【論 文
1
UDC :624.
074.
4 日本建築学 会 構 造 系 論 文 報 告 集 第 390 号・
昭 和 63 年 8 月座 屈 前
に
幾 何
学
的
非線
形
性
を
有
す
る
シ
ェル
構 造 物
への
RS
法
の
適 用
正 会 員山
田
聖
志
*L
序 論RS
法 (Reduced
Stiffness
Method
:座 屈 剛性低 減解 析 法)は,
初 期不 整に敏 感な シェ ル構 造 物の座 屈 耐 力 を 評価す る た めの設 計 理 論の一
つ で ある1)。
シェ ル構造 物の構 造 設 計 上に重 要な座 屈 耐 力の予測に 対して,
施工 上不 可 避の初 期 不 整が大き く影響 す る可 能 性の あ るこ とは周 知 となっ ている。
し か し な が ら, この 事実を構 造 設 計 上に合 理 的に反 映さ せ る考え方 (理論 ) につ い て の議 論は,
こ れ まで必ずし も 十 分 に な さ れて い る と は言え ない。
す なわち, 高 速で大容量 の計算機の普 及によっ て,
様々な形 態の シェ ル構 造物の座 屈 問題 を解 くこと が可 能とな っ て き た が,
そ こ で 得ら れ た 座屈 荷重 へ の初 期 不 整 敏 感 性 が どの程 度で あ り, そ の座 屈 安 全 率 をいく らにすぺ きか, に対す る工学的判断は未だに難し い課 題である。 現 実に は,
初 期不整に最 も 敏 感 な問題 と み な さ れて い る完 全 円 筒 殻の軸 圧縮座 屈 問題で の座屈 実 験 下 限 値 を参 考にする などの方 法が用い ら れて い るよ う であるが,
座 屈 耐 力 を あま りに低 く予 測 し す ぎ る と,
建 築シェ ル構 造 とし ての力学的合理性, 経済性,
美 観な ど を 著しく失 うこ とにな るで あ ろ う。
こ の 問 題に対 し て,Arboc
♂ と Elishakoff31ら の グ ルー
プは,「国際初期不整デー
タバ ンク」を設 立 して,
シェ・
ル構 造 物の初 期 不 整モー
ドを統計 的に処 理 し,
確 率 論 的 に座 屈 耐 力 を 評 価し よ う と試みて いる。
この手法 は,
デー
タの豊 富な蓄 積 と 利 用 上の整備が な さ れ,
さ らに,
設 計 上 汎 用 性の ある確 率 論 的 座 屈解析手法が確立さ れるなら ば,
極めて有 力な もの と なるか も し れ ない。
し か し な が ら, 実 験 室レベ ル の小型試験 体の初期 不 整 測 定で さ えも そ れを 精 度 良く行うこと は 困難で あり4 ),
実際の 大 型 シェ ル構 造 物で は,
塔 状 サ イロ5 }な どでい くつ か報告は さ れて い るもの の,
早 期に多くの デー
タ は期 待でき ない。
ま た, 大型 シェ ル屋根 構 造では,
自重による た わ み は無 視でき ない オー
ダー
で,
完成 時の形 状 測 定 値か ら初 期 不 整 成分の みを抽 出するこ と も困 難であ る と考え ら れ る。一
方,
確 定 論 的ア プロー
チ の中で最 近 特に注目 され は じ め た 理論が, 本稿で 主 題 と し て と り あ げ たRS 法であ * 東 北 大 学 助 手・
工 博 (昭 和 63 年2月 工5日原稿受理) る。 こ の理 論は,Croll
に よっ て提 案さ れ,
実験を通 し て そ の有効 性が論じ られ てき た6}。
文 献7
)に は,
RS 法 の応 用に関 す る 既往の研 究成果につ い て の詳し い解説が な さ れ てい る。RS
法は,
従 来の エ ネルギー
原 理に基づ く座 屈条件式 上の剛性 (Stiffness
)マ ト リックス か ら,
シェ ルの座屈 後の不 安 定 性に寄 与 するエ ネルギー
成 分に 対応す るもの を削 除 (Reduce )して定 式 化し, 有 限 要 素法や リッ ツ法などの数 値 解 析 手 法 を併用 して解を求め る もので あ る。 比較 的 簡 単な線 形 固有 値 解 析で済む と言 う利点を有して いる ため,
各 種パ ラメー
ター
に対す る検 討が行いや す く,
特に構 造 設 計の基 本 検 討 段 階に適 し た 手 法で合理的な設 計を可 能に す ると考え ら れ る。
し か し な が ら,
こ の理 論の妥 当 性につ い て の議 論は, ど ち ら か と言えば座屈 前に曲 げ変 形の生じに くい条 件下 の シェ ルに対して行わ れて き た と言える。
建 築 構 造 物と して使 用さ れ る場 合に は,
境 界が拘 束 支 持さ れ た り, 荷 重が不均一
に加わ ることな どに よ る影 響の結 果,
座 屈 前 に生 ずる曲げ変 形が 必 ず しも無 視で きな い ため, RS 法 の採 用に際して は改 めて十 分 な検 討が必 要であると 考え られる。 以上の観 点か ら,
本 論 文で は, まず, こ の種の座 屈 問 題に対 するRS
法 適 用の基 本 的 考 え 方 を提 示す る。
次に,
部 分 円筒 殻の外 圧に よる座 屈 問題 を プロ トタイ プと して 選 び,
RS 法に.
よる弾 性な らびに弾 塑 性ク ライテ リ オン と非 線 形 数 値 実 験 結 果との比 較 考 察 を 行い,RS
法 適 用 の有効 性につ い て言 及 する。
2.
