長産業化支援対策

ICT 等の先端技術を活用した森林施業の効率化や需給マッチ

ングによる流通コストの削減などスマート林業の構築に向けた取

組、施業現場の管理者育成等を支援

ウ 木材需要の創出・木材産業活性化対策

非住宅分野を中心とした JAS 構造材等の利用拡大、中高層建

築物等に活用できるCLTの利用促進、公共建築物の木造化・木

質化に向けた普及促進、「地域内エコシステム」の構築促進など

による新たな木材需要の創出、地域材の生産・加工・流通体制づ

くり、高付加価値木材製品の輸出拡大等を支援

2.合板・製材・集成材国際競争力強化対策<一部公共>

木材製品の国際競争力を強化するため、林業経営を集積・集約

化する地域に対して、路網整備や高性能林業機械の導入等を支援

するとともに、加工施設の大規模化・高効率化や高付加価値品目

への転換、木材製品の消費拡大を支援

【補正予算】

400 億円

うち森林整備事 業(公共) 60 億円

3.森林・林業人材育成対策

ア 「緑の人づくり」総合支援対策

林業への就業前の青年に対する給付金の支給や、「緑の雇用」

事業により新規就業者を現場技能者に育成する研修等を支援

49億円

(-)

イ 成長産業化支援人材育成対策

効率的な現場作業を主導することのできる現場の管理者を育成

するためのキャリアアップ研修等を支援

(林業成長産業化総合 対策で実施)

235 億円の内数

(-)

(3)

4. 森林・山村の多面的機能の発揮

ア 森林・山村多面的機能発揮対策

森林・山村の多面的機能の発揮を図るため、地域における活

動組織が実施する森林の保全管理や森林資源の利用等の取

組を支援

イ 地域における林業経営の推進

地域における自伐林業グループ等による将来的な林業経営の

集約化に資する森林管理や資源利用等の取組を支援

15億円

(17億円) (林業成長産業化総合 対策で実施)

235 億円の内数

(-)

5.花粉発生源対策推進事業

花粉症対策苗木への植替えの支援、花粉飛散防止剤の実証試

験、スギ・ヒノキの雄花着花状況調査等を進めるとともに、これらの

成果の普及啓発等を一体的に実施

1億円

(1億円)

6.「クリーンウッド」利用推進事業

クリーンウッド法(合法伐採木材等の流通及び利用の促進に関

する法律)に基づく木材関連事業者の登録が始まったことを踏ま

え、合法性確認に資する生産国の関連情報の収集や登録促進の

ための取組を実施

【補正予算】

2億円

7.木づかい・森林づくり推進事業

日本の「木の文化」の国内外への情報発信や多様な主体による

森林づくりの促進等の木づかい・森林づくりを推進する取組の支

援、国有林における多言語による情報発信等を実施

2億円

(2億円)

8.シカによる森林被害緊急対策事業

シカによる森林被害が深刻な地域等において、林業関係者が主

体となった広域かつ計画的な捕獲等をモデル的に実施

2億円

(2億円)

9.森林整備事業<公共>

林業の成長産業化と森林資源の適切な管理を実現するため、意

欲と能力のある林業経営体や、同経営体が森林の経営・管理を集

積・集約化する地域に対し、間伐や路網整備、主伐後の再造林等

を重点的に支援

1,203億円

(1,203 億円) 【補正予算】

125 億円

10.治山事業<公共>

集中豪雨、流木被害の拡大等に対する山地防災力の強化のた

め、荒廃山地の復旧・予防対策、総合的な流木対策の強化等を推

597億円

(597億円) 【補正予算】

195 億円

(4)

林野予算の概要

(平成30年度・平成29年度補正)

お問合せ先:林野庁林政課 三上、大本 内線(6015) 直通03-6744-1777

木材需要の創出・木材産業活性化対策

非住宅分野を中心としたJAS構造材(無垢製材、CL

T)の利用拡大

「地域内エコシステム」構築に向けた

モデル的取組の促進

川上

森林所有者

素材生産業者等

川中

製材業者・

合板業者等

川下

木材需要者

木材産業等競争力強化対策

意欲と能力のある経営体との連携を前提に、木材加工

流通施設、木質バイオマス関連施設、木造公共建築物

等の整備等を支援

意欲と能力のある経営体の活動地域への重点支援

【林業成長産業化総合対策 235億円】

持続的林業確立対策

 新たなスキームの下で意欲と能力のある経営体に森林

の経営・管理を集積・集約化する地域を重点的に支援す

ることとし、路網整備・機械導入の集中的な実施、主伐・

再造林の一貫作業等を推進(森林整備事業(公共)の成

長産業化路網枠により、あわせて路網整備を推進。)

伐採 造林

ICT・人づくりによる成長産業化支援対策

 ICTを活用した路網整備や作業システムの効率化のた

めの人材育成

 「スマート林業」を実現するため、ICTの活用による先進 的な取組や、その普及展開を推進

木材製品の国際競争力強化

木材製品の国際競争力強化を図るため、路網整備・高性能林

業機械の導入支援、加工施設の大規模化・高効率化、高付加価

値品目への転換、JAS構造材(無垢製材、CLT)の消費拡大を支

29補正【合板・製材・集成材国際競争力強化対策 400億円】

合法伐採木材等の利用促進

29補正【「クリーンウッド」利用推進事業 2億円】

クリーンウッド法に基づく木材関連事業者の登録開始を受け、合

法性確認に資する情報収集、登録促進を実施

JAS構造材(2×4製材) を活用した大型商業ビル

森林の多面的機能の発揮

 地域の自伐林業グループなどによる森林の保全管理等を支援

 シカの広域かつ計画的捕獲等をモデル的に実施

 花粉症対策苗木への植替えに加え、花粉発生源対策に係る成

果の普及等を支援

【森林・山村多面的機能発揮対策 15億円】 【シカによる森林被害緊急対策事業 2億円】 【花粉発生源対策推進事業 1億円】 【林業成長産業化総合対策(235億円の内数)】

林業を支える担い手の確保・育成

「緑の雇用」事業等により新規就業者の育成、キャリアアップ研

修を支援

【「緑の人づくり」総合支援対策 49億円】 【林業成長産業化総合対策(235億円の内数)】

森林資源の適切な管理に向けた森林の整備・保全

 意欲と能力のある経営体や、同経営体が森林の経営・管理を集

積・集約化する地域に対し、間伐や路網整備、主伐後の再造林

等を重点支援

 集中豪雨、流木被害の拡大等を踏まえた荒廃山地の復旧・予

防対策、総合的な流木対策等を推進

【森林整備事業 1,203億円】 【治山事業 597億円】 29補正 195億円 29補正 125億円

(5)

参 考 資 料 目 次

平成30年度当初予算

林業成長産業化総合対策(一部公共 ・・・・・・・・・・・・1

森林・林業人材育成対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

森林・山村多面的機能発揮支援対策・・・・・・・・・・・・・7

花粉発生源対策推進事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・10

木づかい・森林づくり推進事業・・・・・・・・・・・・・・・13

シカによる森林被害緊急対策事業・・・・・・・・・・・・・・18

森林整備事業(公共 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21

治山事業(公共 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23

平成29年度補正予算

合板・製材・集成材国際競争力強化対策(一部公共 ・・・・・26

「クリーンウッド」利用推進事業・・・・・・・・・・・・・・28

森林整備事業(公共 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30

治山事業(公共 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32

(6)

