「サンカプレイ」の手引き
広島大学大学院教育学研究科 寺内大輔 terauchi@hiroshima-u.ac.jp 「サンカプレイ」については下記を参照してください。 http://home.hiroshima-u.ac.jp/~terauchi/sankaplay.html1
必要なもの
機器 ・サーバ用 PC(Windows あるいは Macintosh) 1 台 ・クライアント用タブレット(iPad あるいは Android) 複数台 ・無線 LAN ルータ(市販のもの) 1 台、あるいは複数台 ・スクリーン投影用 PC とプロジェクタ、スクリーン ソフト ・「サンカプレイ」のシステム ※ サーバ用 PC には、「サンカプレイ」のシステムと、「サンカプレイ」を動かすためのソ フト(Node.js)をインストールします。 ※ クライアント用タブレットでは、ブラウザ(Safari など)を使います。それ以外のソフト は特に必要ありません。 ※ スクリーン投影用 PC では、ブラウザ(Google Chrome、Firefox、Safari)を使います。 Internet Explorer は避けてください。 ※ サーバ用 PC とクライアント用タブレットはお互いに通信できるようにしてください。 学校の授業で使う場合は、以下の方法があります。 ・無線 LAN ルータを使い教室内でネットワークを組む (PC、タブレットを無線 LAN ルータに接続して、プライベートのネットワークを構成 する。後述の実践授業はこのパターンです。) ・PC、タブレットを学校内ネットワークに接続できるなら、それで通信 ※ 機器の目安として、2017 年 7 月に実践授業を行った際の構成は以下のとおりです。 ・サーバ用 PC:MacBook Air(MacOS Sierra、メモリ 4GB、CPU Core i7) 1 台使用 ・タブレット:iPad Wi-Fi+Cellular 32GB、ブラウザは Safari、同時に 5 台を使用 ・無線 LAN ルータ:バッファロー WXR-1750DHP 1 台使用2
サーバ用 PC 設定(Windows)
2.1 Node.js インストール 「https://nodejs.org/ja/」を開き、Node.js をインストールします。 バージョン「6.11.4 LTS」での動作を確認しています。このバージョンであれば、イン ストーラ「node-v6.11.4-x64.msi」がダウンロードできますので、ダブルクリックして 実行してください。 ダウンロード2.2 Node.js インストールの確認
Windows コマンドプロンプトを開き、「node --version」と入力し Enter キーを押しま す。「v6.11.4」のようにバージョン番号が表示されれば問題ありません。 2.3 「サンカプレイ」の配置 ダウンロードしたファイルを展開してできた「SankaPlay」のフォルダを、任意の場所 (デスクトップ等)に置きます。※ 日本語文字を含むフォルダは避けてください。 2.4 「サンカプレイ」の起動 「SankaPlay」のフォルダを開き、「sankaplay.bat」をダブルクリックします。 「sankaplay.bat」をダブルクリックすると、自動でコマンドプロンプトが開き、サンカプレ イの起動まで実施します。 Windows ファイアウォールに関する警告が出た場合は、アクセスを許可してください。 (許可しないと、システムを利用することができません。) これで、サーバ用 PC での「サンカプレイ」の準備は完了です。 「サンカプレイ」を終了する場合は、「Ctrl + c」を入力してください。 「sankaplay.bat」を ダブルクリック 「START」と 表示される
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サーバ用 PC 設定(Macintosh)
Macintosh の場合は以下の手順に従ってください。 3.1 (1) Node.js をインストール 「https://nodejs.org/ja/」等を参考に Node.js をインストールします。動作確認済みバ ージョンは、7.2.0 です。 3.2 「サンカプレイ」の配置 ダウンロードしたファイルを展開してできた「SankaPlay」のフォルダを、任意の場所 (デスクトップ等)に置きます。 3.3 「サンカプレイ」の起動端末を開き、「SankaPlay」のフォルダに移動後、「$ node app.js」と入力します。 「START」と表示されれば問題ありません。