座 屈 前に幾 何 学 的 非 線 形 性 を 有 するシェ ル構造 物 へのRS
法 適 用に関 す る一
般 的 考 察 シェ ル構造物の力学 的 特 徴は膜応 力 が支 配 的で あ る点 で あ る。
し か し,
大 空 間建築に シェ ルを利 用す る場 合に は, 全体座 屈に対す る曲げ応 力の影 響は無 視で き ない の が一
般 的である。
特に, 偏 平な部 分 球 形屋根や部分 円筒 形 屋 根などで は,
形 状 初 期 不 整の ない一
様な荷 重 条 件の もとでも,
座 屈 前の荷 重・
変 形 曲線に著しい幾 何 学 的 非 線形 性が み ら れる ことB )・
9 )が 良 く 知 ら れて いる。 その た めこ の種の シェ ル の座 屈 問 題は,Fig.
1の実 線の フロー
の よ うに, 膜 応 力 理 論 を も と と し た古 典 的座屈 解 析,
か ら,
座屈前の微 小 曲げ変 形を考 慮し た線形座屈 解析,一 88 一
C{oSSiCaL Membrene Anat 51s
乙o∂ゴ 个 1 。
/
L’ne°「BendlngAn°しYSIs Non
−
Llnear Ano しySISPre ε
殉 s 加 吻 (qmendmen 十}
RedUced S†iffness Anqtysis
Fig
.
1 Theeretical analys 正s developme皿t 直n shell bucklingprQblems
Fig
.
2 Load versus deflection curves for shell struc恤les丶
い
↓
≠」
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丶丶
1
/ ,’一、
ノ、
、輔一’
唱
’
Ac
†UG
しlde
〔】Lised
絏
十
LQod
lmp
.
Effec
†Fig
.
3 1dealised model with uniform fundamental stateさ らに
,
幾 何 学的非線形解 析,
へ と 逐 次発 展して き た。
各々 の座 屈点は,Fig.
2
にスケッ チ で示す よ う に,
荷重 変 形 曲 線 上の分 岐 点 または極 大 点と して与え ら れ る。
今 日,
こ の種の座 屈 問 題で は や の結果 は,
厳密さ に欠 けるもの とし て, 構 造 工 学 上 と もす れば無視さ れ が ちで あ る。一
方,
のRS
解 析は,
の古 典 的 座屈 解 析 を 設 計 上 の観 点から改 良 した手 法で,
座 屈 前の基 本 状 態は 通常は 膜 応 力 状 態とし て仮 定され る。 このRS
解析を座 屈前に 非線形性が卓越す る問題 と関 連づ ける ために は, い か な る考え方がで き るであ ろ うか。
こ の疑 問に答え る た め,
本研究で は,
座 屈 前が膜 応 力 状 態で あるもの をシェ ル の 力 学 的 理 想 とみ な す意 味 で 理想 モ デル (ldealised
Model ) と呼び, これを仲 介に し て両者を関 連づ け るこ と を試み る。 模 式 的に表すと,Fig.
3 の よ うで あ る。 こ こ で は,
縁か く乱 効 果と し て生 ずる座屈前 変形 を,
理 想 ρO
犀; 犀+wo
Fig
.
4 Effects of the eccentricity in the axialleading
Qn thedeflection behavieur of columns
モ デル と しての
一
様 変形状態に,
不 確 定な何ら かの不整 に よ る変形が加わっ た も の と し て評 価す る。 そ し てこ の 不整は,Fig。
4に示す よ う な,
軸圧縮を受け る柱の 座 屈 問題にお け る荷重の偏心 量に類 似し た もの と考え るこ と ができ,
この意味で本研究で は そ れ を 「荷重 不整」と呼 ぶことにす る。 も し,
こ の 荷重 不 整の効 果を あ るモー
ド と 振幅を もつ形状初 期 不 整でキャ ンセル す るこ と ができ る な らば,
そ の時古典的座 屈解析が再び意義を もつ こと になり,
その結 果と してRS
解析の有効性も期待さ れ る こ とにな るであ ろ う。
す な わ ち,
この種の座 屈 問 題 では, 形状 初期不 整の ない いわ ゆ るPerfect
な状態に も,
境界 拘束効果によ る何らかの荷重 不 整は存在しており,
広い 意 味で初 期 不整 を有す る ものの一
サンプルと み な すこ と ができ る。 以上の考察に基づ き,
以 下に,
この種の座 屈 問題の プ ロ トタイ プと して,
外圧 を受け る部 分 円筒 殻の 座屈 問題 を と り あ げ,
Fig.1
の と な ら び に の関係を,
定性・
定量的に明ら かにす ること を試み る。
3.
弾性 RS 臨 界値と 非線形 数値実 験 と の 関係3−1
解析モ デル と し て の部分 円筒殻の座 屈 問題 母線長 さ1,
曲率 半径 r,
開角φ,
厚さ tの 部分 円筒 殻 が一
様外 圧 q を 受 け る 場 合 を 考え る。
母 線 方 向,
周 方 向, 面 外 方 向の座 標 をx, y, z と し, 各 方 向の変 位 を u, v, ω,
応 力 をFig.
5の よ うに定 義 する。 こ の座 屈 問題に対して,
これ まで理論 解 析 的・
実 験 的 に い くつ かの研 究 成 果が報 告さ れて おり,
そ れ らにつ い ての概 要は文 献9
)の序 論で述べ ら れ てい る。
こ の 問題 で の力 学 的 現 象の特 徴と して,
母 線 方 向に沿っ た た わみ一
89
一
秘
讐
Fig.
5 My扁
x迩
一一
悼 仞;aA
・… レo 乞
・
nx・
み
β
Notation and conve 猷重o皿 adopted foτgeometry and in≧
ternal st「ess and moment r6sultants
分布が半波 数
一
の モー
ドであ ること,
対称飛 移座屈が 主 と して生 ずるこ.