林業成長産業化総合対策

【23,470(-)百万円】

対策のポイント

「新たな森林管理システム」の下で、意欲と能力のある経営体に森林の経営

・管理を集積・集約化することとし、路網整備・機械導入を重点実施するほ

か、主伐・再造林の一貫作業、川下との連携による木材の安定供給の推進、

川上と連携した加工施設整備、非住宅分野等でのJAS無垢材やCLTの利

用拡大など、川上から川下までが連携した取組を総合的に支援します。

<背景/課題> ・戦後造成した人工林が本格的な利用期を迎える中、これらの森林資源を循環利用し、 を図ることが重要です。 林業の成長産業化 ・他方、我が国の森林経営は小規模・零細であり、経営の基盤となる路網整備は十分で 、 。 なく 木材の生産から加工流通まで多段階でコストが高いという課題を抱えています 、 、 ・このため 意欲と能力のある経営体に森林の経営・管理を集積・集約化するとともに を図っていくこ 川上から川下までが連携して生産・加工・流通コストの一体的な削減 と等が必要です。

政策目標

国産材の供給・利用量の増加

(2,500 万㎥(平成 27 年)→ 4,000 万㎥(平成 37 年 )

<主な内容>

1.林業・木材産業成長産業化促進対策

12,290(-)百万円

意欲と能力のある経営体への集積・集約化が見込まれる、資源豊富な人工林等に 対して路網整備や機械導入を重点的に実施し、連携する川下への木材の安定供給を 主伐・再造林の一貫作業 木材製品の安定的・効率的な供給に川上と連 図るほか、 、 を通じ、森林資源の高度利用と生産・加 携して取り組む木材加工流通施設の整備等 工・流通コストの一体的な削減を図ります。 (1)持続的林業確立対策 (2)木材産業等競争力強化対策 (3)林業成長産業化地域創出モデル事業

2.森林整備事業(路網)関連分

8,000(-)百万円

意欲と能力のある経営体への集積・集約化が見込まれる、資源豊富な人工林等に 対して幹線となる林道等の路網整備を重点的に実施します。

3.川上・川下連携による成長産業化支援対策

2,481(-)百万円

(1)ICT、人づくりによる成長産業化支援対策

ICT等の先端技術を活用した森林施業の効率化や需給マッチングによる流通コ などスマート林業の構築に向けた取組、施業現場の管理者育成等を支援 ストの削減 します。 ① スマート林業構築推進事業 ② 木材生産高度技術者育成対策 ③ 現場技能者キャリアアップ・林業労働安全対策 [平成 30 年度予算の概要]

1

(7)

(2)木材需要の創出・木材産業活性化対策

非住宅分野を中心としたJAS構造材(無垢製 新たな木材需要を創出するため、 材、CLT)の利用拡大、中高層建築物等に活用できるCLTの利用促進、顔の見 、 に向 える木材での快適空間づくり 民間部門における公共建築物の木造化・木質化 けた普及促進、高付加価値木材製品の輸出拡大、地域内で森林資源のエネルギー利 用等を進める「地域内エコシステム」の構築に向けたモデル的な取組などを支援し ます。 地域の生産・加工・流通の効率化に向けた需 また、川上から川下の関係者による や、 に係る取組を支援します。 給協議会の開催 合法伐採木材等の流通・利用促進 ① 木材産業・木造建築活性化対策 ア 非住宅分野を中心とした無垢構造材等利用拡大事業 イ CLT等新たな木質建築部材利用促進・定着事業 ウ 顔の見える木材での快適空間づくり事業 エ 新たな生産・加工・流通体制づくり推進対策事業 ② 木材需要の創出・輸出力強化対策 ア 民間部門主導の木造公共建築物等整備推進事業 イ 高付加価値木材製品輸出促進事業 ウ 「地域内エコシステム」構築事業 エ 「クリーンウッド」普及促進事業

4.林業・木材産業金融対策

698(-)百万円

意欲と能力のある経営体等 木材を低コストで安定供給する体制を整備するため、 を図ります。 が行う設備投資等に対する融資の充実 (1)林業施設整備等利子助成事業 (2)木材需要拡大・安定供給支援林業信用保証事業 (3)木材産業等高度化推進資金事業 交付率等:定額(1/2、1/3以内等 、委託、直轄) 事業実施主体:国、都道府県、市町村、森林組合、林業者等の組織する団体、 木材関連業者等の組織する団体、森林整備法人等

お問い合わせ先:

1の事業

林 野 庁 計 画 課

(03-6744-2300)

2の事業

林 野 庁 整 備 課

(03-6744-2303)

3(1)の事業

林 野 庁 計 画 課

(03-6744-2300)

林野庁研究指導課

(03-3501-5025)

林 野 庁 経 営 課

(03-3502-1629)

(2)の事業

林野庁木材産業課

(03-3502-8062)

林野庁木材利用課

(03-6744-2120)

4の事業

林 野 庁 企 画 課

(03-3502-8037)

[平成 30 年度予算の概要]

2

(8)

林業成長産業化総合対策

【平成30年度予算概算決定額 23,470百万円】

意欲と能力のある経営体に森林の経営・管理を集積・集約化する新たな森林管理システムを構築することが見込ま

れる地域を中心として、路網整備・機械導入を重点的に支援するほか、主伐・再造林の一貫作業の推進、川中・川下

との連携強化、JAS無垢材の利用拡大など、川上から川下までの取組を総合的に支援します。

森林所有者 素材生産業者等 製材業者、合板業者等 木材需要者 意欲と能力のある経営体 JAS無垢製材品等を製造する業者 需要の開拓に意欲のある者 工務店 建設会社 ハウスメーカー 等

(木材産業等競争力強化対策)

(持続的林業確立対策)

木材加工流通施設等の整備 ・需要者ニーズに対応した木材製品の安定的・効率的な供給体制を構築 木造公共建築物等の整備 ・CLTの活用など木材利用のモデル性が高い施設の木造化・木質化を重点的に支援 木質バイオマス利用促進施設の整備 ・地域連携の下で熱利用又は熱電供給に取り組む「地域内エコシステム」を重点的に支援 特用林産振興施設の整備 ・地域経済で重要な役割を果たすきのこのほだ場など特用林産物の生産基盤等の整備を支援 ・新たな需要につながる非住宅分野を中心としたJAS無垢材、CLT等の利用促進 ・高付加価値製品による海外需要の開拓 ・CNFなどのマテリアル開発支援等 木材需要の創出・木材産業活性化対策 ・ICTの活用支援(需給マッチング、路網整備の効率化のための人材育成等) ・「緑の雇用」による施業現場の管理者の育成や労働安全対策 意欲と能力のある経営体の育成 ・主伐を行う素材生産業者等の規模拡大等を支援 路網整備 ・木材の搬出コストを低減する ための基盤整備 高性能林業機械導入 (購入、リース) 搬出間伐の推進 資源高度利用型施業 ・主伐時の全木集材、それと一貫して行 う再造林の実施 民国 連携 民国 連携 林業成長産業化地域創出モデル事業 ・新たな森林管理システムを活用して先進的に 取り組む地域をモデルとして支援 民国 連携 意欲と能力のある経営体との連携を前提に支援 新たな森林管理システムを構築する地域に対し重点的に支援 森林整備事業(成長産業化路網枠) 【8,000百万円】 コンテナ苗生産基盤施設等整備 ・造林のコスト削減に資するコンテナ苗 の安定供給 林業成長産業化地域保全対策事業 ・山村地域の防災・減災対策 森林整備地域活動支援交付金等 ・施業の集約化に向けた境界の明確化 ・地域の自伐林家等への支援 民国 連携 ICT、人づくりによる成長産業化支援対策 ・木材を低コストで安定供給する体制を整備するため、意欲と能力のある経営体等が行う設備投資等に対する融資を充実

