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これは 平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です 建替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した発電を行っています 施設全体の焼却能力の規模としては 1 日当たり 11,700 トンとなります また 全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キ

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Academic year: 2021

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清掃一組のごみ発電による電力売却の取組について説明します。 施設管理部技術課発電係長の下田です。よろしくお願いいたします。

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-2- これは、平成 27 年 12 月現在の清掃一組の清掃工場等の施設配置図です。建 替え中の杉並清掃工場を除く 20 工場でごみ焼却による熱エネルギーを利用した 発電を行っています。 施設全体の焼却能力の規模としては、1日当たり 11,700 トンとなります。ま た、全工場の発電能力規模の合計は約 28 万キロワットとなります。

(3)

-3- 次に、清掃工場の建替えによる発電効率の向上について説明します。 当組合では、清掃工場の建替えにあわせ、ボイラ設備等の高温・高圧化によ る発電効率の向上を図るとともに、設備の改善を行い、熱エネルギーの一層の 有効利用に努めています。 平成 26 年にしゅん工した大田清掃工場からは、高効率ごみ発電施設として整 備しており、平成 27 年 11 月にしゅん工した練馬清掃工場は発電効率が約 23% となっています。

(4)

-4- これは、清掃工場の電力売却の経緯と電力自由化の変遷です。 清掃工場では、昭和 50 年に余剰電力の逆送電が可能となったことを受け、昭 和 51 年より東京電力㈱に対し余剰電力の売却を開始しました。以降、新たに建 設される清掃工場については発電設備の大規模化が進められ、積極的な売電を 行ってきました。 一方で、平成 12 年に電力小売の一部自由化(PPS制度の創設)の開始によ り電気事業法が改正され、2,000 キロワット以上の需要家が開放となりました。 平成 12 年に設立された清掃一組では、平成 13 年より新電力(PPS)への 電力売却を開始しました。 また、平成 19 年からは、当組合と東京ガス㈱が共同で設立した東京エコサー ビス㈱に売却を開始しました。 平成 28 年には電力システム改革の第2段階である、電力小売の全面自由化が 開始されます。

(5)

-5- この図は、平成 27 年度の当組合の売電契約先です。 売電契約については、東京電力㈱が9工場、東京エコサービス㈱が 11 工場で す。東京エコサービス㈱の 11 工場の内訳については、卸売(他新電力)で6工 場、小売(小中学校等)で5工場となっています。

(6)

-6- これは、年度別の売電収入額と売電電力量の実績推移のグラフです。 当組合では清掃工場の余剰電力の効果的な売却と、23 区における公的施設へ のより安価な電力の供給を目的とし、東京エコサービス㈱へ余剰電力売却を拡 大してきました。 過去3か年の売電実績の内訳を説明します。 平成 24 年度は、東京エコサービス㈱に 3 億 5,200 万キロワットアワー、東京 電力㈱に 2 億 2,200 万キロワットアワー、清掃一組全体で 5 億 7,400 万キロワ ットアワーの電力を売却し、売電収入は約 63 億円でした。 平成 25 年度は、東京エコサービス㈱に 3 億 9,400 万キロワットアワー、東京 電力㈱に 1 億 7,800 万キロワットアワー、清掃一組全体で 5 億 7,200 万キロワ ットアワーの電力を売却し、売電収入は約 98 億円です。 平成 26 年度は、東京エコサービス㈱に 4 億 900 万キロワットアワー、東京電 力㈱に 1 億 7,800 万キロワットアワー、清掃一組全体で 5 億 8,700 万キロワッ トアワーの電力を売却し、売電収入は約 104 億円でした。 棒グラフの色分けは、東京エコサービス㈱と東京電力㈱の売電比率を表して います。緑色が東京電力㈱、赤色が東京エコサービス㈱の卸部門、水色が東京 エコサービス㈱の小売部門となっています。 比率については、平成 24 年度は東京エコサービス㈱が 61%、東京電力㈱が 39%、平成 25 年度は東京エコサービス㈱が 69%、東京電力㈱が 31%、平成 26 年度は、東京エコサービス㈱が 70%、東京電力㈱が 30%です。 平成 25 年度から東京エコサービス㈱の比率が上がった要因は、新たに2工場 の売却先を東京エコサービス㈱に切り替えたことによるものです。

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-7-

次に、電力システム改革について説明します。

平成 25 年4月に、電力の安定供給の確保、電気料金の最大限の抑制、電気の 利用者の選択肢や事業者の事業機会を拡大することを目的とした「電力システ ムに関する改革方針」が閣議決定されました。