と,
その対称 座屈荷重が形状初期 不整や 境 界 支 持 条 件の相 違に敏 感で あ ること等が あ げ ら れ る1の。 こ れら既 往の研 究 成 果を踏ま え,
本 研 究で は,
変 形モー
ドにつ い ては対 称 形に限 定してい る。 境界条件と し て は次式と す る。 これ はいわ ゆ るSS3
とし て知られて い る もの で古 典 的な四辺単純支持 条件で ある。.
、
一、
w
−
3
耋
一
9
/
t
−
・一
・,
a・面
・…・
7…
(1
・ )ω
一
穿
一
u一
芻
一
晒一
・…ip
……
(1b
) こ の 条 件は, 数 値 解 析上取り扱いやすい ば か りでな く,
大型 シェ ル構造物に とっ て比 較的良い近 似を与え るもの で あ る と考え ら れ る。3−2
理 想モ デル につ い ての 座 屈 値ならびに弾 性RS 臨界値のスペ ク トル性 状 こ の場 合の 固有 値 解 析は,
完全円 筒 殻の それ11)と極め て類似して い る。Fig.
5のような部分 円 筒 殻が無 荷重状 態か ら(u,
v,
w)だ け変位して いる場合を考え る と,
そ の全 ポ テンシャル エ ネル ギー
は,
v −
S
.
1
” φJ
[
”(M 。Xx +m .・.+2m ・・.・. .}d
・dy
+
壱
∬
T
(n.ex+n,ey+2・n。。e。。)d
・dcr
イ 丁
曜 蜘・
……・
・
:・
・
…………・
(2 ) こ こ で,
(Mx,
Ms,
Mxs )は曲 げモー
メ ン ト,
.
(Zx,
κ Y、
.
x=v) は曲げひずみ,
(n=,
nu,
nxy)は面 内 応 力 (ex,
ey,
・
exy) は面内ひずみで ある。
座屈前の基本状態 と して,
膜応 力 解は,
(η島n;.
崘)=
(0,一
σt,
0)・
一
:……・
……・
(3a ) (el,
e夛,
鴫 )ニ
(レσ/E,一
σ/E,
0)……・
…
(3b )一
90
一
た だ し,
σ=
qr /tはフー
プ圧縮 応 力 度の大き さを意 味 し,E
は ヤング係 数,
り は ボア ソ ン比で 0.
3の値 を用い る。
次に, 基 本 状 態か ら(AU ,
A
”,
AW
)だ け変 位し た状 態 を考え,
この増分変 位に 対 して,
面 内ひずみ は 2次 項ま で, 曲 げひずみ は線形項のみ を考慮する と,
』
exie 至十el十eI・
・
…
4−・
・
…
一・
・
・
・
・
・
…
噛
幽
・
・
・
・
…
(4a ) ey… e葺十 θ蚕十e;・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(4b ) exs≡ 鴫 +e無+磁一
e蝕+e葺 ゼ……・
一
(4c ) 櫓 ≡ x蚕十zl;
xl・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
tS・
一
・
…
(4d )π9≡ x;十xg= xl
・
・
曾
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
一
…
一
∴・
+
・
・
…
「
・
・
(4e ) x=y≡ x蚕y十 zSy=
κtly
”…・
…………・
・
………
(4f ) こ こで,
{’ )と (” )は,
増分変位につ い て の 1次と2次 の項を表す。
応 力につ いて,
同 様に,
ηx≡ n至十n垂十η:=
nを十n茎・
・
・
・
…
t・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5a ) ny≡ π蚕十π多十n;t…
t−・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5b ) nxy≡ n至y十nSy十n: e=
n2y十n茎y・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5c ) Mx ≡ m 至十m 蠱=
m 垂・
・
−t・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
tt・
ttt
・
・
(5d ) My ≡ m9 十m ;=
m ;’
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5e ) MxsimSy 十m をy=
mly・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5f ) 式 (3
)一
(5)を式 (2)に代 入し次 式の よ うに展 開 す る。V
=Vo
十Vi
十V2
十 脇十 硫………・
…・
…
(6) 上 式の下付き添字は, 増 分変位に対す る次 数で あ る。 エ ネル ギー
の停 留原理 より座 屈条件式とし て は 2次の増 分 ひずみエ ネルギー Vi
に対して,
δV2=
=
O ・
……
∵……・
…………・
…・
…・
…・
……
(7
> こ こで,
、
.
、
噛
γ2= 防。十U
,k
十Vtm…・
…・
………・
・
……
(8>.
協 一者
ゴ丁
臨
・嵐
・ ・ml .・i;
)dXdSi
…
4−・
…
一
■
…
■
一
・
・
…
J・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(9a >u
・・−ix
’“f
’ (t・S
・!・嘱 ・2
晦 ・翁)d
・dy
・
・
・
・
・
・
・
…
:
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(
9b
)v
・・
−
e
.
f
, ”“f
, ’ (・:eS+n;・;+磁・⇔岫…・
…・
…………・
……・
……
(9c ) ひずみ・
変 位 関 係 式と しては,
良く知られた ドンネル 型 を 用いる。
、
∂2AW.
∂tAW.