川上・川下連携による成長産業化支援対策

【2,481百万円】

林業・木材産業金融対策

【698百万円】 連携 連携

林業・木材産業成長産業化促進対策

【12,290百万円】

川上から川下までの連携による木材の安定供給や流通コストの削減

・森林資源保全対策 (鳥獣害、病虫害対策等)

3

(9)

森林・林業人材育成対策

【「

緑の人づくり 総合支援対策

4 862 - 百万円

【林業成長産業化総合対策

23,470(-)百万円の内数】

対策のポイント

「緑の雇用」事業を通じた新規就業者の確保・育成や林業への就業前の青

年に対する給付金の支給等を行うとともに、森林・林業に関する高度な知識

・技術を有する人材を育成します。

<背景/課題> ・林業の持続的かつ健全な発展を図り、成長産業化を実現するためには、施業集約化等 の推進、低コストで効率的な作業システムによる施業の実施とともに、これらを担う です。 人材の確保・育成・キャリアアップが必要 ・このため、新規就業者の確保に向けた取組や研修の効率的・効果的な実施、事業体の 間伐等の森林施業を安全かつ効率的に行える現場技能者を確 雇用環境の改善により、 保・育成するとともに、地域における森林づくりのマスタープランとなる市町村森林 整備計画の作成・実行を指導できる技術者や施業集約化・森林経営計画作成を着実に です。 実践できる能力を有する技術者の育成が重要

政策目標

○新規就業者を1,200人確保(平成30年度)

○森林施業プランナーを2,100人認定(平成32年度)

○民有林における森林経営計画の作成率を60%に向上(平成32年度)

○森林総合監理士を2,000人以上育成(平成32年度)

○現場管理責任者・統括現場管理責任者を累計5,000人育成 平成22~32年度

○林業労働災害死傷者数を15%以上減少(平成31年度(対平成26年度比 )

<主な内容>

1 「緑の人づくり」総合支援対策

4,862(-)百万円

(1)森林・林業新規就業支援対策

4,810(-)百万円

「緑の雇用」新規就業者育成推進事業

4,500(-)百万円

都道府県の認定を受けた林業事業 林業労働力の確保の促進に関する法律に基づき 等を支援します。 体が新規就業者を雇用して行う研修 林業への新規就業者の確保に向けた就業ガイダンス、作業実態等の理解を図る ア (3ヶ月を上限) ためのトライアル雇用 新規就業者を林業作業士(フォレストワーカー)として育成するための3年間 イ (集合研修とOJTの組み合わせ) の体系的な研修 ※1 一定程度の知識・技術を有する林業大学校等修了生は集合研修を省略可 ※2 OJTは8ヶ月を上限として研修生1人当たり9万円/月等を助成 補助率:定額 事業実施主体:民間団体等

緑の青年就業準備給付金事業

272(-)百万円

林業大学校等において、林業への就業に必要な知識・技術やICTを活用した先 し、将来的に林業 端技術、労働安全衛生等の専門性の高い知識・技術の習得を促進 経営をも担い得る有望な人材として期待される青年を支援します。 ※ 就業希望者1人当たり最大150万円/年の給付金を最長2年間支給 補助率:定額 事業実施主体:都道府県等 [平成30年度予算の概要]

4

(10)

多様な担い手育成事業

38(-)百万円

高校生等に対する就業体験、女性林業従事者 林業後継者を育成・確保するため、 等を支援します。 の活躍促進のための課題解決、林業グループの育成に対する取組 委託費、補助率:定額 委託先、事業実施主体:民間団体等

(2)森林づくり主導人材育成対策

51(-)百万円

森林施業プランナー育成対策事業

38(-)百万円

地域ごとの特性を踏まえたより実践力のある森林施業プランナーを育成するため 主伐・再造林の施業提案の作成やタブレットな の各種研修等を実施します。特に、 を図ります。 どのデジタル技術の活用方法など研修内容の充実 補助率:定額、1/2 事業実施主体:民間団体等

森林総合監理士等技術者活動支援事業

13(-)百万円

ネットワーク構築、大学等と連携し 先進的な地域活動を全国に普及させるための を支援します。 た技術者の実践的な継続教育 委託費 委託先:民間団体等

2.林業成長産業化総合対策のうち、成長産業化支援人材育成対策

23,470(-)百万円の内数

(1)現場技能者キャリアアップ・林業労働安全対策

、 林業成長産業化総合対策において、効率的かつ効果的な木材生産を実現するため を支援しま 林業の現場を管理する班長クラスの責任者の育成や林業労働安全の取組 す。 効率的な現場作業を主導することのできる現場管理責任者(フォレストリーダ

ー 、統括現場管理責任者(フォレストマネージャー)を育成するためのキャリア) アップ研修 ※ 生産性向上、低コスト化、技能評価等に係る研修内容を充実 就業者のキャリア形成を通じて、雇用の安定を図るための能力評価システムの

等 導入 労働安全の専門家による林業

林業事業体の自主的な安全活動を促進するため、 等 事業体への安全指導 補助率:定額 事業実施主体:民間団体等

(2)持続的林業確立対策(林業担い手等の育成確保)

地域の実情に応じた技能講習、生産管理 林業経営の担い手の育成・確保のため、 等の専門家の派遣、川上と川下の木材の直接取引の推進、伐採・造林の一貫作業に 係る技術研修など事業体連携のほか、林業作業の安全に向けた実技講習会・セミナ 等、都道府県等が実施する取組を支援します。 ー等林業労働災害防止対策 補助率:定額(1/2) 事業実施主体:都道府県等

お問い合わせ先:

1(1)①・② (2)①、2の事業

林野庁経営課

(03-3502-8048)

1(1)③ (2)②の事業

林野庁研究指導課

(03-3502-5721)

[平成30年度予算の概要]

5

(11)

○ 「緑の雇用」事業等により、新規就業者の確保・育成を図るとともに、森林づくりを主導する人材を育成

○ 林業の成長産業化のために必要な現場技能者のキャリアアップ等を図るとともに、都道府県等の担い手対策を支援

森林・林業人材育成対策

【平成30年度予算概算決定額 4,862 (-)百万円 】 【林業成長産業化総合対策 23,470(-)百万円の内数】

○ 「緑の人づくり」総合支援対策

【4,862 (-) 百万円】

就業前の対策

ガイダンスの開催 高校生等の就業体験 林業大学校等で学ぶ青年への 給付金の支給

就業後の対策

現場管理責任者 (フォレストリーダー) 統括現場管理責任者 (フォレストマネージャー) トライアル雇用 林業作業士 (フォレストワーカー)