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-8- 次に、電力システム改革の全体スケジュールを説明します。 改革は3段階で実施され、第1段階として平成 27 年4月1日に、電力の広域 系統運用の拡大を目的とした電力広域的運営推進機関が設立されました。 この電力広域的運営推進機関は、全国規模での需給調整機能を強化します。 これは、いわゆる司令塔の役割を担うということです。また、地域を超えて電 気のやりとりをしやすくし、災害時の停電を起こりにくくします。

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-9- 次に、第2段階として平成 28 年4月に実施される小売全面自由化については、 平成 12 年以降、段階的に自由化が拡大されてきたものです。 本年4月からは、一般家庭やコンビニ等を含めた全ての電気の使用者が、電 気料金や料金メニューを自由に選択できるようになる一方、電気の使用者保護 の観点から、規制料金メニューを一定期間は経過措置として残すことになりま す。 第3段階として、平成 32 年4月を目途に、送配電ネットワークを誰でも公平 に利用できるよう電力会社の送配電部門を別会社化して、その中立性・独立性 を高めるために法律的に分離すること、小売電気料金の規制が原則なくなる小 売料金規制の撤廃が実施されます。

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-10- 次に、小売全面自由化に伴う電気事業類型の見直しについて説明します。 小売の全面自由化により、「一般電気事業者」や「特定規模電気事業者(PPS)」 といった電気の供給先に応じた事業の分類は廃止され、これからは発電事業、 送配電事業、小売電気事業ごとに、それぞれ必要な各種義務や規制を課すこと になります。

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-11- これは発電事業の要件です。 スライド中の、①から③のいずれの条件にも該当する発電用の電気工作物に ついて、小売電気事業等の用に供する電力、つまり一般家庭の皆さまに届く電 力ということになりますが、この合計が1万キロワットを超えるものが「発電 事業」の要件となります。 また、発電事業を行う者は、一律に「発電事業者」に該当することになりま す。当組合では、①から③の全ての条件を満たしており、電力の合計が1万キ ロワットを超えるため、発電事業者に該当することとなります。

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-12- 次に、発電事業者の責務について説明します。 発電事業者に求められる責務の一つとして、電力広域的運営推進機関に加入 する義務があり、供給計画、販売計画、作業停止計画や発電計画等の情報提供 義務が生じます。 また、各計画の作成については対象期間、単位ごとに分けられ、提出につい ては提出頻度がそれぞれ定められています。

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-13- 次に、今回の改正で大きな変更点となる計画値同時同量制度について説明し ます。ごみ発電はこれまで成り行き発電を行い、小売電気事業者が送配電事業 者と調整を行ってきました。 計画値同時同量制度とは、発電事業者と小売電気事業者それぞれに対し、需 要と供給が生じる1時間前までに発電計画と需要計画を確定させ、計画どおり の発電・需要の一致を求める制度です。計画値と実績値に差が生じる場合は、 最終的に送配電事業者によって調整され、電力ネットワークの安定化が図られ ます。 また、発生する差分は 30 分単位で算定し、予め定められた方法で精算するこ とになります。

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-14- 最後に、代表契約者制度(バランシンググループ)について説明します。 清掃工場においては、焼却炉の故障による停止などで、計画値同時同量が達 成できない可能性があります。そのときに生じる電力不均衡の差分の精算や計 画変更に対し、現在の清掃工場の運営体制では 365 日、24 時間対応することは 現実的ではないため、当組合では代表契約者制度を活用します。 代表契約者制度とは、複数の発電事業者や小売事業者がそれぞれバランシン ググループと呼ばれるグループを形成し、グループ全体で計画値同時同量を達 成する仕組みで、多様な発電所を組み合わせることにより、電力の不均衡が生 じるリスクが低減されます。 このグループの代表契約者が、電力広域的運営推進機関を経由し、発電計画 等を送配電事業者へ提出します。送配電事業者は、バランシンググループごと に差分の料金を通知します。 具体的には、当組合の電力売却先である小売電気事業者又は小売電気事業者 が加入するバランシンググループの代表契約者が、これらの業務を行うことを 盛り込んだ仕様書を作成した上で、入札を行い売電先を決定します。 また、電力システム改革による課題の一つに、小売全面自由化に伴う再生可 能エネルギー固定価格買取制度の実質的な購入価格の値上がりによる売電単価 の減が挙げられます。これに対し、当組合では国の緩和措置を活用することで 売電収入の安定確保を図ることとしています。 以上で説明を終わります。

参照

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