∂tA ωXx
=一
∂コc・ ’ Xy=一
∂y・ ’ Xxe=一
∂x∂y……・
…………・
・
…………
(10a ),
∂AU
,
∂AV
AW
θz
=
万・
ρ・;
「 爾一
7
・
el・
・
}
(
∂AU
十 ∂AY
∂y ∂x)
……一 ・
…・
…・
…・
・
(・・b
)・ニ
ー
去(
∂AW
∂x)
2・
e;−
e
(
笥
)
z…・
…一
(… )O O 8 6
」
2Φ
E 歪瑁
氏 O D 4Z 忠
⊇
6 Φ i D 1 (∂n)cm
!
oC
I
L
c、
一
一
〇〇一
一一
一
鹵
a* 匚 o*l
t
3 29 毎 匡 茜」
き 凵 4 塑 U2b 56an7 0 3 ‘ 5「
6 ∂n7Fig
.
6 Spectra of critical loads and incTemental energies of theidealised bifurcation medel
,
for Z=
1000 and m=
1応 力
・
ひずみ関 係 式は,
m を=
D(xl 十り 疋9
,
m ;≡
D(痴十 vxl ),
m !。=
D
(1一
レ}晦一 …・
・
一 ………・
・
……
(11a
) nS=
J(el 十 レe告),
n∋=
J(e∋十 ve を),
η翁=
」(1一
のe垂s・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一…
(11b ) n茎=
=
J
(eZ十 ve ;),
垢= 」(e9十ve 墓)…・
…
(11
c ) こ こで,」=
E
診/(1−
yt),1)
=
Jtt/12・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(
12
)式 (
3
)と (8
)〜
(11
)を 式 (7)に代 入 する と,
境 界 条 件 (1
)を考 慮し た解Au − A
:n ・ ・s擘
…咢
……・
・
…一
(13
・)AV−
・昆・s血罕
・・s響
一 ・
…・
…・
(13
b
)・
田
一
△躍・
s孥
・血響
……・
………
(13
・) に対し て,
固有値 として座 屈 荷 重,
固 有ベ ク トルと し て (Ak
。,
△翫,
△紛 を求める こと がで き る。
こ こ で m と n は各々母線 方向, 周 方向の半波 数を表す。 無次元化荷重 係 数 をQ
= qrl’
/(π2D )一…・
……・
…・
…………・
……
(14 ) と定義す る と, 座屈値Qf
はQf
;T
/(an )i・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t・
・
(15
) ただし,T =
S十12Z !mV 〔π4S )…
…・
・
…・
1”
…………
(16)S =
lmt
+(an 〕tlt・
・
…・
・
…………・
……・
………
(17) α;l
/(rdi);アスペ ク ト比………・
………・
・
一
一
(18>Z
=
(1_
v: )}12
/(tt
};Batdorf
形 状 係 数…・
”
(19 ) Fig.
7 AW Cr iヒi⊂aし Mode l;
tll繍
Imp,
Mode :x=
tt2 y deting Path f φ1〔n〔−
1 }蠕
。, AOC
−
1.
42 E−
2.
OO G−
2.
05 K−
4.
00w°
喘 、
至
Three
・
dimensional view of non・
linear paths in the case of Z=
1000 and a=
=
1.
0,
showing mode couplings of deflection components in harmonic (m,
n)=
〔1,
5)and (1,
3)式 (15>は m ,n に対し て スペ ク トル性 状を示 すが
,
そ の 最 小 値 が 求め るべ き古 典 座 屈値で あ る 。 正 の整 数値 m に対 し て,
式 (15).
は増 加 関 数 なの で,
母 線 方 向座 屈 半 波 数は me=
1で あ るこ と が わ か る。 得ら れ た解を 式 (9)に代 入す ると,
次 式が確認で き る。Ub
十Utth
十QF
(∂1
〜「2冊
/∂Q
)=0 −・
・
・
・
・
・
・
…
一・
一・
・
(20 ) 式 (15)に お い て ア スペ ク ト比 α の効果は常に n と の積で表れ てい る。
そこで,
(an )を 連続 変数と し て扱 う と, 各エ ネル ギー
成分 はFig.6
の よ う なス ペ ク トル と し て得られ,Qf
の最小値は完 全 円 筒 殻の座 屈 値Q
。 に一
致す る。
RS
条 件式 を考え る 場 合 に は,
座 屈 後の耐力の低 下に 関係する増分ひずみエ ネル ギー
成分が ど れである かを考 察す ること が重要で あ る。Batista
&Crollii
)は,
外 圧 を 受 け る 完 全 円 筒 殻の 場 合の こ の 点に関する詳し い考 察 を行っ てい る。
こ こ で扱う 理 想モ デル の座 屈 問題で は,
RS
適用手法は そ れ と まっ た く同一
と み な せ るの で,
式 (20)のUtm
を 削 除 して次 式 を用い ること と す る。U2b
十Qr
(∂V
,./∂Q
)=
o…・
…………・
…・
……
(21) 醒 は求め るべ きRS
臨 界値で式 (20
)(21
)より,
Qr
= =(〜fU2
,/(U
!b十こJ2m)=S
/(α η}2・
・
・
・
…
9・
・
…
(22) こ の ス ペ ク トル性 状 もFig.