■ 「緑の雇用」事業等による新規就業者の確保・育成

森林づくりを主導する人材の育成

 森林施業プランナーの育成

相談 指導 助言

地域の特性を踏まえた実践力のある森林

施業プランナーを育成するための各種研修

先進的な地域活動を全国に普及させるための

ネットワーク構築、大学・林業大学校等と連携し

た技術者の継続教育

○ 成長産業化支援人材育成対策

【23,470(-)百万円の内数】

 森林総合監理士等の技術的水準向上

都道府県等の担い手対策の支援

現場技能者のキャリアアップ・林業労働安全への支援

3年間の基本的研修 作業実態等の理解 3ヶ月程度の短期研修

 現場管理責任者等の育成

 労働安全の専門家による安全診断等

現場を管理する班長クラスの責任者育成に向けたキャリアアップ

研修等

林業事業体の自主的な安全活動を促進するため、労働安全の

専門家による林業事業体への指導

林業作業士等 (フォレストワーカー) 就業5年以上 就業10年以上

 雇用改善・事業合理化

 林業労働災害の撲滅

地域の実情に応じた技能講習、林業事業体の

雇用改善等の取組

林業作業の安全に向けた実技講習会・セミナー等

 林業経営体の経営・人材基盤の強化

生産管理等の専門家の派遣、伐採・造林の

一貫作業に係る技術研修など事業体連携

6

(12)

森林・山村多面的機能発揮支援対策

【森林・山村多面的機能発揮対策

1,501(1,700)百万円】

【林業成長産業化総合対策

23,470(-)百万円の内数】

対策のポイント

森林・山村の多面的機能の発揮を図るため、地域における自伐林業グルー

プなどの活動組織が実施する森林の保全管理や森林資源の利用等の取組を支

援します。

<背景/課題> ・森林・山村の有する多面的機能を発揮するためには、適切な森林整備や計画的な森林 林業の不振、山村地域の過疎化・高齢化により森林の手 資源の利用が不可欠ですが、 、 。 入れを行う地域住民が減少し 適切な森林整備等が行われていない箇所が見られます 森林の手入れ等の共同活動や将来的に自立的 ・そのため、地域住民、自伐林家等による です。 な林業経営を目指す活動への支援を行うことが必要

政策目標

○自立的に森林整備等の活動を行う団体を2,600団体に増加(平成33年度)

○各支援メニューごとに設定された森林の多面的機能の発揮に関する目標を

達成した活動組織の割合を80%とする(平成33年度)

<主な内容>

森林・山村多面的機能発揮対策

1,501(1,700)百万円

1.

森林・山村多面的機能発揮対策交付金

1,483(1,685)百万円

(1) 地域住民、森林所有者等が協力して行う以下の取組について、地方公共団体に よる支援のあるものを優先的に支援します。また、採択に当たっては、会費徴収 などの財政的な基盤がある団体であることなどを要件とします。

メインメニュー

地域住民、森林所有者等による里山林等の保全・利用のための共同活動。 ア 地域環境保全タイプ 集落周辺の美しい里山林を維持するための景観保全・整備活動、松林の健 全性を維持するための保全活動、風倒木や枯損木の除去、集積、処理。 高密に侵入したモウソウチク等の侵入竹の伐採・除去や利用に向けた取組。 イ 森林資源利用タイプ 集落周辺の里山林に賦存する広葉樹等の森林資源を木質バイオマス、炭焼 き、しいたけ原木等及び伝統工芸品原料に活用することを目的とした樹木の 伐採、玉伐り、搬出等。

サイドメニュー

メインメニューと組み合わせることにより実施が可能。 ア 教育・研修活動タイプ 森林環境教育及び森林施業技術の向上に向けた研修活動等。 イ 森林機能強化タイプ 事業の円滑な実施や森林の多面的機能の維持・発揮に必要な路網や歩道の 補修・機能強化、鳥獣害防止施設の改良・補修活動。 ウ 機材及び資材の整備 上記①のア、イ及び②のイの活動の実施に必要な機材及び資材の整備。 交付率:定額、1/2、1/3以内 事業実施主体:都道府県・市町村・学識経験者・関係団体等から構成される地域協議会、 都道府県 [平成30年度予算の概要]

7

(13)

(2)森林・山村多面的機能発揮対策評価検証事業

18(15)百万円

森林・山村多面的機能発揮対策交付金による活動の成果を評価・検証するとと もに、各地域協議会、活動組織を集めた活動内容の報告・意見交換会を開催しま す。また、活動の成果を評価・検証するための活動組織によるモニタリング調査 の分析等を行います。 委託費 委託先:民間団体等

林業成長産業化総合対策のうち自立的経営活動推進

2.

23,470(-)百万円の内数

地域における自伐林業グループなどによる将来的な林業経営の集約化に資する森 します。 林管理及び資源利用等の取組を支援 交付率:定額、1/2、1/3以内 事業実施主体:都道府県、市町村、林業者等の組織する団体

[お問い合わせ先:林野庁森林利用課

(03-3502-0048 ]

[平成30年度予算の概要]

8

(14)

地域住民、森林所有者等が協力して実施する里山林の保全、森林資源の利活用など、以下

の取組を支援。

〔交付金フロー図〕

森林・山村の有する多面的機能の発揮には、適切な森林整備や計画的な森林資源の利用が不可欠だが、林業の不振、山村地域の

過疎化・高齢化により森林の手入れを行う地域住民が減少し、適切な森林整備等が行われていない箇所が見られる。

森林・山村多面的機能発揮支援対策

評価検証事業受託者:民間団体等

上記の活動の検証等

(モニタリング調査の分析等を含む)

活動の成果の評価・検証

地域協議会、活動組織等を集めた報告・意見交換会

交付金の管理、森林のマッチング、各種研修等の実施、 資機材貸与等活動組織の持続的な体制を支援 ・教育・研修活動タイプ 森林環境教育の実践 3.8万円/回(5万円/回):年度 内の上限6回 ・森林機能強化タイプ 路網の補修・機能強化等 800円/m(1000円/m) ・活動の実施に必要な機材及 び資材の整備 1/2(一部1/3)以内 活動対象森林や活動内容の 有効性等を市町村が判断

市町村

しいたけ原木などとして 利用するための伐採活動 12万円/ha (16万円/ha) 里山林景観を維持 するための活動 12万円/ha(16万円/ha) 侵入竹の 伐採・除去活動 28.5万円/ha (38万円/ha) 地域環境保全タイプ 森林資源利用タイプ 〇地方公共団体による支援(国:地方の割合の目安は3:1)のある活動を優先的に採択 ※注 ( )の単価は、国の交付単価に地方公共団体の支援(1/3)を合わせた場合の単価 地域における自伐林業グルー プなどによる将来的な林業経営 の集約化に資する森林管理及 び資源利用等の取組を支援。

【平成30年度予算概算決定額 林業成長産業化総合対策 23,470百万円(-)の内数】

森林・山村多面的機能発揮対策

【平成30年度予算概算決定額 1,501(1,700)百万円】 平成30年度予算概算決定額 森林・山村多面的機能発揮対策 1,501 (1,700)百万円 林業成長産業化総合対策 23,470百万円(-)の内数 支援対象となる活動組織の活動内容例 支援対象となる活動内容例 交付率: 定額、1/2、1/3以内 地域協議会:都道府県、市町村、学識経験者、関係団体等で構成

