Ⅰ．自動運転システム市場の現状と将来予測
１．自動化レベルと自動運転システムの市場セグメント···（ １） ２．自動運転システムの実用化に向けたロードマップ···（ ３） ３．自動運転システムのキー部品（カメラ・レーダー・レーザー）の動向···（ ５） ４．ドライバーアシストシステムに装備される部品···（ ９） ５．乗用車／ドライバーアシストシステム別市場規模（２０１５・２０１６・２０２０・２０２５・２０３０年） ···（ １６） ６．乗用車／ドライバーアシストシステム用センサ種類別納入マップ···（ １８） ７．乗用車／自動運転システムの自動化レベル別市場規模（２０１５・２０１６・２０２０・２０２５・２０３０年）···· （ １９） ８．乗用車／部分自動運転システムの市場導入過程···（ ２１） ９．乗用車／部分自動運転から完全自動運転への移行過程···（ ２３） １０．乗用車／自動運転システムの導入価格・普及価格（いくらなら売れるか）···（ ２５） １１．乗用車／日産新型セレナ搭載プロパイロッド１.０の機能···（ ２６） １２．商用車／ドライバーアシストシステムの搭載状況と搭載義務化時期···（ ２８） １３．商用車／ドライバーアシストシステム別市場規模（２０１５・２０１６・２０２０・２０２５・２０３０年）····（ ３１） １４．商用車／自動運転システムの自動化レベル別市場規模（２０１５・２０１６・２０２０・２０２５・２０３０年） ··（ ３２） １５．商用車／業界を取り巻く環境と市場動向···（ ３４） １６．自動運転により拡大するセンサ市場動向 （車１台当たりの搭載数 市場規模２０１５・２０１６・２０２０・２０２５・２０３０年）···（ ３５）Ⅱ．自動運転システムを取り巻く関連業界の動き
１．自動運転システム開発関連企業一覧···（ ３６） ２．業界マップ全体図 グーグルの位置付け・狙い・競争力···（ ３８） ３．カーメーカー別提携・Ｍ＆Ａ関係図···（ ４０） ４．人工知能業界と自動運転システムへの応用···（ ４３） ５．自動運転システム開発に取り組む業界別注力度合い···（ ４５） ６．自動運転システムが部品サプライチェーンに与える影響···（ ４７）Ⅲ．自動運転車市場投入計画，重点開発項目，要素技術別開発テーマ一覧と進捗状況
１．各カーメーカーの自動運転システムに対する開発コンセプト···（ ４８） ２．各カーメーカーの自動運転車市場投入・開発計画···（ ４９） ３．要素技術別重点開発項目···（ ５０） ４．主要部品における自動運転要素技術別開発テーマ一覧と進捗状況···（ ５２） 目 次 自動ブレーキ 車線維持支援 車線変更支援 駐車支援（カメラ＋ソナー，俯瞰映像） ビューモニターカメラ ドライバーモニター 暗視カメラ インテリジェントヘッドレスト ＡＥＢＳ 衝突被害軽減ブレーキ：自動ブレーキ ＥＳＣ 車両安定性御装置 ＬＤＷＳ 車線逸脱警報装置 ドライバーモニターシステム１．乗用車メーカー···（ ５６） １）トヨタ自動車 ２）日産自動車 ３）ホンダ ４）富士重工業 ５）マツダ ６）三菱自動車 ７）スズキ ８）ダイハツ ２．商用車（バス・トラック）メーカー··· （ ８７） １）日野自動車 ２）いすゞ自動車 ３）三菱ふそう・トラックバス ４）ＵＤトラックス
Ⅴ．国内における自動運転システム開発に取り組む主要部品メーカーの開発実態
