「情報ビジネス」
CS3年・前期・選択
担当:浦谷則好
第8回
e ビジネスでの物流・金融
ネット販売が広まるにつれて,宅配業界でも
e ビジ
ネスに対応した仕組みが構築
B to C や B to B 向けの決済や与信の仕組みを
金融機関が提供
e ビジネス関連の物流や与信/決済などで,連携や
アンバンドリングが進む
※与信(よしん):商取引において取引相手に信用を供与すること。 例えば融資枠やクレジットカードなどのショッピング枠 ※アンバンドリング:一括の商品サービス等を分解し,顧客に組み 合わせや選択権を与える商品提供方法ネットショップでの宅配
ネット販売では,注文を受けると顧客に商品を直送
=>
B to C 物流
当日配送サービス
(配送センターから宅配の集約拠点に直接持ち込み) アマゾンジャパン 「当日お急ぎ便」 ヨドバシカメラ アスクル マガシーク(ファッション)eビジネスを支援する物流(1)
宅配各社は,通販やネットショップの物流を支援
する仕組みを構築中
ヤマトシステム開発も「通販支援ASPサービス」で 物流を支援するシステムを提供 商品の配達情報のリアルタイム照会 配達完了情報をメールで通知
佐川急便の
e’s(イーズ)
イーロジットの「通販物流・ギフト発送代行」は,配 送だけでなく,ネットショップに代わって,商品保管 も代行eビジネスを支援する物流(2)
物流のアウトソーシングの受託
Amazon, スタートトゥディ,マガシーク,千趣会
ヤマトロジスティクス「Today Shopping Service」
自動倉庫「オートピックファクトリー」の利用
ヤマト運輸
(
物流再編へ向けて) 「分散在庫型スピード通販」 ゲートウェイ(物流拠点)やFRAPS(移動式商品在庫 棚)の導入 最短4時間のスピード配送を提供ヤマト運輸の「分散在庫型スピード通販」
イーロジットのホームページ より
イーロジットの物流アウトソーシング
求貨求車システム
復路便を利用する仲介システム
復路は空車 ← 往路便で荷物を運搬 復路便を安く利用(1~2割安) 求貨側,求車側ともネットに希望を提出 最後は電話交渉 トラボックス 運送業者約4000社,荷主業者約3500社(2006年) Tr@配車表(トラックのスケジュール管理サービス) と いうASPも提供電子マネー
ストアードバリュー型
(a) ICカード上に価値を移転し,買い物などに利用 (b) プリペードカードと異なり,再充填が可能 (c) 非接触型(EdyやSUICA)が大半 (d) nanako(セブン&アイ系), ワオン(イオン系) (e) おサイフ携帯に対応
アクセス型
(a) クレジットカードやデビットカードをネットで利用 (b) 携帯電話を使用したクレジットカード決済電子マネーの市場規模(予測)
電子マネーの利用場所
(二人以上の世帯;%)
電子マネーの利用金額
(二人以上の世帯)
※クレジットカード,デビットカード,ポストペイによる支払や,特定の商品・ サービスを購入する際に使用するプリペイドカードによる支払は含まない。
電子マネーの保有状況
(世帯主;年齢別;二人以上の世帯)
電子マネーの発行枚数
ネットショップの代金決済
クレジットカード決済
銀行振込/コンビニ決済
ネット銀行決済
総合決済代行
少額決済(マイクロペイメント)
立替え払い・与信管理
電子手形
送金サービス
電子商取引で用いる決済手段
カード払い の代金引換 の窓口・ATM ンスストア ットバンキング への上乗せ 金書留等) (総務省「通信利用動向調査」(平成23年)より作成)クレジットカード決済
最も利用されている
売主のリスク小
少額決済サービスへ展開
JCB「クイックペイ」 NTTドコモ「DCMX」:携帯電話料金と一括請求
PayPal
クレジットカード情報を渡さずクレジット決済 「顔パス支払い」(スマホを利用)ネット銀行の利用
付加価値で利用促進を図る
楽天銀行のメール送金サービス メールアドレスと名前だけで送金可能(特許取得) じぶん銀行の「ケータイ番号振込みサービス」 auの携帯電話番号で受取人を指定 NTTドコモ+みずほ銀行の「ドコモケータイ送金」
携帯電話番号で受取人に送金 任意の銀行口座で受け取れるだけでなく, 携帯電話料金に充当も可総合決済代行と少額決済
総合決済代行