活動組織:地域住民、森林所有者等で構成

メインメニュー

交付率: 定額、1/2、1/3以内 交 付 自ら設定する成果目標に基づき活動組織が 事業の自己評価(モニタリング調査)を実施 意見聴取 自伐林家等が中心となって地域ぐるみ の活動として将来的に自立的な林業 経営を目指して行う森林管理及び資 源の利用を図る活動 ・森林整備活動(除伐、間伐・搬出、路 網の作設・改修等)、林業技術や安全 対策の向上のための研修 12万円/ha、800円/m 等 ・活動の実施に必要な機材及び資材 の整備 1/2(一部1/3)以内 サイドメニュー(メインメニュー と組み合わせて実施)

林業成長産業化総合対策

のうち自立的経営活動推進

9

(15)

花粉発生源対策推進事業

【115(115)百万円】

対策のポイント

花粉症対策苗木への植替えの支援、花粉飛散防止剤の実証試験、スギ・ヒ

ノキの雄花着花状況調査等を実施します。

<背景/課題> ・近年では国民の3割が罹患し国民病とも言われている花粉症は、医療費の支出、労働 生産性の低下等国民経済上のマイナス要因となっています。 ・これまで花粉症対策苗木の供給量が9万本(平成17年度)から426万本(平成27年度) に増加していますが、スギ苗木供給量全体に占める花粉症対策苗木の割合はまだ約2 割という状況です。 ・このため、花粉症の緩和に向け、関連した事業をより効果的、効率的に実施するとと もに、総合的な花粉発生源対策の強化及び普及を促進することが必要です。

政策目標

スギ苗木の年間生産量に占める花粉症対策に資する苗木の割合

(2割(平成27年度)→約7割(平成44年度))

<主な内容>

1.総合的な花粉発生源対策の強化及び普及

10(-)百万円

花粉発生源対策に係る調査及び技術開発の成果の普及、特色ある植替促進等の取 組の情報収集及び発信を支援します。

2.花粉症対策苗木への転換の促進

60(67)百万円

(1)花粉症対策苗木への植替えの促進

43(50)百万円

花粉発生源となっているスギ林において花粉症対策苗木への植替えやコンテナ 苗による植栽結果の検証等を促進するため、スギの加工業者等が行う森林所有者 への働きかけ等を支援します。

(2)花粉症対策品種の開発の加速化

17(17)百万円

スギ雄花着花特性を短期間・高精度で検査する手法の開発について支援します。

3.スギ花粉飛散防止剤の実用化試験

29(29)百万円

花粉飛散防止剤の実用化に向け、ヘリコプターによる液剤の林地散布を実施し、 空中散布の基本技術を確立するとともに、低コスト・高品質な大量培養技術等の開 発を支援します。

4.スギ・ヒノキ花粉の発生量推定の推進

16(19)百万円

スギ・ヒノキの花粉飛散量推定のための雄花着生状況調査及び実証調査を支援し ます。 補助率:定額 事業実施主体:民間団体等 [平成30年度予算の概要]

10

(16)

[平成30年度予算の概要] (関連対策)

1.優良種苗低コスト生産推進事業

142(116)百万円

優良種苗(花粉症対策に資する苗木を含む)を低コストで安定的に供給する体制 を構築するため、採種園等の造成・改良やコンテナ苗の生産・利用に関する技術研 修等を推進します。

2.林業成長産業化総合対策

のうちコンテナ苗生産基盤施設等整備

23,470(-)百万円の内数

コンテナ苗(花粉症対策に資する苗木を含む)を低コストで大量に供給可能な苗 木生産施設等の整備を支援します。

3.花粉発生源対策促進事業

(農山漁村地域整備交付金で実施)

91,650(101,650)百万円の内数

花粉症対策苗木に対する需要の喚起を図るため、スギ人工林等の花粉発生源とな っている森林を対象として、花粉発生源の立木の伐倒・除去及び花粉症対策苗木等 の植栽に必要な経費の一部を支援します。 ※ 上記の取組を推進することにより、花粉症対策に資する苗木の供給体制が整い次第 速やかに、スギを植栽する場合には原則として花粉症対策に資する苗木のみを森林整 備事業の補助対象とすることを目指します。

お問い合わせ先:

林野庁森林利用課(03-3501-3845)

関連対策1、2の事業

林野庁整備課

(03-3591-5893)

3の事業

林野庁整備課

(03-3502-8065)

11

(17)

花粉発生源対策推進事業

花粉症対策苗木への転換の

促進

スギ・ヒノキ花粉の発生量

推定の推進

スギ花粉飛散防止剤の

実用化試験

・スギの加工業者・素材生産業者等 が行う森林所有者への働きかけ ・コンテナ苗による植栽結果の検証 (森林所有者からの活着や 初期成長状況の聴取と分析) 伐って花粉 症対策苗木 に植え替え ましょう。 いいね! <雄花着花量調査> <花粉飛散防止剤によ り枯死した雄花>

【目標】

平成44年にスギ苗木の年間生産量に占める花粉症対策に資する苗木の割合を約7割

・スギ雄花着花特性を短期間に高精 度で検査する手法の開発 ・スギ・ヒノキの雄花着生状況等の 調査 ・花粉発生量推定をより効率的に 行うための実証調査 ・スギ花粉飛散防止剤の空中散布 技術の開発 ・低コスト・高品質な大量培養技術の 開発

【平成

30年度予算概算決定額115(115)百万円】

【60百万円】 【29百万円】 【16百万円】

スギ花粉症は国民の3割が罹患しているといわれており、花粉発生源対策の推進が必要。

これまで少花粉スギ等の花粉症対策品種の開発・生産拡大等に取り組んできたが、スギ苗木供給量

全体に占める花粉症対策苗木の割合は約2割(平成

27年度)。

【背景・課題】

・特色ある地域の植替促進等の取組の情報収集・発信 ・花粉飛散予測に必要な雄花着花状況の提供 ・花粉発生源対策等に係る調査・技術開発事業の実施状況の評価 等

総合的な花粉発生源対策の強化及び普及

花粉飛散予測の精度向上 新技術の早期実用化 全国的な植替促進 取組事例やコ ンテナ苗植栽 状況の報告 開発状況の 共有 (都道府県) 飛散量推定 (研究機関) 品種開発の 実用化 (農薬メーカー) スギ花粉飛散 防止剤の生産 (森林所有者) コンテナ苗 等の植栽 (国民・医療機関) 飛散量情報を生 活に活用 特色ある 植替の事例 雄花着花 状況 雄花着花 状況 技術開発の 進捗状況 技術開発の 進捗状況 雄花着花量 情報の共有 【10百万円】 (情報発信の例)

12

(18)

木づかい・森林づくり推進事業

【166,564(232,507)