１．トヨタ系部品メーカー···（ ９３） １）デンソー ２）アイシン精機 ３）アイシン・エィ・ダブリュ ４）アドヴィックス ５）ジェイテクト ６）愛三工業 ７）豊田自動織機 ８）トヨタ紡織 ９）豊田合成 １０）東海理化 １１）小糸製作所 ２．ホンダ系部品メーカー··· （１１１） １）日信工業 ２）ケーヒン ３）ショーワ ３．独立系部品メーカー··· （１１４） １）日立オートモティブシステムズ ２）ＮＴＮ ３）日本精工 ４）日本精機 ５）スタンレー電気 ６）市光工業 ７）日本電産エレシス ８）ミツバ ９）曙ブレーキ工業 １０）カルソニックカンセイ ４．カーナビ・地図メーカー··· （１２８） １）パイオニア ２）アルパイン ３）クラリオン ４）ゼンリン ５）インクリメントＰ ６）アイサンテクノロジー ５．電気・電子部品メーカー車載事業··· （１３７） １）三菱電機 ２）オムロン ３）パナソニック ４）東芝アルパイン ６．外資系メガサプライヤー··· （１４３） １）ボッシュ ２）コンチネンタル ３）デルファイ ４）ヴァレオ ７．半導体メーカー・その他··· （１４７） １）ルネサスエレクトロニクス ２）モービルアイ ３）エヌビディア ４）インフィニオン・テクノロジーズⅥ．海外における自動運転システム開発に取り組む企業の開発実態
１．カーメーカー···（１５２） １）ダイムラー ２）ボルボ ３）ＧＭ ４）フォード ５）ＢＭＷ ２．ＩＴ企業など新興勢力···（１５７） １）グーグル ２）テスラ・モーターズⅦ．国（日本）の自動運転に対する取り組み状況
１．自動運転の定義付け···（１５９） ①自動運転開発コンセプト ④公開実験車両 ②自動運転車市場投入計画 ⑤自動運転技術開発の現状 ③自動運転関連提携・Ｍ＆Ａ ⑥ＡＤＡＳ カメラ・レーダー・レーザー応用 システム搭載状況 調 査 項 目 ①自動運転関連技術・開発テーマと進捗状況 ②新会社・新組織 ③自動運転関連提携・Ｍ＆Ａなど 調 査 項 目【Ⅰ．自動運転システム市場の現状と将来予測】 1 Ⅰ．自動運転システム市場の現状と将来予測 １．自動化レベルと自動運転システムの市場セグメント ■自動化レベル大区分 自動化レベル 市場セグメント 自動運転 適用範囲 ﾊﾝﾄﾞﾙ･ﾌﾞﾚｰｷ ｱｸｾﾙ操作 運転監視 緊急時 ﾊﾞｯｸｱｯﾌﾟ 具体例 (実用化･開発中) ０ 自動化なし ― ドライバー ドライバー ドライバー １ ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰｱｼｽﾄ ― ドライバー ＡＮＤ システム ドライバー ドライバー 富士重 アイサイト トヨタ ＰＣＳ ２ 部分自動運転 条件付き※ システム ドライバー ＯＲ システム ドライバー ＯＲ システム 日産 ﾌﾟﾛﾊﾟｲﾛｯﾄ 1.0･2.0 トヨタＡＨＤＡ ３ 完全自動運転 全条件 システム システム システム ■部分自動運転の自動化細区分 自動化 ﾚﾍﾞﾙ 自動運転 適用範囲 運転監視 緊急時 ﾊﾞｯｸｱｯﾌﾟ 具体例 (実用化･開発中)
○
低 条件付き※ ドライバー ドライバー 日産 プロパイロット 1.0○
中 条件付き※ システム ドライバー 日産 プロパイロット 2.0○
高 条件付き※ システム システム ※高速道路、自動車専用道路、特定ルート／一般道 ・自動運転システムを自動化レベルでセグメント分けするとレベル０が自動化なし、レベル１が 自動ブレーキや車線維持支援システムなどの従来からあるドライバーアシスト、レベル２が部 分自動運転で自動運転に切り替えられる適用範囲に高速道路など条件付きのもの、レベル３が 全ての条件で自動運転を適用できる完全自動運転に大別される。 ・さらにレベル２の部分自動運転は運転監視と緊急時バックアップのとり方によって３つに区分 される。最も自動化レベルの低いシステムは運転監視も緊急時バックアップもドライバーが行 うもので、日産のプロパイロット１.０がこれに相当する。自動化レベルとしては中間のシス テムは運転監視はシステム、緊急時のバックはドライバーが行うシステムで、日産が現在、開 発中のプロパイロット２.０が相当する。プロパイロット２.０システムが自動で車線を選択す２．自動運転システムの実用化に向けたロードマップ ■自動化レベル別ロードマップ 自動化レベル 東京ｵﾘﾝﾋﾟｯｸ 2015 2020 2025 2030 2035 年 部分 自動運転
