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PowerPoint プレゼンテーション

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Academic year: 2021

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当院は年に4回渋谷区医師会と合同で研修会を行っています。 2014(平成26)年4月28日には呼吸器外科、脳脊髄神経外科、心臓血管外科が発表 しました。 脳脊髄神経外科は、日々の診療の一部を知って頂きたく「当科での診療(当科の紹 介)」という演題でプレゼンしました。 これはその時に使ったスライドに一部変更を加えたものです。 1

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当科は脊椎・脊髄疾患も扱っているという意味で「脳脊髄神経外科」と標榜していま すが、いわゆる「脳外科」です。

脳腫瘍、脳卒中(クモ膜下出血、脳出血、脳梗塞など)、頭部外傷、脊椎脊髄疾患、 慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症など脳外科一般を扱っています。

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今日は日々の診療の一端を知って頂くため、以下のことなどについてお話させて頂 きます。 ・脳腫瘍などの手術ではナビゲーション(カーナビのようなもの)を使って安全な手 術を心がけていること ・破裂脳動脈瘤(クモ膜下出血)ではクリッピング術を行うことも血管内治療を行う こともあること (血管内治療は東大脳外科のスタッフに依頼して来てもらっています) ・クリッピング術などでは術中ICG蛍光血管撮影を行い確実な手術を心がけている こと ・頭部外傷や脳血管疾患など救急疾患も診療していること、もちろん脳梗塞で適 応があれば rt-PA治療も行います ・脊椎脊髄疾患、特に頸椎変性疾患も興味を持って診療していること 3

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ナビゲーションには、メドトロニック社のステルスステーションを使っています。

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脳腫瘍(髄膜腫)の患者さんの造影MRIです。

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ナビゲーターを使うと、どこが脳MRIや頭部CTといった画像上のどこに当たるかが 分かるので適切な開頭範囲(皮膚切開)を決めることができます。

手術前に腫瘍にいっている栄養血管の塞栓術を行い、全摘出しました。特に後遺症 はありません。

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これも脳腫瘍(髄膜腫)の造影MRIです。

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手術中もリアルタイムで今どこを手術しているのかが分かるので安心して手術を行 えます(これは術前のイメージですが)。

全摘出しました。患者さんは社会復帰されています。

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下垂体腺腫の手術でもナビゲーターを使います。

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脳腫瘍の中でも最も悪性度の高い神経膠芽腫-よくグリブラと言います-の造影 MRIです。

ナビゲーターを使えば脳の深部にある腫瘍の生検術(腫瘍の一部を採って病理診 断をつける目的でします)を行えます。

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前交通動脈瘤破裂によるクモ膜下出血の患者さんの脳血管撮影です。

大きい方ではなく小さい方が破裂した瘤だったことが興味深かったのでお出ししまし た。

開頭クリッピング術を行い、特に問題なく退院しました。

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中大脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血の患者さんです。 3週間前に他院で受けた脳ドックでたまたま見つかっていた未破裂の脳動脈瘤が破 裂したということで、興味深い症例でしたのでお出ししました。 開頭クリッピング術を行いました。左手が使いづらそうですが、ほぼ普通の生活を送 れています。 12

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前交通動脈瘤破裂によるクモ膜下出血の患者さんです。 ご高齢でしたので、東大脳外科から血管内治療専門医をお呼びして脳動脈瘤コイ ル塞栓術をしてもらいました。 血管内治療は合併症もなく特に問題なく終了しましたが、長期療養型の病院に転院 となりました。 年齢的にはギネス記録なのでは?と思っています。 13

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未破裂脳動脈瘤の年間破裂率は全体で約1%程度なので、脳ドックなどで偶然見 つかったからといってすぐに予防的治療をしなければいけないということはありませ ん。 患者さんが強く希望して、まぁ安全にできそうなら当科でも予防的治療を行っていま す。 この患者さんでは開頭クリッピング術を行い、術中蛍光血管撮影をして完全なクリッ ピングと周囲血管が閉塞していないことを確かめました。 特に問題なく、手術前と同じ生活を送っています。 14

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脳内出血の患者さんです。 意識状態が悪かったので、減圧開頭血腫除去術(開頭して血腫を吸引除去した後、 切り取った頭蓋骨を戻さすに皮膚を縫合して手術を終えること)を行いました。 頭蓋形成術は、患者さんの頭の形に合わせて作るオーダーメイドのチタン製のもの を使って行いました。 左腕と左脚の麻痺は後遺症となりましたが、自宅退院されました。 15

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脳梗塞急性期の患者さんで rt-PA 治療を行った患者さんです。 症状もかなり改善して社会復帰されました。 向かって左(右)が患者さんの右(左)です。 向かって左側(患者さんでは右側)が今回の病変で、向かって右側は昔のラクナ梗 塞です。 16