千円

対策のポイント

木づかいや森林づくりに対する国民の理解を醸成するための幅広い普及啓

発の取組を支援します。

<背景/課題> ・本格的な利用期を迎えた森林資源の循環利用を進めるには、木を使うことの良さや意 義、森林づくりの重要性について、幅広く国民の理解を促し、行動につなげることが 重要です。 ・木づかいや森林づくりについては、これまで、広く一般消費者を対象に木材利用の意 義を広めて木材利用を拡大するための「木づかい運動」や、多様な主体による森林づ くり、観光資源としてのレクリエーションの森の整備等の総合的な普及啓発を実施し てきました。 ・これらの取組に加え、更なる国民の理解醸成のためには、木材利用の意義のみなら ず、2020年東京オリンピック・パラリンピック大会も契機とした、日本の「木の文 化」の国内外への情報発信等により、木材や木製品そのものの良さを伝えていく必要 があります。

政策目標

〇国産材の供給・利用量の増加

(2,500万㎥(平成27年)→4,000万㎥(平成37年))

<主な内容>

1.「木の文化」創造・発信事業

72,419(85,415)千円

「2020東京オリンピック・パラリンピック大会」を契機とし、樹種毎の特性を活 かした伝統的な加工技術や最新の木材製品など、日本が培ってきた「木の文化」を 国内・海外に発信すること等により、木材・木材製品そのものの良さを伝える活動 を支援します。 (1)日本の「木の文化」の情報発信 (2)来日観光客等に向けた「木のおもてなし」の提案 (3)「木づかい運動」の推進のための国内向け活動

2.多様な主体による森林づくりの促進

39,925(47,089)千円

全国規模の緑化運動を推進するとともに、NPOや企業等の多様な主体による森林づ くりの拡大につながる取組を支援します。 (1)全国規模の緑化運動の推進 (2)多様な主体による森林づくりの普及啓発 (3)森林づくり活動への支援

3.森林景観を活かした観光資源の整備

54,220(100,003)千円

観光資源としての国有林のレクリエーションの森の整備に際し、地域材の利用の推 進に積極的に取り組みます。 (1)モデル箇所における多言語による情報発信や施設整備等の環境整備 (2)観光利用状況把握と対策の効果検証のための調査 [平成30年度予算の概要]

13

(19)

[平成30年度予算の概要] 補助率等:定額等 事業実施主体:国、民間団体等

お問い合わせ先:

1の事業

林野庁木材利用課

(03-6744-2120)

2の事業

林野庁森林利用課

(03-3502-8243)

3の事業

林野庁経営企画課

(03-6744-2323)

14

(20)

木づかい・森林づくり活動推進事業

本格的な利用期を迎えた森林資源を活かし、林業・木材産業の成長産業化を図るためには、地域材の安定供給体制の構築や新たな木材需要

の創出を行うとともに、木材利用や森林づくりについて、幅広く国民の理解と行動を促すことが重要です。

背景

平成37年の国産材供給・利用量4,000万㎥を達成し、林業の成長産業化を実現

消費者の木材利用に対する理解を醸成するための幅広い普及活動や、多様な主体による森林づくりの促進、観光資源としてのレクリ

エーションの森の整備に取り組みます。

実施内容

平成30年度予算額 166,564(232,507)千円 全国規模の緑化運動を推進するとともに、NPOや企業 等の多様な主体による森林づくりの拡大につながる取組 を支援します。 (1) 全国規模の緑化運動の推進 国土緑化運動の中心的な役割を果たす全国植樹祭、全国 育樹祭、みどりの感謝祭等の緑化行事の開催 (2) 多様な主体による森林づくりの普及啓発 多様な主体が参加する「美しい森林づくり推進国民運動」を 活かし、各種メディアを通じた情報発信、イベント開催・出展、 情報提供ツールの活用等を組み合わせて普及啓発を実施 (3)森林づくり活動への支援 先駆的・先導的で波及効果の期待できる森林づくり活動や、 森林づくり活動をサポートする取組を支援

「木の文化」創造・発信事業

【72,419(85,415)千円】 海外に向けた「木の文化」の情報発信、消費者の木材 利用に対する理解を醸成するための普及活動、木材 利用の顕彰、木育活動等を行う取組を支援します。 (1) 日本の「木の文化」の情報発信 伝統的な木材利用手法や製品、新たな技術を活用した 最新の木材利用を国内外に向けて紹介 (2) 来日観光客等に向けた「木のおもてなし」の提案 来日観光客向け施設等における木製品の効果的な活用 に向けた提案・情報提供や、導入された木製品の原材料 の由来や製作過程等の紹介 (3) 「木づかい運動」の推進のための国内向け活動 WEBを活用した情報発信、ポスターや冊子等の作成・配 布、地域材製品等の顕彰や木育活動を支援

森林景観を活かした観光資源の整備

【54,220(100,003)千円】 国有林のレクリエーションの森のうち、選定されたモデル箇 所において、多言語の情報発信や重点的な環境整備に ついて積極的に取り組みます。 (1) 多言語による情報発信 日・英によるウェブサイト、リーフレットの整備や多言語看板 の設置等の情報発信の推進(QRコード、WiFiの導入を 含む) (2) 施設整備等の環境整備 木道の整備等や、地域材を利用した施設整備・補修の 実施 (3) 観光利用状況把握等調査の実施 観光利用状況の把握と対策効果の検証のための調査を 実施 多言語看板 インテリアの改修 全国植樹祭 【フォレストサポーターズ】 ○登録者数 個人・企業:約57,000件 (H29.12.10現在)

多様な主体による森林づくりの促進

【39,925(47,089)千円】 伝統的な木材利用 地域材製品の展示

15

(21)

「農泊」の推進

【5,655(5,000)百万円】

(平成29年度補正予算

345百万円)

対策のポイント

持続的なビジネスとしての「農泊」を推進することにより、農山漁村の所

得向上を実現し、農山漁村の活性化を図ります。

<背景/課題> ・「農泊」※ については、平成29年3月に閣議決定された「観光立国推進基本計画」にお いて、「農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成32 年までに500地域創出することにより、「農泊」の推進による農山漁村の所得向上を実 現する。」と位置付けられたところです。 ・「農泊」を農山漁村の所得向上を実現する上での重要な柱として位置付け、インバウ ンドを含む観光客を農山漁村に呼び込み、地域の活性化を図ることが重要です。 ・「農泊」をビジネスとして実施できる体制を整備するには、「農泊」を持続的な産業とし て、自立的な運営が図られる法人組織が担う体制の構築を支援した上で、魅力ある観 光コンテンツの磨き上げへの支援や国内外へのプロモーションの強化を行う必要があ ります。 ※ 「農泊」とは、日本ならではの伝統的な生活体験や農山漁村地域の人々との交流を楽しむ滞在(農 山漁村滞在型旅行)のこと。

政策目標

平成32年までに、農泊地域を500地域創出することにより、取組地域の自立

的発展と農山漁村の所得向上を目指す。

<主な内容>

農泊推進対策

「農泊」をビジネスとして実施できる体制の構築や地域資源を魅力ある観光コン テンツとして磨き上げる取組、取組地域への人材派遣、古民家等を活用した滞在施 設等や市町村等が作成する活性化計画に基づいた「農泊」に取り組む地域への集客 力を高めるための農産物販売施設等の整備、料理人と農泊地域のマッチングや優良 地域の国内外へのプロモーションなど、「農泊」に取り組む地域の自立的発展と農山 漁村の所得向上を図るために必要なソフトとハードの取組を一体的に支援します。 交付率:定額、1/2等 事業実施主体:市町村、地域協議会、農林漁業者の組織する団体等