6
に併 記し た。RS
法の 適 用に当た り特に重 要な問 題に,
そ の臨 界 モー
ドと して ど れ を採 用 すべ きかi2)がある。
こ の モー
ド 選 択は RS 解 析 自体から必 然 的に定 まるもの で は ない。
軸圧縮を受け る完 全 円 筒 殻の座 屈 問 題に対してCroll
ら13 }は,
実 験での 変 形 測 定 結 果か ら古 典 的 座 屈モー
ドと 異な る もの も考 慮す る 必要が あ る と考え,
RS 値の ス ペ ク トルの最小 値を臨界値と す る よう提 案して い る。
これ に は,
その 問題 が初 期 不整に非 常に敏 感で あるとい う事 実が密 接に関 連して い る。一
方, 外 圧 を受け る完 全円筒 殻11〕では,
初 期 不 整 敏 感 性は中程 度であるとさ れて お り,
実 験 結 果を踏ま え て, 古 典的座 屈波数と同じ もの に対す る RS 臨 界 値 を採 用して い る。
本 研 究で は, この点に関 しては後で述べ るよ うに,
形 状 初 期 不 整 を考 慮し た幾 何 学 的 非 線 形 数 値 解 析 実 験の結果を用い て考察する。 3−
3 非 線 形 数 値 実 験 とその考 察 前 節で示し たRS
理 論 を検 証 するこ とを 目的 として, 形 状 初 期 不 整をパ ラ メー
タ に非 線 形 数 値 解析 を行っ た結 果 を示 す。 初 期た わみ w ° を考 慮し た ド≧ネル型の ひず み・
変 位 関 係 式は,
∂lw ∂2w ∂2wXx
=}
証
’
Xy=一
房
’
Xxy=一
∂x∂y・
・
…
tS・
…
一
一
・
・
…
−t・
・
−t・
・
・
・
・
・
…
(23a
)e.−
9
:
1
・誓 器
・擔
γ
……・
……
(23b
)・・
一
誇
争
署
寄
・去(
迦∂ y)
2・
……
(・3
・ )e・ ・
−
9
(
晝
彭
+晝
器
+誓
含
署
・窪
蟹
・
譲
罪
)
・
…・
・
一 …・
・
…・
・
…一
(・3d ) 数値解析法と し て は, リッ ツ法とし て良く知ら れて い る解析 的 近 似 解 法 を用い るll)。 そ の際に用い る仮 定 変 位 関数 と して は,.
式C1
)と (13)を考 慮し て,
・
一
認
一
諏
.
・一 ・・s響
…黌
・
…
t・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(24a )・
具
濕
.
・一 ・i
・警
π ・ ・S黌
・
・
一・
・
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t−・
tS…
(24b ) [mp.
Mode ;x=
”z [ o Cr層
tl⊂
邑
[Mode一
璽Q−
5 0 5 10 Wl 3Fig
.
8 Piessure velsus total deflection in吐amonlc {m,
n〕=
=
〔1
,
3),
in the case of Z≡
500 and α=
1.
0o Z
=
1000,
∂=1,
犀m“
涯
=−
2,
00 ・・eb・… 03 、 馨蠢
・2 ズ量
016龕
o−一
→−
O.
4_
−
0、
2 0 喝,
5Fig
.
9 Loss of me 血brane energy afしerbucklin9
・
一
暴
認
.
・一 ・血撃
…咢
・
……一 ………・
…………
(24c ) 形 状 係 数Z
が大き く なる ほ ど変 位モー
ド は高 次 分布形 に な るので, 仮 定 変 位 関 数の項 数を そ れに応じて決める 必要が生 ずる。
本 研 究の対 象 範 囲で は,
高々,
u,
v に つ い ては 22 項, ω につ い て は 16項の 合 計 60項 を と る と,
十分 な解の収 束 がみ られ た。 リッツ法による定 式 化につ い て は文献14
)に詳しい。
結果と し て得ら れ る連立 三 次の代 数 方 程 式 は,
ニ ュー
ト ン・
ラフ ソ ン法と増 分 法を併 用す ることで逐 次解が求め ら れ る。
さ らに,
増 分パ ラ メー
タ を小さ く と ることによ り, 各ス テ ッ プ ご との増 分 変位と 増 分ひずみエ ネル ギー
成 分の近 似 量が計 算で き る。 形 状 初 期 不 整 ω゜の分 布 形につ いて は,
初 期不整のな いPerfect
殻の 線形 曲げた わみ モー
ド を 正 〔W
畆x 曇 wXax/t
>0
)と して仮 定した。 そ の理 由は,
Perfect殻の 変形に は すで にFig.
3の よ うな荷重不整 の効果が含ま れてお り, それ をで きる かぎりキャ ン セ ル し や すい分布 形と し てWkx
く0の モー
ドが同 時に考え ら れ る点に あ る。
こ こ で の非 線 形 数 値 解 析は,
上 述 の we の設定の も と で行わ れ, 模 型 実 験と類 似の位 置づ け ができ るの で,
こ こで は それ を数 値 実 験 と呼んで RS 理 論と区別し てい る。
数多く の非 線形 数 値 実 験か ら形 状 係 数 Z=
=
ユ000 と500
の例 を選び,Fig.
7とFig,
8に示 す。 横 軸の変位成 分Wmn
は形 状 初 期 不 整 を 含む量で,
殻 厚 単 位の無次元 量で ある。
Fig.
6のZ 二
1000 の理 想モ デル で は,
ア ス ペ ク ト比 が α; 1,
0の と きの周 方 向 半 波 数はn;
5であ る。一
方,
n を連 続 量と み な し た と きの最 小座屈 値を与え る周方 向 半 波 数をnC と定義す る と,
Z =1000
はnC=4.9
で あ る。
Fig.
7の非線形 数値実験結果で は,
葡重不整と等価な効 果を与え る と予 想さ れ た形 状 初 期 不整振 幅WX
。x ≒−
2.
0 (曲 線E
やG
)の場合,
座 屈点での増分た わ みAW
(座 屈モー
ド)は,
図 中に示し た よ うに周方 向半波 数5の分 布 形と なっ て い る。 曲 線G
の座 屈 点での (m,
n)= (1,
5) モー
ドの各 増 分ひずみエ ネルギー
成 分を,
理 想モ デルに 対 す る式 (9a )の成 分 値 膿 騨 との比で表し,
理 想モ デ ル と比 較し た結 果,
次の よ うに両 者に は良い一
致が確 認され た。
非線形 数値実 験 (G
):理想モデルU
,b/醐 eau
蓋n/【場ea 醒飛/酷 忠 ea U瀦/[醜eaQC
0.
