杉三小の子供たち②「学力・学習状況等の調査結果」より
校長 織茂 直樹
今年度も、学力・学習状況等の調査を1学
期に3種類(全国・東京都・杉並区)実施し
ました。対象学年は区が3~6年生、都が5
年生、国が6年生で、1・2年生は実施して
いません。調査結果が出揃いましたので、学
年ごとの全体的な特徴についてお知らせし
ます。結果データの概要を別紙で添付しまし
たので、そちらもご覧ください。
*
3年生 区のみ[国・算]
平均正答率では、国語が部分的に、算数が
全体的に区を下回っています。学習状況の分
布では、算数で「特定の内容でつまずきがあ
る」割合が区の2倍以上となっているととも
に、「発展的な力が身に付いている」割合が
ゼロで、得意な児童が少なく、苦手な児童が
大半を占めている実態となっています。
4年生 区のみ[国・算・理]
平均正答率では、3教科とも区の平均とほ
ぼ同じかやや上回っています。特に国語では
ほとんどの観点で上回っています。学習状況
の分布では、3教科とも「十分定着している」
「発展的な力が身に付いている」を合計した
割合が区より高くなっていますが、理科では
「特定の内容でつまずきがある」割合が区よ
り高く、やや苦手な児童が多くなっています。
経年変化で見ると、国語では得意な児童の割
合が高くなっていますが、算数では苦手な児
童の割合が増えてきています。
5年生 区[国・算・理]都[国・社・算・理]
区の調査で見ると、3教科とも全体的に区
の平均正答率を下回っています。都の調査で
は、社会が全体的に下回っていますが、国
語・算数・理科では、観点によっては都とほ
ぼ同じかやや上回っているものもあります。
学習状況の分布は、区と比べると「学び残し
が多い」「特定の内容でつまずきがある」割
合が高くなっており、算数・理科ではその割
合が 50%前後にもなっています。都と比べて
も全体的に上位層の割合が低いですが、理科
については区との比較ほど顕著ではありま
せん。算数では、都と比較しても、中下位層
の割合が高くなっています。社会も下位の割
合が高いです。区の経年変化で見ると、国語
は苦手な児童が減ってきていますが、算数・
理科では苦手な児童が増えてきています。
6年生 区[国・算]全国[国・算]
区の調査で見ると、平均正答率は全体的に
ほぼ同じで、部分的に少しだけ上回ったり下
回ったりしています。国の調査では、ほぼす
べての観点で、国・都の平均正答率を上回っ
ています。学習状況の分布では、区と比べる
とほぼ同じ比率ですが、国・都と比べると、
上位層が多くなっています。経年変化を見る
と、高学年になってからは、国語も算数も苦
手な児童の割合に大きな変化はなく、得意な
児童の割合が増えています。
課題
教科で見ると、算数・理科で学習内容が十
分定着していない児童の割合が高くなって
います。また、区の調査から本校の児童の正
答率が低い設問・無解答率が高い設問を抽出
してみると、国語では「読む(読解)
」
、算数
では「数学的な考え方」、理科では「知識・
理解」「思考・表現」の分野が苦手であるこ
とが分かります。今後、重点的に授業の工夫
改善を図っていく必要がある部分です。
*
調査結果のとおり、学力向上は本校の課題
といえます。しかし、先月号でお知らせした
ように、「意識調査・実態調査」の結果から
は、本校児童の学習や生活に対する肯定的回
答の割合が、区の平均を数多く上回るという
結果も得られています。この「前向きな姿勢」
や「気立ての良さ」は本校児童の強みです。
この強みは、学力向上への強みにもなるもの
だと思います。児童の潜在力を引き出せるよ
う、教員の指導力向上に努めていきます。
杉並区立杉並第三小学校 〒166-0003 杉並区高円寺南 1-15-13 TEL 03-3314-1564 FAX 03-3314-1449 平成29年度12月号 http://www.suginami-school.ed.jp/sugi3sho u/★ 今年度は「創立 125 周年」です ★
〈 12 月号 学校だより 〉
平成29年度 学力・学習状況調査結果の概要【データ編】
1 杉並区「特定の課題に対する調査」(5月9日・3~6年生で実施) 学習指導要領に示される学習の目標や内容について、杉並区全校に共通する課題を中心に、調査実施の 前学年の実現状況を測る。 1 平均正答率の状況 ・「基礎」…基礎的・基本的な知識及び技能を用いて解答する内容の設問 ・「応用」…応用・発展的な力を用いて解答に挑戦する内容の設問 (1)国語 ・「話す・聞く」「書く」「読む」「言語」…児童に身に付けさせたい能力で設問を分類したもの ・「音声言語・言語事項」「説明的文章」「文学的文章」「表現」…学習内容の分野で設問を分類したもの 【3年】 【4年】 【5年】 【6年】 本校 杉並区 0 20 40 60 80 100 教科全体 基礎 応用 話す・聞く 書く 読む 言語 音声言語・言語事項 説明的文章 文学的文章 表現 0 20 40 60 80 100 教科全体 基礎 応用 話す・聞く 書く 読む 言語 音声言語・言語事項 説明的文章 文学的文章 表現 0 20 40 60 80 100 教科全体 基礎 応用 話す・聞く 書く 読む 言語 音声言語・言語事項 説明的文章 文学的文章 表現 0 20 40 60 80 100 教科全体 基礎 応用 話す・聞く 書く 読む 言語 音声言語・言語事項 説明的文章 文学的文章 表現(2)算数 ・「数学的考え方」「技能」「知識・理解」…児童に身に付けさせたい能力で設問を分類したもの ・「数と計算」「量と測定」「図形」「数量関係」…学習内容の分野で設問を分類したもの 【3年】 【4年】 【5年】 【6年】 (3)理科 ※4年・5年のみ実施 ・「思考・表現」「技能」「知識・理解」…児童に身に付けさせたい能力で設問を分類したもの ・「エネルギー」「粒子」「生命」「地球」…学習内容の分野で設問を分類したもの 【4年】 【5年】 本校 杉並区 0 20 40 60 80 100 教科全体 基礎 応用 数学的考え方 技能 知識・理解 数と計算 量と測定 図形 数量関係 0 20 40 60 80 100 教科全体 基礎 応用 数学的考え方 技能 知識・理解 数と計算 量と測定 図形 数量関係 0 20 40 60 80 100 教科全体 基礎 応用 数学的考え方 技能 知識・理解 数と計算 量と測定 図形 数量関係 0 20 40 60 80 100 教科全体 基礎 応用 数学的考え方 技能 知識・理解 数と計算 量と測定 図形 数量関係 0 20 40 60 80 100 教科全体 基礎 応用 思考・表現 技能 知識・理解 エネルギー 粒子 生命 地球 0 20 40 60 80 100 教科全体 基礎 応用 思考・表現 技能 知識・理解 エネルギー 粒子 生命 地球
2 学習状況の評定の分布状況 ・学習の定着状況を、区の基準により5段階で評定したもの ・「R1」…学び残しが多い ・「R2」…特定の内容でつまずきがある ・「R3」…おおむね定着している = 全児童の「到達目標(水準)」 ・「R4」…十分定着している ・「R5」…発展的な力が身に付いている ・3段階評価では「R1・R2」=「1」、「R3」=「2」、「R4・R5」=「3」に該当 (1)国語 (2)算数 (3)理科 ※4年・5年のみ実施 5.9% 7.1% 5.5% 6.5% 15.2% 6.1% 4.9% 8.8% 7.1% 12.4% 6.7% 18.5% 15.2% 17.1% 22.0% 51.7% 57.1% 47.6% 46.7% 41.5% 57.6% 41.4% 36.6% 25.1% 25.0% 29.0% 40.0% 27.0% 12.1% 31.8% 31.7% 8.5% 3.6% 5.5% 6.7% 6.4% 3.6% 4.9% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0% 杉並区 本校 杉並区 本校 杉並区 本校 杉並区 本校 第 3 学年 第 4 学年 第 5 学年 第 6 学年 R1 R2 R3 R4 R5 0.0% 0.0% 5.3% 0.0% 12.1% 21.2% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 18.3% 26.7% 24.6% 36.4% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 37.6% 33.3% 29.9% 18.2% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 30.2% 36.7% 27.9% 24.2% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 8.5% 3.3% 5.5% 0.0% 0.0% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0% 杉並区 本校 杉並区 本校 杉並区 本校 杉並区 本校 第 3 学年 第 4 学年 第 5 学年 第 6 学年 R1 R2 R3 R4 R5 5.7% 3.6% 4.4% 3.3% 8.2% 15.2% 7.9% 9.8% 21.3% 46.4% 26.6% 23.3% 23.5% 33.3% 26.6% 26.8% 37.1% 28.6% 34.6% 36.7% 36.0% 36.4% 35.1% 39.0% 31.8% 21.4% 27.4% 23.3% 25.0% 15.2% 20.8% 9.8% 4.1% 0.0% 7.0% 13.3% 7.3% 0.0% 9.6% 14.6% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% 90.0% 100.0% 杉並区 本校 杉並区 本校 杉並区 本校 杉並区 本校 第 3 学年 第 4 学年 第 5 学年 第 6 学年 R1 R2 R3 R4 R5
3 評定の分布状況の経年変化 ・R1~R5の分布状況を、同一学年の学年進行に沿って比較したもの ・本調査は第3学年から実施しているので、経年変化の表示は第4学年~第6学年となる ・「理科」は昨年度まで第4学年のみで実施し、今年度から第4・5学年の2学年実施となったため、 経年変化は現第5学年のみ表示 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 第3学年 第4学年 小学校 4年国語 R5 R4 R3 R2 R1 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 第3学年 第4学年 小学校 4年算数 R5 R4 R3 R2 R1 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 第3学年 第4学年 第5学年 小学校 5年国語 R5 R4 R3 R2 R1 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 第3学年 第4学年 第5学年 小学校 5年算数 R5 R4 R3 R2 R1 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 第4学年 第5学年 5年理科 R5 R4 R3 R2 R1 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 第3学年 第4学年 第5学年 第6学年 小学校 6年算数 R5 R4 R3 R2 R1 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 第3学年 第4学年 第5学年 第6学年 小学校 6年国語 R5 R4 R3 R2 R1