[お問い合わせ先:農村振興局都市農村交流課

(03-3502-5946)]

[平 成30年度 予算の概 要]

16

(22)

「農泊」の推進

○「農泊」を農⼭漁村の所得向上を実現する上での重要な柱として位置付け、インバウンドを含む観光客を農⼭漁村に呼

び込み、地域の活性化を図ることが重要。

○「農泊」を持続的なビジネスとして実施できる地域を創出し、農⼭漁村の所得向上と地域の活性化を図るため、ソフ

ト・ハード対策を⼀体的に⽀援するとともに、国内外へのPR等を実施。

【平成30年度予算概算決定額:5,655(5,000)百万円】

(平成29年度補正予算:345百万円)

農泊推進事業(ソフト対策)

施設整備事業(ハード対策)

広域ネットワーク推進事業(拡充)

○事業概要

農泊ビジネスの現場実施体制の構築及び地域資源を魅⼒ある観光

コンテンツとして磨き上げる取組や取組地域への専⾨⼈材の派遣等

を⽀援

○事業実施主体 地域協議会、農業協同組合、NPO法⼈等

○事業期間 2年間

○交付率

定額(

1年⽬:上限800万円、2年⽬:上限400万円)

○事業概要

古⺠家等を活⽤した滞在施設や農林漁業・農⼭漁村体験施設、活

性化計画に基づき「農泊」に取り組む地域への集客⼒を⾼めるため

の農産物販売施設など、「農泊」を推進するために必要となる施設

の整備を⽀援

○事業実施主体 市町村、地域協議会の中核となる法⼈等

○事業期間 2年間

○交付率

1/2

(活性化計画に基づく事業)

○事業実施主体 都道府県、市町村、農林漁業者の組織する団体等

○事業期間 原則3年間

○交付率 1/2等

○事業概要

国内外の旅⾏者や旅⾏事業者等に個々の農泊地域の魅⼒を効果的に情報発信する取組や料理⼈

と農泊地域とのマッチングなどを⽀援

○事業実施主体 ⺠間企業、都道府県 等 ○事業期間 1年間 ○交付率

定額

古⺠家を活⽤した宿泊施設 地域の⾷材を 活⽤したメニュー作り インバウンド受⼊のための 体制構築 農泊シンポジウムの 開催 農産物販売施設 地域の特産品の開発 ※イメージ 海外の有名タレントを 活⽤した動画(LiTV)の撮影 ※LiTV・・・アジア新興国の富裕層を対象とした ライフスタイル専⾨のCATV局 Webサイトの構築 廃校を改修した体験施設 地域資源を活⽤した 体験メニューの開発

17

(23)

鳥獣被害防止対策とジビエ利活用の推進

【10,516(9,650)百万円】

(平成29年度補正予算

1,276百万円)

対策のポイント

野生鳥獣被害の深刻化・広域化に対応するため、地域関係者が一体となっ

た被害対策の取組や施設整備、ジビエ利用拡大に向けた取組を支援します。

<背景/課題> ・野生鳥獣の増加・拡大により、近年の農作物被害金額は約200億円前後で推移してい ます。 ・野生鳥獣による被害は、経済的被害のみならず、営農・林業経営意欲の減退や荒廃農 地の増加、森林の生物多様性の損失や土壌流出等の一因ともなっており、シカ、イノ シシ、サルの生息数等の半減の目標達成に向け、地域の実情に応じた対策が不可欠と なっています。 ・このため、鳥獣被害対策実施隊の設置促進・活動強化など、捕獲の強化に向けた取組 や必要な施設の整備等を効果的・効率的に推進する必要があります。 ・また、捕獲鳥獣の食肉利用は約1割に留まっていることから、野生鳥獣を地域資源と して利用し、農山村の所得に変えるような、野生鳥獣を「マイナス」から「プラス」 の存在に変える取組を全国に広げていくことが重要です。

政策目標

○鳥獣被害対策実施隊の設置数を1,200に増加(平成32年度)

○野生鳥獣を約60万頭捕獲(平成30年度)

(本事業によるシカ、イノシシの捕獲頭数の合計)

○平成30年度にジビエ利用のモデルとなる地区を整備し、ジビエ利用量を平

成31年度に倍増させる。

<主な内容>

1.鳥獣被害防止総合対策交付金

10,350(9,500)百万円

(平成29年度補正予算

1,276百万円)

(1)鳥獣被害防止対策支援事業 市町村が作成した「被害防止計画」に基づく取組を総合的に支援します。 具体的には、 ・侵入防止柵※ 、処理加工施設、捕獲技術高度化施設等の整備 ※ 電気柵を施工する場合は、安全基準を遵守すること。 ・捕獲機材の導入、追払い等の地域ぐるみの被害防止活動 ・捕獲を含めたサルの複合対策、他地域の人材を活用した捕獲、ICT等を用いた実証 ・捕獲活動の取組 ・ ジビエの処理加工施設へ搬入した場合:9千円/頭以内、搬入しない場合:7千円/頭以内(シカ、イノシシの成獣に限る) (ただし、放射性物質による出荷制限地域は現行どおり) ・クマ、サル、カモシカ、その他中型獣類、幼獣、鳥類は現行どおり ・地域の指導者や被害対策の中核となるコーディネーターの育成等の取組 等へ支援します。 (2)ジビエ倍増モデル整備事業 ジビエの利用拡大が加速するよう、ビジネスとして持続できる安全で良質なジ ビエの提供を実現するため、捕獲から搬送・処理加工がしっかりとつながったモ デル地区(処理頭数、衛生管理等の諸条件を確保)を整備します。 具体的には、モデル地区に対して、 ・中核保冷施設、中核処理加工施設、移動式解体処理車、保冷車等の整備 ・コンソーシアム※ の運営等 ※市町村、処理加工施設、捕獲従事者、流通等の関係者により構成される組織 ・ジビエビジネスの展開に向けた地域の取組(人材の確保、技能向上、流通・消 費等の連携等) ・ICTによる捕獲から流通に至る情報管理の効率化(実証) 等の支援を行います。 さらに、全国的な需要拡大のため、プロモーション等の取組を支援します。 交付率:都道府県へは定額(事業実施主体へは事業費の1/2以内等) ※一部定額支援あり 事業実施主体:地域協議会、民間団体等 [平成30年度予算の概要]

18

(24)

2.シカによる森林被害緊急対策事業

166(150)百万円

シカによる森林被害が深刻な地域において林業関係者が主体となったシカの広域 かつ計画的な捕獲等のモデル的な実施を行うとともに、新たにシカの侵入が危惧さ れる地域等で監視体制の強化等を図るほか、シカ捕獲等のノウハウを周辺地域へ普 及します。 補助率:定額、委託費 事業実施主体:国、都道府県等、委託先:民間団体等 <各省との連携> ○ 環境省 ・指定管理鳥獣捕獲等事業費により、都道府県によるシカ・イノシシの 捕獲、衛生管理も含めた狩猟者向け講習会等の開催及びジビエ利用拡 大のための狩猟者の捕獲等の取組を支援