890.
220.
000.
0334.
4 1 0.
Z3−
0.
02 0.
03 34.
3
こ こ で び翫,
〔1
瀛,
び瀦 は 式 (9b
)の 第1,2,3
項 を 意 味する。
以 上の結 果か ら,
荷 重 不 整 効 果を キャンセ ルする の に 殻厚の約 Z倍 程 度の形 状 初 期 不整振 幅を 必要と し ている こと が わ か る。
す なわ ち,
こ の種の問 題で は荷重不整 効 果が極めて大きいこ と を定量的に確認で き た。
その効 果 が対 称 形に作 用して い ること が,
既往の実験で座屈モー
ドが対 称 形で観 察され やすい ことに関係す る と考え られ る。
座 屈 直 後に面 内 増 分ひずみエ ネルギー
成分 (剛性 )が 失わ れて行く様子 につ い て は,Fig.
9に 昭 ;−
2.
00 の 場 合を例とし て示す。 座屈 後にまずUfm
が急激 に低 下して い る こと が注 目さ れ る。−
2.
04〈 W 撫 く一
1.
42で は,
2つ の極 大点が み られ た。
最初の極 大 点 を 与える座 屈 値は,
曜 が一2.04
よ り わずか に大きく なると 急 激に低 下 する。W
撫=−
1.
42 は 漸 近 と して の座屈 下 限値QE
=
17.
9を与え,
その 座 屈モー
ドに は 周方 向 半 波 数がほ ぼ (nC−
1)と み な せ る 成分が卓越す る よ う に な る。
今,
こ の モー
ドに対す る RS 臨 界値を礑 と お く。Z =
1000 で はQ
套=
17.
3であ り先のQE
に良く対応し て い る (卓 越 成 分に関す る 分 析 に は,
中央円弧線上での周 方 向に沿っ た たわみ形を有限 区 間の 波と考え,
その パ ワー
スペ ク トル解 析を行っ て参 考に し た)。2
番目の極大 点は,WM
。x の変 動に鈍 感で,
その座 屈 モー
ドに はnC に近い周方 向 半 波 数の成 分が卓 越し て い る。 こ の nC が与え るRS
臨界値 をQr
と定 義 する と,
曲線A
のPerfect
殻の座屈値はこれに非 常に近い値で,
その座屈モー
ドも Fig.
7中に示す よ うに nC 成 分が卓越 して いる。W
撫 を一2.04
よ りもさ ら に大き な負の値に して い く と,
座 屈値は大き く低下し (曲 線K ), 座 屈モー
ドに は 再び〔nC− 1
)に近い成分が卓越す る ようになる。Fig.
8
は a=1,
0
でZ
= 500の結 果である。
こ の理 想 モ デルの周方向座 屈半波 数は n=
4で与え られ,
非 対 称 形を意 味し ている。
n を運 続 量 とみ な し たと きの座 屈 モー
ドnC=
4.
1で あ る が,
Perfect
殻 (A
)の座 屈モー
ドAW
に は (nC− 1
)の成 分が卓越 して い る。
そ し て,WXax
が 正に対す る座 屈 下限値は,Z =
10eoの場 合とは 異な り (nC−
1)に対す るQ
言に近い 値 となっ てい る。
Fig.
10
に弾 性 解析結果を ま と めて示す。
非線 形 数 値 解 析 結 果のう ち,
白の丸と 三角 印は 周方 向半 波 数 を連 続 量 とみな した と きに座屈モー
ドnCが卓 越し た もの,
黒 の丸と三角 印は (nC−
1)に対する もの で ある。
本 問題の 場 合, 荷 重不整が周 方 向 波 数モー
ドを より低 次に す る よ うに寄 与 するこ と か ら,
設計用 座 屈 下 限 値と し て は (nC−
1)に対す る RS 臨 界 値Q
妻を と るこ と が推 奨され る。 その 近 似 式はFig.
10の 直線で示 した次の式 (25 ) で与え ら れ る。
一 93 −…
10
Q
4
Fig
.
10 Elastic lower bounds pf partial cylindrical shells under externa 皇pressure
Q
套=
10lo’
sso幽
]eg z−
o’
4iS ,≧4・
・
…
−t・
・
・
…
』
・
・
・
・
・
・
・
…
曾
・
(25) 以 上, 荷 重不整の 効果に関す る検 討が必 要とな るもの の,RS
法が こ の種めシェ ル構 造 物に も有 効であること が示さ れ た。
ま た,
そ のRS
臨 界 値は殻 厚オー
ダー
の初 期不 整 振幅に関す る もの であ ることも 明ら か に しな。
こ の程度の初期不整は.
建築や土 木に お ける大 型シェ ル構 造物に とっ て,
過 大す ぎるもの で は な いと考え ら れ る。
4.
弾塑性 RS 臨 界 値弾性
RS
解 析モデル を使っ て弾 塑 性 崩 壊 荷 重 (弾塑性RS
臨 界値 )を求め る提案は,
Croll
に よ る 研究15}・
16} に 詳し く 述ぺ ら れて いる。 Kawamoto &Yuharai7
)はこの 方法を リング補 剛 円 筒 殻に適 用.