○
低○
中○
高 完全自動運転 ■部分自動運転の自動化レベル別機能 自動化 ﾚﾍﾞﾙ 自動運転 適用範囲 ﾊﾝﾄﾞﾙ･ﾌﾞﾚｰｷ ｱｸｾﾙ操作 運転監視 緊急時 ﾊﾞｯｸｱｯﾌﾟ 実用化状況○
低 条件付き※ システム ドライバー ドライバー 実用化○
中 条件付き※ システム システム ドライバー 未実用化○
高 条件付き※ システム システム システム 未実用化 ※高速道路、自動車専用道路、特定ルート／一般道 市場立ち上げ(2016) 日産ﾌﾟﾛﾊﾟｲﾛｯﾄ 市場普及拡大 標準的装備として定着 自動化ﾚﾍﾞﾙ○
中 へｼﾌﾄ 市場立ち上げ 市場普及拡大 完全自動運転へｼﾌﾄ 市場立ち上げ(2020) ﾄﾖﾀ･ﾎﾝﾀﾞ参入 市場普及拡大 標準的装備として定着 自動化ﾚﾍﾞﾙ○
高 へｼﾌﾄ 東京ｵﾘﾝﾋﾟｯｸで 実験的にｽﾀｰﾄ 市場立ち上げ【Ⅰ．自動運転システム市場の現状と将来予測】 16 ５．乗用車／ドライバーアシストシステム別市場規模(2015･2016･2020･2025･2030 年) ■数量ベース ■金額ベース 自動ブレーキ、車線維持支援、車線変更支援、駐車支援（カメラ＋ソナー、俯瞰映像）、 ビューモニターカメラ、ドライバーモニター、暗視カメラ、インテリジェントヘッドレスト 単位：千台 2015 2016 見込み … 2020 予測 … 2025 予測 … 2030 予測 2,000 2,600 4,200 4,400 5,400 25 30 50 60 80 50 80 200 200 200 カメラ＋ソナー 300 320 400 600 900 俯瞰映像 100 120 200 400 700 2,600 2,800 3,000 3,000 3,000 6 7 10 15 20 10 10 15 20 30 25 30 100 150 200 インテリジェント ヘッドレスト 自動ブレーキ 車線維持支援 車線変更支援 駐車 支援 ビューモニターカメラ ドライバーモニター 暗視カメラ 単位：百万円 2015 2016 見込み … 2020 予測 … 2025 予測 … 2030 予測 74,000 91,000 120,000 122,000 139,000 480 580 880 1,000 1,200 1,000 1,500 3,000 3,000 3,000 カメラ＋ソナー 6,800 7,000 8,000 11,000 15,000 俯瞰映像 2,500 2,900 4,000 6,800 10,000 600 700 900 1,200 1,500 1,000 1,000 1,500 2,000 2,800 1,200 1,400 4,000 5,500 7,000 9,600 10,300 10,900 10,900 10,900 97,180 116,380 153,180 163,400 190,400 計 ビューモニターカメラ 自動ブレーキ 車線維持支援 車線変更支援 駐車 支援 ドライバーモニター 暗視カメラ インテリジェント ヘッドレスト
７．乗用車／自動運転システムの自動化レベル別市場規模(2015･2016･2020･2025･2030 年) ■自動化レベル別台数 ■自動化レベル別搭載率（シェア） ※ 自動ブレーキ搭載車 ■自動運転システム別想定単価 ・２０１６年までは自動化なしとドライバーアシストのみとなる。ドライバーアシストは自動ブ レーキが急速に普及しつつあり、将来的には義務化されていく可能性もある。ドライバーアシ ストは２０２５年までは順調に拡大、その後は部分自動運転の普及により縮小傾向をたどる。 部分自動運転は現時点では２０１６年８月投入のプロパイロット１.