お問い合わせ先:

1の事業

農村振興局農村環境課鳥獣対策室(03-3591-4958)

2の事業

林野庁研究指導課森林保護対策室(03-3502-1063)

[平成30年度予算の概要]

19

(25)

○鳥獣被害対策実施隊、民間団体等による 地域ぐるみの被害防止活動 (※実施隊、民間団体、新規地区が取り組む場合、定額支援(市町村当たり200万円以内等)) ○捕獲を含めたサルの複合対策、他地域の人材を活用した捕獲、 ICT等を用いた新技術実証 (※実施隊が取り組む場合、それぞれ市町村当たり100万円以内等を定額支援) ○都道府県が実施する広域捕獲活動、新技術実証活動、 人材育成活動等の取組 (※都道府県の取組に対して、都道府県当たり2,300万円以内を定額支援) ○捕獲活動経費の直接支援 ○鳥獣被害対策の地域リーダーや対策の中核となる コーディネーター育成等のための研修 等(※定額支援) ソフト対策 捕獲機材の導入 捕獲技術高度化施設 【事業実施主体】 地域協議会、地域協議会の構成員 【交付率】 都道府県へは定額 (事業実施主体へは事業費の1/2以内等) (※条件不利地域は55/100以内、沖縄は2/3以内。 その他、条件により、一部定額支援あり) ○侵入防止柵等の被害防止施設 ※侵入防止柵を自力施工する場合、資材費相当分を定額支援。 なお、電気柵を施工する場合は、安全基準を遵守すること。 ○処理加工施設、焼却施設、 捕獲技術高度化施設(射撃場) ハード対策 【事業実施主体】 【交付率】 地域協議会、民間団体 等 都道府県へは定額 (事業実施主体へは事業費の1/2以内等) (※条件により、一部定額支援あり)

鳥獣被害防止総合対策交付金

野生鳥獣被害の深刻化・広域化に対応するため、市町村が作成した「被害防止計画」に基づく取組を 総合的に支援します。 【平成30年度予算概算決定額:10,350(9,500)百万円】 (平成29年度補正予算:1,276百万円)

鳥獣被害防止対策とジビエ利活用の推進

ジビエ倍増モデル整備事業

【事業内容】 ○ 中核保冷施設、中核処理加工施設、移動式解体処理車(ジビエカー)、保冷車等の整備 ○ コンソーシアム※の運営 ※市町村、処理加工施設、捕獲従事者、流通等の関係者により構成される組織 ○ ジビエビジネスの展開に向けた地域の取組(人材の確保、技能向上、流通・消費等の連携等) ○ ICTによる捕獲から流通に至る情報管理の効率化(実証) 等への支援 【事業実施主体】 民間団体 【交付率】 事業費の1/2以内等、定額

鳥獣被害防止対策支援事業

捕獲機材の導入 侵入防止柵 ○ ビジネスとして持続できる安全で良質なジビエの提供を実現するため、捕獲から搬送・処理加工がしっかり とつながったモデル地区(処理頭数、衛生管理等の諸条件を確保)を整備します。 ○ さらに、全国的な需要拡大のため、プロモーション等の取組を支援します。 中核的な処理加工施設 飲食・小売等 定時・定量 安定取引 需要 ✔ 年間を通じたジビエの安定供給 ◆市町村等が開設・運営 ◆公的施設を中心として拠点化 ⇒1,000~1,500頭/年以上が黒字化の目標 保冷施設〔在庫調整機能〕 ・ジビエの処理加工施設へ搬入した場合:9千円/頭以内、搬入しない場合:7千円/頭以内(シカ、イノシシの成獣に限る) (ただし、放射性物質による出荷制限地域は現行どおり) ・クマ、サル、カモシカ、その他中型獣類、幼獣、鳥類は現行どおり

シカによる森林被害緊急対策事業

【平成30年度予算概算決定額: 166(150)百万円】 森林におけるシカ被害対策を推進するため、被害が深刻な地域等において広域かつ計画的な捕獲のモデル 的な実施等を行うとともに、シカ捕獲等のノウハウを周辺地域へ普及します。 (1)シカ森林被害防止緊急対策 【事業内容】 シカによる森林被害が深刻な地域 において林業関係者が主体となった 捕獲等をモデル的に実施するほか、 新たにシカの侵入が危惧される地域 等で監視体制の強化等を図る。 【事業実施主体】国、都道府県等 【補助率】定額 (2)シカ被害対策推進調査事業 【事業内容】 森林におけるシカ 被害発生リスクにつ いて調査分析を行う とともに、必要な対 応の検討等を実施。 【委託先】民間団体 等 【委託費】 囲いわなによる捕獲 森林の現況 (地域的特性) ・樹種 ・林齢 ・下層植生 ・傾斜 ・積雪 等 周囲の状況 ・針広比率 ・平均林齢 生息密度 防除対策の 有無 シカ 食害状況等 GPS首輪を用いた行動追跡

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(26)

森林整備事業(公共)

【120,313(120,313)百万円】

(平成29年度補正予算 12,500百万円)

対策のポイント

林業の成長産業化と森林資源の適切な管理を実現するため、意欲と能力の

ある経営体や、同経営体が森林の管理経営を集積・集約化する地域に対し、

間伐や路網整備、主伐後の再造林等を重点的に支援します。

<背景/課題> ・我が国の人工林は本格的な利用期を迎えており、この豊富な資源を循環利用し、木材 の安定供給体制を構築していく必要があります。 ・また、地球温暖化防止対策としての森林吸収量3.5%の確保や国土の保全など森林の 公益的機能を発揮させることが重要です。 ・このため、間伐や路網整備、主伐後の再造林等を推進する必要があり、特に木材流通 が広域化している中、木材の大量運搬等に対応でき、大型車両が通行可能な幹線路網 の整備を推進する必要があります。

政策目標

森林吸収量の算入上限値3.5%(平成2年度比)の確保に向けた間伐の実施

(平成25年度から平成32年度までの8年間の年平均:52万ha)

<主な内容> 1.意欲と能力のある経営体や同経営体が森林の管理経営を集積・集約化する地域に対 し、間伐や路網整備、主伐後の再造林等を重点的に支援します。 (1)森林資源が充実した区域等において、路網ネットワークを形成するため森林作業 道、林業専用道、林業生産基盤整備道をバランスよく整備します。また、意欲と能 力のある経営体が行う間伐等に優先配分します。 (2)伐採と造林の一貫作業システム、列状間伐の導入等を通じた森林整備の低コスト化を 進めながら健全な森林の育成を推進します。 森林環境保全直接支援事業 23,194(23,194)百万円 森林資源循環利用林道整備事業 1,833 (-)百万円 林業専用道整備対策 9,500(10,733)百万円 国費率:1/2、3/10等 事業実施主体:国、都道府県、市町村、森林所有者等 2.台風等の気象害を受けた被害森林や奥地水源林の整備等を推進します。 環境林整備事業 2,850( 3,200)百万円 水源林造成事業 24,845(24,845)百万円 国費率:3/10、10/10等 事業実施主体:都道府県、市町村、国立研究開発法人森林研究・整備機構等

[お問い合わせ先:林野庁整備課

(03-6744-2303)]

[平成30年度予算の概要]

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参照

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