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脊椎疾患を扱わない脳外科も多いですが、当科では積極的に診療しています。 後縦靭帯骨化症の患者さんで、頸部脊柱管拡大椎弓形成術(後方手術)を行いまし た。 手術前にあった両手指のシビレと使いづらさ、両足の冷感、歩行障害などは、手術 後なくなりました。 17

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これも後縦靭帯骨化症の患者さんで、かなり強く頸髄が圧迫されています。 手術前の症状は、歩行障害(右脚をぶん回すように歩く)、右脚の痙攣、右上肢のシ ビレ、右手の使いづらさ(箸を使いづらい、ボタンをとめづらい、ワイシャツを着るの に15分かかる)、右指先の感覚低下、くしゃみをすると電気が走ったように痛い、と いったことでした。 頸部脊柱管拡大椎弓形成術(後方手術)を行いました。 今でも右手は使いづらくて食事はお箸とフォークで頑張って食べていますが、1km程 度は歩けますし、自動車運転もできているのでそれなりの経過かなと思っています。 18

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黄色靭帯と後縦靭帯にピロリン酸カルシウムが沈着して、それらによりかなり強く頸 髄が圧迫されています。ちょっと珍しい疾患です。 頸部脊柱管拡大椎弓形成術(後方手術)を行いました。 手術前は、両上肢は完全麻痺で全感覚脱失、右下肢は完全麻痺で触ると痛みを感 じる、左下肢は辛うじて膝立てが可能で触覚は10%程度で痛覚は脱失、といった状 態でした。もちろん寝たきりでした。 手術後はリハビリを行い、四肢全て動くようにはなり-完全に回復したわけではあり ませんが-食事は左手で自立、車椅子への移乗も自分でできるようになりました。 19

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腰部脊柱管内にできた馬尾神経鞘腫の患者さんで、全摘しました。

骨(棘突起・椎弓)は斜めにずらして摘出後に還納する、という方法をとっています。 金属で留めたりはしません。 社会復帰されています。

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変形(変性)した頸椎などにより頸髄が少し圧迫されている患者さんです。 前の3例と比べると圧迫の程度はかなり軽いですが、手指のシビレ、自動販売機に コインを入れづらい、ポケットに入っているコインを触ってもよく分からない、冷えると 両肩が張ってくる、といった症状がありました。 頸部脊柱管拡大椎弓形成術(後方手術)を行いました。 手術後は概して軽快しましたが、母指のシビレは時にあり、冷房などで後頸部が冷 えるとやはり肩は張ってくるそうです。 後方手術ばかりお出ししましたが、若年者の頸椎椎間板ヘルニアなどでは前方除 圧固定術(前方手術)も行っています。 多少圧迫が軽くても明らかに症状があるような患者さんでは手術を考慮しても良い ように思います。と言いますのは、 21

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もうかれこれ15年以上前のことになりますが、学位審査の時に使ったスライドです。 頚椎症性脊髄症のモデルをラットでつくって、強制運動能力や神経細胞密度などの 経時的変化などを調べました。

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これは脊髄横断面で黒いものが圧迫物質です。

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強制運動能力の経時的変化です。 右上にある機械が「ローターロード」と呼ばれるもので回転しています。 その上にラットをのせて何分くらい歩き続けられるかを記録しました。 徐々に膨張する圧迫物質を入れてから17週以降で有意差をもって強制運動能力が 低下することが分かりました。 24

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運動ニューロンの数を数えてその密度をグラフにしたものです。 対照群と比較して、9週圧迫群と25週圧迫群では有意な低下を認め、 圧迫期間が長くなるほど神経細胞数が減少することが分かりました。 ラットでの結果ではありますが、脊髄圧迫が長くなればなるほど神経細胞数が減り 運動能力も低下するのですから、 できれば早めに脊髄圧迫を軽減しておいた方が良いのではないかと思うわけです。 25

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最近の61例の術中術後経過です。

手術中に硬膜を損傷したことはありませんでした。 輸血を要した症例もありませんでした。

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手術後数日以内に再手術を要することはありませんでした。 つまり、手術を要するような硬膜外血腫ができた症例はなかった、ということです。 創部感染はありませんでしたし、頸椎の手術後に肩が挙がらなくなるようなこともあ りませんでした。 脊髄ヘルニアという稀な症例で、神経症状(脚の動き)が悪化したことがありました。 右側のMRIはその症例です。 腹臥位の手術で腸骨周辺で大腿外側皮神経が圧迫されたため大腿部の感覚低下 やシビレが出た症例が3例ありました。 徐々に改善しましたが。今は手術中に腰を挙げて時々除圧する、といった予防策を とっています。 27

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参照

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