０のみ、２０１８年には 単位：千台 2015 2016 見込み … 2020 予測 … 2025 予測 … 2030 予測 0 自動化なし 5,800 5,550 3,200 2,500 1,960 1 ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰｱｼｽﾄ※ 2,000 2,600 4,000 3,700 3,600 2 部分自動運転 50 800 1,800 2,400 3 完全自動運転 わずか わずか 40 7,800 8,200 8,000 8,000 8,000 自動化レベル 全体 単位：％ 2015 2016 見込み … 2020 予測 … 2025 予測 … 2030 予測 0 自動化なし 74.4 67.7 45.0 31.2 24.5 1 ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰｱｼｽﾄ※ 1 25.6 31.7 50.0 46.3 45.0 2 部分自動運転※ ２ 0.6 5.0 22.5 30.0 3 完全自動運転※ ２ △ △ 0.5 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 自動化レベル 全体 単位：千円 2015 2016 見込み … 2020 予測 … 2025 予測 … 2030 予測 平均 100 200 200 150 下～上 100 100～400 100～300 80～200 平均 1,100 下～上 1,000～ 1,200 部分 自動運転 完全 自動運転
【Ⅰ．自動運転システム市場の現状と将来予測】 25 １０．乗用車／自動運転システムの導入価格・普及価格（いくらなら売れるか） ■システム価格 年 システム価格（リテールプライス） 部分自動運転 システム 自動化レベル
○
低 ２０２０ １０万円 自動化レベル○
中 ２０２０ ４０万円 完全自動運転システム ２０３０ １１０万円 ・乗用車の安全装備価格（リテールプライス）の相場感は過去の例からみると１０万円が１つの 目安となっている。安全装備の様に平時では使うことがない保険の様な装備の場合、２０万円 を越えてしまうと普及車クラスでは導入はなかなか進まない。富士重のアイサイトは価格を１ ０万円としたことで一気に普及したという実績をみても１０万円という価格はユーザーへの アピールという重要なポイントとなる。 ・部分自動運転の場合、用途は高速道路や自動車専用道限定となり、安全プラス運転支援による 運転負荷低減の２つの価値をユーザーに与えることができ、これをユーザーがどう評価するか、 どの位の価格であれば値頃感をいだき普及につながるかがポイントとなる。２０２０年時点で 普及車であれば２０万円まで、上級車で高機能で自動化レベル○
中 のシステムなら４０～５０ 万円位が許容範囲とみられ、部分自動運転と一口に言ってもその中味も価格も大きな違いがあ る。 ・高速道路だけに限るとユーザーの反応は今一盛り上がりに欠いたものとなろうが、自動車専用 道が含まれるとユーザーの関心は大いに高くなってくる。全国で高規格自動車専用道の整備が 進んでおり、単一車線で信号無しでの走行条件が確保されているこの種の道路は渋滞が多発し 易く、部分自動運転がもたらすメリットを多くのユーザーが享受でき、費用対効果の点で優れ た装備として受け入れられていく可能性が高い。部分自動運転で自動化レベルの低いシステム なら１０万円で提供可能となるため、一気に普及していく可能性もある。 ・完全自動運転車が市場投入されるのは２０３０年頃で、導入当初のシステム価格は１００～１ ２０万円と予測する。オプション装備で１００～１２０万円という価格帯のオプション商品は レアで上級車クラスでも普及は難しくなる。