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「サンカプレイ」の利用
4.1 タブレットの準備 クライアント用タブレットでブラウザを起動し、「http://(サーバ用 PC の IP アドレ ス):3000」を開くと、「サンカプレイ」が現れるので準備をします。 ※ IP アドレスの調べ方については 9 ページを参考にしてください。 ※ プライベートのネットワークを構成している場合、サーバ用 PC の IP アドレスは、 「192.168.xxx.xxx」等ですので、設定されている値を指定してください。学校内ネット ワークを利用している場合は、管理者に確認をお願いします。 ※ 「うた」「ピアノ」などの文言(プリセット文言)は、最大 20 個までをあらかじめ設 定しておくことができます。設定については「プリセット文言設定」の章を参照してく ださい。 「リクエスト」を タッチ タブレット 準備完了4.2 スクリーン投影の準備 スクリーン投影用 PC でブラウザを起動し、「http://(サーバ用 PC の IP アドレス):3000」 を開き、「えんそう」を選択します。 これで、準備完了です。 「えんそう」を 選択 スクリーン投影用 PC 準備完了 やり直す場合は ブラウザを再度起動
4.3 演奏開始
タブレットで「送信」を押すと、該当のリクエストがスクリーンに投影されます。
スクリーンのリクエストは、最初大きく表示され、次第に小さくなり、その後消えます。 「送信」をタッチ
4.4 自由記述によるリクエスト送信 あらかじめ用意されたリクエストに加えて、自由記述のリクエストも送信できます。 (タブレット) (スクリーン) 送りたいリクエストを 自由に入力して、 「自由記述送信」 タッチ
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プリセット文言設定
5.1 プリセット文言 最初に表示される「うた」「ピアノ」などのリクエストを「プリセット文言」と呼びま す。最大 20 個までを、自由な内容であらかじめ設定しておくことができます。 5.2 設定方法 サーバ PC で「SankaPlay」フォルダを開くと、その中に「request」フォルダがあります。 「request」フォルダを開くと、その中に「request.js」ファイルがありますので、このファ イルをテキストエディタで開いてください。 ※ 以降の例では、サクラエディタを使います。メモ帳で開くことは避けてください。 自由な内容で 20 個まで リクエストを設定しておくことが可能 テキストエディタで開く「うた」「ピアノ」などが、プリセット文言です。1 行に 5 個ずつ記載されています。デフ ォルトでは 5 番目の文言として「おしばい」がありますので、この次に「たいこ」を入れ るとします。 「たいこ」を追加しましたので、「request.js」を保存します。 「おしばい」の次に 「たいこ」を入れてみる 「たいこ」を追加
サーバシステムを再起動後、リクエストの画面を開くと、追加した「たいこ」が表示され ます。
上記は文言の追加方法ですが、既存文言の変更、削除も同様の要領で可能です。 「たいこ」が現れる
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(補足)サーバ PC の IP アドレスの調べ方
Windows の場合は、コマンドプロンプトで「ipconfig」と入力することにより IP アド レスを知ることができます。 Macintosh の場合は、端末を開き、「ifconfig」と入力して IP アドレスを調べてください。7
(補足)リクエストのログ出力
「サンカプレイ」のサーバシステム起動後のウィンドウには、リクエストが送信された タイミングで、その内容がログとしてあらわれます。サーバシステムを起動するときに 出力をリダイレクトすることにより、ログをファイルに書き出せますので、いつどのよ うなリクエストが出されたかの分析に役立てることができます。 「ipconfig」と入力 出力結果のうち、 「IPv4 アドレス」の値を見る この例では、「192.168.1.4」8
履歴など
2017/10/15 初版
※本システムの開発は,JSPS 科研費 15K04501 の助成を受けたものです。
※本システムの開発には、「enchant.js」(http://enchantjs.com/)を利用しました。 「enchant.js」は、株式会社 UEI の登録商標です。