さまざまな決済手段を代行するサービス 三菱UFJニコスの「EC決済ソリューション」が代表
少額決済
蓄積型 少額決済をまとめてクレジットカード決済 例:So-netのSmash決済 プリペイド型 例:WebMonney立替え払い・与信管理
「NP後払いサービス」(ネットプロテクションズ)
着荷が確認できたらその翌週末に店舗に立替え払い 購入者はコンビニ・郵便局・銀行で支払い 店側:未回収のリスクなし 購入者:確実に商品を入手 B to B 向けの与信管理 三井物産クレジットコンサルティング クロネコあんしん決済サービス 商品発送と込みで利用可電子手形
売掛債権を早期に資本化可能
→ 資金繰りの改善
電子手形を異なる額面に分割可能
三菱東京UFJ銀行が最初
みずほ銀行,三井住友銀行も開始
全銀協「でんさいネット」も2013年開始
ソーシャルレンダリング・クラウドファンディング
ソーシャルレンダリング:融資仲介サービス
「お金を借りたい個人」と「お金を貸したい個人」を ネットで結び付ける(P2P融資サービス) 例:マネオ,AQUSH(エクスチェンジコーポレーション)
クラウドファンディング
一般の人々が事業を支援する仕組み 少額の出資 アニメ・ゲームの開発資金の募集など 投資型,寄付型,購入型の3タイプ 例:キャンプファイヤー,ミュージックセキュリティーズ貿易金融
EDI
貿易金融
EDIは,従来の船荷証券を電子化して,ス
ピーディーな貿易を実現する仕組み
単なる
EDIと違い,銀行や保険会社が参加
技術面だけでなく,各国の法律や国際ルールなども
クリアして実現
貿易金融
EDIの仕組み
(1) TDEI Club(貿易金融EDIシステム):日本発の仕組 (2) Bolero.net:欧米のグローバル企業25社が設立 (3) TradeCard:三井物産・三菱商事が資本参加貿易取引における書類の流れ
企業財務データの標準化
XBRL(
eXtensive Business Reporting Language)
は標準化された企業の財務データ向けの
XML形式
XBRLではタクソノミーという仕組みで,国ごとや企
業ごとの固有の記載が可能
日本では,東京証券取引所が上場企業の決算報告 などを提供するシステムTdnetでXBRLを採用 金融庁は2008年度から,有価証券報告書を提出す る上場企業など,約8,000社に財務諸表などのデー タにXBRLの使用を義務付けXBRL の効用
https://www.xbrl.or.jp/uploads/fckeditor/download/ factbook/2013/FACTBOOK2013.pdf より
XBRLの実用化例(日本銀行)
https://www.xbrl.or.jp/uploads/fckeditor/download/ factbook/2013/FACTBOOK2013.pdf より
XBRL 文書処理に必要なツール
https://www.xbrl.or.jp/uploads/fckeditor/download/ factbook/2013/FACTBOOK2013.pdf より タクソノミ: 様々な情報やデ ータなどの分類 の仕方を,分類 項目と分類基準 などを列挙して 定義したもの (例:図書分類)アカウントアグリゲーション
一つの画面で複数の金融機関のサービス利用
複数のID・パスワードを管理 ドラッグ&ドロップで口座間の金銭移動 例:「みんなの口座管理」(セブン銀行,野村総合研究所) JNBアグリゲーション,マネーフォワード,MoneyLook
各金融機関の
HTML情報をスクレーピング
(切り貼り)して一つの画面にまとめる
セキュリティの問題大きい
物流と決済の連携
コレクトサービス
(代引き)
通販やネットショップで購入された商品を配送する際 の代引きや宅配便をカード決済 佐川急便「eコレクト」 ヤマト運輸「宅急便コレクト」
エクスクローサービス
オークションで売れた商品を買い手が確実に届け, 売り手が支払いを確実に受ける仲介サービス ヤマト運輸「オークション宅急便」コレクトサービスの例
(宅急便コレクト)
ヤマト運輸の HP より
エスクローサービスの例
(オークション宅急便)
オークション
宅急便の
利用の流れ
ヤマト運輸の HP より