この価格帯で受け入れ可能な車両セグメントはフ ラッグシップやショーファーカークラス、自動車業界向け社用車に限られたものとなり、車に 新たな価値、これまでにない価値を付与することで自社のイメージづくり、技術力アピールと いう面が強いものとなる。２．自動運転システム開発を行う業界マップ全体図 グーグルの位置付け・狙い・競争力 ■自動運転システム業界マップ全体概要 業界提携 資本出資 ※フィアット・クラスラー・オートモービルズ デンソー 日立ＡＭＳ ＩＴ企業 カーメーカー 部品メーカー 日産自動車 ホンダ 富士重工業 トヨタ自動車 アウディ ダイムラー ＧＭ ＢＭＷ ＦＣＡ※ ヒア モービルアイ テスラ フォード ＺＭＰ インテル グーグル アマゾン ソフトバンク グループ アップル マイクロ ソフト トヨタ コネクティッド 東芝 ＮＴＴドコモ 日本 ＩＢＭ プリフォード ネットワークス
【Ⅲ－４．自動運転車市場投入計画、重点開発項目、要素技術別開発テーマ一覧と進捗状況】 53 ■走行制御（操舵，制動，駆動） 企業名 自動運転関連技術・開発テーマ 進捗状況 備考 ｱｲﾃﾞｱ 先行 開発 製品化 開発 アイシン精機 緊急路肩退避システム ○ スマホ利次世代自動駐車システム ○ ジェイテクト ＡＨＤＡ用ＥＰＳ（操舵） ○ ステア・バイ・ワイヤ（操舵） ○ ショーワ ステアリングとショックアブソーバ統合制御 ○ ステア・バイ・ワイヤ利用 自動駐車システム ○ 車線維持支援システム ○ 日立ＡＭＳ サラウンドアイ応用自動駐車システム ○ ＮＴＮ 電動ブレーキ ○ 日本精工 アドバンストアシストステアリングシステム ○ ミツバ アクティブ・フォーカス・フィードバック・ ペダル・アクチュエータ ○ 曙ブレーキ 工業 ＭＲ流用ブレーキ ○ クラリオン 自動駐車システム ○ 日立ＡＭＳと共同開発 三菱電機 衛星利用車両制御技術 ○ ■認知 企業名 自動運転関連技術・開発テーマ 進捗状況 備考 ｱｲﾃﾞｱ 先行 開発 製品化 開発 デンソー ＡＨＤＡ用レーダー，カメラ，ソナー， ＬＩＤＡＲ ○ パイオニア ３Ｄ－ＬＩＤＡＲ ○ クラリオン 高解像度車載カメラ ○ 高感度車載カメラ ○ 三菱電機 ミリ波センサ ○ オムロン ＡＩ搭載車載センサ ○ ドライバーモニター用 パナソニック 自動運転車向け車載カメラ ○ 東芝アルパイ ン 小型車載カメラモジュール ○
⑦ＡＤＡＳ カメラ・レーダー・レーザー応用システム搭載状況 レーザー・レーダー・ カメラ種類 システム ﾚｰｻﾞｰ レーダー フュ ー ジ ョ ン カメラ 赤 外 線 ミ リ 波 低 周 波 可視光 近赤 外 光 遠 赤 外 光 モニター センサ １ 台 ４台 ステ レ オ シ ン グ ル 後突ﾌﾟﾘｸﾗｯｼｭｾｰﾌﾃ ｨｼｽﾃﾑ (ｲﾝﾃﾘｼﾞｪﾝﾄﾍｯﾄﾞﾚｽ ﾄ) ﾚｸｻｽ LS(460) ○ ﾚｸｻｽ HS(250h) ○ SAI ○ ﾄﾞﾗｲﾊﾞｰﾓﾆﾀｰｼｽﾃﾑ ﾚｸｻｽ GS(450h) ○ ﾚｸｻｽ GS(460) ○ SAI ○ ﾚｰﾝｷｰﾋﾟﾝｸﾞｱｼｽﾄ ﾚｸｻｽ LS(460) ○ ﾚｸｻｽ GS(450h) ○ ﾚｸｻｽ GS(430) ○ ｴｽﾃｨﾏ ○ ｱﾙﾌｧｰﾄﾞ ○ ｳﾞｪﾙﾌｧｲｱ ○ SAI ○ ﾚｰﾝﾃﾞｨﾊﾟｰﾁｬｰｱﾗｰﾄ ﾚｸｻｽ RC ○ ﾚｸｻｽ RCF ○ ﾚｸｻｽ IS ○ ｶﾑﾘ ○ ﾊﾘｱｰ ○ ﾊﾟﾉﾗﾐｯｸﾋﾞｭｰﾓﾆﾀｰ ｱﾙﾌｧｰﾄﾞ ○ ｳﾞｪﾙﾌｧｲｱ ○ ｴｽﾃｨﾏ ○ ｸﾗｳﾝ ○ ﾊﾘｱｰ ○ ﾚｸｻｽ NX ○ ｲﾝﾃﾘｼﾞｪﾝﾄﾊﾟｰｷﾝｸﾞ ｱｼｽﾄ ﾚｸｻｽ LS(600h) ○ ﾚｸｻｽ GS(460) ○ ﾌﾟﾘｳｽ ○ ｴｽﾃｨﾏ ○ ｶﾛｰﾗｱｸｼｵ ○ ﾏｰｸ X ○ ｳﾞｫｸｼｰ ○ ﾉｱ ○ ｱﾙﾌｧｰﾄﾞ ○ ｳﾞｪﾙﾌｧｲｱ ○ ｴｸｽﾌｧｲｱ ○ ﾅｲﾄﾋﾞｭｰ ﾚｸｻｽ LS ○ ﾚｸｻｽ GS ○