し, 実 大 実 験な らびに諸 外国の設計規 準値と 比較す る ことにより,
弾 塑 性RS
臨 界 値が よ り合理的に座 屈 耐 力を評 価する こと を 明ら かに し ている。 こ こ では,
まず,
文 献16)の定 式 化 をその ま ま外圧 を受ける部 分 円 筒 殻の座 屈 問 題に適用 して, 殻面の
一
部が最 初に縁 降 伏 する (FirstSurface
Yield
)荷 重値を求 め
,
それ が非 線 形 数 値 実 験 結 果に対し安 全 側のa
評 価を与えること を確認 する。 次に, 塑 性 崩壊を よ り合
理 的に評価す る ク ライテ リ オンと して
,
殻 面の一
部が最初に全 断 面 降 伏す る(
First
Full
Plasticity
)荷重を求め,
部分 円筒殻の設計用資料を提 示す る。 4
.
1 縁 降伏荷重に関す るRS 解 析と非 線 形 数 値 実 験 結 果と’
の比較RS
弾性体と して,
Fig.
11の概 念 図の よ う な一
点鎖ec
bi−linear
モ デル を 考え る。 これをこ こで はPerfect
RS
モ デル と呼ぶ。 次に ImperfectRS
モ デルの形状初 期 不 整 げ を,
Fig.
11の ように, 荷 重 不 整の効 果を キャ ン セ ルす るのに必 要な初 期 不 整 蝿 と,
実 際の初 期不整 w°との 和と して考え る。
こ のと きImperfect
RS
モ デ ルの座屈 前 変 形に は,
周 方 向 半 波 数n* を もつRS
臨 界 モー
ドω。r が卓 越す る と考え,
そ の荷 重・
変 形 関 係 を 次式で仮定す る。 ωcr= z罐 。Q
/(Q
*−
Q
〕…・
・
一 ……一 ……・
…
(26 ) 荷重Q
は式 (14)の よ うに無 次 元 化 されて いる。
膜 応 力によ る面 内 応 力 成 分は式 (3a )で ある。
付 加 oo
e
閏
a幽
(a) (b>Fig
.
11 (a)Interaction Qf geometrically imperfect elastic behaviour with ξirst surface yield ln しhe case of load.
induced
・
imperfect shells,
with (b)associated etastic and elasto−
p且astic imperfection sensitivity一 94 −.
t
曹
4薗
3ヤ
2−
”,
9
) 12ぺ
1,
b
)Fig
.
12 Typica且results of non−1
重near e且astic numerica 且 experiments for Z=
200 and α=
1,
0;〔a)Pressure versustotal deflection in hamonic (m
,
n)=
(1,
3);(b
)Pressure versus the maximum of non・
dimensional function F 曲げ応 力は周方 向成分の み考慮 す る と,
Mycr
− − D
(
∂ t ω, 。 ∂ 2 ω,7 v ∂、,・ + ∂y・)
…・
……一
(・7) こ の とき,
殻の 縁応 力 度が降 伏 応 力 度 ar に達す る 条 件 と して,1
−
・土(6
/t2
)m 。。 。1
一
σ,・
t・
……・
……・
…・
tt…
(28
) 上 式よ りRS
縁 降 伏 荷 重QFsy
として,命・・
−
1Q
・ +・+Q
,Q,一
(Q
*十 P−
←QSQH
)2−
4(〜拳Qsq
」{卜・
・
・
…
(29) ここで,
QSQH
は 理想モ デル が膜 応 力の ま ま降 伏する い わ ゆ るSquash
Load,
P は初 期 不 整 振 幅W
言r (ii W含,/t) の関 数で,Q
躑=12
(Z
/φαπ)2(σ,/E
)・
・
………
(30 )ρ= 6W ぎrlv 十(an *)2ト
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t−・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(31)
非線形 数 値 実 験で
QFsv
を 求め る に は, 各ス テッ プご と に殻厚の両 縁 (z=
±t
/2 )の応 力度分布を計 算し て,
次の無次元化さ れ た ミー
ゼ ス の降 伏 条件を満足 す る か否 かの判 定を,
殻 全 面で行う必要が あ る。 F ≦y =
(Q
、QHπ 2 /12)2一 甲
凾
・
…………一 ・
…・
・
(32
) F=
=
(Nx±Mx)2−
(Nx±Mx
)(Ny
士Mv
> 十(Ny:ヒM”) z 十3(Nxy:ヒMxy) 2・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(33 ) た だ し,
(塩 馬 晦 )・
論
、(・。,
・y,
・n。y)…・
・
一…
(・4・)lt
(Mr .
My,
Mxy
)i1 (Mx,
My,
Mxy )・
・
・
・
…
(34b
) 2Dt 関数 F の最大値の 変化の例を Z=
200,
α; LO につ い てFig.
12
に示す。
こ こ でヤ ング係 数・
降 伏 応 力 度 比に つ いて はE
/σr=875
と し ている。 その最 大 点は,
中 央 点の ほ か に, 境 界 上や た わ みの最 大振 幅点な ど,
荷 重レ ベ ル や初 期 不 整 振 幅 レベ ル で複雑に変化 し た。
Fig.
12 は,
そ れら を一
括し て一
つ の曲 線で示し ている。
ところ とこ ろで不 連続 的 性 状が み ら れ るの は,
F 値の最 大 点 が大き く移 動し た時 点に対 応してい る。
Fig.
13に z=
200 と500のQFsT
を示す。
雌.に関し て は,
非 線 形 数 値 実 験 結 果 を も とに,t
の.
5− 2.0
倍 とし て計算を行っ た。 また弾 性RS
値Q
* に っ いて は,Q
套(n*=・nC−
1 )を採 用し たが,Q
尹(が=
nC)を採用 し た場 合につ い ても参 考 とし て示し てい る。
非 線 形 数 値 実 験 結 果の 中に は,Q
ナを 用 いたQFsy
よ り も低い場 合の例 も見ら れ る。
本問 題で弾塑性RS
臨 界値 を考える場 合に は,
弾 性RS
の場 合と同様,
周方 向半 波 数 が = nC−
1に対するQ
言を用い る の が適当で あ る と 考察さ れ る。4.