2 東京都「児童・生徒の学力向上を図るための調査」(7月6日・5年生のみ実施) 学習指導要領に示されている教科の目標や内容の実現状況及び読み解く力に関する定着状況を把握する。 1 平均正答率の状況 ・「A 教科の内容」…学習指導要領に示されている目標や内容の実現状況を把握する設問。「関心・意 欲・態度」「思考・判断・表現」「技能」「知識・理解」の4つ(国語は5つ)の観点に分類。 ・「B 読み解く力に関する内容」…必要な情報を正確に読み取り、解釈しながら問題を解決する力の定 着状況を把握する設問。「取り出す力」「読み取る力」「解決する力」の3つの観点に分類 【国語】 【社会】 本校 東京都 【算数】 【理科】 0 20 40 60 80 100 教科全体 A教科の内容 B読み解く力 関心・意欲・態度 話す・聞く 書く 言語 読む 取り出す力 読み取る力 解決する力 0 20 40 60 80 100 教科全体 A教科の内容 B読み解く力 関心・意欲・態度 思考・判断・表現 技能 知識・理解 取り出す力 読み取る力 解決する力 0 20 40 60 80 100 教科全体 A教科の内容 B読み解く力 関心・意欲・態度 思考・判断・表現 技能 知識・理解 取り出す力 読み取る力 解決する力 0 20 40 60 80 100 教科全体 A教科の内容 B読み解く力 関心・意欲・態度 思考・判断・表現 技能 知識・理解 取り出す力 読み取る力 解決する力
2 正答数をもとにした学力段階の分布状況 (1)四分位の分布状況 調査実施校の10%に当たる抽出校の結果をもとに推計した層分けで、正答数を大きい順に並べ 人数比率25%刻みで4つの層に分けたもの。上位から順にA層・B層・C層・D層と呼称。 (2)習得目標値・到達目標値と正答数分布 ・「習得目標値」…教科書の例題レベルの問題が解ける ・「到達目標値」…教科書の練習問題レベルの問題が解ける 27.5% 15.2% 39.4% 24.2% 22.5% 21.2% 45.3% 36.4% 66.4% 81.8% 53.1% 72.8% 57.6% 54.6% 52.4% 63.6% 6.1% 3.0% 7.5% 3.0% 19.9% 24.2% 2.3% 0.0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 都 本校 都 本校 都 本校 都 本校 国語 社会 算数 理科 到達目標値まで達成 習得目標値まで達成 習得目標値未達成
25.0%
15.2%
15.2%
24.2%
21.2%
25.0%
30.3%
18.2%
21.2%
33.3%
25.0%
39.4%
33.3%
29.3%
24.3%
25.0%
15.1%
33.3%
27.3%
21.2%
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
都基準
国語
社会
算数
理科
A層(上位)
B層(中上位)
C層(中下位)
D層(下位)
3 全国「学力・学習状況調査」(4月 18 日・6年生のみ実施) 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析する。 1 平均正答率の状況 ・「A 主として「知識」に関する問題」…身に付けておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす 内容、実生活において不可欠であり常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能。 ・「B 主として「活用」に関する問題」…知識・技能等を実生活の様々な場面に活用する力、様々な課題 解決のための構想を立て実践し評価・改善する力。 (1)国語 【A 主として知識】 【B 主として活用】 本校 全国 東京都 (2)算数 【A 主として知識】 【B 主として活用】 0 20 40 60 80 100 教科全体 話す・聞く 書く 読む 言語 選択式 短答式 0 20 40 60 80 100 教科全体 関心・意欲・態度 話す・聞く 書く 読む 選択式 短答式 記述式 0 20 40 60 80 100 教科全体 数と計算 量と測定 図形 数量関係 技能 知識・理解 選択式 短答式 0 20 40 60 80 100 教科全体 数と計算 量と測定 図形 数量関係 数学的な考え方 知識・理解 選択式 短答式 記述式
2 正答数の分布状況 本校 全国 東京都 (1)国語 【A 主として知識】 【B 主として活用】 (2)算数 【A 主として知識】 【B 主として活用】 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 0問 1問 2問 3問 4問 5問 6問 7問 8問 9問 10問 11問 12問 13問 14問 15問 貴 校 東 京都 (公 立) 全 国( 公立 ) 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 0問 1問 2問 3問 4問 5問 6問 7問 8問 9問 貴 校 東 京都 (公 立) 全 国( 公立 ) 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 0問 1問 2問 3問 4問 5問 6問 7問 8問 9問 10問 11問 12問 13問 14問 15問 貴 校 東 京都 (公 立) 全 国( 公立 ) 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 貴校 東 京都 (公 立) 全 国( 公立 )