2RS
モデル の全 断 面 降 伏 荷 重 塑 性 崩 壊 を考え る場 合,
縁 降 伏 荷 重はあま りに安全 側 の数値を与え や すい。 こ こ では,
より合 理 的な崩壊の基 準 値と し て,
殻面の一
部が全 断 面 降 伏 する最 初の荷 重QFFP
に関して,
定量的 資 料を示す。
外圧 を受け る部分 円 筒 殻の座 屈 問 題に おい て, 先に設 定 し たImperfect
RS
モ デル に対 する全 断 面 降 伏 条 件 式は, 次 式のQFEP
に関す る3次 方 程 式で表さ れ る。
(
Q
… ) s−
,
Q
・ (Q
… ) t−
(
1
+号
・)
(Qsan
)・QFFP
−
←(QSQ
睫) eQ *;
O・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(35)ダ
開 角 φ を30°
,
60°
,
90°
として,Z
に対 するQFFP
の変 化 をFig.
14にま と めて示 す。
残る独 立な形 状 係 数 α につ い て は,
式 (22)か ら半 波 数 が との積で論じ られる の で,
α=
1.
、
0を代 表 値に選ん だ。 この と き,Z
が約 1000 以上では,
耐 力は弾 性 解 析で ほ ぼ評 価で き ること が わ か る。一
方,
設計上 興 味 深 いZ
・=
100〜
1000で は,
QFrp
に対す るZ ,
φな ら び に初 期不 整W
の影 響が極め て 大きい こと が明ら か に なっ た。
5.
結 論 本 研 究で は, 非 線 形な座屈 前 変 形 特 性を もつ シェ ル構 造 物に対して,
座屈 前 膜 応 力 仮定の理 想モ デルを設 定す るこ’
とに よ り,RS
法が適用で き る 可能 性に つ いて論じ一
95
一
20 OFSY 10 Z = 200 ∂
=
1辷
ヰ σ 50 犀 “ ト Numerical Experir了vent岬
畝 O O ロー
0.
88 △−
1.
62 20Z 三
500 ∂昌
1嵯
1・
0 丶 2・
Os、
、a
,5Y10 Nume 「lcal Experlment e WmVax 口 1
.
11 0 0 △−
6,
66 O O・
・…
Φ
・。 °
° (a ) (b >
Fig
.
13 Co皿parison of the first surface yield loads of reduced stiffness models with those ef no皿一
linear numericalexpeTiments (E/σr
=
=
875} 100o
10 1Fig
.
14 Parametric plot of lirst full plasticity fo匸 various centra 正angles φin the case of α耳
1.
0たもの である
。
すな わ ち,
まず 最初に, こ の種の座 屈 問 題に対するRS
法 適 用の基本的考え方 を提 示し た。
引き 続い て, その仮 説に従っ て, 外圧を受け る部 分円筒殻の 座 屈 問題 の弾性 な ら びに弾 塑 性 RS 解 析を行うと と も に,
そ れ らの結 果と リッ ツ 法 に よ る非 線 形 数 値 実 験 結 果 との比較を行 っ てその妥 当 性を論じ た。そ こでは,
形 状・
境 界・
荷重 条 件は比 較 的 単 純な.
もの に仮 定され て い る が, よ り複 雑な条 件へRS
法 を適 用 する際の基 礎 的 資 料 になると
考えられ る。
様々な条 件 下で RS 解 析を行い,
そ れ らと既 往の実 験 結 果や 設 計コー
ドとの 関 係 を 調べ る こ とは,
今後の 極 めて興 味深い課 題で あ る。
謝 辞 本 研究は,
.
昭和 62年 度 竹 中 育 英 会 建 築 研 究 助 成 金で 行っ たg 研究 を 進め る に当た り,
英 国ロ ン ドン大学一 96 一
UCL
校James
G .
A ,
CROLL
教 授に有 益な示 唆 を頂いた
。
参 考 文 献
1> Croll
,
J.
G.
A.
:Tewards simple estimates of shellbuck−
ling leads]Der Stahlbau
,
Vol,
8,
pp.
243−
248,
1975,
2) Arbocz
,
J,
;Shell stability ananlysis :theory and prac.
tice
,
Proc.
IUTAM Symp.
on Collapse,
London,
Cambridge Univ
.
Press,
pp.
43−
74,
1983.
3) Elishakoff
,
1.
;How to intToduce the imperfection.
sensitivity concept into design,
Proc,
IUTAM Symp.
Q皿 Collapse
,
London,
pp.
345−
357,
1983.
4> Yamada
,
S.
,
Uchiyama,
K.
& Yamada,
M.
;Ex−
perimental investigation of the buckling of shallow
spherical shells
,
Int.
J.
Non・
Linear Mech.
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Vol.
18,
pp.
37−
54,
1983.
5) 内 山和 夫
,
ほ か :サ イ レー
ジ用タワー
サ イロ構造設 計マニ ュ ア ル
,
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SYNOPSIS
UDC :624
.
074.
4INTERPRETATION
FOR
THE
APPLICATION
OF
REDUCEI
)STIFFNESS
METHOD
TO
THE
SHELL
STRUCTURES
HAVING
GEOMETRICALLY
NON
−LINEAR
PREBUCKLING
DEFLECTION
BEHAVIOUR
by Dr
.
SElSHI YAMADA,
Research Asseciate o 正 TohokuUniversity
,
Member of A.
1.
J.
This
paperindicates
how
the.
RS
(reduced stiffness)analytical procedure is applicable to the shellbuckling
problems with the nonlinearity in elastic
fundamental
state.
The
general concept is applied to thepressurised partial cylindrical shell